JP3272730B2 - 界面エネルギー勾配を提供する不織布ウエブの選択的開口方法及びこの方法に従い作られた不織布ウェブ - Google Patents

界面エネルギー勾配を提供する不織布ウエブの選択的開口方法及びこの方法に従い作られた不織布ウェブ

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、液体輸送機構として用いるのに適した不織
布ウエブ及びこれの製造方法に関する。特にこの開口さ
れた不織布ウエブは、1つの表面からもう1つの表面へ
の優先方向における液体の輸送を促進し、反対側方向へ
の液体輸送を阻止するよう設計されている。
発明の背景 例えばメルトブローイング方法及びスパンボンド方法
の如き不織布ウエブ押し出し方法により形成された不織
布ウエブは、一回のみの使用または数回の使用の後に捨
てることが出来ると見なすことが出来る安い製品または
このような製品の要素に製造されることが出来る。この
ような製品の代表には、おむつや失禁用パンツやしつけ
用パンツや女性用衛生衣類や、そしてこれらと同様なも
のの如き使い捨て吸収体が含まれる。
幼児および他の失禁者は、小水及び体から他の***物
を受けとり保持する為のおむつの如き使い捨て吸収体を
装着している。吸収体は、***された物体を保持し、こ
れらの物体が装着者の体や装着者の衣類やベッドの布地
から遠ざけることの両方に機能する。多くの基本的な機
能を有している使い捨て吸収体が当該技術分野で知られ
ている。
典型的な吸収体は、液体浸透性表面シートと、表面シ
ートに結合された液体不浸透性バックシートと、そして
表面シートとバックシートとの間に配置された吸収コア
と、を含んでいる。不織布ウエブは液体浸透性であって
皮膚に優しい表面を提供するので使い捨て吸収体上の表
面シートとしてしばしば使用されている。しかしなが
ら、ある使用状態において不織布ウエブは、体からの排
泄物がしばしば捕らえられ取り込まれ、そして装着者の
皮膚に対して接触されるようになることにより表面シー
トとしては全く機能しない。このような問題に対する1
つの解決は、不織布ウエブ中に開口を提供して体からの
***物が不織布ウエブを容易に通過し下に横たわってい
る吸収コア中に向かわせることである。不幸にも、開口
された不織布ウエブを形成する為に使用されているある
技術は、コストが高く装着者の皮膚に対して好ましくな
いがさついた感じを創出するか、または開口された不織
布ウエブが使い捨て吸収体上の表面シートとして使用さ
れた時に裂け易くなる。
ここで用いられている「不織布ウエブ」という用語
は、規則的にではなく繰り返し内部に挿入されている個
々の繊維又は糸の構造を有するウエブのことを言う。不
織布ウエブは以前には様々な方法で形成されていた。例
えばメルトブローイング方法、スパンボンド方法、及び
ボンディッドカーデッドウエブ(bonded carded we
b)方法などである。
ここで用いられている「マイクロ繊維」という用語
は、平均直径が約100ミクロンより大きくない、小さい
直径の繊維のことを言う。
ここで用いられている「メルトブローン繊維」という
用語は、溶融熱可塑性材料を、通常は円形の複数の細い
ダイ毛管を通して溶融糸又はフィラメントとして高速ガ
ス(例えば空気)流中に押出し、これによって溶融熱可
塑性材料のフィラメントが細くなり、マイクロ繊維の直
径になるまでこれらの直径を小さくして形成された繊維
のことを言う。その後メルトブローン繊維は、高速ガス
流によって運ばれ、回収表面に載せられ、不規則に分散
されたメルトブローン繊維ウエブを形成する。
ここで用いられている「スパンボンド繊維」という用
語は、押出されるフィラメントの直径を有する紡糸口金
の、通常は円形の複数の細い毛管からフィラメントとし
て溶融熱可塑性材料を押出し、ついで例えば押出し延
伸、又はその他のよく知られたスパンボンドメカニズム
によって急速に細くされて形成される小さい直径の繊維
のことを言う。
ここで用いられている「弾性的」という用語は、付勢
力を加えた時に伸縮性がある、すなわち少なくとも約60
%(すなわちその弛緩非付勢長さの少なくとも約160%
である伸張した付勢長さまで)伸張しうるが、その伸縮
伸張力が解放された時に、その伸びの少なくとも55%を
回復するようなあらゆる材料のことを言う。仮説的な例
の場合、少なくとも1.60インチまで伸びて解放された時
に、1.27インチより大きくない長さまで回復する材料の
1インチサンプルであろう。多くの弾性材料が60%より
も多く(すなわちその弛緩長さの160%よりはるかに多
く)伸びうる。例えば100%又はそれ以上伸びうる。こ
れらの材料の多くは、伸縮力を解放した時には、実質的
にそれらの当初弛緩長さまで、例えばそれらの当初弛緩
長さの105%以内まで回復する。
ここで用いられている「非弾性」という用語は、前記
「弾性的」という定義内に入らないあらゆる材料のこと
を言う。
ここで用いられている「延伸性」という用語は、付勢
力を加えた時に、破滅的な破損を受けずに少なくとも約
50%伸張しうるあらゆる材料のことを言う。
ここで用いられている「溶融安定(melt−stabilize
d)」という用語は、部分的に加熱及び/または部分的
に圧縮されたかして不織布の繊維を実質的に統合して安
定したフィルム状の形態にされた不織布ウェブの部分の
ことを言う。
ここで用いられている「通路」という用語は、液体を
互いに流すことができる囲われた、又は少なくとも一部
囲われた構造又は通路のことを包含するものである。液
体通路という用語は従って、「開口部」、「通路」、
「毛管」という用語、及びその他の同様な用語をも包含
するものである。
発明の概要 この発明に従った、複数の界面エネルギー勾配を提供
する不織布ウエブを選択的に開口させる方法は: (a)第一表面、第二表面、及び前記第一表面と第二表
面との間に液体が流れるようにする複数の流体通路を備
えているとともに界面エネルギーを示す繊維の不織布ウ
エブを準備する工程と; (b)前記第一表面に接触している液体に力を負荷する
よう適用されている不連続な間隔をあけられた領域によ
り規定されている複数の界面エネルギー勾配をつくり出
している前記不織布ウエブの繊維の界面エネルギーより
小さい界面エネルギーを有している表面処理を前記不織
布ウエブの第一表面へ施し、前記液体が前記第一表面か
ら離れ前記第二表面への方向の移動のために前記流体通
路へと向かわされる工程と; (c)前記不織布ウエブの機械的強度を複数の位置で弱
め、複数の弱められ溶融安定化された位置を作り出す工
程と;そして、 (d)前記不織布ウエブに引っ張り力を適用して前記不
織布ウエブを複数の弱められ溶融安定化された位置で裂
き、前記複数の弱められ溶融安定化された位置に対応し
て前記不織布ウエブに複数の開口を創出する工程と; を備えている。
ここにおいて前記領域はまた、少なくとも一部が前記
流体通路内に位置していることが好ましい。
少なくとも1つの流体通路が、少なくとも一部が前記
流体通路内に位置している複数の前記領域を提供してい
ることが好ましい。
前記領域は、前記第一表面上にランダムに分散されて
いることが好ましい。
前記領域は、少なくとも一部が前記流体通路内にラン
ダムに位置されていることが好ましい。
前記領域が、前記第一及び第二表面の間にランダムに
位置していることが好ましい。
前記領域が、前記流体通路内に前記第一表面からラン
ダムな距離で位置されていることが好ましい。
少なくとも1つの流体通路が、前記第一表面から異な
った距離に位置されている複数の前記領域を提供するこ
とが好ましい。
前記領域は、少なくとも一部が前記第一表面上に位置
されていて、そして少なくとも一部が前記流体通路中に
延びていることが好ましい。
前記第一表面は第一界面エネルギーを提供し、そして
前記第二表面は前記第一界面エネルギーよりも大きな第
二界面エネルギーを提供することが好ましい。
前記表面処理は、硬化性シリコーン材料を含んでいる
ことが好ましい。
前記表面処理は、フルオロポリマーを含んでいること
が好ましい。
前記界面エネルギー勾配は、前記不連続な間隔をあけ
られた領域と異なった表面エネルギー特性を有している
材料との間の境界により規定されていることが好まし
い。
前記不織布ウエブは、繊維のボンデッドカーデッドウ
エブ、スパンボンデッド繊維ウエブ、メルトブローン繊
維ウエブ、そして前記ウエブの少なくとも1つを含む多
層材料から成る群から選択されるウエブであることが好
ましい。
この発明の不織布ウエブは、最初に前述したこの発明
の界面エネルギー勾配を提供する不織布ウエブの選択的
開口方法に従い作られる。
ここにおいて前記不織布ウエブは、吸収製品上のトッ
プシートを備えていることが好ましい。
前記不織布ウエブは、月経パッド上のトップシートを
備えていることが好ましい。
前記不織布ウエブは、おむつ上のトップシートを備え
ていることが好ましい。
この発明に従った、複数の界面エネルギー勾配を提供
する不織布ウエブを選択的に開口させる方法は: (a)第一表面、第二表面、及び前記第一表面と第二表
面との間に液体が流れるようにする複数の流体通路とを
備えているとともに界面エネルギーを示す繊維の不織布
ウエブを準備する工程と; (b)前記不織布ウエブの繊維の界面エネルギーより小
さい界面エネルギーを有している表面処理を前記不織布
ウエブの第一表面へ施す工程と; (c)前記不織布ウエブの機械的強度を複数の位置で弱
め、複数の弱められ溶融安定化された位置を作り出す工
程と;そして、 (d)前記不織布ウエブに引っ張り力を適用して前記不
織布ウエブを複数の弱められ溶融安定化された位置で裂
いて、前記複数の弱められ溶融安定化された位置に対応
して前記不織布ウエブに複数の開口を創出する工程と; を備えている。
ここにおいて前記表面処理はまた、少なくとも一部が
前記流体通路内に位置していることが好ましい。
前記表面処理が、前記第一表面上にランダムに分散さ
れていることが好ましい。
前記第一表面は第一界面エネルギーを提供し、そして
前記第二表面は前記第一界面エネルギーよりも大きな第
二界面エネルギーを提供することが好ましい。
前記不織布ウエブは、繊維のボンデッドカーデッドウ
エブ、スパンボンデッド繊維ウエブ、メルトブローン繊
維ウエブ、そして前記ウエブの少なくとも1つを含む多
層材料から成る群から選択されるウエブであることが好
ましい。
前記表面処理は、硬化性シリコーン材料を含んでいる
ことが好ましい。
前記表面処理は、フルオロポリマーを含んでいること
が好ましい。
この発明の不織布ウエブはさらに、上記2回目に記載
された界面エネルギー勾配を提供する不織布ウエブの選
択的開口方法に従い作られる。
ここにおいて前記不織布ウエブは、吸収製品上のトッ
プシートを備えていることが好ましい。
前記不織布ウエブは、月経パッド上のトップシートを
備えていることが好ましい。
前記不織布ウエブは、おむつ上のトップシートを備え
ていることが好ましい。
図面の簡単な説明 明細書は本発明を特に指摘し明確に請求する請求の範
囲で結論付けてはいるが、本発明は添付図面と関連した
次の記載からより良く理解することが出来よう。図面で
は同じ参照符号は同じ構成要素を示す。
図1は、本発明の界面エネルギー勾配を提供する不織
布ウエブの形成方法の一例の概略図であり; 図2は、本発明の不織布ウエブの一部分の拡大斜視図
であり; 図3は、図2の不織布ウエブのさらに拡大された部分
図であり; 図4は、固体表面上の液体小滴の拡大された横断面図
であり、ここでは角度Aは液体と固体表面との接触角を
示しており; 図5は、2つの異なる界面エネルギーを有する固体表
面上の液体小滴の拡大された横断図であり、従って2つ
の異なる接触角A(a)及びA(b)を示しており; 図6は、界面エネルギー勾配を示す一般的な(generi
c)毛管に隣接した位置にある液体小滴の拡大横断面図
であり; 図7は、弱められる以前の不織布ウエブの拡大された
平面写真を示す図であり; 図8は、この発明のウエブの弱められた配列の拡大さ
れた斜視図であり; 図9は、複数の位置で弱められた後の不織布ウエブの
拡大された平面写真を示す図であり; 図10は、この発明の増大される引っ張りシステムの拡
大された斜視図であり; 図11は、引っ張りが負荷されて弱められた位置で不織
布ウエブが裂かれ不織布ウエブ中に開口が創出された後
の不織布ウエブの拡大された平面写真を示す図であり; 図12は、この発明はもう1つのウエブの弱められた配
列を示す拡大された斜視図であり; 図13は、生理用ナプキンの構成をより明確に示すため
に、生理用ナプキンのいくつかの部分が切り取られた生
理用ナプキンの上部平面図であり; 図14は、線14−14に沿う図13の生理用ナプキンの横断
面図である。
図15は、本発明によって製造された生理用ナプキンの
表面シート部分の上部平面図であり; 図16は、本発明によって製造されたもう1つの生理用
ナプキンの実施態様の表面シート部分の上部平面図であ
り;そして、 図17は、本発明に従って製造されたおむつ形態の代表
的吸収体の一部分の拡大斜視図である。
発明の詳細な説明 図1を参照すると、使い捨て吸収体の表面シートとし
て用いるのに適した、本発明の界面エネルギー勾配を提
供する不織布ウエブを選択的に開口させる為の形成方法
が20として概略的に示されている。
本発明によれば不織布ウエブ22は、供給ロール24から
巻戻され、供給ロール24がこれと関連する矢印によって
示された方向に回転するにつれて、これと関連する矢印
によって示された方向に進行する。不織布ウエブ22は、
噴霧器26の下を通過する。この噴霧器は、表面処理28を
不織布ウエブ22上に向ける。
不織布ウエブ22は、既知の不織布押出し方法によっ
て、例えば既知のメルトブローイング方法、あるいは既
知のスパンボンド方法によって成形されてもよく、最初
に供給ロールに貯蔵されることなく、直接噴霧器26の下
に通されてもよい。
不織布ウエブ22は、延伸性であるか、弾性であるか、
あるいは非弾性であってもよい。不織布ウエブ22は、ス
パンボンドウエブ(spunbonded web)、メルトブロー
ンウエブ(meltblown web)、あるいはボンディッドカ
ーデッドウエブ(bonded carded web)であってもよ
い。不織布ウエブは、メルトブローン繊維のウエブであ
る場合、メルトブローンマイクロ繊維を含んでいてもよ
い。不織布ウエブ22は、天然繊維、例えば木材、綿、あ
るいはレーヨン、又は合成繊維、例えばポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエステル、エチレンコポリマ
ー、プロピレンコポリマー、及びブテンコポリマー、二
成分繊維、あるいは天然繊維と合成繊維との組合わせか
ら製造されてもよい。
不織布ウエブ22は、例えば少なくとも1つの層と接触
されたスパンボンドウエブ又はメルトブローンウエブ、
ボンディッドカーデッドウエブ、あるいはその他の適切
な材料の少なくとも1つの層を含む多層材料であっても
よい。あるいはまた不織布ウエブは、単一層又は単一材
料、例えばスパンボンドウエブ、ボンディッドカードウ
エブ、又はメルトブローンウエブであってもよい。
不織布ウエブ22はまた、2つ又はそれ以上の種々の繊
維の混合物、又は繊維と粒子との混合物から構成される
複合材であってもよい。このような混合物は、繊維及び
/又は微粒子をガス流に添加して形成することができ
る。この流では、メルトブローン繊維とその他の材料、
例えば木材パルプ、ステープル繊維、及び微粒子の均質
エンタングル(entangled)混合が、回収装置における
メルトブローン繊維の回収前に生じて、不規則に分散さ
れたメルトブローン繊維とその他の材料との凝集性ウエ
ブを形成するように、メルトブローン繊維が運ばれる。
繊維の不織布ウエブは、凝集性ウエブ構造を形成する
ために接着によって結合される方がよい。適切な接着技
術には、化学接着、熱接着、例えばポイントカレンダリ
ング(point calendering)、ハイドロエンタングリン
グ(hydroentangling)、及びニードリング(needlin
g)があるが、これらに限定されるわけではない。
表面処理28は、噴霧器26を用いて、図1の不織布ウエ
ブ22の1つの表面に対して行なわれる。表面処理はま
た、この技術で知られたその他の技術、例えばスクリー
ン印刷、グラビア印刷、浸漬被覆等によって、不織布ウ
エブの1つの表面に行なわれてもよい。
ここで図2及び3を参照すると、表面処理が1つの表
面に施されている本発明による不織布ウエブ22の透視図
が示されている。不織布ウエブ22は、個々の繊維60から
構成される液体透過性不織布ウエブである。
不織布ウエブ22は、好ましくは第一表面又は上部表面
61と、第二表面又は下部表面62とを有する。第一表面61
は、第二表面62から、中間部分63によって間隔があけら
れて配置されている。不織布ウエブ22は好ましくは、第
一表面と第二表面を互いに液体が流れる関係にする複数
の通路66を含んでいる。
第一表面61は、比較的低い界面エネルギーを提供し、
かつ好ましくは低い界面エネルギー表面処理を含む複数
の部位65を含んでいることが好ましい。好ましくは部位
65は、比較的高い界面エネルギーと比較的高い粘着仕事
(work of adhesion)とを有する不織布ウエブの繊維
60と比較すると、比較的低い界面エネルギーと比較的低
い粘着仕事とを有する。従って処理された不織布ウエブ
22は、部位65の境界、すなわち部位65と周りの繊維表面
との間の界面によって画定された複数の界面エネルギー
勾配を提供する。
図3に示されているように、部位65と表面微細構成
(ウエブの上部表面から上に突き出ている個々の繊維を
含むもの)との関係は、本発明の重要な側面であると考
えられる。ウエブの表面方向及びウエブの厚さの方向に
関して、部位の断続的又は不連続な間隔あけがあること
に留意すべきである。その理由は特に、図3に示されて
いるような表面処理が実際には複数の別々の粒子、小
滴、又は小球であり、これらは、繊維間の細孔を塞ぐか
もしれない繊維の架橋又はマスキングではなく、個々の
繊維のいくつかの部分を被覆するものだからである。前
述した如く、この不連続性の結果として、複数の小規模
界面エネルギー勾配が発生する。これは液体移動の観点
から有利であると考えられる。
同様に不織布ウエブ22の第一表面61へ及びその下への
表面処理の浸透が図3に示されている。部位65の大部分
が、第一表面61それ自体の近くに集中しているが、処理
された部位は、一繊維ずつウエブを通って下向きに伸び
て、中間部分63への浸透を行なう。好ましくは部位65は
第一表面61の近くに集中しており、第一表面からの距離
が増加すると共に頻度が減少する(間隔が増加する)。
従ってより多くの低界面エネルギー部位、従ってより多
くの界面エネルギー勾配が第一表面61又はその近くに発
生し、第一表面上又はその近くの液体により大きな影響
を与える。従って平均すると、第一表面の近くのウエブ
の上部部位は、第二表面により近いウエブの下部部位に
よって示されるものよりも低い平均界面エネルギーを示
すであろう。
繊維間毛管に閉塞がないことは、下部構造への液体の
伝達のために十分な液体通路をあけておくのに重要であ
ると考えられている。表面処理が大幅に行なわれるなら
ば、繊維間の毛管を塞ぎ、これによって液体の下部構造
への伝達を阻止する傾向がある。
前記の議論は、実際の不織布支持体に焦点を当てたも
のであるが、本発明の概念は、織布又はハイブリッド織
布/不織布支持体へも同様な方法で容易に適用できると
理解すべきである。そうした場合、織布間構造への不織
布ウエブの多孔度及び繊維間毛管の間隔あけに関して前
記の議論を推断の基礎とするためには、織布間構造に存
在する多孔度の程度を認識することが必要である。
さらにはここで用いられている「繊維」の定義は、
「毛管通路繊維」として通用している繊維構造の型をも
包含するものである。すなわちその中に毛管通路が形成
されている繊維である。このように多様な適切な繊維
は、次の特許にさらに詳細に記載されている。すなわち
米国特許第5,200,248号、第5,242,644号、及び第5,356,
405号であり、これらはすべて、1993年4月6日、1993
年9月7日、及び1994年10月18日付けでトンプソンその
他(Thompson et al.)に対し発行されたものであ
り、これらの開示はこれらがここに引用されることによ
り本願の明細書中に組込まれる。このような繊維から形
成された繊維構造は、繊維間毛管及び間隔だけでなく、
繊維内毛管構造をも示すことがある。
本発明によれば、不織布ウエブ22の第一表面又は装着
者と接触する表面61は、比較的湿潤性のある中間部分63
と比べて比較的非湿潤性である。湿潤性の有用なパラメ
ーターは、液体滴(気体−液体界面)が固体表面(気体
−固体界面)と成す接触角である。一般に、図4に示さ
れているように、固体表面112上に置かれた液滴110は、
固体表面と接触角Aを成す。液体による固体表面の湿潤
性が増すにつれて、接触角Aが小さくなる。液体による
固体表面の湿潤性が減少するにつれて、接触角Aが大き
くなる。液体−固体接触角は、この技術で知られた方法
によって測定することができる。これらの方法は例え
ば、“Physical Chemistry of Surfaces",Arthur
W.Adamson、第二版、(1967年)、“J.Am.Chem.Soc,.",
F.E.Bartell and H・H・Zuidema、58巻、1499頁(1
936年)、及び“Ind.Eng.Chem.,Anal.Ed.",J.J.Bikerma
n、13巻、443頁、(1941年)に詳細に記載されている。
これらの文献はここに引用されることにより本願の明細
書中に組み込まれる。この分野のさらに最近の出版物
は、“Colloids and Surfaces",Cheng.et al.、43
巻、151−167頁、(1990年)、及び“Jornal of Coll
oid and Interface Science",Rotenberg et al.、
93巻(1):169〜183頁(1983年)があり、これらもま
たここに引用されることにより本願の明細書中に組込ま
れる。
ここで用いられている「親水性」という用語は、上に
付着した水性液(例えば水性の体内からの液体)により
濡れる表面のことを言うために用いられる。親水性及び
湿潤性は一般に、これに関わる接触角、及び液体の表面
張力と固体表面によって定義される。これは、ロバート
・エフ・ゴールド(Robert F.Gould)によって編集さ
れた「接触角、湿潤性、及び粘着性(Contact Angle,W
ettability and Adhesion)」という題名の米国化学
協会(American Chemical Society)の出版物(著作
権1964年)に詳細に議論されている。この文献はここに
引用されることにより本願の明細書中に組み込まれる。
表面は、液体が表面において自然に広がる傾向がある場
合、液体によって濡らされると言われている(親水
性)。逆に表面は、液体が表面において自然に広がる傾
向がない場合に、「疎水性である」と考えられている。
接触角は、表面の不均一性(例えば化学的物理的性
質、例えば粗さ)、汚染、固体表面の化学的/物理的処
理又は組成、及び液体の性質及びその汚染に依る。固体
の界面エネルギーもまた接触角に影響を与える。固体の
界面エネルギーが減少するにつれて、接触角が大きくな
る。固体の界面エネルギーが増加するにつれて、接触角
が小さくなる。
液体を固体表面(例えばフィルム又は繊維)から分離
するために必要とされるエネルギーは、次の等式(1)
で表わされる: (1)W=G(1+cos A) ここにおいて、 Wは、測定された粘着仕事(エルグ/cm2)であり、 Gは、測定された液体の表面張力(ダイン/cm)であ
り、 Aは、測定された液体−固体接触角(度)である。
ある一定の液体の場合、粘着仕事は液体−固体接触角
のコサインと共に増加する(接触角Aがゼロである場
合、最大限に達する)。
粘着仕事は、ある一定の表面の界面エネルギー特性を
理解し、かつ定量化する際の1つの有用な道具である。
ある一定の表面の界面エネルギー特性を特徴付けるため
に用いうるもう1つの有用な方法は、「臨界表面張力」
という名前のパラメーターである。これは“J.Colloid
Sci.",H.W.Fox、E.F.Hare,and W.A.Zisman、8巻、1
94頁(1953年)、及びZisman.W.A.,“Advan.Chem.Serie
s No.43 Chapter 1",Zisman.W.A.,American Chemic
al Society(1964年)において考察されている。これ
らのどちらもここに引用されることにより本願の明細書
中に組み込まれる。
ある特定の液体(例えば水)についての接触角と粘着
仕事との逆の関係が下記表1に示されている。これの表
面張力は、75ダイン/cmである。
表1 A(度) cos A 1+cos A W(エルグ/cm2 0 1 2 150 30 0.87 1.87 140 60 0.5 1.50 113 90 0 1.00 75 120 −0.5 0.5 38 150 −0.87 0.13 10 180 −1 0 0 表1に示されているように、ある特定の表面の粘着仕
事が減少するにつれて(これは特定の表面の低い方の界
面エネルギーを示す)、表面上の液体の接触角が大きく
なる傾向があり、従って液体は「球体になる」傾向があ
り、より小さい接触表面積を占める。ある一定の液体の
場合、ある一定の表面の界面エネルギーが減少する場合
に、同様に逆も真である。従って粘着仕事は、固体表面
への界面液体現象に影響を与える。
より重要なことは、本発明の状況において、界面エネ
ルギー勾配又は不連続性は、液体輸送を促進する場合に
有用であることが分っていることである。図5は、液体
110の小滴を示している。これは2つの部位113と115を
有する固体表面上に位置しており、これらの部位は異な
る界面エネルギーを有している(これらは例証を目的と
して、異なるクロスハッチングによって示されてい
る)。図5に示されている状況において、部位113は部
位115より比較的低い界面エネルギーを示し、従って部
位115より小滴の液体に対する湿潤性が減少する。従っ
て小滴110は、小滴接触部位113の縁部において接触角A
(b)を生じる。これは、小滴接触部位115の縁部で生
じる接触角A(a)より大きい。
図を分かりやすくする為に、点「a」及び「b」は平
面内にあるが、点「a」と「b」との間の距離「dx」は
直線である必要がなく、そうではなくて表面の形状とは
無関係に小滴/表面接触の程度を表わしている。従って
小滴110は、界面エネルギー不均衡となり、従って部位1
13と部位115との間の相対的界面エネルギーにおける差
(即ち、界面エネルギー勾配または不連続性)によって
外力を受ける。これは次の等式(2)で表わすことが出
来る: (2) dF=G[cos A(a)−cos A(b)]dx ここにおいて、 dFは、液体小滴への正味の力であり、 dXは、参照位置「a」と「b」との間の距離であり、 Gは、前記と同じであり、 A(a)及びA(b)は、各々の位置「a」及び
「b」における接触角である。
cos A(a)及びcos A(b)について等式(1)
を解いて、等式(2)に代入すると、等式(3)が生じ
る: (3) dF=G[(W(a)/G−1)−(W(b)/G−1)dx 等式(3)は、等式(4)と単純化することが出来
る。
(4) dF=(W(a)−W(b))dx 2つの表面間の界面エネルギーにおける差(differen
tial)の重要性は、等式(4)に明確に示されている。
これは、粘着仕事における差の大きさにおける変化が力
の大きさに対して及ぼす、直接比例的な効果としてであ
る。
界面エネルギー効果及び毛管の物理的性質のより詳細
な考察は次の文献に見られる。すなわち“Textile Sci
ence and Technology"、7巻、“Absorbency",edited
by Portnoy K.Chatterjee、(1985年)、及び“Cap
illarity,Theory and Practice,Ind.Eng.Chem.",A.M.
Schwartz、61巻、10頁(1969年)である。これらはここ
に引用されることにより本願の明細書中に組み込まれ
る。
従って小滴によって受けた力は、比較的高い界面エネ
ルギーの方向への運動を引起こす。単純化のため及び図
面を分かりやすくするために、界面エネルギー勾配又は
不連続性は、図5において、一定ではあるが異なる界面
エネルギーのはっきりと画定された部位間の単一のシャ
ープな不連続性又は境界として描かれている。界面エネ
ルギー勾配はまた、連続勾配又は段階的勾配として存在
してもよい。あらゆる特定の小滴(あるいはこのような
小滴の部分)に及ぼされる力は、小滴接触の各々の特定
区域における界面エネルギーによって決定される。
ここで用いられているように、「勾配」という用語
は、界面エネルギー又は粘着仕事における差に適用され
た場合、測定しうる距離に生じる界面エネルギー又は粘
着仕事における変化について記載するためのものであ
る。「不連続性」という用語は、「勾配」又は移行(tr
ansition)の一種について言うためのものである。ここ
において、界面エネルギーにおける変化は、本質的にゼ
ロ距離に生じる。従ってここで用いられているすべての
「不連続性」は、「勾配」の定義の中に入っている。
同様にここで用いられている「毛管」及び「毛管度」
は、一般に次のラプラス等式(5)によって表わされる
毛管度の原理に従って、液体輸送が可能な構造内にある
通路、開口部、細孔、又は空間のことを言うために用い
られる。
(5)p=2G(cos A)/R ここにおいて、 pは、毛管圧力であり、 Rは、毛管の内部半径(毛管半径)であり、 G及びAは前記の定義と同じである。
“Chem.Aftertreat.Text."、(1971年)、83〜113頁
の第III章に見られる、“Penetration of Fabrics",E
mery I.Valko(これはここに引用されることにより本
願の明細書中に組み込まれている)で指摘されているよ
うに、A=90゜の場合、Aのコサインはゼロであり、毛
管圧力はない。A>90゜の場合、Aのコサインはマイナ
スであり、毛管圧力は液体が毛管に入ってくるのを阻止
する。従って毛管壁は、毛管現象が生じるには親水性
(A<90゜)でなければならない。同様に、Rはpが意
味のある値になるには十分に小さくなければならない
が、これは、Rが増加するにつれて(開口部/毛管構造
が大きくなるにつれて)、毛管圧力が小さくなるからで
ある。
おそらく毛管又は液体通路自体の向き及び位置に関し
て、勾配自体の特定の向き又は位置は、少なくとも界面
エネルギーの存在と同じ程度に重要である。より詳しく
は、界面エネルギー勾配又は不連続性は、液体が少なく
とも1つの界面エネルギー勾配又は不連続性と接触せず
には第一表面又は上部表面に止まることができず、従っ
て勾配に伴なう駆動力を受けることができるように、毛
管に対して配置される。毛管入口へ動くか、あるいはこ
の入口に存在する液体は、好ましくは毛管入口の近くの
毛管自体に存在する少なくとも1つのZ方向勾配又は不
連続性と接触し、従って液体を毛管内に駆動するZ方向
の駆動力を受ける。ここで毛管力は、液体を第一表面か
ら運び去る役目を引受ける。好ましい形状において、毛
管は低い界面エネルギーの入口長さを有するか、あるい
はより高い界面エネルギー毛管壁又は表面を有し、従っ
て界面エネルギー勾配又は不連続性は、第一表面の下に
おいて比較的小さいが限定されていない距離である。こ
のような位置において不連続性又は勾配は、毛管の縁部
において、あるいは毛管の開放末端部の上で第一表面と
接触している液体が、より低い表面又はメニスカス(me
niscus)を有するように配置される。これは下方へ延び
て毛管のオープン末端部に入り、ここで不連続性と接触
する。
この原理をさらに説明すると、図6は液体の小滴110
を示している。この液体は、一般的な毛管又は液体通路
の上に位置している。この図面は、特定のウエブ材料、
デザイン、又は構成に限定されずに、ここに表わされた
概念を示すのに十分なほど一般的なものになるよう意図
されている。図5と同様に、毛管は、種々の界面エネル
ギーを有する表面113及び115を示すように形成されてい
る(例証を目的として、異なるクロスハッチングで示さ
れている)。図5のように、表面113の界面エネルギー
は、予め決定されたレベルにある。このレベルは表面11
5のレベルと比べて比較的低い。従って表面113は疎水性
であると見做される。従って表面113と接触している小
滴縁部は、比較的大きい接触角Aを示し、従って小滴縁
部は表面113との界面から鋭く離れている。他方で表面1
15は、表面113と比べて、比較的高い界面エネルギーを
有している。
図6に示された状況において、小滴110は、表面張力
及び重力が大体平衡している場合、毛管の入口の上に位
置し、一部はその中に延びて入って行く。毛管内にある
小滴の低い方の部分はメニスカス117を形成する。その
縁部は疎水性界面エネルギー特性を有する部位113の毛
管壁と接触している。界面エネルギー勾配、不連続性、
又は表面113と表面115との間の移行は特に、メニスカス
117の縁部の近辺において、小滴の低い部分と接触する
ように決定される。小滴の向き及び小滴のメニスカスの
深さは、液体粘度、液体表面張力、毛管のサイズ及び形
状、及び上部表面及び毛管入口の界面エネルギーのよう
なファクターによって決定される。
小滴自体が、毛管入口上に位置するようになり、小滴
の低い方の縁部が、Z方向界面エネルギー勾配、不連続
性、又は表面113と表面115との間の移行と接触するよう
になった瞬間、凸状の形を有するメニスカス117は、一
点鎖線の形で描かれているような凹形メニスカス、例え
ばメニスカス119に戻る。メニスカスがメニスカス119の
ような凹形に変る時、液体は親水性表面115の上部の近
くにある毛管壁を濡らし、液体は、前記等式(3)に記
載された界面エネルギー差による外力を受ける。このよ
うにして、界面エネルギーと毛管圧力との組合わされた
力が、第一表面からの毛管液体輸送を行なうために協力
し合って液体を毛管内に引き込む。液体小滴が下方へ動
いて毛管内に入るので、毛管の上部部位における表面11
3の比較的低い界面エネルギー性は、液体の上部表面へ
の引張りを最小限にし、小滴の引張り力を最小限にし、
上部表面上又はこの近くでの液体の引っ掛かり(hang−
up)又は残留の発生を減らす。
水を対象液体として終始用いるが、これは考察を目的
とするための一例にすぎず、これに限定されるわけでは
ない。水の物理的性質は十分に確立されたものであり、
水は容易に入手することができ、どこで得られても一般
に均一な性質を有する。水に対する粘着仕事に関する概
念は、所望の液体の特別な表面張力特性を考慮に入れる
ことによって、その他の液体、例えば血液、月経分泌
液、及び尿へも容易に適用することができる。
再び図3を参照すると、不織布ウエブ22の第一表面又
は装着者と接触する表面61は、ある一定の液体(例えば
水、又は体内からの液体、例えば月経分泌液)に対し
て、比較的低い界面エネルギー及び比較的低い粘着仕事
を有するが、不織布ウエブ22の中間部分63は、好ましく
はある一定の液体に対して、比較的高い界面エネルギー
及び比較的高い粘着仕事を有する。不織布ウエブ22の中
間部分63は、第一表面61と比較すると比較的高い界面エ
ネルギーを有するので、中間部分63は第一表面61より湿
潤性が高い。
不織布ウエブ22の第二表面62は、好ましくは第一表面
61よりも、液体に対して高い界面エネルギー及び比較的
高い粘着仕事を有する。第二表面62の液体に対する界面
エネルギー及び粘着仕事は、中間部分63と同じであって
もよい。好ましい実施態様において、第二表面62の液体
に対する界面エネルギー及び粘着仕事は、中間部分63よ
り比較的高い。
装着者の皮膚に隣接し、かつこれと接触して配置され
るウエブ部分(すなわち第一表面61)の近くに比較的低
い界面エネルギー、及び装着者の皮膚との接触から離れ
た位置にある比較的高い界面エネルギー部分(すなわち
中間部分63)を生じる構造によって形成された界面エネ
ルギー勾配を有するウエブを作ることによって、不織布
ウエブ22は、液体滴を比較的低い界面エネルギーを示す
ウエブの部分から、比較的高い界面エネルギーを示すウ
エブの部分まで動かすことができるであろう。液体滴の
動きは、この比較的低い界面エネルギー部分と、比較的
高い界面エネルギー部分との間の接触角の差によって誘
発される。その結果、固体−液体接触平面に作用する表
面張力に不釣合が生じる。このようにして生じた界面エ
ネルギー勾配によって、本発明の不織布ウエブ22の液体
処理特性が強化され、このウエブが吸収体の表面シート
として用いるのに非常に適したものになると考えられ
る。
強化された液体処理特性に加えて、ウエブの比較的低
い界面エネルギー部分を装着者の皮膚と接触するように
配置できるように設計することによって、皮膚とウエブ
との粘着は、ウエブの第一表面と装着者の皮膚との間に
位置する閉塞的な体内からの液体によって発生する毛管
力を減少させて減らされる。装着者の皮膚とウエブとの
間の粘着が減らされた構造を備えることによって、ねば
ねばした感触又は印象も同様に減る。
前記記載による界面エネルギー勾配を有する表面シー
トを備えることによって、再湿潤の可能性も減少する。
使用時の力が、集められた液体に再湿潤させるよう余儀
なくさせるか、あるいはパッドからこの液体が絞り出さ
れる(例えば圧縮によって吸収性コアから表面シートの
第一表面の方へ絞り出される)傾向があるので、このよ
うな望ましくない動きは、表面シートの第一表面によっ
て阻止される。この表面シートは、液体が表面シートに
ある開口部を通ってパッドから出ようとする時に、液体
を押し戻すような比較的低い界面エネルギーを有するか
らである。
さらには液体は表面シートの界面エネルギー勾配の駆
動力によって、より急速に表面シートに入ることができ
る。液体は表面シートの第二表面の方へ「Z」方向に動
かされる。これは、第一界面エネルギーから、吸収性コ
アの方へ向かう表面シートの中間部分の比較的高い界面
エネルギーへの界面エネルギー勾配によってなされる。
本発明の界面エネルギー勾配に関して、このようなあ
らゆる勾配の上部及び下部境界は、互いに対して相対的
なものであることに留意することが重要である。すなわ
ち界面エネルギー勾配を画定する界面を有するウエブの
部位は、疎水性/親水性スペクトルの別の側にある必要
がないということである。すなわち勾配は、様々な程度
の疎水性あるいは様々な程度の親水性を有する2つの表
面によって確立することができ、必ずしも疎水性表面と
親水性表面に関して確立される必要はない。前記のこと
にもかかわらず、ウエブの上部表面は比較的低い界面エ
ネルギーを有するのが好ましい。すなわちこれは一般的
に疎水性であるのが好ましいが、それは流入する液体に
与えられる駆動力を最大限にし、装着者に接触する表面
の全体的な湿潤性を最小限にするためである。
図3に関して、部位65の寸法及び形状は、図面を分か
りやすくするために、解像度及び厚さが誇張されている
ことに留意すべきである。このような堆積(depositio
n)及び処理のランダム性と不規則性は、図面で表わす
ことができる限界を超えているので、ここの図面は例証
的なものであり、限定的なものではない。従って、図3
に示されている部位65は好ましくはまた、さらに小さい
部位が散在しており、これらは小さすぎ、ランダムすぎ
てこのような図面で正確に描くことはできない。
従って本発明の界面エネルギー勾配は、本発明に従っ
て製造された液体透過性ウエブの表面特性及び/又は織
り方(texture)との独特な関係において存在する。図
3に示されているように、界面エネルギー勾配は、好ま
しくは比較的高い界面エネルギーを有する、周りを取り
囲んでいるウエブの部位と接する低い界面エネルギーの
部位65を形成することによって構成される。従って各部
位65は、境界において界面エネルギーを発生させる。従
って部位65の数が大きくなればなるほど、個々の界面エ
ネルギー勾配の数は多くなる。部位65は好ましくは不連
続であり(すなわち完全にウエブをカプセル状に包んで
いるわけではなく)、間隔があけられており、比較的高
い界面エネルギーの中間部位を残している。
各勾配において、両方の表面と接触する小滴は、次の
ような駆動力を受ける。すなわち液体にある程度の動き
を与え、かつ特に表面の微細構成に液体の停滞又は引っ
掛かりの可能性を減少させるような駆動力である。部位
65は、予め決められたパターンにおいて利用することが
できるが、部位65は好ましくはウエブ表面でランダムな
方向に向けられる。このランダム性は、液体のあらゆる
特定の小滴又は量に影響を与えるように、界面エネルギ
ー勾配が適切に配置される可能性を増すものである。ラ
ンダム性はウエブの第一表面だけでなく、液体通路自体
の内部でも望ましい。従ってあらゆる特定の毛管又は通
路は、部位65によって画定される多数の界面エネルギー
勾配を示してもよい。この部位65はまた、第一表面から
Z方向へ種々の位置に配置されていてもよい。同様に、
特定の液体通路は、その他の液体通路より多いかあるい
は少ない部位65を有していてもよい。部位65はまた、全
部が液体通路の中にある(すなわち全部が第一表面と第
二表面との間に位置する)ように配置されてもよい。
部位65はまた、好ましくはウエブの表面の指向性に関
して本質的に不連続である。疎水性が小さい(あるいは
より親水性の)支持体、例えばウエブ表面へ施される疎
水性表面処理の不連続性の結果として、表面の平面に小
規模な界面エネルギー勾配のパターンが生じる。このよ
うな勾配は、平均小滴寸法及びウエブ表面細部の寸法に
対して、これらの寸法が相対的に小さいことによって領
域性の大規模X−Y勾配から区別することができる。従
ってここで用いられている「小規模」という用語は、該
表面上の液体小滴の平均寸法よりも規模において小さい
表面特性、微細構成、あるいは界面エネルギー勾配につ
いて言うものである。平均小滴寸法は容易に決定しうる
特性であり、これはある一定の液体及び表面についての
経験による観察から得ることができる。
理論に結び付けたいわけではないが、液体通過特性に
おける改良は、ウエブの上部表面における液体の滞留時
間の短縮、並びに毛管液体輸送のための上部表面から毛
管内への液体の移動によって実施されると考えられる。
従って、ウエブの当初液体接触表面によって、利用でき
る最も近い毛管の方へ、ついで素早く下方へと液体が小
規模(ウエブ表面におけるこれより大きい側面方向の動
きに対して)に動かされて、下部構造内へ入るのが促進
されることが望ましいと考えられる。本発明の界面エネ
ルギー勾配によって、所望のZ方向の駆動力、並びに所
望の小規模の液体の動きを与えるX−Y駆動力が与えら
れる。
このようなウエブによって示される複数の小規模界面
エネルギー勾配は、液体移動の面から利点があると考え
られる。小規模勾配は、ウエブ表面に形成された液体小
滴の側面方向又はX−Y運動を助ける。
さらに部位65は、そこに入射する小滴、流れ、又は体
内からの液体細流の一般的な寸法より、表面の寸法にお
いてはより小さいが、この部位によって、この小滴、流
れ、又は体内からの液体の細流は、液体が界面エネルギ
ー勾配又は不連続性に架橋することが不可避であるの
で、不安定化力に付される。
ここに記載された種類の表面エネルギー勾配は、本発
明によれば、例えば二次元(「平面」)フィルムのよう
な構造の表面をも含む非毛管構造に対して用いられるの
が有利であろうが、最大限の液体の擾乱(disturbanc
e)及び小滴の平衡を得るため、従ってウエブの上部部
位の液体滞留時間及び引っ掛かり又は残留を最小限にす
るため、ここに記載された種類の小規模X−Y界面エネ
ルギー勾配と小規模Z方向界面エネルギー勾配の両方を
用いるのが好ましい。従って部位65の存在は、ウエブの
第一表面に限定され、従ってX−Y機能を備えてもよ
く、あるいは液体通路の内部に限定されてもよいが、好
ましくは最も有利には、ウエブの第一表面と液体通路の
内部の両方に用いられる。
従って本発明の不織布ウエブ構造において、界面エネ
ルギー勾配は、構造の毛管性と共に相乗効果を与え、強
化された液体輸送及び処理特性が与えられる。ウエブの
第一表面の液体は、次のように2つの異なる補足的駆動
力に遭遇する。すなわちウエブの第一表面から離れて、
ウエブの第二表面又は反対側表面の方へ進み、一般的に
はさらに上方へ進み、吸収体の内部に入る場合である。
これらの2つの力は同様に、ウエブの第一表面の方への
液体移動に対抗するために組み合わされ、従って再湿潤
の発生を減らし、ウエブの表面の乾燥を増す。
毛管及び界面エネルギー効果の組合わせ又は重複につ
いての本発明による相乗作用を図で示すことによって、
本発明による不織布ウエブは、消費者側の観点から重要
であると考えられる特性の独特の組合わせを示すことが
発見された。より詳しくは、本発明による毛管ウエブ
は、良好な受入れ、乾燥、及びマスキング特性を示すこ
とが分った。これらの特性を以下に規定する。
一般に受け入れは、液体輸送ウエブが液体通過を妨げ
る程度、又は妨げない程度を反映するものである。改良
された受入れ率/時間は、液体通過の妨害又はインピー
ダンスをほとんど反映せず、同様に液体駆動力、例えば
毛管度及び界面エネルギー勾配の実際の影響も反映しな
い。乾燥度は、液体輸送構造が、反対方向への液体輸送
を妨害する程度、本質的にはこの構造が優先的方向への
液体の流れに対する一方通行弁として作用する程度を反
映するものである。マスキングは、液体の通過後の表面
のきれいさを表わす。これはさらに(着色された液体で
の)着色の残存程度、及び変色部位の寸法又は程度とし
て定義される。
一般的には、所望の毛管ウエブ構造の表面エネルギー
は表面改善におけるマスキング及び乾燥の均一な減少を
生じさせるが、取得(acquisition)特性における減少
の支払いにおいても均一な減少を生じさせる。逆に、所
定の毛管ウエブ構造の表面エネルギーにおける均一な増
大により実現された取得における改善は、一般的には減
少されたマスキング及び乾燥性質により相殺される。こ
の発明の表面エネルギー勾配原理を使用することによ
り、ここにおいては上面の表面エネルギーが下面の表面
エネルギーの方が高いままである間に減少され、そして
特にこれらの勾配の好適な配向及び配置によって、取得
や乾燥度及び/又はマスキング特性における増大が残さ
れたパラメータにおける犠牲を生じさせることなく得る
ことが出来る。
これらの属性に関するウエブ性能を測定するための適
切な分析方法又はテスト方法を、下記の「分析方法」の
節でさらに詳細に記載する。
本発明によるウエブの設計、より詳しくは適切な液体
処理のための界面エネルギー勾配の適切な寸法選択及び
配置に関して、いくつかの物理的パラメーターを考慮す
べきである。このような要素には、界面エネルギーの差
の大きさ(これは用いられる材料に依る)、材料の移動
性(Maigratability)、材料の生物学的適応性、多孔
性、又は毛管サイズ、全体的なウエブの厚さ(calipe
r)及び形状、表面微細構成、液体粘度及び表面張力、
及びウエブの両側にその他の構造が存在するかどうかな
どが含まれる。
好ましくは不織布ウエブ22の部位65は、水に対する粘
着仕事が、約0エルグ/cm2〜約150エルグ/cm2、より好
ましくは約0エルグ/cm2〜約100エルグ/cm2、最も好ま
しくは約0エルグ/cm2〜約75エルグ/cm2である。好まし
くは部位65の周りのウエブの残り(remainder)は水に
対する粘着仕事が、約0エルグ/cm2〜約150エルグ/c
m2、より好ましくは約25エルグ/cm2〜約150エルグ/c
m2、最も好ましくは約50エルグ/cm2〜約150エルグ/cm2
である。
好ましくは部位65と不織布ウエブの残りとの間の水に
対する粘着仕事の差は、約5エルグ/cm2〜約145エルグ/
cm2、より好ましくは約25エルグ/cm2〜約145エルグ/c
m2、最も好ましくは約50エルグ/cm2〜約145エルグ/cm2
である。
適切な表面処理は、各々10重量部対100重量部の割合
で、Syl−Off 7048として入手できる架橋剤が添加され
ている、ミシガン州ミッドランド(Midland)のダウ・
コーニング社(Dow Corning)からSyl−Off 7677とし
て入手しうるシリコーン剥離コーティングである。もう
1つの適切な表面処理は、ニューヨーク州ウオーターフ
ォード(Waterford)のジェネラル・エレクトリック社
のシリコーン・プロダクツ部(General Electric Com
pany,Silicone Products Division)から、UV 9300
及びUV 9380C−D1という商品として入手しうる2つの
シリコーンの、各々2.5重量部対100重量部の割合での混
合を含むUV硬化性シリコーンのコーティングである。不
織布ウエブの第一表面へのシリコーン剥離コーティング
の界面エネルギーは、不織布ウエブ22を形成する個々の
繊維60の界面エネルギーより小さい。
その他の適切な処理材料には、フッ化材料、例えばフ
ルオロポリマー(例えばポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)、商標名テフロン(TEFLON)という商品として
入手しうるもの)、及びクロロフルオロポリマーがある
が、これらに限定されるわけではない。小さい界面エネ
ルギーの部位を備えるのに適切であることが分っている
その他の材料には、ペトロラタム(Petrolatum)、ラテ
ックス、パラフィン等がある。但し現在は、その生物学
的適応性によって、シリコーン材料が吸収体のウエブへ
の使用には好ましい。ここで用いられている「生物学的
適応性」という用語は、生物種、又は生物物質、例えば
糖タンパク質、血小板等に対して低レベルの比吸着、あ
るいは換言すれば、低い親和性を有する材料のことを言
うために用いられる。従ってこのような材料は、使用状
態においてその他の材料よりも、大幅に生物物質の付着
に抵抗する傾向がある。この性質によって、材料はその
後の液体処理状況に対して必要とされるその界面エネル
ギー特性をよりよく保持することができる。生物学的適
応性がない場合、このような生物物質の付着によって、
表面の粗さと不均一性が増す傾向があり、引張り力又は
液体の移動への抵抗性の増加につながる。従って生物学
的適応性は、引張り力の低下又は液体の移動への抵抗性
の低下に対応し、従って液体が界面エネルギー勾配及び
毛管構造へ、より急速に接近することができる。実質的
に同じ界面エネルギーの維持もまた、その後の液体の付
着又は永続的な液体の付着に対する当初の界面エネルギ
ー差を維持する。
しかしながら生物学的適応性は、低い界面エネルギー
と同義ではない。いくつかの材料、例えばポリウレタン
は、ある程度まで生物学的適応性を示すが、同時に比較
的高い界面エネルギーを示す。いくつかの低界面エネル
ギー材料であって、他の点ではここでの使用に適してい
そうな材料、例えばポリエチレンは、生物学的適応性が
欠けている。現在好ましい材料、例えばシリコーン及び
フッ化材料は、有利には低い界面エネルギー及び生物学
的適応性を示す。
高い界面エネルギーを備えるために、選択されたウエ
ブの部位を親水化するのに適した、又はこれの界面エネ
ルギーを増加させるのに適した界面活性剤には、例えば
エトキシル化エステル、例えばコネチカット州グリニッ
ジ(Greenwich)のグリコ ケミカル社(Glyco Chemic
al Inc.)によって製造されたPegosperse200−ML、ア
イ・シー・アイ社(ICI)によって製造されたATMER64
5、グルコースアミド、酸化エチレンと酸化プロピレン
との3ブロックコポリマー、例えばバスフ社(BASF)に
よって製造されたPluronicP103、及びシリコーンとエチ
レングリコールとのコポリマー、例えばミシガン州ミッ
ドランドのダウ・コーニング社によって製造されたDC19
0がある。
前記の考察の多くは、親水性優勢のウエブから出発
し、材料層のコーティング、処理、あるいはこの層のオ
ーバーレイ(overlying)を行なって、低界面エネルギ
ー部位を発生させ、上部部分を疎水性にするといった現
在の好ましい方法に焦点を当ててはいるが、界面エネル
ギー勾配を発生させるその他の方法も同様に考えられ、
これらも本発明の範囲内にあると理解すべきである。こ
のような方法には、親水性材料(例えば親水性ラテック
ス)を、当初から疎水性のウエブの低い部分に使用し
て、疎水性ウエブ表面との界面において境界を有する親
水性部位を発生させ、各材料間の境界によって形成され
た界面エネルギー勾配を備えた種々の界面エネルギー特
性の2つ又はそれ以上の材料のウエブを形成し、疎水性
優勢であるか、又は親水性優勢である材料のウエブを形
成し、機械的、電磁的、又は化学的衝撃により、又はこ
の技術において知られた処理技術によって、その選択さ
れた部位の表面の化学を変え、このようにして選択的界
面エネルギー勾配、界面エネルギーの変更が可能な化学
的ウエブ成分の優先的マイグレーション(migration)
を発生させ、一時的に親水性にするために、及び使用中
の界面エネルギー勾配を現わすために疎水性部位を処理
することも含まれるであろう。
図7を参照すると、ニップ(nip)70に入る前の不繊
布ウエブ22の写真が示されている。図7において見るこ
とが出来るように、密着した不繊布ウエブは、密着した
ウエブ構造を形成する為に、地点がけば立てられた(po
int calendered)接着剤200により相互に結合された複
数の繊維を備えている。図7に示されている不繊布ウエ
ブ22はそれに対して適用されたいかなる表面処理も有し
ていない。
噴霧器26から、不繊布ウエブ22はローラ72及び73によ
り形成されたウエブ弱化構造71のニップ70を通過する。
図8を参照すると、ウエブ弱化構造71は好ましくはパタ
ーン化されたカレンダーローラー(patterned calenda
r roller)72及び滑らかなアンビルローラー73を備え
ている。パターン化されたカレンダーローラー及び滑ら
かなアンビルローラーの一方または両方は加熱されるこ
とが出来、これら2つのローラーの間の圧力は、所望の
温度、もしあるならば、及び圧力を提供して複数の位置
において不繊布ウエブを弱めると同時に溶融安定化させ
るよう、良く知られている手段により調整されることが
出来る。
パターン化されたカレンダーローラー72は、円筒形状
表面74及びこの表面74から外方に延出した複数の突起ま
たはパターン要素75を有するよう形作られている。突起
75は、不繊布ウエブ22中に所定のパターンの弱められ溶
融安定化された配置を突き落として不繊布ウエブ中に所
定のパターンの弱められ溶融安定化された配置を形成す
るよう形作られ、そして配置されている。図8中に示さ
れている如く、パターン化されたカレンダーローラー72
は表面74のほぼ全周について延出している突起75の繰り
返しのパターンを有している。あるいは、突起75は表面
74の一部または複数の部分の回りに延出することも出来
る。
突起75は好ましくは表面74から半径方向の外方に延出
しているとともに長円形状の末端面を有している裁頭円
錐台形状である。この形態のみの突起に本願の発明を限
定しよとするものではない。末端76の為の他の適切な形
状は、これらに限定されるわけではなく、円形状や四角
形状や正方形状やその他を含む。ローラー72は、端面76
の全てがローラ72の回転中心線に対して同心的な仮想の
真円中に横たわるよう仕上げられている。
突起75は図8中に示されている実施の態様において規
則的な所定の行及び列のパターンに配置されているが、
このことが突起のパターンをこの形態にのみ限定して本
願の発明の範囲を限定しようとするものではない。突起
はパターン化されたカレンダーローラー72の回りにいか
なる所定のパターンででも配置することが出来る。
アンビルローラ73は、好ましくは滑らかな表面の鋼製
の真の円筒である。
図9は弱化ローラー装置71を通過した後であって増大
引っ張りシステム82のニップ80を通過する以前の不繊布
ウエブ22の写真を示す図である。この写真から見ること
が出来るように、不繊布ウエブ22は複数の弱められ溶融
安定化された位置202を含んでいる。弱められ溶融安定
化された位置202は、パターン化されたカレンダーロー
ラー72の表面から延びている突起75のパターンにほぼ対
応している。図9中に見る如く、不繊布ウエブ22はま
た、不繊布ウエブの構造的な一体性を維持するよう機能
する密着されたウエブ形成小点カレンダー結合(cohere
nt web forming point calendered bonds)200も
また含んでいる。
弱化ローラー装置71からは、不繊布ウエブ22が増大引
っ張りシステム82により形成されたニップ80を通過す
る。増大引っ張りシステム82は少なくとも相互に補完的
(complimentary)な程度の三次元表面を有している対
向した圧力適用器を採用している。
図10を参照すると、増大引っ張りローラ84及び86を備
えている増大引っ張りシステム82の部分的な拡大図が示
されている。増大引っ張りローラ84は、複数の歯90と、
ローラ84の全周について延出している対応溝91と、を含
んでいる。増大引っ張りローラ86は、複数の歯92と、ロ
ーラ86の全周について延出している対応溝93と、を含ん
でいる。ローラ84上の歯90はローラ86上の溝93と噛合ま
たは係合しており、またローラ86上の歯92はローラ84上
の溝91と噛合または係合している。弱められ溶融安定化
された位置202を有している不繊布ウエブ22が増大引っ
張りシステム82を通過すると、不繊布ウエブ22はCDまた
は加工横断方向において増大する引っ張り力または牽引
力にさらされて不繊布ウエブ22をCD方向に延ばそうとさ
れる。あるいは、またはさらに、不繊布ウエブ22はMDま
たは加工方向において増大する引っ張り力または牽引力
にさらされて不繊布ウエブ22をMD方向に延ばそうとさせ
られることが出来る。不繊布ウエブ22上に配置された引
っ張り力は、弱められ溶融安定化された位置202を裂い
て不繊布ウエブ22中の弱められ溶融安定化された位置20
2に対応する複数の開口204を創出するよう調整されるこ
とが好ましい。しかしながら、不繊布ウエブ22の接着は
引っ張りの間にこれらが裂けることがないよう十分強い
ことが好ましく、これによって、弱められ溶融安定化さ
れた位置が裂かれた時でさえも不繊布ウエブを密着され
た状態に維持している。しかしながら、接着の幾つかは
引っ張りの間に裂けることを望むことが出来る。
不繊布ウエブ22の増大する引っ張りの為に適した増大
引っ張りローラを含んでいる増大引っ張り機構の他の例
示的な構造は、チャペルその他(Chappell,et al.)の
名前で1995年2月9日に公開された国際特許公開第 WO
95/03765号中に記載されている。なおこの特許公開の記
載は、この特許公開をここで引用することにより本願の
明細書中に組み込まれる。
今度は図11を参照すると、増大引っ張りシステム82に
より適用された引っ張り力が負荷された後の不繊布ウエ
ブ22の写真を示す図がある。この写真から見ることが出
来るように、不繊布ウエブ22は今では図9中に示されて
いる不繊布ウエブの弱められ溶融安定化された位置202
に対応する複数の開口を含んでいる。開口204の周縁の
一部は溶融安定化された位置202の残留物205を備えてい
る。
不繊布ウエブ22は好ましくは巻き取りローラ50上に巻
き上げられ、そして貯蔵される。あるいは不繊布ウエブ
22は製造ラインに直接供給することも出来、製造ライン
において不繊布ウエブ22は使い捨て吸収体上の表面シー
トを形成する為に使用される。
今度は図12を参照すると、超音波変換器506及び円筒5
10を備えていることが好ましいもう1つのウエブ弱化装
置500が示されている。不繊布ウエブ22が超音波変換器5
06とアンビル円筒510との間を前進された時、不繊布ウ
エブ22は超音波振動エネルギーにさらされ、これによっ
て不繊布ウエブ22の所定のパターン位置が弱められ溶融
安定化される。アンビル510は、アンビル円筒の全周に
わたり延出している所定のパターンで、外方に向いてい
る表面514上に配置され516により指摘されている多数の
不連続なパターンの突起を有している。突起516は、個
々の突起516が不繊布ウエブ22中の弱められ溶融安定化
された位置504を突き落として不繊布ウエブ22中の弱め
られ溶融安定化された位置の所定のパターンを形成する
よう形作られ、そして配置される所定のパターンに配置
されている。図12に示されている如く、アンビル510は
表面514の全周にわたり延出している突起516の繰り返し
パターンを有している。あるいは、突起516は表面514の
一部あるいは複数の部分の回りに延出していることが出
来る。
代表的吸収体 ここで用いられている「吸収体」という用語は一般
に、体内からの滲出物を吸収かつ封じ込めるために用い
られる装置のことを言い、より特定すれば体内から排出
された様々な滲出物を吸収しかつ封じ込めるために、装
着者の体に、あるいは体の近くに配置される装置のこと
を言う。「吸収体」という用語は、おむつ、月経用パッ
ド、タンポン、生理用ナプキン、失禁用パッド等、及び
包帯及び外傷用医薬材料を含むものである。「使い捨
て」という用語は、ここでは洗濯されたり、あるいは復
元されたり、あるいは吸収体として再利用されたりする
ためのものではない吸収体について記載するために用い
られる(すなわちこれらは限定された使用後に捨てられ
るか、好ましくはリサイクルされるか、堆肥にされる
か、あるいは環境に優しい方法で捨てられるためのもの
である)。「一体型」吸収体とは、単一構造であるか、
あるいは統合された別々の部分として形成され、調和し
た1つの物体を形成し、従って例えば別のホルダーとパ
ッドのような、別々の操作部品を必要としないような吸
収体のことを言う。
本発明に従って製造された一体型使い捨て吸収体の好
ましい実施態様は、月経用パッド、すなわち図13に示さ
れた生理用ナプキン120である。ここで用いられている
「生理用ナプキン」という用語は、女性が外陰部の近く
の一般に泌尿生殖器部位の外側に装着する吸収体のこと
を言う。この吸収体は、月経液、及び装着者の体内から
のその他の膣排出物(例えば血液、月経分泌物、及び
尿)を吸収かつ封じ込めるためのものである。一部が装
着者の膣前庭の中、一部がその外にある***間装置も本
発明の範囲内にある。しかしながら本発明は、その他の
女性用衛生パッド又は月経用パッド、あるいはその他の
吸収体、例えばおむつ、失禁用パッド等、並びに表面か
ら液体を運び去りやすくするように設計されたその他の
ウエブ、例えば使い捨てタオル、フェイシャルティシュ
ー(facial tissue)等にも適用できることを理解すべ
きである。
本発明による液体輸送ウエブが組込まれるか、あるい
はこれとともに用いられる吸収体がもしあるとすれば、
その全体的な寸法、形状、及び/又は配置は、本発明の
原理とは臨界的機能的関係がないことを理解すべきであ
る。しかしながらこのようなパラメーターは、適切なウ
エブ形状及び本発明による界面エネルギー勾配の適切な
向きを決定する時に、意図されている液体及び意図され
ている機能と共に考慮しなければならない。
生理用ナプキン120は、2つの表面、例えば第一表面1
20aであって、装着者と接触する表面又は装着者側表
面、体と接触する表面又は体側表面又は「体表面」と呼
ばれる表面と、第二表面120bであって、衣服側表面又は
衣服と接触する表面、又は「衣服表面」と呼ばれること
が多い表面を備えるものとして示されている。生理用ナ
プキン120は、図13において、その第一表面120aから見
られているものが示されている。第一表面120aは、装着
者の体に隣接して装着されるものでる。生理用ナプキン
120の第二表面120b(図14に示されているもの)は、反
対側にあり、生理用ナプキン120が装着された時に装着
者の下着に隣接して配置されるためのものである。
生理用ナプキン120は、2つの中心線、すなわち長手
方向中心線「L」と横断方向中心線「T」とを有する。
ここで用いられている「長手方向」という用語は、生理
用ナプキン120が装着された時に、立っている装着者を
左半身と右半身に二分する垂直平面と大体一直線になる
(例えばほぼ平行な)生理用ナプキン120の平面におけ
る、線、軸、又は方向のことを言う。ここで用いられて
いる「横断方向」又は「側面方向」は相互変換できるも
のであり、長手方向に大体垂直な生理用ナプキン120の
平面にある、線、軸、又は方向のことを言う。図13では
また、生理用ナプキン120が周辺部130を有しているのが
示されているが、これは生理用ナプキン120の外側縁部
によって画定され、ここでは長手方向縁部(又は「サイ
ド縁部」)が131として示され、末端縁部(あるいは
「末端部」)が132として示されている。
図13は、本発明の生理用ナプキン120の実質的に平ら
になった上部平面図である。この生理用ナプキンのいく
つかの部分は、生理用ナプキン120の構成をより明確に
示すために切り取られ、装着者120aに面しているか又は
接触している生理用ナプキン120の部分が、見る人の側
に向けられている。図13に示されているように、生理用
ナプキン120は好ましくは、液体透過性表面シート122、
表面シート122と接着した液体不透過性バックシート12
3、表面シート122とバックシート123との間に配置され
た吸収性コア124、及び表面シート122と吸収性コア124
との間に配置された第二表面シート又は受入れ層125を
備えている。
好ましくは生理用ナプキン120は、任意のサイドフラ
ップ又は「ウイング」134を含んでおり、これらは装着
者のパンティーの股部の周りで折り畳まれている。サイ
ドフラップ134は、いくつかの目的に用いることができ
る。この目的とは、例えばナプキンを適切な位置に保つ
のを助ける一方で、装着者のパンティーが汚れるのを防
ぎ、生理用ナプキンを装着者のパンティーに固定したま
まにすることであるが、これらに限定されるわけではな
い。
図14は、図13の断面線14−14に沿う生理用ナプキン12
0の横断面図である。図14に見られるように、生理用ナ
プキン120は、好ましくは生理用ナプキン120を装着者の
下着に接着させるための接着剤固定手段136を含んでい
る。除去しうる剥離ライナー137は、接着剤固定手段136
を覆い、接着剤が使用前に下着の股部とは異なる表面へ
粘着しないようにしている。
表面シート122は、第一表面122aと第二表面122bとを
備えている。この第二表面122bは、液体受入れ層125の
第一表面125aに隣接した位置にあり、好ましくはこれに
固定されて、表面シートから受入れ層への液体の輸送を
促進する。受入れ層125の第二表面125bは、吸収性コア
又は液体貯蔵層124の第一表面124aへ固定されて、受入
れ層から吸収性コアへの液体の輸送を促進する。吸収性
コア124の第二表面124bは、好ましくはバックシート123
の第一表面123aへ固定されている。
長手方向及び横断方向を備えることに加えて、生理用
ナプキン120はまた、「Z」方向又は軸を備える。これ
は表面シート122を通って下方へ進む方向であり、備え
られているあらゆる液体貯蔵層又はコア124の中へ入る
方向である。これの目的は、表面シート122とここの吸
収体の1つ又は複数の下部層との間に実質的に連続した
通路を備えることである。従って液体は「Z」方向に引
かれ、吸収体の表面シートからその究極的な貯蔵層の方
へ引き入れられる。
吸収性コア124は、液体(例えば月経分泌物及び/又
は尿)を吸収又は保持しうるあらゆる吸収性手段であっ
てもよい。図13及び図14に示されているように、吸収性
コア124は、体側表面124a、衣服側表面124b、サイド縁
部、及び末端縁部を備えている。吸収性コア124は、生
理用ナプキン及びその他の吸収体に通常用いられる広範
囲の液体吸収性材料、例えば微粉砕木材パルプ(一般に
エアフェルトと呼ばれるもの)から、非常に多様な寸法
及び形状(例えば長方形、卵形、砂時計形、イヌの骨
形、非対称形等)で製造することができる。その他の適
切な吸収性材料の例には、クレープセルロースワッディ
ング;コフォームを含むメルトブローンポリマー;化学
的剛化、又は変性、又は架橋セルロース繊維;合成繊
維、例えばクリンプポリエステル繊維;ピートモス;テ
ィシューラップ及びティシューラミネートを含むティシ
ュー;吸収性発泡体;吸収性スポンジ;超吸収性ポリマ
ー;吸収性ゲル化材料;又はあらゆる同等の材料又は材
料の組合わせ、又はこれらの混合物がある。
吸収性コアの形状及び構成もまた様々なものであって
もよい(例えば吸収性コアは、様々な厚さ領域を有して
いてもよく(例えば中心が厚くなるような輪郭をつけて
もよい)、親水性勾配、超吸収性勾配、あるいは低密度
又は低平均秤量受入れ領域を備えていてもよく;あるい
は1つ又はそれ以上の層又は構造を備えていてもよ
い)。しかしながら吸収性コアの総吸収能力は、設計負
荷、及び吸収体の用途と相容れるものであるべきであ
る。さらには吸収性コアの寸法及び吸収能力は、種々の
用途、例えば失禁用パッド、パンティライナー、普通の
生理用ナプキン、あるいは夜用生理用ナプキンに合わせ
て、様々なものであってもよい。
本発明における吸収性コアとしての使用のための吸収
構造は、例えば次の特許に記載されている。すなわち、
1990年8月21日付けでオズボーン(Osborn)に対し発行
された米国特許第4,950,264号;1986年9月9日付けでヴ
ァイスマンその他(Weisman et al.)に対し発行され
た米国特許第4,610,678号;1989年5月30日付けでアレマ
ニーその他(Alemany et al.)に対し発行された米国
特許第4,834,735号;及び1986年10月22日にデュンクそ
の他(Deunk,et al.)の名前で公開されたプロクター
・アンド・ギャンブル社(Procter & Gamble Compa
ny)の欧州特許出願第0 198 683号である。これらの
各特許の開示は、これらの特許がここに引用されること
により本願の明細書中に組み込まれる。
吸収性コア124の好ましい実施態様は、表面シート122
の界面エネルギー勾配と同様な界面エネルギーを有す
る。吸収性コアの体側表面124aと体側表面124aのすぐ隣
の吸収性コア124の部分は、好ましくは比較的高い界面
エネルギーを有する衣服側表面124bと比べて、比較的低
い界面エネルギーを有する。吸収性コア124内には界面
エネルギー勾配があるが、吸収性コアの装着者と接触す
る表面又は体側表面124aの界面エネルギーは、好ましく
は受入れ層125の衣服側表面125bの界面エネルギーより
大きいことに留意することが重要である。この関係は、
液体が受入れ層から吸収性コア内に引き入れられるか又
は駆動されて入るために好ましい。吸収性コアの体側表
面124aの界面エネルギーが受入れ層125の衣服側表面125
bの界面エネルギーより小さいならば、受入れ層125の液
体は、吸収性コアによって押し戻され、従って吸収性コ
アが役に立たなくなるであろう。
バックシート123と表面シート122は、各々、吸収性コ
ア124の衣服側表面と体側表面に隣接して配置され、好
ましくはこの技術においてよく知られた取り付け手段
(図示されていない)によって、これらに結合され、か
つ互いに結合される。例えばバックシート123及び/又
は表面シート122は、均質な連続接着剤層、パターン接
着剤層、あるいは接着剤の相互に独立した線、螺旋、又
はスポットの配列によって吸収性コアに、あるいは互い
に固定されてもよい。満足すべきものであることが分っ
ている接着剤は、ミネソタ州セントポール(St.Paul)
のエイチ・ビー・フラー社(H.B.Fuller Company)に
よってHL−1258という名称で製造されているもの、及び
ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)のフィンドレ
ー社(Findlay)によってH−2031という名称で製造さ
れているものである。取り付け手段は好ましくは、1986
年3月4日付けでミネトーラその他(Minetola et a
l.)に対し発行された米国特許第4,573,986号に開示さ
れている接着剤フィラメントのオープンパターンネット
ワークを含む。この特許の開示は、この特許がここに引
用されることにより本願の明細書中に組み込まれる。フ
ィラメントのオープンパターンネットワークの取り付け
手段は例えば、次の特許に示されている装置及び方法に
記載されているように渦巻かれて螺旋パターンにされた
接着剤フィラメントのいくつかの列を備えている。これ
らの特許は、1975年10月7日付けでスプラーグ・ジュニ
ア(Sprague Jr.)に対し発行された米国特許第3,911,
173号;1978年11月22日付けでジーカーその他n(Zieke
r,et al.)に対し発行された米国特許第4,785,996号、
及び1989年6月27日付けでウェレニッツ(Werenicz)に
対し発行された米国特許第4,842,666号である。これら
の特許の各々の開示はこれらの特許がここに引用される
ことにより本願の明細書中に組み込まれる。あるいはま
た、取り付け手段は、熱接着、圧力接着、超音波接着、
動的機械的接着、あるいはこの技術で知られたその他の
あらゆる適切な取り付け手段又はこれらの取り付け手段
の組合わせであってもよい。
バックシート123は、液体(例えば月経分泌物及び/
又は尿)不透過性であり、好ましくは薄いプラスチック
フィルムから製造される。但しその他の柔軟性液体不透
過性材料も用いることができる。ここで用いられている
「柔軟性」という用語は、柔軟性があり、人体の一般的
形状及び輪郭にさらに容易に沿いやすい材料のことを言
う。バックシート123は、吸収性コアに吸収され封じ込
められた滲出物が、生理用ナプキン20と接触する物、例
えばズボン、パジャマ、及び下着を濡らすのを防ぐ。従
ってバックシート123は、織布又は不織布材料、ポリマ
ーフィルム、例えばポリエチレン又はポリプロピレンの
熱可塑性フィルムを含んでいてもよい。あるいはフィル
ム被覆された不織布材料を含んでいてもよい。好ましく
はポリエチレンフィルムのバックシートは、厚さが約0.
012mm(0.5ミル)〜約0.051mm(2.0ミル)である。ポリ
エチレンフィルムの例には、オハイオ州シンシンナティ
(Cincinnati)のクロペイ社(Clopay Corporation)
によって、P18−1401という名称で製造されているも
の、及びインディアナ州テール・オート(Terre Haut
e)のトレデガー・フィルム・プロダクツ社(Tredegar
Film Products)からXP−9818という名称で製造され
ているものがある。バックシートは、より布様の外見を
備えるように、好ましくはエンボス及び/又はマット仕
上げされている。さらにはバックシート123は、吸収性
コア124から蒸気を逃がすことができる(すなわち通気
性がある)一方で、滲出物がバックシート123を通過す
るのを防ぐ。
生理用ナプキン120は、使用中は、このような目的の
ためによく知られたあらゆる支持手段又は取り付け手段
(図示されていない)によって定位置に保持されうる。
好ましくは生理用ナプキンは、使用者の下着又はパンテ
ィーに配置され、留め具、例えば接着剤によってこれに
固定される。接着剤は、生理用ナプキンをパンティーの
股部に固定するための手段を生じさせる。従ってバック
シート123の外側表面又は衣服側表面123bの一部又は全
部は、接着剤で被覆されている。この目的のためにこの
技術で用いられているあらゆる接着剤又はグルーは、こ
こで接着剤として用いることができるが、感圧接着剤が
好ましい。適切な接着剤は、ミネソタ州セントポールの
エイチ・ビー・フラー社によって2238という名称で製造
されているものである。適切な接着剤留め具は、米国特
許第4,917,697号にも記載されている。生理用ナプキン
が使用のために配置される前、感圧接着剤は一般には除
去しうる剥離ライナー137で覆われており、使用前に接
着剤が乾燥してしまったり、パンティーの股部以外の表
面に接着するのを防ぐ。適切な剥離ライナーはまた、前
記米国特許第4,917,697号に記載されている。このよう
な目的のために通常用いられている商品として購入でき
るあらゆる剥離ライナーを、ここでも用いることができ
る。適切な剥離ライナーの非限定的な例は、BL30MG−A
Silox 4P/Oであり、これはウイスコンシン州メナシ
ャ(Menasha)のアクロジル社(Akrosil Corporatio
n)によって製造されている。本発明の生理用ナプキン1
20は、剥離ライナーを除去し、その後に接着剤がパンテ
ィーに接触するように生理用ナプキンをパンティーに配
置することによって用いられる。接着剤は、生理用ナプ
キンを、使用中にパンティ内の定位置に維持する。
本発明の好ましい実施態様において、生理用ナプキン
は2つのフラップ134を備えており、これの各々は吸収
性コアのサイド縁部に隣接しており、これから側面方向
に延びている。フラップ134は、股部で装着者のパンテ
ィーの縁部上に垂れるような形状であり、従ってフラッ
プは装着者のパンティーの縁部と大腿部との間に配置さ
れる。フラップは少なくとも2つの目的で使用される。
第一にフラップは、好ましくはパンティーの縁部に沿っ
て二重壁バリヤーを形成することによって、装着者の体
及びパンティーが月経液で汚れるのを防ぐのに役立つ。
第二にフラップは、好ましくはその衣服側表面に取り付
け手段が備えられており、従ってフラップはパンティー
の下に折り返すことができ、パンティーの衣服側サイド
に取り付けることができる。このようにしてフラップ
は、生理用ナプキンをパンティー内の適切な位置に維持
するのに用いられる。フラップは、様々な材料から構成
されていてもよい。例えば表面シート及びバックシート
と同様の材料、ティシュー、あるいはこれらの材料の組
合わせである。さらにはフラップは、ナプキンの本体に
取り付けられた別の要素であってもよく、あるいは表面
シート及びバックシートの延長部(すなわち一体型)で
あってもよい。本発明の生理用ナプキンに用いるのに適
した、あるいは適合しうるフラップを備えた生理用ナプ
キンのいくつかは、次の特許に開示されている。すなわ
ち、1987年8月18日付けでヴァン・ティルバーグ(Van
Tilburg)に対し発行され「フラップを備え付けられ
た生理用ナプキン(Shaped Sanitary Napkin With
Flaps)」と名付けられた米国特許第4,687,478号;及び
1986年5月20日付けでヴァン・ティルバーグに対し発行
され生理用ナプキン(Sanitary Napkin)」と名付けら
れた米国特許第4,689,876号である。これらの各特許の
開示はこれら特許がここに引用されることにより本願の
明細書中に組み込まれる。
本発明の好ましい実施態様において、受入れ層125
は、表面シート122と吸収性コア124との間に配置されて
もよい。受入れ層125は、いくつかの機能に用いること
ができる。例えば滲出物の吸収性コア上及び中への吸上
げの改良である。滲出物の吸上げの改良が重要な理由は
いくつかある。例えば吸収性コア全体に滲出物をより均
一に分配し、生理用ナプキン120が比較的薄くなるよう
にすることである。ここで言う吸上げは、1つ、2つ、
又はあらゆる方向(すなわちx−y平面及び/又はz方
向)への液体の輸送を包含することができる。受入れ層
は、いくつかの種々の材料から構成されていてもよい。
例えばポリエステル、ポリプロピレン、又はポリエチレ
ンを含む合成繊維の不織布又は織布ウエブ;例えば綿又
はセルロースを含む天然繊維;このような繊維の混合;
あるいはあらゆる同等の材料又は材料の組合わせであ
る。受入れ層及び表面シートを備える生理用ナプキン
は、例えば次の特許にさらに十分に記載されている。す
なわちオズボーン(Osborn)に対して発行された米国特
許第4,950,264号、及び1991年12月17日にクレーその他
(Cree,et al.)の名前で出願され「溶融層を有した吸
収体(Absorbent Article Having Fused Layer
s)」と名付けられた米国特許出願番号第07/810,774号
である。これら各文献の開示は、これら文献がここに引
用されることにより本願の明細書中に組み込まれる。好
ましい実施態様において、受入れ層は、ウエブを互いに
結合させるための通常の手段のあらゆるものによって表
面シートと結合させてもよい。最も好ましくは、前記引
例のクレーの出願にさらに十分に記載された溶融接着に
より結合させる。
好ましい実施態様において、受入れ層125は好ましく
は、表面シート122及び/又は吸収性コア124と同様な界
面エネルギー勾配を有している。好ましい実施態様にお
いて、第一表面又は装着者側表面125aは、好ましくは吸
収性パッドと接触する表面125bと比べて比較的低い界面
エネルギーを有する。好ましくは受入れ層125の第一表
面125aの界面エネルギーは、好ましくは表面シート122
の第二表面の界面エネルギーより大きい。さらには受入
れ層125bの第二表面は、吸収性コア124の体側表面124a
の界面エネルギーと比べて比較的低い界面エネルギーを
有している。
ここで図15を参照すると、本発明に従って製造された
生理用ナプキン220のもう1つの好ましい実施態様が示
されている。生理用ナプキン220は、図15には、その第
一表面又は装着者と接触する表面220aから見たものとし
て示されている。生理用ナプキン220は、液体透過性表
面シート222、表面シート222と接着された液体不透過性
バックシート(図示されていない)、表面シート222と
バックシートとの間に配置された吸収性コア(図示され
ていない)、及び表面シート222と吸収性コアとの間に
配置された受入れ層(図示されていない)を含んでい
る。
表面シート222は好ましくは、複数の部位及び/又は
ゾーン、例えば第一中央部位232、第一部位232と隣接し
これと接触する第二部位234、及び第二部位234と隣接し
これと接触する第三部位236を備えている。好ましくは
第一中央部位232内の表面シート222の第一表面は、隣接
する第二部位234内の表面シート222より比較的高い界面
エネルギーを有する。同様に第二部位234内の表面シー
ト222の第一表面は、隣接する第三部位236内の表面シー
ト222よりも比較的高い界面エネルギーを有する。従っ
て表面シート122上に付着した液体は、第三部位236から
第二部位234の方へ、及び第二部位234から第一部位232
の方へ送られる。従って液体は、第三部位236から表面
シート222の第一部位232の方へ向けられて、生理用ナプ
キンの周辺部240への液体のあらゆる流出が妨げられ
る。
表面シート222の第一表面又は装着者と接触する表面
は、部位ごとに界面エネルギー勾配を有するが、これは
別個であっても連続していてもよく、表面シート222は
また、表面シート222の第一表面と中間部分との間に追
加の界面エネルギー勾配を有するのが好ましい。表面シ
ートの各部位内の中間部分234の界面エネルギー勾配
は、表面シート222の第一部位、第二部位、及び第三部
位における装着者と接触する表面の界面エネルギーより
高い。従って、表面シートはまた、図3に開示されたウ
エブ22と同様な「Z」方向の液体の移動をも促進する。
表面シート222の第一表面に界面エネルギー勾配を備
えることが望ましい状況もある。これによって第一部位
から第二部位へ、及び第二部位から第三部位へ液体を強
制的に送る。このような実施態様において、第一部位23
2内の表面シート222の第一表面は、隣接する第二部位23
4内の表面シート222より比較的低い界面エネルギーを有
する。同様に第二部位234内の表面シート222の第一表面
は、隣接する第三部位236内の表面シート222より比較的
低い界面エネルギーを有する。従って表面シート222に
付着した液体は、第一部位232から第二部位234の方へ、
及び第二部位234から第三部位236の方へ送られる。この
型の界面エネルギー勾配は、体内からの液体を表面シー
トの第一表面に広げることによって、下にある吸収性コ
アの吸収能力を十分に利用しようとする場合に望ましい
であろう。液体は、下にある吸収性コアの周辺部分へよ
り直接的な通路を得るからである。
部位又は領域232、234、236は一般に卵形形状として
図15に示されている。しかしながらこれらの部位は、非
常に多様な形状及び寸法で、例えば長方形、楕円形、砂
時計形、イヌの骨形、非対称形、三角形、円形等で形成
されてもよく、あるいはランダムな形状又は寸法でさえ
あってもよい。
図16を参照すると、生理用ナプキン280がその第一表
面280aから見たものとして示されている。生理用ナプキ
ン280は、図13及び14に示された生理用ナプキン120と同
様な要素又は部品を備えている。例えば液体透過性表面
シート282、表面シート282と結合された液体不透過性バ
ックシート、表面シート282とバックシートとの間に配
置された吸収性コア、及び表面シート282と吸収性コア
との間に配置された第二表面シート又は受入れ層を含ん
でいる。生理用ナプキン280は、周辺部290を有してお
り、これは生理用ナプキン280の外側縁部によって画定
されている。ここにおいて長手方向縁部(又は「サイド
縁部」)は291として指摘され、末端縁部(又は「末端
部」)は292として指摘されている。
表面シート282は、生理用ナプキン280の長手方向軸
「L」に大体平行に延びている複数の部位を含んでお
り、生理用ナプキンの1つの末端部からもう1つの末端
部まで長手方向軸に平行に延びた第一部位又は中央部位
284を含んでいる。第一部位又は中央部位284に隣接し
て、一対の第二部位285、286があり、これらは本質的に
第一部位284に平行に延びている。第二部位285、286に
隣接して、各々一対の第三部位287、288がある。好まし
くは第一部位は、第二部位285、286と比べて比較的高い
界面エネルギーを有する。同様に第二部位285、286は、
第三部位287、288と比べて比較的高い界面エネルギーを
有する。
あるいはまた第一部位は、第二部位285、286と比べて
比較的低い界面エネルギーを有していてもよい。第二部
位285、286は従って、第三部位287、288と比べて比較的
高い界面エネルギーを有してもよい。
図15及び16に記載された部位の界面エネルギーの特性
は、本発明の界面エネルギー勾配及び特徴に追加されて
いるものであることに留意すべきである。従って図15及
び図16の画定された部位の1つ又はそれ以上において、
界面エネルギー特徴及び図3に記載された特徴もここに
同様に含まれる。
おむつ400の形態の使い捨て吸収体の代表的な実施態
様が図17に示されている。ここで用いられている「おむ
つ」という用語は、装着者の胴体下部の周りに装着され
る乳幼児及び失禁のある人によって一般に装着される衣
類のことである。しかしながら本発明はまた、その他の
吸収体、例えば失禁用ショーツ、失禁用パッド、***し
つけ用パンツ、おむつインサート、生理用ナプキン、フ
ェイシャルティシュー、ペーパータオル等にも適用しう
ることを理解すべきである。図17に示されているおむつ
400は、装着者に配置される前のおむつを表わす単純化
された吸収体である。しかしながら本発明は、図17に示
されたおむつの特定の型又は形状に限定されないと理解
する方がよい。
図17は、おむつ400の非収縮状態(すなわち弾性によ
って引起こされるあらゆる収縮が取り除かれた状態)の
斜視図である。この構造のいくつかの部分は、おむつ40
0の構成をさらに明確に示すために切り取られている。
装着者に接触するおむつ400の部分が、見る人の側に向
いている。おむつ400は、図17において、好ましくは液
体透過性表面シート404;表面シート404と結合された液
体不透過性バックシート402;、及び表面シート404とバ
ックシート402との間に配置された吸収性コア406を備え
るものとして示されている。追加の構造的特徴、例えば
弾性部材及び装着者の定位置におむつを固定させるため
の留め具手段(例えばテープタブ留め具)を含んでいて
もよい。
表面シート404、バックシート402、及び吸収性コア40
6は、多様なよく知られた形状で組立てることができ
る。好ましいおむつ形状は一般的に、1975年1月14日付
けで発行された米国特許第3,860,003号(ブエル(Buel
l))に記載されている。この特許の開示はこの特許が
ここに引用されることにより本願の明細書中に組み込ま
れる。あるいはまた、ここでの使い捨ておむつにとって
好ましい形状はまた、次の特許にも開示されている。す
なわち1989年2月28日付けで発行された米国特許第4,80
8,178号(アジズその他(Aziz et al.));1987年9
月22日付けで発行された米国特許第4,695,278号(ロー
ソン(Lawson));及び1989年3月28日付けで発行され
た米国特許第4,816,025号(フォアマン(Foreman))で
あり、これらの各特許の開示はこれらの特許がここに引
用されることにより本願の明細書中に組み込まれる。
図17は、おむつ400の好ましい実施態様を示す。ここ
において表面シート404とバックシート402は同じ広がり
を有しており、長さ及び幅の大きさが一般に吸収性コア
406より大きい。表面シート404は、バックシート402と
結合され、かつその上に載せられ、これによっておむつ
400の周辺部を形成している。この周辺部はおむつ400の
外辺部又は縁部を画定する。この周辺部は、末端縁部40
1と長手方向縁部403を備えている。
表面シート404は柔軟性があり、感触が柔らかく、装
着者の皮膚に刺激を与えない。さらに表面シート404
は、液体透過性であり、液体がその厚みを容易に透過す
ることを可能にする。適切な表面シート404は、多様な
材料、例えば多孔質発泡体、網状化発泡体、開口プラス
チックフィルム、天然繊維(例えば木材繊維又は綿繊
維)、合成繊維(例えばポリエステル又はポリプロピレ
ン繊維)、あるいは天然繊維と合成繊維との組み合わせ
から製造することができる。好ましくは表面シート404
は、本発明に従って製造され、その中に界面エネルギー
勾配を含んでいる。
特に好ましい表面シート404は、約1.5デニールのステ
ープル長さのポリプロピレン繊維、例えばデラウエア州
ウイルミントン(Wilmington)のハーキュリーズ社(He
rcules,Inc.)によって販売されているハーキュリーズ
型151ポリプロピレンを含んでいる。ここで用いられて
いる「ステープル長さの繊維」という用語は、長さが少
なくとも約15.9mm(0.62インチ)の繊維のことを言う。
表面シート404を製造するために用いることができる
いくつかの製造技術がある。例えば表面シート404は、
織布、不織布、スパンボンド(spunbond)、カード(ca
rd)等が行なわれたものであってもよい。好ましい表面
シートはカードされ、当業者によく知られた手段によっ
て熱接着されている。好ましくは表面シート404は、重
さが1平方メートルあたり約18〜約25グラムであり、最
小乾燥引張り強さが、機械または縦方向に1センチあた
り少なくとも約400グラムであり、湿潤引張り強さが横
方向に1センチあたり少なくとも約55グラムである。
バックシート402は液体不透過性であり、好ましくは
薄いプラスチックフィルムから製造される。但しその他
の柔軟性のある液体不透過性材料も用いることができ
る。バックシート402は、吸収性コア406に吸収されて封
じ込められた滲出物が、おむつ400と接触する物、例え
ばベッドシーツ及び下着を濡らすのを防ぐ。好ましくは
バックシート402は、厚さが約0.012mm(0.5ミル)〜約
0.051cm(2.0ミル)のポリエチレンフィルムである。但
しその他の柔軟性液体不透過性材料も用いることができ
る。ここで用いられている「柔軟性がある」という用語
は、柔軟であり、装着者の体の一般的形状及び輪郭に容
易に沿う材料のことを言う。
適切なポリエチレンフィルムは、モンサント・ケミカ
ル社(Monsanto Chemical Corporation)によって製
造され、市場でフィルム番号8020として販売されている
ものである。バックシート402は好ましくは、より布様
の外見を備えるように、エンボス及び/又はマット仕上
げされている。さらにはバックシート402は、吸収性コ
ア406から蒸気を逃がすことができる一方で、滲出物が
バックシート402を通過するのを防ぐ。
バックシート402の寸法は、吸収性コア406の寸法によ
って、及び運ばれた正確なおむつのデザインによって決
定される。好ましい実施態様において、バックシート40
2は、変形された砂時計形であり、これは吸収性コア406
を超えて、少なくとも約1.3cm〜約2.5cm(約0.5〜約1.0
インチ)の最小距離だけおむつ周辺部の周り全体に延び
ている。
表面シート404とバックシート402は、あらゆる適切な
方法で結合されている。ここで用いられている「結合さ
れている(joined)」という用語は、表面シート404を
直接バックシート402に付着させることによって、表面
シート404がバックシート402へ直接結合させられる形
態、及び表面シート404をそれ自体がバックシート402に
付着されている中間部材へ付着させることによって、表
面シート404が間接的にバックシート402に結合させられ
ている形態をも包含する。好ましい実施態様において表
面シート404とバックシート402は、取り付け手段(図示
されていない)、例えば接着剤又はこの技術において知
られたその他のあらゆる取り付け手段によって、おむつ
の周辺部において直接互いに付着している。例えば均質
連続接着剤層、パターン化された接着剤層、あるいは相
互に独立した接着剤のライン又はスポットの配列を、表
面シート404をバックシート402に付着させるために用い
ることができる。
テープタブ留め具(分かりやすくするために示されて
いない)は一般に、おむつ402の後部ウエストバンド部
位に付けられ、おむつを装着者に保持するための留め具
手段を提供する。テープタブ留め具は、この技術におい
てよく知られたあらゆるものであってもよい。例えば19
74年11月19日付けで発行された米国特許第3,848,594号
(ブエル(Buell))に開示された留め具テープであ
る。この特許の開示はこの特許がここに引用されること
により本願の明細書に組み込まれる。これらのテープタ
ブ留め具又はその他のおむつ留め具手段は一般に、おむ
つ400の隅部の近くに適用される。
弾性部材(これも分かりやすくするために示されてい
ない)は、おむつ400の周辺部に隣接して、好ましくは
各長手方向縁部403に沿って配置されている。従って弾
性部材は、おむつ400を引張り、これを装着者の脚に対
して保持する傾向がある。あるいはまた弾性部材は、お
むつ400の末端縁部401のどちらか、又は両方に隣接して
配置されてもよく、ウエストバンドとレッグカフス、あ
るいはレッグカフスではなくウエストバンドを生じる。
例えば適切なウエストバンドは、1985年5月7日付けで
発行された米国特許第4,515,595号(キービットその他
(Kievit et al.))に開示されている。この特許の
開示はこの特許がここに引用されることにより本願の明
細書中に組み込まれる。さらに、弾性的に収縮しうる弾
性部材を備えた使い捨ておむつの製造に適した方法及び
装置は、1978年3月28日付けで発行された米国特許第4,
081,301号(ブエル(Buell))に記載されている。この
特許の開示はこの特許がここに引用されることにより本
願の明細書中に組み込まれる。
弾性部材は、弾性的に収縮しうる条件でおむつ400に
固定され、従って正常に抑制されていない形状では、弾
性部材はおむつ400を効率的に収縮させるかあるいはこ
れにギャザーをつける。弾性部材は、弾性的に収縮しう
る条件で少なくとも2つの方法に固定されうる。例えば
弾性部材は、おむつ400が非収縮状態にある間、伸ばし
て固定することができる。あるいあまたおむつ400は、
例えばプリーツを付けて収縮させることができる、弾性
部材が弛緩していないか、あるいは伸びていない状態に
ある時、弾性部材は固定されておむつ400に連結され
る。弾性部材は、おむつ400の長さの一部に沿って延び
ることができる。あるいはまた弾性部材は、おむつ400
の長さ全体に延びることもでき、あるいは弾性的に収縮
しうるラインを備えるのに適したその他のあらゆる長さ
に延びることもできる。弾性部材の長さは、おむつのデ
ザインによって決定される。
弾性部材は、多数の形状にあってもよい。例えば弾性
部材の幅は、約0.25mm(0.01インチ)〜約25mm(1.0イ
ンチ)、あるいはそれ以上の様々なものであってもよ
い。弾性部材は、弾性材料の単一のストランドを備えて
いてもよく、あるいは弾性材料のいくつかの平行又は非
平行ストランドを備えていてもよく、あるいは弾性部材
は長方形又は曲線であってもよい。さらにはまた弾性部
材は、この技術において知られたいくつかの方法のうち
のどんな方法でおむつに付着していてもよい。例えば弾
性部材は超音波によって接着されてもよく、様々な接着
パターンを用いておむつ400中に熱密着及び圧力密着さ
れていてもよい。あるいは弾性部材は、おむつ400に単
にグルー接着されていてもよい。
おむつ400の吸収性コア406は、表面シート404とバッ
クシート402との間に配置されている。吸収性コア406
は、非常に多様な寸法及び形状(例えば長方形、砂時計
形、非対称等)で製造されてもよい。しかしながら吸収
性コア406の総吸収能力は、吸収体又はおむつの用途に
対する液体設計負荷と相容れるものであるべきである。
さらには吸収性コア406の寸法及び吸収能力は、乳幼児
から成人までの広い範囲の装着者に合わせて様々なもの
であってもよい。
図17に示されているように、吸収性コア406は、液体
分配部材408を備えている。図17に示されているような
好ましい形状において、吸収性コア406は好ましくはさ
らに、液体分配部材408と液体が流れる関係にあり、か
つ液体分配部材408と表面シート404との間に位置する受
入れ層又は受入れ部材410を含んでいる。受入れ層又は
受入れ部材410は、いくつかの種々の材料から構成され
ていてもよい。例えばポリエステル、ポリプロピレン、
又はポリエチレンを含む合成繊維の不織布又は織布ウエ
ブ;例えば綿又はセルロースを含む天然繊維;このよう
な繊維の混合;あるいはあらゆる同等の材料又は材料の
組合わせである。
使用に際して、おむつ400は、後部ウエストバンド部
位を、装着者の背中の下に配置し、おむつ400の残りを
装着者の脚の間に引張り、従って前部ウエストバンド部
位が、装着者の前に配置されるようにして装着者に付け
られる。ついでテープタブ又はその他の留め具を、好ま
しくはおむつ400の外側に向いた区域に固定する。
分析的方法 本発明による液体輸送ウエブの性能を測定するのに適
しており、測定に用いうることが分かっている代表的な
分析方法を次に示す。ここに記載された分析方法は好ま
しくは、人工月経液(以後「AMF」と言う)と呼ばれる
特定の標準液を用いて実施される。但し他の液体を用い
て同様の分析的研究を実施することもできよう。適切な
人工月経液の調合及び調製は、次の特許の「テスト方
法」の節に記載されている。すなち1993年10月21日にリ
チャーズその他(Richards et al.)の名前で出願さ
れ、許可され、共同して譲渡され、本願とともに継続さ
れている米国特許出願番号第08/141,156号中に記載され
ている。この特許の開示はこの特許がここに引用される
ことにより本願の明細書中に組み込まれる。
1.受入れ率 ここで用いられている受入れ率とは、表面に付けられ
た液体のある一定の容積が表面シート材料に入るか、あ
るいは「滲み通り(trikethrough)」、下部吸収構造に
入るのに要する時間の測定値である。この一連のテスト
では、これは、46〜58ダイン/cmの表面張力を有してい
るAMF溶液7.5mlを、その一番下の表面に多数の孔を有す
る直径1インチ、深さ5/8インチの凹所からに完全に排
水する時間(秒)の測定値である。その他の適切な液体
容積は、17ml及び5mlである。この凹所は4インチ×4
インチの滲み通り板内に一体的に形成されており、この
板は前記記載に従って製造された完全な吸収体上に配置
されていて、これはテストされる表面シートを含んでい
る。表面シート標本の装着者と接触する表面は、表を上
に向けている。AMF溶液を前記凹所に間隔をあけて配置
された一対の電極と接触させて、電気タイマーをスター
トさせる。タイマーは、AMF溶液がすべて穴から吸収性
要素内に排水された時に、自動的に停止する。時間は秒
で表わされている。
2.乾燥度 ここで用いられている乾燥度は、液体を受入れた後、
液体がどれだけ容易に上方に進み、表面シートの装着者
と接触する表面の上へ移動しうるかの測定値であり、及
び表面シート表面における残留湿潤性である。従って前
記受入れ率テストにおけるAMFの受け入れの完了の90秒
後、滲み通りプレートを除去し、約5インチ×5インチ
のフィルターペーパーの予め秤量された標本を吸収体標
本の表面シートの最も上の表面に挿入し、0.25psi.の予
め決定された圧力負荷を、標本に30秒間加える。ついで
フィルターペーパーを除去し、再び重さを測り、フィル
ターペーパーによって吸収された液体の量を、標本の
「表面湿潤度」と呼ぶ。結果は、フィルターペーパーに
よって吸収された液体のグラムで表示される。その他の
適切な時間の増加は、AMF受け入れの完了後の20分を含
む。従って明らかなように、より低い「表面湿潤度」数
は、表面がより乾いているという感触を示すものであ
る。「乾燥度」はl/表面湿潤度として表示されるのがさ
らに便利であろう。この結果、より大きな乾燥値が生
じ、これは表面がより乾いているという感触に等しい。
3.マスキング ここで用いられている「マスキング」という用語は、
「使用済み」又は汚れた製品と、使用前のその当初の強
さの読取り値との間の、反射光の強さの差として定義さ
れる。月経用製品が受入れられるかどうかは、その表面
シートのマスキング性能に依ることが非常に多い。実
際、良好なマスキングはさらにきれいな、さらに乾いた
表面シートの表面を生じるだけでなく、製品のよりよい
吸収及びさらに少ない再湿潤をも生じる。マスキング
は、製品の表面が濡れた後、製品の表面から反射された
光の強さを測定することによって分析することができ
る。この目的は、これを定量化し、種々の製品の間で結
果を比較するためである。
光の強さは、光のエネルギーについて説明している。
入って来る(入射)光束(例えば日光)は、表面によっ
て反射され、出て行く(反射)光束を生じる。これは異
なるエネルギー又は強さを有する。入って来る光束と出
て行く光束の強さの差は、表面が吸収するエネルギーで
ある。例えば黒い表面は、白い表面より有意に多いエネ
ルギー又は光を吸収する。黒い表面によって吸収された
エネルギーは、熱に転換される。従って黒い車は、夏に
は白い車より暑くなる傾向がある。光の強さは光源に大
きく依存している。一般に光の強さは、種のグレーレベ
ルを用いて特徴を調べることができる。従って白は、ゼ
ロに等しい値(白=0)、黒は値255(黒=255)であ
る。これら2つの値の間のあらゆるグレー(あるいは光
の強さ)は、0〜255のどこかにある。
評価ための標本製品を、あらゆる液体の導入前に、す
なわちその未使用状態で分析する。測定区域を画定し、
一組の測定を実施する。5つの測定値の結果を平均す
る。ついで湿潤測定を実施するための受入れ試験に関し
て記載された手順に従って、標本を液体5mlに浸す。滲
み通りプレートを除去する前であって、標本をマスキン
グ測定及び分析に付す前、液体が標本内で安定状態の向
きに達するように3分間経過させる。ついで第二組の測
定値を、同一と認められた測定区域を用いて同じ製品か
ら得る。5つの測定結果の平均を出す。平均当初読取り
値と、平均使用後読取り値との間の数字の差は、反射光
における差の定量化を生じ、これによって製品の表面の
きれいさが与えられる。小さい数字の差は、使用前との
変化があまりないことを表わし、このため効率的な「マ
スキング」があることになるが、一方でより大きな差
は、使用前の状態からの変化が大きいことを表わし、こ
のためより効率的でない「マスキング」である。
本発明による液体輸送ウエブのマスキング性能の評価
のための適切な要素及び適切な評価方法を、以下に記載
する。
ハードウエア要素 用いられるスキャナは、アップルマッキントッシュコ
ンピュータに接続された通常のHPスキャナII pである。
コンピュータは、スキャナのソフトウエアとNIH像を同
時に操作することができるように、少なくとも8MB RAM
を有する方がよい。モニタはソフトウエアを操作するた
めに少なくとも256のグレーレベルを有する方がよい。
ソフトウエア要素 スキャナソフトウエア(DeskScanII 2.1) このソフトウエアは、HPによって提供され、HPスキャ
ナII pで操作されるように設計されている。
NIH像バージョン1.44 このプログラムによって個人が写真を分析することが
でき、あらゆるカラー又はグレーレベルの密度及び反射
光の強さを測定することができる。
測定手順 次に、月経用パッド又は同様の物の測定手順を詳細に
記載する。
データ測定 標本表面の平坦さは、一貫した結果を得るために非常
に重要である。この点において、標本を不当に圧縮した
り、捩じらせたりせずに測定を十分に実施するため、標
本を平らにするように月経製品の長さの上に、42.8グラ
ムの重さの12インチ金属製平定規(ruler)を置く。
濡れた標本を走査した後、スクリーンをアルコール含
浸したソフトティシューできれいにする。スキャナスク
リーンは常に非常にきれいでなければならない。その理
由は、スクリーン上の塵は、走査された標本の質と測定
値に影響を及ぼすかもしれないからである。
スキャナの使用 HP II pスキャナで標本を走査するためには次の工程
が必要である。
スキャナの準備 1.スキャナのプラグがコンピュータに差し込まれている
か確認する。
2.コンピュータをスタートさせる。
3.スキャナのスイッチを入れる。
4.スキャナソフトウエアプログラム(DeskScan II 2.
1)をスタートさせる。
像の走査 5.パッドをスクリーンの中心に置く。
6.重し(例えば金属製平定規(ruler)をパッドの上に
置く。
7.プログラムのメニューの“プレビュー(PREVIEW)”
を押す。
8.欲しい像の種類を選択する(白黒写真を選ぶこと!
!)。
9.プリント経路を選択する(リントロニック(Lintroni
c)を選択のこと)。
10.ファイルに取り込み(save)たい領域を選択する。
11.輝度とコントラストを調節する。
輝度:114 コントラスト:115 いつも同じ像質を得るためにこの値にセットしなけれ
ばならない。
12.すべてが正しく設定されたか確認する。
13.“ファイナル(FINAL)”ボタンを押す。
0 システムは、ファイルを保存するための名前とフ
ォルダーを決定するように、指示してくる。ファイルは
TIFFフォーマットにする方がよい。通常このオプション
を予めセットする。しかしながらこのファイルをNIH像
で開くことができるように、ファイルをTIFFフォーマッ
トに取り込んでいる(save)か確認すること。
0 ついでスキャナでパッドをもう一度走査するが、
写真をファイルに取り込むので、今度はゆっくり走査す
る。
データ評価 次に、走査写真を分析する手順について記載する。
NIH像を用いた走査写真の分析 プログラムのカスタマイジング 1.NIH像を開く。
2.プログラムをカスタマイズする(プログラムを最初に
使用する時のみ!)。
a) メニュー:オプション(OPTIONS) 0 「グレースケール」をチェックする。
0 優先(preferences):Undo & Clipboard buffer:1500Kにセットする。
−FILEメニューの記録優先 b) メニュー:分析(ANALYZE) 0 オプション:−「面積(Area)」と「平均密度
(Mean density)」をチェックする。
−“Digits right of..."を1にセットする。
c)設定をすべて有効にするためにNIH像を再スタート
させる。
測定 3.“CALIBRATION.TIFF"と名前のキャリブレーションフ
ァイルを開く。
4.走査されたファイルをTIFFフォーマットで開く。
0 システムが“Undo Buffer"が小さすぎると警告
してくる場合、工程2a)の「優先」を繰り返してメモリ
ーを追加する。
0 走査されたファイルについての測定値は、CALIBR
ATION.TIFFファイルが同時に開いている限り、自動的に
キャリブレーションされるタイトルバーに白いダイヤモ
ンドが表示されている場合、写真がキャリブレーション
されているかどうかチェックすることが出来る。
5.メニューの“ANALYZE"に行き、“RESET"を選択する。
6.測定を開始する。
a) 液体の汚れを被る区域より小さい区域が測定され
るように選択する(約0.4×0.4インチの正方形のボック
スを選択することが出来る)。
b) メニューの“ANALYZE"に行き、「測定(MEASUR
E)」を選択する c)関連部位内の種々の標本の「正方形ボックス」の全
部で5つの測定について工程6a)及びb)を繰り返す。
d)メニューの“ANALYZE"に行き、「結果の表示(SHOW
RESULTS)」を選択する。
7.取り込み(saving)を行なわずにファイルを閉じる。
8.測定を終えるまで、工程4〜7を繰り返す。
本発明の特定の実施態様を例証及び記載したが、本発
明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な他の変
更および修正を行なうことができることは、当業者には
明白であろう。従って、この発明の範囲内にあるこのよ
うなあらゆる変更及び修正が、添付請求の範囲において
カバーされるものとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D04H 1/54 A41B 13/02 E D06M 15/643 (73)特許権者 592043805 ONE PROCTER & GANB LE PLAZA,CINCINNAT I,OHIO,UNITED STAT ES OF AMERICA (72)発明者 ベンソン、 ダグラス・ハリン アメリカ合衆国、インディアナ州 47060、ウエスト・ハリソン、ジャミソ ン・ロード 206 (72)発明者 クリー、 ジェイムズ・ウイリアム アメリカ合衆国、オハイオ州 45206、 シンシナチ、タフト・ロード 1815 (72)発明者 ラバグリア、 ルイス・エデュアルド・ フェラッツ・ド・アマラル ヴェネズエラ国、ディストリクト・フェ デラル 1060、カラカス、レス・エミネ ンス・パレス、カレ・カローニ(番地な し) (56)参考文献 特開 平7−136211(JP,A) 特開 平3−267058(JP,A) 特開 昭48−87165(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06M 15/00 - 15/715 D04H 1/00 - 17/00

Claims (29)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)第一表面、第二表面、及び前記第一
    表面と第二表面との間に液体が流れるようにする複数の
    流体通路を備えているとともに界面エネルギーを示す繊
    維の不織布ウエブを準備する工程と; (b)前記第一表面に接触している液体に力を負荷する
    よう適用されている不連続な間隔をあけられた領域によ
    り規定されている複数の界面エネルギー勾配をつくり出
    している前記不織布ウエブの繊維の界面エネルギーより
    小さい界面エネルギーを有している表面処理を前記不織
    布ウエブの第一表面へ施し、前記液体が前記第一表面か
    ら離れ前記第二表面への方向の移動のために前記流体通
    路へと向かわされる工程と; (c)前記不織布ウエブの機械的強度を複数の位置で弱
    め、複数の弱められ溶融安定化された位置を作り出す工
    程と;そして、 (d)前記不織布ウエブに引っ張り力を適用して前記不
    織布ウエブを複数の弱められ溶融安定化された位置で裂
    き、前記複数の弱められ溶融安定化された位置に対応し
    て前記不織布ウエブに複数の開口を創出する工程と; を備えている、複数の界面エネルギー勾配を提供する不
    織布ウエブを選択的に開口させる方法。
  2. 【請求項2】前記領域はまた、少なくとも一部が前記流
    体通路内に位置している、請求項1に記載の界面エネル
    ギー勾配を提供する不織布ウエブの選択的開口方法。
  3. 【請求項3】少なくとも1つの流体通路が、少なくとも
    一部が前記流体通路内に位置している複数の前記領域を
    提供している、請求項1に記載の界面エネルギー勾配を
    提供する不織布ウエブの選択的開口方法。
  4. 【請求項4】前記領域は、前記第一表面上にランダムに
    分散されている、請求項1に記載の界面エネルギー勾配
    を提供する不織布ウエブの選択的開口方法。
  5. 【請求項5】前記領域は、少なくとも一部が前記流体通
    路内にランダムに位置されている、請求項1に記載の界
    面エネルギー勾配を提供する不織布ウエブの選択的開口
    方法。
  6. 【請求項6】前記領域が、前記第一及び第二表面の間に
    ランダムに位置している、請求項5に記載の界面エネル
    ギー勾配を提供する不織布ウエブの選択的開口方法。
  7. 【請求項7】前記領域が、前記流体通路内に前記第一表
    面からランダムな距離で位置されている、請求項1に記
    載の界面エネルギー勾配を提供する不織布ウエブの選択
    的開口方法。
  8. 【請求項8】少なくとも1つの流体通路が、前記第一表
    面から異なった距離に位置されている複数の前記領域を
    提供する、請求項1に記載の界面エネルギー勾配を提供
    する不織布ウエブの選択的開口方法。
  9. 【請求項9】前記領域は、少なくとも一部が前記第一表
    面上に位置されていて、そして少なくとも一部が前記流
    体通路中に延びている、請求項1に記載の界面エネルギ
    ー勾配を提供する不織布ウエブの選択的開口方法。
  10. 【請求項10】前記第一表面は第一界面エネルギーを提
    供し、そして前記第二表面は前記第一界面エネルギーよ
    りも大きな第二界面エネルギーを提供する、請求項1に
    記載の界面エネルギー勾配を提供する不織布ウエブの選
    択的開口方法。
  11. 【請求項11】前記表面処理は、硬化性シリコーン材料
    を含んでいる、請求項1に記載の界面エネルギー勾配を
    提供する不織布ウエブの選択的開口方法。
  12. 【請求項12】前記表面処理は、フルオロポリマーを含
    んでいる、請求項1に記載の界面エネルギー勾配を提供
    する不織布ウエブの選択的開口方法。
  13. 【請求項13】前記界面エネルギー勾配は、前記不連続
    な間隔をあけられた領域と異なった表面エネルギー特性
    を有している材料との間の境界により規定されている、
    請求項1に記載の界面エネルギー勾配を提供する不織布
    ウエブの選択的開口方法。
  14. 【請求項14】前記不織布ウエブは、繊維のボンデッド
    カーデッドウエブ、スパンボンデッド繊維ウエブ、メル
    トブローン繊維ウエブ、そして前記ウエブの少なくとも
    1つを含む多層材料から成る群から選択されるウエブで
    ある、請求項1に記載の界面エネルギー勾配を提供する
    不織布ウエブの選択的開口方法。
  15. 【請求項15】請求項1の界面エネルギー勾配を提供す
    る不織布ウエブの選択的開口方法に従い作られた不織布
    ウエブ。
  16. 【請求項16】前記不織布ウエブは、吸収製品上のトッ
    プシートを備えている、請求項15に記載の不織布ウエ
    ブ。
  17. 【請求項17】前記不織布ウエブは、月経パッド上のト
    ップシートを備えている、請求項15に記載の不織布ウエ
    ブ。
  18. 【請求項18】前記不織布ウエブは、おむつ上のトップ
    シートを備えている、請求項15に記載の不織布ウエブ。
  19. 【請求項19】(a)第一表面、第二表面、及び前記第
    一表面と第二表面との間に液体が流れるようにする複数
    の流体通路とを備えているとともに界面エネルギーを示
    す繊維の不織布ウエブを準備する工程と; (b)前記不織布ウエブの繊維の界面エネルギーより小
    さい界面エネルギーを有している表面処理を前記不織布
    ウエブの第一表面へ施す工程と; (c)前記不織布ウエブの機械的強度を複数の位置で弱
    め、複数の弱められ溶融安定化された位置を作り出す工
    程と;そして、 (d)前記不織布ウエブに引っ張り力を適用して前記不
    織布ウエブを複数の弱められ溶融安定化された位置で裂
    いて、前記複数の弱められ溶融安定化された位置に対応
    して前記不織布ウエブに複数の開口を創出する工程と; を備えている、界面エネルギー勾配を提供する不織布ウ
    エブの選択的開口方法。
  20. 【請求項20】前記表面処理はまた、少なくとも一部が
    前記流体通路内に位置している、請求項19に記載の界面
    エネルギー勾配を提供する不織布ウエブの選択的開口方
    法。
  21. 【請求項21】前記表面処理が、前記第一表面上にラン
    ダムに分散されている、請求項19に記載の界面エネルギ
    ー勾配を提供する不織布ウエブの選択的開口方法。
  22. 【請求項22】前記第一表面は第一界面エネルギーを提
    供し、そして前記第二表面は前記第一界面エネルギーよ
    りも大きな第二界面エネルギーを提供する、請求項19に
    記載の界面エネルギー勾配を提供する不織布ウエブの選
    択的開口方法。
  23. 【請求項23】前記不織布ウエブは、繊維のボンデッド
    カーデッドウエブ、スパンボンデッド繊維ウエブ、メル
    トブローン繊維ウエブ、そして前記ウエブの少なくとも
    1つを含む多層材料から成る群から選択されるウエブで
    ある、請求項19に記載の界面エネルギー勾配を提供する
    不織布ウエブの選択的開口方法。
  24. 【請求項24】前記表面処理は、硬化性シリコーン材料
    を含んでいる、請求項19に記載の界面エネルギー勾配を
    提供する不織布ウエブの選択的開口方法。
  25. 【請求項25】前記表面処理は、フルオロポリマーを含
    んでいる、請求項19に記載の界面エネルギー勾配を提供
    する不織布ウエブの選択的開口方法。
  26. 【請求項26】請求項19の界面エネルギー勾配を提供す
    る不織布ウエブの選択的開口方法に従い作られた不織布
    ウエブ。
  27. 【請求項27】前記不織布ウエブは、吸収製品上のトッ
    プシートを備えている、請求項26に記載の不織布ウエ
    ブ。
  28. 【請求項28】前記不織布ウエブは、月経パッド上のト
    ップシートを備えている、請求項26に記載の不織布ウエ
    ブ。
  29. 【請求項29】前記不織布ウエブは、おむつ上のトップ
    シートを備えている、請求項26に記載の不織布ウエブ。
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