JP3272334B2 - 所要時間算出方法及び所要時間算出装置 - Google Patents
所要時間算出方法及び所要時間算出装置Info
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Description
の区間に存在する車両の空間占有率,空間平均速度,交
通密度,旅行速度などの交通流パラメータを計測し、区
間の交通流の状態が渋滞である場合は空間平均速度を用
い、一方、渋滞以外の状態である場合は旅行速度を用い
て、または交通流の状態に応じて重み付けをした空間平
均速度及び旅行速度の重み付け平均値を用いてこの区間
を車両が通過する所要時間を算出する方法及び装置に関
する。
上空に 500m間隔で配置されている超音波センサにより
収集された交通量,高車交通量,占有時間(時間占有
率)などの時間パラメータを用いて所要時間の算出を行
っている。超音波センサは、オンランプ,オフランプな
どによる道路形状の変化がなくて占有率データの安定性
が優れている追越車線に設置され、データを収集してい
る。
より収集された5分間交通量Q1、5分間高車交通量Q
2、及び5分間占有時間(時間占有率)T1と、交通管
制システムで定数として登録されている普通車平均車長
L1ならびに高車平均車長L2とから、下式により5分
間平均速度Vを算出している。 V={(Q1−Q2)×L1+Q2×L2)}/T1
当しており、この担当範囲の距離を上式で求めた担当範
囲の平均速度Vで除算することにより、担当範囲内の所
要時間が算出される。
の交通流が変化する地点間のような所定の区間における
所要時間は、この区間に配置されている超音波センサの
担当範囲毎の所要時間を総和することにより算出してい
る。
いる理由は、1分収集データでは渋滞時の粗密波など、
交通流の変化に過敏に追従して激しい変動が起こり、ま
た15分収集データでは交通流の変化に対する応答が遅れ
るが、5分収集データでは交通流の変化が巧みに捉えら
れ、安定した変化が見られるからである。
「平均車長の車両が超音波センサで計測された車両占有
時間をかけて通過交通量分だけ通過した」と仮定して交
通流の平均速度を算出している。従って、実際に走行し
ている車両の実車長と速度算出のために仮定している平
均車長との差分が速度算出時の誤差要因となる。
間の算出においても、超音波センサで求めた、ある地点
における車両の瞬間速度である地点速度を区間速度とし
て置き換えているため、渋滞時など交通流の状態が定常
的でなくなると粗密波などの影響により、誤差要因とな
る場合がある。
タなどを用いるので、データを蓄積する時間が所要時間
算出までの時間遅れの原因となる。さらに5分間といっ
た所定期間の蓄積データを平均化しているので、渋滞発
生などの急激な交通流の変化を迅速または精細に捉えき
れない。
になされたものであって、道路を俯瞰撮影した瞬間の画
像から車両の空間占有率,空間平均速度,交通密度,旅
行速度などの交通流パラメータを計測し、道路の交通流
の状態が渋滞の場合は空間平均速度を用い、一方渋滞以
外の状態の場合は旅行速度を用いて所要時間を算出し、
または道路の交通流の状態が渋滞か否かに応じていずれ
かのパラメータに相対的に大きな重み付けした空間平均
速度及び旅行速度の重み付け平均値を用いて所要時間を
算出する。
用いることによる算出誤差を回避し、また地点速度の区
間速度への置き換えによる渋滞時の速度算出誤差の発生
を回避し、さらに蓄積データの平均化を必要とせずに渋
滞発生などの急激な交通流の変化時にも迅速に、かつ安
定した精度で所要時間を算出する方法及び所要時間算出
装置を提供することを目的とする。
法は、道路上の所定の区間を車両が通過する所要時間を
算出する方法において、前記区間に存在する車両の空間
平均速度及び旅行速度を含む交通流パラメータを計測す
る第1ステップと、該第1ステップにおいて計測した空
間占有率及び空間平均速度の相関が、空間占有率及び空
間平均速度の相関分布領域を、空間占有率及び空間平均
速度の閾値の組合せによって区分した、渋滞及び渋滞以
外の状態それぞれに応じた2つの領域のいずれに含まれ
るかによって前記区間の交通流の状態が渋滞であるか否
かを判定する第2ステップと、該状態を渋滞流と判定し
た場合は、計測された空間平均速度に基づいて前記所要
時間を算出し、一方、該状態を渋滞以外の状態と判定し
た場合は、計測された旅行速度に基づいて前記所要時間
を算出する第3ステップとを含むことを特徴とする。
上の所定の区間を車両が通過する所要時間を算出する方
法において、前記区間に存在する車両の空間平均速度及
び旅行速度を含む交通流パラメータを計測する第1ステ
ップと、該第1ステップにおいて計測した空間占有率及
び空間平均速度の相関が、空間占有率及び空間平均速度
の相関分布領域を、空間占有率及び空間平均速度の閾値
の組合せによって区分した、渋滞及び渋滞以外の状態そ
れぞれに応じた2つの領域のいずれに含まれるかによっ
て前記区間の交通流の状態が渋滞であるか否かを判定す
る第2ステップと、該状態を渋滞流と判定した場合は空
間平均速度に相対的に大きな重み付けをし、一方、渋滞
以外の状態と判定した場合は旅行速度に相対的に大きな
重み付けをした、空間平均速度及び旅行速度の重み付け
平均値に基づいて前記所要時間を算出する第3ステップ
とを含むことを特徴とする。
定の区間を車両が通過する所要時間を算出する装置にお
いて、前記区間に存在する車両の空間平均速度及び旅行
速度を含む交通流パラメータを計測する計測手段と、空
間センサが計測した空間占有率及び空間平均速度の相関
が、空間占有率及び空間平均速度の相関分布領域を、空
間占有率及び空間平均速度の閾値の組合せによって区分
した、渋滞及び渋滞以外の状態それぞれに応じた2つの
領域のいずれに含まれるかによって前記区間の交通流の
状態が渋滞であるか否かを判定する判定手段と、該状態
を渋滞流と判定した場合は、計測された空間平均速度に
基づいて前記所要時間を算出し、該状態を渋滞以外の状
態と判定した場合は、計測された旅行速度に基づいて前
記所要時間を算出する算出手段とを含むことを特徴とす
る。
上の所定の区間を車両が通過する所要時間を算出する装
置において、前記区間に存在する車両の空間平均速度及
び旅行速度を含む交通流パラメータを計測する計測手段
と、空間センサが計測した空間占有率及び空間平均速度
の相関が、空間占有率及び空間平均速度の相関分布領域
を、空間占有率及び空間平均速度の閾値の組合せによっ
て区分した、渋滞及び渋滞以外の状態それぞれに応じた
2つの領域のいずれに含まれるかによって前記区間の交
通流の状態が渋滞であるか否かを判定する判定手段と、
該状態を渋滞流と判定した場合は空間平均速度に相対的
に大きな重み付けをし、一方、渋滞以外の状態と判定し
た場合は旅行速度に相対的に大きな重み付けをした、空
間平均速度及び旅行速度の重み付け平均値に基づいて前
記所要時間を算出する算出手段とを含むことを特徴とす
る。
かに判定において、交通流の状態が渋滞の状態へ切り替
わる渋滞発生の場合と、渋滞の状態から渋滞以外の状態
へ切り替わる渋滞解消の場合とで、異なる閾値の組合せ
により、空間占有率及び空間平均速度の相関分布領域が
区分されていることを特徴とする。
かの判定に、空間占有率に代えて交通密度を用いること
を特徴とする。
る車両の空間占有率,空間平均速度,交通密度,旅行速
度などの交通流パラメータを計測して、車両がこの区間
を通過する所要時間を算出し、計測した空間占有率及び
空間平均速度の相関が、空間占有率の閾値及び空間平均
速度の閾値の組合せによって空間占有率及び空間平均速
度の相関分布領域を、交通流の複数の状態(渋滞流,渋
滞流以外)に応じて区分した2つの領域のいずれに含ま
れるかによって、区間の交通流の状態が渋滞か否かを判
定し、区間の交通流の状態が渋滞以外の場合は、個々の
車両の挙動を追跡して旅行速度、即ち、走行区間長を旅
行時間(停止および遅れ時間を含んだ旅行に要した時
間)で除した値を直接計測する。
の車両の車間距離が詰まって、特に遠方の地点では、前
後の車両の重なりの影響により、一台の車両の挙動を追
跡して旅行速度を計測することが困難である。しかし、
このような交通状態では、車群の平均速度が低下し、個
々の車両の速度差も小さいと考えられるので空間平均速
度を用いて所要時間を算出する。
存在する車両の空間占有率,空間平均速度,交通密度,
旅行速度などの交通流パラメータを計測して、車両がこ
の区間を通過する所要時間を算出し、計測した空間占有
率及び空間平均速度の相関が、空間占有率の閾値及び空
間平均速度の閾値の組合せによって空間占有率及び空間
平均速度の相関分布領域を、交通流の複数の状態(渋滞
流,渋滞流以外)に応じて区分した2つの領域のいずれ
に含まれるかによって、区間の交通流の状態が渋滞か否
かを判定し、区間の交通流の状態が渋滞以外の場合は、
個々の車両の挙動を追跡して旅行速度、即ち、走行区間
長を旅行時間(停止および遅れ時間を含んだ旅行に要し
た時間)で除した値を直接計測することが可能であるの
で、旅行速度の方に相対的に大きな重み付けをした旅行
速度及び空間平均速度の重み付け平均値を用いて所要時
間を算出する。
の車両の車間距離が詰まって、特に遠方の地点では、前
後の車両の重なりの影響により、一台の車両の挙動を追
跡して旅行速度を計測することが困難であるが、このよ
うな交通状態では、車群の平均速度が低下し、個々の車
両の速度差も小さいと考えられるので、空間平均速度の
方に相対的に大きな重み付けをした旅行速度及び空間平
均速度の重み付け平均値を用いて所要時間を算出する。
速度で車両の移動を捉えて速度を直接算出し、従来の超
音波センサのような平均車長を速度算出に用いた場合に
生じる速度算出の誤差を回避できる。
計測することで車両検知範囲が広くなり、道路上の連続
的なデータを収集することが可能になる。また交通流パ
ラメータを、原理的に瞬間の映像から収集することが可
能であるため、超音波センサによる速度算出に比べ、5
分間などのデータ蓄積が不要であるとともに、時間的な
平均化処理が不要である。従って、渋滞発生時の交通流
の急激な変化時においても迅速に、かつ安定した精度で
速度を算出して所要時間を算出することが可能になる。
流へ変化する渋滞発生の場合と、渋滞流から通常流へ変
化する渋滞解消の場合とで、相関分布領域を区分する空
間占有率及び空間平均速度、又は交通密度及び空間平均
速度の閾値の組合せを異なる値の組合せにして渋滞流を
判定する。
わる渋滞発生時の閾値より、渋滞流から通常流に切り替
わる渋滞解消時の閾値を低い値に設定して閾値にヒステ
リシスを持たせることで、空間占有率及び空間平均速度
の相関、又は交通密度及び空間平均速度の相関が交通流
の状態変化点近傍にある場合に、渋滞判定結果が短時間
の間に反転を繰り返すことを防止できる。
密度を用いる。交通密度は空間占有率と一次線形関係に
あって、空間平均速度との相関分布が類似しているの
で、どちらの空間パラメータを用いても渋滞判定が可能
である。
を適用した交通管制システムの構成を示すブロック図で
ある。CCTV(Closed-Circuit TV) カメラ11は、道路上に
存在する車両の空間占有率,空間平均速度, 交通密度,
旅行速度などの交通流パラメータを画像処理を用いて計
測する装置(以下、空間センサという)1の撮像部であ
る。CCTVカメラ11は、例えば道路の中央分離帯に立設さ
れたT型照明灯のようなポールの上部に取り付けられて
いる。
隔で設置し、各CCTVカメラ11の画角を、車線の進行方向
に計測範囲120 mを、また車線横断方向に全車線(上り
/下り4車線)の計測範囲を確保できるように設定する
ことにより、道路上の連続的なデータが収集できるよう
になり、また1台のカメラで多車線のデータが収集でき
るようになる。
を有するマイクロコンピュータにより実現される。処理
部12は、複数台のCCTVカメラ11がそれぞれ俯瞰撮影した
画像をケーブルなどを介して取り込んで画像処理し、各
CCTVカメラ11の計測範囲に存在する車両の空間占有率,
空間平均速度, 交通密度,旅行速度などの交通流パラメ
ータを算出する。
例を示す図である。このような画像の計測範囲から交通
流パラメータを計測する方法を以下に説明する。空間占
有率は、ある画像において、計測範囲内に存在する車両
の車長の総和を進行方向の計測範囲長で除する。交通密
度は、ある画像において、計測範囲内に存在する車両の
台数を計測する。
範囲内に存在する各車両の瞬間速度を計測し、算術平均
値を算出する。旅行速度は、ある画面において、初めて
計測範囲に存在する車両に対し、計測範囲長をその車両
が計測範囲から抜け出るまでに要した時間で除する。
タには、空間センサ1が計測した交通流パラメータから
道路の交通流の状態(渋滞流,渋滞流以外)を判定する
交通管制中央装置2が設けられ、交通管制中央装置2と
空間センサ1の処理部12とは回線で接続されている。
メータ、例えば空間平均速度と空間占有率との相関分布
領域を、交通流の複数の状態(渋滞流,渋滞流以外)の
それぞれに応じた2つの領域に区分する2つの交通流パ
ラメータの閾値の組合せ、例えば空間占有率及び空間平
均速度の閾値の組合せを記憶する閾値組合せテーブル21
を備えている。
年単位)で、2つの交通流パラメータ、例えば空間平均
速度及び空間占有率の時系列グラフを作成し、この時系
列グラフから時間帯別に作成した2つのパラメータの相
関グラフから、渋滞が発生した時間帯の相関分布領域と
渋滞流以外の時間帯の相関分布領域とを区分する値を設
定する。
グラフの一例である。本例では、空間占有率及び空間平
均速度の相関分布領域を、交通流の状態(渋滞,渋滞以
外)に応じて2つの領域に区分する。例えば、空間占有
率及び空間平均速度の相関が、空間占有率≧a%で、か
つ空間平均速度≦α km/h の相関分布領域に含まれる場
合は渋滞、それ以外の相関分布領域に含まれる場合は渋
滞以外の状態と判定する。
閾値組合せテーブル21を参照し、空間センサ1から回線
を介して伝送されてきた交通流パラメータの中の2つの
パラメータの相関がいずれの分布領域に含まれるかによ
って道路の交通流の状態を判定する。
る。渋滞などの交通特性は下式で表すことができる。 交通流=交通密度×空間平均速度 即ち、渋滞などの交通状況は、「車両の混み具合(交通
密度)」と「車群の移動速度(空間平均速度)」との2
つの交通流パラメータの相関を用いて判定すると、交通
現象を的確に捉えることができるとされている。
率と一次線形の関係にある。 交通密度=空間占有率/平均車長 従って、空間平均速度−空間占有率の相関と、空間平均
速度−交通密度の相関とは同様の分布を示す(図4(a)
(b) 参照)。即ち、空間占有率と空間平均速度との相
関、交通密度と空間平均速度との相関のいずれを用いて
も渋滞判定が可能であるといえる。
は、渋滞判定手段22が渋滞以外の状態と判定した場合、
個々の車両の挙動を追跡して旅行速度を直接計測する。
合、所要時間算出手段23は空間平均速度を用いて所要時
間を算出する。その理由は、渋滞の場合、前後の車両の
車間距離が詰まって、特に遠方の地点では、前後の車両
の重なりの影響により、一台の車両の挙動を追跡して旅
行速度を計測することが困難であるが、このような交通
状態では、車群の平均速度が低下し、個々の車両の速度
差も小さいと考えられるからである。
プまたはオフランプなどの交通流が変化する分合流点間
のような所定区間に120 m間隔で設置されている空間セ
ンサ1が計測を担当する区域毎に算出された所要時間を
総和することにより、この区間の所要時間を算出する。
置されている複数台の空間センサ1がそれぞれ計測を担
当する複数の連続する区域1,2,3,…を含む区間の
所要時間を算出する場合、それぞれの区域1,2,3,
…の所要時間をT1 ,T2 ,T3 ,…とすると、区域
1,2,3,…の交通流の状態が渋滞の場合は、空間平
均速度V1 ,V2 ,V3 ,…を用いて下式によりこの区
間の所要時間を算出することができる。 T=T1 +T2 +T3 =L1 /V1 +L2 /V2 +L3 /V3
が渋滞以外の場合は、旅行速度v1,v2 ,v3 ,…を
用いて下式によりこの区間の所要時間を算出することが
できる。 T=T1 +T2 +T3 =T1 /v1 +T2 /v2 +T3 /v3
果が渋滞であるか否かにより、所要時間算出手段23が空
間平均速度及び旅行速度のいずれかのパラメータを用い
て所要時間を算出したが、交通流の状態が渋滞であるか
否かにより、渋滞の場合は空間平均速度に相対的に大き
な重み付けをし、また渋滞以外の場合は旅行速度に相対
的に大きな重み付けをした、空間平均速度及び旅行速度
の重み付け平均値を用いて所要時間を算出してもよい。
占有率及び空間平均速度の相関、または交通密度及び空
間平均速度の相関に基づいて判定したが、他の渋滞判定
方法を用いてもよい。
通流パラメータ計測手順の一例を図5のフローチャート
に基づいて説明する。CCTVカメラ11から取り込んだ画像
から検出対象物である車両を抽出する。このとき、背景
差分方式と空間微分方式とを組合せて車両の存在候補を
抽出する( ステップS5-1) 。個々の車両存在候補に対し
て、時間差分方式により移動量を求め、速度を算出する
(ステップS5-2) 。
両、及びその速度から交通流パラメータを算出する (ス
テップS5-3) 。即ち、交通密度は計測範囲内の車両台数
を計測し、空間占有率は計測範囲内の車両について計測
した車長の総和を計測範囲長で除して算出し、空間平均
速度は計測範囲内に存在する車群の速度の平均値を計算
する。
手段23における、担当区域の所要時間算出手順の一例を
図6のフローチャートに基づいて説明する。空間センサ
1が同一時に計測した空間平均速度及び空間占有率の組
合せと、個々の車両の挙動を追跡することにより求めた
旅行速度を一定周期で取り込む (ステップS6-1) 。渋滞
判定手段22が上述のような方法によって判定した交通流
の状態が渋滞か否かを参照し (ステップS6-2) 、渋滞で
ない場合は旅行速度を用いて、担当区域の所要時間を算
出する (ステップS6-3) 。一方、渋滞の場合は空間平均
速度を用いて担当区域の所要時間を算出する (ステップ
S6-4) 。
結果が短時間の間に反転を繰り返す場合があるので、こ
れを防ぐため、それぞれの閾値にはヒステリシスを持た
せる。例えば、通常流から渋滞流に切り替わる渋滞発生
時の閾値より、渋滞流から通常流に切り替わる渋滞解消
時の閾値を低い値に設定する。
ータを原理的に瞬間の映像から収集することが可能であ
るため、5分間等のデータ蓄積が不要であるとともに、
時間的な平均化処理が不要であり、渋滞発生時の交通流
の急激な変化時にも、迅速に、かつ安定した精度で所要
時間を算出することが可能になる。
を計測する空間センサ1の処理部12と、所要時間を算出
する交通管制中央装置2とが回線で接続されているシス
テム構成について説明したが、交通流パラメータ計測と
所要時間算出とを1台のコンピュータで実行する構成も
可能である。
ュータプログラムはコンピュータにプレインストールし
て提供することも、またCD-ROM、MO等の可搬型記録媒体
で提供することも可能である。さらに回線経由で提供す
ることも可能である。
影した瞬間の画像から車両の空間占有率,空間平均速
度,交通密度,旅行速度などの交通流パラメータを計測
し、道路の交通流の状態が渋滞の場合は空間平均速度を
用い、一方渋滞以外の状態の場合は旅行速度を用いて所
要時間を算出し、または道路の交通流の状態が渋滞か否
かに応じていずれかのパラメータに相対的に大きな重み
付けした空間平均速度及び旅行速度の重み付け平均値を
用いて所要時間を算出する。
ることによる算出誤差を回避し、また地点速度の区間速
度への置き換えによる渋滞時の速度算出誤差の発生を回
避し、さらに蓄積データの平均化を必要とせずに渋滞発
生などの急激な交通流の変化時にも迅速に、かつ安定し
た精度で所要時間を算出するという優れた効果を奏す
る。
システムの構成を示すブロック図である。
ある。
例である。
−交通密度の相関グラフである。
ートである。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 道路上の所定の区間を車両が通過する所
要時間を算出する方法において、 前記区間に存在する車両の空間平均速度及び旅行速度を
含む交通流パラメータを計測する第1ステップと、該第1ステップにおいて計測した空間占有率及び空間平
均速度の相関が、空間占有率及び空間平均速度の相関分
布領域を、空間占有率及び空間平均速度の閾値の組合せ
によって区分した、渋滞及び渋滞以外の状態それぞれに
応じた2つの領域のいずれに含まれるかによって 前記区
間の交通流の状態が渋滞であるか否かを判定する第2ス
テップと、 該状態を渋滞流と判定した場合は、計測された空間平均
速度に基づいて前記所要時間を算出し、一方、該状態を
渋滞以外の状態と判定した場合は、計測された旅行速度
に基づいて前記所要時間を算出する第3ステップとを含
むことを特徴とする所要時間算出方法。 - 【請求項2】 道路上の所定の区間を車両が通過する所
要時間を算出する方法において、 前記区間に存在する車両の空間平均速度及び旅行速度を
含む交通流パラメータを計測する第1ステップと、該第1ステップにおいて計測した空間占有率及び空間平
均速度の相関が、空間占有率及び空間平均速度の相関分
布領域を、空間占有率及び空間平均速度の閾値の組合せ
によって区分した、渋滞及び渋滞以外の状態それぞれに
応じた2つの領域のいずれに含まれるかによって 前記区
間の交通流の状態が渋滞であるか否かを判定する第2ス
テップと、 該状態を渋滞流と判定した場合は空間平均速度に相対的
に大きな重み付けをし、一方、渋滞以外の状態と判定し
た場合は旅行速度に相対的に大きな重み付けをした、空
間平均速度及び旅行速度の重み付け平均値に基づいて前
記所要時間を算出する第3ステップとを含むことを特徴
とする所要時間算出方法。 - 【請求項3】 交通流の状態が渋滞の状態へ切り替わる
渋滞発生の場合と、 渋滞の状態から渋滞以外の状態へ切
り替わる渋滞解消の場合とで、異なる閾値の組合せによ
り、空間占有率及び空間平均速度の相関分布領域が区分
されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか
に記載の所要時間算出方法。 - 【請求項4】 空間占有率に代えて交通密度を判定に用
いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載
の所要時間算出方法。 - 【請求項5】 道路上の所定の区間を車両が通過する所
要時間を算出する装置において、 前記区間に存在する車両の空間平均速度及び旅行速度を
含む交通流パラメータを計測する計測手段と、 空間センサが計測した空間占有率及び空間平均速度の相
関が、空間占有率及び空間平均速度の相関分布領域を、
空間占有率及び空間平均速度の閾値の組合せによって区
分した、渋滞及び渋滞以外の状態それぞれに応じた2つ
の領域のいずれに含まれるかによって前記区間の交通流
の状態が渋滞であるか否かを判定する判定手段と、 該状態を渋滞流と判定した場合は、計測された空間平均
速度に基づいて前記所要時間を算出し、該状態を渋滞以
外の状態と判定した場合は、計測された旅行速度に基づ
いて前記所要時間を算出する算出手段と を含むことを特
徴とする 所要時間算出装置。 - 【請求項6】 道路上の所定の区間を車両が通過する所
要時間を算出する装置において、 前記区間に存在する車両の空間平均速度及び旅行速度を
含む交通流パラメータを計測する計測手段と、空間センサが計測した空間占有率及び空間平均速度の相
関が、空間占有率及び空間平均速度の相関分布領域を、
空間占有率及び空間平均速度の閾値の組合せによって区
分した、渋滞及び渋滞以外の状態それぞれに応じた2つ
の領域のいずれに含まれるかによって 前記区間の交通流
の状態が渋滞であるか否かを判定する判定手段と、 該状態を渋滞流と判定した場合は空間平均速度に相対的
に大きな重み付けをし、一方、渋滞以外の状態と判定し
た場合は旅行速度に相対的に大きな重み付けを した、空
間平均速度及び旅行速度の重み付け平均値に基づいて前
記所要時間を算出する算出手段とを含むことを特徴とす
る所要時間算出装置。 - 【請求項7】 交通流の状態が渋滞の状態へ切り替わる
渋滞発生の場合と、渋滞の状態から渋滞以外の状態へ切
り替わる渋滞解消の場合とで、異なる閾値の組合せによ
り、空間占有率及び空間平均速度の相関分布領域が区分
されていることを特徴とする請求項5又は6のいずれか
に記載の所要時間算出装置。 - 【請求項8】 空間占有率に代えて交通密度を判定に用
いることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載
の所要時間算出装置。
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