JP3267801B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JP3267801B2
JP3267801B2 JP11250994A JP11250994A JP3267801B2 JP 3267801 B2 JP3267801 B2 JP 3267801B2 JP 11250994 A JP11250994 A JP 11250994A JP 11250994 A JP11250994 A JP 11250994A JP 3267801 B2 JP3267801 B2 JP 3267801B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
belt
roller
ink jet
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11250994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07314821A (ja
Inventor
剛史 渡辺
菊之助 辻
健一 佐武
弘一 馬場
嘉子 河内
節夫 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP11250994A priority Critical patent/JP3267801B2/ja
Publication of JPH07314821A publication Critical patent/JPH07314821A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3267801B2 publication Critical patent/JP3267801B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ、複写機、
コンピュータの出力装置等に使用されるインクジェット
記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、記録部に、
多数のノズル(インク吐出口)が設けられた記録ヘッド
を備え、用紙搬送手段によって搬送される記録用紙に対
し、ノズルからインクを吐出させて画像を記録するよう
に構成されている。
【0003】従来、このインクジェット記録装置におけ
る用紙搬送手段として、一般には、特開平5−1856
61号および特開平5−330037号両公報に示され
るようにベルトが用いられる。
【0004】また、両面記録方式(記録用紙の両面に画
像を記録する方式)をとる場合に好適なベルト搬送方式
として、用紙幅方向の両端部を細幅の一対の搬送ベルト
間に挾み込んで用紙を搬送する両端送り方式をとること
が考えられる。
【0005】この方式によると、用紙の両面ほぼ全域が
開放されるため、表裏両側の記録ヘッドを用紙搬送方向
の同じ位置に相対向して配置することができる。このた
め、表裏両側の記録ヘッドを用紙搬送方向に位置ずれし
て設ける場合と比較して記録部を小形化できる等の利点
を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この場合、
次の問題が生じる。
【0007】記録部に対する用紙の送り込み手段とし
て、記録部の入口側に給紙ローラを設けることになる
が、この給紙ローラと、記録部の搬送ベルトを完全に同
期させるのは技術的に困難であるため、同期を前提とし
て給紙ローラと搬送ベルトとの間の用紙受渡し構造を設
計すると、同期不調によって搬送トラブルが発生する可
能性が高くなる。
【0008】そこで、意図的に給紙ローラと搬送ベルト
に速度差をもたせ、この速度差を前提として搬送構造を
設計することが得策と考えられる。
【0009】しかし、この場合、給紙ローラの用紙搬送
速度(以下、給紙速度という)を搬送ベルトの用紙搬送
速度(以下、ベルト搬送速度という)よりも低速に設定
し、給紙ローラでブレーキをかけながら用紙を搬送ベル
トに引き込む構成をとると、用紙が給紙ローラから外れ
た瞬間に用紙搬送速度が速まって画像の乱れが生じる。
【0010】従って、これとは逆に、給紙速度をベルト
搬送速度よりも高速に設定し、用紙を給紙ローラと搬送
ベルトとの間で撓ませながら受渡しする方式(以下、撓
み給紙方式という)をとる方が望ましい。
【0011】ところが、この場合、速度差によっては用
紙が撓んだ状態のまま搬送ベルト間に押し込まれる可能
性がある。
【0012】こうなると、対向配置された記録ヘッド間
の隙間は僅か(2mm程度)であるため、用紙が記録ヘ
ッドのノズルに接触して画像が流れ、あるいはノズルの
目詰まりが生じて画像白筋が発生する等の記録障害を招
く。
【0013】本発明は上記の点に鑑み、両端送り方式で
かつ撓み給紙方式をとりながら、給紙ローラと記録部と
の間の用紙受渡し部分での用紙の撓みがそのまま記録部
(搬送ベルト間)に取り込まれることを防止できるイン
クジェット記録装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ベル
ト搬送手段と記録ヘッドとが設けられた記録部を備え、
給紙ローラによって記録部に送り込まれる記録用紙を、
上記ベルト搬送手段によって搬送しながら、同用紙に対
し記録ヘッドのノズルからインクを吐出させて画像を記
録するインクジェット記録装置において、上記ベルト搬
送手段として、用紙幅方向の両側に、上記記録用紙の幅
方向両端部を表裏両側から挟み込んだ状態で上記給紙ロ
ーラよりも低速で搬送する一対の表裏両搬送ベルトと、
用紙入口に配置された入口ローラを含めてこの両搬送ベ
ルトが掛け渡される複数のローラとを設け、このベルト
搬送手段の用紙入口と上記給紙ローラとの間に、上記給
紙ローラと両搬送ベルトの速度差に基づく記録用紙の撓
みの方向を一定に規制する撓みガイド手段を設けるとと
もに、表裏両搬送ベルトのうち、この撓みガイド手段に
よる用紙撓み方向の搬送ベルトの上記入口ローラを、撓
み止めローラとして中央部が膨らんだ太鼓状に形成し
この入口ローラの中央部外周面を上記搬送ベルト越しに
記録用紙に接触させるように構成したものである。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、両搬送ベルトの一方を、モータによって駆動される
駆動ベルト、他方を、この駆動ベルトに接触して回転力
を伝達される従動ベルトとしてそれぞれ構成し、撓みガ
イド手段を、用紙を駆動ベルト側に撓ませるように構成
するとともに、駆動ベルトの入口ローラを撓み止めロー
ラとしたものである。
【0016】請求項3の発明は、請求項1または2の構
成において、用紙幅方向両側の搬送ベルトのうち、少な
くとも片側の搬送ベルトを可動搬送ベルトとして用紙幅
方向に移動可能に支持するとともに、この可動搬送ベル
トを用紙サイズに応じてローラとともに用紙幅方向に移
動させるベルト移動手段を設けたものである。
【0017】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れかの構成において、用紙幅方向両側の搬送ベルトにお
ける入口ローラを共通のローラ軸に設け、このローラ軸
に、両側入口ローラ間で記録用紙に接触しながら回転す
る複数の中間ガイドローラを軸方向に間隔を置いて設け
たものである。
【0018】請求項5の発明は、請求項3の構成におい
て、請求項4記載の各中間ガイドローラを用紙幅方向に
移動可能に設けるとともに、これら各中間ガイドローラ
間、および両端の中間ガイドローラと入口ローラとの間
に、これら各ローラを相離間する方向に押すコイルバネ
を設けたものである。
【0019】請求項6の発明は、請求項4または5の構
成において、記録用紙の表裏片側に接触する各中間ガイ
ドローラと、反対側に接触する各中間ガイドローラと
を、互いに用紙幅方向に位置ずれした千鳥状配置で設け
たものである。
【0020】
【作用】上記構成によると、両端送り方式でかつ撓み給
紙方式によって記録用紙が給紙ローラと記録部(搬送ベ
ルト)との間で受渡しされ、この受渡し部分で、撓みガ
イド手段により用紙の撓み方向が一定に規制される。
【0021】そして、記録部入口部分で、記録用紙の幅
方向両端部が搬送ベルトごしに太鼓状の撓み止めローラ
の外周面(凸曲面)に押え込まれることによってフラッ
トになる方向の矯正力を受け、この撓み止め作用によ
り、上記受渡し部分の用紙の撓みが記録部に入り込むこ
とが防止される。これは発明者の実験によって明らかに
された。
【0022】また、請求項2の構成も実験によって得ら
れたもので、表裏片側を駆動ベルト、反対側を従動ベル
トとする構成において、駆動ベルトの入口ローラを撓み
止めローラとすることにより、従動ベルトの入口ローラ
を撓み止めローラとした場合と比較して用紙の撓み止め
効果がより確実なものとなる。
【0023】一方、請求項3の構成によると、用紙幅方
向両側の搬送ベルトの間隔を用紙サイズに応じて変化さ
せること、すなわち、各サイズの用紙に対して両端送り
方式をとり、かつ、記録部での用紙の撓み止め効果を得
ることができる。
【0024】さらに、請求項4の構成によると、複数の
中間ガイドローラが、用紙幅方向両側のベルト間で用紙
を挾み込んで搬送力を付与することにより、用紙が中間
部でもフラット方向に矯正されるため、撓み止め効果が
一層確実なものとなる。
【0025】この場合、請求項6の構成によると、中間
ガイドローラが千鳥状に配置されているため、用紙にい
わゆる腰が与えられ、これによって撓み止め効果が高め
られる。
【0026】また、請求項5の構成によると、両側搬送
ベルト間隔が用紙サイズに応じて変更可能な請求項3の
構成において、可動搬送ベルトの移動力がコイルバネを
介して各中間ガイドローラに伝えられ、同ガイドローラ
が可動搬送ベルトとともに自動的に移動する。
【0027】
【実施例】本発明の実施例を図によって説明する。
【0028】図1にこの実施例にかかるインクジェット
記録装置の記録部を示している。
【0029】この記録部は、図示しない給紙部からレジ
ストローラ1,1を介して送られる記録用紙(以下、単
に用紙という)Pを用紙移動ラインR上で図の上側から
下向きに搬送する用紙搬送機構Aと、両面記録用として
用紙移動ラインRを挾んで両側に設けられた表側および
裏側両記録ヘッドB1,B2(ここではカラー記録のた
めに両記録ヘッドB1,B2が用紙移動ラインRに沿っ
て4組設けられた場合を例示している)と、記録済み用
紙Pにヒータとファンによる温風を吹き付けて乾燥させ
る乾燥装置Cとによって構成される。
【0030】用紙搬送機構Aは、用紙移動ラインRを挾
んで両側に配置された駆動および従動両ベルト2,3を
備え、図示しないモータによって駆動される駆動ベルト
2の回転力が従動ベルト3に相接触する部分で伝えられ
て両ベルト2,3が同時に回転するようになっている。
【0031】これら駆動および従動両ベルト2,3は、
図3,4に示すように用紙幅方向の両側に配置され、用
紙Pの幅方向両端部がこの両ベルト2,3間に挾み込ま
れ、両端送り方式によって搬送される。
【0032】ここで、ベルト搬送速度は給紙速度よりも
低く設定され、この速度差により、図2に示すように用
紙Pが撓みながら記録部(両ベルト2,3間)に送り込
まれる。
【0033】また、レジストローラ1,1と記録部との
間に、やや湾曲した板状の撓みガイド板4が設けられて
いる。
【0034】この撓みガイド板4は、従動ベルト3側か
ら駆動ベルト2側に向けて設けられ、同ガイド板4によ
り用紙Pが駆動ベルト2側に押されてその撓み方向が駆
動ベルト2方向に規制される。
【0035】駆動ベルト2は、図上側の用紙入口に配置
された入口ローラ5と、図下側の用紙出口に配置された
駆動ローラ6と、複数のアイドラローラ7…と、用紙移
動ラインR沿いに設けられた複数の搬送ローラ8…によ
って無端状に掛け渡されている。
【0036】一方、従動ベルト3は、駆動ベルト2の入
口ローラ5および駆動ローラ6に近接対向するものを含
めた複数のアイドラローラ9…と搬送ローラ8…とによ
って無端状に掛け渡されている。
【0037】これら駆動および従動両ベルト2,3の各
ローラ5,6,7…,8…,9…は、図3〜図5に示す
ように用紙幅方向の両側に配置された移動板10,10
に取付けられ、この両側移動板10,10の移動によっ
てベルト2,3および各ローラ5,6,7…,8…,9
…が用紙幅方向に一体に移動するように構成されてい
る。
【0038】このベルト移動機構を説明すると、図4に
示すように装置ハウジング内において用紙幅方向の両側
に一対の側板11,11が設けられ、この両側板11,
11間に駆動軸12とガイド軸13とが両側移動板1
0,10を貫通する状態で設けられている。
【0039】駆動軸12には、軸方向中央部を境にして
両側半部に互いに逆方向の雄ねじ12a,12bが設け
られている。
【0040】一方、両側移動板10,10におけるこの
駆動軸12の貫通部分に雌ねじ筒14,14が設けら
れ、駆動軸12とこの雌ねじ筒14,14とによってね
じ機構(ボールねじ機構とするのが望ましい)が構成さ
れている。
【0041】駆動軸12は、図4に示すベルト移動モー
タ(たとえばステッピングモータ)15によって回転駆
動され、この駆動軸12の回転によるねじ作用によっ
て、両移動板10,10がそれぞれ同時に逆方向に移動
する。
【0042】こうして、用紙幅方向両側の駆動および従
動両ベルト2,3が用紙サイズ(図4にはB5、A4、
A3の場合を示している)に応じて用紙幅方向に移動し
うるように構成されている。
【0043】なお、ガイド軸13は、移動板移動時のガ
イド作用を果たす。また、図4中、16はベルト移動モ
ータ15の回転力を駆動軸12に伝える歯車伝動機構で
ある。
【0044】両側駆動ベルト2の入口ローラ5,5は、
用紙Pの撓みが記録部内(駆動、従動両ベルト2,3
間)に入り込まないようにするための撓み止めローラと
して、図2〜図5に示すように中央部が膨らんだ太鼓状
に形成され(以下、同ローラ5,5を撓み止めローラと
いう)、他の各ローラ6,7…,8…,9…は一般的な
円筒ローラとなっている。
【0045】また、両側撓み止めローラ5,5、および
これに対向する両側従動ベルト3,3の入口部分のアイ
ドラローラ(以下、従動側入口ローラという)9,9
は、それぞれ共通のローラ軸17,18に軸方向に固定
状態で設けられている。
【0046】この駆動側および従動側両ローラ軸17,
18には、それぞれ複数の中間ガイドローラ19…,2
0…が軸方向に一定間隔を置いて、かつ、駆動側と従動
側とで軸方向に位置ずれした千鳥状配置で設けられ、こ
の各中間ガイドローラ19…,20…が、記録部に導入
される用紙Pの表裏両面に接触するように構成されてい
る。
【0047】ここで、各中間ガイドローラ19…,20
…はローラ軸17,18に対して軸方向に移動可能に支
持され、これら各中間ガイドローラ19…,20…間、
および両端の中間ガイドローラ19,19,20,20
と、両側撓み止めローラ5,5および従動側入口ローラ
9,9との間に圧縮コイルバネ21…が設けられてい
る。
【0048】この圧縮コイルバネ21…により、 中間ガイドローラ19…,20…相互間、および両
端の中間ガイドローラ19,19,20,20と撓み止
めローラ5,5および従動側入口ローラ9,9との間隔
が保たれ、 前記したベルト移動時に、その移動力が各中間ガイ
ドローラ19…,20…に伝えられ、同ローラ19…,
20…がベルト2,3とともに軸方向に移動する。
【0049】上記構成において、給紙ローラ1,1を通
った用紙Pは、撓みガイド板4により駆動ベルト2方向
に撓みながら記録部入口に導入される。
【0050】ここで、用紙Pは、幅方向両端部が駆動ベ
ルト2ごしに太鼓状の撓み止めローラ5,5の外周面
(凸曲面)に押え込まれることによってフラットになる
方向の矯正力を受け、この撓み止め作用により、給紙ロ
ーラ1,1との用紙受渡し部分の用紙Pの撓みが記録部
に入り込むことが防止される。
【0051】この撓み止め作用は、発明者が、ローラ形
状やベルト断面形状を変えたり、給紙速度とベルト搬送
速度の差を変えたりする等、試行錯誤をしながら繰返し
行った実験によって明らかにされたものである。
【0052】この撓み止め作用の原理は、現時点ではま
だ詳らかにされていないが、(a)撓み止めローラ5,
5によって駆動ベルト2と用紙Pの幅方向両端部とが点
接触し、これらの接触状態が確実となるとともに接触圧
が高くなる結果、用紙Pがベルト2,3間を滑るように
して撓みが持ち込まれる現象がなくなること、(b)撓
み止めローラ5,5の凸曲面によって用紙が幅方向外側
に引っ張られ、この張力によって用紙がフラット方向に
矯正されること等によるものと思われる。
【0053】この撓み止め作用により、両端送り方式で
かつ撓み給紙方式をとりながら、記録部内での用紙Pの
撓みがなくなり、用紙Pが記録ヘッドB1,B2のノズ
ルに接触して画像が流れ、あるいはノズルの目詰まりが
生じて画像白筋が発生する等の記録障害を招くおそれが
なくなる。
【0054】加えて、(i)複数の中間ガイドローラ1
9…,20…が、用紙幅方向両側のベルト間で用紙Pを
挾み込んで搬送力を付与するため、用紙Pが中間部でも
フラット方向に矯正されること、(ii)しかも、中間ガ
イドローラ19…,20…が千鳥状に配置されているた
め、用紙Pにいわゆる腰が与えられることにより、撓み
止め効果がより一層高められる。
【0055】ところで、撓みガイド手段として、上記実
施例の撓みガイド板4に代えて、用紙Pを撓みガイドす
るローラを用紙移動ラインR付近に設けてもよい。
【0056】また、駆動側および従動側両中間ガイドロ
ーラ19…,20…の一方または双方を撓み止めローラ
5同様の太鼓状に形成してもよい。
【0057】さらに、上記実施例とは逆に、用紙Pを従
動ベルト3側に撓ませるとともに、従動ベルト側入口ロ
ーラ9を撓み止めローラとして太鼓状に形成してもよ
い。
【0058】ただし、発明者の実験によると、上記実施
例のように用紙Pを駆動ベルト2側に撓ませるとともに
駆動ベルト側入口ローラ5を太鼓状に形成した方が撓み
止め効果が高くなることが明らかとなった。
【0059】一方、上記実施例では、用紙サイズに応じ
て用紙幅方向両側の駆動および従動ベルト2,2,3,
3を同時に逆方向に移動させる構成をとったが、片側の
ベルトのみを移動させる構成をとってもよい。
【0060】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、記録
用紙の幅方向両端部を搬送ベルト間に挾み込んで搬送す
る両端送り方式で、かつ、ベルト搬送速度を給紙速度よ
りも低速に設定することにより用紙を記録部入口部分で
意図的に撓ませる撓み給紙方式をとるインクジェット記
録装置において、撓みガイド手段によって記録用紙の撓
み方向を一定に規制するとともに、この用紙撓み方向の
搬送ベルトの入口ローラを撓み止めローラとして中央部
が膨らんだ太鼓状に形成することにより、記録用紙をフ
ラット方向に矯正しながら記録部に導入することができ
る。
【0061】これにより、受渡し部分の用紙の撓みが記
録部に入り込むことを防止できるため、記録部内での用
紙の撓みがなくなり、用紙が記録ヘッドのノズルに接触
して画像が流れ、あるいはノズルの目詰まりが生じて画
像白筋が発生する等の記録障害を招くおそれがなくな
る。
【0062】また、請求項2の発明によると、表裏片側
を駆動ベルト、反対側を従動ベルトとする構成におい
て、駆動ベルトの入口ローラを撓み止めローラとするこ
とによって、従動ベルトの入口ローラを撓み止めローラ
とした場合と比較して用紙の撓み止め効果がより確実な
ものとなる。
【0063】一方、請求項3の発明によると、用紙幅方
向両側の搬送ベルトの間隔を用紙サイズに応じて変化さ
せること、すなわち、各サイズの用紙に対して両端送り
方式をとり、かつ、記録部での用紙の撓み止め効果を得
ることができる。
【0064】さらに、請求項4の発明によると、複数の
中間ガイドローラが、用紙幅方向両側のベルト間で用紙
を挾み込んで搬送力を付与することにより、用紙が中間
部でもフラット方向に矯正されるため、撓み止め効果が
一層確実なものとなる。
【0065】この場合、請求項6の発明によると、中間
ガイドローラが千鳥状に配置されているため、用紙にい
わゆる腰が与えられ、これによって撓み止め効果が高め
られる。
【0066】また、請求項5の発明によると、両側搬送
ベルト間隔が用紙サイズに応じて変更可能な請求項3の
構成において、可動搬送ベルトの移動力がコイルバネを
介して各中間ガイドローラに伝えられ、同ガイドローラ
が可動搬送ベルトとともに自動的に移動する。すなわ
ち、中間ガイドローラがベルトの移動の障害とならず、
同ガイドローラの撓み止め補助作用が各用紙サイズで支
障なく果たされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかるインクジェット記録装
置の記録部の概略正面図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】記録部の用紙搬送機構の部分拡大斜視図であ
る。
【図4】同平面図である。
【図5】図4の一部を拡大して示す図である。
【符号の説明】
1,1 レジストローラ A 用紙搬送機構(用紙搬送手段) 2 駆動ベルト(可動搬送ベルト) 3 従動ベルト(可動搬送ベルト) 4 撓みガイド板(撓みガイド手段) 5 駆動ベルト側入口ローラ(撓み止めローラ) 9 従動ベルト側入口ローラ(アイドラローラ) 10,10 ベルト移動手段を構成する移動板 12 同駆動軸 15 同ベルト移動モータ 17 駆動ベルト側入口ローラのローラ軸 18 従動ベルト側入口ローラのローラ軸 19… 駆動ベルト側中間ガイドローラ 20… 従動ベルト側中間ガイドローラ 21 …コイルバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 弘一 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 河内 嘉子 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 堀 節夫 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−8641(JP,A) 特開 平5−112000(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 13/00 - 13/32

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト搬送手段と記録ヘッドとが設けら
    れた記録部を備え、給紙ローラによって記録部に送り込
    まれる記録用紙を、上記ベルト搬送手段によって搬送し
    ながら、同用紙に対し記録ヘッドのノズルからインクを
    吐出させて画像を記録するインクジェット記録装置にお
    いて、上記ベルト搬送手段として、用紙幅方向の両側
    に、上記記録用紙の幅方向両端部を表裏両側から挟み込
    んだ状態で上記給紙ローラよりも低速で搬送する一対の
    表裏両搬送ベルトと、用紙入口に配置された入口ローラ
    を含めてこの両搬送ベルトが掛け渡される複数のローラ
    とを設け、このベルト搬送手段の用紙入口と上記給紙ロ
    ーラとの間に、上記給紙ローラと両搬送ベルトの速度差
    に基づく記録用紙の撓みの方向を一定に規制する撓みガ
    イド手段を設けるとともに、表裏両搬送ベルトのうち、
    この撓みガイド手段による用紙撓み方向の搬送ベルトの
    上記入口ローラを、撓み止めローラとして中央部が膨ら
    んだ太鼓状に形成し、この入口ローラの中央部外周面を
    上記搬送ベルト越しに記録用紙に接触させるように構成
    したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインクジェット記録装置
    において、両搬送ベルトの一方を、モータによって駆動
    される駆動ベルト、他方を、この駆動ベルトに接触して
    回転力を伝達される従動ベルトとしてそれぞれ構成し、
    撓みガイド手段を、用紙を駆動ベルト側に撓ませるよう
    に構成するとともに、駆動ベルトの入口ローラを撓み止
    めローラとしたことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のインクジェット
    記録装置において、用紙幅方向両側の搬送ベルトのう
    ち、少なくとも片側の搬送ベルトを可動搬送ベルトとし
    て用紙幅方向に移動可能に支持するとともに、この可動
    搬送ベルトを用紙サイズに応じてローラとともに用紙幅
    方向に移動させるベルト移動手段を設けたことを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置において、用紙幅方向両側の搬送ベ
    ルトにおける入口ローラを共通のローラ軸に設け、この
    ローラ軸に、両側入口ローラ間で記録用紙に接触しなが
    ら回転する複数の中間ガイドローラを軸方向に間隔を置
    いて設けたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のインクジェット記録装置
    において、請求項4記載の各中間ガイドローラを用紙幅
    方向に移動可能に設けるとともに、これら各中間ガイド
    ローラ間、および両端の中間ガイドローラと入口ローラ
    との間に、これら各ローラを相離間する方向に押すコイ
    ルバネを設けたことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載のインクジェット
    記録装置において、記録用紙の表裏片側に接触する各中
    間ガイドローラと、反対側に接触する各中間ガイドロー
    ラとを、互いに用紙幅方向に位置ずれした千鳥状配置で
    設けたことを特徴とするインクジェット記録装置。
JP11250994A 1994-05-26 1994-05-26 インクジェット記録装置 Expired - Fee Related JP3267801B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11250994A JP3267801B2 (ja) 1994-05-26 1994-05-26 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11250994A JP3267801B2 (ja) 1994-05-26 1994-05-26 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07314821A JPH07314821A (ja) 1995-12-05
JP3267801B2 true JP3267801B2 (ja) 2002-03-25

Family

ID=14588436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11250994A Expired - Fee Related JP3267801B2 (ja) 1994-05-26 1994-05-26 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3267801B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6612240B1 (en) 2000-09-15 2003-09-02 Silverbrook Research Pty Ltd Drying of an image on print media in a modular commercial printer
DE102007060787A1 (de) 2007-12-17 2009-06-18 Francotyp-Postalia Gmbh Transportvorrichtung für zu bedruckende flache Güter

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07314821A (ja) 1995-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4532525A (en) Image forming device
US6877854B2 (en) Image forming apparatus
US6739589B2 (en) Sheet material conveying apparatus and recording apparatus
JP3318457B2 (ja) カール矯正装置およびこれを備えたプリンタ
JP3267801B2 (ja) インクジェット記録装置
US11137710B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
US6655679B2 (en) Input converger for hardcopy devices
JP2964868B2 (ja) 熱転写カードプリンタ
JP2752392B2 (ja) シート搬送装置および該シート搬送装置を備えた画像記録装置
JPH10338378A (ja) 紙送り装置
JP5305075B2 (ja) 被搬送材搬送装置及び画像形成装置
JP3600328B2 (ja) 画像入出力装置
JP3244942B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2001063860A (ja) ベルト蛇行防止機構
JPH03183581A (ja) カラーサーマルプリンタ
JP2610135B2 (ja) サーマルプリンタ
JPH03183580A (ja) カラーサーマルプリンタ
JPH11170641A (ja) インクジェット記録装置
JPH0335562Y2 (ja)
JP3311200B2 (ja) シ−ト材排出装置及び押印装置並びに撮影装置
KR19990032175U (ko) 비디오 디지털 칼라프린터의 타이밍벨트 장력 조절장치
JPS6186274A (ja) 画像形成装置
JP2003165254A (ja) 画像記録装置
JPH02179774A (ja) 記録装置のシート材送り装置
JPS6211667A (ja) ライン熱転写カラ−記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090111

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090111

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100111

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100111

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees