JP3265120B2 - 電気掃除機の集塵室内の有害微生物殺除方法及び電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機の集塵室内の有害微生物殺除方法及び電気掃除機

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JP3265120B2
JP3265120B2 JP12878694A JP12878694A JP3265120B2 JP 3265120 B2 JP3265120 B2 JP 3265120B2 JP 12878694 A JP12878694 A JP 12878694A JP 12878694 A JP12878694 A JP 12878694A JP 3265120 B2 JP3265120 B2 JP 3265120B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気掃除機の集塵室
内に捕捉された塵埃中に含まれるダニ類,カビ類,細菌
類等の有害微生物を殺除する電気掃除機の集塵室内の有
害微生物殺除方法及び電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は例えば特昭64−7774号公
報に示された従来の掃除機を示す縦断面図、図5はその
斜視図であり、図において、1は掃除機本体、2は通風
口、3は本体ケース、4は集塵ケース、5は吸込口、6
は集塵室、7はフィルター、8はクランプ、9は取っ手
部である。
【0003】又、10,11は上端及び下端係合受部、
13は電動送風機、14,15は保持壁、19は排気
口、20は接続口、21は整流板部、22はスポンジ状
の排気フィルター、23は電源コード、24はコードリ
ール装置、25は操作スイッチ、26は第1の押しボタ
ン、27は電源コードを巻き取る第2の押しボタン、2
8は遅延タイマースイッチ(制御手段)、29は循環手
段としてのフレキシブルホース(循環手段)、30はホ
ース本体(循環手段)、31は接続口接続部、32は接
続口接続部31が接続口20に接続された時に点灯する
表示部である。
【0004】次に動作について説明する。家庭の床,
畳,じゅうたん等には、ダニ類,カビ類及び菌類等の有
害微生物が生息しており、これらの有害微生物は電気掃
除機を用いて掃除を行う際、塵埃と共に掃除機本体の集
塵室内に集められる。このようにして、集塵室内に集め
られた塵埃を捨てずに長期間放置すると、塵埃中の有害
微生物は集塵室内で繁殖し、不衛生なだけでなく人体に
害を及ぼす恐れがある。
【0005】このような有害微生物の殺除方法として、
従来からオゾンによる殺菌が考えられている。オゾンは
強力な殺菌力をもち、しかも分解後は無害な酸素に戻る
という特徴を有することから、水や空気の殺菌剤として
しばしば用いられている。しかし、オゾンは殺菌作用と
同時に強力な酸化作用をもち、掃除機に用いられている
樹脂,ゴム製品,金属等の材料を損傷するといった問題
がある。又、オゾンを空気中で用いる場合、オゾンの寿
命が長いため、濃度が0.1ppm以上になると人体に
害を及ぼす恐れがあり、オゾンを掃除機の外に漏洩させ
ないようにする工夫が必要となる。
【0006】そこで、従来、主にダニ類を殺除すること
を目的として、図4及び図5に示されているように、電
動送風機13からの排気空気を集塵室6に循環させて、
その排気空気をこの集塵室6内に捕捉された塵埃中の有
害微生物の殺除できる温度に加熱し、所定の時間この過
熱された排気空気を集塵室内に循環させる方法が考案さ
れている。
【0007】図4及び図5において、掃除時には、フレ
キシブルホース29の接続口接続部31に延長管及び吸
込口体(図示せず)を着脱自在に順次接続する。そし
て、電動送風機13の駆動により、吸込口体から塵埃が
吸込まれ、延長管およびフレキシブルホース29を介し
て掃除機本体1の集塵室6内に導かれ、フィルター7に
よりこの集塵室6内に貯留される。又、電動送風機13
からの排気空気は、排気口19及び接続口20を介して
掃除機本体1外に排出される。
【0008】そして、掃除後等に、集塵室6内に貯留し
た塵埃中のダニ類を殺除してその消毒を行うには、延長
管をフレキシブルホース29の接続口接続部31から脱
して、この接続口接続部31を図5に示すように掃除機
本体1の接続口20に接続する。又、フレキシブルホー
ス29の吸込口接続部31は掃除機本体1の吸込口5に
接続したままにしておく。この時、表示部32が点灯し
接続口接続部31が接続口20に接続された旨を示す。
この状態で、電動送風機13を駆動すると、電動送風機
13から接続口20,フレキシブルホース29,吸込口
5及び集塵室6を介して再び電動送風機13に至る循環
空気流が生じる。
【0009】ところで、電動送風機13そのものの掃除
時の駆動状態の温度上昇は20〜25°Cであることか
ら、通常の掃除時における排気空気の温度は40〜50
°Cとなる。一方、上述のように循環空気流を生じさせ
た場合には、この循環空気流が電動送風機13を通過す
ることによって過熱され、その温度は50°C以上に達
し、集塵室6内の温度も50°C以上に達する。又、ダ
ニは50°C以上の温度では2〜3分間で死滅する場合
が多いため、上述のように循環空気流を生じさせること
により、集塵室6内のダニを殺除することができる。
尚、この時、フレキシブルホース29の吸込口接続部3
1が接続される接続口20は後面半円形状としてあるの
で、フレキシブルホース29の吸込口接続部31からは
外気も取入れられて、循環気流の急激な温度上昇が防止
できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の掃除機は以上の
ように構成されているので、電動送風機13からの排気
空気を集塵室6に循環させて、この集塵室6内に捕捉さ
れた塵埃中の有害微生物を殺除することができる50°
C以上の温度に加熱し、所定の時間この排気空気により
熱消毒するようにしているので、ダニ類の殺除に有効で
ある。しかしながら、この程度の温度及び時間では熱消
毒によるダニ類の殺除効果がまだ充分ではなく、完全に
殺除できない等の問題点があった。又、カビ類や菌類は
この程度の温度では殺除できないばかりか、適度な温度
が与えられて繁殖することになる。そのため、カビ類や
菌類を殺除するために更に温度を高めようとすると、電
動送風機13が焼損してしまう等の問題点があった。
【0011】請求項1および2の発明は上記のような問
題点を解消するためになされたもので、器材の損傷がな
く人体にも安全で、集塵室内に捕捉された塵埃中のダニ
類,カビ類や菌類等の有害微生物を短時間で完全に殺除
することができる電気掃除機の集塵室内の有害微生物殺
除方法を提供することを目的とする。
【0012】請求項からの発明は、器材の損傷がな
く人体にも安全で、集塵室内に捕捉された塵埃中のダニ
類,カビ類や菌類等の有害微生物を短時間で完全に殺除
することができる電気掃除機を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
気掃除機の集塵室内の有害微生物殺除方法は、排気空気
の全部または一部を吸入通気路を介して集塵室に循環さ
せて集塵室内を加熱し、且つその加熱された排気空気に
高電圧を印加して負イオンを発生させ、所定の 時間その
負イオンを含有する加熱された排気空気を上記集塵室内
に循環させるようにしたものである。
【0014】請求項の発明に係る電気掃除機の集塵室
内の有害微生物殺除方法は、排気空気を集塵室内に捕捉
された塵埃中の有害微生物の殺除可能な程度の温度に加
熱し、且つその加熱された排気空気に高電圧を印加して
負イオンを発生させ、所定の時間その負イオンを含有す
る加熱された排気空気を上記集塵室内に循環させるよう
にしたものである。
【0015】請求項の発明に係る電気掃除機は、吸込
通気路内に負イオン発生電源によって電力が供給される
負イオン発生電極と、接続口と吸込口とを連通接続させ
て電動送風機からの排気空気を集塵室に循環させる循環
手段とを備えたものである。
【0016】請求項の発明に係る電気掃除機は、請求
の構成に加えて、電動送風機及び負イオン発生電源
を所定の時間運転した後停止させる制御手段を備えたも
のである。
【0017】請求項の発明に係る電気掃除機は、請求
の構成の負イオン発生電源を負の直流パルス高圧電
源としたものである。
【0018】
【作用】請求項1の発明における電気掃除機の集塵室内
の有害微生物殺除方法は、オゾンよりも低濃度で有害微
生物の繁殖を防止でき、器材を損傷させたり変色させた
りすることのない負イオンに着目したものであり、電動
送風機からの排気空気の全部または一部を循環させるこ
とにより、その排気空気を有害微生物の殺除可能な程度
の温度にまで加熱し、且つその加熱された排気空気に高
電圧を印加して負イオンを発生させ、所定の時間その負
イオンを含有する加熱された排気空気を集塵室内に循環
させ、集塵室内に捕捉された塵埃中の有害微生物を完全
に殺除する。
【0019】請求項の発明における電気掃除機の集塵
室内の有害微生物殺除方法は、オゾンよりも低濃度で有
害微生物の繁殖を防止でき、器材を損傷させたり変色さ
せたりすることのない負イオンに着目したものであり、
電動送風機からの排気空気を循環させることにより、そ
の排気空気を有害微生物の殺除可能な程度の温度にまで
加熱し、且つその加熱された排気空気に高電圧を印加し
て負イオンを発生させ、所定の時間その負イオンを含有
する加熱された排気空気を集塵室内に循環させ、集塵室
内に捕捉された塵埃中の有害微生物を完全に殺除する。
【0020】請求項の発明における電気掃除機は、掃
除機本体の接続口と吸込口とを連通接続させた状態で電
気送風機を運転することにより排気空気を循環させ、即
ち、電動送風機からの排気空気を電動送風機,接続口,
循環手段,吸込口,吸込通気路,この吸込通気路に設け
られた負イオン発生電極及び集塵室を順次介して再び電
動送風機に循環させ、この循環された排気空気を電動送
風機内に通過させて有害微生物の殺除可能な程度の温度
にまで加熱させると共に、この加熱された排気空気に吸
込通気路内に設けられた負イオン発生電極から高電圧を
印加して負イオンを発生させ、この負イオンを含有する
加熱排気空気を集塵室内に通過させて、集塵室内に捕捉
された塵埃中のダニ類,カビ類,菌類等の有害微生物を
完全に殺除する。
【0021】請求項の発明における電気掃除機は、制
御手段を設けたことにより請求項2の構成に加えて、電
動送風機及び負イオン発生電源に有害微生物の殺除に必
要な時間を自動的に確保し、当該電気掃除機の温度上昇
を防止する。
【0022】請求項の発明における電気掃除機は、負
イオン発生電源を負の直流パルス高圧電源にすることに
より、請求項2の構成に加えて、負イオンの発生効率を
高める。
【0023】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図について説明する。図1
はこの発明の一実施例による電気掃除機を示す縦断面
図、図2は金属細線電極の正面図、図3は金属接地電極
の正面図であり、従来技術である図4及び図5と同等部
分には同一符号を付しその説明を省略する。図におい
て、101は集塵室6に連通し先端に吸込口5が設けら
れた吸込通気路、102は加熱された循環空気流、10
3は吸込通気路101内に設けられ、且つ循環空気流1
02に対して垂直に設けられた複数の金属細線電極、1
04はその金属細線電極103に対向して設けられた網
状の金属接地電極であり、金属細線電極103と共に負
イオン発生電極を構成する。
【0024】105はリード線、106は金属細線電極
103及び金属接地電極104に負の直流パルス電圧を
供給する負イオン発生電源、107は負イオンを含有し
た循環空気、108は電動送風機13により加熱された
排気空気である。尚、フレキシブルホース29,ホース
本体30,接続口接続部31により、接続口20と吸込
口5とを連通接続させて電動送風機13からの排気空気
108を集塵室6に循環させる循環手段を構成する。
【0025】次に動作について説明する。掃除後等に集
塵室6内に貯留された塵埃中のダニ類,カビ類,菌類等
の有害微生物を殺除するには延長管をフレキシブルホー
ス29の接続口接続部31から脱して、その接続口接続
部31を掃除機本体1の接続口20に接続する。この状
態で電動送風機13からの排気空気108が接続口20
からフレキシブルホース29を介して、吸込口5,吸込
通気路101,金属細線電極103,金属接地電極10
4,集塵室6,フィルター7の順に通って、再び電動送
風機13に至る循環空気流が生じる。
【0026】この際、排気空気108は、電動送風機1
3の発生熱により昇温され、通常の室温下では温度が5
0℃以上になる。しかし、排気空気の温度は、高くなり
過ぎると掃除機本体1の変形や電動送風機13の寿命に
低下が生じるため、できるだけ低い方が好ましく、50
〜60℃程度に制限される。ところで、ダニ類は50〜
60℃の温度では概ね2〜3分間程度の処理では死滅す
る場合が多いが完全には殺除されない。
【0027】そこで、負イオン発生電源106を電動送
風機13と同時に稼働させ、金属細線電極103と金属
接地電極104の両電極に数kVの高圧電圧を印加し、
コロナ放電により両電極間を流れる循環空気流102中
に負イオンを生成させ、負イオンを含有する循環空気1
07を集塵室6内に送り込むことにより、負イオンと加
熱空気の相乗効果により集塵室6内に捕捉された塵埃中
のダニ類,カビ類,菌類等の有害微生物を完全に殺除す
ることができる。
【0028】ここで、両電極は循環空気流102の流れ
に対して垂直に設けられ、金属細線電極103は図2に
示すように複数の金属細線から構成される。一方、金属
接地電極104は図3に示すように網状の金属から構成
される。そして、加熱された循環空気流102がこの両
電極を通過する際に、金属細線電極103に5〜10k
Vの負の直流電圧を印加すると、循環空気流102中の
主に酸素ガスに、コロナ放電によって電離した電子が付
着し、負イオンが発生される。
【0029】このような集塵室6の消毒は、例えば掃除
終了直後にフレキシブルホース29の接続口接続部31
を掃除機本体1の接続口20に接続し、ついで操作スイ
ッチ25をオンにすることによって行うことができる。
即ち、操作スイッチ25をオンにしてから遅延タイマー
スイッチ(制御手段)28の動作により、電動送風機1
3及び負イオン発生電源106は所定時間、例えば3分
間継続して運転した後に停止される。尚、遅延タイマー
スイッチ28は電動送風機13の稼働時間よりも負イオ
ン発生電源106の稼働時間を長くするようにしてもよ
い。
【0030】ここで、この発明の効果を実証するために
行った実験結果について説明する。この実験例では、径
が0.18mmのタングステンの金属細線電極103を
20mmの間隔で3本配置し、金属細線電極103と1
0メッシュのステンレスの金属網の金属接地電極104
の間隔(ギャップ長)を10mmとし、両電極間に印加
される負の電流パルス電圧を約7kV、周波数60Hz
とし両電極間を通過する循環空気102の風速を2m/
sとし、循環空気の温度を40〜60℃とした。このよ
うな条件下で負イオンを発生させると、循環空気107
の負イオン濃度は、イオン濃度計を用いて測定した結
果、約106 個/cm3 (0.1ppmの百万分の1の
低濃度)であった。
【0031】ここで、まず、上記負イオンをを含有しな
い循環空気107の温度が約60℃の場合、ダニは3分
程度で死滅したが、温度が60℃以下ではさらに長時間
を必要とした。一方、上記の濃度の負イオンを含有する
循環空気107の場合、ダニは3分間以内で死滅した。
又、塵埃中一般細菌数は、処理前に105 〜106 個/
cm3 (洗浄した生理食塩水中)であったのが、上記の
濃度の負イオンを含有する40〜60℃の循環空気10
7で2〜3分間処理すると、ほぼ完全に殺除された。こ
れに対して、40〜50℃の循環空気単独では、塵埃中
の一般細菌数はほとんど低減することはできず、60℃
でも効果は小さく塵埃中の一般細菌数を充分に低減する
ことはできなかった。
【0032】尚、循環空気107に含有する負イオン濃
度は、上記実施例では105 〜106 個/cm3 とした
が、103 個/cm3 以上の濃度であればかなりの効果
が得られる。又、負イオンの殺菌・静菌について説明し
たが、カビ等のバクテリアについても同様な効果が得ら
れる。しかも、このような範囲の負イオン濃度では、掃
除機本体1を損傷することは全くなく、又、人体への害
もない。
【0033】又、上記実施例では負の直流パルス電圧を
金属細線電極103に印加したが、負イオンの発生効率
はやや低下するが負の直流電圧を印加しても概ね同様の
効果が得られる。この際、負イオンと同時にオゾンが発
生する可能性があるが、この場合、金属接地電極103
と集塵室6の間にオゾン分解触媒を設けてオゾンを除去
すればよい。
【0034】又、上記実施例では金属細線電極103と
金属接地電極104を循環空気流102の流れに対して
垂直に設けたが、循環空気流102の流れに平行に対向
して設けてもほぼ同様の効果が得られる。又、金属細線
電極103は針状の金属としてもよい。
【0035】又、上記実施例では金属細線電極103と
して、径が0.18mmのタングステン細線を使用した
が耐久強度が強い金属材質であれば径はもっと細くした
方が負イオンの発生量を増加することができる。
【0036】又、金属細線電極103に印加する電圧を
高くすると当然ながら負イオンの発生量が増加するが安
全性の点から10kV以内にするのが望ましい。更に、
金属細線電極103と金属細線電極104のギャップ長
は5mm以下に短くすると短絡する恐れがあるが、ギャ
ップ長を長くすると高い印加電圧が必要となるので、1
0〜20mm程度が望ましい。
【0037】又、上記実施例では排気空気を集塵室6に
循環させるのに、ホース本体30を用いたが、その方法
は例えば、専用の循環パイプを用いてもよく更に、掃除
機本体1内に専用風路を設け、必要に応じてその風路を
開閉する構成にしてもよい。又、上記実施例では各電極
103,104を集塵室6より上流側に設けたので、掃
除中も負イオンを発生させることができ、殺除効果を高
くすることができる。さらにまた、各電極103,10
4を集塵室6より上流側に設けたが、集塵室6より下流
側に設けることにより、吸引塵埃が各電極103,10
4に附着することがなく、性能を安定させることができ
る。
【0038】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、排気空気の全部または一部を吸入通気路を介して集
塵室に循環させて集塵室内を加熱し、且つその加熱され
た排気空気に高電圧を印加して負イオンを発生させ、所
定の時間その負イオンを含有する加熱された排気空気を
上記集塵室内に循環させるように構成したので、負イオ
と加熱空気との相乗効果によって、集塵室内に捕捉さ
れた塵埃中のダニ類,カビ類や菌類等の有害微生物を完
全に殺除することができる。又、短時間に確実に処理す
ることができるので、過度の温度上昇による器材の熱変
形及び寿命低下がなく、更に、人体にも安全な効果を奏
する。
【0039】請求項の発明によれば、排気空気を集塵
室内に捕捉された塵埃中の有害微生物の殺除可能な程度
の温度に加熱し、且つその加熱された排気空気に高電圧
を印加して負イオンを発生させ、所定の時間その負イオ
ンを含有する加熱された排気空気を上記集塵室内に循環
させるように構成したので、負イオンと加熱空気との相
乗効果によって、集塵室内に捕捉された塵埃中のダニ
類,カビ類や菌類等の有害微生物を完全に殺除すること
ができる。又、短時間に確実に処理することができるの
で、過度の温度上昇による器材の熱変形及び寿命低下が
なく、更に、人体にも安全な効果を奏する。
【0040】請求項の発明によれば、吸込通気路内に
負イオン発生電源によって電力が供給される負イオン発
生電極と、接続口と吸込口とを連通接続させて電動送風
機からの排気空気を集塵室に循環させる循環手段とを設
けるように構成したので、循環された排気空気を有害微
生物を殺除可能な程度の温度にまで加熱させると共に、
負イオン発生電極から高電圧を印加して負イオンを発生
させ、この負イオンを含有する加熱排気空気を集塵室内
に通過させて、負イオンと加熱空気との相乗効果によっ
て、集塵室内に捕捉された塵埃中のダニ類,カビ類や菌
類等の有害微生物を完全に殺除することができる。又、
短時間に確実に処理することができるので、過度の温度
上昇による器材の熱変形及び寿命低下がなく、更に、人
体にも安全な効果を奏する。
【0041】請求項の発明によれば、請求項の構成
に加えて、電動送風機及び負イオン発生電源を所定の時
間運転した後停止させる制御手段を設けるように構成し
たので、電動送風機及び負イオン発生電源に有害微生物
の殺除に必要な時間を自動的に確保することができ、過
度の温度上昇による器材の熱変形及び寿命低下を防止す
ることができる効果を奏する。
【0042】請求項の発明によれば、請求項の構成
の負イオン発生電源を負の直流パルス高圧電源とするよ
うに構成したので、負イオンの発生効率を高めることが
でき、更に有害微生物を短時間に殺除することができる
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による電気掃除機を示す
縦断面図である。
【図2】 金属細線電極の正面図である。
【図3】 金属接地電極の正面図である。
【図4】 従来の掃除機を示す縦断面図である。
【図5】 図4の斜視図である。
【符号の説明】
5 吸込口、6 集塵室、13 電動送風機、20 接
続口、28 遅延タイマースイッチ(制御手段)、29
フレキシブルホース(循環手段)、30 ホース本体
(循環手段)、31 接続口接続部(循環手段)、10
1 吸込通気路、103 金属細線電極(負イオン発生
電極)、104 金属接地電極(負イオン発生電極)、
108 排気空気。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 幸治 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 中央研究所内 (72)発明者 中津川 直樹 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 中央研究所内 (72)発明者 丸山 敏行 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地 1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 高橋 豊 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地 1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−341228(JP,A) 特開 平6−98839(JP,A) 特許3007770(JP,B2) 特公 平5−82207(JP,B2) 特公 平7−44911(JP,B2) 特公 平8−29136(JP,B2) 実公 平7−1086(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 7/04 A47L 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動送風機からの排気空気の全部または
    一部を吸込通気路を介して集塵室に循環させて集塵室内
    を加熱し、且つその加熱された排気空気に高電圧を印加
    して負イオンを発生させ、所定の時間その負イオンを含
    有する加熱された排気空気を上記集塵室内に循環させる
    電気掃除機の集塵室内の有害微生物殺除方法。
  2. 【請求項2】 電動送風機からの排気空気を吸込通気路
    を介して集塵室に循環させて、その排気空気を集塵室内
    に捕捉された塵埃中の有害微生物の殺除可能な程度の温
    度に加熱し、且つその加熱された排気空気に高電圧を印
    加して負イオンを発生させ、所定の時間その負イオンを
    含有する加熱された排気空気を上記集塵室内に循環させ
    る電気掃除機の集塵室内の有害微生物殺除方法。
  3. 【請求項3】 電動送風機の吸込側に連通する集塵室
    と、この集塵室に連通し先端に吸込口が設けられた吸込
    通気路と、この吸込通気路内に設けられた負イオン発生
    電極と、この負イオン発生電極に電力を供給する負イオ
    ン発生電源と、上記電動送風機の排気側に連通する接続
    口と、この接続口と上記吸込口とを連通接続させて上記
    電動送風機からの排気空気を上記集塵室に循環させる循
    環手段とを備えた電気掃除機。
  4. 【請求項4】 電動送風機及び負イオン発生電源を所定
    の時間運転した後停止させる制御手段を備えたことを特
    徴とする請求項記載の電気掃除機。
  5. 【請求項5】 負イオン発生電源は、負の直流パルス高
    圧電源であることを特徴とする請求項記載の電気掃除
    機。
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