JP3265012B2 - 手術用液体吸出装置 - Google Patents

手術用液体吸出装置

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JP3265012B2
JP3265012B2 JP32271592A JP32271592A JP3265012B2 JP 3265012 B2 JP3265012 B2 JP 3265012B2 JP 32271592 A JP32271592 A JP 32271592A JP 32271592 A JP32271592 A JP 32271592A JP 3265012 B2 JP3265012 B2 JP 3265012B2
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清水公也
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清水 公也
橘川 弘行
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の手術の際に生体
中の液体に作用させる吸引圧力と吸い出し量と超音波エ
ネルギーレベルとを所望の設定値に瞬時に切り替えるこ
とのできる手術用液体吸出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人体を含め生物は、膜で仕切られた各種
の嚢を有し、生体中の液体は膜でできた嚢の中に充填さ
れている。一つの嚢の中の液体でも部分位置により更に
別の膜で仕切られて濃度や粘度が異なるものがある。一
つの嚢の中の液体も機能障害や病気等の理由で適正な医
療用液体と入れ替えなければならない場合がある。一つ
の嚢の中の液体を入れ替える場合は、隣接の生体組織を
痛めないように、嚢の膨らみ形態を保有しなながら、手
術を行うことが重要である。そのためには液体の排出量
と注入液体の供給量を平行させて行うこと必要である。
一つの嚢の中の液体を入れ替える典型的な病例として、
眼球内の治療の手術があり、この発明では目の手術を例
に説明するので、まず人間の目の構造の概略を図6で解
説する。
【0003】図6は人間の目の構造を示し、眼球20は
直径が23ミリ〜24ミリで内部には硝子体21が充填
されている。目の一番表面の部分が透明角膜22で、そ
の内側に前房水26が充填され、その後に紅彩23と瞳
孔24とがあり、続いて水晶体25がある。水晶体25
は毛様体27、チン小帯28の張力により厚みが変更さ
れる。水晶体25は通称レンズであり、その厚みを調整
して、焦点距離を合わせ正確に網膜29上に結像するよ
うにしている。
【0004】水晶体25は高齢化や外傷により劣化して
曇り、曇ると光りが乱反射したり、光りが網膜29に入
射しなくなるので、手術を行い水晶体25の入れ替えに
よる再生が行われる。さて、角膜22の背後に粘度の低
い水のような前房水26があり、その後ろに粘度の高い
水晶体25がある。この水晶体25は前房水26と隣接
し、入れ替えには前房水26を抜き出した後に、水晶体
25を抜き出す必要がある。水晶体25は前房水26に
較べて粘度が高く、ゲル状に固まっているので手術用語
では核と呼ばれている。さて眼球内の治療の手術には、
目のレンズ即ち、水晶体25(以下「核」という)の入
れ替えがある。この水晶体25の劣化に対する手術とし
ては、劣化しかつ更に固形化が進んだ核を角膜22を切
り開いて、前房水26を抜き出しながら核を、代替え液
体を注入なしで、摘出する計画的嚢外摘出術(以下PE
CCE)と、超音波の振動エネルギーによって、固形化
した核を砕いて(以下乳化という)、人工房水を注入し
ながら、核を吸収排出する超音波乳化吸引術(以下「K
PE」という)がある。
【0005】KPEは、図7に示すように、超音波吸収
管(以下「筒部」ともいう)30と人工房水供給管(以
下「スリーブ」ともいう)31との合体した手術の管3
2(以下「チップ」という)を房水26室内に導入し、
レンズ25の核を超音波吸収管30を伝わってきた超音
波で破壊して、その超音波吸収管30の管孔33を通じ
て取り出す。この時、眼球嚢の形状が潰れないように、
房水26室へ人工房水34を人工房水供給管31から供
給するものである。、 このKPEは角膜22を通じて
1個の管を挿入する小切開ですみ眼球を最小限度に痛め
るだけの術式である。しかしながら今だに、約半数以上
の手術が人工房水を供給しないPECCEで行われてい
る。人工房水34を供給するPKEがいまだ広く普及し
ていない原因としては、まだ解決すべき問題点があるた
めと考えれらる。
【0006】超音波乳化吸引術(以下KPE)が196
7年にチャールズ・マイケルによって初めて世界に報告
され、本邦にも導入されて20年以上になるが、現在でも
なお約半数以上の手術医は計画的嚢外摘出術(以下PE
CCE)を行っているのが現状である。今後さらにKP
Eの適応の拡大・安全性の向上・効率の改善の3点につ
いて追求していかなくてはならない。これらを克服して
いくために重要なことは、まず機器の特性を充分に理解
することであり、また手術手技を3次元的な視点で理解
することである。 multi-modulated phaco emulsificat
ion ( 以下:MMP)は、術中に患部を極力痛めないよ
うに、機器の設定を変更しながら乳化吸引を進行する方
法である。このMMPによりKPEの適応がより拡大
し、かなり硬い核の症例においても、効率良く安全に摘
出することが可能となった。
【0007】このMMPによりKPEを行う方法と装置
について、従来の例をまず説明する。図7に示すよう
に、チップ32はそれ自体が超音波の振動子となってお
り、後述する電気振動により駆動される。人工房水34
の眼球内への供給は、乳化した水晶体25をチップ32
によって吸引して外部に排出するので、房水の排出によ
って角膜が毛様体にくっついて角膜内皮障害を起こすお
それを無くすためのものである。
【0008】従来のKPEの手術に用いられる装置にお
いては、チップ32はポンプ36と通じており、このポ
ンプ36によってチップ32の筒部30先端に吸引圧P
が働く。スリーブ31はチューブ37を介して人工房水
を入れた灌流ボトル38と連絡している。このチューブ
37の途中には、そのチューブ37内の通路を開閉する
ための電磁弁39が備えられる。図7において、フット
ペダル40はポテンショメータ41に連結され、ポテン
ショメータ40は増幅器42の増幅度を変化させる。増
幅器42はポンプ36の駆動回路43に駆動信号を供給
する。フットペダル40によりポテンショメータ41の
ポション1、2、3の設定位置を変えている。超音波発
振器45はチップ32に接続されたチューブ35に機械
的な超音波を一定のエネルギー率で供給している。
【0009】灌流ボトル38は眼球Hより高い位置hに
配置され、その灌流ボトル38から人工房水がチューブ
37と電磁弁39とスリーブ31とを経て眼球Hへ灌流
する。手術の際には、チップ32からの超音波エネルギ
ーEによって水晶体25を乳化し、その乳化物した水晶
体を前記ポンプ36の働きでを筒部30を通して吸引排
出する。そのポンプ36の作動に伴って電磁弁39が開
き、灌流ボトル38からチューブ37内を経て人工房水
が眼球Hへ灌流する。しかし、従来は灌流量について、
灌流ボトル38から通じるチューブ37の途中を電磁弁
39で単に開閉する構造のものでは、人工房水の量を瞬
時にしかも所望の流量に変化させることができず、効率
の良い手術に対応することができなかった。
【0010】次に、KPE時に使用されるポンプ36が
ペリスタルティックポンプである場合について従来例を
更に、説明する。現在、約10種の超音波乳化吸引装置が
あるが、ほとんどが吸引装置にペリスタルティック(蠕
動)ポンプを用いており、これを回転させて吸引圧を得
る機構となっている。ここではペリスタルティックポン
プの吸引機能について紹介する。前述したチップ32の
人工房水供給管30を流れる手術の管灌流量はボトル3
8の高さ及びチューブ37の管腔面積によって決定さ
れ、これらを変えない限り最大灌流量qは一定である。
また、吸引流量Qは最初に任意の値に設定し、その一定
の値に保たれる。フットペダル40を1段階押した "ポ
ジション1”では、眼球が完全な water tightであれ
ば、液体の張力が強く、灌流液が侵入できず、かつ吸い
出しの負圧pも小さいので、灌流吸引ともほとんど行わ
れない。
【0011】フットペダル40をさらに1段階踏み込ん
だ " ポジション2”にするとポンプ(ペリスタルティ
ックポンプ)36の回転数が上昇されて、吸引流量Qが
約 25cc /min で立ち上がる。この時のチップ32先端
(筒部30)の吸引圧pを基礎吸引圧(この場合、約10
mmHg前後)Pと呼ぶ。基礎吸引圧Pがかかると核が引き
つけられ、チップ32先端の吸引口に捕獲される。この
核捕獲により排出断面積が減少し、一旦吸引流量Qも減
少するが、ペリスタルティックポンプの場合では吸引流
量Qを一定に保つためにポンプ36の回転数が上昇され
て、核捕獲と同時に吸引圧pが上昇する。そして吸引圧
の上昇によって、核が吸引口33をさらに閉塞させ、こ
れに伴って吸引圧pは一定のレベル(多くの場合60〜20
0mmHg)まで上昇し続ける。このレベルにおいて、フット
ペダル40をさらに踏み込み" ポジション3”としてポ
ンプ36の回転数が上昇されて、核の乳化吸引を行う。
核が破砕・吸引され、吸引口33が開放されると吸引流
量Qは急激に増加し、同時に吸引圧pは急激に基礎吸引
圧Pに戻る。この時、理論的には最初と同じ吸引流量Q
になるのであるが、実際には潰れていた吸引チューブ3
5が元の間腔に戻ることにより、吸引流量Qが一過性
に、増加して前房が浅くなる(嚢の膨らみ形態が萎む)
ことがある。
【0012】以上がペリスタルティックポンプにおける
核捕獲・乳化吸引の原理である。ここで重要なことは、
基礎吸引圧Pは核の追従性及び捕獲に影響する第一要因
ということである。基礎吸引圧Pはチップ32の筒部3
0面積と最初に設定した吸引流量Qによって決定され
る。吸引流量Qはあまり高く設定すると、前房が浅くな
る(嚢の膨らみ形態が萎み、角膜が毛様体にくっついて
角膜内皮障害を起こすおそれがある)のでその値には限
界がある。したがって基礎吸引圧Pを上げ、核の追従性
・捕獲を向上するには、チップ32の内筒33の断面積
を小さくしなくてはならない。
【0013】この原理に基づいて開発されたものが" S
−Tip”で、従来のレギュラーチップに比べその断面
積は約60%である。これによって吸引流量Qが同じで
も、基礎吸引圧Pは1.5 倍以上となり、核の追従性・捕
獲が格段に向上した。一方、最高吸引圧pは理論的には
無限大に設定することが可能である。ここで強調したい
のは、最高吸引圧pを高くすると前房が消失しやすいと
誤解されていることである。最高吸引圧pとはチップ3
2先端が核で完全に閉塞した際にかかるもので、チップ
32が閉塞していない時はあくまでも基礎吸引圧Pしか
かからないのである。この最高吸引圧pは核を吸引口
(筒部30)に保持する力であり、乳化吸引の効率に貢
献している。すなわちチップ32先端に核が確実に保持
されていれば乳化吸引は容易であり、チップ32内に核
が閉塞する等のトラブルも防げる。
【0014】核を破砕・吸引した直後に一瞬、前房が浅
くなるのは、ハンドピースから機器本体までのチューブ
35体積の変動が一過性に起こるためである。すなわち
チップ32から蠕動ポンプ36までのチューブ35は、
シリコーン等の弾力性のある素材が用いられている。こ
のため核が捕獲され吸引圧が上がった時は、チューブ3
5は虚脱してその容積が減少するが、破砕・乳化吸引さ
れた核がチューブ35を通過した直後に、チューブ35
は弾性により元の容積に戻ろうとするために一過性に吸
引流量が上昇する。吸引チューブ35の体積変化が起き
にくい硬い材質で作るか、前房内の圧力を測定できるの
センサーがあれば、このような欠点も解決できるものと
考えられる。
【0015】また核捕獲から最高吸引圧pに至る時間
は、吸引流量Qによって決定される。したがって吸引流
量Qが小さい場合には、最高吸引圧pに上昇するまでに
時間がかかるが、吸引流量Qが多い場合では、短時間に
上昇し核の捕獲が容易となる。しかし吸引流量Qが多い
と核を捕獲する前に、浅前房をきたしやすいという欠点
もある。ポジション1、2、3により、吸引流量を調整
したが、供給する人工房水の最大灌流量は中間に合わせ
て一定なので、ポジション1では多過ぎ、ポジション3
では少な過ぎ、これも浅前房を起こす原因になってい
た。また、核に与える超音波エネルギーEは一定なの
で、核が乳化しにくく時間がかかったり、逆に乳化が早
く、浅前房を起こす原因になっていた。
【0016】次に、KPE時に使用されるポンプ36が
従来のベンチュリーポンプである場合について説明す
る。ベンチュリーポンプはベンチュリー管の原理を利用
したもので、気体の流れによって負圧を作り、吸引を行
うものである。したがって吸引圧pの立ち上がりを高く
設定でき、またこの吸引圧にp比例して吸引流量Qが増
加する。ペリスタルティックポンプとの違いは、駆動す
る気体の流れをポンプ側で制御し、吸引口33の閉塞や
解放に関係なく負圧を制御するので、吸引圧pの変化に
対し吸引流量Qが即座に反応する点である。しかし吸引
圧pを高くすると吸引流量Qも多くなってしまうため、
あまり吸引圧pを高くすることは不可能である。基礎吸
引圧Pは吸引口33が開放されていても容易に変化でき
るので、一般にペリスタルティックポンプに比べて核の
捕獲・追従は良い。
【0017】ベンチュリーポンプにおいて核の破砕・吸
引と同時に吸引圧pまたは吸引流量Qをコントロールで
きるのであれば、核保持に必要な最高吸引圧pを引き上
げることも可能である。しかしながら、現状では核が破
砕・吸引された直後の吸引流量が急激に増加する時期を
厳格に見極めることは不可能であるため、ここでも浅前
房をきたしやすいという欠点があった。したがって、硬
い核では最高吸引圧を引き上げられないために核の保持
が難しく、ペリスタルティックポンプよりも効率が低下
する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来では、ペリスタル
ティックポンプやベンチュリーポンプのいずれの場合で
も、吸引流量が前房・後房の維持に直接関係することは
説明した通りである。核の捕獲・保持・乳化吸引という
一連の操作において、最も重要な適正な、超音波エネル
ギーや、適正な人工房水量や吸引流量、最高吸引圧の設
定ができないという問題があった。本発明は、上記の事
情に鑑みてなされたもので、手術状況に応じて手術用液
剤の灌流量を瞬時にしかも所望の量に変化させることが
できるとともに、核の捕獲・保持・乳化吸引という一連
の操作において、最も適正な、超音波エネルギーEと適
正な人工房水量qと吸引流量Qと最高吸引圧Pとを設定
ができ、安全で効率の良い手術を行えるようにした手術
用液体吸出装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、膜からなる嚢
の中に充填された古い液体を新たな液体と入れ替える際
に、前記古い液体を吸引して排出する第1管と前記新た
な液体を供給する第2管とが平行に結合してなり前記嚢
の中に挿入される管体と、この管体に伝達させる超音波
エネルギ一を発生する超音波発生器と、この超音波エネ
ルギーのレベルの限界値を設定するパワー設定部と、前
記第1管に連結され前記古い液体を吸引して排出するた
めの吸引圧を発生させるボンブと、このポンプが発生す
るであろう吸引圧の限界値を設定する吸引圧設定部と、
この吸引圧を検出する圧カセンサーと、この圧カセンサ
ーの指示と前記設定した吸引圧の限界値とに従い前記ポ
ンプの動作を制御する第1制御部と、前記第1管内を流
れるであろう流体の吸引量の限界値を設定する吸引量設
定部と、前記ポンプの下流に設けられこの流量を検出す
る流量センサーと、この流量センサーの指示と前記吸引
量の限界値に従い前記ボンプの動作を制御する第2制御
部と、前記新たな液体を供給する供給タンクと、この新
たな液体が自然落下により前記第2管内を流下して供給
される際の灌流量の限界値を設定する灌流量設定部と、
この限界値に従い前記灌流量を制御する第3制御部とを
傭えた手術用液体吸出装置において、前記供給タンクを
高低差が異なる複数の独立した供給タンクから構成し、
これら供給タンクに供給弁をそれぞれ設け、前記灌流量
設定部及び前記パワー設定部と前記吸引圧設定部と前記
吸引量設定部とをそれぞれ複数区画に分割し、前記液体
を入れ替える際に前記膜からなる嚢の一の膨らみ状態に
対応して、供給用限界値については前記供給弁の開閉を
複数組み合わせた一の灌流量の供給用限界値を前記灌流
量設定部の一の区画に予め設定し、各排出用限界値につ
いては前記超音波エネルギーに関して一のレベルの排出
用限界値を前記パワー設定部の一の区画に、前記ポンプ
が発生する吸引圧に関して一の排出用限界値を前記吸引
圧設定部の一の区画に、前記第1管内を流れる流体の吸
引量に関して一の排出用限界値を前記吸引量設定部の一
の区画に予めそれぞれ設定し、嚢の他の膨らみ状態に対
応して、他の灌流量の供給用限界値を前記灌流量設定部
の他の区画に予め設定し、各排出用限界値については他
のレベルの排出用限界値を前記パワー設定部の他の区画
に、前記吸引圧に関して他の排出用限界値を前記吸引圧
設定部の他の区画に、前記吸引量に関して他の排出用限
界値を前記吸引量設定部の他の区画に予めそれぞれ設定
し、前記液体を入れ替える際に変化する前記膜からなる
嚢の膨らみ状態を所望する最適状態に保つような、供給
用限界値を前記灌流量設定部の複数区画の中から、且つ
超音波エネルギーの排出用限界値を前記パワー設定部の
複数区画から、吸引圧の排出用限界値を前記吸引圧設定
部の複数区画から、及び吸引量の排出用限界値を前記吸
引量設定部の複数区画から、同一の切り替えスイッチに
よりそれぞれ選択し、選択された当該供給用限界値に従
い、前記各供給タンクの供給弁の開閉を前記第3制御部
により制御して、供給される新たな液体の灌流量を制限
するとともに、選択された超音波エネルギーの当該排出
用限界値に従い、前記超音波発生器を制御して、発生す
る超音波エネルギーを管体に伝達させ、且つ選択された
当該吸引圧の排出用限界値に従い、前記第1制御部がポ
ンプを制御して吸引圧を制限し、なお更に選択された当
該吸引量の排出用限界値に従い、前記第2制御部が当該
ポンプを制御して前記第1管内を流れる流体の吸引量の
を制限して、前記液体を入れ替える動作を行い、前記嚢
の膨らみ状態の次ぎの変化に対応して、逐次前記切り替
えスイッチにより最良の区画位置を選択するようにそれ
ぞれ切り替えて、手術を行うことを要旨とする。
【0020】
【実施例】図1において、2個の灌流ボトル5、6は眼
球20より高い位置に配置され、その灌流ボトル5、6
から人工房水がチューブ5a、6aと後述の電磁弁とを
それぞれ経て眼球20へ灌流する。灌流ボトル5は水平
位置が灌流ボトル6より高位dにあり、電磁弁V1、V
2は独立に開閉できる。
【0021】本体1にはピンチツマミ7、8が設けら
れ、前述したペリスタルティックポンプと超音波発振器
が内蔵され、吸引チューブ35を介してチップ32が設
けられている。また本体1にはコントロールボックス2
が接続され、コントロールボックス2にはロータリース
イッチ3が接続されている。コントロールボックス2は
3チャンネルからなり、チャンネル1には超音波エネル
ギーを設定するツマミE1、吸引圧を設定するツマミP
1、吸引流量を設定するツマミQ1が組となって設けら
れている。チャンネル2には超音波エネルギーを設定す
るツマミE2、吸引圧を設定するツマミP2、吸引流量
を設定するツマミQ2が組となって設けられている。チ
ャンネル3にも超音波エネルギーを設定するツマミE
3、吸引圧を設定するツマミP3、吸引流量を設定する
ツマミQ3が組となって設けられている。各チャンネル
1、チャンネル2、チャンネル3は同等の回路である
が、設定値を違えて設定し、いずれかのチャンネルを選
択する。
【0022】次に、各チャンネルの回路構成を図2に従
って説明する。チャンネル1はレジスタR1にツマミE
1、P1、Q1の値(e1、p1、q1)を設定し、チ
ャンネル2はレジスタR2にツマミE2、P2、Q2の
値(e2、p2、q2)を設定し、チャンネル3はレジ
スタR3にツマミE3、P3、Q3の値(e3、p3、
q3)を設定する。各レジスタR1、2、3の設定値は
セレクタS1によりいずれかのチャンネルの値を選択す
る。セレクタS1はロータリースイッチ3の設定位置に
より選択機能をする。ロータリースイッチ3は図1に示
すように、オフ、チャンネル1、チャンネル2、チャン
ネル3を角度位置により選択できる。各チャンネル1、
2、3のツマミE1、E2、E3は超音波エネルギーに
ついて弱、中、強の目盛りを、ツマミP1、P2、P3
は吸引圧について低、中、強の目盛りを、ツマミQ1、
Q2、Q3は吸引流量について低、中の小、中、多の目
盛り位置を備えている。セレクタS1の出力はバッファ
レジスタR4に与えられ、超音波エネルギー設定量e1
は図4の駆動装置に、また、吸引圧を設定量p1、吸引
流量の設定量q1は図3の制御装置に転送される。
【0023】超音波エネルギー設定量e1は図4の駆動
装置の発振器D2の振幅値を指定し、発振器D2で発生
したの超音波信号は振動子O1を振幅値に応じて振動さ
せる。この機械振動は吸引チューブ35を介してチップ
32に伝達される。また、吸引圧の設定量p3は図3の
第1比較器C1に転送され、第1比較器Cでは圧力セン
サー19からの負圧pと比較される。第1比較器はe1
>pなら信号1をOR回路18にを出力し、OR回路1
8は信号1を駆動回路D1にあたえる。吸引流量の設定
量q1は図3の第2比較器C2に転送され、第2比較器
C2では流量センサー17からの流量qと比較される。
第2比較器はq1>qなら信号1をOR回路18を出力
し、OR回路18は信号1を駆動回路D1にあたえる。
いずれからでも信号1を受け続ける限り駆動回路D1は
ポンプ15のモータを回転駆動させる。
【0024】第1比較器C1や第2比較器C2から信号
1を受け続ける限り駆動回路D1はポンプ15のモータ
を回転駆動させる。圧力センサー19は吸引チューブ3
5の内径に連通し、ポンプ15の上流に設けられてい
る。流量センサー17吸引チューブ35の内径に連通
し、ポンプ15の下流に設けられている。本体1上のピ
ンチツマミ7、8は図2において、レジスタR5、6に
制御値0または1を設定する。セレクタS2はレジスタ
R5、6の設定値(0、1)について、いずれかのレジ
スタR5、6を、またはレジスタR5、6を同時に選択
する。セレクタS2はロータリースイッチ3の設定位置
により選択機能をする。
【0025】つぎに装置を使用して手術を行う動作を説
明する。まず、チャンネル1を選択するmodule1につい
て説明する。自然の状態では眼球は膨らんでおり、最初
に超音波をかける位置はかなり角膜22に接近してい
る。最初はチップ32の操作範囲も前房内に限定されて
いる。ここで重要なことは、超音波による角膜内皮障害
を極力避けるために深い前房を保持することである。し
たがって、灌流Gは充分な量を、吸引流量Qは低めを、
チップが核の中にめり込まないように最高吸引圧Pは低
から中を目安とする。また超音波エネルギーEは、核の
硬さにもよるが、中程度を目安とする。ピンチツマミ
7、8は共にONの位置に、チャンネル1では、ツマミ
E1は超音波エネルギーの”中”の目盛りに、ツマミP
1は吸引圧の”低”の目盛りに、ツマミQ1は吸引流量
の”少”の目盛りに設定されている。
【0026】ペン型のロータリースイッチ3にてチャン
ネル1を選択すると、吸引流量Qは低めに、最高吸引圧
Pは低く、また超音波エネルギーEは中に、灌流Gは充
分な量の高位の灌流ボトル5が瞬時にそれぞれ設定され
る。基礎吸引量Qを少なくするために、チップのベベル
を下方に向けてチップ先端が核に接し易くさせ、吸引面
積を減少させることも一つの方法である。チップを下方
へ向け超音波エネルギーEの発振方向を変えることによ
り、角膜22内皮障害も低下させる可能性もある。吸引
流量Q・最高吸引圧Pを低く、超音波エネルギーEはを
中等度に(または核の硬さに応じ高く)設定される。チ
ャンネル1の選択が module 1である。なおチップ操作
" 押し掛け”で核を削ることが主であり、核の捕獲・
吸引はその次のステップである。
【0027】次に、チャンネル2を選択するmodule2に
ついて説明する。核25をある程度削ると前房が少し深
くなる。ここで次の核の捕獲・乳化吸引のステップに入
る。この段階では module 1 の時に比べてチップと角膜
22の内皮との間隙も広くなるために灌流Gはより最大
に充分な量を供給し、前房深度の変化に対してはそれほ
ど神経質にならなくてもよい。また超音波エネルギーE
は強めが可能となる。ここで重要なことは、いかに効率
良く乳化吸引を行うかである。チップの操作は、module
2 では核を引き寄せながら効率良く乳化吸引する" 引き
掛け”が主となる。前述の如く核を容易に捕獲するには
基礎吸引圧Pを高くする必要があり、したがってここで
は吸引流量Qを最高に設定する他、最高吸引圧Pも高め
を目安にする。したがって灌流Gは最大量に、吸引流量
Qは最多を目安とする他、最高吸引圧Pは最高を目安と
する。また超音波エネルギーEは、最強を目安とする。
【0028】ピンチツマミ7、8は共にONの位置に、
チャンネル2では、ツマミE2は超音波エネルギーの”
強”の目盛りに、ツマミP2は吸引圧の”高”の目盛り
に、ツマミQ2は吸引流量の”多”の目盛りに設定され
ている。ペン型のロータリースイッチ3にてチャンネル
2を選択すると、吸引流量Qは多めに、最高吸引圧Pは
高く、また超音波エネルギーEは強に、灌流Gは最大量
の双方の灌流ボトル5、6が瞬時に利用するようにそれ
ぞれ設定される。このようにすることにより周辺の核も
チップにて中央に引き寄せ、確実に保持して高いエネル
ギーで乳化吸引を効率良く行うことができる。なおこの
場合チップベベルは横に向け、核の乳化吸引直後の前
嚢、後嚢の誤吸引に留意する。即ち、吸引流量多・最高
吸引圧高・超音波エネルギー強に設定する、これが mod
ule 2 である。
【0029】次に、チャンネル3を選択するmodule 3に
ついて説明する。乳化吸引が進むにつれチップの操作空
間はより広くなるが、module3は後嚢破損を防ぐことが
重要となってくる。すなわち核の大部分がなくなってい
るために水晶体後嚢の形態が失われ、眼球の内圧変化に
より後嚢の挙動が不安定となり、チップに誤吸引されや
すくなる。前述の如く、乳化吸引直後のチューブ内腔体
積の変化による吸引流量の一過性増加(眼内圧低下によ
る後嚢の挙上)は最高吸引圧に比例するので、module 3
では最高吸引圧Pは低めが目安である。また多くの場
合、ここでは高い超音波エネルギーEは必要としないの
でこれも極力低めが目安である。なお効率を維持するた
め吸引流量Qは中等度が目安である。チャンネル3で
は、ピンチツマミ7、8は共にONの位置に、ツマミE
3は超音波エネルギーの”弱”の目盛りに、ツマミP3
は吸引圧の”低”の目盛りに、ツマミQ3は吸引流量
の”中”の目盛りに設定されている。ロータリースイッ
チ3にてチャンネル3を選択すると、吸引流量Qは中等
度に、最高吸引圧Pは低く、また超音波エネルギーEは
弱に、灌流量qは最低位の灌流ボトル6が瞬時にそれぞ
れ設定される、これが module 3 である。
【0030】このようにして、手元で条件設定が簡単に
できるので、より安全で効率的な乳化吸引手術ができ
る。こでまでの条件設定を整理すると以下のようにな
る。 module 1 module 2 module 3 チャンネル1 チャンネル2 チャンネル3 吸引流量Q 少 多 中 吸引圧P 低・中 高 低 超音波エネルギーE 中 強 弱 灌流量q 充分 最多 最小
【0031】適応をより拡大し、かつ効率よくKPEを
行うためには、上記設定に限定されず、各局面に最も適
した設定を選択することがっできる。ここで述べたよう
にKPEは大別して3つの局面から構成され、各々に応
じた吸引流量・最高吸引圧・超音波エネルギー、そして
それらによって決定される基礎吸引圧の設定が可能であ
る。本願のKPEでは、術者の技量または核の硬さに応
じて、吸引流量・最高吸引圧・超音波エネルギー、灌流
量を選択し、その設定を状況に応じて適正に瞬時に変更
すれば、最初から最後まで乳化吸引をスムースに行うこ
とができる。時間のロスが無くなり手術時間を短縮でき
る。なお、手術の進行状況に応じて灌流量をより細かく
調節したい場合には、3個以上の灌流ボトルとそれに対
応する電磁弁を備える。この場合、全ての灌流ボトルの
高さを異なるものにする。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る手術用液体
吸出装置によれば、手術状況に応じて手術用液剤の灌流
量を瞬時に、しかも所望の量に変化させることができる
とともに、核の捕獲・保持・乳化吸引という一連の操作
において、最も適正な、超音波エネルギーEと適正な人
工房水量gと吸引流量Qと最高吸引圧Pとを設定がで
き、安全で効率の良い手術を行えるようになった。例え
ば、眼球の手術における角膜の内皮障害の発生を防止す
ることができ、しかも手術時間を短縮することができ
る。 更に、前記実施例においては、眼球内に手術用液
剤を灌流させる例を示したが、眼球の手術に限らず、ほ
ぼ閉鎖状態にある箇所に手術用液剤を灌流させるもので
あれば、他の手術にも応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の手術用液体吸出装置の全体構成を示す図
である。
【図2】本願の手術用液体吸出装置の制御回路の要部を
示す図である。
【図3】本願の手術用液体吸出装置の駆動回路の要部を
示す図である。
【図4】本願の手術用液体吸出装置のチップの関連構造
を示す図で。
【図5】一般の手術用チップと手術の中の状態を示す眼
球の部分断面図である。
【図6】一般の眼球の部分断面図である。
【図7】従来の手術用チップと手術用液体吸出装置の全
体構成を示す図である。
【符号の説明】
2 組設定部(コントロールボックス) 3 切り替えスイッチ(ロータリースイッチ) 15 ポンプ 18 流量センサー 19 圧力センサー 20 嚢(眼球) 32 本体 34 新たな液体(人工房水) 34 管体(チップ) C1 第1制御部 C2 第2制御部 E1、E2、E3 パワー設定部 O1、D2 超音波発生器 P1、P2、P3 吸引圧設定部 Q1、Q2、Q3 吸引量設定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 1/00 A61B 18/00 A61F 9/007

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜からなる嚢の中に充填された古い液体
    を新たな液体と入れ替えるための、前記古い液体を吸引
    して排出する第1管と前記新たな液体を供給する第2管
    とが結合してなり前記嚢の中に挿入される管体と、この
    管体に伝達させる超音波エネルギ一を発生する超音波発
    生器と、この超音波エネルギーのレベルの限界値を設定
    するパワー設定部と、前記第1管に連結され前記古い液
    体を吸引して排出するための吸引圧を発生させるボンブ
    と、このポンプが発生するであろう吸引圧の限界値を設
    定する吸引圧設定部と、この吸引圧を検出する圧カセン
    サーと、この圧カセンサーの指示と前記設定した吸引圧
    の限界値とに従い前記ポンプの動作を制御する第1制御
    部と、前記第1管内を流れるであろう流体の吸引量の限
    界値を設定する吸引量設定部と、前記ポンプの下流に設
    けられこの流量を検出する流量センサーと、この流量セ
    ンサーの指示と前記吸引量の限界値に従い前記ボンプの
    動作を制御する第2制御部と、前記新たな液体を供給す
    る供給タンクと、この新たな液体が自然落下により前記
    第2管内を流下して供給される際の灌流量の限界値を設
    定する灌流量設定部と、この限界値に従い前記灌流量を
    制御する第3制御部とを傭えた手術用液体吸出装置にお
    いて、 前記供給タンクを高低差が異なる複数の独立した供給タ
    ンクから構成し、これら供給タンクに供給弁をそれぞれ
    設け、 前記灌流量設定部及び前記パワー設定部と前記吸引圧設
    定部と前記吸引量設定部とをそれぞれ複数区画に分割
    し、 前記嚢の一の膨らみ状態に対応して、 供給用限界値については前記供給弁の開閉を複数組み合
    わせた一の灌流量の供給用限界値を前記灌流量設定部の
    一の区画に、 各排出用限界値については前記超音波エネルギーに関し
    て一のレベルの排出用限界値を前記パワー設定部の一の
    区画に、前記ポンプが発生する吸引圧に関して一の排出
    用限界値を前記吸引圧設定部の一の区画に、前記第1管
    内を流れる流体の吸引量に関して一の排出用限界値を前
    記吸引量設定部の一の区画に予め組にしてそれぞれ設定
    し、 前記嚢の他の膨らみ状態に対応して、他の灌流量の供給
    用限界値を前記灌流量設定部の他の区画に、 各排出用限界値については他のレベルの排出用限界値を
    前記パワー設定部の他の区画に、前記吸引圧に関して他
    の排出用限界値を前記吸引圧設定部の他の区画に、前記
    吸引量に関して他の排出用限界値を前記吸引量設定部の
    他の区画に予め組にしてそれぞれ設定し、更に別の各種
    膨らみ状態に対応して、供給用限界値及び排出用限界値
    の複数の組を別の区画に予めそれぞれ設定するととも
    に、 手術が開始すると、変化する前記嚢の膨らみ状態を所望
    する最適状態に保つような、供給用限界値を前記灌流量
    設定部の複数区画の中から、 且つ超音波エネルギーの排出用限界値を前記パワー設定
    部の複数区画から、 吸引圧の排出用限界値を前記吸引圧設定部の複数区画か
    ら、 及び吸引量の排出用限界値を前記吸引量設定部の複数区
    画から、同一の切り替えスイッチにより一の組を選択
    し、 選択された当該供給用限界値に従い、前記各供給タンク
    の供給弁の開閉を前記第3制御部により制御して、供給
    される新たな液体の灌流量を制限するとともに、 選択された超音波エネルギーの当該排出用限界値に従
    い、前記超音波発生器を制御して、発生する超音波エネ
    ルギーを管体に伝達させ、且つ選択された当該吸引圧の
    排出用限界値に従い、前記第1制御部がポンプを制御し
    て吸引圧を制限し、なお更に選択された当該吸引量の排
    出用限界値に従い、前記第2制御部が当該ポンプを制御
    して前記第1管内を流れる流体の吸引量のを制限して、
    前記液体を入れ替える動作を行い、 その後手術の進行に伴う前記嚢の膨らみ状態の変化に対
    応して、 前記切り替えスイッチにより他の組を選択するように切
    り替えて、選択された供給用限界値及び各排出用限界値
    に基いて前記嚢の膨らみ状態を最良に保ちながら手術を
    行うことを特徴とする手術用液体吸出装置。
  2. 【請求項2】 前記切り替えスイッチが手により操作さ
    れるペン型のロータリースイッチから構成したことを特
    徴とする手術用液体吸出装置。
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