JP3264647B2 - シールド板を有する電気コネクタ - Google Patents
シールド板を有する電気コネクタInfo
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- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
Description
電気コネクタに関する。
平8−279380に開示されているものが知られてい
る。このコネクタは、絶縁ハウジングの周囲四面のうち
長手方向をなす一組の対向側面側にシールド板を、そし
て他組の対向端面側に金属板の補強金具を有している。
シールド板はその長手方向で端部がハウジングの長さよ
りも延出し、その延出部分がハウジング端面側に屈曲さ
れて補強金具と接触していて該シールド板と補強金具と
は電気的に接続される。上記補強金具は、コネクタを回
路基板に取りつけた際に、該回路基板への取付を堅固す
るための固定脚が設けられている。
複数の細長い窓部が形成されていて、該窓部の両端近傍
と上記上縁部との間が板厚方向に弾性変位が可能な両持
ち梁状の部分を形成し、この部分の中間位置にディンプ
ル等の接触部が形成されて、相手コネクタのシールド板
に該ディンプルが弾圧接触するようになっている。
ジングの長手方向に定ピッチで多数の接触子が配列され
ている。特に、近来、このピッチは細かくなっており、
小型のハウジングにできるだけ多くの接触子を配列する
傾向にある。その場合、ハウジングの側面に取りつけら
れるシールド板はその長手方向に適宜間隔で接地脚をい
くつか有し、隣接せる二つの接触子間に配置されていて
接地できるようになっていることが多い。したがって、
上記接地脚と隣接せる接触子との間の間隔はきわめて小
さい。上記特開平8−279380において、シールド
板はその端部での上記延出部分がハウジングの端面側へ
屈曲せられて補強金具と接触しているために、屈曲位置
が該シールド板の上記長手方向での位置を支配してい
る。したがって屈曲位置が正確でないと上記接地脚の位
置に誤差を生じ、該接地脚が接触子に過度に近接あるい
は接触してしまうことがある。しかも、上記屈曲はプレ
ス等で行なうために上記屈曲位置の誤差が生じやすい。
がら接触子の数のみが異なる複数種のものとして用意さ
れていて使用者に選択の自由度を与えているものがあ
る。このコネクタのハウジングは長手方向に対して直角
な断面では同一構造をなし、単に、長手方向寸法に差が
あるだけである。すなわち、接触子の数の多いものはハ
ウジングが長く、数の少ないものは短くなる。その結
果、両端部で端面側に屈曲されるシールド板は、上記ハ
ウジングに合せて長くあるいは短く形成され、かつ上記
両端側で屈曲成形するため、異なるコネクタ用のシール
ド板はプレス加工する際、何ら共通性がなくなり、金型
が別途必要となる。
プル等の接触部は、窓部の両端近傍と上縁部との間に形
成される両持ち梁状部分の中間に位置していて、該部分
のばね性にもとづく弾性撓みによって、相手コネクタの
シールド部との接触に際しての対応性を確保している
が、上記撓みは一つのばね性によってのみ得られるもの
で、必ずしも十分とは言えなかった。
長手方向での取付けをより正確なものとして接触子との
位置関係を望ましいものとし、又、接触子の数、すなわ
ちハウジングの長さに係らずシールド板のプレス形成が
共通して行えるシールド板をもつ電気コネクタを提供す
ることを第一の目的とする。又、シールド板が相手コネ
クタのシールド部との接触に際し、接触部が十分なる変
位をもって対応できる電気コネクタを提供することを第
二の目的とする。
タは、略直方体をなす絶縁ハウジングに複数の接触子が
列をなして植設されており、該ハウジングの接触子非植
設面となる周囲四面のうち長手方向に位置する一組の対
向側面側にシールド板を有している。
ールド板に加え、他組の対向端面側に固定脚付補強端板
を取付け、上記シールド板と補強端板とを互の端部にて
接触せしめるようになっている。
目的は、シールド板はハウジングの長手方向にて上記対
向側面の範囲内に位置し、補強端板はハウジングの端面
側に位置する主部とシールド板の面と平行となるように
屈曲形成された副部とを有し、該副部がシールド板の端
部と重なり合って弾性接触するようになっている第一の
発明によって達成される。
ている電気コネクタにおいて、該シールド板の下縁から
突出し屈曲形成されて回路基板上で半田接続される接地
部と、相手コネクタのシールド部と弾性接触するように
シールド板の上縁から延出し弾性変位可能に少なくとも
一箇所に可撓部が形成された接触舌部とを有し、該接触
舌部はハウジングの長手方向にて上記接地部とほぼ同じ
位置にあり、上記シールド板は該接触舌部の基部の近傍
に板厚方向に弾性変位可能な可撓部を有し、該可撓部が
上記基部と接地部との間に設けられた長手方向に延びる
窓部により形成されている第二の発明により達成され
る。
ジングの長手方向でその側面の範囲内に在り、該長手方
向端部には、該長手方向での移動を規制するようなハウ
ジング端面側への屈曲された部分がない。したがって該
シールド板は、打抜き等によって形成された切欠き等の
係止部がハウジング突起部等へ係止することによっての
み、上記長手方向での位置決めがなされる。上記係止部
は接地脚と同一打抜き加工工程で形成されるので、両者
の相対位置精度はきわめて高い。このシールド板の接地
脚と接触子との相対位置精度は、接触子と上記係止部と
の位置精度によって決まるといってよい。この接触子と
係止部との位置は、同じハウジングに同一モールド成形
で形成される、接触子保持溝と上記突起部との関係に置
き換えられるので、両者の相対位置精度は高くなる。結
論として、シールド板にはその長手方向端部でのハウジ
ング端面側への屈曲がないために、接地脚と接触子とが
高い相対位置精度のもとに位置づけらることとなる。
その長手方向端部でのハウジング端面側に向けた直角な
屈曲がないので、接触子の数により異なる長さのハウジ
ングに対応した長さに切断されることができる。すなわ
ち、シールド板は帯状に長い半完成材として用意してお
けば、ハウジングの長さに応じて切断することにより、
いかようにも対応可能となる。
タのシールド部と接触するための接触舌部は、該接触舌
部自体が可撓部にて弾性変位可能であるのに加え、該接
触舌部の基部近傍の可撓部がやはり弾性変位可能であ
り、上記接触舌部は相手コネクタのシールド部との接触
の際の弾性変位量を大きくできるため、対応性が良くな
る。
明の実施の形態を説明する。
図そして図2の平面図に見られるように、略直方体状の
絶縁ハウジング1に複数の接触子2が列をなして植設さ
れている。
長手方向に複数の群3A,3B(図示の場合、両側にそ
れぞれ七つの群)をなして植設されている。図からも判
るように、両端側の群3Bは中間の五つの群3Aに対し
ほぼ半分の数の接触子から成っている。接触子2は、図
4(図2におけるIV−IV断面図)にも見られるように、
紙面に平行にハウジング1にスリット状に形成された各
保持溝4へ収められており、中間部にS字状のばね部2
Aを有し、一端が接触部2Bそしてハウジング外に突出
する他端が結線部2Cをなしている。上記スリット状の
保持溝4は斜め上方、さらには下方に開口されている。
接触子2は上記保持溝4へ下方から挿着されて、接触部
2Bは上部開口に臨み、結線部2Cはハウジング底面に
て側方に突出する。上記複数の保持溝4は上記上部開口
にて互に連通していて、ここに相手方コネクタが嵌入す
る空間5を形成する。又、上記ハウジング1の底面に
は、回路基板への取付けのための柱状の脚部6が下方に
突出して設けられている。
延びるシールド板7が取りつけられている。該シールド
板7は、図3に示されているごとく、帯状の金属板を、
例えばプレス打抜きそして一部曲げ加工を施して得られ
るもので、自動組立が容易なようにキャリア8と一体に
形成される。そして、ハウジング1への組立時にA−A
線でキャリア8が切り落とされ、又、ハウジング1の長
さに対応する所要寸法Bに切断される。
群3Aのそれぞれの群の繰り返しピッチに対応したピッ
チで、ハウジング1へ取りつけられるための切欠き状の
取付溝9、そして隣接せる二つの取付溝9の間に接地部
が下縁側に形成され、シールド板の長さ方向において上
記接地部10に対応する位置に接触舌部11が上縁側に
形成されている。さらには、上記接触舌部11の近傍に
は、上記長さ方向に細く延びる窓部12が形成されてい
る。上記接地部10は、該シールド板7がハウジング1
へ組立てられた際の様子を示す図5に見られるごとく、
先端がハウジング1から離反する方向に屈曲されてお
り、又上記接触舌部11はハウジング1の内方に延出し
て逆U字状に屈曲され、かつそのハウジング1の内方へ
向く面には略半球状に突出成形されたディンプル11A
が形成されている。この接触舌部11は逆U字状をなし
ているために上記ディンプル11Aを有する面が該接触
舌部11の基部に対して弾性変形可能となっていると共
に、この基部自体が、近傍に形成されている窓部12の
ために、さらに弾性変形可能となっている。すなわち、
二つの部分でばね性を有している。
断される際には、その切断位置が図1及び図2に見られ
るような接触子2の上記七つの群に対応した領域を有す
るように定められる。該領域は、既述した接触子の七つ
の群に対応して、隣接する二つの接地部10の間の幅と
して決定される領域7Aを中間部に五つ有し、両端部に
はこれらの領域7Aの約半分の長さの領域7Bとから成
っている。
断された後にハウジング1に取りつけられるが、これ
は、上記シールド板の取付溝9に対応した位置でハウジ
ング1の側面に設けられた突出部13の周囲に形成され
た係止溝13Aへ上記取付溝9の縁部へ上方から係合す
ることにより成される。このシールド板7のハウジング
1への取付けにより、上記接触舌部11は、図5に見ら
れるごとく、対応位置でハウジング1に形成された切欠
部14へ収容され、上記ディンプル11Aが上記ハウジ
ング1の上部開口5の内面に突出している。
端には、端面に面するようにして、補強端板15が取り
つけられている。該補強端板15は、本実施形態では、
図2に見られるように金属板をU字状に屈曲成形して得
られる。この金属板はハウジング1の端面側に位置する
主部15Aと、該主部15Aから延長された副部15B
とを有し、該副部15Bがハウジング側面の方に屈曲さ
れている。該副部15Bはその板厚方向に弾性撓み可能
であり、ハウジング1に取りつけられた際、該副部15
Bは、シールド板7の端部と一部が重なり合ってばね力
によって押えるようになる。かくして、ハウジング1は
上記シールド板7と補強端板15により周囲の四つの側
面が完全に包囲され、シールドがなされる。
うに、上記シールド板7と接触する面に該シールド板7
の方に向け略半球状に突出成形されたディンプル15D
を有していれば、なお好ましい。かかる補強端板15
は、ハウジング1の端面側に対応する位置で、該端面か
ら離反する方向に屈曲された固定脚15Cを有してい
る。該固定脚15Cはハウジング1の底面よりも若干下
方に位置しており、シールド板7の接地部10そして接
触子2の結線部2Cとほぼ同一面に在る。
作及び取付けに際し、既述のごとく、図3に示すように
接触子の群に対応したパターンが繰り返し形成されたキ
ャリア付きのシールド板7を、所定寸法Bに切断した後
にキャリア8を切り落す。もし、コネクタの上記接触子
の群の数が変更されたときには、上記切断の位置をそれ
に対応した所要寸法Bとなるように変更すれば良い。こ
のシールド板7は取付溝9がハウジングの側面の突出部
13の周囲に形成された係止溝13Aへ上方から上記ハ
ウジングの側面に沿って係合されることによりハウジン
グへの取付けがなされる。すなわち、該シールド板7は
その長手方向の位置はこの係合によってのみ決定され
る。上記取付溝9は接地部10と同時に打抜き加工形成
されるので両者の相対位置精度は高い。又、上記取付溝
9が係合するハウジングの突出部13は接触子2のため
の保持溝4と共に同一モールド成形工程によりハウジン
グに形成されるので、この両者の相対位置精度も高い。
したがって、上記接触子と上記接地部10は、上記の高
い精度を保ったまま位置づけられることとなり、互に至
近したピッチに設計しても問題は生じない。
曲された補強端板15をその副部15Bで接触させる際
に、たとえ副部15Bの屈曲位置に誤差があっても、そ
の誤差が上記シールド板の取付位置に全く影響を及ぼさ
ないので、上記接触子2とシールド板の接地部10との
位置精度はそのまま維持される。
板(図示せず)に取りつけられる。その際、先ずコネク
タのハウジング1に設けられた脚部6が回路基板の位置
決め孔に挿入されて、コネクタは回路基板上で所定位置
にもたらされる。しかる後、接触子2の結線部2Cが回
路基板の対応回路部と、シールド板2の接地部10が回
路基板の対応接地部とそれぞれ半田結線される。又補強
端板15の固定脚15Cが回路基板の対応部分と半田に
より結合される。
図8に示されるようにして相手コネクタ20と結合す
る。図7は図4と、そして図8は図5とそれぞれ対応す
る位置での断面図である。相手コネクタ20は、ハウジ
ング21に植設された接触子22と、該ハウジング21
の側面に設けられたシールド板23とを有している。
示した本実施形態のコネクタに嵌合されると、本実施形
態のコネクタの接触子の接触部2Bとシールド板7の接
触舌部11、特にディンプル11Aは、相手コネクタ2
0の接触子22とそしてシールド板23とそれぞれ接触
する(図7及び図8参照)。
相手コネクタのシールド板23と弾性接触するに際し、
接触舌部11の基部と窓部12との間の部分での弾性
と、接触舌部11自体の弾性とで、大きく弾性変形の可
能性が確保されており、上記ディンプル11Aは十分な
弾性変位をもって確実に相手コネクタのシールド板23
とを接触する。
に限定されず、種々変形が可能である。
に追加加工して、若干ハウジング1の側面との間に間隙
を形成するようなばね腕部16を形成して、該ばね腕部
16が補強端板15の副部15Bを外側から弾圧して該
補強端板15と接触するようにしてもよい。その際、上
記ばね腕部16に、上記副部15Bに当接するディンプ
ル16Aを形成するのが好ましい。又、図10のごと
く、シールド板7にばね腕部を形成せずとも、ハウジン
グ1に補強端板15の板厚よりも小さい段差の段部17
を形成し、ここに補強端板15の副部15Bを収めれ
ば、該段部17の段差の深さと上記板厚の差分に相当す
る量だけ、シールド板7は自ずとばね性により弾性変位
し、その弾性力で上記補強端板15の副部15Bと接触
する。
とく、主部と副部とがハウジングの周方向で連続してい
なくとも、図11のごとく、両部15A,15Bが底部
で連続してもよい。
のごとく、その基部に曲部19を形成して、該接触舌部
18の逆U字状部での弾性に加え、該曲部19でさらに
弾性を得るようにしてもよい。こうすることにより、前
出の例のごとくの窓部を形成する必要がなくなる。
の発明によるならば、補強端板の屈曲位置の精度に関ら
ず、シールド板はその接地脚と接触子との相対位置を精
度よく位置づけられるので、多数の接触子の高密度配置
が可能となりコネクタの小型化に貢献する。又、シール
ド板は、同じ半完成材から接触子の数に対応して製作で
きるので、プレス打抜きの金型が共用でき、各種のコネ
クタについて低コスト生産が可能となる。
ネクタのシールド部と接触するための接触舌部は、該接
触舌部自体が可撓部にて弾性変位可能であるのに加え、
該接触舌部の基部近傍の可撓部がやはり弾性変位可能で
あり、上記接触舌部は相手コネクタのシールド部との接
触の際の弾性変位量を大きくできるため、対応性が良く
なる。
ある。
前における該シールド板のための半完成材の図である。
る。
を示す、図4に相当する位置での断面図である。
を示す、図5に相当する位置での断面図である。
る。
斜視図である。
斜視図である。
斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 略直方体をなすハウジングの接触子非植
設面となる周囲四面のうち長手方向に位置する対向側面
側にシールド板を、そして他組の対向端面側に固定脚付
補強端板をそれぞれ取付け、上記シールド板と補強端板
とを互の端部にて接触せしめることとする電気コネクタ
において、シールド板はハウジングの長手方向にて上記
対向側面の範囲内に位置し、補強端板はハウジングの端
面側に位置する主部とシールド板の面と平行となるよう
に屈曲形成された副部とを有し、該副部がシールド板の
端部と重なり合って弾性接触するようになっていること
を特徴とするシールド板を有する電気コネクタ。 - 【請求項2】 略直方体をなすハウジングの接触子非植
設面となる周囲四面のうち少なくとも一組の対向側面側
にシールドを取付けた電気コネクタにおいて、シールド
板は該シールド板の下縁から突出し屈曲形成されて回路
基板上で半田接続される接地部と、相手コネクタのシー
ルド部と弾性接触するようにシールド板の上縁から延出
し弾性変位可能に少なくとも一箇所に可撓部が形成され
た接触舌部とを有し、該接触舌部はハウジングの長手方
向にて上記接地部とほぼ同じ位置にあり、上記シールド
板は該接触舌部の基部の近傍に板厚方向に弾性変位可能
な可撓部を有し、該可撓部が上記基部と接地部との間に
設けられた長手方向に延びる窓部により形成されている
ことを特徴とするシールド板を有する電気コネクタ。 - 【請求項3】 接触舌部はハウジング内方に向けて延出
し略逆U字状に屈曲されていて先端部が相手コネクタの
シールド部と弾性接触可能となっており、該接触舌部は
ハウジングに形成された切欠部内に収容されていること
とする請求項2に記載のシールド板を有する電気コネク
タ。
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