JP3264583B2 - 車両用フロアカーペットとワイヤハーネスの取付方法及びハーネスクランプ - Google Patents

車両用フロアカーペットとワイヤハーネスの取付方法及びハーネスクランプ

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JP3264583B2
JP3264583B2 JP11479094A JP11479094A JP3264583B2 JP 3264583 B2 JP3264583 B2 JP 3264583B2 JP 11479094 A JP11479094 A JP 11479094A JP 11479094 A JP11479094 A JP 11479094A JP 3264583 B2 JP3264583 B2 JP 3264583B2
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慎吾 倉橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用フロアカーペッ
トとワイヤハーネスの取付方法及びハーネスクランプに
関し、特に、自動車の車室内床部に装備される車両用フ
ロアカーペットとワイヤハーネスの取付方法及びハーネ
スクランプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から車両用フロアカーペットとワイ
ヤハーネスの取付方法について種々の提案が出されてお
り、その中でもロッカ上面に配索されるワイヤーハーネ
スを考慮しつつフロアカーペットを取り付けるための構
造が既に開示されている(一例として、実開平4−26
836号公報参照)。以下、この公報に開示された構造
について説明する。
【0003】図7に示されるように、この公報に開示さ
れた構造では、所定形状に屈曲された樹脂製の取付体1
00を備えており、この取付体100の湾曲した頂壁部
100Aにフロアカーペット102の端末部102Aが
接着剤等で接着されている。また、取付体100は一対
の挟持壁100B、100Cを備えている。さらに、取
付体100の内方には空間部104が形成されており、
この空間部104内にはワイヤーハーネス106が配置
されるようになっている。
【0004】ワイヤーハーネス106は、ハーネスクラ
ンプ108によって保持されている。ハーネスクランプ
108は略L字形の支持片108Aを備えており、この
支持片108Aの裏面には取付用の係止突起110が一
体に形成されている。また、ハーネスクランプ108の
支持片108Aの上端部には、長尺状のハーネス支持部
108Bが一体に形成されている。さらに、ハーネスク
ランプ108の支持片108Aの上端部には、ハーネス
支持部108Bと対向し弾性変形可能な突片108Cが
一体に形成されている。この突片108Cの裏面には凹
部112が上下に一対形成されており、ケーブル保持用
とされている。
【0005】上記構成によれば、図8に示されるよう
に、ハーネスクランプ108のハーネス支持部108B
にワイヤーハーネス106を沿わせ、この状態で双方を
テープ114で固定した後、係止突起110をロッカイ
ンナパネル116に形成された取付孔118へ嵌入させ
ることにより、ハーネスクランプ108がロッカインナ
パネル116に取り付けられる。なお、このとき、ケー
ブル120を突片108Cに弾性的に保持させておく。
続いて、取付体100の一対の挟持壁100B、100
Cにロッカインナパネル116、ロッカリインホースメ
ント122、及びロッカアウタパネル124の各上端部
を嵌入させることにより、取付体100がロッカ126
に取り付けられる。なお、このとき、取付体100の頂
壁部100Aの先端をハーネスクランプ108の突片1
08Cの基端に係止させておく。その後、スカッフプレ
ート128をフロアカーペット102の端末部102A
に被せて、ネジ130でロッカアウタパネル124に固
定する。この公報に開示された構造は、上記構成を採る
ことにより、ワイヤーハーネス106の持ち上がりによ
るフロアカーペット102の端末部102Aの浮き上が
りを防止することができる点を特徴としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この公
報に開示された構造による場合、取付後の状態におい
て、ワイヤーハーネス106がロッカインナパネル11
6の上端面に当接している。ここで、ロッカインナパネ
ル116の上端面にはバリ等が生じていることが多く、
このためワイヤーハーネス106が損傷を受けるおそれ
がある。従って、従来では、ワイヤーハーネス106を
バリ等から保護すべく、プロテクタ等の保護部材を別途
用いる必要があった。この結果、部品点数が増加し、コ
ストアップに繋がっていた。
【0007】これを改善する方法として、フロアカーペ
ットの端部をロッカにハーネスクランプで固定し、この
ハーネスクランプのフロアカーペット上となる部位にワ
イヤハーネスを取付け、フロアカーペットでワイヤハー
ネスをロッカのバリ等から保護し、その上にスカッフプ
レートを被せることが考えられる。
【0008】しかしながら、艤装品を内装品より先に組
付ける車両組付けラインでは、組み立てラインの初めに
ワイヤハーネスを取付け、最終工程近くでフロアカーペ
ットを敷くため、ワイヤハーネスより先にフロアカーペ
ットを取付ける上記方法では対応できないという不具合
がある。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、ワイヤハーネ
スとフロアカーペットの組付順序の変更に対応できる車
両用フロアカーペットとワイヤハーネスの取付方法及び
ハーネスクランプを得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
車両用フロアカーペットとワイヤハーネスの取付方法
は、ワイヤハーネスをハーネスクランプのクランプ保持
部に取付けロッカパネル上に仮止めする仮止め工程と、
フロアカーペットを車両床部に敷き込む敷き込み工程
と、前記フロアカーペットの端末部に形成された係止孔
とハーネスクランプの係止手段との係合及びワイヤハー
ネスを保持したクランプ保持部とスカッフプレートとに
て前記フロアカーペットの端末部を上から押さえて固定
する固定工程と、を含むことを特徴としている。
【0011】請求項2記載の本発明のハーネスクランプ
は、ロッカパネルへの係止手段とカーペット係合用突起
とを有するクランプ基部と、このクランプ基部に対して
接離方向へ揺動可能に形成されワイヤハーネスを保持す
るワイヤハーネス保持部と、前記クランプ基部と前記ワ
イヤハーネス保持部との間にフロアカーペットの端末部
を挟持した状態で前記ワイヤハーネス保持部を前記クラ
ンプ基部に係止する保持部係止手段と、を備えたことを
特徴としている。
【0012】請求項3記載の本発明のハーネスクランプ
は、ロッカパネルに仮止めするための仮止め手段と、ワ
イヤハーネスを保持するためのワイヤハーネス保持部
と、ロッカパネルとの間にフロアカーペットの端末部を
挟持した状態でロッカパネルへ係止するための係止手段
と、を備えたことを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1記載の本発明の車両用フロアカーペッ
トとワイヤハーネスの取付方法によれば、仮止め工程に
て、ワイヤハーネスをハーネスクランプのクランプ保持
部に取付けロッカパネル上に仮止めする。
【0014】次に、敷き込み工程にて、フロアカーペッ
トを車両床部に敷き込む。次に、固定工程にて、フロア
カーペットの端末部に形成された係止孔とハーネスクラ
ンプの係止手段とを係合させ、ワイヤハーネスを保持し
たクランプ保持部とスカッフプレートとにてフロアカー
ペットの端末部を上から押さえて固定する。
【0015】このように、仮止め工程にて、ワイヤハー
ネスをハーネスクランプのクランプ保持部に取付けロッ
カパネル上に仮止めし、固定工程にて、ワイヤハーネス
を保持したクランプ保持部とスカッフプレートとにてフ
ロアカーペットの端末部を上から押さえて固定するた
め、先にワイヤハーネスを取付け、その後、フロアカー
ペットをワイヤハーネスの下に敷き込むことができる。
この結果、ワイヤハーネスとフロアカーペットとの組付
順序の変更、特に、ワイヤハーネスをフロアカーペット
より先に組み付ける場合においても、フロアカーペット
をワイヤハーネスの下に敷き込むことができる。
【0016】また、艤装品組付時にロッカパネル上にワ
イヤハーネスが仮止めされているため、作業者が誤っ
て、ワイヤハーネスを足で引っ掛けて移動させてしまう
こともない。
【0017】また、ハーネスクランプを用いてワイヤハ
ーネスをロッカパネルに仮止めしたので、別に仮止め用
クランプや治具が不要となるとともに、フロアカーペッ
トをワイヤハーネスの下に敷き込むため、ロッカパネル
のバリからワイヤハーネスを保護するためのプロテクタ
等も不要である。
【0018】請求項2記載の本発明のハーネスクランプ
によれば、先に、クランプ基部の係止手段によって、ハ
ーネスクランプをロッカパネルに係止するとともに、ワ
イヤハーネス保持部でワイヤハーネスを保持した後、フ
ロアカーペット端末部をカーペット係合用突起に係止す
る。次いで、ワイヤハーネス保持部をクランプ基部側へ
揺動させて、フロアカーペットの端末部をクランプ基部
とワイヤハーネス保持部との間に挟持した状態で、保持
部係止手段により、ワイヤハーネス保持部をクランプ基
部に係止する。このため、組付け作業性が良い。また、
先にワイヤハーネスを取付け、その後、フロアカーペッ
トをワイヤハーネスの下に敷き込むことができるため、
ワイヤハーネスとフロアカーペットとの組付順序の変更
に対応できる。
【0019】請求項3記載の本発明のハーネスクランプ
によれば、仮止め手段にてロッカパネルへ仮止め状態と
されたハーネスクランプのワイヤハーネス保持部にワイ
ヤハーネスを保持する。その後、クランプ基部とロッカ
パネルとの間にフロアカーペットの端末部を敷き込み、
係止手段により、クランプ基部とロッカパネルとの間に
フロアカーペットの端末部を挟持した状態でハーネスク
ランプをロッカパネルへ係止する。このため、仮止め手
段を追加するだけの僅かな変更でワイヤハーネスとフロ
アカーペットとの組付順序の変更に対応できる。
【0020】
【実施例】以下、図1〜図6を用いて、本発明の第1実
施例について説明する。なお、これらの図において、適
宜示される矢印FRは車両前方側を示し、矢印UPは車
両上方側を示し、矢印INは車幅方向内側を示してい
る。
【0021】図2に示される如く、フロアカーペット1
0の端末部10Aは、樹脂材から成る複数のハーネスク
ランプ12によって車両のロッカの上端部に取り付けら
れている。
【0022】図1に示されるように、ロッカ14は、車
両室内側に配置されるロッカインナパネル16と、車両
室外側に配置されるロッカアウタパネル18とによって
閉断面構造となるように構成されている。これらのロッ
カインナパネル16の上端屈曲部16A、ロッカアウタ
パネル18の上端屈曲部18Aは、共に車両上方側へ屈
曲されかつ相互に密着されている。
【0023】フロアカーペット10はフロアパネル(図
示省略)上に敷設されており、更にその幅方向側の端末
部10Aはロッカインナパネル16の上端部16Bに載
置されている。このフロアカーペット10の端末部10
Aには、その端縁から車室内側へ所定距離だけ離れた位
置に矩形状の係止孔26が形成されている。この係止孔
26は、フロアカーペット10の端末部10Aに、車幅
方向内側に開口部を向けたコ字状の切れ目を入れ、コ字
状内側部を上方へ折り曲げ、蓋部27とすることで形成
されている。
【0024】図2に示されるように、このハーネスクラ
ンプ12は、矩形平板状のクランプ基部30を備えてお
り、このクランプ基部30の下面にはロッカパネルへの
係止手段としてのクリップ32が形成されている。
【0025】図1に示される如く、クリップ32は、ロ
ッカインナパネル16の上端部16Bに穿設された取付
孔34に嵌合されている。
【0026】図2に示される如く、クランプ基部30の
車幅方向内側端部には車両上方側へ向けて、カーペット
係合用突起を兼ねたスカッフプレート挟持部36が形成
されている。このスカッフプレート挟持部36は互いに
平行に配設された内壁部36Aと外壁部36Bとで構成
されている。
【0027】図1に示される如く、内壁部36Aの先端
部には、外壁部36B側へ突出した爪部38が形成され
ており、この爪部38に、樹脂製のスカッフプレート4
0の裏面に設けられた係合爪部42の先端部が係合する
ようになっている。また、スカッフプレート挟持部36
は、フロアカーペット10の係止孔26内を挿通可能と
されており、フロアカーペット10の係止孔26内にス
カッフプレート挟持部36を挿通することで、スカッフ
プレート挟持部36にフロアカーペット10が係止でき
るようになっている。
【0028】なお、外壁部36Bの先端部は、内壁部3
6Aと離間する側に湾曲しており、スカッフプレート4
0の係合爪部42が、外壁部36Bと内壁部36Aとの
間に進入し易くなっている。また、スカッフプレート4
0の車幅方向外側端部近傍には、車両下方へ向けて、一
対の縦壁部40A、40Bが平行に立設されており、こ
れらの縦壁部40A、40Bの間には、クリップ41を
介してロッカインナパネル16の上端屈曲部16Aとロ
ッカアウタパネル18の上端屈曲部18Aとが挟持され
るようになっている。
【0029】図2に示される如く、クランプ基部30の
車幅方向外側端部は車両上方側へ向けて延設され、縦壁
部44とされている。この縦壁部44の上端部には、ワ
イヤハーネス46を保持するワイヤハーネス保持部48
が、インテグラルヒンジ45を介して一体化されてい
る。このため、ワイヤハーネス保持部48はクランプ基
部30に対して、クランプ基部30から接離する方向
(図1の矢印A方向及び矢印B方向)へ揺動可能とされ
ている。
【0030】図1に示される如く、ワイヤハーネス保持
部48は、インテグラルヒンジ45側に形成され大径の
ワイヤハーネス46を保持する第1保持部50と、この
第1保持部50に、縦壁部51を挟んで形成され、小径
のワイヤハーネス54を保持する第2保持部52とで構
成されている。
【0031】なお、小径のワイヤハーネス54の代わり
に、トランクオープナー用ケーブルやウォッシャーホー
スとすることも可能である。
【0032】縦壁部51とともに第2保持部52を構成
する縦壁部56の車幅方向内側面には、爪部58が突出
形成されており、この爪部58がスカッフプレート挟持
部36の内壁部36Aの車幅方向外側面と係合すること
によって、ワイヤハーネス保持部48を取付け位置(図
1の実線で示される位置)に保持できるようになってい
る。
【0033】また、ワイヤハーネス保持部48が取付け
位置となると、クランプ基部30とワイヤハーネス保持
部48との間に、フロアカーペット10の端末部10A
が挟持されるようになっている。
【0034】次に、本発明の車両用フロアカーペットと
ワイヤハーネスの取付方法について説明する。
【0035】図3に示される如く、ハーネスクランプ1
2のクリップ32を、ロッカインナパネル16の上端部
16Bに穿設された取付孔34に嵌合し、ワイヤハーネ
ス46、54をそれぞれハーネスクランプ12のクラン
プ保持部48の第1保持部50と第2保持部52に上方
向から挿入する。この時、ワイヤハーネス保持部48は
クランプ基部30に対して、矢印A方向及び矢印B方向
へ揺動可能となっており、ワイヤハーネス46、54は
ロッカ14上に仮止め状態となる(仮止め工程)。
【0036】次に、図4に示される如く、フロアカーペ
ット10を車室内床面上に敷き込む、(敷き込み工
程)。
【0037】次に、図5に示される如く、ハーネスクラ
ンプ12のスカッフプレート挟持部36にフロアカーペ
ット10の係止孔26を係止する。この時、係止孔26
の車幅方向外側縁がスカッフプレート挟持部36に当接
する位置まで、フロアカーペット10の端末部10A
は、その自重によりロッカインナパネル16上を滑る。
従って、端末部10Aの位置決めは自然に行われる。
【0038】次に、ワイヤハーネス保持部48をクラン
プ基部30側へ揺動させる。これによって、ワイヤハー
ネス保持部48の爪部58が、スカッフプレート挟持部
36の内壁部36Aの車幅方向外側面と係合し、ワイヤ
ハーネス保持部48を取付け位置(図1の実線で示され
る位置)に保持する。
【0039】また、ワイヤハーネス保持部48が取付け
位置となると、クランプ基部30とワイヤハーネス保持
部48との間に、フロアカーペット10の端末部10A
が挟持される(固定工程)。
【0040】その後、スカッフプレート48によってハ
ーネスクランプ12を覆う。すなわち、スカッフプレー
ト40の縦壁部40A、40Bの間にクリップ41を介
してロッカインナパネル16の上端屈曲部16Aとロッ
カアウタパネル18の上端屈曲部18Aとを挟持すると
ともに、スカッフプレート40の係合爪部42の先端部
をハーネスクランプ12の爪部38に係合させ、スカッ
フプレート40を取付ける。
【0041】このため、先にワイヤハーネス46、54
を車室内床面上に取付け、その後、フロアカーペット1
0の端末部10Aをワイヤハーネス46、54の下に敷
き込むことができる。この結果、ワイヤハーネス46、
54とフロアカーペット10との組付順序の変更、特
に、ワイヤハーネス46、54をフロアカーペット10
より先に組み付ける場合においても、フロアカーペット
10をワイヤハーネス46、54の下に敷き込むことが
できる。
【0042】また、本第1実施例では、艤装品組付時に
ロッカ14上にワイヤハーネス46、54が仮止めされ
ているため、作業者が誤って、ワイヤハーネス46、5
4を足で引っ掛けて移動させてしまうこともない。
【0043】また、本第1実施例では、ハーネスクラン
プ12を用いてワイヤハーネス46、54をロッカパネ
ルに仮止めしたので、別に仮止め用クランプや治具が不
要となるとともに、フロアカーペット10の端末部10
Aをワイヤハーネスの下に敷き込むため、ロッカ14の
バリ等からワイヤハーネス46、54を保護するための
プロテクタ等も不要である。よって、品点数の削減を図
ることができ、コストダウンを図ることができる。
【0044】また、本第1実施例によれば、ロッカ14
の上端部室内側に組付けられる部品(フロアカーペット
10の端末部10A、ワイヤーハーネス46、54、ス
カッフプレート40の車幅方向内側部)をハーネスクラ
ンプ12によってすべて組付けることができ、組付機能
の一点集約化を図ることができる。
【0045】以上が本第1実施例の基本的な効果である
が、本第1実施例は更に以下の付随的な効果をも奏す。
【0046】まず、スカッフプレート40に縦壁部40
Bを設け、この縦壁部40Bをロッカインナパネル16
の上端屈曲部16Aの車室内側面に対向して配置させて
いるので、上端屈曲部16Aの車室内側の面に生じたバ
リ等からワイヤーハーネス46を保護することができ
る。なお、図1図示状態では、ハーネスクランプ12が
配設されているため、この切断位置では不要とも考えら
れるが、ハーネスクランプ12が配設されていない部位
において特に功を奏す。すなわち、本実施例によれば、
ロッカインナパネル16の上端部16Bに生じたバリ等
に対してはフロアカーペット10の端末部10Aによっ
てワイヤーハーネス46を保護することができ、ロッカ
インナパネル16の上端屈曲部16Aに生じたバリ等に
対してはスカッフプレート40の縦壁部40B(或い
は、ハーネスクランプ12の第1保持部50)によって
ワイヤーハーネス46を保護することができる。従っ
て、ロッカインナパネル16の上端屈曲部16Aや上端
部16Bに生じたバリ等を取り除く作業をすることな
く、ワイヤーハーネス46の多重保護を成立させること
ができる。これにより、ワイヤーハーネス46をバリ等
から保護するために従来からワイヤーハーネス46に取
り付けていたチューブも廃止することができる。
【0047】また、本第1実施例によれば、フロアカー
ペット10の端末部10Aがロッカインナパネル16の
上端部16Bに敷設されることになるので、フロアカー
ペット10の端末部10Aとスカッフプレート40の車
室内側端部40Cとをフィットさせることができる。
【0048】また、本第1実施例による場合、フロアカ
ーペット10の端末部10Aを固定するための別部品で
あるカーペットウェルトが不要になる。従って、部品点
数の削減をこの点においても図ることができ、かつ、フ
ロアカーペット10の取付構造の簡素化を図ることがで
きる。
【0049】また、本第1実施例によれば、フロアカー
ペット10の端末部10Aが引っ張られ、スカッフプレ
ート40から係止孔26が露出しそうになった場合に
も、蓋部27が有るため、蓋部27によって係止孔26
が露出するのを防止できる。
【0050】さらに、本第1実施例によれば、フロアカ
ーペット10によってロッカインナパネル16の室内側
面がすべて覆われるので、ロッカインナパネル16に形
成されかつ不使用となった孔をシール材で塞ぐ必要がな
くなる。
【0051】なお、本第1実施例では、ワイヤーハーネ
ス46、54を略上方向から挿通させるべく、第1保持
部50、第2保持部52の各開口部を略車両上側に形成
したが、これに限らず、ワイヤーハーネス46、54を
車幅方向から押し込むべく、第1保持部50、第2保持
部52の各開口部を車幅方向側に形成しても良い。
【0052】また、本第1実施例では、インテグラルヒ
ンジ45によって、ワイヤハーネス保持部48がクラン
プ基部30に対して、クランプ基部30から接離する方
向へ揺動可能としたが、ワイヤハーネス保持部48とク
ランプ基部30との連結部は、インテグラルヒンジ45
に限定されず、ワイヤハーネス保持部48がクランプ基
部30に対して、クランプ基部30から接離する方向へ
揺動可能であれば、例えば、ワイヤハーネス保持部とク
ランプ基部30とが別体とされたヒンジ構造等の他の構
造であっても良い。
【0053】また、本第1実施例では、ワイヤハーネス
保持部48の爪部58がスカッフプレート挟持部36の
内壁部36Aの車幅方向外側面と係合することによっ
て、ワイヤハーネス保持部48を取付け位置に保持する
構成としたが、ワイヤハーネス保持部48を取付け位置
に保持する構成は、これに限定されず、スカッフプレー
ト挟持部36の内壁部36Aの車幅方向外側面に、爪部
58が係合する凹部を設けた構成等の他の構成としても
良い。
【0054】次に、本発明の第2実施例について図6に
従って説明する。なお、第1実施例と同一部材について
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0055】図6に示される如く、本第2実施例のハー
ネスクランプ60では、ロッカパネルへの係止手段とし
てのクリップ62の先端部に、仮止め手段としてのフッ
ク64が一体成形されている。このフック64はJ字状
に延設されており、先端部64Aをロッカインナパネル
16の取付孔34に係合させることで、ハーネスクラン
プ60を仮止め位置(図6の想像線の位置)とすること
ができる。
【0056】このため、この仮止め位置において、ワイ
ヤハーネス46、54をそれぞれハーネスクランプ60
の第1保持部66と第2保持部68に取付ける。
【0057】その後、フック64を取付孔34から一旦
抜き出し、フロアカーペット10の端末部10Aに穿設
された開口26を、ロッカインナパネル16の取付孔3
4とを合せ、クリップ62を、取付孔34に嵌合させ
る。これによって、フロアカーペット10の端末部10
Aが、ハーネスクランプ60とロッカインナパネル16
の上端部16Bとの間に挟持される。
【0058】従って、本第2実施例においても、先にワ
イヤハーネス46、54を車室内床面上に取付け、その
後、フロアカーペット10の端末部10Aをワイヤハー
ネス46、54の下に敷き込むことができる。この結
果、第1実施例と同様に、ワイヤハーネス46、54と
フロアカーペット10との組付順序の変更に対応できる
とともに、艤装品組付時に作業者が誤って、ワイヤハー
ネスを足で引っ掛けて移動させてしまうこともない。
【0059】また、ハーネスクランプ60を用いてワイ
ヤハーネス46、54をロッカパネルに仮止めしたの
で、別に仮止め用クランプや治具が不要となるととも
に、フロアカーペット10の端末部10Aをワイヤハー
ネスの下に敷き込むため、ロッカ14のバリ等からワイ
ヤハーネスを保護するためのプロテクタ等も不要であ
る。よって、部品点数の削減を図ることができ、コスト
ダウンを図ることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係る車両用フロアカーペットとワイヤハーネスの取
付方法は、ワイヤハーネスをハーネスクランプのクラン
プ保持部に取付けロッカパネル上に仮止めする仮止め工
程と、フロアカーペットを車両床部に敷き込む敷き込み
工程と、フロアカーペットの端末部に形成された係止孔
とハーネスクランプの係止手段との係合及びワイヤハー
ネスを保持したクランプ保持部とスカッフプレートとに
てフロアカーペットの端末部を上から押さえて固定する
固定工程と、を含むので、ワイヤハーネスとカーペット
の組付順序の変更に対応できるとともに、部品点数の削
減を図ることができるという優れた効果を有する。
【0061】また、請求項2記載の本発明に係るハーネ
スクランプは、ロッカパネルへの係止手段とカーペット
係合用突起とを有するクランプ基部と、このクランプ基
部に対して接離方向へ揺動可能に形成されワイヤハーネ
スを保持するワイヤハーネス保持部と、クランプ基部と
ワイヤハーネス保持部との間にフロアカーペットの端末
部を挟持した状態でワイヤハーネス保持部をクランプ基
部に係止する保持部係止手段と、を備えた構成としたの
で、上記構成に加えて取付作業性の向上を図ることがで
きるという優れた効果を有する。
【0062】さらに、請求項3記載の本発明に係るハー
ネスクランプは、ロッカパネルに仮止めするための仮止
め手段と、ワイヤハーネスを保持するためのワイヤハー
ネス保持部と、ロッカパネルとの間にフロアカーペット
の端末部を挟持した状態でロッカパネルへ係止するため
の係止手段と、を備えた構成としたので、僅かな構成の
変更で上記効果を得ることができるという優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハーネスクランプの第1実施例を
示す車両前後方向から見た断面図である。
【図2】本発明に係るハーネスクランプの第1実施例の
主要部材を概略的に示す分解斜視図である。
【図3】本発明に係る車両用フロアカーペットとワイヤ
ハーネスの取付方法の第1実施例を示す説明図である。
【図4】本発明に係る車両用フロアカーペットとワイヤ
ハーネスの取付方法の第1実施例を示す説明図である。
【図5】本発明に係る車両用フロアカーペットとワイヤ
ハーネスの取付方法の第1実施例を示す説明図である。
【図6】本発明に係るハーネスクランプの第2実施例を
示す車両前後方向から見た断面図である。
【図7】従来例を示す斜視図である。
【図8】図7に示される構造の組付状態の断面図であ
る。
【符号の説明】
10 フロアカーペット 10A 端末部 12 ハーネスクランプ 14 ロッカ 26 開口 30 クランプ基部 32 クリップ(ロッカパネルへの係止手段) 34 取付孔 36 スカッフプレート挟持部(カーペット係合用突
起) 45 インテグラルヒンジ 46 ワイヤハーネス 48 ワイヤハーネス保持部 50 第1保持部 52 第2保持部 54 ワイヤハーネス 58 爪部 60 ハーネスクランプ 62 クリップ(ロッカパネルへの係止手段) 64 フック(仮止め手段) 66 第1保持部 68 第2保持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−180450(JP,U) 実開 昭59−135283(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 3/04 B60R 16/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスをハーネスクランプのク
    ランプ保持部に取付けロッカパネル上に仮止めする仮止
    め工程と、 フロアカーペットを車両床部に敷き込む敷き込み工程
    と、 前記フロアカーペットの端末部に形成された係止孔とハ
    ーネスクランプの係止手段との係合及びワイヤハーネス
    を保持したクランプ保持部とスカッフプレートとにて前
    記フロアカーペットの端末部を上から押さえて固定する
    固定工程と、 を含むことを特徴とする車両用フロアカーペットとワイ
    ヤハーネスの取付方法。
  2. 【請求項2】 ロッカパネルへの係止手段とカーペット
    係合用突起とを有するクランプ基部と、このクランプ基
    部に対して接離方向へ揺動可能に形成されワイヤハーネ
    スを保持するワイヤハーネス保持部と、前記クランプ基
    部と前記ワイヤハーネス保持部との間にフロアカーペッ
    トの端末部を挟持した状態で前記ワイヤハーネス保持部
    を前記クランプ基部に係止する保持部係止手段と、を備
    えたことを特徴とするハーネスクランプ。
  3. 【請求項3】 ロッカパネルに仮止めするための仮止め
    手段と、ワイヤハーネスを保持するためのワイヤハーネ
    ス保持部と、ロッカパネルとの間にフロアカーペットの
    端末部を挟持した状態でロッカパネルへ係止するための
    係止手段と、を備えたことを特徴とするハーネスクラン
    プ。
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