JP3264500B2 - アイスブラスト装置及びアイスブラスト用氷粒製造方法 - Google Patents
アイスブラスト装置及びアイスブラスト用氷粒製造方法Info
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Description
の混合氷粒を被洗浄物に噴射させて被洗浄物を洗浄する
ための混合氷粒を製造するためのアイスブラスト用氷粒
製造装置に関する。
サンドブラスト法や鋼球を使用するショットブラスト法
が採用されているが、これらの洗浄方法においては発生
する粉塵や廃砂の処理などに問題があるため、砂や鋼球
に代えて氷粒を使用するアイスブラスト法がある。
ブラスト装置は、図7に示すように、氷粒1を貯留する
氷粒貯留タンク2が設けられ、その氷粒貯留タンク2の
排出口3にはロータリフィーダ4を介して排出チャンバ
5が接続されており、その排出チャンバ5には、上記氷
粒貯留タンク2内の氷粒1を圧送する加圧空気を供給す
るための加圧空気管6が接続され、その加圧空気管6に
は氷粒1を噴射するためのブラストノズル8がブラスト
ホース7を介して接続されて構成されている。
ク2内から排出チャンバ5へ排出された氷粒1を加圧空
気で圧送してブラストノズル8から噴射して被洗浄物9
を洗浄するようになっている。
ライアイス粒の混合氷粒を用いる場合には、氷塊及びド
ライアイス塊をそれぞれ破砕して氷粒とドライアイス粒
を別個に製造し、それらを別々に氷粒貯留タンク2内へ
投入してから混合させているため、特に氷粒1にあって
は製造中又は搬送中に外部入熱によりこれが融解して適
正粒径を保持することが難しいといった問題がある。ま
た、氷粒1とドライアイス粒を別個に製造するには少な
くとも二台以上の破砕・分級装置が必要となり、無駄が
多い。
案出されたものであり、その目的は、アイスブラスト装
置に用いる混合氷粒を効率的かつ良好に得ることができ
る新規なアイスブラスト用氷粒製造装置を提供するにあ
る。
に本発明は、ブラストノズルから噴射して被洗浄物を洗
浄するための氷粒とドライアイス粒の混合氷粒を製造す
るアイスブラスト用氷粒製造装置において、上記氷塊と
ドライアイス塊を同時に破砕して氷粒とドライアイス粒
の混合氷粒を製造する氷塊破砕部と、この氷塊破砕部の
下部に位置し、得られた混合氷粒を上記ブラストノズル
で噴射に適した粒径のみに選別する氷塊分級部とを備
え、かつこの氷塊分級部は、網目の大きさが順に異なる
上下多段の分級金網と、これら各分級金網の下部にそれ
ぞれ設けられ、分級金網を透過してきた混合氷粒をその
まま通過させるべく多数の透過孔が形成された透過円盤
と、この透過円盤を加振する加振機と、この透過円盤上
に複数個設けられ、上記加振機の振動で各分級金網を下
面側から叩く網叩き球とを備えたアイスブラスト用氷粒
製造装置である。
を同時に破砕して氷粒とドライアイス粒の混合氷粒を製
造する氷塊破砕部と、この氷塊破砕部の下部に位置し、
得られた混合氷粒を上記ブラストノズルで噴射に適した
粒径のみに選別する氷塊分級部とを備えたことから、1
台の装置で混合氷粒を効率良く得ることができる。ま
た、この氷粒は破砕時から分級,搬送,投入に至るまで
ドライアイス粒と接触して常にその氷結温度以下に冷却
された状態であるため、これらの工程時における融解に
よる粒径変化も効果的に防止することができる。
きさが異なる分級金網を上下多段に備えただけでなく、
これら各分級金網の下部にそれぞれ分級金網を透過して
きた混合氷粒をそのまま通過させるべく多数の透過孔が
形成された透過円盤を備えると共にこの透過円盤上に複
数個の網叩き球を備え、この網叩き球を加振機によって
上下に跳ね上げて各分級金網をその下面から強制的に叩
くようにしたものであり、これによって選別時の氷粒同
士のくっつきを防止できると共に、その分級金網を通過
可能な混合氷粒を効率的に通過させることができる。
て詳述する。
粒製造装置で得られた混合氷粒を用いるアイスブラスト
装置の実施例を説明するものである。
で、このアイスブラスト装置10は氷粒貯留タンク2内
の氷粒1を加圧空気で圧送すると共に、その氷粒1をブ
ラストノズル8から被洗浄物9に噴射するよう構成され
ており、本発明においては、上記氷粒貯留タンク2の排
出口3に、その排出口3から漸次拡径する垂直管部11
が接続され、その垂直管部11の側面のほぼ中央に加圧
空気管6が接続され、さらに、その加圧空気管6と対向
する側に搬送管12が接続されると共に、その搬送管1
2との間に搬送管12の径よりも十分大きく、かつ搬送
管12に向けて漸次縮径された水平管部13が接続され
たほぼ十字状の排出チャンバ14が形成され、その排出
チャンバ14の下部の加圧空気流から隔離された氷粒溜
り部15にはドレン排出管16が接続されて構成されて
いる。
の上部に氷粒1を投入する投入ホッパ17が設けられる
と共に、その投入ホッパ17下部の通路18には、その
通路18を開閉する開閉弁19が設けられ、氷粒貯留タ
ンク2の外周には、これを囲むように形成された上部冷
却タンク20が設けられると共に上部冷却タンク20と
氷粒貯留タンク2の外周間には冷却剤21が充填されて
いる。
ータリーフィーダ4が設けられ、上記加圧空気管6から
供給される加圧空気はロータリーフィーダ4を介して氷
粒貯留タンク2内に供給されて、その氷粒貯留タンク2
内を加圧するようになっている。
その出口径から下方に漸次ほぼ2倍径に拡径され、更に
下方に延出された排出チャンバ14の垂直管部11が接
続されると共に、その垂直管部11の下端部は底板22
で閉鎖されて上記氷粒溜り部15が形成され、その定番
22には上記ドレン排出管16が接続されると共に、そ
の底板22の下部には氷粒溜り部15に蓄積する氷粒1
を加熱して融解するためのヒータ23が設けられてい
る。
管6は大気を加圧して供給する加圧空気供給源24に接
続され、その加圧空気供給源24との間に供給される加
圧空気内の湿気(水分)を除去する除湿機25が介設さ
れている。
3は、搬送管12の径のほぼ2倍径に形成され、搬送管
12との接続部に向けて漸次縮径されており、これに接
続される搬送管12には、ブラストノズル8へ氷粒1を
圧送するためのブラストホース7が接続されている。
これを囲むように形成された下部冷却タンク26が設け
られると共に、下部冷却タンク26内には、排出チャン
バ14内を通る氷粒1を冷却するための冷却剤21が充
填されている。
すように、移動可能な台車27に載置されており、氷粒
貯留タンク2は上部冷却タンク20と一体的に形成され
て台車27上に載置され、氷粒貯留タンク2には、上記
排出チャンバ14内と同圧となるよう氷粒貯留タンク2
内の圧力を調節するための圧力調整機構28が設けられ
ると共に、その圧力調整機構28とは圧力調整管29を
介して接続されている。更に、上記氷粒貯留タンク2に
は氷粒貯留タンク2に振動を付与して氷粒1のブリッジ
現象を防止する加振機30が設けられている。
は、管路を開閉して加圧空気流を調節するための調整弁
31がそれぞれ設けられており、これら調整弁31の開
度により圧送する氷粒1の流速を調節できるようになっ
ている。
ダ4を駆動するための駆動モータである。
貯留タンク2内に収容した後、開閉弁19を閉じて氷粒
貯留タンク2内の気密を保持した状態で氷粒貯留タンク
2内の氷粒1をロータリーフィーダ4を介して排出チャ
ンバ14へ排出する。これと同時に加圧空気管6から排
出チャンバ14内に加圧空気を供給すれば、排出チャン
バ14内に排出された氷粒1は加圧空気で搬送管12,
ブラストホース7内を圧送されてブラストノズル8から
被洗浄物9に向けて噴射され、被洗浄物9を洗浄するこ
とができる。
粒1は、排出チャンバ14の漸次拡径された垂直管部1
1に排出されるので、その排出が円滑となり、また、水
平管部13が搬送管に向けて縮径されているので、排出
された氷粒1を排出管12に向けて円滑に圧送すること
ができる。
を介設したので、予め加圧空気中の水分が除去され、排
出チャンバ14内に排出された氷粒1同士のくっつき合
いを減少することができ、さらに、ドライアイス粒を混
合した混合氷粒を用いた場合であっても、加圧空気中の
水分が混合氷粒と触れることによって急激に冷却・凝縮
して混合氷粒と共にブラストノズル8から吹き出されて
被洗浄物9周囲に煙幕状に大量に立ち込めて視界を妨げ
るといった不都合も未然に回避することができる。尚、
氷粒1同士がくっつき合って固まっても、加圧空気流と
は隔離された氷粒溜り部15に蓄積されるので、加圧空
気の流路が閉塞されるようなことはなく、蓄積した氷粒
1はヒータ23で加熱融解してドレン排出管16から排
出すればよい。また、氷粒貯留タンク2を冷却剤21が
充填された冷却タンク20内に収容すると共にその氷粒
貯留タンク2に加振機30を設けたため、氷粒貯留タン
ク2内の氷粒をその融解温度以下に維持できると共に、
加振機30からの振動により氷粒貯留タンク2内の氷粒
を常時分離した状態を維持できるため、氷粒貯留タンク
2内での氷粒の融解やくっつきによる氷粒の粒径の変化
を防止することができる。
造装置の実施例を説明する。
粒製造装置33を説明するものである。この氷粒製造装
置33は、氷塊とドライアイス塊を混合粉砕して氷粒と
ドライアイス粒の混合氷粒を製造する氷塊破砕部34
と、その氷塊破砕部34で製造した混合氷粒を分級して
ブラストノズルから噴射するに適した粒径の氷粒を選別
するための氷粒分級部35とで構成される。
本体36が円筒状に形成されると共にその本体36内に
は、氷塊及びドライアイス塊を混合破砕するカッターナ
イフ37を回転自在に収容する円筒状のカッター室38
が設けられると共に、そのカッター室38の下部はカッ
ターナイフ37で破砕されて形成された混合氷粒を透過
させるためのスクリーン39が設けられ、カッター室3
8の上部は本体36から上方へ延出されると共に、その
上部の投入口には氷塊,ドライアイス塊を投入するため
の氷塊投入ホッパ40が接続されている。
1は、上記カッター室38上に設けられた駆動伝達装置
42を介して駆動機構43に接続され、その駆動装置4
3には、駆動装置43の起動停止を操作する操作ハンド
ル44が設けられ、上記駆動伝達装置42は支持脚45
を介して支持部46に支持されている。
は、ゴム等の弾性材で形成された円筒状の連結部材47
を介して上記氷粒分級部35が接続されている。
本体48が円筒状に形成されると共に、本体48内には
混合氷粒を分級する上下2段の分級金網49,50が設
けられ、上段の分級金網49はブラストノズルの噴射口
径に適する粒径及びその粒径以下の混合氷粒を透過させ
る金網が用いられ、下段の分級金網50は適正粒径以下
の混合氷粒を透過させる金網が用いられている。
にバネ部材52を介して上下動可能に支持されており、
その支持台51内には本体48に上下振動を付与する加
振機53が設けられていると共に、その加振機53の上
端は上記本体48の下端部に連結されている。
金網49,50で上中下3段の分級室54,55,56
に区画されると共に、それら分級室54,55,56の
それぞれには、分級された混合氷粒を排出するための氷
粒排出口57,58,59が設けられ、上下段の分級金
網49,50の下方には、図5,図6に示すように、そ
れら分級金網49,50を透過した混合氷粒を下方に落
下させる多数の透過孔60が形成された皿状の透過円盤
61,62が設けられ、その透過円盤61,62上には
本体48の上下振動で跳ね上がって分級金網49,50
の下面を叩いて氷粒透過を促進するためのゴム等の弾性
材で形成された多数の網叩き球63が載置されている。
過した混合氷粒を中段の分級室55へ落下させるための
シュート部64が設けられ、下段の分級室56内には、
透過円盤62を透過した混合氷粒を氷粒排出口59へ案
内するための円錐状の案内部65が設けられている。
押しボタンスイッチであり、67は氷粒製造装置33が
載置される移動用台車である。
明する。
に、適宜大きさの氷塊とドライアイス塊を氷塊投入ホッ
パ40へ投入する。投入量の割合は季節又は寒暖によっ
て異なるが、ドライアイス塊量を氷塊量に対して約20
%位の目安で投入すればよい。
ター室38内に入りカッターナイフ37で混合破砕され
た後、スクリーン39を透過して混合氷粒となり下方の
氷粒分級部35へ落下供給される。
段の分級金網49でブラストノズルの噴射口径に適さな
い適正粒径以上の混合氷粒が除去されると共に、上段の
分級金網50で適正粒径下の混合氷粒が除去され、ブラ
ストノズルの噴射口径に適する粒径の混合氷粒のみが選
別されて氷粒排出口58から取り出される。
3で上下振動が付与され、分級金網49,50が上下振
動で跳ね上がる網叩き給63で叩かれるので、適正粒径
の混合氷粒を能率的に選別することができる。
結部材47で吸収されるので、氷塊破砕部34に伝わる
ことがない。
して氷粒とドライアイス粒の混合氷粒を製造するので、
その製造中に氷粒が融解することがなく、適正粒径を保
持することができ、更に、製造後の搬送においても氷粒
の融解を防止することができる。
ライアイス塊を同時に破砕して氷粒とドライアイス粒の
混合氷粒を製造する氷塊破砕部と、氷塊分級部とを備え
たことから、1台の装置で混合氷粒を効率良く得ること
ができる。また、この氷粒は破砕時から分級,搬送,投
入に至るまでドライアイス粒と接触して常にその氷結温
度以下に冷却された状態であるため、これらの工程時に
おける融解による粒径減少も確実にに防止することがで
きる。
きさが異なる分級金網を上下多段に備えただけでなく、
これら各分級金網の下部に透過円盤を備えると共にこの
透過円盤上に複数個の網叩き球を備え、この網叩き球を
加振機によって上下に跳ね上げて各分級金網をその下面
から強制的に叩くようにしたことから、選別時の氷粒同
士のくっつきを防止できると共に、その分級金網を通過
可能な混合氷粒を効率的に通過させて適正粒径の混合氷
粒を効率良く製造することができる。
である。
説明する一部破断側面図である。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 ブラストノズルから噴射して被洗浄物を
洗浄するための氷粒とドライアイス粒の混合氷粒を製造
するアイスブラスト用氷粒製造装置において、上記氷塊
とドライアイス塊を同時に破砕して氷粒とドライアイス
粒の混合氷粒を製造する氷塊破砕部と、この氷塊破砕部
の下部に位置し、得られた混合氷粒を上記ブラストノズ
ルで噴射に適した粒径のみに選別する氷塊分級部とを備
え、かつこの氷塊分級部は、網目の大きさが順に異なる
上下多段の分級金網と、これら各分級金網の下部にそれ
ぞれ設けられ、分級金網を透過してきた混合氷粒をその
まま通過させるべく多数の透過孔が形成された透過円盤
と、この透過円盤を加振する加振機と、この透過円盤上
に複数個設けられ、上記加振機の振動で各分級金網を下
面側から叩く網叩き球とを備えたことを特徴とするアイ
スブラスト用氷粒製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13270591A JP3264500B2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | アイスブラスト装置及びアイスブラスト用氷粒製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13270591A JP3264500B2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | アイスブラスト装置及びアイスブラスト用氷粒製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04360766A JPH04360766A (ja) | 1992-12-14 |
JP3264500B2 true JP3264500B2 (ja) | 2002-03-11 |
Family
ID=15087637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13270591A Expired - Lifetime JP3264500B2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | アイスブラスト装置及びアイスブラスト用氷粒製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3264500B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4504779B2 (ja) * | 2004-10-12 | 2010-07-14 | 株式会社スギノマシン | 氷粒噴射装置 |
JP4820145B2 (ja) * | 2005-11-04 | 2011-11-24 | 株式会社スギノマシン | 氷粒噴射装置および氷粒噴射装置の漏斗内詰り検知方法 |
JP6032394B2 (ja) * | 2012-04-10 | 2016-11-30 | シブヤマシナリー株式会社 | ドライアイス洗浄機 |
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DE102015209994A1 (de) * | 2015-05-29 | 2016-12-15 | Lufthansa Technik Ag | Verfahren und Vorrichtung zur Reinigung eines Strahltriebwerks |
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CN114434336B (zh) * | 2022-01-26 | 2023-03-17 | 河南理工大学 | 一种冰粒即时制备利用装置和射流方法 |
-
1991
- 1991-06-04 JP JP13270591A patent/JP3264500B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04360766A (ja) | 1992-12-14 |
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Legal Events
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