JP3263191B2 - 電波伝搬シミュレーション装置 - Google Patents

電波伝搬シミュレーション装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電波発信源から放射さ
れる電波の伝搬状態をシミュレーションする電波伝搬シ
ミュレーション装置に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】電波発信源から放射される電
波の伝搬状態をシミュレーションする電波伝搬シミュレ
ーション装置が知られている。これらの装置では、シミ
ュレーションの対象となる地域のある観測地点におい
て、発信源から観測地点までの距離などに応じて観測地
点の電界強度基準値を求め、その基準値に観測地点固有
の補正値を加えて電界強度推測値を算出し、対象地域の
電波伝搬シミュレーションを行なっている。この補正値
には、建物占有率に相関する補正値、送受信系局条件に
よる補正値、その他補正値などがあり、代表的な地域に
おける過去の実験結果に基づいて推定されたものであ
る。
【0003】しかしながら、従来の電波伝搬シミュレー
ション装置では、代表的な地域における過去の実験結果
から推定された補正値に基づいて電界強度推測値を算出
しているので、対象地域の地形、構成物などの環境条件
が変動すると電波の反射、吸収条件が変化し、算出され
た電界強度推測値に含まれる誤差が増加して電波伝搬シ
ミュレーションの精度が悪くなるという問題がある。
【0004】本発明の目的は、電界強度の実測値を利用
して電波伝搬シミュレーションの精度を向上させること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による電
波伝搬シミュレーション装置は、観測地点の電波の強さ
の基準値を演算する基準値演算手段と、観測地点の電波
の強さの補正値を記憶する補正値記憶手段と、観測地点
の電波の強さの実測値を記憶する実測値記憶手段と、
実測値記憶手段内に当該観測地点の電波の強さの実測値
が存在するときは、基準値演算手段で演算された電波の
強さの基準値を、当該観測地点の実測値に基づいて補正
し、実測値記憶手段内に当該観測地点の電波の強さの
実測値が存在しないときは、基準値演算手段で演算され
た電波の強さの基準値を、補正値記憶手段に記憶されて
いる当該観測地点の補正値により補正して電波の強さの
推測値を演算する推測値演算手段とを備えることを特徴
とする。請求項2の発明による電波伝搬シミュレーショ
ン装置は、地図データを記憶する地図データ記憶手段
と、自車両の位置を検出する位置検出手段と、自車両の
進行方位を検出する方位検出手段と、少なくも位置検出
手段で検出された自車両の位置および入力された電波の
送信位置に基づいて電波の強さの基準値を演算し、少な
くとも、自車両の位置、方位検出手段で検出した進
行方位、電波の送信位置、および地図データ記憶手
段から読み出された地形条件に基づいて電波の強さの補
正値を演算し、基準値と補正値とに基づいて電波の強さ
の推測値を演算する演算手段とを備えることを特徴とす
る。なお、本発明による電波伝搬シミュレーション装置
を図1に示すように構成してもよい。すなわち、電波伝
搬シミュレーション装置は、地図データを記憶する地図
データ記憶手段500と、電界強度の補正値を記憶する
補正値記憶手段501と、電界強度の演算条件を設定す
る演算条件設定手段502と、少なくとも地図データ記
憶手段500に記憶されている地図データと、演算条件
設定手段502により設定された演算条件とに基づい
て、シミュレーション対象地域内の任意の観測地点の電
界強度基準値を演算する基準値演算手段503と、この
基準値演算手段503により演算された電界強度基準値
を、補正値記憶手段501に記憶されている観測地点の
補正値により補正して電界強度推測値を演算する推測値
演算手段504と、シミュレーション対象地域内の任意
の地点における電波伝搬状 態を計測する計測手段505
とを備え、推測値演算手段504によって、基準値演算
手段503により演算された基準値と、補正値記憶手段
501に記憶されている観測地点の補正値と、計測手段
505により計測された電波伝搬状態とに基づいて電界
強度推測値を演算する。
【0006】
【作用】観測地点において、実測値があれば実測値を用
いて電波の強さを演算する。自車両の位置、自車両の進
行方向、地図データなどにより電波の強さを算出する。
【0007】
【実施例】図2は一実施例の構成を示す図である。電波
伝搬計測装置100は、車両に搭載されて移動可能に構
成され、任意の測定地点における電界強度の減衰値を検
出して記録する。ハードディスク200は、道路地図デ
ータ、代表的な地域における過去の実験結果から推定さ
れた補正値データ、電波伝搬計測装置100により計測
された実測減衰値データなどを記録する。ワークステー
ション300は、電波伝搬計測装置100から任意の測
定地点で計測された減衰値を入力してハードディスク2
00に記憶するとともに、ハードディスク200に記憶
されている補正値データ、実測減衰値データ、地図デー
タなどに基づいて電波伝搬シミュレーションを行なって
電界強度推測値を求め、ディスプレイ301に表示す
る。
【0008】ここで、この実施例で採用する電界強度推
測値の算出方法について説明する。電界強度推測値E
(dBμV/m)は次式により算出される。
【数1】 E(dBμV/m)=Em+B+Ce+Etc ・・・(1) ここで、Em;電界強度基準中央値 B;建物占有率にともなう補正値 Ce;送受信系局条件による補正値 Etc;その他補正値 なお、以下では上記(1)式の右辺の第2項〜第4項を
補正項と呼ぶ。
【0009】電界強度基準中央値Emとは、標準的な電
界強度推測値であり、例えば奥村カーブを基にした次の
計算式から求められる。送信電力を1KWerpとする
と、
【数2】 Em(dBμV/m)=139.4+20×log10f−Lb・・・(2) ここで、f;周波数(MHz) Lb;基準伝搬損中央値(dB) 基準伝搬損中央値(dB)は次式により求められる。
【数3】 Lb(dB)=69.6+26.2×log10f−13.8×log10h1 −a(h2)+(44.9−6.6×log10h1)lob10D ・・・(3) ここで、f;周波数(MHz) D;送信点と受信点の距離(Km) h1;送信アンテナ高(m) h2;受信アンテナ高(m) (3)式におけるa(h2)は次式で表される。
【数4】 a(h2)=(1.1×log10f−0.7)h2 −(1.6×log10f−0.8) ・・・(4)
【0010】(1)式における建物占有率にともなう補
正値Bは、任意地域に存在する建造物の密集度に応じた
電界強度の減衰値である。また、送受信系局条件による
補正値Ceは、フィーダー損失、フィルター損失、アン
テナ損失などの送受信機の信号伝送路上の減衰値であ
り、例えば次式により表される。
【数5】 Ce=10×log10(P/1000)−Fr−Tr+Ag ・・・(5) ここで、P;送信機出力 Fr;フィーダー損失 Tr;フィルター損失 Ag;アンテナゲイン さらに、その他補正値Etcは、電波伝搬路上の地形条
件や、電波伝搬路方向と道路方向の違いなどのその他要
因による電界強度の減衰値である。
【0011】図3は電波伝搬計測装置の構成を示すブロ
ック図である。なおこの実施例では、電波伝搬計測装置
を車両に搭載し、送信地点のアンテナから放射される電
波の電界強度をいくつかの測定地点で計測する場合を例
に上げて説明する。電界強度計1は、送信地点のアンテ
ナから放射される電波の電界強度を計測する。GPS受
信機2は、衛星から放射されるGPS測位信号を受信す
る受信機であり、受信した情報に基づいて車両の現在位
置と進行方位を検出する。なお以下では、GPSによる
現在位置の検出をGPS測位と呼ぶ。ジャイロスコープ
3は車両の旋回角速度を検出する。マイクロコンピュー
ター4は、ジャイロスコープ3により検出された旋回角
速度に基づいて車両の旋回角度を算出し、さらに旋回角
度を積分して車両の進行方位を算出する。なお、ジャイ
ロスコープ3の出力に基づき算出された車両の進行方位
は、最初に設定された方位に旋回角度の積分値を加算し
た方位であり、当初の設定誤差と累積誤差により車両の
走行にともなって誤差が増加する。したがって、GPS
受信機2で検出された正確な車両の進行方位により適
時、ジャイロスコープ3の出力に基づき算出された車両
の進行方位を補正する。
【0012】車速センサー5は、例えば車両のトランス
ミッションに取付けられ、スピードメーターピニオン1
回転あたり所定数のパルス信号を発生する。マイクロコ
ンピューター4は、車速センサー5から出力される単位
時間当たりのパルス数またはパルス周期を検出すること
により車両の走行速度を算出するとともに、パルス数を
カウントすることにより車両の走行距離を算出する。な
おマイクロコンピューター4は、車速センサー5の出力
に基づいて算出した車両の走行距離と、ジャイロスコー
プ3の出力に基づいて算出した車両の進行方位とによ
り、車両の位置を算出する。以下では、ジャイロスコー
プ3と車速センサー5による現在位置の検出を推測航法
と呼ぶ。
【0013】マイクロコンピューター4は、GPS受信
機2、ジャイロスコープ3および車速センサー5からの
出力信号に基づいて現在位置を検出し、道路地図データ
を記憶しているCD−ROM6から現在位置周辺の道路
地図データを読み出してディスプレイ7に表示する。ま
たマイクロコンピューター4は、キーボード8から入力
された送信地点の位置と検出された現在位置とに基づい
て、送信地点までの直線距離や方向などの位置関係を演
算するとともに、上述した(2)〜(4)式により電界
強度基準中央値Emを算出し、次式により電界強度の減
衰値R(dB)を求める。
【数6】 R(dB)=Em−Eexp ・・・(6) ここで、Em;電界強度基準中央値(dBμV/m) Eexp;電界強度実測値(dBμV/m) マイクロコンピューター4は、測定地点ごとに経緯度、
算出した電界強度基準中央値Em、測定された電界強度
Eexp、算出した減衰値Rおよび送信地点との位置関
係をフロッピーディスクドライブ9へ記録するととも
に、ディスプレイ7に表示されている道路地図上に各測
定地点ごとの電界強度を重畳して表示する。
【0014】図4は、マイクロコンピューター4で実行
される制御プログラムを示すフローチャートである。こ
れらのフローチャートにより、電波伝搬計測装置100
の動作を説明する。マイクロコンピューター4は、キー
ボード8から測定指令が入力されるとこの制御プログラ
ムの実行を開始する。実行開始後のステップS1におい
て、オペレーターによってキーボード8から入力された
送信点の位置を取り込み、続くステップS2で、キーボ
ード8から入力された実験条件を取り込む。上述した
(2),(3)式は送信電力が1KWerpの場合の電
界強度中央基準値Emを表しており、実験に際しては実
際の送信電力、使用する周波数f、送信アンテナの高さ
h1、受信アンテナの高さh2などの実験条件を入力す
る。
【0015】ステップS3において、図5に示す位置算
出サブルーチンを実行して現在位置、すなわち測定地点
を検出する。図5のステップS21で、車速センサー5
の出力パルスのカウント値に基づいて車両の移動距離を
算出し、続くステップS22で、ジャイロスコープ3の
出力角加速度に基づいて車両の進行方位を算出する。ス
テップS23で、上記ステップで算出された車両の移動
距離と進行方位とに基づいて現在位置を推定する。ステ
ップS24で、GPS測位により検出された現在位置と
進行方位をGPS受信機2から入力し、続くステップS
25で、GPS測位により得られた現在位置と進行方位
の精度が高いか否かを判別する。
【0016】GPS測位による現在位置と進行方位の検
出精度(以下、GPS測位精度と呼ぶ)は、GPS信号
自体の精度と、車両と衛星との位置関係によってほぼ決
定される。前者のGPS信号自体の精度は、GPS信号
に含まれる精度データにより示される。一方、後者の車
両と各衛星との位置関係は、例えば各衛星が接近してい
るほど、また各衛星の仰角が小さいほど精度が悪くな
る。そこで、GPS信号に含まれる精度データおよび車
両と各衛星との位置関係をGPS測位精度に換算する換
算テーブルを設定して予めフロッピーディスクに記憶し
ておき、GPS測位演算を行なうたびにその換算テーブ
ルを参照してGPS測位精度を求め、GPS測位精度が
基準値よりも大きいときはGPS測位により検出された
現在位置と進行方位は不正確であると判断する。なお、
GPS測位精度の判断は上記実施例に限定されない。
【0017】GPS測位精度が高いと判別されたときは
ステップS26へ進み、そうでなければステップS26
をスキップする。ステップS26では、GPS測位によ
り検出された正確な現在位置と進行方位により、推測航
法により算出された現在位置と進行方位を補正する。次
に、ステップS27で現在位置データを更新して図3に
示す制御プログラムへリターンする。
【0018】リターン後の図4のステップS4におい
て、上記ステップで入力された実験条件に基づいて
(2)〜(4)式により電界強度基準中央値Emを算出
し、続くステップS5で、電界強度計1により現在位置
の電界強度を検出する。そしてステップS6で、算出し
た電界強度基準中央値Emと検出した電界強度とに基づ
いて(6)式により減衰値Rを算出する。ステップS7
において、現在位置すなわち測定地点、電界強度基準中
央値Em、電界強度、減衰値Rを対応づけてフロッピー
ディスクに記録する。
【0019】図6は、ワークステーション300で実行
される制御プログラムを示すフローチャートである。ワ
ークステーション300は、キーボード302から電波
伝搬シミュレーションの開始指令が入力されるとこの制
御プログラムの実行を開始する。ステップS41で、電
波伝搬計測装置100から測定地点ごとの実測減衰値デ
ータを入力し、図8に示すようなデータフォーマットで
ハードディスク200に記憶する。ステップS42で、
キーボード302から入力された電波伝搬シミュレーシ
ョンに必要な以下に示す演算条件を取り込む。 (1)送受信アンテナの設置高、ゲイン、パターン、傾
き (2)被測定電波周波数 (3)送受信系フィーダーなどよる損失 (4)送信地点 (5)送信出力 (6)電波伝搬路上の建物占有率
【0020】ステップS43において、電波伝搬シミュ
レーションを行なう観測地点を設定し、上記(2)〜
(4)式により電界強度基準中央値Emを算出する。次
にステップS44で、図7に示す補正項演算ルーチンを
実行して上記(1)式の補正項を演算する。図7のステ
ップS61において、送受信系局条件による補正値Ce
を上記(5)式により算出する。続くステップS62
で、現在の観測地点までの伝搬路上に電波伝搬計測装置
100により実測された減衰値があるか否かを判別し、
実測減衰値が存在すればステップS63へ進み、なけれ
ばステップS64へ進む。実測減衰値があるときは、そ
の実測減衰値を用いて電界強度推測値Eを求めるため
に、ステップS63でハードディスク200から実測減
衰値を読み出し、図6の制御プログラムへリターンす
る。
【0021】一方、実測減衰値がないときは、上述した
各種補正値を用いて電界強度推測値を求める。まずステ
ップS64で、建物占有率にともなう補正値Bをハード
ディスク200から読み出す。ハードディスク200に
は任意の建物占有率に対する一般的な補正値が記憶され
ており、予め入力された演算条件の内の電波伝搬路上の
建物占有率に応じた補正値を読み込む。なおこれらの補
正値は、代表的な地域における過去の実験結果から推定
された値である。次にステップS65で、ハードディス
ク200に記憶されている地図データに基づいて、電波
送信点とシミュレーションの対象地点との間の電波伝搬
路上の地形条件を把握し、続くステップS66で、その
地形条件に応じたその他補正値Etcをハードディスク
200から読み出す。その後、図6の制御プログラムへ
リターンする。
【0022】リターン後の図6のステップS45におい
て、上記ステップで算出した電界強度基準中央値Emと
図7の補正項演算ルーチンで読み出された各補正値に基
づいて、(1)式により電界強度推測値Eを算出する。
そしてステップS46で、算出された電界強度推測値E
をディスプレイ301に表示する。ステップS47でキ
ーボード301からシミュレーションの停止指令が入力
されたか否かを判別し、停止指令が入力されたらプログ
ラムの実行を終了し、そうでなければステップS48へ
進む。ステップS48で観測地点をシミュレーション対
象地域内の新たな観測地点へ移動し、ステップS43へ
戻って上記処理を繰り返す。
【0023】図9は、シミュレーションの対象地域内の
多数の観測地点において電界強度推測値Eを算出し、電
界強度推測値のレベルに応じて色分けして表示した表示
例を示す。図の横軸は緯度を示し、縦軸は経度を示す。
この例では、電界強度推測値を4段階に区分し、各区分
を色分けしたものである。
【0024】このように、シミュレーション対象地域内
の任意の地点において電波発信源から放射された電波の
電界強度を測定するとともに、地図データと設定された
演算条件とに基づいてその地点における電界強度の基準
中央値を算出し、電界強度実測値と電界強度基準中央値
とに基づいてその地点における電界強度の実測減衰値を
求める。また、地図データと設定された演算条件とに基
づいてシミュレーション対象地域内の任意の観測地点に
おける電界強度基準中央値を求め、電波発信源から観測
地点までの電波伝搬路上に実測減衰値があれば、その実
測減衰値と電界強度基準中央値とに基づいて電界強度推
測値を演算し、電波伝搬路上に実測減衰値がなければ、
代表的な地域における過去の実験結果に基づいて推定さ
れた補正値と電界強度基準中央値とに基づいて電界強度
推測値を演算するようにしたので、シミュレーション対
象地域の地形、構造物などの環境条件が変化しても正確
な電界強度推測値が得られ、電波伝搬シミュレーション
の精度が向上する。
【0025】以上の実施例の構成において、ハードディ
スク200が地図データ記憶手段および補正値記憶手段
を、ワークステーション300が基準値演算手段および
推測値演算手段を、GPS受信機2が位置検出手段を、
ジャイロスコープ3が方位検出手段をそれぞれ構成す
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、観
測地点における電波の強さの計測処理が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の別の態様を示す図。
【図2】一実施例の構成を示すブロック図。
【図3】電波伝搬計測装置の構成を示すブロック図。
【図4】電波伝搬計測装置のマイクロコンピューターで
実行される制御プログラムを示すフローチャート。
【図5】位置算出サブルーチンを示すフローチャート。
【図6】ワークステーションで実行される制御プログラ
ムを示すフローチャート。
【図7】補正項演算ルーチンを示すフローチャート。
【図8】電波伝搬計測装置により計測された減衰値のデ
ータ記憶フォーマットを示す図。
【図9】電波伝搬シミュレーション結果の表示例を示す
図。
【符号の説明】
1 電界強度計 2 GPS受信機 3 ジャイロスコープ 4 マイクロコンピューター 5 車速センサー 6 CD−ROM 7 ディスプレイ 8 キーボード 9 フロッピーディスクドライブ 100 電波伝搬計測装置 200 ハードディスク 300 ワークステーション 301 ディスプレイ 302 キーボード 500 地図データ記憶手段 501 補正値記憶手段 502 演算条件手段 503 基準値演算手段 504 推測値演算手段 505 計測手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 名越 末男 神奈川県座間市広野台2丁目4991 株式 会社ザナヴィ・インフォマティクス内 (56)参考文献 特開 平4−100416(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 29/08 - 29/14 G09B 29/10 H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】観測地点の電波の強さの基準値を演算する
    基準値演算手段と、 観測地点の電波の強さの補正値を記憶する補正値記憶手
    段と、 観測地点の電波の強さの実測値を記憶する実測値記憶手
    段と、 前記実測値記憶手段内に観測地点の電波の強さの実測
    値が存在するときは、前記基準値演算手段で演算された
    前記電波の強さの基準値を、当該観測地点の実測値に基
    づいて補正し、前記実測値記憶手段内に観測地点の電
    波の強さの実測値が存在しないときは、前記基準値演算
    手段で演算された前記電波の強さの基準値を、前記補正
    値記憶手段に記憶されている当該観測地点の補正値によ
    り補正して電波の強さの推測値を演算する推測値演算手
    段とを備えることを特徴とする電波伝搬シミュレーショ
    ン装置。
  2. 【請求項2】地図データを記憶する地図データ記憶手段
    と、 自車両の位置を検出する位置検出手段と、 自車両の進行方位を検出する方位検出手段と、 少なくも前記位置検出手段で検出された前記自車両の位
    置および入力された電波の送信位置に基づいて電波の強
    さの基準値を演算し、少なくとも、前記自車両の位
    置、前記方位検出手段で検出した進行方位、前記電
    波の送信位置、および前記地図データ記憶手段から読
    み出された地形条件に基づいて電波の強さの補正値を演
    算し、前記基準値と補正値とに基づいて電波の強さの推
    測値を演算する演算手段とを備えることを特徴とする電
    波伝搬シミュレーション装置。
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