JP3262553B2 - カラー画像処理装置及びカラー画像処理方法 - Google Patents

カラー画像処理装置及びカラー画像処理方法

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JP3262553B2 JP37384299A JP37384299A JP3262553B2 JP 3262553 B2 JP3262553 B2 JP 3262553B2 JP 37384299 A JP37384299 A JP 37384299A JP 37384299 A JP37384299 A JP 37384299A JP 3262553 B2 JP3262553 B2 JP 3262553B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー画像処理装置
及びカラー画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特公昭56−48869号公報に
開示されているように、カラー印字装置において、複数
の原色信号のレベルを比較し、無彩色のレベル値のとき
には、黒色のみを再生面上に着色することにより、複数
の原色の位置ずれによる画質劣化を防止する技術が知ら
れている。
【0003】また、例えばカラー複写機において、読み
取り原稿が白黒原稿かカラーかを自動判別し、白黒原稿
の場合には黒単色プリントを実行し、カラー原稿の場合
にはカラープリントを実行する技術が知られている。か
かる原稿の種類の判別により、コピー実行時間の短縮、
経費の削減を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、画像入力用のカラーセンサの読み取り位置
のずれ等に起因して、入力画像の黒文字の周辺部の画素
を有彩色と誤判定することが多かった。そのため、出力
画像の黒文字の周辺部に発生する色にじみを押さえるこ
とができなかった。
【0005】特に図3に示す様な3ラインセンサは、R
(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各ライン
センサを一定の距離をおいて平行に並べたものである
が、光学系駆動用モータの振動等に起因して各ラインセ
ンサの読み取り位置がそれぞれ微妙にずれる。即ち3ラ
インセンサは一般に原稿上の異なるラインをR、G、B
各色のラインセンサが読み取り、適当な処理を施すこと
により原稿上の同一ラインに関するR、G、Bの色成分
信号の画素情報を得るものであるが、上述の様な振動等
の影響から所定の信号処理を施してもライン相互間の読
み取り位置のズレが無視できなくなる。
【0006】また、上記有彩・無彩の誤判定に伴い白黒
原稿とカラー原稿を誤判定するという問題があった。
【0007】そこで本発明は、簡単な構成で、かつ精度
よく画像の黒領域に対する黒単色信号を生成することが
可能なカラー画像処理装置及びカラー画像処理方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のカラー画像処理装置は、画像に応じたR(レ
ッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3原色カラー
信号を入力する入力手段と、前記3原色カラー信号に基
づいて前記画像の黒領域を判定する黒領域判定手段と、
前記3原色カラー信号のうちG(グリーン)信号以外の
R(レッド)、B(ブルー)信号は用いずに、G(グリ
ーン)信号を用いてBk(ブラック)単色信号を発生す
る第1の発生手段と、前記3原色カラー信号に基づいて
Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk
(ブラック)信号を発生する第2の発生手段と、前記黒
領域判定手段により黒領域であると判定された領域に対
して前記第1の発生手段により発生されたBk(ブラッ
ク)単色信号を出力し、前記黒領域判定手段により黒領
域ではないと判定された領域に対して前記第2の発生手
段により発生されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、
C(シアン)、Bk(ブラック)信号を出力手段とを有
することを特徴とする。また、本発明の画像処理方法
は、画像に応じたR(レッド)、G(グリーン)、B
(ブルー)の3原色カラー信号を入力する入力工程と、
前記3原色カラー信号に基づいて前記画像の黒領域を判
定する黒領域判定工程と、前記3原色カラー信号のうち
G(グリーン)信号以外のR(レッド)、B(ブルー)
信号は用いずに、G(グリーン)信号を用いてBk(ブ
ラック)単色信号を発生する第1の発生工程と、前記3
原色カラー信号に基づいてY(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)、Bk(ブラック)信号を発生する
第2の発生工程と、前記黒領域判定工程により黒領域で
あると判定された領域に対して前記第1の発生工程によ
り発生されたBk(ブラック)単色信号を出力し、前記
黒領域判定工程により黒領域ではないと判定された領域
に対して前記第2の発生工程により発生されたY(イエ
ロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラッ
ク)信号を出力する出力工程とを有することを特徴とす
る。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】実施例1 まず最初に本発明の第1の実施例の3ラインセンサの構
成について説明する。
【0012】図1は、本実施例の画像処理装置のセンサ
部のブロック図である。同図において、1−1はR(レ
ッド)カラーセンサ、1−2はG(グリーン)カラーセ
ンサ、1−3はB(ブルー)カラーセンサ、1−4、1
−5、1−6はアナログ/デジタル変換器、1−7はR
センサ信号遅延メモリ、1−8はGセンサ信号遅延メモ
リ、1−9はRセンサ信号補間器、1−10はGセンサ
信号補間器である。1−11はクロック発生器でセンサ
1−1、1−2、1−3を同一のクロックより駆動す
る。クロック発生器はプリンタ或いは図2のマイクロプ
ロセッサー2−11から送られる水平同期信号に同期し
て画素クロック(CCDの転送クロックを発生する)。
【0013】図2は図1の遅延メモリ1−7、1−8及
び補間器1−9、1−10の構成図である。
【0014】2−1はFIFOメモリで構成されるR信
号遅延メモリ、2−2はFIFOメモリで構成されるG
信号遅延メモリ、2−3及び2−4はFIFOメモリの
どの部分のセンサラインデータを乗算器に送るかを選択
するセレクタ、2−5、2−6、2−7、2−8は乗算
器、2−9、2−10は加算器である。2−14は倍率
等を入力し、表示する操作部、2−11はマイクロプロ
セッサであり、操作部2−14から倍率データに基づい
て乗算器2−5、2−6、2−7、2−8及びセレクタ
2−3、2−4を制御する。
【0015】図3は3ライン並列カラーセンサの構成図
である。301はR(レッド)ラインセンサ、302は
G(グリーン)ラインセンサ、303はB(ブルー)ラ
インセンサ、304はカラーセンサIC本体である。
【0016】本実施例において、ラインセンサ間の間隔
180μm、センサ画素幅10μmであり、等倍読み取
り時に必要な図2、2−1及び2−2の遅延メモリサイ
ズは、それぞれ2−1のR信号遅延メモリが36ライン
メモリ、G信号2−2のG信号遅延メモリが18ライン
メモリである。
【0017】本実施例では、100%〜400%までの
副走査方向の変倍を可能とする為に、図2、2−1のR
信号遅延メモリサイズは144ラインメモリ、G信号遅
延メモリサイズは72ラインメモリで構成されている。
【0018】図4は読み取り装置構成図である。
【0019】401はカラーセンサIC本体、402は
Rラインセンサ、403はGラインセンサ、404はB
ラインセンサ、405は第3反射ミラー、406は第2
反射ミラー、407は第1反射ミラー、408は原稿板
ガラス、409は原稿圧板、411は原稿を露光する照
明ランプ、412は結像レンズ、410は読み取り装置
本体である。原稿は図中矢印方向に走査される。
【0020】ここで、読み取り装置の模式図を図6に示
す。
【0021】601は原稿、602は原稿601を照ら
すランプ、603はミラー、604はミラー603によ
り反射された原稿からの光を受光素子である3ラインセ
ンサ605に結像させるレンズ、606は画像処理部で
ある。
【0022】図5は、図2マイクロプロセッサ2−11
の処理流れ図である。
【0023】以下、図5の処理流れ図に従って説明す
る。
【0024】変倍率N、mをRセンサとBセンサ間の距
離をセンサの副走査方向の距離或いは等倍時の副走査方
向の読取画素ピッチで割った数とする。
【0025】今、105%の副走査方向の変倍をする場
合について考えると、N=1.05。前述した通り、本
実施例ではm=36であるからRラインセンサとBライ
ンセンサの間隔内に含まれる画素数はN×m=1.05
×36=37.8(画素)となる。ここでN×mは倍率
Nにおけるセンサ間の読取画素数である。
【0026】図2、2−1のFIFOメモリにおいて+
37ラインの画素データをD(37)、+38ラインの
画素データをD(38)とし、式(1)の線形演算によ
り現在B(ブルー)センサが読み取っている原稿位置と
同じ位置に対応するR(レッド)信号の値を求める。
【0027】 D(37.8)=0.2×D(37)+0.8×D(38) …式(1)
【0028】上記補間処理に対応する制御をマイクロプ
ロセッサ2−11が行う。
【0029】500でN、mをセットし、501でマイ
クロプロセッサ2−11は式(2)の演算を行う。
【0030】A=N×m−〔N×m〕 …式(2) ここで〔 〕は少数部を切り捨てる整数化処理である。
【0031】本実施例の場合、m=36であるから10
5%の副走査方向変倍の場合、 A=36×1.05−〔36×1.05〕=0.8 …式(3) となる。
【0032】502でマイクロプロセッサ2−11は、
乗算器2−5に係数Aを乗算係数として設定する。
【0033】503で〔N×m〕の値を求め、セレクタ
2−3の設定を行う。〔N×m〕の値は変倍時のRライ
ンセンサとBラインセンサの副走査方向の画素間隔の整
数部分である。m=36、N=1.05の場合〔N×
m〕=37であり、FIFOメモリ2−1のD(37)
(:+37ラインの画素データ)のデータが乗算器2−
6に流れ、FIFOメモリ2−1のD(37+1)のデ
ータが乗算器2−5に流れる様、マイクロプロセッサ2
−11はセレクタ2−3の設定を行う。
【0034】504で(1−A)の値を求め、乗算器2
−6に乗算の係数として設定する。こうして式(1)の
演算が行われ、Rのデータが得られる。
【0035】次にGのデータを求める為に、式(4)の
演算を行う。
【0036】E=N×l−〔N×l〕 …式(4) ここでlはGセンサとBセンサ間の距離をセンサの副走
査方向の距離、或いは等倍時の読取画素ピッチで割った
数である。
【0037】本実施例の場合l=18であるから、今1
05%の副走査方向の変倍をする場合、N=1.05で
あり、N×l=18.9であるから、 D(18.9)=0.1×D(18)+0.9×D(19) …式(5) を求める必要がある。そこで、 E=18×1.05−〔18×1.05〕=0.9 …式(6) を設定し、506で〔N×l〕の値を求め、セレクタ2
−4の設定を行う。〔N×l〕の値は、変倍時のGライ
ンセンサとBラインセンサの副走査方向の画素間隔の整
数部分である。l=18、N=1.05の場合〔N×
l〕=18であり、FIFOメモリ2−2のD(18)
(+18ラインの画素データ)のデータが加算器2−8
に流れ、FIFOメモリ2−2のD(18+1)ライン
のデータが乗算器2−7に流れる様マイクロプロセッサ
2−11はセレクタ2−4の設定を行う。
【0038】507でE=0.9の値を乗算係数として
乗算器2−7に設定する。508で(1−E)=0.1
の値を乗算器2−8に乗算係数として設定する。こうし
て式(4)の演算が行われ、GのデータD(18.9)
が求められる。
【0039】以上の例はm、lが整数であったが、実際
にはRセンサとBセンサ間及びGセンサとBセンサ間の
距離を正確に作成することは難しい。例えばセンサの副
走査方向の距離(或いは、等倍時の副走査方向の読取画
素間隔)を10μmとした時、RセンサとBセンサの距
離が365μm、GセンサとBセンサの距離が178μ
mとなった場合には、mは36.5、lは17.8とな
る。この場合には等倍時、即ちN=1.0の場合にも補
間処理が必要となり、式(1)、式(4)は夫々下記の
如くなる。
【0040】 A′=1×36.5−〔1×36.5〕=0.5 ∴D(36.5)=0.5×D(36)+0.5×D(37) …式(1)′ E′=1×17.8−〔1×17.8〕=0.8 ∴D(17.8)=0.2×D(17)+0.8×D(18) …式(2)′ いずれにしても図5の流れ図により実現できる。
【0041】次に図7、図8により上記3ラインセンサ
を用いた読取装置の構成と動作について説明する。
【0042】図7、図8において、701は機箱、70
2は原稿載置ガラス、703は原稿、409は原稿を押
える原稿圧着板である。407は第1ミラーで、レール
706、706′に沿って摺動自在な支持部材707、
707′に支持されている。411は原稿3を照明する
ランプ、709はランプカバーで、ランプ411及びラ
ンプカバー709は支持部材に固定されており、これら
は一体で移動し、第1ミラーユニットAを構成してい
る。406、405は第2、第3ミラーで、上記レール
706、706′上を摺動自在な支持部材713、71
3′に支持されている。また、支持部材713、71
3′は第2ミラーカバー714によって保持されてお
り、これらは一体で移動し、第2ミラーユニットBを構
成している。第1、第2ミラーユニットA、Bは同一方
向へ同期して2対1の速度比で移動する。
【0043】412は結像レンズ、401固体撮像素子
である。
【0044】717はモータ、718はタイミングベル
ト、719は駆動軸である。駆動軸719には駆動プー
リ720、大プーリ721、721′、大プーリの半分
の径を有する小プーリ722、722′が固着されてお
り、これらは同期して回転する。723、723′、7
24、724′はテンションプーリで、テンションプー
リの回転軸725A 、725A ′、725B 、725
B ′にはバネ726A 、726A ′、726B 、726
B ′が取り付けられている。
【0045】727、727′は長ワイヤで、その両端
部は第1ミラー支持部材707、707′に取り付けら
れ、また大プーリ721、721′に数回転、テンショ
ンプーリ723、723′に反回転巻き付けられてい
る。長ワイヤ727、727′には、バネ726A 、7
26A ′により3〜4kgの張力が加えられており、大
プーリ721、721′が回転するとこの回転力は長ワ
イヤ727、727′を介して支持部材707、70
7′に伝達され、第1ミラーユニットAはスライド移動
する。
【0046】728、728′は短ワイヤで、その両端
部は第2、第3ミラー支持部材713、713′に取り
付けられ、また小プーリ722、722′に数回転、テ
ンションプーリ724、724′に半回転巻き付けられ
ている。短ワイヤ728、728′にもバネ726B
726B ′により3〜4kgの張力が加えられており、
小プーリ722、722′が回転すると第2ミラーユニ
ットBがスライド移動する。
【0047】しかして、原稿703を原稿戴置ガラス7
02上にセットし、読み取りキー(図示せず)を押すと
ランプ411が点灯し、図7に実線で示したホームポジ
ションに位置する第1,第2ミラーユニットA,Bは速
度比2対1で往動を開始する。これにより原稿703の
原稿面はランプ411の長手方向に沿った部分が順次連
続して走査され、その原稿面からの反射光は、第1,第
2,第3ミラー407,406,405及び結像レンズ
412を経由して固体撮像素子401にスリット露光さ
れて読み取りが実行される。上記の読み取り動作におい
て、第1ミラーユニットA及び第2ミラーユニットBは
速度比2対1で同期して移動するため、原稿面から固体
撮像素子401までの距離(光路長)は一定に保たれ、
原稿画像はボケなくスリット露光される。
【0048】図7に破線で示す反転位置に第1,第2ミ
ラーユニットA,Bが達するとランプ411が消灯し、
復動が開始され、原稿読み取り開始位置Cまで第1ミラ
ーユニットAが移動すると、ブレーキが加わり、第1,
第2ミラーユニットA,Bは図7に実線で示すホームポ
ジションで停止する。繰返し読み取りの場合は上記の動
作を設定された回数だけ繰返す。
【0049】いま図4において、ミラー407の移動速
度をv、ラインセンサ間の距離をl、1ラインのデータ
読み取りに要する時間をtとすると、必要な遅延ライン
数Lは次式で示される。
【0050】L=l/v×1/t …(1)
【0051】式(1)の移送速度vは一定であることが
前提になっているが、ミラー407を駆動するモータの
性能(例えばコギング現象をおこすなど)や、駆動機構
に起因し移動速度のずれΔvが生じる。移動速度のずれ
量Δvは時間により変化する量であり、正又は負の値を
とる。
【0052】一方式(1)で示す遅延ライン数Lは固定
であるためラインセンサ毎の原稿上の読み取り位置にず
れが生じ、これにより色ずれが発生する。
【0053】この現象に起因する色ずれは、ミラーの移
動速度のずれ量Δvが時間により変化する値であるた
め、単純な色ずれ(例えば赤味を帯びるなど)とは異な
り、読み取り位置によって異なる複雑な色ずれとなる。
【0054】そのため並列カラーセンサ401を用いて
黒文字のみで構成された原稿に代表される無彩画像の原
稿を読み取る際、複雑な色ずれが発生し、読み取り対象
の原稿の白黒/カラー判定の際にも誤判定の大きな要因
となっていた。
【0055】そこで本実施例においては以下の様な手段
によりこれを解決している。
【0056】図9の黒領域判定回路のブロック図におい
て、101,102,103は入力カラー信号であり、
それぞれR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)
に対応する8ビットのデジタル信号である。これらの信
号は前述の様なイメージセンサにより入力される。10
4,105,106はそれぞれR,G,Bのカラー信号
の平滑回路、107はR,G,B信号の最大値A(A=
max(R,G,B))を検出する回路、108はR,
G,B信号の最小値B(B=min(R,G,B))を
検出する回路である。
【0057】109は最大値検出回路107及び最小値
検出回路108で求められた値より、D=max(R,
G,B)−min(R,G,B)を求める回路、110
は109により算出した値Dと定数aの大小比較を行
い、式(1)で示す比較結果を出力する回路である。
【0058】 D<a:出力1 D≧a:出力0 (1) 111はA(A=max(R,G,B))と定数bの大
小比較を行い、式(2)で示す比較結果を出力する回路
である。
【0059】 A<b:出力1 A≧b:出力0 (2) 112は110と111からの出力信号のAND演算を
行う回路、113は112から出力される黒領域信号を
補正する回路である。
【0060】本実施例においては明度が高いほど、入力
カラー信号値は大きい値となる。したがって、D=ma
x(R,G,B)−min(R,G,B)の値が定数a
より小さく、かつA=max(R,G,B)の値が定数
bに対応する一定の明度より小さい場合、すなわち図1
2に示す斜線領域に入力カラー信号値が含まれる場合は
AND回路112より1が黒領域信号補正回路113に
出力される。その他の場合、すなわち図12に示す斜線
領域に入力信号値が含まれない場合はAND回路112
より0が補正回路113に出力される。
【0061】定数a及び定数bを適切に定めることによ
り、入力画の黒領域をその他の有彩色領域及び明るい原
稿地の部分から識別することができる。
【0062】但し、前述のように入力カラー信号の色ず
れ誤差の影響により、黒領域の部分の周辺の部分に誤判
定が生じる可能性がある。黒領域信号補正回路113
は、前記誤判定の補正を行うものである。なお、114
は原稿の黒文字を読み取り、判定された黒領域信号、1
16は補正回路113を経た後の判定信号、115はラ
インバッファである。
【0063】図10は黒領域信号補正回路113の機能
ブロック図である。図10において、116はAND回
路112より出力される黒領域信号114を格納するラ
インバッファであり、1画素につき1ビットで構成され
る。113はラインバッファ115に格納された黒領域
信号114を補正して判定信号116を出力するOR回
路である。この回路は補正対象画素eと、その近傍の8
画素(a,b,c,d,f,g,h,i)の値をOR演
算し、a〜iのうち少なくとも1つが1の場合には1
を、a〜iのすべてが0の場合には0を出力する。図1
5にこの補正回路による補正例を示す。補正例1はa〜
iの画素のうちa,b,d,e,g,hが0でc,f,
iが1の場合であり、この場合には補正前の補正対象画
素eの値が0であっても補正後のeの値は1となる。ま
た補正例2はbのみが1で他の画素はすべて0の場合で
あり、この場合にも補正前の補正対象画素eの値が0で
あっても補正後のeの値は1となる。
【0064】図14は本実施例に基づき原稿黒文字から
補正黒領域が再現されるまでを説明する図であり、60
1は原稿黒文字、602は入力画像、604は補正前の
黒領域、605は補正後の黒領域である。図14に示す
通り、原稿黒文字601を読み取り、判定された黒領域
信号114は原稿黒文字の周辺の読み取り時に生じる入
力カラー信号の色ずれ誤差603により604のように
原稿黒文字601より細めに判定される。そこで補正回
路113は黒領域信号114を補正し、判定信号116
を出力することにより、太め処理された補正黒領域60
5を再現している。
【0065】図11は図9における平滑回路104〜1
06の機能を示すブロック図である。図11において、
301は入力カラー信号を格納するラインバッファであ
り、1画素につき8ビットで構成される。302はライ
ンバッファ301に格納された入力カラー信号を平滑化
カラー信号として出力する平滑演算器である。該演算器
は平滑化対象画素nについてnの近傍の4画素(j,
k,l,m)を用いて n=(4n+j+k+l+m)/8 で表わされる荷重平均をとることにより平滑化カラー信
号を出力する。
【0066】図13−(a),図13−(b),図13
−(c)は計算機実験の結果を示す図である。図13−
(c)は黒文字原稿の例を表す図であり、図13−
(a),図13−(b)はカラー信号についてのmax
(R,G,B)−min(R,G,B)の分布を示した
ものである。図13−(a)は平滑化処理を行う前の入
力カラー原信号であり、図13−(b)は平滑化処理を
行った後の平滑化カラー信号である。この2図から明ら
かなように平滑化処理をした場合、入力されたmax
(R,G,B)−min(R,G,B)のばらつきが低
減しており、黒領域を抽出するための判定処理に平滑化
したカラー信号を用いるのが有効であることが実験的に
確かめられた。特に図13−(c)示すような画数の多
い文字において顕著な効果がみられる。
【0067】図16は黒領域判定信号に基づく色信号処
理のブロック図である。
【0068】図16において、800は画像読取部、8
01は対数変換部、802はマスキング変換部、803
はUCR(下色除去)部、804はセレクタである。
【0069】画像読取部(例えばCCD)800により
入力されたR信号,G信号,B信号は801で対数変
換、802でマスキング演算を経てY信号,M信号,C
信号となり、803で下色除去処理(UCR)を受けて
Y′信号,M′信号,C′信号としてセレクタ804に
入力される。
【0070】また一方でR信号,G信号,B信号は平滑
回路を経て黒領域判定部806に送られる。ここで第1
図に示した黒領域判定が行われる。黒領域判定部806
で当該画素が黒領域であると判定された場合にはセレク
タ804は出力y(イエロー),m(マゼンタ),c
(シアン),bk(ブラック)としてY″,M″,
C″,Bk″を選択する。
【0071】ここでY″,M″,C″は0データ発生部
805からの出力であり、その値は0である。したがっ
てセレクタの出力y,m,cの値はともに0となる。ま
たBk″は入力カラー信号のうちG(グリーン)信号を
対数変換した後LUT(ルックアップテーブル)808
で濃度補正したものである。
【0072】図16に示すように、判定部806に入力
する信号は平滑化信号を用い、そのプリントのための信
号はこれとは別に平滑化せずにプリンタ809に送って
いる。これにより判定のための信号処理による出力信号
の劣化を生じないで済む。
【0073】R(レッド),G(グリーン),B(ブル
ー)の3原色カラー信号のうち、G(グリーン)信号を
用いることとしたのは、第13図のR,G,Bの各セン
サーの分光感度特性図に示す通り、G信号が最も中性濃
度画像(NDイメージ)に近いからである。すなわち、
R,G,Bの各信号を用いて演算し、中性濃度信号を生
成する方式(例えばNTSCのY信号)では、R,G,
Bの各信号の位置ずれの影響を受け、画像の鮮明度が低
下する場合がある。これに対し、黒領域の出力に単色の
G信号を用いれば、回路構成が簡単になり、またMTF
の劣化を防止することができるという利点がある。
【0074】一方、当該領域が黒領域でないと判定され
た場合には、セレクタ804はY′,M′,C′,B
k′を選択し、出力y,m,c,bkとしてY′,
M′,C′,Bk′をプリンタ809に送出する。
【0075】なお、本実施例では画像読取部800で
R,G,Bの3原色フィルターを使用した場合に黒領域
の出力に単色のG信号を用いることとしたが、例えば、
C(シアン),Y(イエロー),W(ホワイト)の3色
といった他のフィルターを使用した場合にも本実施例と
同様のことがいえる。すなわち、この場合には、Y,
M,Cの各信号を用いて演算をすることなく、W(ホワ
イト)信号単色から無彩色領域の出力を行うことによ
り、回路構成が簡単になり、またMTFの劣化を防止す
ることができるという上述と同様の効果が得られる。
【0076】なお上述のCCD3ラインセンサの改良と
しては図17(a)に示す様なものも考えられる。
【0077】図17において1701はレッド成分
(R)のラインセンサであり、レッド成分光のみを透過
するフィルタでラインセンサの複数の受光素子の表面が
覆われている。同様に1702はグリーン成分(G)の
ラインセンサ、1703はブルー成分(B)のラインセ
ンサであり、それぞれグリーン成分、ブルー成分の光の
みを透過するフィルタで複数の受光素子表面が覆われて
いる。
【0078】各ラインセンサは、それぞれ180μmの
ピッチで隣接して平行に配置され、Bのラインセンサ
は、20μm×10μmの受光素子アレイで構成され、
R及びGのセンサは10μm×10μmの受光素子アレ
イで構成される。ここでBとR及びGの受光素子の受光
面積が異なるのは次の理由による。すなわち、一般に、
ブルー成分光のみの透過フィルターにおいては、ブルー
光の透過率が、レッド/グリーン成分光のみの透過フィ
ルターにおけるレッド/グリーン光の透過率に比べ低い
傾向にある。従って、信号のS/N比(信号雑音比)を
向上させる為にBのみの受光面積を大きくし、RとGの
信号とレベルを合わせる様にしてある。そのため、図1
7−(b)に示す様に、Bセンサの入力レベルと、R,
Gセンサの入力レベルがそろわず色ずれが発生する。
【0079】また、縮小光学系は、原稿面上の振動等に
よる色ずれ量がセンサ上に増幅されて伝わり、副走査方
向の移動時の速度むらによる色ずれの影響をより強くう
けるため、本実施例で示す無彩領域判定手段及び出力信
号補正手段が有効なものとなる。
【0080】実施例2 前記実施例1においては、黒領域と判定されると黒単色
で出力するという処理を行っているが、色網点画が入力
原稿である場合、原稿の黒部分が強調され、出力画像の
色網点中の黒が不自然に強調されることがあった。
【0081】本実施例は有彩画素が無彩画素の近傍にあ
る場合にこれを黒領域としないことにより、上記欠点を
除去するものである。
【0082】図18,図19,図20は本発明のカラー
画像処理装置の第2の実施例を説明する図面であり、図
18は上記処理装置の黒領域判定回路のブロック図、図
19は上記処理装置の有彩画素数カウント回路のブロッ
ク図、図20はmax(R,G,B)−min(R,
G,B)空間における有彩領域を示す図である。
【0083】図18において101〜115は図9と同
様なので説明を省略する。901はD=max(R,
G,B)−min(R,G,B)の値がある定数Cより
大きいか否かを比較する比較回路であり、図20の斜線
部分に当該画素が含まれるか否かを判定する。
【0084】有彩画素の場合D=max(R,G,B)
−min(R,G,B)の値が無彩画素より大きい値と
なるため、定数Cを適切に定めることにより当該画素が
有彩か無彩かを判定することができる。この比較回路9
01はD≦Cの場合に0を出力し、D>Cの場合に1を
出力する。
【0085】902は、3ラインのFIFOバッファメ
モリであり、有彩画素の判定結果が格納される。903
は当該画素の近傍の8画素に存在する有彩画素の個数を
カウントするカウンターである。すなわち、図19に示
す通り、ラインバッファ902に格納された画素Sを考
えると、この画素S及び近傍画素o,p,q,r,t,
u,v,wのうち有彩画素と判断されたものの個数がE
の値であり、カウンター903から出力される。
【0086】904はカウンター903で計測された有
彩画素の個数Eが定数d(本実施例ではd=1)を超え
るか否かを判定する比較回路である。すなわち、比較回
路904はE>dの場合に0を出力し、E≦dの場合に
1を出力する。
【0087】前記処理により、当該画素の8連結近傍に
有彩画素が特定の個数(定数dに相当)以下の場合のみ
黒領域判定となる。
【0088】905はAND回路であり、補正回路11
3の出力及び比較回路904の出力がいずれも1の場合
に1を判定信号906として出力し、その他の場合には
0を出力する。
【0089】これにより、入力カラー原稿が色網点画で
ある場合に、色網点の中の黒が不自然に強調されること
を防止することが可能となる。
【0090】なお本実施例では、有彩色領域判定も無彩
色領域判定と同数の近傍8画素を用いて行っているが、
この近傍画素数を有彩色領域判定と無彩色領域判定で異
なったものとすることもできる。
【0091】実施例3 図21は本発明のカラー画像処理装置の第3の実施例を
説明する図面であり、黒領域判定回路のブロック図であ
る。
【0092】前記第2の実施例においては、当該画素の
近傍に有彩画素が存在する場合に、黒領域判定を妨げる
ものであったが、本実施例においては、当該画素の近傍
の黒領域判定画素数fと、有彩判定画素数Eを比較し、
f>Eの場合に黒領域判定を行うものである。
【0093】図21において、1201は黒領域判定の
結果を格納する3ラインのFIFOバッファメモリであ
り、1202は当該画素の近傍8画素の黒画素数を計数
するカウンタである。1203は黒画素数fと有彩画素
数Eとを比較する回路(コンパレータ)であり、f>E
の場合に1が、f≦Eの場合に0が判定信号1204と
して出力される。
【0094】本実施例によれば有彩画素が黒画素の近傍
に存在する場合に、黒領域判定を妨げることにより、色
網点原稿の出力画像に不自然な黒が発生するのを防止す
ることができる。
【0095】以上説明したように、本出願の実施例1か
ら実施例3によれば、判定した黒領域信号を補正する手
段を設けることにより、入力カラーセンサの位置ずれ等
により生じる、黒領域の誤判定による黒文字周辺の色に
じみを防ぐことができる。
【0096】また、入力カラー信号を平滑化して、黒領
域の判定を行うことにより、より正確な黒領域判定を行
うことができる。
【0097】さらに、入力カラー信号を該入力カラー信
号の特定の単色成分を用いて処理することにより、回路
構成が簡単となる。
【0098】実施例4 図23〜図30は第4の実施例を説明する図面である。
【0099】図23の判定回路のブロック図において、
2101はCCDでR(レッド),G(グリーン),B
(ブルー)を読み取るカラーセンサであり、例えば実施
例1の3ラインセンサを用いることができる。2102
はアナログ入力信号に対して8ビット(256階調)の
デジタル信号を出力するA/D変換器、2103はR,
G,Bのデジタルカラー信号を格納するラインバッフ
ァ、2104はR,G,Bの画像データをラインバッフ
ァ2103から順番に読み出すよう制御するアドレスシ
ーケンサ、2105はアドレスシーケンサ2104から
のR,G,B各8ビットの信号の最大値を検出する回
路、2106はアドレスシーケンサ2104からのR,
G,B各8ビットの信号の最小値を検出する回路、21
07はROM(リードオンリメモリ)で構成される16
ビット入力で1ビット出力のルックアップテーブル(L
UT)であり、図25に示す斜線の有彩色領域に(ma
x(R,G,B),min(R,G,B))が含まれる
場合に1を出力し、それ以外の場合に0を出力するよう
に構成されている。2108は、対象画素とその周囲の
8画素の有彩画素数をカウントするカウンタ(I)、2
109は2108で計測した有彩画素数(Aとする)
を、ある正の定数αと比較し、A>αの場合に1を出力
し、それ以外の場合に0を出力するコンパレータであ
る。2110は2109の出力が1となる個数をカウン
トするカウンタ(II)、2111はマイクロプロセッ
サであり、カウンタ2110の値より、原稿が白黒原稿
かカラー原稿かの判定、その他の制御を行う。2112
はCCD駆動回路、2113はカラーコピー動作又は白
黒コピー動作を行うよう制御する信号である。
【0100】上記構成において、各構成部分は以下のよ
うな動作を行う。
【0101】CCD2101で読み取られたR(レッ
ド),G(グリーン),B(ブルー)のアナログ入力信
号は、A/D変換器2102でそれぞれ8ビットのデジ
タル信号に変換され、ラインバッファ2103に格納さ
れる。このラインバッファ2103は、3ライン分の画
像データを格納できるものであり、R,G,Bの各々に
ついて、計3個用意されている。ラインバッファ210
3に格納されている画像データの状態を図24に示す。
【0102】次に、ある画素が有彩画素であるか無彩画
素であるかを判断する手順について説明する。いま、図
24において画素eを判断対象画素とすると、まず画素
eについてのR,G,Bそれぞれ8ビットのデータをア
ドレスシーケンサ2104によりラインバッファ210
3からアクセスする。このデータを用いて最大値検出回
路2105により、R,G,Bのうちの最大値max
(R,G,B)を検出し、最小値検出回路2106によ
りR,G,Bのうちの最小値min(R,G,B)を検
出する。このmax(R,G,B),min(R,G,
B)の値はそれぞれ8ビットのデジタル信号であり、L
UT(ルックアップテーブル)2107に入力される。
LUT2107は(max(R,G,B),min
(R,G,B))が図25の斜線領域に含まれる場合に
は、当該画素を有彩画素と判断し、カウンタ(I)21
08に1を出力する。一方、含まれない場合には無彩画
素と判断し、0を出力する。
【0103】ここで図25は、(max(R,G,
B),min(R,G,B))空間における有彩色領域
を図示したものである。従来、図26に示すように、m
ax(R,G,B)−min(R,G,B)の値Aがあ
る定数kを超える場合、すなわちA>kとなる場合に、
当該画素を判定する方法が知られている。これに対し、
図25に示すように、(max(R,G,B),min
(R,G,B))空間を非線型に区分し、有彩色判定す
ることにより、より正確に判定を行うことができる。
【0104】なお、黒文字(無彩色)の原稿画像を、C
CD2101により入力した場合の(max(R,G,
B),min(R,G,B))空間の分布は図27に示
すようになる。
【0105】以上のようにして、画素eについての有彩
・無彩の判定は一応は可能であるが、上述の構成のみで
は、例えばCCDセンサの位置ずれ等に起因する誤判定
を生じるおそれがある。そこで、本発明においては、以
下の構成によりかかる誤判定を防止することにしてい
る。
【0106】すなわち、図24において判断対象画素e
に対して、その周囲の8画素a,b,c,d,f,g,
h,i(eを中心とする3×3マトリックスの領域)に
ついて、上述と同様の有彩・無彩の判定を行う。そして
a〜iの合計9画素についてLUTの出力が1となるも
のの数、すなわち有彩画素数の個数を、カウンタ(I)
2108により計数し、このカウント数Aを比較回路2
109においてある適当な正の定数αと比較し、A>α
の場合には、最終的に画素eを有彩画素と判定し、A≦
αの場合には無彩画素と判定する。
【0107】このように3×3のマトリックスで計9画
素の画像情報に基づき有彩・無彩の判定を行うことによ
り上記誤判定の防止を図ることができる。
【0108】比較回路2109は有彩画素と判定する場
合には1を出力し、無彩画素と判定する場合には0を出
力する。
【0109】ここまでの一連の動作を原稿上のすべての
画素に対して行い、比較回路2109が1を出力する回
数、すなわち有彩画素の個数をカウンタ(II)211
0が計数し、全画素数に対するカウンタ(II)のカウ
ント数の割合Jが、ある定数βより大きい場合には、マ
イクロプロセッサ2111がカラー原稿と判定し、そう
でない場合には白黒原稿と判定し、それぞれのコピー動
作を行う。
【0110】上述の動作におけるマイクロプロセッサ2
111の処理を図28−(a)、図28−(b)のフロ
ーチャートで説明する。
【0111】S1において、マイクロプロセッサ211
1がCCD駆動回路2112を制御し、読み取りを開始
する。CCD駆動回路2112は変換パルスをA/D変
換器2102に送り、画素毎にR,G,B信号を8ビッ
トのデジタル信号に変換する。
【0112】まず1ライン目を走査し(S2)、H−s
ync(水平同期信号)の割り込みを待って(S3)、
次のラインの走査に移る(S4)、3ライン目を走査し
終わると(S5)、判定に必要な画像データがラインバ
ッファ2103に格納される。
【0113】S6で、R,G,Bそれぞれのラインバッ
ファに格納されている8ビットの画像データをアドレス
シーケンサ2104により順番にアクセスする。判定対
象画素の周囲を含めた9画素について繰り返し(S
7)、1ライン分の処理が終了すれば次のラインの読み
取り(S3)に戻る(S9)。全ライン読み取りが終了
している場合には、カウンタ(II)のカウンタ値Bを
読み取り(S10)、全画素数に対するカウンタ(I
I)のカウント数の割合をJとする(S11)。Jの値
がある適当な定数βよりも大きい場合には,カラー原稿
と判定し(S12)、カラーコピーの動作を実行する
(S13)。一方、J≦βの場合には白黒原稿と判定し
(S12)、白黒コピーの動作を実行し(S14)、カ
ラーコピー動作を省略する。
【0114】図29は、画像処理装置全体の構成を説明
する図面である。
【0115】図29において、2701は画像読取部、
2702はカラー/白黒判定部、2703は画像処理
部、2704は画像再生部、2705は制御部である。
【0116】画像読取部2701の情報に基づき、カラ
ー/白黒判定部2702がカラー原稿か白黒原稿かを判
定し、画像処理部2703は判定部2702の判定に応
じてカラー原稿の場合にはカラー画像処理を行い、白黒
画像処理を行う。画像再生部2704はカラー原稿の場
合にはY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)
等のインクによるカラープリントを実行し、白黒原稿の
場合には、Bk(ブラック)の単色プリントを実行す
る。かかる判定を行うことにより、コピー時間の短縮、
経費の削減を図ることができる。
【0117】図30は、本実施例において本発明が適用
されるデジタルカラー複写機の全体構成図を示してい
る。
【0118】図30において、2201はイメージスキ
ャナ部で原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う部分
である。また2202はプリンタ部であり、イメージス
キャナ部2201に読み取られた原稿画像に対応した画
像を用紙にフルカラーでプリント出力する部分である。
【0119】イメージスキャナ部2201において、2
200は鏡面圧板であり、原稿台ガラス(以下プラテ
ン)2203上の原稿2204は、ランプ2205で照
射され、ミラー2206,2207,2208に導か
れ、レンズ2209により3ラインセンサ(以下CC
D)2210上に像を結び、フルカラー情報レッド
(R),グリーン(G),ブルー(B)成分として信号
処理部2211に送られる。尚、2205,2206は
速度vで、2207,2208は1/2vでラインセン
サの電気的走査方向に対して垂直方向に機械的に動くこ
とによって原稿全面を走査する。信号処理部2211で
は読み取られた信号を電気的に処理し、マゼンタ
(M),シアン(C),イエロー(Y),ブラック(B
k)の各成分に分解し、プリンタ部2202に送る。ま
た、イメージスキャナ部2201における一回の原稿走
査につき、M,C,Y,Bkのうちひとつの成分がプリ
ンタ部2202に送られ、計4回の原稿走査により一回
のプリントアウトが完成する。
【0120】イメージスキャナ部2201より送られて
くるM,C,YまたはBkの画信号は、レーザドライバ
2212に送られる。レーザドライバ2212は画信号
に応じ、半導体レーザ2213を変調駆動する。レーザ
光はポリゴンミラー2214、f−θレンズ2215、
ミラー2216を介し、感光ドラム2217上を走査す
る。
【0121】2218は回転現像器であり、マゼンタ現
像部2219、シアン現像部2220、イエロー現像部
2221、ブラック現像部2222より構成され、4つ
の現像器が交互に感光ドラム2217に接し、感光ドラ
ム2217上に形成された静電潜像をトナーで現像す
る。
【0122】2223は転写ドラムで、用紙カセット2
224又は2225より給紙されてきた用紙をこの転写
ドラム2223に巻きつけ、感光ドラム2217上に現
像された像を用紙に転写する。
【0123】この様にしてM,C,Y,Bkの4色が順
次転写された後に、用紙は定着ユニット2226を通過
して排紙される。
【0124】実施例5 図31〜図33は第5の実施例を説明する図面である。
【0125】図31の判定回路のブロック図において、
2101,2102,2105〜2113は図23と同
様なので説明は省略する。2301はLUT2107か
らの1ビットの信号を格納するラインバッファ、230
2はラインバッファ2301に格納されているデータを
マイクロプロセッサ2111からのアドレスバスによ
り、1画素ずつアクセスするアドレスシーケンサであ
る。
【0126】上記構成において、各部は以下のような動
作を行う。
【0127】CCD2101で読み取られたR,G,B
のアナログ入力信号は、A/D変換器2102でそれぞ
れ8ビットのデジタル信号に変換される。このR,G,
Bの8ビット信号に基づき、1画素毎に最大値検出回路
2105によりR,G,Bのうちの最大値max(R,
G,B)を検出し、最小値検出回路2106により、
R,G,Bのうちの最小値min(R,G,B)を検出
する。このmax(R,G,B)、min(R,G,
B)の値はそれぞれ8ビットのデジタル信号であり、L
UT(ルックアップテーブル)2107に入力される。
上述の実施例4の場合同様LUT2107は(max
(R,G,B),min(R,G,B))が図25の斜
線領域に含まれる場合には当該画素を有彩画素と判断
し、1を出力する。一方含まれない場合には無彩画素と
判断し、0を出力する。
【0128】LUT2107により、CCD2101で
走査する1画素毎に、有彩・無彩が判定され、その結果
はラインバッファ2301に格納される。ラインバッフ
ァ2301は、3ライン分のデータを格納できるもの
で、3ライン分のデータがそろった時点で以下の手順に
移る。
【0129】図32はラインバッファの格納の状態を示
す図であり、いま、最終的な有彩・無彩の判断対象画素
をeとすると、その周囲の8画素a,b,c,d,f,
g,h,iを含めた9画素について1画素ずつアドレス
シーケンサ2302がラインバッファ2301からアク
セスし、格納されているデータが1のもの、すなわち有
彩画素をカウンタ(I)2108がカウントする。その
後処理は実施例4の場合と同様であり、このカウント数
Aを比較回路2109においてある適当な正の定数αと
比較し、A>αの場合には最終的に画素eを有彩画素と
判定し、A≦αの場合には無彩画素と判定する。比較回
路2109は有彩画素と判定する場合には1を出力し、
無彩画素と判定する場合には0を出力する。
【0130】ここまでの一連の動作を原稿上のすべての
画素に対して行い、比較回路2109が1を出力する回
数、すなわち有彩画素の個数をカウンタ(II)211
0が計数し、全画素数に対するカウンタ(II)のカウ
ント数の割合Jが、ある定数βより大きい場合には、マ
イクロプロセッサ2111がカラー原稿と判定し、そう
でない場合には白黒原稿と判定し、それぞれのコピー動
作を行う。
【0131】上述の動作におけるマイクロプロセッサ2
111の処理の手順を図33のフローチャートで説明す
る。
【0132】S1〜S5は実施例4の場合と同様なので
説明は省略する。
【0133】S6において、アドレスシーケンサ230
2によりラインバッファ2301に格納されているデー
タをアクセスするが、本実施例の場合には、すでに画素
毎の有彩・無彩のデータがラインバッファ2301に格
納されているので、対象画素とその周辺の8画素、計9
画素中の有彩画素についてカウンタ(I)でカウントす
れば足りる。したがって、実施例4の場合に比べて、処
理速度を上げることができる。
【0134】S7〜S14も実施例4の場合と同様なの
で説明は省略する。
【0135】以上本実施例によれば、LUT2107の
後に、ラインバッファ2301を設けることにより、m
ax(R,G,B),min(R,G,B)の検出、有
彩・無彩の判定を1画素につき9回ずつ行う手間が省
け、処理に要する時間を短縮することができる。また、
A/D変換器の後にR,G,B各色毎のラインバッファ
を設ける必要もなくなり、装置の簡略化を図ることがで
きる。
【0136】実施例6 図34〜図36は、第6の実施例を示したものである。
【0137】前述第4の実施例においては、有彩判定対
象画素の周辺画素の有彩判定信号により、当該画素の有
彩判定を行い、その判定信号に基づいて入力原稿の白黒
/カラー判定を行うものであった。
【0138】本実施例においては、有彩判定対象画素の
周辺画素の有彩判定信号及び黒判定信号より、当該画素
の有彩判定を行い、その判定信号に基づいて、入力原稿
の白黒/カラー判定を行うものである。
【0139】入力原稿が白黒の場合のカラーセンサによ
る入力信号の色ずれ領域は、図34に示すように黒領域
の近傍に発生する。したがって、判定対象画素の近傍に
黒と判定される画素がある程度存在する場合、有彩判定
を妨げることにより、色ずれによる誤判定をより確実に
防止することができる。
【0140】図35は第6の実施例の判定回路のブロッ
ク図である。
【0141】図35において、2101〜2106、2
111〜2113は図23と同様なので説明は省略す
る。2401は有彩判定を行うための16ビット入力、
1ビット出力のルックアップテーブルであり、2402
は黒判定を行うための16ビット入力、1ビット出力の
ルックアップテーブルである。2403はLUT(I)
2401の出力が1の場合、すなわち有彩画素数Cをカ
ウントするカウンタ(I)であり、2404はLUT
(II)2402の出力が1の場合、すなわち黒画素数
Bkをカウントするカウンタ(II)である。2405
はカウンタ(I)2403の出力Cと、カウンタ(I
I)2404の出力Bkを比較し、C>Bkのとき、す
なわち黒画素数よりも有彩画素数の方が多い場合に1を
出力し、C≦Bkのときに0を出力する比較回路であ
る。2406は比較回路2405の出力をカウントする
カウンタ(III)である。
【0142】上記構成において、各構成部分は以下のよ
うな動作を行う。
【0143】CCD2101で読み取られたR(レッ
ド),G(グリーン),B(ブルー)のアナログ入力信
号は、A/D変換器2102でそれぞれ8ビットのデジ
タル信号に変換され、ラインバッファ2103に格納さ
れる。このラインバッファ2103は、3ライン分の画
像データを格納できるものであり、R,G,Bの各々に
ついて計3個用意されている。
【0144】実施例4の場合と同様に、いま、図24に
おいて画素eを判断対象画素とすると、まず画素eにつ
いてのR,G,Bそれぞれ8ビットのデータをアドレス
シーケンサ2104により、ラインバッファ2103か
らアクセスする。
【0145】このデータを用いて最大値検出回路210
5により、R,G,Bのうち最大値max(R,G,
B)を検出し、最小値検出回路2106により、R,
G,Bのうちの最小値min(R,G,B)を検出す
る。このmax(R,G,B)、min(R,G,B)
の値はそれぞれ8ビットのデジタル信号であり、LUT
(I)2401と、LUT(II)2402に一組ずつ
入力される。
【0146】図36は(max(R,G,B),min
(R,G,B))空間における判定領域を示す図であ
る。
【0147】図36において2501は白領域、250
2は黒領域、2503は中間領域、2504は有彩色領
域である。
【0148】LUT(I)2401は、(max(R,
G,B),min(R,G,B))が図36の有彩色領
域2504に含まれる場合には、当該画素を有彩画素と
判断し、カウンタ(I)2403に1を出力する。一
方、有彩色領域2504に含まれない場合には0を出力
する。
【0149】また、LUT(II)2402は(max
(R,G,B),min(R,G,B))が図36の黒
領域2502に含まれる場合には、当該画素を黒画素と
判断し、カウンタ(II)2404に1を出力する。一
方、黒領域2502に含まれない場合には0を出力す
る。
【0150】比較回路2405は、カウンタ(I)24
03のカウント数C、すなわち有彩画素数と、カウンタ
(II)2404のカウント数Bk、すなわち黒画素数
を比較し、C>Bkのとき1を、C≦Bkのとき0を出
力する。この出力をカウンタ(III)2406がカウ
ントし、ここまでの一連の動作を原稿上のすべての画素
に対して行い、比較回路2405が1を出力する回数、
すなわち有彩画素の個数をカウンタ(III)2406
が計数し、全画素数に対するカウンタ(III)のカウ
ント数の割合Jが、ある定数βより大きい場合には、マ
イクロプロセッサ2111がカラー原稿と判定し、そう
でない場合には白黒原稿と判定し、それぞれのコピー動
作を行う。
【0151】なお、マイクロプロセッサ2111の処理
のフローチャートは、実施例4の場合とほぼ同様なの
で、その説明は省略する。
【0152】以上のように、本実施例によれば、有彩画
素数と黒画素数を比較して判定対象画素の有彩・無彩を
判定するため、第4の実施例に比べると、判定精度が向
上するという効果がある。
【0153】実施例7 図37〜図40は第7の実施例を説明する図面である。
【0154】上述の図34に示すように、白黒原稿の入
力画像の色にじみは、エッジ部に顕著に発生する。本実
施例においては、エッジ部を検出する手段を設け、該エ
ッジ部は色判定を行わないことにより、誤判定を減少さ
せるものである。
【0155】また、本実施例においては原稿の白黒/カ
ラー判定のための読み取りスキャン速度を画像形成時よ
り高速で行うことにより、複写に要する時間の短縮を図
ることができる。
【0156】図37の第7の実施例の判定回路の処理ブ
ロック図において、2101〜2113は図4と同様な
ので説明は省略する。2501はエッジ判定部であり、
当該画素がエッジであるか否かを判定する。2503は
AND回路であり、当該画素がエッジ部でない場合の
み、有彩判定信号をカウンタ2110に送り出す。
【0157】上記構成において、各部は以下のような動
作を行う。
【0158】基本動作は実施例4の場合と同様である
が、本実施例では白黒/カラー判定のための原稿スキャ
ンをコピー動作のための読み取りスキャンの2倍の速度
で行う。
【0159】そこで図38に示すように、ブロック処理
の対象となるウインドウのサイズを、主走査方向が副走
査方向の2倍となるようにすることで、白黒/カラー判
定における主走査方向と副走査方向のバランスをとって
いる。
【0160】また、エッジ判定部2501は、図39の
エッジ判定処理ブロック図に示すように判定対象画素a
がエッジ部であるか否かを判断する。図39において2
104はアドレスシーケンサであって、図38に示すよ
うに画素のa〜eのG(グリーン)データ8ビットを演
算回路2504〜2507へ送る。2504〜2507
は演算回路で、それぞれ|a−b|,|a−e|,|a
−d|,|a−c|の8ビットデータを出力する。ここ
で図38に示すように、aは判定対象画素、bとeは画
素aに対し副走査方向に隣接する画素、cとdは画素a
に対し主走査方向に1つおいてとなりの画素である。か
かる画素の取り方をするのは、本実施例では白黒/カラ
ー判定のための原稿スキャンを通常のスキャンの2倍の
速度で行っているためである。2508は加算回路で、
2504〜2507の出力の総和F(F=|a−b|+
|a−e|+|a−d|+|a−c|)を求める。25
09は比較回路で前記総和Fが予め定められた値γより
大きい場合にはエッジ部と判定し0を出力し、小さい場
合にはエッジ部でないと判定し1を出力する。
【0161】AND回路2503は比較回路2109と
2509のいずれもが1の場合には、カウンタ(II)
2110に1を出力し、それ以外の場合には0を出力す
る。
【0162】このようにして、エッジ部と判定された画
素については、白黒/カラーの判定を行わず、誤判定を
防止することができる。
【0163】図40−(a),図40−(b)は上述の
動作におけるマイクロプロセッサ2111の処理をフロ
ーチャートに示したものである。図40−(a),図4
0−(b)においてS1〜S10,S13,S14は実
施例4の場合と同様なので説明は省略する。
【0164】S20,S21はエッジ判定を行うため
に、上記図38の画素a〜eの計5画素のG(グリー
ン)データ8ビットをラインバッファ2103から演算
回路2504〜2507へアクセスするステップであ
る。
【0165】S22において、有彩判定画素数Bの値が
定数βより大きい場合にカラー原稿と判断している。特
に、入力カラーセンサの色ずれ度合が小さい場合は本判
定方式が有効であり、これにより読み取りサイズの大小
にかかわらず、カラー部分が存在すればカラー原稿と判
定することができる。
【0166】以上の様に本実施例によればエッジ部の白
黒/カラー判定を行わないことにより白黒/カラーの誤
判定を防止することができる。
【0167】また本実施例によれば、白黒/カラー判定
の際の原稿スキャンを通常のコピー動作の読み取りスキ
ャンよりも速くすることにより、白黒/カラー判定に要
する時間を短縮できる。
【0168】以上の実施例においてLUT(ルックアッ
プテーブル)は、最大値検出回路あるいは最小値検出回
路の出力がR,G,Bのいずれとなるかにより、異なっ
たものを用意することもできる。かかる構成とすればよ
り適切なテーブル参照が可能となる。
【0169】また、アドレスシーケンサからデータをア
クセスした後の処理をハードにより行うのではなく、コ
ンピュータの制御によりソフトで行うこともできる。
【0170】さらに、(max(R,G,B),min
(R,G,B))空間において有彩色領域を決定するに
際し、非線型に区分せずに、線型に区分して近似するこ
ともできる。
【0171】なお有彩・無彩の判定は、必ずしも3×3
のマトリックス計9画素で行う必要はなく、例えば対象
画素の上下左右を含め計5画素としたり、5×5のマト
リックス計25画素とすることもできる。
【0172】以上説明したように、本出願の第4の実施
例から第7の実施例のカラー画像処理装置によれば、複
数画素からなるブロック領域の画素情報から該ブロック
領域内の特定の画素の有彩・無彩判定信号を発生する手
段と、複数の前記判定信号に基づき、入力画像信号が白
黒画像信号であるかカラー画像信号であるかを自動的に
判別する手段を有することにより、上記判定における誤
判定を防止することができる。
【0173】実施例8 図41−(a)は、第8の実施例の全体構成図である。
図41−(a)において、3201はイメージスキャナ
部で原稿を読取り、ディジタル信号処理を行う部分であ
る。
【0174】イメージスキャナ部3201において、3
200は鏡面圧板であり、原稿台ガラス(以下プラテ
ン)3203上の原稿3204は、ランプ3205で照
射され、ミラー3206,3207,3208に導か
れ、レンズ3209により実施例1で説明した3ライン
センサ(以下CCD)3210上に像を結び、フルカラ
ー情報レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)成
分として色判定部3211に送られる。尚、3205,
3206は速度vで、3207,3208は1/2vで
ラインセンサの電気的走査方向に対して垂直方向に機械
的に動くことによって原稿全面を走査する。
【0175】図41−(b)はイメージスキャナ部の内
部ブロック図である。図41−(b)において、310
1はカウンタであり、CCD3210の主走査位置を指
定する主走査アドレス3102を出力する。すなわち、
水平同期信号HSYNCが1のときに、図示されないC
PUより所定値にセットされ、画素のクロック信号CL
Kによってインクリメントされる。
【0176】CCD3201上に結像された画像は、3
つのラインセンサ3301,3302,3303におい
て光電変換され、それぞれR成分、G成分、B成分の読
取信号として、増巾器3304,3305,3306、
サンプルホールド回路3307,3308,3309及
びA/D変換器3310,3311,3312を通じて
各色8ビットのデジタル画信号3313(R),331
4(G),3315(B)として出力される。
【0177】図42は、色判定部3211の彩度判定の
ブロック図である。
【0178】図42において、3301はMAX/MI
N検知器であり、3302〜3309はセレクタ、33
10〜3315は減算器で入力Aと入力Bに対してA−
Bを出力する。3316〜3323はコンパレータで入
力Aと入力Bに対して3316,3319は2A>Bの
場合、3317,3320,3322,3323はA>
Bの場合、3318,3321はA>2Bの場合に1を
出力し、それ以外の場合には0を出力する。3324〜
3328はANDゲート、3329はNORゲート、3
330はNANDゲートである。
【0179】上記構成において、MAX/MIN検知器
3301には、図43−(a)に示す回路を用いる。図
43−(a)において、3350,3351,3352
はコンパレータであり、それぞれR>G,G>B,B>
Rの場合に1を出力する。図43−(a)に示す回路
は、図43−(b)に示す様に、以下の判定信号S0
0,S01,S02,S10,S11,S12を発生さ
せる。すなわち、MAXがRの場合又はR,G,Bがす
べて等しい場合にはS00=1,S01=S02=0、
MAXがGの場合は、S01=1,S00=S02=
0、MAXがBの場合は、S02=1,S00=S01
=0、MINがRの場合又は、R,G,Bがすべて等し
い場合には、S10=1,S11=S12=0、MIN
がGの場合は、S11=1,S10=S12=0、MI
NがBの場合は、S12=1,S10=S11=0、と
なる。
【0180】例えば、MAXがRの場合にはR>Gかつ
R≧Bであるからコンパレータ3350は1を出力し、
コンパレータ3352は0を出力する。そしてAND1
は1を出力し、OR1は1を出力する。AND2,AN
D3は0を出力する。すなわちS00=1,S01=S
02=0となる。同様の判定を行った結果が図43−
(b)に示す表である。
【0181】MAX/MIN検知器の出力S00,S0
1,S02はセレクタ3302に入力され、出力S1
0,S11,S12はセレクタ3303〜3309に入
力される。
【0182】セレクタ3302〜3309は図44−
(a)に示す様にAND回路とOR回路で構成される。
このセレクタによれば、図44−(b)に示す様に、入
力A,B,Cに対しS01=1,S1=S2=0のとき
にAを出力し、S1=1,S0=S2=0のときにBを
出力し、S2=1,S0=S1=0のときにCを出力す
る。本実施例では入力A,B,CにR,G,B信号を対
応させている。
【0183】本実施例の画素色判定は、R,G,B信号
の中で最大のものの値をMAX、最小のものの値をMI
Nとし、図45−(a)に示す様にA,B,C,Dの4
つの領域に区分することによって行う。
【0184】すなわち、無彩色の領域においては、MA
XとMINの差が小さく、有彩色に近くなればなるほ
ど、MAXとMINの差は大きくなることを利用して、
MAX,MINをパラメータとした線形の連立不等式に
よってMAX−MIN平面を区分する。
【0185】具体的には、Ka,Kb,Kc,ia,i
b,ic,WMX,WMNを予め定められた定数とし、
図45−(a)の様なA,B,C,Dの4つの領域に区
分する。
【0186】Aは、暗い無彩色(黒)の領域である。
(MAX,MIN)がこの領域に含まれる条件は、 MIN≦WMN又はMAX≦WMX であって、かつ
【0187】
【外1】 のすべてを満たすことである。
【0188】Bは暗い無彩色と有彩色の中間の領域であ
る。(MAX,MIN)がこの領域に含まれる条件は、 MIN≦WMN又はMAX≦WMX であって、かつ
【0189】
【外2】 のいずれかを満し、かつ
【0190】
【外3】 のすべてを満たすことである。
【0191】Cは、有彩色領域である。(MAX,MI
N)がこの領域に含まれる条件は、 MIN≦WMN又はMAX≦WMX であって、かつ
【0192】
【外4】 のいずれかを満たすことである。
【0193】Dは、明るい無彩色(白)の領域である。
(MAX,MIN)がこの領域に含まれる条件は、
【0194】
【外5】 のいずれも満たすことである。
【0195】図45−(b)は上記A,B,C,Dの各
状態に対する出力信号を示したものである。すなわち、
A領域に含まれる場合には、BL1=1,UNK1=C
OL1=0、B領域に含まれる場合には、UNK1=
1,BL1=COL1=0、C領域に含まれる場合に
は、COL1=1,BL1=UNK1=0、D領域に含
まれる場合には、BL1=1,UNK1=COL1=
0、である。
【0196】上述の領域判定を行うのが図42の330
4〜3330の回路である。MAX/MIN検知器33
01の出力に応じセレクタ3302,3303はそれぞ
れMAX信号、MIN信号をR,G,Bの中から選択す
るが、セレクタ3303に連動してセレクタ3304〜
3309もそれぞれ定数ka,kb,kc,ia,i
b,icの値を選択する。例えばMAXがR信号、MI
NがG信号の場合にはセレクタ3304はKAG、33
05はKBG、3306はKCG、3307はiAG、
3308はiBG、3309はiCGを選択し、それぞ
れ定数ka,kb,kc,ia,ib,icとする。こ
のように最小値がR,G,Bのいずれかによって定数k
a,kb,kc,ia,ib,icの値を変更するのは
以下の理由による。
【0197】一般にフルカラーセンサの場合にはセンサ
固有の色バランスのいずれかある為、全ての色味に対
し、同一の判定基準で有彩色/無彩色の判定をすると誤
判定の原因となる。そこで図46に示す様にして、R−
G−Bの3次元空間を3分割することでセンサーの色バ
ランス特性に対応している。即ち、R−G−Bの3次元
空間をMIN=Rである領域3702、MIN=Gであ
る領域3703、MIN=Bである領域3704に分
け、それぞれに応じたka,kb,kc,ia,ib,
icの値を用いる。
【0198】例えば、R成分の信号が低めにあらわれる
センサに対しては、図41中のKAR,KBR,KC
R,iAR,iBR,iCRの値を少し大きめにとって
おくことで、MIN=Rである場合において、図45−
(a)に示す領域において、A領域を広くC領域をせま
くとることが可能となり、様々なセンサに対してきめ細
く対応することができる。
【0199】減算器3310〜3312とコンパレータ
3316〜3318は、MAX−kaと2MIN、MA
X−kbとMIN、MAX−kcと1/2MIN、の大
小関係を判定する。
【0200】また減算器3313〜3315とコンパレ
ータ3319〜3321は、MAX−iaと2MIN、
MAX−ibとMIN、MAX−icと1/2MIN、
の大小関係を判定する。
【0201】コンパレータ3322と3323はそれぞ
れ、MAXとWMX、MINとWMN、の大小関係を判
断する。
【0202】以上から、上記領域判定が行われ、結果
は、BL1,UNK1,COL1の判定信号として出力
される。
【0203】本実施例によれば、色相判定の結果に応じ
て彩度判定の基準を切り換える彩度判定手段を有するこ
とにより、読取センサーの色バランス特性に対応した彩
度判定が可能となり、白黒/カラー判定の誤判定の防止
のために有効である。
【0204】また、MAX−MIN空間を有彩色領域、
明るい無彩色(白)領域、暗い無彩色(黒)領域、有彩
と無彩の中間色領域と細かく区分し彩度判定を行うた
め、有彩/無彩判定がより正確になる。
【0205】さらに領域は線型に区分しているので、簡
単な不等式により領域を定めることができる。
【0206】なお本実施例においては彩度判定のための
判定基準として、色成分信号のMAX−MIN空間を複
数領域に区分したが、彩度を示すパラメータはMAX−
MINの組み合わせに限るものではなく、例えばMAX
と平均値あるいはMINと平均値、MAXの平方根とM
INの平方根など様々なパラメータの組み合わせが考え
られる。
【0207】また、本実施例においてはR−G−Bの3
次元空間を3分割したが、3分割に限らず6分割、12
分割とすることもできる。このように細かく分割すれ
ば、より適切な判定処理を行うことができる。
【0208】実施例9 図47は第9の実施例を説明するブロック図である。図
47において、3301〜3303は図2と同様なので
説明は省略する。3701はリードオンメモリ(RO
M)でありMAX信号、MIN信号、S10,S11,
S12信号がそのアドレスに入力される。ROM370
1においては図45−(a)、図45−(b)に示すよ
うな判定結果を出力すべく予めデータがプログラムされ
ており、出力BL1,UNK1,COL1が出力され
る。
【0209】本実施例によれば、領域判定をするにあた
り、その度演算を行うことなく、判定結果を得ることが
でき判定に要する時間を短縮することができる。
【0210】また回路構成も簡素化することができる。
【0211】なお、本実施例ではROMを用いたが、R
AMをこれに置き換えて用いることもできる。
【0212】実施例10 図48、図49は第10の実施例を説明する図である。
【0213】図48は彩度判定のブロック図である。図
中、MAX及びMINは図1で説明したものと同様の信
号であり、加算器8001、減算器8002、800
3、二乗器8004,8005、乗算器8006,80
07、加算器8008を経て判定信号Jがつくられる。
JはJ=(MAX+MIN−a)2 ×b+(MAX−M
IN)2 ×cなる式で計算され、8003,8006,
8007に予めセットされるa,b,cの値に応じて算
出される。
【0214】ここでa,b,cの値を適当選ぶことによ
り、J1 <J2 なる適当な定数においてJ=J1 となる
曲線及びJ=J2 となる曲線は図49に示す様に楕円曲
線で示される。従って判定回路8009においてJの値
をJ1 とJ2 と比較することで、図45−(a)と同様
の判定をすることができる。
【0215】本実施例によれば領域区分に楕円曲線を用
いたことにより、直線を用いる場合より、領域区分に柔
軟性を持たせることができる。
【0216】なお本実施例の楕円曲線に限らず、双曲
線、放物線など、他のあらゆる線型、非線型の方程式に
より領域区分することができる。
【0217】実施例11 図50、図51は、第11の実施例を説明する図であ
り、図50は彩度判定のブロック図、図51はR−G−
B空間を示す図である。
【0218】図50において図2との違いはセレクタ3
304,3305,3306,3307,3308,3
309にMAX信号を示すS00,S01,S02をセ
レクト信号として入力していることである。本実施例に
よれば、図51に示す様にMAX=Rである様な空間5
001、MAX=Gである様な空間5002、MAX=
Bである様な空間5003の各場合において、ia,i
b,ic,ka,kb,kcの各値を切り換えることが
できる。
【0219】実施例12 図52は第12の実施例を説明する図であり、彩度判定
の処理ブロック図である。
【0220】9001は(R,G,B)から(Y,I,
Q)空間の(I,Q)を計算する演算器で、
【0221】
【外6】 なる式で(I,Q)が計算される。(I,Q)によって
色相を判定することが可能である為、予めROM900
2にその判定結果をプログラムしておけばセレクタ33
04〜3309の切換信号を出力することができる。
【0222】なお、本実施例では(I,Q)を用いた
が、(L* ,a* ,b* )空間の(a * ,b* )やその
他の色度を表す信号を用いることもできる。
【0223】また、色相によるセレクタの切り換えも3
通りに限らず6通り、12通りとすることもできる。
【0224】更に、セレクタ信号としてはMAX信号や
MAX信号とMIN信号の組み合わせも用いることがで
きる。
【0225】実施例13 図53〜56図は、第13の実施例を説明する図であ
る。
【0226】図53は、本実施例の構成を示すブロック
図であり、3101は第1検出手段、3102は第2検
出手段である。
【0227】ここで第1検出手段3101は上記実施例
8に記載した色相判定手段であり、画素毎に入力された
R,G,Bの各信号に対し、当該画素が暗い無彩色すな
わち黒であることを示すBL1信号、有彩色であること
を示すCOL1信号、暗い無彩色と有彩色の中間である
ことを示すUNK1信号を出力し、第2判定手段310
2に送る。
【0228】第2判定手段3102は、判定対象画素を
中心とする5×5マトリクス(図55)の周辺画素群の
判定結果をもとに、当該画素の判定結果を修正し、当該
画素が暗い無彩色すなわち黒であることを示すBL信
号、有彩色であることを示すCOL信号を出力する。
【0229】すなわち、本実施例は、実施例8の色相判
定手段の出力に対し、さらに適当な判定を行うことによ
り有彩/無彩の判定信号を出力するという構成をとる。
【0230】図54は第2判定手段3102のブロック
図である。第1判定手段によって判定されたBK1,C
OL1,UNK1の信号は、ラインメモリ7001,7
002,7003,7004によってライン遅延され、
HSYNK信号、CLK信号によって同期をとられ、5
ラインが同時に出力される。ここで、BK1,COL
1,UNK1を、1ライン遅延したものをそれぞれ、B
K2,COL2,UNK2、2ライン遅延したものをそ
れぞれ、BK3,COL3,UNK3、3ライン遅延し
たものをそれぞれ、BK4,COL4,UNK4、4ラ
イン遅延したものをそれぞれ、BK5,COL5,UN
K5、とするとき、図55に示す様な5×5のエリア内
で、カウント手段7005で黒画素をカウントしNBを
得、カウント手段7006で有彩色画素をカウントしN
Cを得る。更にコンパレータ7007により5×5のブ
ロック内での黒画素の数NBと有彩画素の数NCを比較
する。
【0231】更に、ゲート回路7008,7009,7
010,7011,7012を通して、5×5のエリア
の中心画素に対する第一判定手段の出力BK3,COL
3,UNK3の結果と共に演算され、中心画素が黒であ
ることを示すBL信号と、中心画素が有彩であることを
示すCOL信号が出力される。このときの判定基準は、
第1判定基準の判定結果が、黒画素及び有彩画素であっ
たものに対しては、判定を覆さない。すなわち、BK3
=1又はCOL3=1である場合にはBK=1又はCO
L=1とする。又、第1判定基準の判定結果が有彩画素
と無彩画素の中間であったものに対しては、NBとNC
の値を比較し、NB>NCのときは黒画素としBL=1
とし、NB≦NCのときは有彩画素としCOL=1を出
力する。その結果、図45−(a)に示した不確定な中
間領域Bを、黒領域A又は有彩領域Cのいずれかに精度
よく振り分けることができる。
【0232】またNBとNCの比較は図56に示すよう
にROMを用いて行うこともできる。図16において、
ROM7101のアドレスには図14と同様にNB,N
C,BK3,COL3,UNK3が入力され、予め記憶
されている演算結果BL,COLが出力される。
【0233】このようにROMを用いることにより回路
構成を簡略化することができる。
【0234】以上の様に、本出願の第8の実施例から第
13の実施例のカラー画像処理装置によれば、複数の色
成分信号を入力する入力手段と、前記色成分信号から判
定対象画素の色相を判定する手段と、前記色相判定手段
の出力に応じて彩度判定の基準を切り換える彩度判定手
段を有することにより、複数の色成分信号を入力する入
力手段と、前記色成分信号から組み合わせによって彩度
を示す複数のパラメータを抽出する手段と、前記パラメ
ータにより形成される空間を有彩色領域、明るい無彩色
(白)領域、暗い無彩色領域、有彩と無彩の中間色領域
を含む複数の領域を含む複数の領域に区分し、判定対象
画素がそのいずれに属するかにより彩度を判定する判定
手段を有することにより、上記白黒/カラー判定におけ
る誤判定を防止することができる。
【0235】なお、本出願にかかる発明は3ラインセン
サに限らずR,G,Bの点順次のラインセンサやエリア
センサなど種々のイメージセンサ(固体撮像素子を用い
たものや撮像管を用いたものなど)を有する画像処理装
置に対して適用することができる。
【0236】また画像出力手段もレーザービームカラー
プリンタや熱転写型カラープリンタ、インクジェットカ
ラープリンタ、ドットカラープリンタなど種々の出力装
置を用いることができる。
【0237】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
像の黒領域に対する黒単色信号を、3原色カラー信号の
うちG(グリーン)信号以外のR(レッド)、B(ブル
ー)信号は用いずに、G(グリーン)信号を用いて生成
することにより、簡単な構成で、かつ精度よく画像の黒
領域に対する黒単色信号を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の読取装置の信号処理ブ
ロック図である。
【図2】遅延メモリ及び補間演算の構成図である。
【図3】3ライン並列カラーセンサの構成図である。
【図4】読み取り装置構成図である。
【図5】マイクロプロセッサの処理流れ図である。
【図6】読み取り動作を説明する図である。
【図7】読み取り装置の動作を示す図である。
【図8】読み取り装置の構造を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施例の黒領域判定回路のブロ
ック図である。
【図10】本発明の第1の実施例の黒領域補正回路のブ
ロック図である。
【図11】本発明の第1の実施例の平滑化回路の機能ブ
ロック図である。
【図12】本発明の第1の実施例のmax(R,G,
B)−min(R,G,B)空間における黒領域を説明
する図である。
【図13】本発明の第1の実施例の入力カラー原信号に
ついてのmax(R,G,B)−min(R,G,B)
の分布図と平滑化入力カラー信号についてののmax
(R,G,B)−min(R,G,B)の分布図と黒文
字原稿の例を表す図である。
【図14】本発明の第1の実施例の原稿黒文字から補正
黒領域が再現されるまでを説明する図である。
【図15】本発明の第1の実施例のOR信号処理例を示
す図である。
【図16】本発明の第1の実施例のカラー信号処理のブ
ロック図である。
【図17】3ラインセンサの別の例を示す図である。
【図18】本発明の第2の実施例の黒領域判定回路のブ
ロック図である。
【図19】本発明の第2の実施例の有彩画素数カウント
回路のブロック図である。
【図20】本発明の第2の実施例のmax(R,G,
B)−min(R,G,B)空間における有彩領域を説
明する図である。
【図21】本発明の第3の実施例の黒領域判定回路のブ
ロック図である。
【図22】Red,Blue,Greenの各色センサ
の分光感度特性図である。
【図23】本発明の第4の実施例の判定回路のブロック
図である。
【図24】本発明の第4の実施例のラインバッファの格
納の状態を示す図である。
【図25】本発明の第4の実施例の(max(R,G,
B),min(R,G,B))空間と有彩色領域との関
係を示す図である。
【図26】従来例の有彩判定空間図である。
【図27】黒文字入力データの分布図である。
【図28】本発明の第4の実施例のマイクロプロセッサ
2111の処理流れ図である。
【図29】本発明と画像処理全体の構成との関係を説明
する図である。
【図30】カラー複写機の全体構成図である。
【図31】本発明の第5の実施例の判定回路のブロック
図である。
【図32】本発明の第5の実施例のラインバッファの格
納の状態を示す図である。
【図33】本発明の第5の実施例のマイクロプロセッサ
2111の処理流れ図である。
【図34】黒文字をカラーセンサーで読み取った場合の
色ずれと、黒文字部との関係を示す図である。
【図35】本発明の第6の実施例の判定回路のブロック
図である。
【図36】本発明の第6の実施例の(max(R,G,
B),min(R,G,B))空間における判定領域を
示した図である。
【図37】本発明の第7の実施例の判定回路のブロック
図である。
【図38】本発明の第7の実施例のラインバッファのウ
インドウを示す図である。
【図39】本発明の第7の実施例のエッジ判定部250
1の処理回路ブロック図である。
【図40】本発明の第7の実施例のマイクロプロセッサ
2111の処理流れ図である。
【図41】本発明の第8の実施例の全体構成図とイメー
ジスキャナ部の内部ブロック図である。
【図42】色判定部211の彩度判定のブロック図であ
る。
【図43】MAX/MIN検知回路と、MAX/MIN
検知器の出力信号を説明する図である。
【図44】セレクタの回路図とセレクタの出力信号を説
明する図である。
【図45】判定条件を示す図と判定信号を説明する図で
ある。
【図46】R−G−Bの色空間を表す図である。
【図47】本発明の第9の実施例の彩度判定のブロック
図である。
【図48】本発明の第10の実施例の彩度判定のブロッ
ク図である。
【図49】判定条件を示す図である。
【図50】本発明の第11の実施例の彩度判定のブロッ
ク図である。
【図51】R−G−Bの色相空間を示す図である。
【図52】本発明の第12の実施例の彩度判定の処理ブ
ロック図である。
【図53】本発明の第13の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図54】第2判定手段のブロック図である。
【図55】第2判定手段に用いる5×5マトリクスであ
る。
【図56】第2判定手段のブロック図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/46 - 1/64 G06T 1/00 510

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像に応じたR(レッド)、G(グリー
    ン)、B(ブルー)の3原色カラー信号を入力する入力
    手段と、 前記3原色カラー信号に基づいて前記画像の黒領域を判
    定する黒領域判定手段と、 前記3原色カラー信号のうちG(グリーン)信号以外の
    R(レッド)、B(ブルー)信号は用いずに、該G(グ
    リーン)信号を用いてBk(ブラック)単色信号を発生
    する第1の発生手段と、 前記3原色カラー信号に基づいてY(イエロー)、M
    (マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)信号を
    発生する第2の発生手段と、 前記黒領域判定手段により黒領域であると判定された領
    域に対して前記第1の発生手段により発生されたBk
    (ブラック)単色信号を出力し、前記黒領域判定手段に
    より黒領域ではないと判定された領域に対して前記第2
    の発生手段により発生されたY(イエロー)、M(マゼ
    ンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)信号を出力手
    段とを有することを特徴とするカラー画像処理装置。
  2. 【請求項2】 画像に応じたR(レッド)、G(グリー
    ン)、B(ブルー)の3原色カラー信号を入力する入力
    工程と、 前記3原色カラー信号に基づいて前記画像の黒領域を判
    定する黒領域判定工程と、 前記3原色カラー信号のうちG(グリーン)信号以外の
    R(レッド)、B(ブルー)信号は用いずに、G(グリ
    ーン)信号を用いてBk(ブラック)単色信号を発生す
    る第1の発生工程と、 前記3原色カラー信号に基づいてY(イエロー)、M
    (マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)信号を
    発生する第2の発生工程と、 前記黒領域判定工程により黒領域であると判定された領
    域に対して前記第1の発生工程により発生されたBk
    (ブラック)単色信号を出力し、前記黒領域判定工程
    より黒領域ではないと判定された領域に対して前記第2
    の発生工程により発生されたY(イエロー)、M(マゼ
    ンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)信号を出力す
    る出力工程とを有することを特徴とするカラー画像処理
    方法
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