JP3262227B2 - 適度な硬度とシャリシャリ感を合わせ有する錠菓およびその製造方法 - Google Patents

適度な硬度とシャリシャリ感を合わせ有する錠菓およびその製造方法

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JP3262227B2
JP3262227B2 JP10254499A JP10254499A JP3262227B2 JP 3262227 B2 JP3262227 B2 JP 3262227B2 JP 10254499 A JP10254499 A JP 10254499A JP 10254499 A JP10254499 A JP 10254499A JP 3262227 B2 JP3262227 B2 JP 3262227B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は適度な硬度とシャリ
シャリ感を合わせ有する錠菓およびその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、見た目がカラフルな種々の錠菓が
市販されている。また、それらの錠菓にはハードキャン
デー粉粒体が配合されていないか、ハードキャンデー粉
粒体が配合されている錠菓においても錠菓全体に対して
およそ15重量%以下の配合である。そしてこれらの錠
菓は歯で噛み砕きにくい高い硬度を有しており、食する
時は硬い飴をしゃぶるようにして口中で徐々に溶かして
食するか、あるいは口中で徐々に溶かした後に歯で噛み
砕いて食するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、従来になかったタイプの錠菓であって、噛み出し時
に適度な硬度を有し、歯で噛むと適度な歯脆さがあると
ともに、一端崩れると口中で容易に崩壊し、シャリシャ
リ感があり、そして容易に溶解して美味しさが口中に広
がるような錠菓を提供することであり、本発明の第2の
目的は、そのような錠菓を容易に製造する方法を提供す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、噛み出し
時に適度な硬度があり、シャリシャリ感を合わせ有する
上記のような錠菓について鋭意研究した結果、好ましく
は特定の粒度を有するハードキャンデー粉粒体、およ
び、好ましくは特定の粒度を有する食用結着剤粉粒体、
および、好ましくは特定の粒度を有する食用滑沢剤粉粒
体を錠菓全体に対して特定割合で配合して、常法に従っ
てドライブレンドした後、打錠機を用いて打錠して成型
することにより課題を解決できることを見出し、この発
明を完成するに到った。
【0005】請求項1の発明は、(A)砂糖および水飴
煮詰めた後、粉砕して得られる粒度が3.5〜34メ
ッシュのハードキャンデー粉粒体を錠菓全体に対して2
0重量%以上100重量%未満、 (B)砂糖、水飴、ソルビトールから選ばれる1つある
いは2つ以上を組み合わせてなる(A)成分のバインダ
ーとしての粒度が3.5〜70メッシュの食用結着剤粉
粒体を錠菓全体に対して10重量%以上80重量%未
満、および (C)成型性を向上させるための食用滑沢剤粉粒体、お
よび (D)砂糖および水飴からなる崩壊性などを付与するた
めの粒度が3.5〜70メッシュの食用改良剤粉粒体を
錠菓全体に対して1〜15重量%配合した[但し、
A)成分+(B)成分+(C)成分+(D)成分=1
00重量%とする]ことを特徴とする適度な硬度とシャ
リシャリ感を合わせ有する錠菓に関するものである。
【0006】請求項2の発明は、(A)成分、(B)成
分、(C)成分および(D)成分を所定量配合し、各粉
粒体をドライブレンドした後、打錠機を用いて打錠して
成型することを特徴とする適度な硬度とシャリシャリ感
を合わせ有する請求項1記載の錠菓の製造方法に関する
ものである。
【0007】
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において用いる(A)成分
は、具体的には、例えば、エリスリトール、オリゴ糖、
キシリトール、キシロース、ソルビトール、トレハオー
ス、パラチノース、ブドウ糖、マルチトール、マルトー
ス、マルトテトラオースシラップ、マルトペンタオース
シラップ、マンニトール、ラクチトール、異性化糖、果
糖、還元パラチノース、還元水飴、砂糖、水飴、無水結
晶マルトースなどの糖類およびポリデキストロースなど
を挙げることができる。
【0010】本発明において用いる(A)成分のハード
キャンデー粉粒体は、これらの1つあるいは2つ以上を
組み合わせて用い、常法に従って煮詰め、水分を6重量
%以下、好ましくは2重量%程度にしたものを粉砕して
得られるものである。
【0011】(A)成分のハードキャンデー粉粒体は、
錠菓に噛み出し時の適度な硬度と、シャリシャリ感を付
与するために、錠菓の大きさによっても異なるが、粒度
が3.5〜34メッシュの範囲の粒度のものを主として
含むハードキャンデー粉粒体を用いることが望ましい。
3.5メッシュ未満のメッシュのもの、あるいは34メ
ッシュを超えるものを僅か少量含んでいても本発明の作
用・効果が損なわれない範囲であれば差し支えない。ハ
ードキャンデー粉粒体の粒度は、さらに好ましくは14
〜32メッシュの範囲である。粒度が34メッシュを超
えるものを多量に含むとシャリシャリ感がなくなるので
好ましくない。粒度が3.5メッシュ未満のものを多量
に含むとゴツゴツして食感が悪化するので好ましくな
い。なお、本発明において3.5〜34メッシュの範囲
の粒度というのは、3.5メッシュパス、34メッシュ
オンの意味であり、14〜32メッシュの範囲の粒度と
いうのは、14メッシュパス、32メッシュオンの意味
であり、以下同様である。また、粒度が34メッシュを
超えるものとは、34メッシュより細かい粒度のものを
意味し、粒度が3.5メッシュ未満のものとは、3.5
メッシュより荒い粒度のものを意味するものであり、以
下同様である。
【0012】また、(A)成分のハードキャンデー粉粒
体の配合量は、上記粒度によっても左右されるが錠菓に
噛み出し時の適度な硬度と、シャリシャリ感を付与する
ためには、錠菓全体に対して20重量%以上100重量
%未満、好ましくは20〜90重量%である。(A)成
分によっては下記の(B)成分を配合しなくても、それ
自体で適度な結着性があり錠菓に噛み出し時の硬度と、
シャリシャリ感を付与できるものがあるので、そのよう
な場合は(A)成分と下記の(C)成分の組み合わせで
本発明の錠菓を成型できる[但し、(A)成分+(C)
成分=100重量%]。しかし、20重量%未満ではシ
ャリシャリ感がなくなる恐れがあるので好ましくない。
【0013】(A)成分のハードキャンデー粉粒体の形
状は特に限定されず、丸形、四角形、三角形、その他多
角形、あるいはこれらの組み合わせなどいずれでもよ
い。
【0014】本発明において用いる(B)成分の食用結
着剤は、(A)成分のハードキャンデー粉粒体のバイン
ダーとして用いられるものであり、具体的には、例え
ば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アラビア
ガム、アルギン酸(ナトリウム)、カードラン、カラギ
ーナン、キサンタンガム、キシロース、グアーガム、コ
ンニャクマンナン、ジェランガム、ゼラチン、ソルビト
ール、タマリンド種子ガム、トレハオース、パラチノー
ス、ブドウ糖、プルラン、ペクチン、ポリデキストロー
ス、ローカストビーンガム、寒天、還元水飴、砂糖、水
飴などを挙げることができる。これらは単独で用いるこ
ともできるが、2つ以上を組み合わせて用いることもで
きる。
【0015】(B)成分の食用結着剤は、錠菓に噛み出
し時の適度な硬度と、シャリシャリ感を付与するために
は、錠菓の大きさによっても異なるが、粒度が3.5〜
70メッシュの範囲の粒度のものを主として含むかある
いはさらに70メッシュを超える粒度のものを少量含む
食用結着剤粉粒体を用いることが望ましい。3.5メッ
シュより小さいメッシュのものを僅か少量含んでいて
も、あるいは70メッシュを超えるものを僅か少量含ん
でいても本発明の作用・効果が損なわれない範囲であれ
ば差し支えない。食用結着剤粉粒体の粒度は、さらに好
ましくは10〜60メッシュの範囲である。粒度が70
メッシュを超えるものを多量に含むとシャリシャリ感が
なくなるので好ましくない。粒度が3.5メッシュ未満
のものを多量に含むとゴツゴツして食感が悪化するので
好ましくない。
【0016】また、(B)成分の食用結着剤粉粒体の配
合量は、上記粒度によっても左右されるが錠菓に噛み出
し時の適度な硬度と、シャリシャリ感を付与するために
は、錠菓全体に対して80〜0重量%、好ましくは80
〜10重量%である。上記のように(A)成分によって
は(B)成分を配合しなくてもよい場合があるが、80
重量%を超えるとシャリシャリ感がなくなる恐れがある
ので好ましくない。
【0017】(B)成分の食用結着剤粉粒体の形状、形
態は特に限定されず、丸形、四角形、三角形、その他多
角形など、また顆粒状のもの、あるいはこれらの組み合
わせでもいずれでもよい。中でも顆粒状のものは好まし
く使用できる。
【0018】本発明において用いる(C)成分の食用滑
沢剤は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、あるい
はさらに下記の(D)成分などの各粉粒体をドライブレ
ンドした後、打錠機を用いて打錠して本発明の錠菓を成
型する際の成型性を向上させるために使用するものであ
り、具体的に、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、シ
ョ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、精製
タルクなどを挙げることができる。これらは単独で用い
ることもできるが、2つ以上を組み合わせて用いること
もできる。
【0019】(C)成分の食用滑沢剤は、打錠時に円滑
な成型性を得るために、粒度は細かい方が好ましく、1
00メッシュを超えるものを主として含む食用滑沢剤粉
粒体を用いることが望ましい。
【0020】(C)成分の食用滑沢剤粉粒体の配合量
は、成型性を向上させるとともに、錠菓の食味、食感や
錠菓の噛み出し時の適度な硬度とシャリシャリ感などの
特性を損なわない範囲において適量配合する[但し
(A)成分+(B)成分+(C)成分=100重量%]
ことが望ましい。(A)成分や(B)成分などの他の成
分によっても左右されるが、具体的には、例えば、錠菓
全体に対しておよそ3重量%程度添加する例を挙げるこ
とができる。
【0021】本発明においては、上記(A)成分と
(C)成分の組み合わせあるいは(A)成分と(B)成
分と(C)成分との組み合わせでは得られる特性が不十
分であったり、あるいは錠菓にさらに崩壊性などを付与
するなどの必要がある場合は、上記(A)成分、(B)
成分、(C)成分以外に、錠菓に(D)成分として食用
改良剤粉粒体を配合することができる。
【0022】(D)成分の食用改良剤の具体例として
は、例えば、オリゴ糖、キシリトール、キシロース、セ
ルロース、ソルビトール、デンプン、トレハオース、パ
ラチノース、ブドウ糖、ポリデキストロース、マルチト
ール、マルトース、マンニトール、ラクチトール、還元
パラチノース、還元水飴、砂糖、湿熱処理デンプン、水
飴、無水結晶マルトースなどを挙げることができる。こ
れらは単独で用いることもできるが、2つ以上を組み合
わせて用いることもできる。
【0023】(D)成分の食用改良剤は、錠菓に噛み出
し時の適度な硬度と、シャリシャリ感を付与するために
は、錠菓の大きさによっても異なるが、粒度が3.5〜
70メッシュの範囲の粒度のものを主として含むかある
いはさらに70メッシュを超える粒度のものを少量含む
食用改良剤粉粒体を用いることが望ましい。3.5メッ
シュより小さいメッシュのものを僅か少量含んでいて
も、あるいは70メッシュを超えるものを僅か少量含ん
でいても本発明の作用・効果が損なわれない範囲であれ
ば差し支えない。食用改良剤粉粒体の粒度は、さらに好
ましくは10〜60メッシュの範囲である。粒度が70
メッシュを超えるものを多量に含むとシャリシャリ感が
なくなるので好ましくない。粒度が3.5メッシュ未満
のものを多量に含むとゴツゴツして食感が悪化するので
好ましくない。
【0024】(D)成分の食用改良剤粉粒体の配合量
は、錠菓全体に対して15〜0重量%、好ましくは10
〜1重量%[但し(A)成分+(B)成分+(C)成分
+(D)成分=100重量%]である。15重量%を超
えるとシャリシャリ感がなくなる恐れがあるので好まし
くない。
【0025】(D)成分の食用改良剤粉粒体の形状、形
態は特に限定されず、丸形、四角形、三角形、その他多
角形など、また顆粒状のものでもいずれでもよい。
【0026】本発明の錠菓には、本発明の主旨を逸脱し
ない範囲においてさらに、その他の成分(E)を配合す
ることができる。(E)成分としては、具体的には、例
えば、酸味料、強化剤、着色料、香料、その他の材料を
挙げることができる。
【0027】本発明で使用できる酸味料としては、具体
的に、例えば、アスコルビン酸、クエン酸、グルコン
酸、コハク酸、ブドウ酸、フマール酸、リンゴ酸、酒石
酸、酢酸、乳酸など、およびそれらの塩類を挙げること
ができる。これらは単独で用いることもできるが、2つ
以上を組み合わせて用いることもできる。
【0028】本発明で使用できる強化剤としては、具体
的に、例えば、ビタミン類、鉄、カルシウムなどのミネ
ラル類、食物繊維、その他各種機能性素材などを挙げる
ことができる。これらは単独で用いることもできるが、
2つ以上を組み合わせて用いることもできる。
【0029】本発明で使用できるその他の材料として
は、具体的に、例えば、甘味料、アスパルテーム(L−
フェニルアラニン化合物)、ステビアなどを挙げること
ができる。これらは単独で用いることもできるが、2つ
以上を組み合わせて用いることもできる。
【0030】本発明で使用できる着色料としては、具体
的に、例えば、アナトー色素、ウコン色素、カカオ色
素、カラメル色素、クチナシ青色素、クチナシ赤色素、
クチナシ黄色素、赤色2号、赤色3号、赤色4号、赤色
40号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、
赤色106号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1
号、青色2号、タマリンド色素、スピルリナ色素、パプ
リカ色素、コーン色素、トマト色素、カロチン色素、ア
カビート色素、ベニコウジ色素、ベニバナ赤色素、ベニ
バナ黄色素、ムラサキコーン色素、ムラサキヤマイモ色
素、ビタミンB2、アカキャベツ色素、アカダイコン色
素、ベリー色素、ブドウ色素、パプリカ粉末などを挙げ
ることができる。
【0031】これらの酸味料、強化剤、着色料、香料、
その他の材料は1つあるいは2つ以上を任意に組み合わ
せて用いることができる。各(E)成分の配合量は特に
限定されず、本発明の作用・効果を損なわない範囲にお
いて適宜決ることが好ましい。
【0032】図1に本発明の錠菓の製造工程の一実施形
態を示す。先ず、砂糖、水飴、水などからなる原料を
それぞれ計量した後、煮詰める。次いで、酸味料、香
料、着色料、果汁などからなる添加物を添加混合後、
冷却する。冷却後、粉砕して、篩分けして、本発明の粒
度範囲の粒度を有する(A)成分のハードキャンデー粉
粒体を作る。
【0033】一方、ソルビトールからなる原料を本発
明の粒度範囲の粒度を有するよう篩分けした後に、計量
して、本発明の粒度範囲の粒度を有する(B)成分の結
着剤粉粒体を作る。
【0034】また、(C)成分の食用滑沢剤粉粒体とし
て本発明の粒度範囲の粒度を有するショ糖脂肪酸エステ
ル粉粒体(原料)を計量、混合する。
【0035】また、砂糖、水飴、水、酸味料、果汁など
からなる原料をそれぞれを計量し、混合した後、造粒
する。造粒したものを乾燥し篩分けして、本発明の粒度
範囲の粒度を有する(D)改良剤粉粒体を作る。
【0036】このようにして作った(A)成分、(B)
成分、(C)成分、(D)成分および酸味料、着色料、
香料、その他の材料などからなる原料を計量し、混合
して作ったその他の成分(E)を所定の配合割合で配合
して常法に従って各成分をドライブレンドした後、打錠
機を用いて打錠して本発明の錠菓を成型する。成型され
た本発明の錠菓は密封包装するなど適宜包装して、貯
蔵、出荷される。
【0037】本発明の錠菓の形状、形態は特に限定され
ず、具体的には、例えば、円筒型、俵型、平板型、四角
型、三角型、その他多角型などを挙げることができる。
【0038】本発明において、これらの酸味料、強化
剤、着色料、香料、その他の材料などの成分(E)は
(A)成分を製造する際および/または(B)成分を製
造する際および/または(C)成分を製造する際および
/または(D)成分を製造する際にその一部あるいは全
部を配合することができる。上記(A)成分、(B)成
分、(C)成分、(D)成分を混合する際に成分(E)
を別に配合することもできる。
【0039】本発明において、上記の各工程における温
度、湿度などの条件は特に限定されないが、具体的には
例えば25℃、60%RH程度の雰囲気中で行う例を挙
げることができる。各工程は手作業で行っても、バッチ
式装置で行っても連続的に行っても、あるいはこれらの
組み合わせで行ってもよく、特に限定されないが、食品
を扱うので衛生面に充分配慮することが肝要である。
【0040】
【実施例】以下本発明を実施例により、具体的に説明す
るが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0041】(実施例1) (A)ハードキャンデー粉粒体の製造:先ず、砂糖2
1.8kg、水飴21.8kg、水8.0kgをそれぞ
れ計量した後、150℃で煮詰め、水分を2重量%程度
にした後、次いで、クエン酸1.2kg、果汁0.2k
g香料0.3kg、ベニバナ黄色素0.2kgを添加混
合後、冷却した。冷却後、粉砕し、篩分けして、粒度1
0〜20メッシュのハードキャンデー粉粒体40.2k
gを作った。 (B)食用結着剤粉粒体の製造:ソルビトールを篩い分
けし、42.9kgを計量して、粒度10〜60メッシ
ュの結着剤粉粒体42.9kgを作った。 (C)食用滑沢剤粉粒体を含む(E)成分の製造:クエ
ン酸0.8kg、ビタミンC2.0kg、香料0.2k
g、アスパルテーム0.1kg、およびショ糖脂肪酸エ
ステル粉粒体3.1kgを混合して6.2kgの(C)
食用滑沢剤粉粒体を含む(E)成分を作った。粒度は主
として100メッシュを超えるものであった。 (D)食用改良剤粉粒体の製造:砂糖9.7kg、水飴
0.4kg、水1.5kg、果汁0.1kg、ビタミン
C0.7kg、香料0.1kgを計量し、混合した後、
造粒した。造粒したものを乾燥し篩分けして、粒度10
〜60メッシュの食用改良剤粉粒体10.7kgを作っ
た。このようにして製造した(A)成分全量、(B)成
分全量、(C)成分を含む(E)成分全量、および
(D)成分全量を配合して常法に従ってドライブレンド
した後、打錠機を用いて打錠して本発明の錠菓(イ)1
00.0kgを成型し、包装した。表1に各成分の配合
量を示す。本発明の錠菓(イ)を食して評価したとこ
ろ、本発明の錠菓(イ)は噛み出し時に適度な硬度を有
し、歯で噛むと適度な歯脆さがあるとともに、一端崩れ
ると口中で容易に崩壊し、シャリシャリ感があり、そし
て口中で容易に溶解して美味しさが口中に広がった。
【0042】(実施例2) (A)ハードキャンデー粉粒体の製造:砂糖11.4k
g、水飴11.4kg、水4.5kgをそれぞれ計量し
た後、150℃で煮詰め、水分を2重量%程度にしたも
のを冷却した後、次いで、クエン酸0.6kg、果汁
0.1kg、香料0.1kg、クチナシ色素0.1kg
を添加混合した後、冷却する。冷却後、粉砕し、篩分け
して、粒度14〜20メッシュのハードキャンデー粉粒
体20.9kgを作った。 (B)食用結着剤粉粒体の製造:砂糖65.8kg、水
飴2.6kg、水2.0kg、果汁0.2kg、ビタミ
ンC4.6kg、香料0.2kgを計量し、混合した
後、造粒した。造粒したものを乾燥し篩分けして、粒度
10〜60メッシュの結着剤粉粒体72.7kgを作っ
た。 (C)食用滑沢剤粉粒体を含む(E)成分の製造:クエ
ン酸0.6kg、ビタミンC2.3kg、香料0.5k
g、およびショ糖脂肪酸エステル粉粒体3.0kgを混
合して6.4kgの(C)食用滑沢剤粉粒体を含む
(E)成分を作った。粒度は主として100メッシュを
超えるものであった。このようにして製造した(A)成
分全量、(B)成分全量および(C)成分を含む(E)
成分全量を配合して常法に従ってドライブレンドした
後、打錠機を用いて打錠して本発明の錠菓(ロ)10
0.0kgを成型し、包装した。表2に各成分の配合量
を示す。本発明の錠菓(ロ)を食して評価したところ、
本発明の錠菓(ロ)は噛み出し時に適度な硬度を有し、
歯で噛むと適度な歯脆さがあるとともに、一端崩れると
口中で容易に崩壊し、シャリシャリ感があり、そして口
中で容易に溶解して美味しさが口中に広がった。
【0043】(実施例3) (A)ハードキャンデー粉粒体の製造:先ず、砂糖3
3.4kg、水飴33.4kg、水12.0kgをそれ
ぞれ計量した後150℃で煮詰め、水分を2重量%程度
にした後、次いで、クエン酸1.8kg、果汁0.2k
g香料0.4kg、アカキャベツ色素0.3kgを添加
混合後、冷却した。冷却後、粉砕し、篩分けして、粒度
14〜20メッシュのハードキャンデー粉粒体61.6
kgを作った。 (B)食用結着剤粉粒体の製造:砂糖27.9kg、水
飴1.1kg、水0.7kg、果汁0.1kg、ビタミ
ンC2.0kg、香料0.1kgを計量し、混合した
後、造粒した。造粒したものを乾燥し篩分けして、粒度
10〜60メッシュの食用結着剤粉粒体30.8kgを
作った。 (C)食用滑沢剤粉粒体を含む(E)成分の製造:クエ
ン酸1.5kg、ビタミンC2.3kg、香料0.8k
g、およびショ糖脂肪酸エステル3.0kgを混合して
7.6kgの(C)食用滑沢剤粉粒体を含む(E)成分
を作った。粒度は主として100メッシュを超えるもの
であった。このようにして製造した(A)成分全量、
(B)成分全量および(C)成分を含む(E)成分全量
を配合し、常法に従って各成分をドライブレンドした
後、打錠機を用いて打錠して本発明の錠菓(ハ)10
0.0kgを成型し、包装した。表3に各成分の配合量
を示す。本発明の錠菓(ハ)を食して評価したところ、
本発明の錠菓(ハ)は噛み出し時に適度な硬度を有し、
歯で噛むと適度な歯脆さがあるとともに、一端崩れると
口中で容易に崩壊し、シャリシャリ感があり、そして口
中で容易に溶解して美味しさが口中に広がった。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【発明の効果】本発明の錠菓は、従来になかったタイプ
の錠菓であって、噛み出し時に適度な硬度を有し、歯で
噛むと適度な歯脆さがあるとともに、一端崩れると口中
で容易に崩壊し、シャリシャリ感があり、そして容易に
溶解して美味しさが口中に広がる。
【0048】本発明の錠菓の製造方法により、本発明の
錠菓を容易に効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の錠菓を製造する工程の一実施形態を
説明する説明図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−256695(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23G 3/00 - 3/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)砂糖および水飴を煮詰めた後、粉砕
    して得られる粒度が3.5〜34メッシュのハードキャ
    ンデー粉粒体を錠菓全体に対して20重量%以上100
    重量%未満、 (B)砂糖、水飴、ソルビトールから選ばれる1つある
    いは2つ以上を組み合わせてなる(A)成分のバインダ
    ーとしての粒度が3.5〜70メッシュの食用結着剤粉
    粒体を錠菓全体に対して10重量%以上80重量%未
    満、および (C)成型性を向上させるための食用滑沢剤粉粒体、お
    よび (D)砂糖および水飴からなる崩壊性などを付与するた
    めの粒度が3.5〜70メッシュの食用改良剤粉粒体を
    錠菓全体に対して1〜15重量%配合した[但し、
    A)成分+(B)成分+(C)成分+(D)成分=1
    00重量%とする]ことを特徴とする適度な硬度とシャ
    リシャリ感を合わせ有する錠菓。
  2. 【請求項2】(A)成分、(B)成分、(C)成分およ
    び(D)成分を所定量配合し、各粉粒体をドライブレン
    ドした後、打錠機を用いて打錠して成型することを特徴
    とする適度な硬度とシャリシャリ感を合わせ有する請求
    項1記載の錠菓の製造方法。
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