JP3262084B2 - インクジェットプリンタ及びその残留インク吐出方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ及びその残留インク吐出方法

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JP3262084B2
JP3262084B2 JP30572998A JP30572998A JP3262084B2 JP 3262084 B2 JP3262084 B2 JP 3262084B2 JP 30572998 A JP30572998 A JP 30572998A JP 30572998 A JP30572998 A JP 30572998A JP 3262084 B2 JP3262084 B2 JP 3262084B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタ及びその残留インク吐出方法に関し、特に使い捨
てタイプのインクタンクを有するインクジェットプリン
タ及びその残留インク吐出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェットプリンタは、特開
平8−230202号公報に示されているように、初期
にはインクカートリッジ内の袋状のインク容器の重量に
よりカートリッジ底面に全面で接触していた受け板をイ
ンクが減少にともなって下から受け板に接触するばね板
の弾性力により上昇させ、そのばね板の上昇する端部の
位置を2位置センサを介して検知し、インク切れが近い
ことを、間近と直前の2段階で検知し、事前にインク切
れの準備を可能とし、インク切れとなったときにユーザ
がインクカートリッジを交換する構成となっている。
【0003】また、一般的にインクカートリッジは、使
い捨てタイプとなっており、内部にインクが残留してい
るものは通常産業廃棄物として廃棄しなければならない
が、インクが残留していないものは通常のごみとして廃
棄できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インクカート
リッジは、通常インクタンクが複数色一体型となってい
て、かつ、空になったインクタンクにインクを補充でき
ず、一色でもインクが無くなると、他の色のインクが残
っているにもかかわらず廃棄しなければならない。ま
た、インクタンクは通常印刷ヘッドと一体化されたイン
クカートリッジとされており、各色独立型のインクカー
トリッジにおいても、使用量が少ない一般ユーザーは、
長期間使用しないことによって印刷ヘッドの複数のノズ
ルのうち一部のノズルが乾燥して目詰まりを起し、イン
クカートリッジを交換せざるをえなくなることもある。
したがって、インクカートリッジ廃棄時に完全にインク
を使い切ることは難しく、どうしてもタンク内にインク
を残したまま、廃棄することが多い。そのため、インク
カートリッジを産業廃棄物として、他の多くの廃棄物と
は別にして廃棄しなければならなくなり、手間がかかる
という問題がある。
【0005】本発明の目的は、使用済みのインクカート
リッジのインクタンク内に残ったインクを、ユーザの手
間をかけずに全て吐き出させることができるインクジェ
ットプリンタ及びその残留インク吐出方法を提供するも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
プリンタは、異なる色のインクを貯蔵する1つ以上のタ
ンクが一体化されたインクタンクと、前記タンクに貯蔵
されたインクをそれぞれ吐出する1つ以上の印刷ヘッド
と、吐出されたインクにより塗布される用紙と、前記1
つ以上のタンク内部のインク残量を検知するインク残量
検知部と、全てのタンク内部の全残留インクの吐出を指
示する残留インク吐出指令をユーザの操作に基づいて出
力する司令部と、前記残留インク吐出指令が入力される
インク残量がわずかになりインクの空吐きによりイン
ク吐出量が少なくなっても前記インク残量検知部が全て
のタンクにおいてインク残量無を検知するまで前記印刷
ヘッドに含まれる全てのノズルから前記用紙に対して前
記タンク内部のインクを吐出させる制御部とを有してい
る。
【0007】この発明によれば、ユーザの操作によりイ
ンク残量がなくなるまでインクタンク内部のインクを吐
出させてインクタンクを空にする事ができ、使用済みの
インクタンクを産業廃棄物として廃棄する必要が無くな
り、ユーザが容易にインクタンクを廃棄できる。
【0008】 または、本発明の他のインクジェットプ
リンタは、異なる色のインクを貯蔵する1つ以上のタン
クが一体化されたインクタンクと、前記タンクに貯蔵さ
れたインクをそれぞれ吐出する1つ以上の印刷ヘッド
と、吐出されたインクにより塗布される用紙と、前記1
つ以上のタンク内部のインク残量を検知するインク残量
検知部と、前記インク残量が予め定められた量より少な
いタンクがあることを検知するとインク残量がわずかに
なりインクの空吐きによりインク吐出量が少なくなって
前記インク残量検知部が全てのタンクにおいてインク
残量無を検知するまで前記印刷ヘッドに含まれる全ての
ノズルから前記用紙に対して前記タンク内部のインクを
吐出させる制御部とを有している。
【0009】この発明によれば、十分なインク吐出量が
得られないままユーザが印刷を継続してしまうことを確
実に防ぐことができ、また、ユーザによるインクタンク
内残留インクの吐出開始操作の手間を省くことができ
る。
【0010】また、上記発明において、前記用紙の幅内
で前記印刷ヘッドを往復移動させる印刷ヘッド移動部
と、前記印刷ヘッドの往復移動方向に対して直角な方向
に用紙を搬送する用紙搬送部とを更に有し、前記制御部
は、前記残留インク廃棄指令が入力されると全てのイン
クタンクのインク残量無を検知するまで前記印刷ヘッド
移動部に前記印刷ヘッドを繰り返し往復移動させその移
動方向切り替え時に前記印刷ヘッドのインク吐出幅より
短い距離だけ前記用紙搬送部に前記用紙を搬送させつつ
前記印刷ヘッドにインクを吐出させる。
【0011】この発明によれば、印刷ヘッドの移動方向
切り替え時に用紙搬送部に印刷ヘッドのインク吐出幅よ
り短い距離だけ用紙を搬送させつつ印刷ヘッドにインク
を吐出させるので、インクの吐出に消費する用紙を少な
くすることができる。
【0012】また、さらに、前記制御部は、前記各タン
クのインク残量に基づいてインク吐出量を判定し、イン
ク吐出量が予め定められた吐出量より少ないと判断した
場合には対応する印刷ヘッドに対し、インク吐出量が前
記吐出量より多い場合に印刷ヘッドに対して出力する第
1のインク吐出信号より強くインクを吐出させる第2の
インク吐出信号を出力する。
【0013】この発明によれば、インク残量が少なくな
りインク吐出量が少なくなった印刷ヘッドについてはイ
ンクの吐出力が強化されるので、効率的に短時間でイン
クの吐出しを終了することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第
1の実施形態の構成を示すブロック図である。図1を参
照すると、本発明のインクジェットプリンタは、インク
を貯蔵するインクタンク1とインクタンク1から供給さ
れるインクを吐出する印刷ヘッド2とを有するインクカ
ートリッジ3と、インクタンク1内のインクが少なくな
ったことを検出するインク残量少検出部4と、タンク内
のインクが全て無くなってしまったことを検出するイン
ク残量無検出部5と、インクカートリッジ3を用紙搬送
方向と直角方向に往復移動させるスペーシング機構部6
と、印刷ヘッド2から吐出されたインクが塗布される用
紙(図示せず)の搬送を行う用紙搬送部7と、これらを
制御する制御部8と、ユーザの操作によりインクジェッ
トプリンタの動作を操作するための操作部9と、インク
残量に関する表示等を行う表示部10を備えている。
【0015】操作部9には、インクタンククリーニング
指令を出力するためのスイッチが設けられ、ユーザが押
下することにより上位装置を操作することなくインクタ
ンククリーニング指令を出力することも可能となってい
る。インクタンククリーニング指令とは、インクタンク
内に残留している全てのインクを吐出することを指示す
る指令である。
【0016】制御部8は、操作部9からインクタンクク
リーニング指令を受信すると、用紙搬送部7にプリンタ
内部に収納された用紙を搬送させ、その用紙に対して印
刷ヘッド2にインクの吐出しを開始させインク残量無検
出部5によってインク残量を検知しつつスペーシング機
構部6にスペーシング動作を行わせ、用紙搬送部7に所
定の改行幅で用紙を搬送させながら、インク残量がなく
なるまで印刷ヘッド2にインクタンク1内のインクを吐
出させることによりユーザの手間をかけずにインクタン
クを空にし、通常のごみとして廃棄を可能とする。
【0017】次に、本発明に係るインクタンクの構成に
ついて図2を参照して説明する。
【0018】図2は、本発明に係るインクタンクの構成
を示す断面図である。
【0019】インクタンク1は、例えば幅約3cm、奥
行き約5cm、高さ約10cm程度の直方体形状であ
り、異なる3色のインクY、M、Cをそれぞれ貯蔵する
3つのタンク11が横に並んで1体化されており、それ
ぞれのタンク11の底部に印刷ヘッド2に連通する吐出
し口12が設けられている。底面はインクが吐出し口1
2に向かって流れ易いように吐出し口12を頂点とした
錘状に傾斜が付けられている。インクは、例えばカーボ
ンの様な導電性物質を含んでおり、導電性を有してい
る。それぞれの各タンク11の底部の内壁には、底面付
近の側壁にインク残量少検出部4用の1対の電極14が
設けられ、底部の吐出し口12の付近にはインク残量無
検出部5用の1対の電極13が設けられている。
【0020】電極13、14は、例えば、金やプラチナ
などの電気を通し且つ酸化し難い材質で作られる。電極
13、14は共に、インクタンクの揺れ等による水面の
揺れによる影響を出来るだけ受けないように円盤状の形
状とし、直径は5mm程度とする。また、インク残量無
検出用の電極13は、タンク11の内壁の底面中心部に
ある吐出し口12のすぐ外側に取り付けられ、インク残
量少検出用の電極14は、タンク11の内壁の側面の下
辺中央に、電極14の外縁が接する位置よりも上方に例
えば2mm程度上方に取り付けられる。各タンクに2組
ずつ設けられた電極13、14はそれぞれ図示しない配
線によりインクタンク1の外面に設けられた図示しない
接点に接続されている。
【0021】またインクカートリッジ3はユーザが容易
に交換可能にスペーシング機構部6により移動されるキ
ャリッジ(図示せず)に取り付けられ、インクカートリ
ッジ3がキャリッジに装着された状態で、電極13、1
4に接続されたのインクカートリッジ側の接点がキャリ
ッジ側に設けられた接点を介してそれぞれインク残量少
検出部4またはインク残量無検出部5に接続される。ま
た、インクカートリッジ3が交換されたか否か検知する
ための図示しないセンサがキャリッジに備えられてい
る。
【0022】インク残量少検出部4は、制御部8からの
指示に基づいて1対の電極間に一定周期(約5分)毎に
微少な電流を流してインクの残量を検知する。
【0023】インク残量少検出部4及びインク残量無検
出部5は、1対の電極13間または1対の電極14間に
予め定められた電圧値の電圧、例えば3vを加え、電極
間に流れる電流値を測定してインク量少またはインク無
を検出する。また、インク残量が充分に有る時は、イン
ク残量無検出部4は動作させず、電極からは電流を流さ
ない。
【0024】インク残量が充分に有るときは電極13、
14全体がインクに浸されているため、例えば、約10
μA程度の電流が流れるが、インク水面が電極の高さま
で下降すると、インクに浸された面積の減少に比例して
電流値も下降する。インク量少及びインク無と判断すべ
きインク量に対応する電流値は、予め実験で求めてそれ
ぞれインク残量少検出部4及びインク残量無検出部5に
インク残量少検出電流値及びインク残量無電流値として
設定される。また、インクの色によって導電性が異なる
場合は、それぞれの色毎に異なる複数のインク残量少検
出電流がインク残量少検出部4及びインク残量無検出部
5に設定される。
【0025】制御部8は、通常時、パーソナルコンピュ
ータ等の外部装置より与えられた印刷命令に従って、印
刷ヘッド2へ印刷信号を出力する。
【0026】また、制御部8は、インクカートリッジ3
を用紙搬送方向と直角方向に往復するスペーシング動作
を行うようにスペーシング機構部6を制御する。
【0027】また、制御部8は、上述のように予め定め
られた一定周期毎にインク残量少検出部4へインク残量
が少なくなっていないかどうかの検出を指示し、インク
残量少が検出されなければ、そのまま通常の印刷を継続
する。
【0028】また、制御部8は、インク残量少検出部4
によりインクタンク1内のインクが少なくなったことを
検出すると、表示部10にインク残量少を表示する。
【0029】ユーザが操作部9を操作してインクタンク
クリーニング指令が制御部8に入力されると、矩形波の
インク吐出信号を印刷ヘッドに出力し、印刷ヘッドはこ
のインク吐出信号に基づいてインクを吐出し、このイン
ク吐出し動作により、用紙上にはインクの塗布が行われ
る。インク吐出信号は、インク吐出のタイミングを示
し、また加える電圧によって印刷ヘッドがインクを吐出
する強さを変化させる。ただし、インクタンククリーニ
ング指令が入力されてもインク残量少のタンクが1つも
ないときには、インク吐出指令を無視する。
【0030】また、インク吐出し動作では、ヘッドに含
まれる全てのノズルからインクを吐き出させる動作を行
う。また、インク吐出し動作では、インクの吐出、非吐
出の1周期の時間は、通常の印刷での1ドット周期と関
係なく、短時間で多くのインクを吐出しできるように設
定されていることが望ましい。
【0031】また、制御部8は、インク吐出し動作時に
印刷ヘッド4の右方向への移動が終了してから左方向へ
の移動を開始するまでの間、または左方向への移動が終
了してから右方向への移動が開始されるまでの間に用紙
を通常印刷におけるの改行幅より少ない所定量だけ搬送
させる。このとき、インク排出を用紙のできるだけ少な
い範囲内で終了させるように、手や周囲が汚れない範囲
で、用紙上に出来るだけ高密度にインクを塗布するよう
に用紙搬送部7を制御して用紙を搬送する。この用紙搬
送中にもインク吐出を行うことにより短時間にインク吐
出が完了するので望ましい。
【0032】また、制御部8は、3つのタンクのインク
残量の組み合わせに基づいてインク吐出し動作時の改行
幅を決定するための改行幅設定テーブルを保持してお
り、用紙の改行幅は、各タンクのインク残量を検出し、
同じ場所に何度もインクを重ねて塗布する事により、必
要な用紙量を出来る限り少なくなるようにする。この改
行幅の設定値は、予め実験によって必要な用紙量を出来
る限り少なくなるよう設定されており、また、操作部9
の操作により設定変更可能とする。
【0033】改行幅設定テーブルの一例を図3に示す。
改行幅設定テーブルにおいては、3つのタンクのインク
残量の組み合わせとヘッドが一度に印字する事が出来る
幅を基準とした比率で表した改行幅とを対応させてお
り、インク残量が少ない組み合わせであるほど小さい改
行幅が対応している。例えば、1つのタンクのみインク
残量少で、残りの2つのタンクはインク残量少と判断さ
れる量より多い場合には、ヘッドが一度に印字する事が
出来る幅の、例えば1/2の改行幅とし、1つのタンク
のみインク残量少で他の2つがインク残量無の場合には
ヘッドが一度に印字する事が出来る幅の、例えば1/1
0の改行幅とする。
【0034】なお、インク残量が少ないとは、上述のイ
ンク残量少検出部により検出されるインク残量少とは異
なり、後述のようにインク吐出量が大幅に少なくなるイ
ンク量を意味し、インク残量無検出部により検知され
る。
【0035】次に図4を参照して本実施形態の動作につ
いて詳細に説明する。
【0036】図4は本発明の第1の実施形態の動作を示
すフローチャートである。
【0037】操作部9からインクタンク1内の残インク
を全て排出させるためのインクタンククリーニング指令
が出力され制御部8で受信する(ステップS1)とま
ず、すべてのタンクについてインク残量少か否か検出し
インク残量少のタンクがあるかチェックする(ステップ
S2)、もし、すべてのタンクがインク残量少でなけれ
ば、何もせずに処理を終了する。インク残量少のタンク
があったら、外部のパーソナルコンピュータ等の装置か
ら送られる印刷データの受信を中止し、受信中止前に受
信していた印刷データについて印刷が完了すると印刷し
た用紙は排出される(ステップS3)。次にインクの吐
き出し用の用紙を給紙トレイから印刷ヘッド2の前面ま
で搬送する(ステップS4)。搬送後、制御部8は、前
回インク残量無か否かを検出して一定時間が経過したか
判断し(ステップS5)、経過していれば全てのタンク
について設定されたインク無検出電流値、例えば1μA
を下回ったか否かを検出する(ステップS6)。ステッ
プS6で検出した結果に基づき、あるいは、ステップS
5で一定時間経過していなければ前回の検出結果に基づ
いて、全てのタンクがインク残量無であるか、インク残
量無しでないタンクがあるかを判断し(ステップS
7)、どれか1つでもインク残量無でなければ、次に各
タンクのインク残量がインク残量少と判断される量より
少なくなり一度の吐出し量が少なくなっていると判断さ
れる量に対応する所定の電流値、例えば電極13間に流
れる電流が5μAを下回っているか判断する(ステップ
S8)。そして、印刷用紙の左端から右端まで、または
右端から左端までスペーシング機構部6によりスペーシ
ング動作を行わせ、それと同時に、印刷ヘッド2にイン
ク吐出信号を出力しインクを用紙上に吐出させる(ステ
ップS9)。このとき、電極13間に流れる電流値が上
述の電流値(5μA)を下回ったタンクにおいては、よ
り強くインクを吐出させるインク吐出信号、例えばイン
ク吐出時に印刷ヘッドに加えられる電圧を高くしたイン
ク吐出信号でインクの吐出しを行わせる。これは、イン
クが大量に残っている時点では、一度の吐き出し動作
で、ヘッドが吐き出し得る能力の100%の吐き出しを
行う事が出来るが、残存インクがわずかになると、ノズ
ルからのインクの空吐き等が多くなり、一度の吐出し量
が少なくなるためである。
【0038】そして、スペーシング方向の切り替わり時
に、図3に示す改行幅設定テーブルを参照して、3つの
タンクのインク残量の組み合わせに基づいた改行幅で用
紙を搬送する(ステップS10)。ここで、図3におい
てインク量が少ないとは、電極13間に流れる電流値が
上述の電流値(5μA)を下回ったことを意味する。
【0039】ステップS10の処理後は、ステップS5
に戻りこれらの処理を繰り返す。
【0040】ステップS7にて全てのタンクについて下
回るとインクが完全に無くなったと判断し、表示部にイ
ンク無を表示し、スペーシング動作及びインク吐出し信
号の出力を停止する(ステップS11)。その後、イン
クカートリッジが交換されたか否かを判定し(ステップ
S12)、インクカートリッジが交換されたら、インク
残量少検出部4により、インク残量少であるか否か判断
され(ステップS13)、インク残量少ではなく、十分
あることが検知されると制御部8は外部装置からの印刷
信号の受信を再開する(ステップS14)。
【0041】このように、本発明のインクジェットプリ
ンタは、操作部9から制御部8へインクタンク1内の残
インクを全て排出させるためのインクタンククリーニン
グ指令が与えられ、インク残量少のタンクがあると、用
紙にインクを吐出し続け全てのインクタンクをからにす
るので、使用済みのインクタンクを産業廃棄物として廃
棄する必要が無くなり、ユーザが容易にインクタンクを
廃棄できる。
【0042】次に、図5を参照して本発明の第2の実施
形態について説明する。
【0043】図5は本発明の第2の実施形態の動作を示
すフローチャートである。
【0044】本実施形態では、第1の実施形態と同様
に、予め定められた一定周期毎にインク残量少検出部4
において各タンクのインク残量が少ないか否かの検出を
行うが、インク残量少のインクタンクがあることを検知
する(ステップS15)と、ユーザによる操作なしに上
述のステップS3以降の処理を行ってインクタンク内の
インクを排出する点で第1の実施形態と異なる。したが
って、インク残量少のインクタンクがあることを検知す
ると通常の印刷は継続させず、インクタンク内の全ての
インクを排出する。
【0045】この第2の実施形態によれば、十分なイン
ク吐出量が得られないままユーザが印刷を継続してしま
うことを確実に防ぐことができ、また、インクタンクク
リーニング開始操作の手間を省くことができる。
【0046】以上の説明では、インクタンクは3つのタ
ンクを1体としたものについて説明したが、3つに限ら
ず、複数のタンクが一体となったもの、さらにタンクが
1つのものでも構わない。
【0047】また、インクタンクと印刷ヘッドが一体と
なっているものとして説明したが、インクタンクのみを
交換するものとしても構わない。
【0048】また、インク量を分類する段階数は、さら
に多くしても、また改行幅もその組み合わせに応じてき
め細かく設定しても構わない。
【0049】また、通常の印刷用の用紙以外の用紙を収
納し、インク吐出しは専用の用紙に吐出すものとしても
かまわない。
【0050】この場合、安価な用紙を用いることによ
り、費用をかけずにインクタンククリーニング吐出しを
行うことができる。
【0051】また、インクタンククリーニング指令は、
印刷データをインクジェットプリンタに入力するパーソ
ナルコンピュータ等の外部装置から入力されるものとし
てもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
操作部9からユーザの操作によりインクタンククリーニ
ングが指示されると制御部8がインクタンク内に残留し
ているインクを全て吐き出させるので、使用済みのイン
クタンクを産業廃棄物として廃棄する必要が無くなり、
ユーザが容易にインクタンクを廃棄できる。
【0053】また、3つのインクタンクのうち、残存イ
ンクがわずかになって一度の吐出し量が少なくなったタ
ンクにおいては、より強くインクを吐出しさせるインク
吐出信号でインクの吐出しを行わせるので、短時間でイ
ンクの吐出しを終了することができる。
【0054】また、インク吐出し時には3つのタンクの
インク残量の組み合わせに基づいた改行幅で用紙を搬送
するので、インクの吐出しに消費する用紙を少なくする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明に係るインクタンクの構成を示す断面図
である。
【図3】本発明に係る改行幅設定テーブルの一例を示す
図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の動作を示すフローチ
ャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態の動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 インクタンク 2 印刷ヘッド 3 インクカートリッジ 4 インク残量少検出部 5 インク残量無検出部 6 スペーシング機構部 7 用紙搬送部 8 制御部 9 操作部 10 表示部 11 タンク 12 吐出し口 13、14 電極 Y、M、C インク

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる色のインクを貯蔵する1つ以上の
    タンクが一体化されたインクタンクと、前記タンクに貯
    蔵されたインクをそれぞれ吐出する1つ以上の印刷ヘッ
    ドと、吐出されたインクにより塗布される用紙と、前記
    1つ以上のタンク内部のインク残量を検知するインク残
    量検知部と、全てのタンク内部の全残留インクの吐出を
    指示する残留インク吐出指令をユーザの操作に基づいて
    出力する司令部と、前記残留インク吐出指令が入力され
    るとインク残量がわずかになりインクの空吐きによりイ
    ンク吐出量が少なくなっても前記インク残量検知部が全
    てのタンクにおいてインク残量無を検知するまで前記印
    刷ヘッドに含まれる全てのノズルから前記用紙に対して
    前記タンク内部のインクを吐出させる制御部とを有する
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 異なる色のインクを貯蔵する1つ以上の
    タンクが一体化されたインクタンクと、前記タンクに貯
    蔵されたインクをそれぞれ吐出する1つ以上の印刷ヘッ
    ドと、吐出されたインクにより塗布される用紙と、前記
    1つ以上のタンク内部のインク残量を検知するインク残
    量検知部と、前記インク残量が予め定められた量より少
    ないタンクがあることを検知するとインク残量がわずか
    になりインクの空吐きによりインク吐出量が少なくなっ
    ても前記インク残量検知部が全てのタンクにおいてイン
    ク残量無を検知するまで前記印刷ヘッドに含まれる全て
    のノズルから前記用紙に対して前記タンク内部のインク
    を吐出させる制御部とを有することを特徴とするインク
    ジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記用紙の幅内で前記印刷ヘッドを往復
    移動させる印刷ヘッド移動部と、前記印刷ヘッドの往復
    移動方向に対して直角な方向に用紙を搬送する用紙搬送
    部とを更に有し、 前記制御部は、全てのタンクのインク残量無を検知する
    まで前記印刷ヘッド移動部に前記印刷ヘッドを繰り返し
    往復移動させその移動方向切り替え時に前記印刷ヘッド
    のインク吐出幅より短い距離だけ前記用紙搬送部に前記
    用紙を搬送させつつ前記印刷ヘッドにインクを吐出させ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジ
    ェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、前記各タンクのインク残
    量に基づいてインク吐出量を判定し、インク吐出量が予
    め定められた吐出量より少ないと判断した場合には対応
    する印刷ヘッドに対し、インク吐出量が前記吐出量より
    多い場合に印刷ヘッドに対して出力する第1のインク吐
    出信号より強くインクを吐出させる第2のインク吐出信
    号を出力することを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、前記1つ以上のタンクの
    インク残量の組み合わせに基づいて、前記印刷ヘッドの
    移動方向切り替え時の用紙の搬送量を決定することを特
    徴とする請求項3に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 異なる色のインクを貯蔵する1つ以上の
    タンクが一体化されたインクタンク内に残留する全イン
    クの吐出を指示する残留インク吐出指令を受けるステッ
    プと、前記インクタンク内の各タンクのインク残量を検
    出するステップと、前記残留インク吐出指令を受けて
    ンク残量がわずかになりインクの空吐きによりインク吐
    出量が少なくなっても全てのタンクにおいてインク残量
    無しを検知するまで前記印刷ヘッドに含まれる全てのノ
    ズルから用紙に対し前記インクタンク内のインクを吐出
    するステップとを有することを特徴とするインクジェッ
    トプリンタの残留インク吐出方法。
  7. 【請求項7】 異なる色のインクを貯蔵する1つ以上の
    タンクが一体化されたインクタンク内の各タンクのイン
    ク残量を検出する第1のステップと、前記タンクのうち
    インク残量が予め定められた量より少ないタンクがある
    ことを検出する第2のステップと、前記第2のステップ
    を受けてインク残量がわずかになりインクの空吐きによ
    りインク吐出量が少なくなっても全てのタンクにおいて
    インク残量無しを検知するまで前記印刷ヘッドに含まれ
    る全てのノズルから用紙に対し前記インクタンク内のイ
    ンクを吐出する第3のステップとを有することを特徴と
    するインクジェットプリンタの残留インク吐出方法。
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