JP3261658B2 - トランス - Google Patents

トランス

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JP3261658B2
JP3261658B2 JP04231292A JP4231292A JP3261658B2 JP 3261658 B2 JP3261658 B2 JP 3261658B2 JP 04231292 A JP04231292 A JP 04231292A JP 4231292 A JP4231292 A JP 4231292A JP 3261658 B2 JP3261658 B2 JP 3261658B2
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  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】この発明は、高周波加熱装置等に
利用されるトランスの改良に関する。
【0001】
【従来技術とその課題】周知のように、トランスは、一
次側と二次側との間における電圧差あるいは電流差を採
るために利用されるが、その際の変圧比あるいは変流比
を大きく採るために、従来のトランスにあっては、一次
側コイルの巻数と二次側コイルの巻数との比を可能な限
り大きくすることが必要になる。
【0002】しかし、両者間における巻数の比が極端に
大きくなると、例えば、二次側コイルにおいて大きい発
熱が招来されることになり、この発熱による二次側コイ
ルの過熱に対処するために二次側コイルを太径にする必
要を生じる。
【0003】一方、二次側コイルを太径にすると、これ
に応じて一次側コイルをも太径にすることが必要にな
り、その結果、従来のトランスにおいては、変圧比ある
いは変流比を可能な限り大きく採るようにすると、全体
重量の増大化や全体の大型化が招来され易くなり、重量
の低減化及び小型化の実現を困難にしている。
【0004】また、二次側コイルにおいて大きい発熱が
招来される場合には、この発熱に対処すべく冷却手段を
具有する必要を生じ、従来では、一次側コイルを含めて
全体を油浸状態にしたりコイルを内部から水冷する等と
されて、これまた、従来のトランスにおいて重量の低減
化及び小型化の実現を困難にしている。
【0005】それ故、上記従来のトランスによれば、変
圧比あるいは変流比を大きくしながらこれを軽量小型化
することができず、従って、この種トランスを利用す
る、例えば、高周波加熱装置等の小型軽量化が実現され
ず、更には、該高周波加熱装置等を、例えば、マニピュ
レータ装置類に搭載することを不可能にしているのが実
情である。また、高周波加熱装置に利用される従来のト
ランスでは、磁束の漏れ損失に対する対策が不十分であ
るという問題があった。
【0006】この発明は、上記した事情に鑑みて創案さ
れたもので、その目的とするところは、変圧比あるいは
変流比を大きくしながらこれを小型軽量化すると共に磁
束の漏れ損失の最小化を図り、二次側の放熱効率を高め
ることを可能にして、この種トランスを利用する、例え
ば高周波加熱装置等の小型軽量化を実現し、更には、該
高周波加熱装置等を、例えば、マニピュレータ装置類に
搭載することを可能にするに最適となるトランスを新た
に提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明の係るトランスは、導線を筒状に巻き
付けた一次側コイルと、板で成形された二次側コイルと
からなり、該二次側コイルは一次側コイルの内側に縦方
向に挿入される筒状体と、上記一次側コイルの両側と背
面側とを囲繞する外壁部と、上記筒状体と外壁部の上端
と下端とにそれぞれ結合される蓋部及び底部とで構成さ
れ、上記筒状体は上下方向に開放される筒孔と正面側の
割りとを有し、上記蓋部は上記筒孔に対向する透孔とこ
の透孔に連通する正面側の割りとを有し、更に上記底部
は上記筒孔に対向する透孔とこの透孔に連通する正面側
の割りとを有し、上記上下の透孔を介してそれぞれ上下
の鉄芯の脚を筒状体内に挿入したことを特徴とする。更
に具体的には、外壁部の正面側開口部から一対の出力端
子部材を挿入し、それぞれ正面側開口部の両端と、蓋部
の両端と、底部の両端とに当接させていることを特徴と
する。
【0008】
【作用】それ故、一次側コイルと二次側コイルとの間
に、所定の磁場が発生される。
【0009】この場合に、二次側コイルの筒状体が一次
側コイルの内周に沿うように配在されることから、一次
側コイルの内周側における磁束の漏れが抑えられ、一
方、二次側コイルの外壁部が一次側コイルを囲繞するこ
とにより、一次側コイルの外周側における磁束の漏れも
抑えられる。
【0010】また、二次側コイルが板とされるから、耐
熱性が向上すると共に放熱効果に優れ、特に、二次側コ
イルの外壁部が一次側コイルを囲繞することにより、二
次側における放熱面積が一層大きくなり、放熱効果を大
きくする。
【0011】
【実施例】以下、図示したところに基づいて、この発明
を説明する。
【0012】この発明の一実施例に係るトランスは、図
1に示すように、導線を筒状に巻き付けた一次側コイル
1と、二次側コイルとしての導電性の板2と、を有して
なるのを原則とし、更には、一対のE字型の鉄芯3と、
一対の出力端子部材4と、を有してなる。
【0013】一次側コイル1は、従来のトランスにおけ
る一次側コイルと同様に、任意の回数に回巻形成されて
なり、二つの入力端子(図示せず)に電気的に接続され
る入力端子接続部位1u、1vを有してなる。
【0014】尚、一次側コイル1は、図示例にあって、
長円状の平面形状を呈するように回巻形成されている
が、これに代えて、従来のトランスにおけると同様に略
円形の平面形状を呈するように回巻形成されてなるとし
ても良い。
【0015】一方、二次側コイルとしての板2の筒状体
2cは、この実施例にあって、上記一次側コイル1の内
側に縦方向に挿入されて、長方形の平面形状を呈する。
この筒状体2cの筒孔2dに、各一の鉄芯3の中央部の
脚3aを上下方向から挿通可能にしている。
【0016】上記筒状体2cは、その周壁の正面部2a
に縦方向に延在される割り2bを有してなるとし、該割
り2bを有することによって、出力端子の形成を可能に
している。なお、筒状体2cは導電板材を折曲加工する
ことにより得られる。
【0017】ところで、この実施例にあっては、二次側
コイルである板2の一部は、一次側コイル1の周りを囲
繞するとしている。
【0018】即ち、上記板2は、上記筒状体2cに加え
て、一次側コイル1の両側と背面側とを囲繞する角U字
形の外壁部20と、該外壁部20の下端及び筒状体2c
の下端に溶接などによって電気的に接続される底部21
と、上記外壁部20の上端及び筒状体2cの上端に溶接
などによって電気的に接続される蓋部22と、を有して
なる。なお、外壁部20は導電板材を折曲加工すること
により得られる。
【0019】上記外壁部20は、一次側コイル1の平面
形状に略一致するように、この実施例にあっては、その
形状が角U字形を呈するように形成されてなるもので、
所謂自由端側となる正面側を正面側開口部20aとし、
該正面側開口部20aを形成している外壁部20に溶接
などによって一対の出力端子部材4の電気的な接続を可
能にしている。
【0020】また、上記外壁部20は、この実施例にあ
って、その背面側となる中央部20bの上端に切欠部2
0cを有してなり、該切欠部20cを上記一次側コイル
1における入力端子接続部位1u、1vの挿通部位にし
ている。
【0021】上記底部21及び蓋部22は、上記外壁部
20は勿論のこと上記一対の出力端子部材4と共に、一
次側コイル1を外部から遮蔽する所謂ハウジングを形成
するが如くに配設されるものである。
【0022】そして、上記底部21及び蓋部22は、上
記筒状体2cの筒孔2dに対向する透孔21b、22b
とこれらに連通して正面方向に開口する割り21a、2
2aを有してなり、これらの各割り21a、22aは筒
状体2cの割り2bにも連通している。更に、上記出力
端子部材4も、割り21a、22aに連通するように所
定間隙をおいて分離された状態にて外壁部20の各部分
に接触するように、かつ正面側開口部20aを塞ぐよう
に、配設されてなる。
【0023】鉄芯3は、この実施例にあって、上下に分
割された一対からなるE型鉄芯とされ、特に、この実施
例にあっては、フェライト樹脂で形成されるとしてい
る。
【0024】鉄芯3をフェライト樹脂で形成する場合に
は、該鉄芯3自体の大幅な軽量化が可能になり、トラン
スの全体重量の大幅な低減化に寄与することになる。
【0025】この発明に係るトランスが以上のように形
成されるから、一次側コイル1と板2との間に、磁場が
発生される。
【0026】この場合に二次側の筒状体2cが一次側コ
イル1の内周に沿うように配在されることから、一次側
コイル1の内周側における磁束の漏れが少なくなり、特
に、実施例のように、二次側の外壁部20、底部21、
蓋部22が一次側コイル1を外側から囲繞するように形
成されることで、一次側コイル1の外周側における磁束
の漏れも少なくなり、一次側コイル1を中心にする磁場
が形成される。
【0027】その結果、一次側コイル1の内周側に二次
側の筒状体2cを配在するのみとする場合に比較して強
い磁場の発生が可能になり、電圧や電流の変換効率が高
くなる。
【0028】また、二次側コイルが所謂板2で形成され
ることから、耐熱性が増すと共に、放熱効果に優れるこ
とになり、特に、実施例のように、板2が一次側コイル
1を囲繞するように形成される場合には、板2における
放熱面積が一層大きくなり、放熱効果を極めて大きくす
る。
【0029】その結果、要する場合に所謂空冷を配慮す
れば足り、二次側コイルである板2の表面を強制的に冷
却するための冷却手段の具有が不必要になる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、板か
らなる二次側コイルを、一次側コイルの内側に縦方向に
挿入される筒状体と、一次側コイルの両側と背面側とを
囲繞する外壁部と、上記筒状体と外壁部の上端と下端と
にそれぞれ結合される蓋部及び底部とから構成し、上記
筒状体は上下方向に開放される筒孔と正面側の割りとを
有し、上記蓋部は上記筒孔に対向する透孔とこの透孔に
連通する正面側の割りとを有し、更に上記底部は上記筒
孔に対向する透孔とこの透孔に連通する正面側の割りと
を有し、上記上下の透孔を介してそれぞれ上下の鉄芯の
脚を筒状体内に挿入したことから、トランスとして磁場
形成機能が効率良く発揮されることになると共に、二次
側コイルにおける耐熱性が増して放熱効果に優れること
になり、特に、二次側コイルとしての板の外壁部が一次
側コイルを囲繞するように形成されることで、磁場形成
機能が極めて効率良く発揮されると共に、二次側におけ
る放熱面積が一層大きくなり、放熱効果を極めて大きく
する。
【0031】従って、トランスの形成にあって、その大
型化が招来されない上に、それ故、全体重量が増大され
る危惧がなく、冷却効果のために一次側コイルを含めて
全体を油浸状態にする等が不要となり、また、鉄芯をフ
ェライト樹脂で形成する場合には、一層の軽量化が可能
になり、全体重量の低減化及び小型化の実現を容易に可
能にする。
【0032】その結果、変圧比あるいは変流比を大きく
しながらトランスを小型軽量化することが可能になり、
この種トランスを利用する、例えば、高周波加熱装置等
の小型軽量化を容易に実現し得ると共に、該高周波加熱
装置等を、例えば、マニピュレータ装置類へ搭載するこ
とを容易に可能にする等、幾多の利点を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るトランスの一実施例を一部破断
して示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 一次側コイル 2 板(二次側コイル) 2b、21a 22a 割り 2c 筒状体 2d 筒孔 3 鉄芯 3a 鉄芯の脚 4 出力端子部材 20 外壁部 20a 正面側開口部 21 底部 21b、22b 透孔 22 蓋部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−5620(JP,U) 特公 昭42−15044(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/28,30/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導線を筒状に巻き付けた一次側コイル
    と、板で成形された二次側コイルとからなり、該二次側
    コイルは一次側コイルの内側に縦方向に挿入される筒状
    体と、上記一次側コイルの両側と背面側とを囲繞する外
    壁部と、上記筒状体と外壁部の上端と下端とにそれぞれ
    結合される蓋部及び底部とで構成され、上記筒状体は上
    下方向に開放される筒孔と正面側の割りとを有し、上記
    蓋部は上記筒孔に対向する透孔とこの透孔に連通する正
    面側の割りとを有し、更に上記底部は上記筒孔に対向す
    る透孔とこの透孔に連通する正面側の割りとを有し、上
    記上下の透孔を介してそれぞれ上下の鉄芯の脚を筒状体
    内に挿入したことを特徴とするトランス。
  2. 【請求項2】 外壁部の正面側開口部から一対の出力端
    子部材を挿入して、それぞれ正面側開口部の両端と、蓋
    部の両端と、底部の両端とに当接させている請求項1の
    トランス。
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CN107210121A (zh) * 2015-03-27 2017-09-26 深圳市鸿栢科技实业有限公司 逆变直流电阻焊机高频变压器

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