JP3259541B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP3259541B2
JP3259541B2 JP22477094A JP22477094A JP3259541B2 JP 3259541 B2 JP3259541 B2 JP 3259541B2 JP 22477094 A JP22477094 A JP 22477094A JP 22477094 A JP22477094 A JP 22477094A JP 3259541 B2 JP3259541 B2 JP 3259541B2
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稔 金子
光 梶
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗濯機に係り、特に洗濯
機本体上面の開口部を開閉する蓋に操作スイッチ、表示
器を搭載して操作性を改善した洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来洗濯機は操作性を向上するため、洗
濯物投入口の前部に操作スイッチ、表示器を配置してい
た。しかしこれでは投入口の前部が操作スイッチ、表示
器で隠され投入口が小さくなり、衣類の出し入れがしに
くく、また洗濯槽の底にある靴下等の小物を置き忘れる
等の問題があった。
【0003】これを解決する技術として特開昭63−1
25298号公報記載の技術がある。これは洗濯機本体
上面の開口部を開閉する折り畳み可能な蓋を設け、従来
洗濯物投入口前面にあったスイッチ等を備えた操作部を
この蓋の前面に移設し、開口部を広くし、蓋を開放した
状態にあっても操作部がその蓋に隠されることがないよ
うにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この例では操
作情報の送信及び電源供給のための電気配線が蓋内を通
り本体に接続されているため、(1)蓋の重さが増し配
線の弾性のため折り曲げ開閉がしずらい、(2)配線が
蓋のヒンジを通るため、折れ曲がり、断線等の危険性が
高い、(3)廃棄、再利用等の環境対策に対し、分解、
組み立て性の面で大きな労力がかかる、(4)配線を伝
わって水が接続部を濡らし電気絶縁等を起こし易く、こ
の防水対策に製造コストがかかる等の問題がある。
【0005】本発明の目的は、操作性を向上した、若し
くは操作性を損なうことなく、広々投入口を持ち、しか
も前記(1)から(4)の問題を解決した洗濯機を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は洗濯槽と洗濯槽を回転させる電動機を内蔵
し、本体上面に設けた開口部をカバーする回動可能に支
持され折り畳みにより開閉自在な蓋を備えた洗濯機にお
いて、前記蓋上に操作スイッチ、操作及び洗濯機動作を
表示する表示器等からなる操作表示手段を設けると共
に、磁気が通るように構成した(例えば磁性体に巻かれ
た)受電コイルと、受電コイルに誘起される電圧を整流
平滑する受電手段と、操作スイッチ情報及び表示情報の
双方向通信を行う蓋部通信手段とを蓋内部に設ける。
【0007】そして本体上面に前記受電コイルが巻かれ
た磁性体等磁気が通るように構成した部材と磁路を形成
する磁性体等の部材に巻かれた送電コイルを設けると共
に、本体内部に送電コイルに交流電流を供給する送電手
段と、操作スイッチ情報及び表示情報の双方向通信を行
う本体通信手段と、本体洗濯動作を制御する本体洗濯制
御手段とを設ける。
【0008】本発明の洗濯機は次のいずれかの態様を特
徴とする。◆ (1):本体上面の開口部を開閉する蓋が、2枚以上の
蓋板部材を含み、その内の一枚の蓋板部材の一端が前記
本体にヒンジ機構で回動可能に支持され、他端部が他の
前記蓋板部材の一端部に他のヒンジ機構で回動可能に支
持され、両蓋板部材が屈曲する折り畳み可能な蓋とし、
前記蓋板部材の内の一枚の上面に操作スイッチ、操作及
び/または洗濯機動作を表示する表示器を備える操作表
示部を設け、前記両ヒンジ機構に磁気が通るように構成
したヒンジ軸を夫々設け、前記操作表示部を形成した蓋
板部材内に前記ヒンジ軸の周囲に配した受電コイルとこ
れに接続される整流平滑手段とを設け、該前記操作表示
部を形成した蓋板部材と前記本体との間に位置する蓋板
部材内部にて、隣合う蓋板部材及び/または前記本体と
の接続部に位置する両前記ヒンジ軸の周囲に配したコイ
ル同士を接続し、前記本体内部に前記ヒンジ軸の周囲に
配した送電コイルとこれに電流を供給する送電手段とを
設け、前記本体から前記操作表示部に無線にて電力を供
給する。
【0009】(2):(1)において、前記蓋板部材は
結局は折たためれば良いが、特に前蓋板及び後蓋板の2
枚にて構成されることが簡便である。尚、後述の通りコ
の字状に折れ曲がるタイプも有効である。
【0010】(3):本体上面の開口部を開閉する蓋
が、前蓋板、後蓋板の2つの部材を含み、後蓋板の一端
部が本体に第1のヒンジ機構で回動可能に支持され、他
端部が前蓋板の一端部に第2のヒンジ機構で回動可能に
支持され、両蓋板が屈曲する折り畳み可能な蓋とし、前
蓋板上面に操作スイッチ、操作及び/または洗濯機動作
を表示する表示器を備える操作表示部を設け、両第1及
び第2のヒンジ機構に磁気が通るように構成した第1及
び第2のヒンジ軸を設け、前蓋板部内に第2のヒンジ軸
の周囲に配した受電コイルとこれに接続される整流平滑
手段とを設け、後蓋板部内に第2のヒンジ軸の周囲に配
したコイルと第1のヒンジ軸の周囲に配したコイルとを
設けて両コイルを内部で接続し、本体内部に第2のヒン
ジ軸の周囲に配した送電コイルとこれに電流を供給する
送電手段とを設け、本体から操作表示部に無線にて電力
を供給する。
【0011】(4):本体上面の開口部を開閉する蓋
が、前蓋板、後蓋板の2つの部材を含み、後蓋板の一端
部が本体に第1のヒンジ機構で回動可能に支持され、他
端部が前蓋板の一端部に第2のヒンジ機構で回動可能に
支持され、両蓋板が屈曲する折り畳み可能な蓋とし、前
蓋板上面に操作スイッチ、操作及び/または洗濯機動作
を表示する表示器を備える操作表示部と整流平滑手段と
を設け、第2のヒンジ機構にヒンジ軸を設け、後蓋板部
内にこのヒンジ軸の周囲に受電コイルを設け、整流平滑
手段と受電コイルとを接続し、後蓋板内部にヒンジ軸の
周囲に配した送電コイルを設け、本体内部に送電コイル
に交流電流を供給する送電手段とを設け、本体から操作
表示部に無線にて電力を供給する。
【0012】(5):(1)乃至(4)のいずれかにお
いて、前記の各ヒンジ軸は磁性体を主たる構成とし、前
記の電流は交流電流とし、前記の無線手段は電磁誘導と
して電気接点或いは電気接続線を用いることなく電力を
供給する。
【0013】
【0014】():(1)乃至()のいずれかにお
いて、表示操作部に通信手段を設け、本体内部に通信手
段を設け、両通信手段を用いて無線にて操作スイッチ押
下情報と表示情報の双方向通信を行う):()において、通信手段が磁性体とこれに巻
かれたコイル間の電磁誘導を媒体とする通信手段であ
る。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】送電手段が供給する電流、例えば交流電流は送
電コイルに流れ、無線手段、例えば電磁誘導手段の作用
により磁気が通るような手段、例えば磁性体内に磁界例
えば交流磁界を発生させる。この磁界は受電コイルに電
圧(交流磁界により交流電圧)を誘起する。この交流電
圧は受電手段で直流電圧に変換され操作表示手段及び蓋
部通信手段に電力を供給し、これらを動作させる。こう
して蓋上に設けられた操作表示部は操作スイッチの押下
情報を得るとともに表示器にそれに関する表示を行う。
【0019】送電コイルと受電コイルは別個に本体内部
と蓋内部に設けられ、磁気的には結合しているが電気的
には絶縁された状態である。つまり上記構成と作用によ
り本体から蓋部に電気的接点或いは配線なしに電力を供
給することが可能となる。
【0020】蓋部通信手段は、操作表示部の操作スイッ
チ押下情報を先の電力供給と同様の電磁誘導作用或いは
赤外線或いは電波を媒体として本体通信手段に送信す
る。また同様に本体通信手段からの表示情報を受信し、
これを操作表示部に伝える。操作表示部はこれをもとに
本体の洗濯状態を表示する。
【0021】本体通信手段は、本体制御部からの洗濯状
態を表示するための表示情報を先の電力供給と同様の電
磁誘導作用或いは赤外線或いは電波を媒体として蓋部通
信手段に送信する。また同様に蓋部通信手段からの操作
スイッチ押下情報を受信し、これを本体制御部に伝え
る。本体制御部はこれをもとに予めプログラムされてい
る手順で電動機等を制御して洗濯動作を行う。
【0022】こうして本発明によれば蓋上に操作表示手
段を設けることにより、操作性を維持しながら操作表示
部が開口部を塞ぐことがない。また電源の供給と操作ス
イッチ押下情報や表示情報の双方向通信を無接点で行う
ことにより電気配線が蓋から本体に通じることはなく、
蓋の重量増や蓋ヒンジ部での電気配線切断がなく、電気
配線を伝わっての漏水の心配はなく、各部品間毎の電気
配線がいらず分解、組み立て性が向上する。
【0023】
【実施例】以下、本発明を図面を用いて説明する。図1
は本発明を脱水兼用洗濯機に適用した第1の実施例の全
体構成斜視図(蓋開放時)である。同図において、1は
外箱2に上部カバー3を被着してなる洗濯機本体であ
り、外箱2の内部には水受槽(図示せず)が揺動自在に
吊持され、この水受槽内に洗濯及び脱水兼用の回転槽
(図示せず)が配置されている。
【0024】上部カバー3には回転槽内に臨む洗濯物の
出入り口4を形成するとともに、後部に扁平な箱状部5
を形成し、この箱状部5内に、給水口、給水弁、水位セ
ンサ等を収納配置し、前面右側に電源スイッチ6配置し
ている。
【0025】7は本体1上面の開口部たる出入り口4を
開閉する蓋で、この蓋7は後蓋板部8と前蓋板部9とか
らなり、両蓋板部8及び9をヒンジ機構10a、10b
によって屈曲可能に連結している。16は前蓋板部9に
設けた操作表示部である。17は外箱2と水受槽との間
の空間に設けた洗濯機本体制御部である。
【0026】図2はこの蓋7単独の下面図である。この
蓋7は、後蓋板部8と前蓋板部9とからなり、前蓋板部
9の後端部に取付軸11a、11bを形成し、後蓋板部
8の前端部に受軸12a、12bを形成し、これら取付
軸と受軸を嵌合してヒンジ機構10a、10bを構成す
る。また後蓋板部8の後端部に取付軸13a、13bを
形成し、この取付軸13a、13bを上部カバー3に設
けた受軸14a、14bに嵌合しヒンジ機構15a、1
5bを構成して回動可能に支持せしめている。
【0027】図3は蓋7閉鎖時の全体構成斜視図(蓋閉
鎖時)である。上記構成の図3に示す蓋7の閉鎖状態に
おいて、前蓋板部9と後蓋板部8との連結部を引き上げ
るように操作すると、後蓋板部8は後端のヒンジ機構1
5a、15bを中心にして上方に回動し、前蓋板部9は
この後蓋板部8に対し相対的にヒンジ機構10a、10
bを中心に下方へ回動し、この結果、蓋7は図1に示す
ように途中部分において概略V字状に屈曲した状態とな
り、これにて出入り口4が開放される。
【0028】図4は図3中I−I線に沿う断面図である。
操作表示部16は、図4に示すように前蓋板部9の前半
部に形成された凹部9a内に操作スイッチ18、蛍光表
示管よりなる表示器19等を取り付けた操作表示基板2
0を収納配置してカバー21により閉鎖して成り、カバ
ー21には操作スイッチ18を操作する押圧部21aが
一体に形成されている。尚、22はカバー21の上面に
粘着した弾性シートであり、表示器19の前面は透明と
なっており、押圧部21a上には文字等が印刷されてい
る。
【0029】図5は図2中II−II線に沿うヒンジ機構1
0aの断面図である。前蓋板部9の取付軸11aはその
ヒンジ軸内に円柱状の磁性体であるフェライト23を持
ち、その一端には受電コイル24が設置され、電線25
で凹部9a内の操作表示基板20に接続されている。こ
のヒンジ軸が嵌合される後蓋板部8の受軸12aの穴部
の周囲にはコイル26が設置されている。つまり受電コ
イル24、フェライト23、コイル26でトランスを構
成している。
【0030】ヒンジ機構15aも同様で後蓋板部8の取
付軸13aはそのヒンジ軸内に円柱状のフェライト27
を持ち、その一端にはコイル29が設置されている。先
のコイル26とコイル29は内部において電線30で接
続されている。後蓋板部8の取付軸13aが嵌合される
上部カバー3の受軸14aの穴部の周囲には送電コイル
31が配置され、電線32で外箱2内に設置される洗濯
機本体制御部17内の本体洗濯制御基板33に接続され
ている。つまりコイル29、フェライト27、送電コイ
ル31でトランスを構成している。
【0031】図6に図2中II−II線に沿うヒンジ機構1
0aの他の実施例の断面図である。図5では円柱状のフ
ェライトにコイルを巻いた構造のため、磁路(磁力線の
通り道)はフェライトと空気中で構成され磁気抵抗は大
きくトランスとしての伝送効率が低い。図6は磁路をな
るべくフェライトで構成するようにしたものである。
【0032】コイルの芯は勿論図5と同様に円柱状のフ
ェライト23であり、コイルの外側をもフェライトの円
筒ポッド34で包み込んでいる。これで磁路はほとんど
フェライト内にでき、蓋板部材のプラスチックが磁路の
ギャップになっているだけである。このため磁気抵抗は
少なくトランスとしての伝送効率も高い。
【0033】図7に本実施例の操作表示部電気回路構成
図を示す。図7において、35は操作スイッチ18の押
下状態を走査するキースキャン回路、36は表示器19
を駆動する表示回路、37はマイクロコンピュータ等で
構成され操作表示部全体を制御する操作表示制御回路、
38は受電コイル24を利用して洗濯機本体制御部17
と双方向通信を行う電磁誘導通信回路、39は受電コイ
ル24に誘起する交流電圧を電線25を介して受け、直
流電圧に変換し、各回路に供給する受電回路である。
【0034】操作表示基板20には操作スイッチ18、
表示器19の他に上記キースキャン回路35、表示回路
36、操作表示制御回路37、電磁誘導通信回路38、
受電回路39が組み込まれている。
【0035】図8に本実施例の洗濯機本体制御部電気回
路構成図を示す。図8において、40は回転槽内の水位
を検出する水位センサ、41は給水口から回転槽に給水
する給水弁、42は回転槽内の水を排水する排水弁、4
3は洗濯時に回転槽底部の羽根を或いは脱水時に回転槽
自身を回転させる電動機、44は蓋7の開閉に連動する
レバーで駆動されるマイクロスイッチ等で構成され、蓋
7の開放を検出する蓋開放センサである。
【0036】45はマイクロコンピュータ等で構成され
水位センサ40の検出情報、使用者の操作スイッチ押下
情報等により給水弁41、排水弁42、電動機43等を
制御して洗濯動作を行う本体洗濯制御回路である。46
は送電コイル31を利用して操作表示部と双方向通信を
行う電磁誘導通信回路、47は商用電源を受電する電源
プラグで、商用電源は電源スイッチ6を介して電源回路
48に導かれここで直流電圧に変換され、各回路に供給
される。
【0037】送電回路49は電源回路48からの直流電
圧を交流に変換して電線32を介して送電コイル31に
出力する。本体洗濯制御基板33には前記本体洗濯制御
回路45、電磁誘導通信回路46、送電回路49、電源
回路48が搭載されている。
【0038】図9に送電受電および電磁誘導通信回路の
詳細を示す。図9において380は受信回路、381は
結合コンデンサ、382は送信回路、383は2方向性
3端子サイリスタ、384は抵抗であり、これらで電磁
誘導通信回路38が構成される。460は受信回路、4
61は結合コンデンサ、462は送信回路であり、これ
らで電磁誘導通信回路46が構成される。390は共振
コンデンサ、391は整流ダイオード、392は平滑コ
ンデンサであり、これらで受電回路39が構成される。
490はトランジスタ、491は発振回路、492はオ
ア回路であり、これらで送電回路49が構成される。
【0039】ここで本実施例の動作を説明する。使用者
は洗濯を行うに当たってまず図3に示す閉鎖された蓋7
を、前蓋板部9と後蓋板部8との連結部を引き上げて、
図1に示す開放状態とする。そして出入り口4から洗濯
物を回転槽内に投入する。再度蓋7を閉鎖して図3の状
態にする。
【0040】電源スイッチ6が投入されると、電源回路
48は洗濯機本体制御部の各回路に直流電圧を供給し、
各回路は動作を開始する。ここでは蓋7を閉鎖するとし
たが、勿論蓋7を閉鎖せずに次の操作に移っても良い。
【0041】まず送電回路49、送電コイル31から受
電コイル24、受電回路39へ電力が無接点で伝送さ
れ、操作表示部の各回路に直流電圧が供給される動作を
説明する。前蓋板部9と後蓋板部8を回動連結するヒン
ジ機構10aのフェライト23、受電コイル24、コイ
ル26及び後蓋板部8と上部カバー3を回動連結するヒ
ンジ機構15aのコイル29、フェライト27、送電コ
イル31はトランスを形成する。そしてこれらトランス
は電線30で縱接されている。
【0042】送電コイル31は電線32で送電回路49
のコイル端子493a、493bに接続され、電源回路
48から送電回路49の直流電圧入力端子494a、4
94bに供給される直流電圧が印加される。この直流電
圧によって送電コイル31に流れる電流は、コイル端子
493bと直流入力端子494bの間に接続されている
トランジスタ490で断続される。
【0043】トランジスタ490は発振回路491で駆
動され、この発振回路491は所定周波数の矩形波を発
振する回路で、その発振はオア回路492を介して送信
端子495またはコントロール端子496の電圧で制御
される。どちらかの端子に電圧が印加されている間は発
振回路491が発振し、トランジスタ490をスイッチ
ングする。
【0044】このため送電コイル31には先の周波数で
断続された電流(交流電流)が流れる。これにより電磁
誘導作用でフェライト27で形成される磁路には交流磁
界が発生する。この交流磁界により電磁誘導作用でコイ
ル29には交流電圧が誘起される。この電圧は電線30
でコイル26に伝えられ、フェライト23に交流磁界を
誘起する。
【0045】この交流磁界により電磁誘導作用で受電コ
イル24には交流電圧が誘起される。この交流電圧は電
線25を介して受電回路39のコイル端子393a、3
93bに導かれ、整流ダイオード391、平滑コンデン
サ392で直流電圧に変換され電圧出力端子394から
操作表示基板の各回路に供給される。共振コンデンサ3
90は受電コイル24に並列に接続され、並列共振回路
を形成している。そしてこの共振周波数はほぼ発振回路
491の発振周波数に設定されており、送電回路49か
ら受電回路39への電力伝送の効率を増加させるととも
に、発振周波数の高調波が他の電子機器に与える妨害を
減少させるように働く。
【0046】使用者が電源スイッチ6を投入すると、ま
ず電源回路48から電圧を供給された本体洗濯制御回路
45内のマイクロコンピュータはリセットされ、予め記
憶されている所定のプログラムに従い、まず送電回路4
9のコントロール端子496に電圧を印加して発振回路
491を発振させ、先に説明したように送電回路49、
送電コイル31から受電コイル24、受電回路39を介
して、操作表示部の各回路への電力供給を開始する。
【0047】すると操作表示制御回路37内のマイクロ
コンピュータはリセットされ、予め記憶されている所定
のプログラムに従い、洗濯機の動作状況を表示器19に
表示するとともに操作スイッチ18の押下情報を監視す
る動作を行う。
【0048】次に使用者は操作スイッチ18を押して洗
濯プログラムの種類や洗濯水流の強弱等の選択を行う。
この操作スイッチ押下情報はキースキャン回路35を介
して操作表示制御回路37のマイクロコンピュータに取
り込まれ、表示回路36を介してその選択を表示器19
に表示する。また同時にこの押下情報は実際に給排水
弁、電動機を制御して洗濯を行わさせるため、操作表示
制御回路37のマイクロコンピュータから本体洗濯制御
回路45のマイクロコンピュータに送信される。
【0049】また洗濯機本体の動作状況、例えば給水
中、排水中、洗濯中、脱水中、洗濯終了等を使用者に表
示またはブザー音で知らせるために本体洗濯制御回路4
5のマイクロコンピュータから操作表示制御回路37の
マイクロコンピュータに送信される。
【0050】これらの双方向データ通信は操作表示制御
回路37に接続される電磁誘導通信回路38と本体洗濯
制御回路45に接続される電磁誘導通信回路46を用い
て、受電回路39、受電コイル24、コイル26、コイ
ル29、送電コイル31、送電回路49で構成される電
磁誘導による電力供給路を通じて行われる。
【0051】次に電磁誘導通信回路38、46を用いて
操作表示部16と洗濯機本体制御部17の間で行う操作
スイッチ情報、表示情報の通信動作を説明する。◆まず
本体洗濯制御回路45から操作表示制御回路37へのデ
ータ送信動作を説明する。本体洗濯制御回路45内のマ
イクロコンピュータのデータ出力端子は電磁誘導通信回
路46のデータ入力端子463に接続され送信回路46
2に入力される。送信回路462の出力は送信端子46
4を介して送電回路49の送信端子495に接続され、
オア回路492の一入力に接続されている。送信回路4
62はマイクロコンピュータからのデータ信号を整形し
た上で電圧レベル変換してオア回路492が許容する電
圧データ信号にするものである。
【0052】マイクロコンピュータはデータ送信にあた
ってコントロール端子496をグランド電位とし、発振
回路491の発振を停止させる。そして次にデータ信号
をデータ入力端子463に出力する。すると発振回路4
91はデータ信号に従い間欠的に発振を行う。これによ
って電源供給時と同様に受電コイル24には交流電圧が
発生する。
【0053】この電圧は受電回路39の通信端子395
a、395bを介して電磁誘導通信回路38の通信端子
385a、385b間に導かれる。そして結合コンデン
サ381を通じて受信回路380に入力される。受信回
路380はフィルタ、整流平滑回路、コンパレータ等で
構成され発振周波数成分が抽出され、整流平滑される。
この後コンパレータで適切な基準電位で比較整形され送
信データ信号が再生される。この再生された送信データ
信号はデータ出力端子386を介して操作表示制御回路
37内のマイクロコンピュータに出力される。図10
(a)に以上の通信動作のタイミング、信号波形の概略
を示す。
【0054】次に逆に操作表示回路37のマイクロコン
ピュータから操作スイッチ情報を本体洗濯制御回路45
内のマイクロコンピュータに送信する動作を説明する。
操作表示制御回路37内のマイクロコンピュータのデー
タ出力端子は電磁誘導通信回路38のデータ入力端子3
87に接続され送信回路382に入力される。
【0055】送信回路382の出力は2方向性3端子サ
イリスタ383のゲートに接続される。2方向性3端子
サイリスタ383は抵抗384を介して通信端子385
a、385bに接続されている。送信回路382はマイ
クロコンピュータからのデータ信号を整形した上で電圧
レベル変換して2方向性3端子サイリスタ383を駆動
するにたる電圧データ信号にするものである。通信端子
385a、385bは受電回路39の通信端子395
a、395bに接続される。
【0056】この構成で2方向性3端子サイリスタ38
3をオンオフすると受電コイルの両端には抵抗384が
接続される状態と切り離される状態が交互に繰り返され
る。送電回路49から受電回路39に前述の説明で電力
が伝送されている状態では電圧出力端子394は各回路
の電源端子が負荷としてに接続されている状態である。
この状態で2方向性3端子サイリスタ383をオンオフ
すると抵抗384を先の負荷と並列に接続したり離なし
たりすることと等価である。つまり、受電回路の負荷を
変動させることになる。
【0057】この負荷変動は送電コイル31の逆起電圧
に変動を生じ結果、送電回路49内のトランジスタ49
0のコレクタ電圧の変動となって現れる。このコレクタ
電圧の変動は受信端子497、465を介して電磁誘導
通信回路46内のコンデンサ461を通じて受信回路4
60に入力される。受信回路460はフィルタ、整流平
滑回路、コンパレータ等で構成され発振周波数成分が抽
出され、整流平滑される。この後コンパレータで適切な
基準電位で比較整形され送信データ信号が再生される。
この再生された送信データ信号はデータ出力端子466
を介して本体洗濯制御回路45内のマイクロコンピュー
タに出力される。図10(b)に以上の通信動作のタイ
ミング、信号波形の概略を示す。
【0058】こうして操作表示部16と洗濯機本体制御
部17の間で電源供給と同時に操作スイッチ情報、表示
情報の双方向通信が行われる。例えば使用者が自動運転
の操作スイッチを押せば、この情報は本体洗濯制御回路
45のマイクロコンピュータに伝えられ、マイクロコン
ピュータはこれによって予めプログラムされたシーケン
スに従い、給水弁41を開き水を規定量入れ、自動で洗
剤を投入して、回転槽内の羽根を電動機43で回転させ
て洗浄を開始する。
【0059】洗浄、すすぎ開始時には、回転槽内の羽根
回転による水の吹き出しを防止するため、蓋開放センサ
44で蓋7の開放を検出して、表示或いはブザー音で使
用者に注意を促す。脱水開始時には、回転漕の高速回転
での危険を予防するため、蓋開放センサ44で蓋開放を
検出して使用者に蓋7を閉じるように表示或いはブザー
音で報知するとともに、蓋が閉じられるまで脱水動作の
開始を停止する。特に脱水動作では回転槽が高速で回転
しており危険なため、誤って使用者が蓋7を開けた場
合、これを蓋開放センサ44で検出し、即座に回転を停
止する。
【0060】洗浄の次は脱水、すすぎを所定回数行ない
洗濯を終了する。これらの途中では現在の洗濯状態を使
用者に知らせるため、本体洗濯制御回路45のマイクロ
コンピュータから洗濯状態の表示情報が操作表示制御回
路37のマイクロコンピュータに送られ、表示器19に
表示される。表示するとともにブザー音で知らせても有
効である。
【0061】図11に他の実施例の蓋7下面図を示す。
同図は前蓋板部9と後蓋板部8間のヒンジ機構10aに
のみ前実施例と同様に受電コイル24、フェライト2
3、送電コイル31からなるトランスを組み込み、後蓋
板部8と上部カバー3のヒンジ機構15aにはコイル、
フェライトからなるトランスを組み込まず、防水シール
部50を介して屈曲可能な電線32を導き出したもので
ある。
【0062】図12にこの後蓋板部8の後面を示す。電
線32は上部カバー3内の本体洗濯制御基板33内の送
電回路49に接続される。この構成ではコイル、フェラ
イトからなるトランスが前実施例より一つ削減できる
が、電線32が蓋開閉の度に屈曲されることになる。
【0063】しかし、蓋開閉による屈曲は前蓋板部9と
後蓋板部間8が水平からV字形の鋭角までのほぼ180
度であるに対し、後蓋板部8と上部カバー3間は水平か
ら直角までのほぼ90度であるため、電線32に多少の
遊びを持たせて布線すれば屈曲で断線にいたる可能性は
少ない。◆他の構成及び動作は先の実施例と同様なため
に省略する。
【0064】以上本実施例によれば、操作表示部16が
前蓋板部9に組み込まれ、従来のようにこれが出入り口
4の一部を塞ぐことはなく、結果広々とした出入り口4
が得られ洗濯物の出し入れがし易くなる。また洗濯機本
体制御部17から操作表示部16への電力供給がヒンジ
機構10a、15aに組み込まれたコイル、フェライト
からなるトランスを介して電磁誘導作用で行われるた
め、回動部分に電気的接続線はなく、従来問題となって
いたこの部分での接続線切れ或いは漏水を起こすことは
ない。更に同じ電力供給路を通じて洗濯機本体制御部1
7と操作表示部16間で操作スイッチ押下及び表示情報
の双方向通信を行うため、従来問題となっていた回動部
分でのデータ接続線切れ或いは漏水による操作不能、表
示不能を起こすことはない。
【0065】次に本発明の第2の実施例を図面を用いて
説明する。本実施例は電力供給は第1の実施例と同様に
ヒンジ機構10a、15aに組み込んだトランスで行う
が、双方向通信は赤外線を媒体とした光通信で行う。
【0066】図13は本実施例の全体構成斜視図(蓋開
放時)である。同図において図1と同一符号は同一物を
示す。55、56は前蓋板部9内部に設けた赤外線LE
D・フォトダイオードペアA及びB、57、58は上部
カバー3内に設けた赤外線LED・フォトダイオードペ
アC及びDである。
【0067】図14は本実施例の蓋7単独の下面図であ
る。同図において図2と同一符号は同一物を示す。前蓋
板部9に内臓される赤外線LED・フォトダイオードペ
アA55およびB56は電線で操作表示基板20に接続
される。赤外線LED・フォトダイオードペアA55
は、蓋7が閉じられた時上部カバー3に設置されている
赤外線LED・フォトダイオードペアC57と丁度対向
するように取り付けられている。
【0068】もう一つの赤外線LED・フォトダイオー
ドペアB56は、蓋7が開放された時上部カバー3に設
置されているもう一つの赤外線LED・フォトダイオー
ドペアD58と丁度対向するように取り付けられる。更
に前蓋板部9の両側面には微少な凸部59a、59bが
形成されている。この凸部59a、59bは上部カバー
3の、蓋7がはめ込まれる側面に形成される微少な凹部
60a、60bに、蓋開放状態(図13に示す)のとき
軽く嵌合し、赤外線LED・フォトダイオードペアB5
6とD58の対向位置を定める。
【0069】図15は本実施例の蓋7閉鎖時の全体構成
斜視図(蓋閉鎖時)である。同図において図3と同一符
号は同一物を示す。以上構成による蓋7開閉動作は第1
実施例と同様なため説明を省略する。
【0070】図16は本実施例の操作表示部電気回路構
成図である。図16において図7と同一、符号は同一物
を示す。図16で61は受電回路、62は赤外線通信回
路、63、64は赤外線LED、65、66はフォトダ
イオードである。赤外線LED63とフォトダイオード
65が赤外線LED・フォトダイオードペアA55を構
成し、同一ケースに平行してまとめてあり、前蓋板部9
内部に固定される。同様に赤外線LED64とフォトダ
イオード66が赤外線LED・フォトダイオードペアB
56を構成し、同一ケースに平行してまとめてあり、前
蓋板部9内部に固定される。
【0071】図17は洗濯機本体制御部電気回路構成図
である。図17において図8と同一符号は同一物を示
す。図18で67は送電回路、68は赤外線通信回路、
69、70は赤外線LED、71、72はフォトダイオ
ードである。赤外線LED69とフォトダイオード71
が赤外線LED・フォトダイオードペアC57を構成
し、同一ケースに平行してまとめてあり、上部カバー3
内部に固定される。同様に赤外線LED70とフォトダ
イオード72が赤外線LED・フォトダイオードペアD
58を構成し、同一ケースに平行してまとめてあり、上
部カバー3内部に固定される。
【0072】図18は本実施例の送電受電回路構成図を
示す。図18において図9と同一符号は同一物を示す。
受電回路61は受電回路39から通信端子395a、3
95bを削除したものであり、送電回路67は送電回路
49から送信端子495、受信端子497、オア回路4
92を削除したものであり、単に電力の伝送供給を行
う。電磁誘導作用による電力供給動作については第1実
施例と同様なため説明を省略する。
【0073】次に赤外線による双方向通信動作を説明す
る。赤外線通信回路62、68は、TV等のリモコンで
周知の如くコードデータをPPM変調し、この変調信号
で接続される赤外線LEDの発光を制御してデータ送信
し、フォトダイオードに入射した被変調赤外光が発生す
るPPM信号を復調し元のコードデータを受信する。
【0074】赤外線通信回路62、68のデータ入力端
子は各制御回路37、45内のマイクロコンピュータの
出力ポートに接続され、データ出力端子は入力ポートに
接続されている。そして操作スイッチ押下情報、表示情
報等が各制御回路37、45のマイクロコンピュータで
コード化され、赤外線通信回路62、68、赤外線LE
D63、64、69、70、フォトダイオード65、6
6、71、72を介して双方向に伝送される。
【0075】図19に図15中IV−IV線で示す断面(同
図(a))と図13中III−III線で示す断面(同図
(b))を示し、各赤外線LED・フォトダイオードペ
アの設置位置関係の詳細を示す。(a)は蓋7が閉じら
れている時、(b)は蓋7が開けられている時である。
【0076】対向する赤外線LEDとフォトダイオード
は前蓋板部9及び上部カバー3のプラスチック部材で隔
離されているが、赤外線が透過するように厚さ、混入す
る顔料を選んである。このため放射される赤外線はその
大部分がフォトダイオードに到達してこれに信号を生じ
せしめる。
【0077】このような二組の対向する赤外線LED・
フォトダイオードペアにより、蓋7の開閉のいかんに関
わらず常に双方向通信が可能となる。◆勿論図11に示
す蓋のように、ヒンジ機構15aへフェライト、コイル
からなるトランスを組み込まない方式でも良いことは明
らかである。
【0078】以上本実施例によれば、操作表示部16が
前蓋板部9に組み込まれ、従来のようにこれが出入り口
4の一部を塞ぐことはなく、結果広々とした出入り口4
が得られ洗濯物の出し入れがし易くなる。
【0079】また洗濯機本体制御部17から操作表示部
16への電力供給がヒンジ機構10a、15aに組み込
まれたコイル、フェライトからなるトランスを介して電
磁誘導作用で行われるため、回動部分に電気的接続線は
なく、従来問題となっていたこの部分での接続線切れ或
いは漏水により操作表示部16が動作不良を起こすこと
はない。
【0080】更に前蓋板部9に内臓される赤外線LED
・フォトダイオードペアと上部カバー3に内臓される赤
外線LED・フォトダイオードペアを使用し光を媒体と
して本体と操作表示部間で操作スイッチ押下及び表示情
報の双方向通信を行うため、従来問題となっていた回動
部分でのデータ接続線切れ或いは漏水による操作不能、
表示不能を起こすことはない。
【0081】次に本発明の第3の実施例を図面を用いて
説明する。本実施例では電力供給は第1の実施例と同様
にヒンジ機構10a、15aに組み込んだトランスで行
い、双方向通信は他のヒンジ機構に組込んだ対向する赤
外線LEDとフォトダイオードによる光通信で行う。
【0082】図20は本発明第3の実施例の全体構成斜
視図(蓋開放時)である。同図において図1と同一符号
は同一物を示す。10cは前蓋板部9と後蓋板部8を接
続するヒンジ機構で、ヒンジ機構10a、10bの中間
に設置される。
【0083】図21は本実施例の蓋7単独の下面図であ
る。同図において図2と同一符号は同一物を示す。前蓋
板部9の後端部中央に取付軸11cを形成し、後蓋板部
8の前端部中央に受軸12cを形成し、これらを嵌合し
てヒンジ機構10cを構成する。後蓋板部8の後端部中
央に取付軸13cを形成し、この取付軸13cを上部カ
バー3に設けた受軸14cに嵌合してヒンジ機構15c
を構成する。
【0084】取付軸11b内部にフォトダイオード76
を内蔵し、取付軸11c内部には赤外線LED75を内
蔵しこれらは電線で操作表示基板20に接続される。受
軸12bの底には赤外線LED78が、受軸12cの底
にはフォトダイオード80が設置されこれらは線で赤外
線中継回路77に接続されている。取付軸13b内部に
フォトダイオード81を内臓し、取付軸13c内部に赤
外線LED79を内蔵し、これらも線で赤外線中継回路
77に接続されている。
【0085】図22は本実施例の蓋7閉鎖時の全体構成
斜視図(蓋閉鎖時)である。同図において図3と同一符
号は同一物を示す。図23は本実施例の操作表示部電気
回路構成図、図24は後蓋板に組み込まれる電気回路構
成図、図25は洗濯機本体制御部電気回路構成図であ
る。図23、24、25において図16、17と同一符
号は同一物を示す。図23で75は赤外線LED、76
はフォトダイオードである。図24で77は赤外線通信
中継回路、78、79は赤外線LED、80、81はフ
ォトダイオードである。尚、洗濯機本体制御部17から
操作表示部16への電力供給動作は第1実施例と同様な
ため説明を省略する。また赤外線による双方向光通信は
第2実施例と同様なため説明を省略する。ここでは図2
4を用いて赤外線通信中継の動作を説明する。
【0086】後蓋板部8内の受電回路61はコイル29
から前述同様に電磁誘導による誘導電圧を整流して直流
電圧に変換し、赤外線通信中継回路77に供給する。赤
外線通信中継回路77はフォトダイオード80で受信し
たデータをそのまま赤外線LED79に送り、フォトダ
イオード81で受信したデータをそのまま赤外線LED
78に送る。つまり赤外線LED75とフォトダイオー
ド83の間及びフォトダイオード76と赤外線LED8
2の間の双方向光通信を中継する機能を持つ。
【0087】図26にヒンジ機構10b、10cへの赤
外線LED、フォトダイオード設置法の詳細を示す。前
蓋板部9の取付軸11bの先端にフォトダイオード7
6、対応する後蓋板部の受軸12bの底には先のフォト
ダイオード76に対向するように赤外線LED78を固
定配置する。
【0088】また前蓋板部の取付軸11cの先端に赤外
線LED75、対応する後蓋板部の受軸12cの底には
先の赤外線LED75に対向するようにフォトダイオー
ド80を固定配置する。この配置により、取付軸および
受軸が回動しても赤外線LEDとフォトダイオードは常
に対向して赤外線の送受が可能となる。後蓋板部8と上
部カバー3とを回動接続するヒンジ機構15b、15c
へも同様にフォトダイオード81、83、赤外線LED
79、82を組み込む。他の洗濯動作は第1実施例と同
様なため説明を省略する。
【0089】勿論図11に示す蓋のように、ヒンジ機構
15aへフェライト、コイルからなるトランスを組み込
まず後蓋板部から直接線材を引き出す方式でも良いこと
は明らかである。そしてこの場合は当然ヒンジ機構15
b、15cに赤外線LED、フォトダイオードからなる
光通信路を組み込まず同様にヒンジ機構10b、10c
の赤外線LED、フォトダイオードから直接線材を引き
出し本体洗濯制御基板33に接続する。これによって後
蓋板部8内の赤外線中継回路77、受電回路61等を削
減できる。
【0090】以上本実施例によれば、操作表示部16が
前蓋板部9に組み込まれ、従来のようにこれが出入り口
4の一部を塞ぐことはなく、結果広々とした出入り口4
が得られ洗濯物の出し入れがし易くなる。また洗濯機本
体制御部17から操作表示部16への電力供給がヒンジ
機構10a、15aに組み込まれたコイル、フェライト
からなるトランスを介して電磁誘導作用で行われるた
め、回動部分に電気的接続線はなく、従来問題となって
いたこの部分での接続線切れ或いは漏水による操作表示
部16の動作不良を起こすことはない。
【0091】更に前蓋板部9及び後蓋板部8のヒンジ機
構に組み込まれた赤外線LED、フォトダイオードと後
蓋板部8及び上部カバー3のヒンジ機構に組み込まれた
赤外線LED、フォトダイオードを使用し光を媒体とし
て洗濯機本体制御部17と操作表示部16間で操作スイ
ッチ押下及び表示情報の双方向通信を行うため、従来問
題となっていた回動部分でのデータ接続線切れ或いは漏
水による操作不能、表示不能を起こすことはない。
【0092】次に本発明の第4の実施例を図面を用いて
説明する。本実施例は第2実施例の赤外線を媒体にした
双方向通信を電波を媒体とした双方向通信に置き換えた
ものである。つまり電力供給は第1実施例と同様にヒン
ジ機構に組み込んだトランスの電磁誘導作用で行うが、
操作スイッチ押下或いは表示情報等の双方向通信は電波
を媒体とした無線通信で行う。
【0093】図27は本実施例の全体構成斜視図(蓋開
放時)である。同図において図1と同一符号は同一物を
示す。図27において85はアンテナA、86はアンテ
ナBである。図28は本実施例の蓋7単独の下面図であ
る。同図において図2と同一符号は同一物を示す。アン
テナA85は前蓋板部9の内部に設置され、線で操作表
示基板20に接続される。
【0094】図29は本実施例の蓋7閉鎖時の全体構成
斜視図(蓋閉鎖時)である。同図において図3と同一符
号は同一物を示す。図30は本実施例の操作表示部電気
回路構成図、図31は洗濯機本体制御部電気回路構成図
である。
【0095】図30、31において図16、17と同一
符号は同一物を示す。図30で87は無線電波で双方向
通信を行う無線電波通信回路である。図31で88は同
じく無線電波通信回路である。無線電波通信回路87、
88は周知のように変調回路等からなる無線送信部と復
調回路等からなる無線受信部と送信部からの高周波電流
をアンテナに供給し、アンテナからの高周波電流を受信
部に供給するデュープレクサ等からなる。◆洗濯機本体
制御部17から操作表示部16への電力供給動作は第1
実施例と同様なため説明を省略する。以下無線電波によ
る双方向通信動作を説明する。◆無線電波通信回路87
は操作表示基板20に搭載され、そのデータ入出力端子
は操作表示制御回路37内のマイクロコンピュータの入
出力ポートに接続される。無線通信回路87のデュープ
レクサのアンテナ端子は前蓋板部9に内臓されるアンテ
ナA85に接続される。同様に無線電波通信回路88は
本体洗濯制御基板33に搭載され、そのデータ入出力端
子は本体洗濯制御回路45内のマイクロコンピュータの
入出力ポートに接続される。無線通信回路88のデュー
プレクサのアンテナ端子は上部カバー3に内臓されるア
ンテナB86に接続される。アンテナA85とアンテナ
B86の距離は30cm前後である。このため通信に用
いる電波出力は微弱でよく、電波法の規制を受けること
はない。
【0096】操作スイッチ18の押下情報はキースキャ
ン回路35を介して、操作表示回路37のマイクロコン
ピュータに入力される。そしてコードに変換され出力ポ
ートから無線電波通信回路87に入力され、変調回路で
変調され、アンテナA85に出力される。この電波はア
ンテナB86で受信され、無線電波通信回路88の復調
回路で復調され、本体洗濯制御回路45のマイクロコン
ピュータの入力ポートに出力される。
【0097】表示情報も同様にコードに変換され本体洗
濯制御回路45のマイクロコンピュータの出力ポートか
ら無線電波通信回路88に入力され、変調回路で変調さ
れ、アンテナB86に出力される。この電波はアンテナ
A85で受信され、無線電波通信回路87の復調回路で
復調され、操作表示制御回路37のマイクロコンピュー
タの入力ポートに出力される。そして操作表示制御回路
37は表示回路36を介して、表示器19の表示を変更
する。◆他の洗濯動作は第1実施例と同様なため説明を
省略する。
【0098】以上本実施例によれば、操作表示部16が
前蓋板部9に組み込まれ、従来のようにこれが出入り口
4の一部を塞ぐことはなく、結果広々とした出入り口4
が得られ洗濯物の出し入れがし易くなる。また洗濯機本
体制御部17から操作表示部16への電力供給がヒンジ
機構10a、15aに組み込まれたコイル、フェライト
からなるトランスを介して電磁誘導作用で行われるた
め、回動部分に電気的接続線はなく、従来問題となって
いたこの部分での接続線切れあるいは漏水による操作表
示部16の動作不良を起こすことはない。
【0099】更に前蓋板部9に内臓されるアンテナA8
5と上部カバー3に内臓されるアンテナB86を使用し
電波を媒体として洗濯機本体制御部17と操作表示部1
6間で操作スイッチ押下及び表示情報の双方向通信を行
うため、従来問題となっていた回動部分でのデータ接続
線切れ或いは漏水による操作不能、表示不能を起こすこ
とはない。
【0100】またアンテナ設置は第2実施例の赤外線L
ED・フォトダイオードペアのようにその対向位置を正
確に定める必要がない。また通信距離が短いため電波法
規制対象外の微弱電波を使用でき、回路コストを低減で
きる。
【0101】次に本発明の第5の実施例を図面を用いて
説明する。前実施例では回動するヒンジ機構に電力供給
を行うフェライトとコイルを組み込んでいるために、ヒ
ンジ機構の構成が複雑かつ大型になるという問題があ
る。これを解決するため本実施例は前蓋板部9底面に設
置したフェライトとコイル、上部カバー面に設置したフ
ェライトとコイルで蓋7が閉鎖されている時にトランス
を形成して、これを介して電磁誘導作用により本体から
操作表示部に電力供給を行わしめる。
【0102】図32は本実施例の全体構成斜視図(蓋開
放時)である。同図において、図1と同一符号は同一物
を示す。後蓋板部8と前蓋板部9とは簡略なヒンジ機構
90a、90bによって屈曲可能に連結している。
【0103】図33はこの蓋7単独の下面図である。こ
の蓋7は一端部たる後蓋板部8の後端部にも取付軸91
a、91bを形成し、この取付軸91a、91bを上部
カバー3に設けた受軸92a、92bに嵌合してヒンジ
機構93a、93bを形成し回動可能に支持せしめてい
る。そしてこれらヒンジ機構には、前実施例のように磁
性体であるフェライト、それに巻かれたコイル及び赤外
線LED、フォトダイオード等は組み込まれていない。
【0104】その代わり前蓋板部9の内部にはフェライ
ト94とそれに巻かれた受電コイル95が設置され、図
32に示すように上部カバー3内部にもフェライト96
とそれに巻かれた送電コイル97が設置されている。
【0105】図34は蓋7閉鎖時の全体構成斜視図(蓋
閉鎖時)である。上記構成において、図34に示す蓋7
の閉鎖状態において、前蓋板部9と後蓋板部8との連結
部を引き上げるように操作すると、後蓋板部8は後端の
ヒンジ機構93a、93bを中心にして上方に回動し、
前蓋板部9はこの後蓋板部8に対し相対的にヒンジ機構
90a、90bを中心に下方へ回動し、この結果、蓋7
は図32に示すように途中部分において概略V字状に屈
曲した状態となり、これにて出入り口4が開放される。
【0106】図35は図34中V−V線に沿う断面図で
あり、フェライト94及びそれに巻かれた受電コイル9
5とフェライト96及びそれに巻かれた送電コイル97
の設置位置関係を明確に示す。受電コイル95は前蓋板
部9内部に設置され、電線98で凹部9a内の操作表示
基板20に接続されている。このフェライト94、受電
コイル95に対向する上部カバー3内にも同様にフェラ
イト96、送電コイル97、電線99が設置され、電線
99は外箱2内に設置される洗濯機本体制御部17の本
体洗濯制御基板33に接続されている。
【0107】フェライト94とフェライト96の形状は
凹形をなし、その凸部断面同士が前蓋板部9及び上部カ
バー3のプラスチック材を隔てて重なるように、夫々前
蓋板部9の底面、上部カバー3の内部に固定される。こ
のためフェライト94とフェライト96は蓋7が閉じら
れているときには一つの磁路を形成する。
【0108】つまりフェライト94、受電コイル95、
フェライト96、送電コイル97はトランスを形成し、
電磁誘導作用により、電気的接続線なしに電力を供給す
ることが可能となる。フェライトを隔てるプラスチック
部材は磁路のギャップとなり磁気抵抗を高め伝送効率を
低めるため、なるべく薄くするのが望ましい。
【0109】図36に本実施例の操作表示部電気回路構
成図を示す。図36において図7と同一符号は同一物を
示し、受電コイル95は電線98で受電回路39に接続
される。◆図37に本実施例の洗濯機本体制御部電気回
路構成図を示す。図37において図8と同一符号は同一
物を示し、100は第1実施例の送電回路49に蓋7の
開放を検出する機能を付加した送電回路である。
【0110】図38に本実施例の送電受電および電磁誘
導通信回路の詳細を示す。図38において図9と同一符
号は同一物を示し、500は結合コンデンサ、501は
蓋開検出回路、502は蓋開検出端子である。これらで
蓋7の開放を検出する。
【0111】ここで本実施例の動作を説明する。使用者
は洗濯を行うに当たってまず図34に示す閉鎖された蓋
7を、前蓋板部9と後蓋板部8との連結部を引き上げ
て、図32に示す開放状態とする。そして出入り口4か
ら洗濯物を回転槽内に投入する。そして再度蓋7を閉鎖
して図34の状態にする。
【0112】使用者が電源スイッチ6を投入すると、ま
ず電源回路48は洗濯機本体制御部17の各回路に直流
電圧を供給し、電源回路48から電圧を供給された本体
洗濯制御回路45内のマイクロコンピュータはリセット
され、予め記憶されている所定のプログラムに従い、ま
ず送電回路100のコントロール端子496に電圧を印
加して発振回路491を発振させる。
【0113】前蓋板部9内のフェライト94、受電コイ
ル95と上カバー3内のフェライト96、送電コイル9
7は蓋7が閉鎖された時、相対するように設置されてい
る。特にフェライト94とフェライト96の両端面は前
蓋板部9と上カバー3を挟んで重なるように夫々前蓋板
部9、上カバー3に固定され、一つの磁路を形成するよ
う設置される。
【0114】このためフェライト94、受電コイル9
5、フェライト96、送電コイル97は蓋7が閉鎖され
ている間は磁路にギャップを持つトランスを形成する。
それ故第1実施例で説明した如く電源スイッチ6が投入
されると同時に電磁誘導作用により、送電回路100、
送電コイル97から受電コイル95、受電回路39へ電
力が無接点で伝送され、操作表示部16の各回路に直流
電圧が供給される。
【0115】すると操作表示制御回路37内のマイクロ
コンピュータはリセットされ、予め記憶されている所定
のプログラムに従い、洗濯機の初期状況を表示器19に
表示するとともに操作スイッチ18の押下情報を監視す
る動作を行う。
【0116】次に使用者は操作スイッチ18を押して、
洗濯プログラムの種類や洗濯水流の強弱等の選択を行
う。この操作スイッチ押下情報はキースキャン回路35
を介して操作表示制御回路37のマイクロコンピュータ
に取り込まれ、表示回路36を介してその選択を表示器
19に表示する。また同時にこの押下情報は実際に給排
水弁、電動機を制御して洗濯を行わせしめるため、操作
表示制御回路37のマイクロコンピュータから本体洗濯
制御回路45のマイクロコンピュータに送信される。
【0117】また洗濯機本体の動作状況例えば給水中、
排水中、洗濯中、脱水中、洗濯終了などを使用者に表示
またはブザー音で知らせるために本体洗濯制御回路45
のマイクロコンピュータから操作表示制御回路37のマ
イクロコンピュータに送信される。これらの双方向デー
タ通信は操作表示制御回路37に接続される電磁誘導通
信回路38と本体洗濯制御回路45に接続される電磁誘
導通信回路46を用いて、受電回路39、受電コイル9
5、送電コイル97、送電回路100で構成される電磁
誘導による電力供給路を通じて行われる。この双方向の
通信動作の詳細は第1実施例で説明したので省略する。
【0118】例えば使用者が自動運転の操作スイッチ1
8を押せば、この情報は本体洗濯制御回路45のマイク
ロコンピュータに伝えられ、マイクロコンピュータはこ
れによって予めプログラムされたシーケンスに従い、給
水弁41を開き水を規定量いれ、自動で洗剤を投入し
て、回転槽内の羽根を電動機43で回転させて洗濯を開
始する。洗濯の次は脱水、すすぎを所定回数行ない洗濯
を終了する。これらの途中では現在の洗濯状態を使用者
に知らせるため、本体洗濯制御回路45のマイクロコン
ピュータから洗濯状態の表示情報が操作表示制御回路3
7のマイクロコンピュータに送られ、表示器19に表示
される。表示するとともにブザー音で知らせても良い。
【0119】次に蓋7を開閉したことを検出する動作を
説明する。蓋7が閉じられた状態では送電回路100か
ら送電コイル97、受電コイル95を介して受電回路3
9に電磁誘導で電力が供給され、操作表示部16が動作
している。ここで蓋7を持ち上げ、出入り口4を開放す
ると、フェライト94とフェライト96は相対していた
位置からずれる。このため蓋7の閉鎖状態で形成されて
いた磁路が中断される。その結果受電回路39には電力
が供給されず操作表示部16は動作を停止する。これは
送電回路100から見れば、等価的には内部のトランジ
スタ490の負荷が極端に軽くなったことに相当する
(スイッチングによって送電コイル97に流れていた交
流電流が非常にすくなくなる。)。
【0120】このためトランジスタ490のコレクタ信
号電圧の振幅が増大する。この信号増大はコンデンサ5
00を介して蓋開検出回路501で検出される。蓋開検
出回路501は発振回路491の発振周波数を抽出する
フィルタ、整流平滑回路、コンパレータ等で構成され、
発振周波数成分を整流平滑してその振幅レベルを所定の
しきい値でコンパレータで比較するものである。図39
に以上の蓋開放検出の動作タイミングと各波形概略を示
す。
【0121】この蓋検出回路501の出力は蓋開検出端
子502を介して、本体洗濯制御回路45内のマイクロ
コンピュータに伝達される。この蓋開放情報は例えば洗
濯機が脱水動作中であり、回転槽が高速で回転している
間に使用者が誤って蓋を開放した時、安全のため回転を
緊急停止させること等に利用される。
【0122】本体洗濯制御回路45内のマイクロコンピ
ュータは常に蓋開検出端子502の出力を監視し、脱水
行程の開始前に蓋が開放されていたら、蓋が閉じられる
までその開始を保留するとともに使用者に表示、ブザー
音で蓋を閉じるように報知警告する。脱水行程の途中で
蓋が開放されたら、電動機43を非常停止させる。
【0123】以上本実施例によれば、操作表示部16が
前蓋板部9に組み込まれ、従来のようにこれが出入り口
4の一部を塞ぐことはなく、結果広々とした出入り口4
が得られ洗濯物の出し入れがし易くなる。また洗濯機本
体制御部17から操作表示部16への電力供給は、蓋7
が閉じられている時に、前蓋板部9と上部カバー3に組
み込まれたコイル、フェライトからなるトランスを介し
て電磁誘導作用で行われるため、回動部分に電気的接続
線はなく、従来問題となっていたこの部分での接続線切
れ或いは漏水を起こすことはない。
【0124】更に同じ電力供給路を通じて洗濯機本体制
御部17と操作表示部16間で操作スイッチ押下および
表示情報の双方向通信を行うため、従来問題となってい
た回動部分でのデータ接続線切れ或いは漏水による操作
不能、表示不能を起こすことはない。
【0125】蓋が開けられた時は、操作表示部16への
電力供給と洗濯機本体制御部17と操作表示部16との
双方向通信ができないが、全自動洗濯機では洗濯物を入
れ、蓋を閉じて自動運転を開始すれば後は自動的に脱水
までの行程を完了するため、使用上これが問題となるこ
とはない。◆更に蓋開検出回路501が、脱水行程等に
不用意に使用者が蓋7を開けた場合にはこれを検出して
回転槽の回転を停止するため安全性を高めることができ
る。
【0126】次に本発明の第6の実施例を図面を用いて
説明する。本実施例は第5実施例の蓋7を開放した時操
作表示部16が動作しないと言う欠点を解消するもので
ある。このため本実施例では操作表示部16に蓄電池を
設置し、更に蓋7の開閉に関わらず赤外線による双方向
通信が可能となる機構を持たせた。
【0127】図40は本実施例の全体構成斜視図(蓋開
放時)である。同図において、図13及び図32と同一
符号は同一物を示す。上部カバー3内部には第5実施例
と同様にフェライト96とそれに巻かれた送電コイル9
7が設置され、更に第2実施例と同様2組の赤外線LE
D・フォトダイオードペアC57、赤外線LLED・フ
ォトダイオードペアD58が設置されている。また蓋7
がはめ込まれる両側面には微少な凹部60a、60bが
形成されている。
【0128】前蓋板部9内部には第5実施例と同様にフ
ェライト94とそれに巻かれた送電コイル95が設置さ
れ、更に第2実施例と同様2組の赤外線LED・フォト
ダイオードペアA55、赤外線LLED・フォトダイオ
ードペアB56が設置されている。
【0129】図41はこの蓋7単独の下面図である。こ
の蓋7には第5実施例同様、前蓋板部9内部にフェライ
ト94とそれに巻かれた受電コイル95が設置されお
り、更に2組の赤外線LED・フォトダイオードペアA
55、赤外線LED・フォトダイオードペアB56が設
置されている。そして前蓋板部9両側面には微少な凸部
59a、59bが形成されている。
【0130】図42は蓋7閉鎖時の全体構成斜視図(蓋
閉鎖時)である。上記構成において、図42に示す蓋7
の閉鎖状態において、前蓋板部9と後蓋板部8との連結
部を引き上げるように操作すると、後蓋板部8は後端の
ヒンジ機構93a、93bを中心にして上方に回動し、
前蓋板部9はこの後蓋板部8に対し相対的にヒンジ機構
90a、90bを中心に下方へ回動し、この結果、蓋7
は図40に示すように途中部分において概略V字状に屈
曲した状態となり、この時前蓋板部9の凸部59a、5
9bは、上部カバー3側面の凹部60a、60bにはめ
込まれる形で位置が固定される。これにて出入り口4が
開放される。
【0131】赤外線LED・フォトダイオードペアA5
5とC57は蓋7が閉鎖された図42の状態で対向す
る。また赤外線LED・フォトダイオードペアB56と
D58は蓋7が開放され凸部59a、59bが凹部60
a、60bに嵌合された図40の状態で対向する。各赤
外線LED・フォトダイオードペアの設置位置の詳細は
第2実施例図19で説明した。
【0132】図43に本実施例の操作表示部電気回路構
成図を示す。図43において図16と同一符号は同一物
を示し、105は充電回路、106は蓄電池、107、
108は切替ダイオードである。これらの回路は操作表
示基板20に組み込まれている。
【0133】図44に本実施例の洗濯機本体制御部電気
回路構成図を示す。図44において図17と同一符号は
同一物を示し、109は第2実施例送電回路67に蓋7
の開閉を検出するコンデンサ500、蓋開検出回路50
1、蓋開検出端子502を付加した送電回路である。
【0134】ここで本実施例の動作を説明する。使用者
は洗濯を行うに当たってまず回転槽に洗濯物を投入する
必要がある。この時、図42に示すように蓋7が閉鎖さ
れていたら、前蓋板部9と後蓋板部8との連結部を引き
上げて図40に示す開放状態とする。そして出入り口4
から洗濯物を回転槽内に投入する。若し図40に示すよ
うに開放状態であればそのまま出入り口4から洗濯物を
回転槽内に投入する。
【0135】次に使用者は電源スイッチ6を投入する。
この時蓋7がそのまま開放されている場合と、使用者が
蓋7を閉鎖した場合で動作が少し異なる。◆まず使用者
が再度蓋7を閉鎖して図42の状態にした場合の動作を
説明する。
【0136】使用者が電源スイッチ6を投入すると、ま
ず電源回路48は洗濯機本体制御部17の各回路に直流
電圧を供給し、電源回路48から電圧を供給された本体
洗濯制御回路45内のマイクロコンピュータはリセット
され、予め記憶されている所定のプログラムに従い、ま
ず送電回路109のコントロール端子496に電圧を印
加して発振回路491を発振させる。そしてその後赤外
線通信回路62、赤外線LED・フォトダイオードペア
A55、B56、C57、D58、赤外線通信回路68
を介して電源スイッチ投入の情報を操作表示部16に送
信する。
【0137】第5実施例で説明の如く、前蓋板部9内の
フェライト94、受電コイル95と上カバー3内のフェ
ライト96、送電コイル97は蓋7が閉鎖された時、相
対するように設置されている。特にフェライト94とフ
ェライト96の両端面は前蓋板部9と上カバー3を挟ん
で重なる様に夫々前蓋板部9、上カバー3に固定され、
一つの磁路を形成するよう設置される。このためフェラ
イト94、受電コイル95、フェライト96、送電コイ
ル97は蓋7が閉鎖されている間は磁路にギャップを持
つトランスを形成する。
【0138】それ故第5実施例で説明した如く、電源ス
イッチ6が投入されると同時に電磁誘導作用により、送
電回路109、送電コイル97から受電コイル95、受
電回路61へ電力が無接点で伝送され、操作表示部16
の各回路に切替ダイオード107を介して直流電圧が供
給される。またこの電力は充電回路105を介して蓄電
器106にも充電される。但し蓄電池106が十分充電
された状態のときは、これを充電回路105が検出し
て、充電動作は行わない。
【0139】操作表示制御回路37内のマイクロコンピ
ュータは、予め記憶されている所定のプログラムに従
い、蓋開閉のいかんに関わらず常に本体からのデータを
受信する待機モード状態にある。そして先の本体からの
電源スイッチ投入情報を赤外線通信回路62を介して受
信して初めて、洗濯機の初期状況を表示器19に表示す
るとともに操作スイッチ18の押下情報を監視する動作
を行う。
【0140】若し使用者が蓋7を閉鎖しない場合には、
電磁誘導作用で電力が供給されないので、操作表示部1
6の各回路には蓄電池106から切替ダイオード108
を介して電力が供給されており、操作表示制御回路37
内のマイクロコンピュータは予め記憶されている所定の
プログラムに従い、蓋開閉のいかんに関わらず常に本体
からのデータを受信する待機モード状態にある。
【0141】そして先の本体からの電源スイッチ投入情
報を赤外線通信回路62を介して受信して初めて、洗濯
機の初期状況を表示器19に表示するとともに操作スイ
ッチ18の押下情報を監視する動作を行う。◆以上表示
操作部16は、蓋7開閉のいかんに関わらず、電源スイ
ッチ6の投入後、表示と操作スイッチ押下情報の取込み
を開始する。
【0142】次に使用者は表示を見ながら、操作スイッ
チ18を押して、洗濯プログラムの種類や洗濯水流の強
弱等の選択を行う。使用者が自動運転の操作スイッチを
押せば、この情報は本体洗濯制御回路45のマイクロコ
ンピュータに伝えられ、マイクロコンピュータはこれに
よって予めプログラムされたシーケンスに従い洗濯動作
を開始する。
【0143】自動運転のシーケンスは例えばまず給水弁
41を開き水を規定量いれ、自動で洗剤を投入して、回
転槽内の羽根を電動機43で回転させて洗濯を開始す
る。洗濯の次は脱水、すすぎを所定回数行ない洗濯を終
了する。これらの途中では現在の洗濯状態を使用者に知
らせるため、本体洗濯機制御部のマイクロコンピュータ
から洗濯状態の表示情報が操作表示部16のマイクロコ
ンピュータに送られ、表示器19に表示される。表示す
るとともにブザー音で知らせても良い。
【0144】脱水行程では回転槽が高速に回転し危険な
ため、蓋7が閉じられていないと脱水行程には入らない
ようにプログラムされている。若し蓋7が閉じられてい
なければ、蓋開検出回路501がこれを検出し、本体洗
濯制御回路45内のマイクロコンピュータは脱水行程の
開始を中止し待機するとともに、操作表示部16にこの
情報を送信し、操作表示部16はこれを受信して、表示
器或いはブザー音で蓋が閉じられていないことを使用者
に報知する。尚、蓋7を開閉したことを検出する動作は
第5実施例で詳しく説明したので省略する。
【0145】脱水行程にあり回転槽の回転が停止してい
ない時に、使用者が誤って蓋を開放した、場合には、蓋
開検出回路501がこれを検出し、本体洗濯制御回路4
5内のマイクロコンピュータは安全のため回転を緊急停
止させる。蓋7が閉じられれば、回転槽の回転が再開さ
れる。
【0146】洗濯が終了すれば、使用者は洗濯物を回転
槽から取り出し、電源スイッチ6を切る。電源スイッチ
6が切られると同時に洗濯機本体制御部17から電源ス
イッチオフの情報が操作表示部16に送信され、操作表
示部16はこれを受信して、表示を消去するとともに、
最初の待機モードに移行する。
【0147】以上本実施例によれば、操作表示部16が
前蓋板部9に組み込まれ、従来のようにこれが出入り口
4の一部を塞ぐことはなく、結果広々とした出入り口4
が得られ洗濯物の出し入れがし易くなる。また洗濯機本
体制御部17から操作表示部16への電力供給は、蓋7
が閉じられている時に、前蓋板部9と上部カバー3に組
み込まれたコイル、フェライトからなるトランスを介し
て電磁誘導作用で行われるため、回動部分に電気的接続
線はなく、従来問題となっていたこの部分での接続線切
れ或いは漏水を起こすことはない。
【0148】またこのとき時供給電力の一部は充電回路
105により蓄電池106に蓄えられ、この蓄電電力は
蓋7が開放された時、操作表示部16を動作させるため
に使用される。更に赤外線通信回路、赤外線LED・フ
ォトダイオードペアを通じて光を媒体として、洗濯機本
体制御部17と操作表示部16間で操作スイッチ押下及
び表示情報の双方向通信を行うため、従来問題となって
いた回動部分でのデータ接続線切れ或いは漏水による操
作不能、表示不能を起こすことはない。
【0149】蓋が開けられた時にも、蓄電池から操作表
示部各回路への電力供給と光による洗濯機本体制御部と
操作表示部との双方向通信が確立されており、使用者は
表示をみながら操作スイッチを操作することができる。
【0150】更に開検出回路501が、脱水行程などに
不用意に使用者が蓋を開けたことを検出した場合には、
これを検出して回転槽の回転を停止するため安全性を高
めることができる。
【0151】また本実施例の赤外線による操作表示部と
洗濯機本体制御部との双方向通信を第4実施例のように
無線電波による双方向通信に変えてよいのは明らかであ
る。この場合は赤外線通信回路62、68を無線電波通
信回路87、88に置き換え、更に赤外線LED・フォ
トダイオードペアA、BをアンテナAに、赤外線LED
・フォトダイオードペアC、DをアンテナBに置き換え
ればよい。
【0152】アンテナA85とアンテナB86はなるべ
く直線距離が離れないように配置すればよいのであり、
第6実施例の赤外線LED・フォトダイオードペアのよ
うに正確に位置を決める必要はない。但し直線距離が離
れすぎると、受信電波が弱まり電動機等の雑音と目的電
波との比が取れなくなり、誤動作の原因になる。
【0153】以上の実施例では蓋板部材を2枚構成とし
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば
図45に示すように3枚蓋板構成(a図(第7実施
例))や4枚蓋板構成(b図(第8実施例))等も有効
である。3枚構成の場合はヒンジ機構90cと90dで
蓋板部材8と蓋板部材600とを連結し、ヒンジ機構9
0eと90fとで蓋板部材600と蓋板部材9とを連結
し、他の構成(例えば電磁誘導利用)は上記各実施例と
同様にして無線化する。4枚構成についても同様である
が、図示(b)のように蓋板部材8と9との間には蓋板
部材601と602を配設し、ヒンジ機構90c,90
dにて蓋板部材8と601を接続し、ヒンジ機構90
e,90fにて蓋板部材602と9を接続し、図示では
斜視図の関係で隠れて見えていない蓋板部材601と6
02との接続も同種の2つのヒンジ機構にて接続して、
他の構成は上記各実施例と同様にして無線化する。
【0154】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、操
作スイッチ、表示器等を配置した操作表示部を折り畳み
可能に構成した蓋の前側に配置したため、従来のように
操作表示部が出入り口の一部を塞ぐことはなく、洗濯物
の出入り口を広くすることができ、使用者に洗濯物の出
し入れが楽な洗濯機を提供することができる。
【0155】また蓋を閉じた状態でも開放した状態でも
スイッチ操作ができ、かつ表示をみることもできる。こ
のため使用者にスイッチ操作が容易でかつ表示視認性の
高い洗濯機を提供できる。
【0156】操作表示部にはワイヤレスで電力およびデ
ータが送られるため蓋の外に配線を引き出すことはな
く、従来のように回動部での接続線切れの恐れもない。
また操作表示部を完全に蓋構造内に防水密閉することも
でき、信頼性を向上することもできる。使用者の濡れた
洗濯物からの水で電子部品の腐食の心配はなくなる。こ
の結果使用者に信頼性の高い洗濯機を提供できる。
【0157】また同じ電磁誘導作用を利用して蓋開放検
出が簡単にでき、これを洗濯機動作特に脱水起動あるい
は脱水時の緊急停止に用いることで、使用者に安全性の
高い洗濯機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る洗濯機の蓋開放状態
斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る洗濯機の蓋単独の底
面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る洗濯機の蓋閉鎖状態
斜視図である。
【図4】図3中I−I線に沿う断面図である。
【図5】図2中II−II線に沿うヒンジ機構断面図であ
る。
【図6】図2中II−II線に沿う他のヒンジ機構断面図で
ある。
【図7】本発明の第1実施例に係る洗濯機の操作表示部
電気回路構成図である。
【図8】本発明の第1実施例に係る洗濯機の本体制御部
電気回路構成図である。
【図9】本発明の第1実施例に係る洗濯機の送電受電回
路構成図である。
【図10】本発明の第1実施例に係る洗濯機の電磁誘導
通信概略波形とタイミングチャートである。
【図11】本発明の第1実施例に係る洗濯機の蓋単独の
底面図である。
【図12】本発明の第1実施例に係る洗濯機の後蓋板部
の後面図である。
【図13】本発明の第2実施例に係る洗濯機の蓋開放状
態斜視図である。
【図14】本発明の第2実施例に係る洗濯機の蓋単独の
底面図である。
【図15】本発明の第2実施例に係る洗濯機の蓋閉鎖状
態斜視図である。
【図16】本発明の第2実施例に係る洗濯機の操作表示
部電気回路構成図である。
【図17】本発明の第2実施例に係る洗濯機の本体制御
部電気回路構成図である。
【図18】本発明の第2実施例に係る洗濯機の送電受電
回路構成図である。
【図19】本発明の第2実施例に係る洗濯機の赤外線L
ED・フォトダイオードペア取付断面図である。
【図20】本発明の第3実施例に係る洗濯機の蓋開放状
態斜視図である。
【図21】本発明の第3実施例に係る洗濯機の蓋単独の
底面図である。
【図22】本発明の第3実施例に係る洗濯機の蓋閉鎖状
態斜視図である。
【図23】本発明の第3実施例に係る洗濯機の操作表示
部電気回路構成図である。
【図24】本発明の第3実施例に係る洗濯機の後蓋板部
電気回路構成図である。
【図25】本発明の第3実施例に係る洗濯機の本体制御
部電気回路構成図である。
【図26】本発明の第3実施例に係る洗濯機の赤外線L
ED、フォトダイオードのヒンジ機構への取付断面図で
ある。
【図27】本発明の第4実施例に係る洗濯機の蓋開放状
態斜視図である。
【図28】本発明の第4実施例に係る洗濯機の蓋単独の
底面図である。
【図29】本発明の第4実施例に係る洗濯機の蓋閉鎖状
態斜視図である。
【図30】本発明の第4実施例に係る洗濯機の操作表示
部電気回路構成図である。
【図31】本発明の第4実施例に係る洗濯機の本体制御
部電気回路構成図である。
【図32】本発明の第5実施例に係る洗濯機の蓋開放状
態斜視図である。
【図33】本発明の第5実施例に係る洗濯機の蓋単独の
底面図である。
【図34】本発明の第5実施例に係る洗濯機の蓋閉鎖状
態斜視図である。
【図35】図34中V−V線に沿う断面図である。
【図36】本発明の第5実施例に係る洗濯機の操作表示
部電気回路構成図である。
【図37】本発明の第5実施例に係る洗濯機の本体制御
部電気回路構成図である。
【図38】本発明の第5実施例に係る洗濯機の送電受電
回路構成図である。
【図39】本発明の第5実施例に係る洗濯機の蓋開検出
回路動作タイミング図である。
【図40】本発明の第6実施例に係る洗濯機の蓋開放状
態斜視図である。
【図41】本発明の第6実施例に係る洗濯機の蓋単独の
底面図である。
【図42】本発明の第6実施例に係る洗濯機の蓋閉鎖状
態斜視図である。
【図43】本発明の第6実施例に係る洗濯機の操作表示
部電気回路構成図である。
【図44】本発明の第6実施例に係る洗濯機の本体制御
部電気回路構成図である。
【図45】本発明の第7及び第8実施例に係る洗濯機の
蓋開放状態斜視図である。
【符号の説明】
1…洗濯機本体、3…上部カバー、4…出入り口、6…
電源スイッチ、7…蓋、8…後蓋板部、9…前蓋板部、
10…ヒンジ機構、11…取付軸、12…受軸、13…
取付軸、14…受軸、15…ヒンジ機構、16…操作表
示部、17…洗濯機本体制御部、18…操作スイッチ、
19…表示器、20…操作表示基板、23…フェライ
ト、24…受電コイル、26…コイル、27…フェライ
ト、29…コイル、31…送電コイル、34…フェライ
ト円筒ポッド、37…操作表示制御回路、38…電磁誘
導通信回路、39…受電回路、45…本体洗濯制御回
路、46…電磁誘導通信回路、48…電源回路、49…
送電回路、50…防水シール部、55、56、57、5
8…赤外線LED・フォトダイオードペア、61…受電
回路、62…赤外線通信回路、67…送電回路、68…
赤外線通信回路、75…赤外線LED、76…フォトダ
イオード、77…赤外線通信中継回路、78、79…赤
外線LED、80、81…フォトダイオード、82…赤
外線LED、83…フォトダイオード、85…アンテナ
A、86…アンテナB、87、88…無線電波通信回
路、90…ヒンジ機構、、93…ヒンジ機構、94…フ
ェライト、95…受電コイル、96…フェライト、97
…送電コイル、100…送電回路、105…充電回路、
106…蓄電池、107、108…切り替えダイオー
ド、109…送電回路、380…受信回路、382…送
信回路、383…2方向性3端子サイリスタ、384…
抵抗、390…共振コンデンサ、391…整流ダイオー
ド、392…平滑コンデンサ、460…受信回路、46
2…送信回路、490…トランジスタ、491…発振回
路、492…オア回路、501…蓋開検出回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小澤 盛男 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社 日立製作所 デザイン研究 所内 (72)発明者 金子 稔 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社 日立製作所 家電・情報メ ディア事業本部内 (72)発明者 梶 光 東京都港区西新橋二丁目15番12号 株式 会社 日立製作所 家電機器事業部内 (72)発明者 八重沢 昌弘 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社 日立製作所 デザイン研究 所内 (56)参考文献 特開 平5−168794(JP,A) 特開 平6−133476(JP,A) 特開 平3−277320(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 39/14 D06F 37/18 H04Q 9/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体上面の開口部を開閉する蓋が、2枚以
    上の蓋板部材を含み、その内の一枚の蓋板部材の一端が
    前記本体にヒンジ機構で回動可能に支持され、他端部が
    他の前記蓋板部材の一端部に他のヒンジ機構で回動可能
    に支持され、両蓋板部材が屈曲する折り畳み可能な蓋と
    し、前記蓋板部材の内の一枚の上面に操作スイッチ、操
    作及び/または洗濯機動作を表示する表示器を備える操
    作表示部を設け、前記両ヒンジ機構に磁気が通るように
    構成したヒンジ軸を夫々設け、前記操作表示部を形成し
    た蓋板部材内に前記ヒンジ軸の周囲に配した受電コイル
    とこれに接続される整流平滑手段とを設け、該前記操作
    表示部を形成した蓋板部材と前記本体との間に位置する
    蓋板部材内部にて、隣合う蓋板部材及び/または前記本
    体との接続部に位置する両前記ヒンジ軸の周囲に配した
    コイル同士を接続し、前記本体内部に前記ヒンジ軸の周
    囲に配した送電コイルとこれに電流を供給する送電手段
    とを設け、前記本体から前記操作表示部に無線にて電力
    を供給することを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記蓋板部材は前蓋
    板及び後蓋板の2枚にて構成されることを特徴とする洗
    濯機。
  3. 【請求項3】本体上面の開口部を開閉する蓋が、前蓋
    板、後蓋板の2つの部材を含み、前記後蓋板の一端部が
    前記本体に第1のヒンジ機構で回動可能に支持され、他
    端部が前記前蓋板の一端部に第2のヒンジ機構で回動可
    能に支持され、両蓋板が屈曲する折り畳み可能な蓋と
    し、前記前蓋板上面に操作スイッチ、操作及び/または
    洗濯機動作を表示する表示器を備える操作表示部を設
    け、前記両第1及び第2のヒンジ機構に磁気が通るよう
    に構成した第1及び第2のヒンジ軸を設け、前記前蓋板
    部内に前記第2のヒンジ軸の周囲に配した受電コイルと
    これに接続される整流平滑手段とを設け、前記後蓋板部
    内に前記第2のヒンジ軸の周囲に配したコイルと第1の
    ヒンジ軸の周囲に配したコイルとを設けて両コイルを内
    部で接続し、前記本体内部に前記第2のヒンジ軸の周囲
    に配した送電コイルとこれに電流を供給する送電手段と
    を設け、前記本体から前記操作表示部に無線にて電力を
    供給することを特徴とする洗濯機。
  4. 【請求項4】本体上面の開口部を開閉する蓋が、前蓋
    板、後蓋板の2つの部材を含み、前記後蓋板の一端部が
    前記本体に第1のヒンジ機構で回動可能に支持され、他
    端部が前記前蓋板の一端部に第2のヒンジ機構で回動可
    能に支持され、両蓋板が屈曲する折り畳み可能な蓋と
    し、前記前蓋板上面に操作スイッチ、操作及び/または
    洗濯機動作を表示する表示器を備える操作表示部と整流
    平滑手段とを設け、前記第2のヒンジ機構にヒンジ軸を
    設け、前記後蓋板部内に該ヒンジ軸の周囲に受電コイル
    を設け、前記整流平滑手段と前記受電コイルとを接続
    し、前記後蓋板内部に前記ヒンジ軸の周囲に配した送電
    コイルを設け、前記本体内部に前記送電コイルに交流電
    流を供給する送電手段とを設け、前記本体から前記操作
    表示部に無線にて電力を供給することを特徴とする洗濯
    機。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記
    各ヒンジ軸は磁性体を主たる構成とし、前記電流は交流
    電流とし、前記無線手段は電磁誘導として電気接点或い
    は電気接続線を用いることなく電力を供給することを特
    徴とする洗濯機。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかにおいて、前記
    表示操作部に通信手段を設け、前記本体内部に通信手段
    を設け、前記両通信手段を用いて無線にて操作スイッチ
    押下情報と表示情報の双方向通信を行うことを特徴とす
    る洗濯機。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記通信手段が磁性体
    とこれに巻かれたコイル間の電磁誘導を媒体とする通信
    手段であることを特徴とする洗濯機。
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