JP3259179B2 - 露光方法、半導体素子の形成方法、及びフォトマスク - Google Patents

露光方法、半導体素子の形成方法、及びフォトマスク

Info

Publication number
JP3259179B2
JP3259179B2 JP3035191A JP3035191A JP3259179B2 JP 3259179 B2 JP3259179 B2 JP 3259179B2 JP 3035191 A JP3035191 A JP 3035191A JP 3035191 A JP3035191 A JP 3035191A JP 3259179 B2 JP3259179 B2 JP 3259179B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
optical system
light
illumination
mask
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3035191A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04268714A (ja
Inventor
直正 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP3035191A priority Critical patent/JP3259179B2/ja
Publication of JPH04268714A publication Critical patent/JPH04268714A/ja
Priority to US08/079,355 priority patent/US5357311A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3259179B2 publication Critical patent/JP3259179B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems
    • G03F7/70125Use of illumination settings tailored to particular mask patterns
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70425Imaging strategies, e.g. for increasing throughput or resolution, printing product fields larger than the image field or compensating lithography- or non-lithography errors, e.g. proximity correction, mix-and-match, stitching or double patterning
    • G03F7/70433Layout for increasing efficiency or for compensating imaging errors, e.g. layout of exposure fields for reducing focus errors; Use of mask features for increasing efficiency or for compensating imaging errors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子等の回路パ
ターン形成技術における投影露光方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の露光方法では、マスク(レチク
ル)上のパターンが存在する面のフーリエ面となる照明
光学系の面(以後、照明光学系の瞳面と称す)、若しく
はその近傍の面内において、光量分布が照明光学系の光
軸を中心とするような円形断面の光束でレチクルを照明
する構成の投影型露光装置を用いてレチクルを照明する
方法をとっていた。また、照明光束のレチクルへの入射
角の大きさ(即ち照明光束の開口数)は、照明光束の開
口数と投影光学系のレチクル側開口数との比、所謂コヒ
ーレンスファクター(σ値)が0.3<σ<0.6となるも
のが一般的であった。この露光装置における照明光束の
レチクルへの照射の様子を図10に示す。
【0003】図10(a)は、従来の露光方法における
レチクル上のパターンへの照明光束の照射状態を示す図
である。この露光方法で使用されるレチクル11上には
転写すべき回路パターン12pが描画され、他は遮光部
分(斜線部)となっている。このパターンに対して照明
光L1はほぼ垂直に照射される。又、図10(b)は、
図10(a)に示す従来の露光方法を行った場合のパタ
ーン部を透過する光の振幅分布を示す図である。このと
き回路パターン12pを透過する光の複素振幅は、回路
パターン12p内でほぼ同一値となっている。この値を
+1として、ウェハ上には正の振幅分布Apが生じてい
るものとする。これは回路パターン12pの形状と、使
用する投影光学系の点像振幅分布との重畳積分になって
いる。さらに、図10(c)は、図10(a)に示す従
来の露光方法を行った場合のウェハ上に達する光の強度
分布を示す図である。この強度分布は振幅分布Apの絶
対値を二乗したものであり、Epで表されている。また
ウェハ上のレジストを感光させる光強度を持った幅を破
線で表した範囲W1 で示している。従ってウェハ上には
幅W1 のパターンが転写されることになる。
【0004】上記の装置を用いてパターン露光を行う
際、回路パターンの像の解像度を向上させるため、露光
波長を短波長化したり、投影光学系の開口数を大きくす
る等の技術的改良が成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の露
光方法においては、ウェハ上に転写可能なレチクル上の
回路パターンの微細度(幅,ピッチ)は、使用する露光
装置の露光波長をλ(μm)、投影光学系のレチクル側
開口数をNAとして、λ/NA(μm)程度が限界であ
った。これは、光が波動である為に生じる回折、及び干
渉現象を利用して像を形成しているためであり、従って
露光波長をより短くしたり、投影光学系の開口数を大き
くしたりすれば原理的に解像度は向上する。しかし、波
長が200nmより短くなると、これを透過する適当な
光学材料が存在せず、また空気による吸収が発生するな
ど問題点が多い。また投影光学系の開口数NAは現在、
既に技術的限界にあり、これ以上の大NA化は非常に困
難である。
【0006】この様な現状のもとでパターンの像質を改
善するべく、本来の回路パターン近傍に解像しない程度
の大きさの補助パターンを設けるという提案が成されて
いる。しかし、この場合の像質改善は、投影光学系によ
って円形に解像されてしまう微小な四角形パターンの像
をより四角形に近づけるというものであり、本質的な解
像度の向上(より微細なパターンの解像)は期待できな
い。
【0007】また最近、位相シフト法と呼ばれる方法が
提案され、解像度の向上が報告されている。この位相シ
フト法で用いられるレチクルは、透過光の位相を本来の
回路パターンからの透過光よりπ(rad)だけ異なら
せるような所謂位相シフターが設けられた補助パターン
が、レチクル上の本来の回路パターン近傍に設けてあ
る。そして、この補助パターンからの透過光と本来の回
路パターンからの透過光との干渉作用により、パターン
像のコントラストを高めることによって解像可能な本来
の回路パターンの線幅を微細化しようというものであ
る。しかしながら、位相シフト法で使用する位相シフタ
ー付レチクルは製造工程が複雑であり、従って欠陥の発
生率が高く、また製造コストも極めて高価となる。ま
た、欠陥の検査方法及び修正方法も未だ確立されていな
いなど多くの問題点があり、実用化は難しいのが現状で
ある。
【0008】本発明は上記の問題点に鑑みて成されたも
ので、従来と同じ遮光部と透過部のみで形成されたレチ
クルを使用し、且つ補助パターンを設けることによる効
果を増大させることによって高い解像度の得られる露光
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】 上記目的のために請求
項1に記載の発明では、照明光学系(1−10)を通し
てマスク(11)に照明光を照射し、投影光学系(1
3)を介して照明光で基板(14)を露光する方法にお
いて、マスクは、所定方向に所定長さを持つとともに遮
光部で形成された基板上に転写すべきパターン(12
d)と、パターンの近傍に遮光部で形成され且つ前記所
定長さの前記パターンに対向するように前記所定方向に
少なくとも前記所定長さに渡って延在する補助パターン
(12e,12f)とを備え、照明光は、照明光学系内
でマスクのパターン面に対してほぼフーリエ変換の関係
となる所定面(15)上での光量分布が中心部よりもそ
の外側で高められることとした。また請求項3に記載の
発明では、照明光学系(1−10)を通してマスク(1
1)に照明光を照射し、投影光学系(13)を介して照
明光で基板(14)を露光する方法において、マスク
は、所定方向に所定長さを持つとともに基板上に転写す
べきパターン(12a,12d)と、パターンの近傍に
形成され、且つその透過光の位相が、マスクの構成上、
パターンを透過する透過光の位相と同位相となるととも
に、前記所定長さの前記パターンに対向するように前記
所定方向に少なくとも前記所定長さに渡って延在する補
助パターン(12b,12c,12e,12f)とを備
え、照明光は、照明光学系内でマスクのパターン面に対
してほぼフーリエ変換の関係となる所定面(15)上で
の光量分布が中心部よりもその外側で高められることと
した。また請求項4に記載の発明では、照明光学系(1
−10)を通してマスク(11)に照明光を照射し、投
影光学系(13)を介して照明光で基板(14)を露光
する方法において、マスクは、基板上に転写すべきパタ
ーン(12i)と、パターンの近傍に形成され、且つそ
の透過光の位相が、マスクの構成上、パターンを透過す
る透過光の位相と同位相となるとともに、前記パターン
の一側の全面に渡って対向するように延在する補助パタ
ーン(12k、12l)とを備え、照明光は、照明光学
系内でマスクのパターン面に対してほぼフーリエ変換の
関係となる所定面(15)上での光量分布が中心部より
もその外側で高められることとした。また請求項7に記
載の発明では、照明光学系(1−10)を通してマスク
(11)に照明光を照射し、投影光学系(13)を介し
て照明光で基板(14)を露光する方法において、マス
クは、基板上に転写すべきパターン(12r)の近傍に
形成された補助パターン(12s,12t)を備え、照
明光は、照明光学系内でマスクのパターン面に対してほ
ぼフーリエ変換の関係となる所定面(15)上での光量
分布が中心部よりもその外側で高められ、且つその光量
分布がパターンの中心から補助パターンの中心までの間
隔(d/2)に応じて設定されることとした。また請求
項8に記載の発明では、照明光学系(1−10)を通し
てマスク(11)に照明光を照射し、投影光学系(1
3)を介して照明光で基板(14)を露光する方法にお
いて、マスクは、基板上に転写すべきパターン(12
a,12d)の近傍に形成された補助パターン(12
b,12c,12e,12f)を有し、照明光学系内に
回折光学素子(回折格子や多面プリズム)を配置して、
照明光学系内でマスクのパターン面に対してほぼフーリ
エ変換の関係となる所定面(15)上での照明光の光量
分布を中心部よりもその外側で高めることとした。また
請求項41に記載の発明では、照明光学系(1−10)
内でフォトマスクのパターン面に対してほぼフーリエ変
換の関係となる所定面(15)上での光量分布が中心部
よりもその外側で高められる照明光で照明されることに
より、投影光学系(13)を介して基板(14)上に転
写されるパターン(12d)を有するフォトマスク(1
1)であって、パターン(12d)は、所定方向に所定
長さを有するとともに、遮光部で形成されており、遮光
部で形成され、且つパターンの近傍に形成され、且つ所
定長さのパターンに対向するように所定方向に少なくと
も所定長さに渡って延在する補助パターン(12e,1
2f)を有し、補助パターンの大きさを投影光学系の解
像限界程度以下とし、かつパターンの中心と補助パター
ンの中心との間隔(d/2)を投影光学系の解像限界程
度とした。また請求項42に記載の発明では、照明光学
系(1−10)内でフォトマスクのパターン面に対して
ほぼフーリエ変換の関係となる所定面(15)上での光
量分布が中心部よりもその外側で高められる照明光で照
明されることにより、投影光学系(13)を介して基板
(14)上に転写されるパターン(12a.12d)を
有するフォトマスク(11)であって、パターンは、所
定方向に所定長さを有しており、その透過光の位相が、
マスクの構成上、パターンを透過する透過光の位相と同
位相となるとともに、所定長さのパターンに対向するよ
うに所定方向に少なくとも所定長さに渡って延在する補
助パターン(12b,12c,12e,12f)を前記
パターンの近傍に有し、補助パターンの大きさを投影光
学系の解像限界程度以下とし、かつパターンの中心と補
助パターンの中心との間隔(d/2)を投影光学系の解
像限界程度とした。また請求項43に記載の発明では、
照明光学系(1−10)内でフォトマスクのパターン面
に対してほぼフーリエ変換の関係となる所定面(15)
上での光量分布が中心部よりもその外側で高められる照
明光で照明されることにより、投影光学系(13)を介
して基板(14)上に転写されるパターン(12i)を
有するフォトマスク(11)であって、その透過光の位
相が、マスクの構成上、パターンを透過する透過光の位
相と同位相となるとともに、パターンの一側の全面に渡
って対向するように延在する補助パターン(12k,1
2l)をパターンの近傍に有し、補助パターンの大きさ
を投影光学系の解像限界程度以下とし、かつパターンの
中心と補助パターンの中心との間隔(d/2)を投影光
学系の解像限界程度とした。また請求項44に記載の発
明では、照明光学系(1−10)内でマスク上の回路パ
ターン面に対してほぼフーリエ変換の関係となる所定面
上での光量分布が中心部よりもその外側で高められる照
明光を、前記マスク上の前記回路パターンに照射し、
影光学系(13)を介して基板上に前記回路パターンを
転写して半導体素子を形成する方法であって、基板とし
てレジストが塗布されたウェハ(14)を用意する第1
工程と、所定方向に所定長さを持つとともに遮光部で形
成された回路パターン(12d)と、回路パターンの近
傍に遮光部で形成され且つ前記所定長さの前記パターン
に対向するように前記所定方向に少なくとも前記所定長
さに渡って延在する補助パターン(12e,12f)と
を備えたマスク(11)を用意する第2工程と、第2工
程で用意されたマスクに照明光を照射し、投影光学系を
介してレジストを露光する第3工程とを含むこととし
た。また請求項45に記載の発明では、照明光学系(1
−10)内でマスク上の回路パターン面に対してほぼフ
ーリエ変換の関係となる所定面上での光量分布が中心部
よりもその外側で高められる照明光を、前記マスク上の
前記回路パターンに照射し、投影光学系(13)を介し
て基板上に回路パターンを転写して半導体素子を形成す
る方法であって、基板としてレジストが塗布されたウェ
ハ(14)を用意する第1工程と、所定方向に所定長さ
を持つ回路パターン(12a,12d)と、回路パター
ンの近傍に形成され、且つその透過光の位相が、マスク
の構成上、回路パターンを透過する透過光の位相と同位
相となるとともに、所定長さのパターンに対向するよう
に所定方向に少なくとも所定長さに渡って延在する補助
パターン(12b,12c,12e,12f)とを備え
たマスク(11)を用意する第2工程と、第2工程で用
意されたマスクに照明光を照射し、投影光学系を介して
レジストを露光する第3工程とを含むこととした。また
請求項46に記載の発明では、照明光学系(1−10)
内でマスク上の回路パターン面に対してほぼフーリエ変
換の関係となる所定面上での光量分布が中心部よりもそ
の外側で高められる照明光を、前記マスク上の前記回路
パターンに照射し、投影光学系(13)を介して基板上
に回路パターンを転写して半導体素子を形成する方法で
あって、基板としてレジストが塗布されたウェハ(1
4)を用意する第1工程と、回路パターン(12i)
と、回路パターンの近傍に形成され、且つその透過光の
位相が、マスクの構成上、回路パターンを透過する透過
光の位相と同位相となるとともに、前記パターンの一側
の全面に渡って対向するように延在する補助パターン
(12k,12l)とを備えたマスク(11)を用意す
る第2工程と、第2工程で用意されたマスクに照明光を
照射し、投影光学系を介してレジストを露光する第3工
程とを含むこととした。
【0010】
【作用】本発明においては、転写すべき回路パターンの
近傍に投影光学系の解像限界以下程度の幅の補助パター
ンを設けたレチクルを使用し、照明光学系の瞳面、若し
くはその近傍の面(以下、照明光学系の瞳面で代表す
る)内において、照明光学系の光軸から偏心した位置に
中心を有する局所領域を通過するように制限された光束
でレチクルを照射するようにした。このため、光束の通
過する局所領域の中心をパターンの線幅や方向性(パタ
ーンの描かれている方向)等で決定される所定の位置に
設定すれば、転写されるべき回路パターンとその近傍に
設けられた補助パターンとに対して波面の位相が互いに
反転した光束を照射することが可能となる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の実施例による露光方法を適
用するのに最適な投影型露光装置の概略的な構成を示す
図である。光源1で発生した光束は楕円鏡2、反射鏡3
で反射され、レンズ系4を介してフライアイレンズ5に
入射する。フライアイレンズ5を射出した光束はレンズ
系6を介して、光ファイバー等の光分割器7に入射す
る。光分割器7は、入射部7iより入射した光束を複数
に分割して複数の射出部7a,7bより射出する。射出
部7a,7bの射出面はレチクル11上のパターン12
の存在する面に対してレンズ系8,10、及び反射鏡9
を介してフーリエ面となる面(照明光学系の瞳面)1
5、若しくはその近傍の面内に設けられている。これら
射出部7a,7bの位置の光軸AXからの距離は、照明
光束のレチクル11への入射角に応じて決まるものであ
る。射出部7a,7bから射出した複数の光束は、レン
ズ系8、反射鏡9、及びレンズ系10を介して夫々所定
の入射角を以てレチクル11を照明する。このレチクル
11はレチクルステージRS上に載置されている。レチ
クル11上のパターン12で発生した回折光は、投影光
学系13を介してウェハ14上に結像し、パターン12
の像を転写する。ウェハ14は光軸AXに垂直な平面内
を2次元方向に移動可能なウェハステージWS上に載置
されており、パターン12の転写領域を逐次移動可能と
なっている。尚、この露光装置は、レチクル11に照射
される光量を制御するシャッター、及び照射量計等を照
明光学系中に有しているものとする。また光源1として
は、水銀ランプ等の輝線ランプやレーザ光源が用いられ
る。さらに、本実施例では照明光束を分割する光分割器
7として光ファイバーを用いたが、他の部材、例えば回
折格子や多面プリズムなどを用いてもよい。
【0012】上記構成において、光源1とフライアイレ
ンズ5の射出面(照明光学系の瞳面15)、光ファイバ
ー7の射出面、及び投影光学系13の瞳面18は互いに
共役であり、また、フライアイレンズ5の入射面と光フ
ァイバー7の入射面、レチクル11のパターン面、及び
ウェハ14の転写面は互いに共役である。その他、光分
割器7よりレチクル11側、即ち射出部7a,7bの射
出面近傍に、照明均一化のためさらに別のフライアイレ
ンズを追加してもよい。このとき、フライアイレンズは
単独のものであっても、複数のフライアイレンズ群より
構成されたものであってもよい。また、投影光学系1
3、及び照明光学系1〜10の色収差の補正状態によっ
ては、照明光学系中に波長選択素子(干渉フィルターな
ど)を加えてもよい。
【0013】従来の装置を用いてレチクルを照明した場
合には、例えば微細な周期的パターンで発生した回折光
のうち0次光しか投影光学系13を通過することができ
ずにパターンを解像することができなかった場合でも、
上記の装置を用いたレチクルの照明を行えば、光分割器
7の射出部7a,7bより射出した照明光束はレチクル
11に所定の角度を以て入射するので、レチクルのパタ
ーンから発生した±1次回折光のうち何れか1光束と0
次回折光との合わせて2光束が投影光学系の瞳面を通過
することが可能となり、よりピッチの小さい(微細な)
パターンまで解像することが可能となる。
【0014】次に本発明の実施例に用いられるレチクル
のパターンについて図4、図5、図6、図7、図8を用
いて説明する。図4(a)は、本発明の実施例に用いら
れるレチクルのパターンの様子を示す図である。光透過
性のガラス基板であるレチクル11の一表面には回路パ
ターンとしてクロム等の遮光部材(斜線部)がパターニ
ングされている。遮光部材中には、所謂孤立スペースパ
ターンとしての透過部12a,12b,12cが設けら
れている。また図4(b)は、本発明の実施例に用いら
れるレチクルのパターンの他の例の様子を示す図であ
る。この場合、レチクル11上には所謂孤立ラインパタ
ーンとしての遮光部12d,12e,12fがパターニ
ングされている。上記パターンのうち、透過部12a及
び遮光部12dが転写されるべき回路パターンであり、
透過部12b,12c及び遮光部12e,12fは、投
影光学系の解像限界以下の幅の補助パターンである。
【0015】図5、図6、図7、図8は、本発明の実施
例に用いられるレチクルのパターンの例を示す図であ
る。図5は、上記の図4(a)に示すものと同じ孤立ス
ペースパターンの例を示す平面図であり、回路パターン
12gの両側には補助パターン12h,12i(透過
部)が描画されている。このスペースパターンに対する
補助パターンは、パターン12gの幅(短手)方向にの
み付加するものとしたが、パターン12gの長さ(長
手)方向の先端にも同様に補助パターンを付加してもよ
い。この場合、デフォーカスによってパターン12gの
長さが変化するのを低減することができる。
【0016】図6は、格子状の透過部で形成された回路
パターン12jで囲まれた遮光部領域12lの中に枠状
の透過部で形成された補助パターン12kを設けた例で
ある。図7は、所謂ホールパターン12mの各辺の近傍
に複数の補助パターン12nを設けた例である。またホ
ールパターンについては図8の如く、ホールパターン1
2oを囲むように補助パターン12qを設けてもよい。
このホールパターン12oは四角形に限らず、例えば円
形や正八角形等のパターンであってもよい。
【0017】何れの例においても補助パターンの幅(短
辺)は使用する投影型露光装置の投影光学系の解像限界
以下程度であり、また回路パターンとの距離も使用する
投影型露光装置の投影光学系の解像限界程度とする。以
上のように、補助パターンを併設した回路パターンが描
画されたレチクルを、照明光学系の瞳面において照明光
学系の光軸から偏心した位置に中心を有する局所領域を
通過するように制限された光束で照明し、投影光学系を
介してウェハ上に投影露光する。この露光方法について
図9を参照して説明する。
【0018】図9(a)は、本発明の実施例による露光
方法を用いた照明を行ったときの照明光束のレチクルへ
の照射状態を示す概略的な図である。レチクル11のパ
ターン面には、転写すべき回路パターン12aの近傍に
投影光学系の解像限界以下程度の補助パターン12b,
12cが設けてある。回路パターン12aの幅は図10
(a)に示す回路パターン12pと同一であり、また補
助パターン12b,12cは投影光学系の解像限界以下
程度のものとする。このとき、照明光学系の瞳面におい
て照明光学系の光軸から偏心した位置に中心を有する局
所領域を通過するように制限された光束でレチクルを照
明すれば、照明光束L2はパターンに対して所定の角度
だけ傾いた(垂直でない)方向から入射する。この角
度、及び方向が回路パターン12a及び補助パターン1
2b,12cの線幅や方向性に対して最適となるよう
に、上述の光束の通過する局所領域の中心位置を決定す
れば、回路パターン12aは+の振幅で照明され、補助
パターン12b,12cは共に−の振幅で照明される。
この照明光束L2の等波面のうち、+の振幅のものを実
線L2a、−の振幅のものを破線L2bで示す。尚、照
明光束のパターンに対する入射角θは、補助パターン1
2bと12cとの間隔をdとして、sinθ=λ/dで
与えられる角度である。また入射方向は、パターンの描
かれている方向(パターンの長手方向)の方向ベクトル
を含み、且つ入射角θで規定される面内の方向である。
このことについては後述する。
【0019】図9(b)は、図9(a)に示すような露
光方法をとった場合のパターン部を透過する光の振幅分
布を示す図である。このとき回路パターン12a、及び
補助パターン12b,12cを透過する光の複素振幅
は、上述のように夫々、+,−,−である。その結果ウ
ェハ上では正の振幅分布Aaと負の振幅分布Ab,Ac
とが生じている。回路パターン12aと12pの幅はほ
ぼ同じであるので、パターン12aの像の振幅分布Aa
は図10(b)に示す従来の露光方法による振幅分布A
pとほぼ同様である。しかしながら本発明の場合、補助
パターン12b,12cからの振幅分布Ab,Acがこ
れに加わることになる。このため、回路パターンからの
振幅分布Aa(>0)と補助パターンからの振幅分布A
b,Ac(<0)は夫々相殺し、従って像の強度分布は
図9(c)に示すEaのような鋭いピークとして現れ
る。この強度分布Eaのうち、ウェハ上のレジストを感
光させる強度(現像によって完全に除去、又は保存され
る露光量)を持った幅は、図10(c)に示す幅W1
りも狭い幅W2 で示される。従って、従来の方法で得ら
れる幅W1 よりも微細な幅W2 のパターンを転写するこ
とが可能である。
【0020】本発明の実施例で使用する投影型露光装置
では、照明光学系の瞳面内において照明光束の通過する
局所領域の中心位置、即ち図1に示す光分割器(光ファ
イバー)7の射出部7a,7bの照明光学系の瞳面15
での位置は、使用するレチクルのパターンの描かれてい
る方向や幅、ピッチ等に応じて可変であることが望まし
い。つまりこれは、レチクルへの照明光束の入射角や入
射方向が、夫々パターンの描かれている方向や幅、ピッ
チ(この場合、特に補助パターンの間隔)によって決定
されるからである。さらに言えば、転写すべき回路パタ
ーンとその近傍の補助パターンとに、夫々位相の反転し
た等波面が達するような光束でレチクルを照明すればよ
い。このようにして決定された入射方向に応じて照明光
学系の瞳面内での光軸AXからの偏心方向を決定し、ま
た入射角に応じて光軸AXからの偏心量を決定すること
になる。
【0021】前述の図5に示すような1次元のスペース
パターンの場合(ラインパターンの場合も同様)、照明
光束はレチクル上のパターンに対して例えば図9(a)
に示すような方向から入射すればよい。即ち、図9
(a)は回路パターン12a、及び補助パターン12
b,12cの描かれている方向と直交する方向での断面
を表しており、照明光束L2は、紙面に平行にレチクル
11に入射するものである。1次元スペースパターン、
及びラインパターンの場合、照明光束のレチクルへの入
射方向は図9(a)の如く傾いた照明光束L2と、レチ
クル面の垂線についてL2と対称な方向からの光束(不
図示)との2光束により照明されるとよい。つまり、照
明光学系の瞳面15における照明光束の通過する局所領
域の中心位置は光軸AXに対してほぼ対称な2か所とし
た方がよい。これは、ウェハがデフォーカスしたときの
波面収差の影響による像の位置ずれ(所謂テレセンず
れ)を少なくするためである。よって、ウェハが正確に
ベストフォーカス位置にあるときは、図示したような1
方向からの光束でも構わない。但し、レチクル11上の
補助パターンの間隔、及び方向性が1通りの場合に限ら
れる。投影型露光装置の照明光学系の瞳面における照明
光束の通過する局所領域の中心位置は、上述のように決
定される。
【0022】また図6に示すような格子状パターン及び
図7、図8に示すホールパターンの場合、各パターンは
2次元方向に補助パターンを有している。この場合、例
えば各補助パターンの描かれている方向に直交する方向
から照明光束が入射すればよい。従って照明光学系の瞳
面における照明光束の通過する局所領域の中心位置は、
上記のように決定された2か所、或いは4か所とすれば
よい。つまり2次元方向に描かれたパターンを照明する
場合、照明光束の通過する局所領域の中心位置を光軸A
Xから偏心した2か所とするときは2次元方向の補助パ
ターンに夫々最適となる2か所とし、4か所とするとき
は先の2か所と光軸AXに対して夫々対称となる2か所
を加えればよい。尚、この場合、中心位置を4か所とし
た方が全照明光束の光量重心を光軸AXと一致させるこ
とができるために、ウェハが微小にデフォーカスした際
に生じる像の横方向の位置ずれ(テレセンずれ)を防止
することができる。
【0023】以上の実施例では、各パターンの描かれて
いる方向に直交する方向から光束を照明するようにした
が、前にも述べたとおり照明光束のパターンに対する入
射角、及び入射方向は、レチクル上のパターンと補助パ
ターンとの間隔、及び各パターンの描かれている方向に
よって決まるものである。このことについてさらに図1
1を用いて説明する。図11(a),(c)は共にレチ
クル11上に形成されるパターンの一部分の例を表わす
図である。図11(b)は図11(a)のパターンの場
合に最適な照明光学系の瞳面15での照明光束の通過す
る局所領域の中心位置(光分割器による2次光源の位置
であり、照明光束中心を表す)を示し、同様に図11
(d)は図11(c)のパターンの場合に最適な2次光
源の位置を示す図である。
【0024】図11(a)は、1次元の孤立スペースパ
ターンを表す図であって、このパターンは本来の回路パ
ターン12r(透光パターン)と、その両側の補助パタ
ーン12s,12tとから成っている。前述のとおり、
補助パターン12s,12tの幅は解像限界程度以下で
ある。また、補助パターン12s,12tの間隔はdだ
け離れているものとする。
【0025】図11(b)は、図11(a)のパターン
に対して最適な照明光学系の瞳面15中での2次光源
(射出部7a〜7d)の位置を示す図である。このと
き、フーリエ変換面にできる夫々の2次光源の最適位置
は図11(b)に示すように瞳面内に仮定したY方向の
線分Lα上、及び線分Lβ上の任意の位置となる。尚、
図11(b)は、パターンに対する瞳面15を光軸方向
より見た図であり、且つ瞳面15内の座標系X,Yは、
同一方向からパターンを見た図11(a)と同一にして
ある。線分Lα,Lβは光軸が通過する中心Cから夫々
α,βだけ離れており、露光波長をλとしたとき、α=
β=f・λ/dに等しい。(fはレチクルのパターン面
と瞳面15をフーリエ変換の関係とする光学系(レン
ズ、またはレンズ群)の焦点距離とする。)これらの線
分Lα,Lβ上より発する照明光束は、レチクル面にお
いてパターンに対して傾いて(垂直でない方向から)入
射する。そして、図11(a)に示す孤立スペースパタ
ーンの描かれた方向に垂直な方向の断面A−Bを考えた
とき、補助パターン12s,12tと回路パターン12
rとに照射される光の振幅は、符号が反転した(位相が
反転した)ものとなる。例えば図11(b)に示す点D
から発生した照明光束は、レチクル11のパターン面上
で、 ψ=exp{−2πi(βx/fλ+δy/fλ)} の振幅分布となる。
【0026】ここで、β=f・λ/dであるから、 ψ=exp{−2πi(x/d+δy/fλ)} となる。今、図11(a)中の断面A−Bのy座標をy
0 とすると、このy=y0 における照明光の振幅ψ
0 は、 ψ0 =exp(−2πix/d)×exp(−2πiδ
0 /fλ) となる。
【0027】ここで、exp(−2πiδy0 /fλ)
は、xについてコンスタント(=const.)である。従っ
て、断面A−Bにおける光の振幅は、 ψ0 =const.×exp(−2πix/d) となる。回路パターン12rと各補助パターン12s,
12tとの距離は夫々d/2であるので、回路パターン
12r上の振幅を、 ψ0r=const.×exp(−2πix0 /d) とすれば、補助パターン12s,12t上では夫々、 ψ0s=const.×exp{−2πi(x0 −d/2)/
d} =ψ0r×exp{2πi×1/2} =−ψ0r ψ0r=const.×exp{−2πi(x0 +d/2)/
d} =ψ0r×exp{2πi×(−1/2)} =−ψ0r となる。従って、先に述べたように回路パターン12r
上の照明光の振幅と、補助パターン12s,12t上の
照明光の振幅とを逆符号にすること、即ち照明光束の波
面の位相を反転させることができる。
【0028】図11(c)は、孤立ホールパターンを示
す図であり、ホールパターン12uの各辺の近傍に複数
の補助パターン12v1 〜12v4 が設けられている。
このとき各補助パターンの間隔は図に示す通り、X,Y
方向に夫々dx,dyであるとする。この様なパターン
は、前述の図11(a)に示すようなパターンを2次元
に拡張したものと考えることができる。従って、照明光
学系瞳面15上での2次光源像の位置は、図11(b)
と同様の線分Lα,Lβ上に加えて、図11(d)に示
す線分Lγ,Lε上にあればよい。この場合、線分L
α,Lβ上の位置はX方向に設けられた補助パターン1
2v1 ,12v3 に対応するものであり、また線分L
γ,Lε上の位置はY方向に設けられた補助パターン1
2v2 ,12v4 に対応するものである。尚、図11
(c)と図11(d)との位置、回転関係は、図11
(a)と図11(b)との関係と同じである。
【0029】ここで、α=β=f・λ/dx γ=ε=f・λ/dy である。また、2次光源像の位置が瞳面15上で線分L
α,Lβ、及びLγ,Lεの交点Pζ,Pη,Pκ,P
μ上にあると、X方向に設けられた補助パターン12v
1 ,12v3 、及びY方向に設けられた補助パターン1
2v2 ,12v4 のいずれに対しても最適な光源位置と
なり好ましい。尚、図11(b),図11(d)のいず
れにおいても、実際の2次光源像の位置(光量分布)は
線分Lα,Lβ,Lγ,Lε上のみに限定されるもので
はなく、Lα,Lβ,Lγ,Lε上を中心としてある程
度の広がり(即ちコヒーレンスファクターσがある値を
持つが、これについては後述する)を有していても構わ
ない。
【0030】以上においては2次元パターンとしてレチ
クル上の同一箇所に2次元の方向性を有するパターンを
仮定したが、同一パターン中の異なる位置に異なる方向
性を有する複数のパターンが存在する場合にも上記の方
法を適用することが出来る。例えば、図6に示すパター
ンはその例である。レチクル上のパターンが複数の方向
性を有しているか、若しくは補助パターンの間隔が複数
種類である場合、2次光源像の最適位置は、上述の様に
パターンの各方向性及び間隔に対応したものとなるが、
或いは各最適位置の平均位置に2次光源像を配置しても
よい。また、この平均位置は、パターンの微細度や重要
度に応じた重みを加味した荷重平均としてもよい。
【0031】上記のことから、本発明の実施例による露
光方法を適用する露光装置には図2、及び図3に示すよ
うな光量分布調整機能を有していることが望ましい。こ
こで、この射出部と駆動部材との構成の一例を図2,図
3に基づいて説明する。図2及び図3は、本発明の実施
例による露光方法を適用するのに最適な投影型露光装置
の光分割器及び駆動部材の概略的な構成を示す図であ
る。図2は露光装置の光軸に対して垂直な方向から見た
構成を示したものであり、図3は光軸方向から見た構成
を示したものである。これらは、照明光学系の瞳面にお
ける照明光束の主光線の通過点を4点とした場合の構成
を示してある。射出部7a,7b,7c,7dは、夫々
可変長支持棒17a,17b,17c,17dを介して
駆動部材16a,16b,16c,16dに接続され、
矢印Aの方向に移動可能になっている。また駆動部材1
6a,16b,16c,16dは、支持部材16e上に
移動可能に支持され、光軸AXを中心とした円周(図2
においては紙面に垂直な面内)上を移動可能になってい
る。これらの機構により、2次光源像の位置は照明光学
系の瞳面15内の任意の位置に移動可能となる。尚、射
出部7a,7b,7c,7dの数は4個に限定されるも
のではなく、使用するレチクルのパターンの種類に応じ
て最適な数にすればよい。
【0032】以上、本実施例においては、透過部分から
成る回路パターン、及び補助パターン(孤立スペースパ
ターン)を有するレチクルを用いた場合について説明し
たが、共に遮光部分から成るパターン(孤立ラインパタ
ーン)を有するレチクルを用いた場合であっても同様の
効果が得られる。これは所謂「バビネの定理」に相当す
るものである。
【0033】また、本発明において使用する投影型露光
装置では、レチクルを照明する光束、或いは複数の光束
の夫々の開口数が、照明系としてのσ値で0.1<σ<0.
3程度になることが望ましい。σ値が小さすぎると近接
効果等によって像の忠実度が低下し、また反対に大きす
ぎると回路パターンと補助パターン間での光の干渉性が
薄らぎ、本発明の効果が減少する。このため例えば図1
に示す装置の場合、光ファイバー射出部7a,7bの径
を、0.1<σ<0.3の条件を満たすような大きさにする
とよい。或いは照明光学系中に可変絞りを設けてσ値を
調整可能としてもよい。さらに、投影光学系自体の開口
数もパターンの線幅や方向性等に応じて可変となるよう
にしておくとよい。
【0034】以上の実施例においては、使用する投影型
露光装置は前述の如く、照明光学系の瞳面において光軸
から偏心した位置に中心を有する局所領域に照明光束の
光量分布が集中しているものとしたが、変形例として上
記瞳面(若しくは、照明光学系内のフーリエ変換面)上
において輪帯状の光量分布を有する露光装置を使用する
こともできる。この場合、輪帯状光量分布の外径はσ値
相当で0.6〜0.8程度、内径はσ値相当で0.3〜0.6程
度とするとよい。
【0035】本実施例に用いられるパターンの例では遮
光部(斜線部)はクロム等の遮光部材で構成されるとし
たが、この遮光部は単層の位相シフターで構成されてい
ても構わない。これは例えば、透過光の位相をπだけ変
化させるような位相シフターを用い、この位相シフター
の被着部を投影光学系の解像限界以下の大きさで、且つ
位相シフターのエッジで発生する回折光のうち0次以外
の回折光が投影光学系を透過しないようなピッチのマト
リックス状に配置した構成のものである。このような構
成の遮光部では、位相シフターの被着部と不被着部の夫
々を透過する光はπの位相差を有するために互いに相殺
され、結果としてウェハ上には暗部が生じる。つまり、
レチクル上で遮光性を持たせなくとも、ウェハ上では遮
光効果を得ることが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、転写すべ
き回路パターンとその近傍の補助パターンとに、夫々位
相の反転した等波面が達するような光束で照明すること
が可能となり、そのため両パターンを透過する光束の振
幅分布が相殺されて鋭いピークをもつ強度分布のパター
ン像を得ることができる。つまり、補助パターンを設け
ることによる解像力の向上効果が増大するので、位相シ
フト用レチクル等を用いることなく、通常の遮光部と透
過部のみから成るレチクルを使用して、従来よりも微
細、且つ位相シフト用レチクルを使用した場合と同等の
パターンの転写が可能である。
【0037】また、照明光学系の瞳面内における照明光
束の通過する局所領域の中心位置を可変としたことによ
り、パターンの線幅や方向性等が異なる種々のレチクル
に対して最適な露光を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による露光方法を適用するのに
最適な投影型露光装置の概略的な構成を示す図
【図2】本発明の実施例による露光方法を適用するのに
最適な投影型露光装置の光分割器及び駆動部材の概略的
な構成を示す側面図
【図3】本発明の実施例による露光方法を適用するのに
最適な投影型露光装置の光分割器及び駆動部材の概略的
な構成を示す平面図
【図4】本発明の実施例に用いられるレチクルのパター
ンの様子を示す図
【図5】本発明の実施例に用いられるレチクルのパター
ンの例を示す図
【図6】本発明の実施例に用いられるレチクルのパター
ンの例を示す図
【図7】本発明の実施例に用いられるレチクルのパター
ンの例を示す図
【図8】本発明の実施例に用いられるレチクルのパター
ンの例を示す図
【図9】(a)は本発明の実施例による露光方法を用い
た照明を行ったときのレチクルへの照明光束の照射状態
示す概略的な図 (b)は本発明の実施例による露光方法を用いた照明を
行ったときのパターン部を透過する光の振幅分布を示す
図 (c)は本発明の実施例による露光方法を用いた照明を
行ったときのパターンの像強度分布を示す図
【図10】(a)は従来の技術による露光方法を用いた
照明を行ったときのレチクルへの照明光束の照射状態示
す概略的な図 (b)は従来の技術による露光方法を用いた照明を行っ
たときのパターン部を透過する光の振幅分布を示す図 (c)は従来の技術による露光方法を用いた照明を行っ
たときのパターンの像強度分布を示す図
【図11】(a),(c)は共にレチクル上に形成され
るパターンの一部分の例を表わす図 (b)は図11(a)のパターンの場合に最適な照明光
学系の瞳面内での照明光束の通過する局所領域の中心位
置を表す図 (d)は図11(c)のパターンの場合に最適な照明光
学系の瞳面内での照明光束の通過する局所領域の中心位
置を表す図
【符号の説明】
7 光分割器(光ファイバー) 11 レチクル 12 パターン 12a 回路パターン 12b 補助パターン 12c 補助パターン 12d 回路パターン 12e 補助パターン 12f 補助パターン 15 レチクルのパターン面のフーリエ面(照明光学系
の瞳面) 16a 駆動部材 16b 駆動部材 16c 駆動部材 16d 駆動部材 16e 支持部材 17a 可変長支持棒 17b 可変長支持棒 17c 可変長支持棒 17d 可変長支持棒 L2 照明光束 L2a 照明光束の正の等波面 L2b 照明光束の負の等波面 Aa 回路パターンの透過光の振幅分布 Ab 補助パターンの透過光の振幅分布 Ac 補助パターンの透過光の振幅分布 Ea 回路パターンの像の強度分布 Eb 補助パターンの像の強度分布 Ec 補助パターンの像の強度分布 w2 転写像の幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20 G03F 1/08

Claims (48)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明光学系を通してマスクに照明光を照
    射し、投影光学系を介して前記照明光で基板を露光する
    方法において、 前記マスクは、所定方向に所定長さを持つとともに遮光
    部で形成された前記基板上に転写すべきパターンと、前
    記遮光部で形成され且つ前記パターンの近傍に形成され
    且つ前記所定長さの前記パターンに対向するように前記
    所定方向に少なくとも前記所定長さに渡って延在する補
    助パターンとを備え、 前記照明光は、前記照明光学系内で前記マスクのパター
    ン面に対してほぼフーリエ変換の関係となる所定面上で
    の光量分布が中心部よりもその外側で高められることを
    特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 前記遮光部は、透過光の位相を変化させ
    る位相シフト部材を含むことを特徴とする請求項1に記
    載の露光方法。
  3. 【請求項3】 照明光学系を通してマスクに照明光を照
    射し、投影光学系を介して前記照明光で基板を露光する
    方法において、 前記マスクは、所定方向に所定長さを持つとともに前記
    基板上に転写すべきパターンと、前記パターンの近傍に
    形成され、且つその透過光の位相が、前記マスクの構成
    上、前記パターンを透過する透過光の位相と同位相とな
    るとともに、前記所定長さの前記パターンに対向するよ
    うに前記所定方向に少なくとも前記所定長さに渡って延
    在する補助パターンとを備え、 前記照明光は、前記照明光学系内で前記マスクのパター
    ン面に対してほぼフーリエ変換の関係となる所定面上で
    の光量分布が中心部よりもその外側で高められることを
    特徴とする露光方法。
  4. 【請求項4】 照明光学系を通してマスクに照明光を照
    射し、投影光学系を介して前記照明光で基板を露光する
    方法において、 前記マスクは、前記基板上に転写すべきパターンと、前
    記パターンの近傍に形成され、且つその透過光の位相
    が、前記マスクの構成上、前記パターンを透過する透過
    光の位相と同位相となるとともに、前記パターンの一側
    の全面に渡って対向するように延在する補助パターンと
    を備え、 前記照明光は、前記照明光学系内で前記マスクのパター
    ン面に対してほぼフーリエ変換の関係となる所定面上で
    の光量分布が中心部よりもその外側で高められることを
    特徴とする露光方法。
  5. 【請求項5】 前記パターン及び前記補助パターンは、
    遮光部で形成されていることを特徴とする請求項4に記
    載の露光方法。
  6. 【請求項6】 前記遮光部は、透過光の位相を変化させ
    る位相シフト部材を含むことを特徴とする請求項5に記
    載の露光方法。
  7. 【請求項7】 照明光学系を通してマスクに照明光を照
    射し、投影光学系を介して前記照明光で基板を露光する
    方法において、 前記マスクは、前記基板上に転写すべきパターンの近傍
    に形成された補助パターンを備え、 前記照明光は、前記照明光学系内で前記マスクのパター
    ン面に対してほぼフーリエ変換の関係となる所定面上で
    の光量分布が中心部よりもその外側で高められ、且つそ
    の光量分布が前記パターンの中心から前記補助パターン
    の中心までの間隔に応じて設定されることを特徴とする
    露光方法。
  8. 【請求項8】 照明光学系を通してマスクに照明光を照
    射し、投影光学系を介して前記照明光で基板を露光する
    方法において、 前記マスクは、前記基板上に転写すべきパターンの近傍
    に形成された補助パターンを有し、 前記照明光学系内に回折光学素子を配置して、前記照明
    光学系内で前記マスクのパターン面に対してほぼフーリ
    エ変換の関係となる所定面上での前記照明光の光量分布
    を中心部よりもその外側で高めることを特徴とする露光
    方法。
  9. 【請求項9】 前記照明光は、前記パターンの微細度又
    は描画方向、もしくは前記パターンの中心から前記補助
    パターンの中心までの間隔に応じて、前記所定面上での
    光量分布が調整されることを特徴とする請求項1乃至請
    求項8のうちのいずれか1項に記載の露光方法。
  10. 【請求項10】 前記所定面上で前記中心部の外側に分
    布する照明光は、前記パターンの中心と前記補助パター
    ンの中心との間隔に応じた角度だけ、前記照明光学系の
    光軸に関して傾いて前記マスクに照射されることを特徴
    とする請求項1乃至請求項9のうちのいずれか1項に記
    載の露光方法。
  11. 【請求項11】 前記パターン及び前記補助パターンの
    描画方向に基づいて、前記照明光の前記マスクに対する
    入射方向を決定することを特徴とする請求項1乃至請求
    項10のうちのいずれか1項に記載の露光方法。
  12. 【請求項12】 前記パターンの微細度に応じて前記光
    量分布が高められる外側領域の前記照明光学系の光軸か
    らの距離を定めることを特徴とする請求項1乃至請求項
    11のうちのいずれか1項に記載の露光方法。
  13. 【請求項13】 前記照明光は、前記照明光学系内で前
    記マスクのパターン面に対してほぼフーリエ変換の関係
    となる所定面上での光量分布が、ほぼ輪帯状の特定領域
    内で高められることを特徴とする請求項1乃至請求項1
    2のうちのいずれか1項に記載の露光方法。
  14. 【請求項14】 前記特定領域から射出する照明光の開
    口数と前記投影光学系の開口数との比が0.6程度以上
    となるように前記特定領域の外径が定められることを特
    徴とする請求項13に記載の露光方法。
  15. 【請求項15】 前記特定領域から射出する照明光の開
    口数と前記投影光学系の開口数との比が0.6程度以下
    となるように前記特定領域の内径が定められることを特
    徴とする請求項13または請求項14に記載の露光方
    法。
  16. 【請求項16】 前記照明光は、前記照明光学系内で前
    記マスクのパターン面に対してほぼフーリエ変換の関係
    となる所定面上での光量分布が、前記照明光学系の光軸
    から偏心した少なくとも1つの局所領域で高められるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項12のうちのいずれ
    か1項に記載の露光方法。
  17. 【請求項17】 前記局所領域の中心位置は前記パター
    ンの中心から前記補助パターンの中心までの間隔に基づ
    き決定されることを特徴とする請求項16に記載の露光
    方法。
  18. 【請求項18】 前記局所領域の前記中心位置は、前記
    パターン及び前記補助パターンの描画方向に基づいて決
    定されることを特徴とする請求項16または請求項17
    に記載の露光方法。
  19. 【請求項19】 前記局所領域の前記中心位置の前記光
    軸からの偏心量は、前記パターンの中心から前記補助パ
    ターンの中心までの間隔に基づき決定され、前記中心位
    置の前記光軸からの偏心方向は、前記描画方向に基づき
    決定されることを特徴とする請求項18に記載の露光方
    法。
  20. 【請求項20】 前記照明光は、前記所定面上での光量
    分布が、照明光学系の光軸から偏心した複数の局所領域
    で高められることを特徴とする請求項16乃至請求項1
    9のうちのいずれか1項に記載の露光方法。
  21. 【請求項21】 前記複数の局所領域のそれぞれの中心
    位置は、前記パターンの描画方向に対してほぼ垂直な方
    向に離れた位置とされることを特徴とする請求項20に
    記載の露光方法。
  22. 【請求項22】 前記複数の局所領域のそれぞれの中心
    位置は、前記照明光学系の光軸を通り且つ前記描画方向
    に平行な線に対して前記垂直方向にそれぞれ所定距離だ
    け離れた線上の、任意の位置とされることを特徴とする
    請求項21に記載の露光方法。
  23. 【請求項23】 前記複数の局所領域のそれぞれの中心
    位置は、前記照明光学系の光軸に対してほぼ対象な位置
    とされることを特徴とする請求項22に記載の露光方
    法。
  24. 【請求項24】 前記補助パターンは所定方向に沿って
    形成され、 前記照明光は、前記所定面上での光量分布が前記所定方
    向によって分離される一対の局所領域内でそれぞれ高め
    られることを特徴とする請求項20乃至請求項23のう
    ちのいずれか1項に記載の露光方法。
  25. 【請求項25】 前記補助パターンは、互いに直交する
    第1及び第2方向にそれぞれ沿って形成され、 前記照明光は、前記所定面上での光量分布が前記第1及
    び第2方向によって区画される4つの局所領域内でそれ
    ぞれ高められることを特徴とする請求項20乃至請求項
    23のうちのいずれか1項に記載の露光方法。
  26. 【請求項26】 前記照明光は、前記所定面上での光量
    重心が前記照明光学系の光軸とほぼ一致することを特徴
    とする請求項23乃至請求項25のうちのいずれか1項
    に記載の露光方法。
  27. 【請求項27】 前記局所領域から射出する照明光の開
    口数と前記投影光学系の開口数との比が0.1〜0.3
    程度となるように前記局所領域の大きさが定められるこ
    とを特徴とする請求項16乃至請求項26のうちのいず
    れか1項に記載の露光方法。
  28. 【請求項28】 前記パターン上での前記照明光の振幅
    の符号と、前記補助パターン上での前記照明光の振幅の
    符号とを異ならせることを特徴とする請求項1乃至請求
    項27のうちのいずれか1項に記載の露光方法。
  29. 【請求項29】 前記パターン上での前記照明光の位相
    は、前記補助パターン上での前記照明光の位相に対して
    反転した等波面となることを特徴とする請求項28に記
    載の露光方法。
  30. 【請求項30】 前記照明光の照射によって前記パター
    ンから発生する0次回折光と1つの1次回折光とで前記
    パターンの像を前記基板上に形成することを特徴とする
    請求項1乃至請求項29のうちのいずれか1項に記載の
    露光方法。
  31. 【請求項31】 前記照明光は前記マスク上で前記照明
    光学系の光軸に関してほぼ対称的に傾いた一対の光束を
    含むことを特徴とする請求項1乃至請求項30のうちの
    いずれか1項に記載の露光方法。
  32. 【請求項32】 前記基板上の転写すべきパターンに応
    じて、前記投影光学系の開口数を調整することを特徴と
    する請求項1乃至請求項31のうちのいずれか1項に記
    載の露光方法。
  33. 【請求項33】 前記補助パターンはその大きさが前記
    投影光学系の解像限界程度以下に定められることを特徴
    とする請求項1乃至請求項32のうちのいずれか1項に
    記載の露光方法。
  34. 【請求項34】 前記補助パターンの中心と前記パター
    ンの中心との間隔は、前記投影光学系の解像限界程度に
    定められることを特徴とする請求項1乃至請求項33の
    うちのいずれか1項に記載の露光方法。
  35. 【請求項35】 前記補助パターンは前記パターンをほ
    ぼ囲むように形成されることを特徴とする請求項1乃至
    請求項34のうちのいずれか1項に記載の露光方法。
  36. 【請求項36】 前記補助パターンは前記パターンに沿
    って延びる帯状パターンであることを特徴とする請求項
    1乃至請求項34のうちのいずれか1項に記載の露光方
    法。
  37. 【請求項37】 前記パターンと前記補助パターンはそ
    れぞれ第1方向に沿って延びるとともに、前記補助パタ
    ーンは前記第1方向と直交する第2方向に関して前記パ
    ターンを挟んでその両端にそれぞれ設けられることを特
    徴とする請求項36に記載の露光方法。
  38. 【請求項38】 前記補助パターンは、前記第2方向に
    沿って延び、かつ第1方向に関して前記パターンを挟ん
    でその両端にそれぞれ設けられることを特徴とする請求
    項37に記載の露光方法。
  39. 【請求項39】 前記パターンは孤立パターンであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項38のうちのいずれ
    か1項に記載の露光方法。
  40. 【請求項40】 請求項1乃至請求項39のうちのいず
    れか1項に記載の露光方法を用いて、前記マスク状に形
    成された回路パターンを前記基板上に転写する工程を含
    むことを特徴とする半導体素子の形成方法。
  41. 【請求項41】 照明光学系内でフォトマスクのパター
    ン面に対してほぼフーリエ変換の関係となる所定面上で
    の光量分布が中心部よりもその外側で高められる照明光
    で照明されることにより、投影光学系を介して基板上に
    転写されるパターンを有するフォトマスクであって、 前記パターンは、所定方向に所定長さを有するととも
    に、遮光部で形成されており、 前記遮光部で形成され、且つ前記パターンの近傍に形成
    され、且つ前記所定長さの前記パターンに対向するよう
    に前記所定方向に少なくとも前記所定長さに渡って延在
    する補助パターンを有し、 前記補助パターンの大きさを前記投影光学系の解像限界
    程度以下とし、かつ前記パターンの中心と前記補助パタ
    ーンの中心との間隔を前記投影光学系の解像限界程度と
    したことを特徴とするフォトマスク。
  42. 【請求項42】 照明光学系内でフォトマスクのパター
    ン面に対してほぼフーリエ変換の関係となる所定面上で
    の光量分布が中心部よりもその外側で高められる照明光
    で照明されることにより、投影光学系を介して基板上に
    転写されるパターンを有するフォトマスクであって、 前記パターンは、所定方向に所定長さを有しており、 その透過光の位相が、前記マスクの構成上、前記パター
    ンを透過する透過光の位相と同位相となるとともに、前
    記所定長さの前記パターンに対向するように前記所定方
    向に少なくとも前記所定長さに渡って延在する補助パタ
    ーンを前記パターンの近傍に有し、 前記補助パターンの大きさを前記投影光学系の解像限界
    程度以下とし、かつ前記パターンの中心と前記補助パタ
    ーンの中心との間隔を前記投影光学系の解像限界程度と
    したことを特徴とするフォトマスク。
  43. 【請求項43】 照明光学系内でフォトマスクのパター
    ン面に対してほぼフーリエ変換の関係となる所定面上で
    の光量分布が中心部よりもその外側で高められる照明光
    で照明されることにより、投影光学系を介して基板上に
    転写されるパターンを有するフォトマスクであって、 その透過光の位相が、前記マスクの構成上、前記パター
    ンを透過する透過光の位相と同位相となるとともに、前
    記パターンの一側の全面に渡って対向するように延在す
    る補助パターンを前記パターンの近傍に有し、 前記補助パターンの大きさを前記投影光学系の解像限界
    程度以下とし、かつ前記パターンの中心と前記補助パタ
    ーンの中心との間隔を前記投影光学系の解像限界程度と
    したことを特徴とするフォトマスク。
  44. 【請求項44】 照明光学系内でマスク上の回路パター
    ン面に対してほぼフーリエ変換の関係となる所定面上で
    の光量分布が中心部よりもその外側で高められる照明光
    を、前記マスク上の前記回路パターンに照射し、投影光
    学系を介して基板上に前記回路パターンを転写して半導
    体素子を形成する方法であって、 前記基板としてレジストが塗布されたウェハを用意する
    第1工程と、 所定方向に所定長さを持つとともに遮光部で形成された
    前記回路パターンと、 前記回路パターンの近傍に前記遮光部で形成され且つ前
    記所定長さの前記パターンに対向するように前記所定方
    向に少なくとも前記所定長さに渡って延在する補助パタ
    ーンとを備えたマスクを用意する第2工程と、 前記第2工程で用意された前記マスクに前記照明光を照
    射し、前記投影光学系を介して前記レジストを露光する
    第3工程とを含むことを特徴とする半導体素子の形成方
    法。
  45. 【請求項45】 照明光学系内でマスク上の回路パター
    ン面に対してほぼ フーリエ変換の関係となる所定面上で
    の光量分布が中心部よりもその外側で高められる照明光
    を、前記マスク上の前記回路パターンに照射し、投影光
    学系を介して基板上に前記回路パターンを転写して半導
    体素子を形成する方法であって、 前記基板としてレジストが塗布されたウェハを用意する
    第1工程と、 所定方向に所定長さを持つ前記回路パターンと、前記回
    路パターンの近傍に形成され、且つその透過光の位相
    が、マスクの構成上、前記回路パターンを透過する透過
    光の位相と同位相となるとともに、前記所定長さの前記
    パターンに対向するように前記所定方向に少なくとも前
    記所定長さに渡って延在する補助パターンとを備えたマ
    スクを用意する第2工程と、 前記第2工程で用意された前記マスクに前記照明光を照
    射し、前記投影光学系を介して前記レジストを露光する
    第3工程とを含むことを特徴とする半導体素子の形成方
    法。
  46. 【請求項46】 照明光学系内でマスク上の回路パター
    ン面に対してほぼフーリエ変換の関係となる所定面上で
    の光量分布が中心部よりもその外側で高められる照明光
    を、前記マスク上の前記回路パターンに照射し、投影光
    学系を介して基板上に前記回路パターンを転写して半導
    体素子を形成する方法であって、 前記基板としてレジストが塗布されたウェハを用意する
    第1工程と、 前記回路パターンと、前記回路パターンの近傍に形成さ
    れ、且つその透過光の位相が、マスクの構成上、前記回
    路パターンを透過する透過光の位相と同位相となるとと
    もに、前記パターンの一側の全面に渡って対向するよう
    に延在する補助パターンとを備えたマスクを用意する第
    2工程と、 前記第2工程で用意された前記マスクに前記照明光を照
    射し、前記投影光学系を介して前記レジストを露光する
    第3工程とを含むことを特徴とする半導体素子の形成方
    法。
  47. 【請求項47】 前記特定領域から射出する照明光の開
    口数と前記投影光学系の開口数との比が0.6〜0.8
    程度となるように前記特定領域の外径が定められること
    を特徴とする請求項14に記載の露光方法
  48. 【請求項48】 前記特定領域から射出する照明光の開
    口数と前記投影光学系の開口数との比が0.3〜0.6
    程度となるように前記特定領域の内径が定 められること
    を特徴とする請求項13または請求項15に記載の露光
    方法。
JP3035191A 1991-02-25 1991-02-25 露光方法、半導体素子の形成方法、及びフォトマスク Expired - Lifetime JP3259179B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3035191A JP3259179B2 (ja) 1991-02-25 1991-02-25 露光方法、半導体素子の形成方法、及びフォトマスク
US08/079,355 US5357311A (en) 1991-02-25 1993-06-21 Projection type light exposure apparatus and light exposure method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3035191A JP3259179B2 (ja) 1991-02-25 1991-02-25 露光方法、半導体素子の形成方法、及びフォトマスク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04268714A JPH04268714A (ja) 1992-09-24
JP3259179B2 true JP3259179B2 (ja) 2002-02-25

Family

ID=12301431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3035191A Expired - Lifetime JP3259179B2 (ja) 1991-02-25 1991-02-25 露光方法、半導体素子の形成方法、及びフォトマスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3259179B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2988417B2 (ja) * 1997-02-28 1999-12-13 日本電気株式会社 フォトマスク
JP3119217B2 (ja) * 1997-10-31 2000-12-18 日本電気株式会社 フォトマスクおよびフォトマスクを使用した露光方法
JP3950732B2 (ja) 2002-04-23 2007-08-01 キヤノン株式会社 照明光学系、照明方法及び露光装置
JP4689471B2 (ja) 2006-01-06 2011-05-25 エルピーダメモリ株式会社 回路パターン露光方法及びマスク
JP5524447B2 (ja) 2007-09-25 2014-06-18 ピーエスフォー ルクスコ エスエイアールエル 露光用マスク、パターン形成方法及び露光用マスクの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04268714A (ja) 1992-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5499137A (en) Exposure method and apparatus therefor
CA2061499C (en) Imaging method for manufacture of microdevices
JPH0536586A (ja) 像投影方法及び該方法を用いた半導体デバイスの製造方法
JP3293882B2 (ja) 投影露光装置
US6972836B2 (en) Measuring method of illuminance unevenness of exposure apparatus, correcting method of illuminance unevenness, manufacturing method of semiconductor device, and exposure apparatus
JPH04273427A (ja) 露光方法及びマスク
JPH05188577A (ja) フォトマスク及び露光方法並びに投影露光装置
JP3259179B2 (ja) 露光方法、半導体素子の形成方法、及びフォトマスク
JP3146500B2 (ja) 露光方法、半導体素子の形成方法、及びフォトマスク
JP3148818B2 (ja) 投影型露光装置
JP3303322B2 (ja) 投影露光装置及び方法、並びに素子製造方法
JP3209218B2 (ja) 投影露光装置及び方法、並びに素子製造方法
US6480263B1 (en) Apparatus and method for phase shift photomasking
JP3189009B2 (ja) 露光装置及び方法、並びに半導体素子の製造方法
JP3343919B2 (ja) マスク及び回路素子製造方法並びに露光方法
JPH06267822A (ja) 微細パタン形成方法
JPH0521312A (ja) 露光方法及び露光装置
JP3102087B2 (ja) 投影露光装置及び方法、並びに回路素子形成方法
JP3244076B2 (ja) 露光装置及び方法、並びに半導体素子の製造方法
JP3427210B2 (ja) 投影露光装置、投影露光方法、及びその投影露光方法を用いたデバイス製造方法、及びそのデバイス製造方法により製造されたデバイス
JP3316695B2 (ja) 走査露光方法と該方法を用いるデバイス製造方法、及び走査型露光装置と該装置を用いるデバイス製造方法
JP3396037B2 (ja) 露光方法及び半導体素子の形成方法
JP4182277B2 (ja) マスク、有効光路の測定方法、及び露光装置
JP2884848B2 (ja) 投影露光装置および回路パターン形成方法
JP3438730B2 (ja) 走査型露光装置、その走査型露光装置を用いるデバイス製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071214

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214

Year of fee payment: 10