JP3259010B2 - 酵素電極およびそれを使用する測定器 - Google Patents

酵素電極およびそれを使用する測定器

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JP3259010B2 JP03947294A JP3947294A JP3259010B2 JP 3259010 B2 JP3259010 B2 JP 3259010B2 JP 03947294 A JP03947294 A JP 03947294A JP 3947294 A JP3947294 A JP 3947294A JP 3259010 B2 JP3259010 B2 JP 3259010B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酵素の働きにより、液体
中の特定の成分の濃度、特に体液(例えば血液、尿等)
中の特定成分(例えばグルコース、コレステロール等)
の濃度を測定する酵素電極に関する。更に詳しくは、酵
素反応によって変換された酸化性または還元性化合物の
定電位電解に必要な電圧印加を、相互に異なる種類の材
料からできた作用極と対極を有して成る電極系が発生す
る起電力により行うことができる酵素電極およびそのよ
うな電極の製造方法に関する。更に、本発明は、そのよ
うな電極を使用する計測器および濃度の測定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】酵素固定化相と電子伝達体(メディエー
タ)を例えば層状で電極感応部に被覆した酵素電極がバ
イオセンサとして臨床分野で広く利用されている。例え
ばグルコースセンサを例にとると、糖尿病患者が自らの
血糖値を管理する目的で、使い捨て型のグルコースセン
サを用いる簡易血糖計が既に実用化されている。特公平
2−59424号公報、特公平4−40658号公報お
よび米国特許第5,108,564号にはグルコースセン
サとしての酵素電極が記載され、そのような電極が実用
に供されている。
【0003】上述のような電子伝達体を用いる酵素電極
を使用する測定原理は、次のようである:基質S(濃度
を測定すべき成分、例えばグルコース)が酵素E(例え
ばグルコースオキシダーゼ)によって生成物P(グルコ
ノラクトン)へ酸化されると、酵素Eの活性中心が酸化
型Eoxから還元型Eredに変化する。還元型Eredは、酵
素の電子伝達体として働く酸化型の化合物Moxを介して
Eoxに戻り、電子伝達媒体はMredとなる。同時に作用
極上で適当な印加電圧によってMredは電解され、この
時に得られる酸化電流を測定することにより基質濃度が
測定できる。
【0004】この測定原理を式にて示すと、グルコース
酸化酵素(GOD)を用いてグルコース濃度を測定する
場合では、 グルコース+GOD(FAD)→グルコノラクトン+GOD(FADH2) (1) GOD(FADH2)+2Mox→GOD(FAD)+2Mred+2H+ (2) 2Mred→2Mox+2e- (3) (尚、FADはフラビンアデニンジヌクレオチド(flav
in adenine dinucleotide))と表すことができる。 このような酵素電極を使用する測定方法は、上述の特許
公報に記載されており、本発明においても、これを参照
できる。
【0005】このような酵素電極の中で、使い捨て型の
グルコース濃度測定用の酵素電極の形状としては、図1
に示すものがバイオセンサとして実用されている。この
センサでは、作用極1と対極2は、同じ種類のグラファ
イトをポリ塩化ビニルなどのバインダーに分散してペー
スト状物を得、これをスクリーン印刷法で印刷して双方
の層状の電極を形成し、その後、焼成することにより形
成されている。次に、グルコース酸化酵素(グルコース
オキシダーゼ、GOD)と電子伝達体Mを含んで成るペ
ースト状混合物を、上述のように形成した電極上に塗布
し、乾燥させて固相化することにより形成される試薬層
3により双方の電極を少なくとも部分的に被覆し、その
上に、サンプル吸入口6を有するスペーサ4と空気排出
口7を有するカバー5を両面テープ等の結合手段により
貼り合わせてグルコース濃度測定用酵素電極を完成す
る。
【0006】全血、血漿、尿、唾液等の液体サンプル
は、サンプル吸入口6に接することにより、毛管現象に
よって自動的に試薬層3に吸引され始め、それにつれ
て、排出口7から空気が排出されて試薬層3の全体にサ
ンプルが満たされる。サンプルの吸引が終わると直ちに
試薬層3の溶解が始まり、式(1)に従って酵素反応が
進行する。電子伝達体Mとしてはフェロセン、フェリシ
アン化カリウム、ベンゾキノン等が用いられ、式(2)
で生成した還元型のMredは、外部電源による印加回路
から電極系に0.3〜0.6Vの範囲の一定電圧を印加す
ることによって式(3)で示すように電解酸化を受け
る。この時に得られる電流値(2e-)は、グルコース
濃度に直接比例するので、この電流値を測定することに
よりサンプル中のグルコース濃度が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような図1のバ
イオセンサは自己管理用の血糖計などの測定器に使用さ
れている。本明細書において、測定器とは、酵素電極を
使用して目的とする成分の濃度を測定することができる
装置、即ち、酵素電極から得られる電流値に基づいて目
的とする成分の濃度を算出して、使用者にその濃度を知
らせることができるようになっている装置を意味する。
そのような測定器は、持ち運びに便利なように、いわゆ
るポケットサイズと言われる小型、薄型および/または
軽量であることが要請され、また、迅速で簡便に精度高
く測定できること等も要請されている。
【0008】しかしながら、上記のような従来技術のバ
イオセンサを血糖計に使用する場合、式(3)のために
必要な電圧印加手段としての外部電源が必要であり、ア
ルカリ乾電池やリチウム電池が印加手段として血糖計に
内蔵されている。そのために、電池の厚みよりも薄い構
造の血糖計にはできず、従って、小型化、軽量化には限
界があった。更に、血糖計において使用する電池には使
用寿命があるため、定期的な電池の交換が必要である。
更に、予備電池を準備したり、あるいは常に予備電池を
携帯しなければならない等の煩雑性の問題もある。もち
ろん、酵素電極が消費する電流値が小さいことが望まし
いという要請もある。従って、従来の酵素電極を使用す
る限り、上述のような要請は充分に満足されるものでは
なかった。
【0009】このような要請は、例として先に説明した
血糖値を測定するための酵素電極に限らず、外部印加を
必要とする酵素電極を用いる種々の測定器、例えばコレ
ステロール、尿酸、乳酸、NADH、尿素などを測定す
る酵素電極を使用する測定器については共通の課題であ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来技術の酵
素電極を用いる測定では必要であった外部電源による電
圧印加手段に代えて、異種材料からなる作用極と対極の
電極系が発生する起電力を使用することに存する。それ
により、計測器の消費電流を最小に抑え、内蔵すべき電
池容量の小型化や電池の長寿命化、あるいは太陽電池パ
ネルを測定器の電子回路の駆動電源に用いることを可能
にして、上述の要請の少なくとも1つ、最も好ましくは
全てを解決する。
【0011】従って、第1の要旨において、本発明は、
酵素および電子伝達体(メディエータ)の固相化相を有
する酵素電極であって、作用極および対極が相互に異な
る電極材料からできていることを特徴とする酵素電極を
提供する。本発明において、作用極とは、上述のように
電子伝達媒体が酸化または還元される電極、即ち、目的
とする成分の濃度測定に役割を果す極を意味し、対極と
は作用極に対する極を意味するものとして使用してい
る。
【0012】本発明の酵素電極を構成するために使用で
きる電極材料は、作用極と対極の材料が相互に異なれ
ば、一般的に電極として使用され得る材料であればいず
れの材料であってもよい。具体的には、炭素、金属、合
金、金属および合金の種々の化合物(例えば酸化物、水
酸化物、ハロゲン化物、硫化物、窒化物、炭化物)など
を挙げることができる。更に、これらの電極材料の混合
物および複合体のような組み合わせも使用できる。本発
明において、混合物とは、電極材料がいわゆるミクロオ
ーダーで混合しているものを意味し、複合体とは電極材
料が混合物より大きいオーダーで混合しているもの(従
って、いわゆるマクロオーダーで混合して、混合物ほど
均一に混合していないもの)および別個の材料として組
み合わせたものを意味する。
【0013】好ましい金属としては、銀、アルミニウ
ム、金、コバルト、バリウム、鉄、マンガン、ニッケ
ル、鉛、亜鉛、白金、リチウム、銅などを例示すること
ができる。好ましい合金としては、白銅、マンガニン、
アルミニウム−ケイ素合金、ニッケル−銅合金などを例
示できる。特に好ましい金属の化合物としては、Mn
2、Ag2O、PbO2、NiOOH、SOCl2、V25
AgClなどを例示できる。
【0014】また、炭素を用いる場合、グラファイト、
熱分解炭素、グラッシーカーボン、アセチレンブラッ
ク、カーボンブラックの種々の炭素材料を使用すること
ができる。勿論、通常の無定型の炭素材料を使用するこ
とも可能である。混合物または複合体として電極材料を
使用する場合、MnO2とアセチレンブラック、白金とグ
ラファイト、銀と塩化銀などの組み合わせを例示でき
る。
【0015】本発明の酵素電極において、電極の構造は
特に限定されるものではなく、従来の酵素電極において
採用されている種々の構造を採用することができる。電
極は、例えば線状、ロッド状、面状の形態であってよ
く、これらの電極は、電流値を測定するために適当な回
路(例えば電流測定回路)に接続されるようになってい
る。本発明の特に好ましい態様では、電極の構造として
例えば図1に示したような薄層構造を採用できる。
【0016】このような電極は、薄層電極を形成する常
套の方法により製造できる。即ち、電極を形成する材料
の適当な寸法の粉末と適当なバインダー(例えばポリ塩
化ビニル、エポキシ、ネオプレン、セルローズなど)お
よび適当な溶媒(例えばテトラヒドロフラン、トルエ
ン、イソプロピルアルコールなど)ならびに必要な場合
には導電性材料(例えば炭素粉末、導電性ポリマーな
ど)を混合して電極材料ペーストを調製し、このペース
トを基板材料(例えばストリップ状ポリエチレンテレフ
タレート、セラミック基板など)上に適当な方法(例え
ばスクリーン印刷法など)により適当な厚さ(例えば1
0〜200μm)配置し、その後、乾燥することによ
り、好ましくは焼結することにより厚さが1〜50μm
の薄層電極を形成できる。また、必要に応じて上記の薄
層電極を2層以上重ねて形成してもよい。
【0017】本発明の酵素電極において、酵素および電
子伝達体は相互に均一に混合された固体の相として、好
ましくは固相化された薄層として対極および作用極上に
存在する。好ましくは酵素および電子伝達体は、薄層と
して作用極および対極の双方の少なくとも一部分を覆う
ように電極を被覆する。このような薄層は、上述の電極
の形成の場合と同様な方法で行うことができる。即ち、
酵素、電子伝達体、バインダーおよび溶媒を含んで成る
試薬ペーストを調製し、これを適当な方法(例えば分注
機による方法)で電極を被覆するように電極上に配置し
た後、乾燥することにより固相化する。
【0018】また、必要に応じて、電極と試薬層との間
に、また、試薬層の上に、別の層を供給してよい。この
追加の層は、例えばカルボキシメチルセルロース、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の水溶性高
分子化合物、並びにホスファチジルコリン等の界面活性
作用を有する物質により形成した例えば厚さ10〜10
0μm程度のものであってよい。これらの層は、電極と
試料とのセパレーターあるいは試料の吸引をスムーズに
するという機能を果たす。
【0019】本発明の酵素電極において使用できる酵素
は、特に限定されるものではなく、従来の酵素電極にお
いて使用されている酵素を単独であるいは併用して使用
できる。具体的には、グルコースオキシダーゼ、コレス
テロールオキシダーゼ、乳酸オキシダーゼ、ウリカー
ゼ、アルコールオキシダーゼ、NADHオキシダーゼ、
ジアホラーゼ、ウレアーゼ、グルコースデハイドロゲナ
ーゼ、乳酸デハイドロゲナーゼ、3−ヒドロキシ酪酸デ
ハイドロゲナーゼ、フルクトースデハイドロゲナーゼ、
アルコールデハイドロゲナーゼなどを使用できる。尚、
本明細書では、特にグルコース濃度を測定する場合を例
にして説明しているが、本発明の酵素電極により濃度を
測定できる物質は、グルコースに限られるものではな
く、使用する上述の酵素から適当に選択することによっ
て種々の物質の濃度を測定できる。
【0020】例えば、酵素として乳酸オキシダーゼを使
用することにより(例えば血液、唾液中の)乳酸の濃度
を測定でき、コレステロールオキシダーゼを使用すれば
(例えば血液、唾液中の)コレステロールの濃度を、ウ
リカーゼを使用すれば(例えば血液、尿中の)尿酸の濃
度を、NADHオキシダーゼ又はジアホラーゼを使用す
れば(例えば血液中の)NADHの濃度を、フルクトー
スデハイドロゲナーゼを使用すれば(例えば血液、尿中
の)フルクトースの濃度を、ガラクトースオキシダーゼ
を使用すれば(例えば血液中の)ガラクトースの濃度
を、アルコールデハイドロゲナーゼとジアホラーゼを併
用すれば(例えば血液、唾液中の)アルコールの濃度
を、3−ヒドロキシ酪酸デハイドロゲナーゼとNADH
オキシダーゼを併用すれば(例えば血液中の)3−ヒド
ロキシ酪酸の濃度等を測定することができる。
【0021】本発明の酵素電極において、電子伝達体と
して使用できる材料としては、従来から使用されている
ものはいずれでも使用でき、例えばフェリシアン化カリ
ウム、ベンゾキノン、フェナジンメトサルフェート、チ
オニン、フェロセン、ナフトキノン、メチレンブルー等
を挙げることができる。対極と作用極との電極材料が相
互に異なる限り、上述の電極材料、電子伝達体および酵
素は、いずれの組み合わせを採用することもできる。特
に、目安として考慮するのが好ましい事項は、使用する
酵素の種類、測定すべき成分の種類もしくは濃度、電子
伝達体の酸化電位もしくは還元電位、電極の組み合わせ
により発生する起電力、製造コスト、安定性などまたは
これらの要因のあらゆる組み合わせに応じて、例えばト
ライ・アンド・エラー法により適宜選択することができ
る。本発明の酵素電極は、上述のように形成した酵素お
よび電子伝達体を含む固相化した相の上に、従来の酵素
電極に使用されているようにスペーサおよびカバーを有
して成ってよい。
【0022】第2の要旨において、本発明は先の第1の
要旨の酵素電極を製造する方法を提供する。即ち、基板
材料に相互に異なる材料からできた対極および作用極を
形成し、これらの双方の電極の少なくとも一部分上に、
酵素を含んで成る固相を形成することを特徴とする酵素
電極の製造方法を提供する。更に、そのように形成した
酵素を含む固相の上に、従来の酵素電極に使用されてい
るスペーサおよびカバーを載置してもよい。上述の酵素
電極に関連して説明した事項は、本発明の酵素電極の製
造方法にも適用できる。
【0023】第3の要旨において、本発明は上述の酵素
電極を使用して液体中の目的とする成分の濃度を測定す
るための測定器を提供する。即ち、試料供給検知回路、
測定タイミング制御回路、演算回路、表示回路および濃
度を表示するための表示部のための太陽電池を有して成
り、本発明の酵素電極を受容(またはこれと係合)し、
酵素電極において成分の濃度に応じて発生する電流値を
測定タイミング制御回路が検知できるようにする部材を
更に有して成る測定器を提供する。
【0024】本発明において、試料供給検知回路とは、
サンプルが電極のサンプル吸引口から供給されたことに
よるインピーダンスの変化を検知し、自動的に測定プロ
グラムを起動させる回路である。本発明において、測定
タイミング制御回路とは、サンプル供給後、酵素反応が
進行し、生成物Pが生成されるのに十分な時間経過後、
回路を閉じることによって流れる電流を検出する回路で
ある。
【0025】本発明において、演算回路とは、上記測定
タイミング制御回路により検出した電流値を測定器にあ
らかじめ設定された演算式(検量線)に基づき、基質S
の濃度に変換する回路である。本発明において、表示回
路とは、上記演算回路により変換された濃度値を、測定
器の表示部に表示する回路である。
【0026】本発明において、太陽電池とは、シリコン
太陽電池、アモルファス太陽電池、ヘテロ接合太陽電池
などの種類のものから自由に選択されるが、いずれも太
陽光あるいは蛍光灯などの照明器具から発せられる可視
光を電気エネルギーに変換するものである。本発明の測
定器の上述の回路は、従来から使用されている酵素電極
を使用するものを使用できる。これらの詳細について
は、例えば特開平4−357452号公報に記載の回路
を参照できる。
【0027】更に、太陽電池は、常套のものを使用でき
る。例えば電気化学便覧(第4版丸善(株)発行 第4
61〜468頁)に記載されているものを参考にでき
る。また、本発明の酵素電極を受容する部材は、従来か
ら使用されているものと同様であるが、酵素電極への印
加手段が省略されている点で異なる。
【0028】第4の要旨において、本発明は、上述の酵
素電極を測定器に使用して(即ち、電極受容部材に係合
させて)目的成分の濃度を測定する方法を提供する。
【0029】
【作用】本発明により、酵素電極の作用極(測定極)と
対極の電極材料を相互に異なるようにすることにより、
酵素電極の外部から印加しなくても、作用極と対極との
間に起電力が発生し、この起電力を酸化電解電流値の測
定に利用することにより電流値を測定することができ
る。この起電力発生メカニズムは、例えばMnO2の場合
で説明すると次のようになる。
【0030】MnO2は電極では、以下のような反応をす
る。 MnO2 + H+ + e- ←→ MnOOH この時のネルンスト式は、 E=E0+2.303RT/F(logaMnO2/aMnOOH)+2.303RT/Flog〔H+〕 である。式中、E0は標準酸化還元電位、Rは気体定
数、Fはファラデー定数、Tは温度、aMnO2、aMnOOH
はそれぞれMnO2、MnOOHの活量、〔H+〕は水素イ
オン濃度である。この式から明らかなように、MnO2
十分存在すれば、一定の起電力Eが発生し、本発明では
この起電力を利用している。従って、電極を構成する材
料の種類が異なれば、原理的にはいずれの電極材料を使
用した場合であっても、起電力が発生するので本願発明
の酵素電極を構成することが可能である。
【0031】本発明の酵素電極において、実用上、最も
好ましい電極材料の組み合わせは、作用極としてグラフ
ァイトから電極を構成し、対極としてMnO2から電極を
構成する態様を挙げることができる。これ以外の特に好
ましい態様として、以下の組み合わせを挙げることがで
きる: 好ましい電極材料の組み合わせ (対極) (作用極) (発生起電力、mV) グラファイト AgCl −90 PbO2 グラッシーカーボン +1300 Ag2O Pt +530 NiOOH Ni23 +30 Ag2O Ag +460
【0032】更に、酵素および電子伝達体を考慮した場
合、本発明の酵素電極に特に好ましい組み合わせを以下
に示す: 好ましい組み合わせ (酵素) (電子伝達体) (対極材料) (作用極材料) グルコース オキシダーゼ フェリシアン化カリウム MnO2 グラファイト 3−ヒドロキシ酪酸 デハイドロゲナーゼ 1−メトキシ PMS AgCl グラファイト ウリカーゼ メチレンブルー NiOOH Ni23 コレステロール オキシダーゼ 1,4−ベンゾキノン Ag2O Ag 乳酸オキシダーゼ フェリシアン化カリウム Ag2O Pt NADHオキシダーゼ 1,4−ナフトキノン PbO2 Au フルクトース デハイドロゲナーゼ 1,4−ベンゾキノン Ag2O Ag アルコール デハイドロゲナーゼ 1,4−ナフトキノン MnO2 Pt
【0033】
【実施例】次に、本発明の実施例について詳細に説明す
る。なお本実施例では、対極の電極材料としてMnO2
たはAg2Oを用いているが特にこれに限定されない。 (実施例1および比較例1)図2に本実施例で用いた酵
素電極に使用できるセルの構成を示す。セルでは、対極
としてグラッシーカーボン電極10(長径5mm)に、M
nO2ペースト11とコロジオン膜12を固相化してい
る。
【0034】この電極は、MnO2粉末(平均粒子径0.
5μm)9gとアセチレンブラック粉末(平均粒子径
0.1μm)1gを0.1Mリン酸バッファー(pH7.
0)50mlで練りペースト状にしたMnO2ペースト11
をグラッシカーボン電極10の上に50mg載せ、更に、
その上に、MnO2ペースト11の脱離を防ぐ目的で、エ
タノールで25倍に希釈したコロジオン溶液7μlを滴
下し、自然乾燥させることにより形成した。ここで、ア
セチレンブラック粉末はMnO2に良好な導電性を持たせ
るために混合したものであり、別の材料、例えばカーボ
ンブラック、炭素粉末、導電性高分子等の導電性材料を
用いても差し支えない。また、作用極としては直径0.
5mmの白金線をコイル状にしたもの13を使用した。
【0035】図2のセルにおいて、14はガラスフィル
ターであり、作用極室16および対極室17には、0.
1Mリン酸バッファーを満たした。このセルを用いて、
最初に電極間で発生する起電力を測定した(実施例
1)。比較のため、対極15のMnO2電極の代わりに作
用極と同じ白金を用いたものについても発生する起電力
を測定した(比較例1)。
【0036】起電力の測定結果を図3に示す。図3から
判るように、対極にMnO2を用いることにより、約+3
80mVの起電力を得ることができた。この起電力は、
MnO2と白金の電位差により発生したものであり、別の
電極材料を使用した場合には異なる起電力を得ることが
できる。白金−白金の場合は、起電力の発生は認められ
なかった。従って、異なる電極材料を適宜選択すること
により、測定に必要な電位を自由に得ることができる。
【0037】(実施例2および比較例2)図2の電極系
(MnO2−白金)を用いて、実際にグルコース濃度を測
定した。図2の作用極室16に0.25MのNa2SO4
5mMのK3Fe(CN)6および166mg/dlのグルコース
オキシダーゼ濃度となるようにそれぞれを溶解した0.
1Mリン酸バッファーを満たし、対極室17には、0.
1Mリン酸バッファーを満たした。次に、作用極13と
対極15を1メガオームの抵抗で直列につなぎ、作用極
室16にグルコースを種々の量で添加し、グルコース濃
度を変えていった場合に、この抵抗に流れた電流値を測
定した(実施例2)。比較のために、対極に白金を用い
た場合についても電流値を測定した(比較例2)。これ
らの結果をグルコース濃度に対して電流値をプロットし
たもので図4に示す。
【0038】実施例2では、グルコース濃度に応じて変
化する応答電流が得られたのに対して、比較例2ではい
ずれのグルコース濃度であっても応答電流が得られなか
った。これは、対極にMnO2を用いることにより、K4
Fe(CN)6の定電位電解に必要な印加電圧を、セルの外
部から印加することなく、電極間で発生する起電力を利
用することにより達成される効果である。
【0039】(実施例3および4ならびに比較例3)本
発明の酵素電極を印刷法により作製した。図5は、図1
で示した印刷電極基板8の作用極1と対極2の部分の線
A−A’に沿った拡大断面を模式的に示した図である。
ポリエチレンテレフタレートからなる絶縁性の基板8上
に、スクリーン印刷法により銀ペースト9(平均粒子寸
法5μmの銀粒子およびバインダーを含む。)を印刷
し、加熱乾燥する(銀層の厚さ約10μm)。更に、グ
ラファイトペースト18(平均粒子寸法0.5μmのグ
ラファイト粒子およびバインダーを含む。)をスクリー
ン印刷により印刷し、75℃に加熱して乾燥する(乾燥
後のグラファイト層の厚さ約10μm)。
【0040】その上に、下記の成分からなるMnO2ペー
スト19を対極部分のみにスクリーン印刷し、自然乾燥
する(乾燥後のMnO2層厚さ約10μm)ことにより、
対極2と作用極1とからなる電極系を形成した。 ポリ塩化ビニル(重合度1100) 10g MnO2 9g アセチレンブラック 1g テトラヒドロフラン 100ml
【0041】この電極系が発生する起電力を実施例1と
同様の測定方法により測定したところ(実施例3)、+
250mVの起電力が発生した。この発生した起電力
(+250mV)はグラファイトとMnO2との電位差に
起因するものである。次に、この電極系を用いてグルコ
ース濃度を測定した。
【0042】ビーカーに、20mMのK3Fe(CN)6、5
00mg/dlのグルコースオキシダーゼとなるようにこれ
らの成分を含む0.1Mリン酸バッファーを満たし、そ
の中に該電極を浸した。作用極と対極を1メガオームの
抵抗で接続し、この抵抗を流れた電流を実施例1と同様
の方法で測定した(実施例4)。比較のために、対極を
作用極と同じ電極材料(即ち、グラファイトペースト)
で形成した(比較例3)。得られた結果を図6に示す。
図6から明らかなように、対極にMnO2を印刷した実施
例だけが、種々のグルコース濃度に応答する電流値を示
した。
【0043】(実施例5)実施例3の酵素電極を使い捨
てのグルコース電極に応用するため、実施例3にて形成
した図5に示した印刷電極(1および2)の上に試薬層
(図1の3に相当)を形成して固相化した。最初に、
0.25%カルボキシメチルセルロースを含む 0.1M
リン酸バッファー(pH7.0)溶液を電極の対極2と作
用極1を覆うように、4μl分注し、加熱乾燥させ、カル
ボキシメチルセルロース層を形成した。このカルボキシ
メチルセルロース層は、主に電極と試料のとセパレータ
という働きをする。
【0044】次に、0.5%のカルボキシメチルセルロ
ース、3.0%のK3Fe(CN)6、500mg/dlのグルコ
ースオキシダーゼを含む0.1Mリン酸バッファー溶液
4μlを電極の対極2と作用極1を覆うように分注し、
加熱乾燥することにより、試薬層3を形成した。更に、
0.5%ホスファチジルコリン(レシチン)を含むトル
エン溶液4μlを電極の対極2と作用極1を覆うように
4μl分注し、自然乾燥することによりレシチン層を形
成した。これは、主に試料の吸引をスムーズにするとい
う機能を有する。
【0045】電極上の層が十分乾燥してから、電極の上
に図1に示すようなスペーサー4とカバー5を両面テー
プなどで貼り合わせた。全血、血漿、尿、唾液等のサン
プルは、サンプル吸入口6に接することにより、排出口
7から空気が排出されることにより、自動的に吸引さ
れ、試薬層が溶解し、酵素反応が進行する。このような
酵素電極を用いてグルコース濃度を測定したところ、外
部から電圧を印加しなくとも、それぞれのグルコースに
対する所定の応答電流を得ることができた。
【0046】(実施例6)実施例5にて作製した酵素電
極を使用できるグルコース濃度測定器を作製した。この
測定器の外観を図7に模式的に示す。図示した態様で
は、測定器は、太陽電池パネル部20および液晶表示部
(LCD)22を有して成り、本発明の酵素電極21が
電極受容部23を介して測定器内に挿入されている。測
定器内には、試料供給検知回路、測定タイミング制御回
路、演算回路および表示回路が所定のように接続されて
いる。
【0047】従来技術の起電力を発生しない酵素電極で
は、電子伝達体の電解酸化に0.3〜0.6Vの一定電圧
を外部から印加しており、この場合の測定器の最大消費
電流はおよそ4〜7mAであった。しかしながら、実施
例5にて作製した本発明の酵素電極を使用する測定器で
は、電解に必要な外部印加電源が省略可能であるので、
消費電流を最小限にすることができる。即ち、計測器の
回路は、試料検知回路、測定タイミング制御回路、演算
回路、表示回路を含むLCD表示部などからなるが、こ
れらの総消費電流は、0.2mA以下となるので、小容量
の太陽電池を電源とすることが可能となり、全く電池交
換を必要としない半永久的な計測器を構築することがで
きる。
【0048】(実施例7)実施例1と同様にして、グラ
ッシーカーボン電極10にペースト化したAg2O(1
1)を載せて、コロジオン膜で固相化した。作用極13
には白金を使用し、図2に示すような測定系にて起電力
を測定したところ、約+530mVの起電力が得られ
た。また、対極材料として酸化鉛(PbO2)、オキシ水
酸化ニッケル(NiOOH)、塩化チオニル(SOC
l2)、五酸化バナジウム(V25)を用い、作用極とし
て銀/塩化銀電極、グラッシーカーボン電極を用いて種
々の組み合わせて起電力を測定したところ、約−0.2
〜+1.2Vの範囲の起電力が得られた。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、測定す
べき物質の酵素との反応によって生成する酸化性または
還元性化合物の定電位電解に必要な印加電圧を、異種材
料からなる作用極と対極の電極系が発生する起電力から
得ているので、測定に必要な外部電源が不要となり、測
定システムの消費電流が大幅に節約できる。それによ
り、本発明の酵素電極を用いた測定システムに必要とな
る試料供給検知回路、測定タイミング制御回路、演算回
路、表示回路および表示部の電源を太陽電池から得るこ
ととができ、従来のように乾電池を使用する必要が解消
され、電池交換のいらない測定システムを構築すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 グルコース濃度測定用酵素電極の模式的分解
斜視図。
【図2】 実施例1で用いた測定セルの構造を模式的に
示す図。
【図3】 実施例1の電極系において発生した起電力を
示すグラフ。
【図4】 実施例2の電極系により測定されたグルコー
ス応答を示すグラフ。
【図5】 図1のA−A’断面を模式的に示す図。
【図6】 実施例4の電極系におけるグルコース応答を
示すグラフ。
【図7】 本発明の酵素電極を使用する測定器の外観を
模式的に示す図。
【符号の説明】
1…作用極、2…対極、3…試薬層、4…スペーサー、
5…カバー、6…サンプル吸引口、7…排出口、8…基
板、9…銀コネクター部、10…グラッシーカーボン電
極、11…MnO2ペースト、12…コロジオン膜、13
…白金電極(作用極)、14…ガラスフィルター、15
…MnO2電極(対極)、16…作用極室、17…対極
室、18…グラファイト電極、19…MnO2電極、20
…太陽電池パネル部、21…電池一体式酵素電極、22
…LCD表示部、23…酵素電極受容部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜本 勝美 京都府京都市南区東九条西明田町57番地 株式会社京都第一科学内 (72)発明者 奥田 久 京都府京都市南区東九条西明田町57番地 株式会社京都第一科学内 (72)発明者 吉田 真三 京都府京都市南区東九条西明田町57番地 株式会社京都第一科学内 審査官 郡山 順 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/327

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酵素および電子伝達体の固相化相を有
    し、液体中の特定成分の濃度を測定するために使用する
    酵素電極であって、作用極および対極が相互に異なる電
    極材料からできており、これらの電極間で発生する起電
    力を電源として測定に用いることを特徴とする酵素電
    極。
  2. 【請求項2】 電極材料は、炭素、金属、合金、金属お
    よび合金の化合物ならびにこれらの混合物および組み合
    わせから選択される請求項1記載の酵素電極。
  3. 【請求項3】 電極材料は、炭素、白金または二酸化マ
    ンガンから選択される請求項1または2記載の酵素電
    極。
  4. 【請求項4】 一方の電極材料はグラファイトを含んで
    成り、他方の電極材料は白金を含んで成る請求項1〜3
    のいずれかに記載の酵素電極。
  5. 【請求項5】 電極材料は、導電性粉末およびバインダ
    ーを更に含んで成る混合物を固相化して得られる請求項
    1〜4のいずれかに記載の酵素電極。
  6. 【請求項6】 酵素がグルコースオキシダーゼである請
    求項1〜5のいずれかに記載の酵素電極。
  7. 【請求項7】 酵素および電子伝達体の固相化相を有
    し、液体中の特定成分の濃度を測定するために使用する
    酵素電極であって、作用極および対極が相互に異なる電
    極材料からできており、これらの電極間で発生する起電
    力を電源として測定に用いる酵素電極の製造方法であっ
    て、 基板材料に相互に異なる材料からできた対極および作用
    極を形成し、これらの双方の電極の少なくとも一部分上
    に、酵素を含んで成る相を形成することを特徴とする酵
    素電極の製造方法。
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