JP3258139B2 - 自動変速機のパーキング機構 - Google Patents

自動変速機のパーキング機構

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JP3258139B2
JP3258139B2 JP15875993A JP15875993A JP3258139B2 JP 3258139 B2 JP3258139 B2 JP 3258139B2 JP 15875993 A JP15875993 A JP 15875993A JP 15875993 A JP15875993 A JP 15875993A JP 3258139 B2 JP3258139 B2 JP 3258139B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/34Locking or disabling mechanisms
    • F16H63/3416Parking lock mechanisms or brakes in the transmission
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/40Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism comprising signals other than signals for actuating the final output mechanisms
    • F16H63/48Signals to a parking brake or parking lock; Control of parking locks or brakes being part of the transmission

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディテントプレートと
パーキングロッドとの間にパーキングレバーを介在させ
た自動変速機のパーキング機構に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機に組み込まれるパーキング機
構は、中立の変速段にて変速機出力軸の回転を機械的に
拘束するものであり、運転者が変速機のセレクトレバー
を駐車位置に操作することにより、ディテント機能を有
するディテントプレートが回動し、このディテントプレ
ートに連結されたパーキングロッドがその長手方向に沿
って変位し、さらにこのパーキングロッドに取り付けら
れたパーキングロックカムによって、パーキングポール
が変速機出力軸と一体のパーキングギヤ側に押し付けら
れる結果、このパーキングギヤとパーキングポールとが
噛み合わされ、変速機出力軸の回転が拘束されるように
なっている。
【0003】ところで、前部機関・前輪駆動形式の車両
では、動力伝達機構等もすべて機関室内に収納する必要
上、パーキング機構自体もコンパクト化させなければな
らない。そこで、セレクトレバーを駐車位置に移動させ
た場合のみ、パーキングロッドを変位させる目的で、デ
ィテントプレートとパーキングロッドとの間にパーキン
グレバーを介在させたパーキング機構が一般的となって
いる。
【0004】このような従来のパーキング機構の主要部
の外観を図4に示す。すなわち、運転者によって操作さ
れる図示しないセレクトレバーに連動してプレート保持
軸101回りに回動する扇形のディテントプレート10
2には、プレート保持軸101と同心円状をなす逃がし
溝103とこの逃がし溝103の一端(図中、上側)か
らプレート保持軸101側に折れ曲がる駐車用溝104
とが形成されている。これら逃がし溝103および駐車
用溝104には、パーキングレバー105の一端側に突
設されたレバーピン106が摺動自在に係合しており、
このパーキングレバー105の中央部はプレート保持軸
101と平行なレバー軸107に対して回動自在に保持
されている。
【0005】また、前記パーキングレバー105の他端
部には、パーキングロッド108の基端部が回動自在に
枢着されている。このパーキングロッド108の先端部
には、円錐台状のパーキングロックカム109が当該パ
ーキングロッド108の先端側に付勢された状態で摺動
自在に嵌着されており、このパーキングロックカム10
9がパーキングロッド108から抜け外れるのを防止す
るストッパ110がパーキングロッド108の先端に一
体的に接合されている。
【0006】一方、上述したパーキングロッド108と
図示しない変速機出力軸に対して一体的に嵌着されたパ
ーキングギヤ111との間には、先端側がパーキングロ
ッド108側(図4中、下側)に付勢されると共にパー
キングギヤ111に係合し得るパーキングポール112
が介在している。そして、図4中、右方向へのパーキン
グロッド108の変位に伴い、パーキングロックカム1
09を介してパーキングポール112がパーキングギヤ
111側に押し付けられ、これらが係合状態となること
により、パーキングギヤ111と一体の変速機出力軸の
回転が拘束されるようになっている。
【0007】つまり、図4に示す駐車位置から運転者が
後退位置へセレクトレバーを操作すると、ディテントプ
レート102が図4中、左回りに一定量回動する。この
ディテントプレート102の回動に伴って、駐車用溝1
04とレバーピン106との接触点におけるレバーピン
106には、プレート保持軸101の径方向外側への分
力がディテントプレート102の回動に伴って発生する
ため、レバーピン106は逃がし溝103の一端側に押
し出される。このように、レバーピン106が逃がし溝
103側へ変位すると、パーキングレバー105が図4
中、レバー軸107を中心に左回りに所定量回動するた
め、このレバー軸107の他端部に連結されたパーキン
グロッド108が図4中、左側に変位し、パーキングポ
ール112をパーキングギヤ111の外周面に押し付け
ていたパーキングロックカム109が引き戻される。こ
れにより、パーキングギヤ111に対するパーキングポ
ール112の係合状態が解放され、変速機出力軸と一体
のパーキングギヤ111が自由回転状態となる。
【0008】そして、この状態からセレクトレバーをさ
らに中立位置や自動変速位置等に移動させると、ディテ
ントプレート102が図4中、さらに左回りに回動す
る。このディテントプレート102の回動に伴って、逃
がし溝103とレバーピン106との相対位置も変位す
るが、これら逃がし溝103レバーピン106とは、パ
ーキングレバー105に回転力を与えるような位置関係
にないため、ディテントプレート102のみが回動する
こととなる。
【0009】逆に、上述した後退位置から元の駐車位置
へセレクトレバーを操作すると、ディテントプレート1
02が図4中、右回りに回動する。このディテントプレ
ート102の回動に伴って、駐車用溝104とレバーピ
ン106との接触点におけるレバーピン106には、プ
レート軸101の径方向内側への分力が発生するため、
レバーピン106が駐車用溝104側に押し込まれる。
【0010】これにより、パーキングレバー105が図
4中、レバー軸107を中心に右回りに回動し、このレ
バー軸107の他端部に連結されたパーキングロッド1
08が図4中、右側に変位し、パーキングロックカム1
09がパーキングポール112の先端側をパーキングギ
ヤ111側に付勢する。この結果、パーキングポール1
12がパーキングギヤ111の歯面と噛み合い、このパ
ーキングギヤ111と一体の変速機出力軸の回転が拘束
された状態となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図4に示した従来の自
動変速機のパーキング機構においては、ディテントプレ
ート102とパーキングロッド108との間にパーキン
グレバー105が介在しているため、駐車位置から後退
位置にセレクトレバーを運転者が操作する際の摺動抵抗
が大きくなる傾向を有する。
【0012】しかも、ディテントプレート102に形成
された駐車用溝104の方向がパーキングレバー105
の回動に伴うレバーピン106の移動方向に対して直角
に近い状態に形成されているため、これらの間の摺動抵
抗が非常に大きく、駐車位置から後退位置へセレクトレ
バーを操作する際の操作力が、他のレンジ間での操作力
よりも大きくなってしまい、全体としてセレクトレバー
の操作フィーリングが悪化してしまう欠点があった。
【0013】
【発明の目的】本発明は、駐車位置から後退位置へセレ
クトレバーを操作する際の操作力を軽減することによ
り、セレクトレバーの操作フィーリングを全体的に改善
し得る自動変速機のパーキング機構を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による自動変速機
のパーキング機構は、セレクトレバーの操作によってプ
レート軸回りに回動するディテントプレートと、このデ
ィテントプレートに形成され、かつ前記プレート軸と同
心状をなす逃がし溝と、この逃がし溝に連通するように
前記ディテントプレートに形成され、かつ当該逃がし溝
の一端から前記プレート軸側に折れ曲がる駐車用溝と、
前記プレート軸と平行なレバー軸回りに回動するパーキ
ングレバーと、このパーキングレバーの一端側に突設さ
れ、かつ前記逃がし溝および前記駐車用溝に対して係合
するレバーピンと、前記パーキングレバーの他端側に基
端部が回動自在に連結されたパーキングロッドと、この
パーキングロッドの先端側にて操作され、かつ変速機出
力軸の回転を拘束し得るロック手段とを有する自動変速
機のパーキング機構であって、前記レバーピンは、前記
パーキングレバーと一体の心金と、この心金に対して回
転自在に嵌合され、かつ外周面が前記逃がし溝および駐
車用溝に沿って転動し得るローラと、前記ディテントプ
レートと前記パーキングレバーとの間に介在する前記ロ
ーラの外周面に一体的に形成され、かつ前記逃がし溝お
よび前記駐車用溝の幅よりも大径のフランジ部とを有
し、前記駐車用溝の長さが前記ローラの外径よりも長く
設定されていることを特徴とするものである。この場
合、ローラの外周面および駐車用溝の壁面の少なくとも
一方に摩擦低減皮膜を形成することにより、これらの間
に発生する摩擦抵抗がより一層低減されることとなる。
【0015】
【作用】本発明によると、セレクトレバーが後退位置に
ある時、レバーピンは逃がし溝の一端側に位置してお
り、ロック手段はパーキングレバーによって変速機出力
軸を解放した状態にある。この状態から駐車位置にパー
キングレバーを操作すると、ディテントプレートが回動
してレバーピンをプレート軸側に折れ曲がる駐車用溝側
へと導くため、パーキングプレートが回動してパーキン
グロッドを変位させ、これによりロック手段が変速機回
転軸の回転を拘束する。
【0016】この状態から、セレクトレバーを駐車位置
以外の位置に操作すると、ディテントプレートが逆に回
動してレバーピンを逃がし溝の一端側へ押し出すため、
パーキングレバーが逆に回動してパーキングロッドを逆
に変位させ、これによりロック手段が変速機出力軸を解
放する。さらにディテントプレートが回動しても、レバ
ーピンに対する逃がし溝の相対位置が変わるだけであ
り、パーキングレバーは回動しない。
【0017】駐車用溝とレバーピンとが相対移動する際
には、ローラが駐車用溝の壁面に沿って転動し、摺動抵
抗よりも小さな転がり抵抗がこれらの間に発生する。
【0018】
【実施例】本発明による自動変速機のパーキング機構を
図4に示す従来のものに応用した一実施例の概念を図1
に示し、その主要部の展開断面構造を図2に示し、図1
中のIII−III矢視断面構造を図3に示す。すなわち、図
示しない自動変速機の油圧制御回路に対して図示しない
油ポンプからのライン圧の供給先を切り替える手動弁の
スプール11の基端部には、運転者によって操作される
図示しないセレクトレバーが図示しないケーブルを介し
て連結されている。
【0019】この手動弁のスプール11の先端に形成さ
れたフォーク部12には、扇形のディテントプレート1
3の外周側に一体的に突設された連結ピン14が係合し
ており、このディテントプレート13の基端部は変速機
ケース15に取り付けられたディテント軸16に対して
回動自在に保持されている。また、このディテントプレ
ート13の外周縁には、前記セレクトレバーのセレクト
位置に対応した複数(本実施例では六つ)の凹部17
a, 17b, 17c, 17d, 17e, 17fが所定の
間隔で形成され、これら凹部17a〜17fは上側から
順にセレクトレバーの駐車(P)、後退(R)、中立
(N)、1−3速あるいは1−4速自動変速(D)、1
−2速自動変速(2)、1速固定(L)の各セレクト位
置に対応している。そして、基端部がブラケット18を
介して変速機ケース15に片持ち支持されたディテント
ばね19の先端部の丸棒状をなす係合ピン20がセレク
トレバーのセレクト位置に対応する凹部17に付勢さ
れ、これによって適度な節度感を持ってセレクトレバー
を各セレクト位置に保持することができる。
【0020】前記ディテントプレート13には、プレー
ト保持軸16に対して同心円状をなす逃がし溝21と、
この逃がし溝21の一端部(図中、上側)からプレート
保持軸16側に折れ曲がる駐車用溝22とが形成されて
いる。これら逃がし溝21および駐車用溝22には、パ
ーキングレバー23の一端側に突設されたレバーピン2
4が転動自在に係合しており、このパーキングレバー2
3の中央部はプレート保持軸16に隣接してこのプレー
ト保持軸16と平行に前記変速機ケース15に取り付け
られたレバー軸25に対して回動自在に保持されてい
る。
【0021】本実施例におけるレバーピン24は、逃が
し溝21および駐車用溝22の溝幅にほぼ対応した外径
の筒状をなすローラ26と、パーキングレバー23と一
体に突設されてこのローラ26を回転自在に支持する心
金27とで構成され、この心金27に嵌合されたローラ
26がディテントプレート13の回動動作に伴って逃が
し溝21および駐車用溝22の壁面に沿って転動するよ
うになっている。また、ディテントプレート13とパー
キングレバー23との間に介在するローラ26の外周面
には、逃がし溝21および駐車用溝22の溝幅よりも大
径のフランジ部26aが一体的に形成されている。プレ
ート保持軸16の半径方向に延在する駐車用溝22の長
さは、図1および図2から明らかなように、ローラ26
の外径よりも長く設定され、ローラ26を駐車用溝22
内へ完全に収容し得るようになっている。
【0022】一方、前記パーキングレバー23の他端部
には、パーキングロッド28の基端部が回動自在に枢着
されている。このパーキングロッド28の先端部には、
先端側(図中、右側)ほど先細りとなる円錐状のパーキ
ングロックカム29が摺動自在に嵌着され、さらにこの
パーキングロックカム29がパーキングロッド28から
抜け外れるのを防止するストッパ30がパーキングロッ
ド28の先端に一体的に接合されている。また、パーキ
ングロックカム29よりも基端側に位置するパーキング
ロッド28の途中には、ばね受け31が一体的に形成さ
れ、このばね受け31とパーキングロックカム29との
間のパーキングロッド28には、パーキングロックカム
29をストッパ30側に付勢する圧縮コイルばね32が
装着されている。
【0023】なお、上述したパーキングロッド28を間
に挟んで変速機出力軸33の反対側(図中、下側)に
は、パーキングロッド28の先端部を変速機出力軸33
の軸心に沿った方向(図中、左右方向)に変位可能に保
持するロッドホルダ34が変速機ケース15に取り付け
られた状態で配置されている。
【0024】前記パーキングロッド28の先端部を間に
挟んでロッドホルダ34の反対側の変速機出力軸33に
は、パーキングギヤ35がスプライン嵌合されており、
このパーキングギヤ35とパーキングロッド28との間
には、基端部が変速機ケース15に変速機出力軸33と
平行なポール軸36を介して回動自在に枢着され、かつ
先端側にパーキングギヤ35に係合し得る係止爪37を
一体的に形成したパーキングポール38が介在してい
る。また、上述したポール軸36には、両端部がパーキ
ングポール38と変速機ケース15とに係合して当該パ
ーキングポール38の先端側をパーキングロッド28側
(図1中、下側)に付勢するねじりコイルばね39が装
着されている。
【0025】なお、これらパーキングロックカム29や
圧縮コイルばね32, パーキングギヤ, パーキングポー
ル38, ねじりコイルばね39等で本発明のロック手段
を構成しているが、この本実施例以外に従来から周知の
他のロック手段を採用することも当然可能である。
【0026】したがって、図1に示す駐車位置から運転
者が後退位置へセレクトレバーを操作すると、手動弁の
スプール11が図1中、上方へ一定ストロークだけ移動
すると同時に、ディテントプレート13が図1中、左回
りに一定角度だけ回動する。このディテントプレート1
3の回動に伴って、ディテントばね19が弾性変形し、
駐車位置に対応した凹部17aに係合していた係合ピン
20がこの凹部17aに隣接した後退位置に対応する凹
部17bに乗り移る。これと同時に、駐車用溝22とレ
バーピン24との接触点におけるレバーピン24には、
プレート軸16の径方向外側への分力がディテントプレ
ート13の回動に伴って発生するため、レバーピン24
は逃がし溝21の一端側に押し出される。この時、レバ
ーピン24のローラ26が駐車用溝22に沿って転動す
るため、これらの間での接触抵抗が大幅に低減され、小
さな操作力にてセレクトレバーを駐車位置から後退位置
へ移動させることができる。
【0027】また、レバーピン24が逃がし溝21側へ
変位すると、パーキングレバー23が図1中、二点鎖線
で示すようにレバー軸25を中心に左回りに所定量回動
するため、このレバー軸26の他端部に連結されたパー
キングロッド28が図1中、左側に変位し、パーキング
ポール38の係止爪37をパーキングギヤ35の外周面
に押し付けていたパーキングロックカム29が引き戻さ
れる。これにより、ねじりコイルばね39のばね力が作
用し、パーキングギヤ35に対するパーキングポール3
8の係止爪37の係合状態が解放され、変速機出力軸3
3が自由回転状態となる。
【0028】そして、この状態からさらにセレクトレバ
ーを中立位置や1−3速自動変速あるいは1−4速自動
変速位置等に移動させると、手動弁のスプール11が図
1中、さらに上方へ移動すると同時に、ディテントプレ
ート13が図1中、さらに左回りに回動する。このディ
テントプレート13の回動に伴って、ディテントばね1
9が弾性変形し、後退位置に対応した凹部17bに係合
していた係合ピン20が、他の凹部17c〜17fのう
ちのセレクトレバーのセレクト位置に対応した部分に乗
り移る。また、このディテントプレート13の回動に伴
って、逃がし溝21とレバーピン24との相対位置も変
位するが、これら逃がし溝21とレバーピン24とは、
パーキングレバー23に回転力を与えるような位置関係
にないため、パーキングレバー23が図1中、二点鎖線
に示す状態のまま、ディテントプレート13のみが回動
することとなる。
【0029】逆に、上述した後退位置から元の駐車位置
へセレクトレバーを操作すると、手動弁のスプール11
が図1に示す状態に移動すると同時に、ディテントプレ
ート13が図1中、右回りに回動する。このディテント
プレート13の回動に伴って、駐車用溝22とレバーピ
ン24との接触点におけるレバーピン24には、プレー
ト軸16の径方向内側への分力が発生するため、レバー
ピン24が駐車用溝22側に押し込まれる。
【0030】これにより、パーキングレバー23が図1
中、実線で示すようにレバー軸25を中心に右回りに回
動し、このレバー軸26の他端部に連結されたパーキン
グロッド28が図1中、右側に変位し、パーキングロッ
クカム29がねじりコイルばね39のばね力に抗してパ
ーキングポール38の先端側を変速機出力軸33側に付
勢する。この結果、パーキングポール38がポール軸3
6を中心に図3中、左回りに回動し、その係止爪37が
パーキングギヤ35の歯面と噛み合い、変速機出力軸3
3の回転が拘束された状態となる。
【0031】なお、上述したローラ26の外周面と駐車
用溝22の壁面との摩擦抵抗をより一層低減させるた
め、これらの表面に燐酸マンガン等の含油性の高い耐摩
耗性皮膜を形成し、さらにこの耐摩耗性皮膜の表面に二
硫化モリブデンや黒鉛あるいは四フッ化エチレン等の固
体潤滑材を塗布すること等も極めて有効である。この耐
摩耗性皮膜や固体潤滑材による処理は、フォーク部12
と連結ピン14との係合部や、パーキングロックカム2
9の外周面とパーキングポール38との接触部分、ある
いはパーキングレバー23とパーキングロッド28との
連結部分に対して行うようにしても良い。また、本実施
例では前部機関・前輪駆動形式の車両を対象としている
が、前部機関・後輪駆動形式の車両の自動変速機に組み
込むことも当然可能である。
【0032】
【発明の効果】本発明の自動変速機のパーキング機構に
よると、駐車用溝に係合するレバーピンをパーキングレ
バーと一体の心金と、この心金に対して回転自在に取り
付けられるローラとで構成し、このローラの外周面を駐
車用溝に沿って転動させるようにしたので、駐車用溝と
レバーピンとの間に発生する摩擦抵抗が少なくなり、特
に駐車位置から後退位置へセレクトレバーを操作する際
の操作力を従来のものよりも軽減させることが可能とな
った。この結果、セレクトレバーのセレクト位置によっ
て操作力が極端に相違するような不具合を改善でき、操
作フィーリングの良好なセレクトレバーとすることが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動変速機のパーキング機構の一
実施例の概略構造を表す機構概念図である。
【図2】図1に示した実施例におけるプレート保持軸,
レバーピン, レバー軸に沿った展開断面図である。
【図3】図1のIII −III 矢視断面図である。
【図4】従来の自動変速機のパーキング機構の一例の概
略構造を表す機構概念図である。
【符号の説明】
11 手動弁のスプール 12 フォーク部 13 ディテントプレート 14 連結ピン 15 変速機ケース 16 ディテント軸 17 凹部 18 ブラケット 19 ディテントばね 20 係合ピン 21 逃がし溝 22 駐車用溝 23 パーキングレバー 24 レバーピン 25 レバー軸 26 ローラ 27 心金 28 パーキングロッド 29 パーキングロックカム 30 ストッパ 31 ばね受け 32 圧縮コイルばね 33 変速機出力軸 34 ロッドホルダ 35 パーキングギヤ 36 ポール軸 37 係止爪 38 パーキングポール 39 ねじりコイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−183422(JP,A) 特開 平6−255404(JP,A) 実開 昭55−56756(JP,U) 実開 昭62−8866(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 1/06 F16H 63/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セレクトレバーの操作によってプレート
    軸回りに回動するディテントプレートと、このディテン
    トプレートに形成され、かつ前記プレート軸と同心状を
    なす逃がし溝と、この逃がし溝に連通するように前記デ
    ィテントプレートに形成され、かつ当該逃がし溝の一端
    から前記プレート軸側に折れ曲がる駐車用溝と、前記プ
    レート軸と平行なレバー軸回りに回動するパーキングレ
    バーと、このパーキングレバーの一端側に突設され、か
    つ前記逃がし溝および前記駐車用溝に対して係合するレ
    バーピンと、前記パーキングレバーの他端側に基端部が
    回動自在に連結されたパーキングロッドと、このパーキ
    ングロッドの先端側にて操作され、かつ変速機出力軸の
    回転を拘束し得るロック手段とを有する自動変速機のパ
    ーキング機構であって、前記レバーピンは 前記パーキングレバーと一体の心金と、 この心金に対して回転自在に嵌合され、かつ外周面が前
    記逃がし溝および駐車用溝に沿って転動し得るローラ
    前記ディテントプレートと前記パーキングレバーとの間
    に介在する前記ローラの外周面に一体的に形成され、か
    つ前記逃がし溝および前記駐車用溝の幅よりも大径のフ
    ランジ部と有し、前記駐車用溝の長さが前記ローラの
    外径よりも長く設定されていることを特徴とする自動変
    速機のパーキング機構。
  2. 【請求項2】 前記ローラの外周面および前記駐車用溝
    の壁面の少なくとも一方に摩擦低減皮膜が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機のパー
    キング機構。
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