JP3257939B2 - ディスク装置及びディスク装置のヘッド位置決め制御方法 - Google Patents

ディスク装置及びディスク装置のヘッド位置決め制御方法

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JP3257939B2 JP30319795A JP30319795A JP3257939B2 JP 3257939 B2 JP3257939 B2 JP 3257939B2 JP 30319795 A JP30319795 A JP 30319795A JP 30319795 A JP30319795 A JP 30319795A JP 3257939 B2 JP3257939 B2 JP 3257939B2
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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 発明の実施の形態 ・(a)本発明の一実施形態の説明(図2〜図20) ・(b)本発明の一実施形態の他の態様の説明 ・(c)その他 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク等の
ディスク媒体に記録されたサーボ情報に基づいてヘッド
の位置決めを行なうディスク装置及びかかるディスク装
置のヘッド位置決め制御方法に関する。
【0003】
【従来の技術】従来より、コンピュータ等の通信端末装
置では、記憶容量をより多く確保するために、外部記憶
装置としてディスク装置が実装されている。ここで、デ
ィスク装置は、装置の小型化を実現させるべく、例えば
3.5インチや2.5インチの小型のディスク媒体を1
〜2枚内蔵して構成されている。
【0004】このようなディスク装置では、従来の大型
のディスク装置のように、ディスク媒体上にヘッドの位
置決めのためのサーボ情報を記録した専用のサーボ面を
設けることはできないため、データ面に複数種類のサー
ボ情報を記録したデータ面サーボ方式が採用されてい
る。データ面サーボ方式におけるデータ面に記録された
サーボ情報は、まず、これらのサーボ情報に対応して設
けられた複数のピークホールド回路で検出されるととも
に、これらのサーボ情報を有するサーボ信号についてピ
ークホールドされ、更に、MPU(マイクロプロセッサ
ユニット)でヘッドの位置決めの際に用いる位置情報に
変換される。
【0005】前述のディスク装置では、これらの位置信
号を用いてヘッドをトラックの中心に位置づけして、所
望のデータの読み出し又は書き込みを行なうようになっ
ている。ところが、ピークホールド回路は回路毎にそれ
ぞれ固有のオフセットを持つため、このオフセットが位
置信号に重畳されると、ヘッドがトラックの中心からわ
ずかに離れて位置づけされてしまう。
【0006】しかしながら、従来のディスク装置では、
ディスク媒体におけるトラック間隔であるトラックピッ
チがそれほど狭くないため、ヘッドがトラックの中心か
らわずかに離れて位置づけされても、データの読み出し
又は書き込みを正確に行なうことができたため、これら
のオフセットは無視することができた。前述のごとく、
ディスク装置の小型化が要求される一方で、近年のディ
スク装置においては、記憶容量の大容量化も要求されて
おり、このため、ディスク媒体の記録密度が高くなり、
円周方向のビット間隔(セクタ間隔)及び半径方向のト
ラック間隔(トラックピッチ)が狭くなっている。
【0007】このため、このような記録密度の高いディ
スク装置において、データの読み出し又は書き込みを正
確に行なうためには、ヘッドをトラックの中心により正
確に位置づけすることが必要となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなトラック密度の高いディスク装置においては、トラ
ックピッチが狭いため、ピークホールド回路のチャネル
間にオフセットが生じると、ヘッドがトラックの中心に
正確に位置づけできなくなり、データの読み出し又は書
き込みを正確に行なうことができなくなるという課題が
ある。
【0009】なお、このような課題は、上述のようなデ
ータ面サーボ方式(セクタサーボ方式)によるもののほ
か、サーボ面サーボ方式によるものにおいても生じる。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、ヘ
ッドの位置検出用のピークホールド回路にオフセットが
生じた場合でも、そのオフセットの影響をなくしてヘッ
ドをトラックの中心に正確に位置づけできるようにし、
ディスク媒体のトラックを高密度化して、ディスク装置
の大容量化を実現しうるようにした、ディスク装置及び
ディスク装置のヘッド位置決め制御方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1に示すディスク装置は、ディスク媒
体5に記録された複数種類のサーボ情報を検出すること
により、ディスク媒体5に記録された記録情報の読み出
し又は書き込みを行なうヘッド1の位置決め制御を行な
うことができるように構成されており、このため複数の
ピークホールド回路2−1〜2−n(nは2以上の整
数),オフセット検出手段3A及びヘッド位置決め制御
手段3Bをそなえている。
【0011】ここで、ピークホールド回路2−1〜2−
nは、複数種類のサーボ情報に対応して設けられ、対応
するサーボ情報を検出して、サーボ情報を有するサーボ
信号についてピークホールドを行なうものである。ま
た、オフセット検出手段3Aは、これらのピークホール
ド回路間のオフセット情報を検出するものであり、ヘッ
ド位置決め制御手段3Bは、上記のピークホールド回路
2−1〜2−nで得られた情報にオフセット検出手段3
Aで得られたオフセット情報を加味した情報に基づい
て、ヘッド1の位置決め制御を行なうものである。
【0012】さらに、オフセット検出手段3Aは、ヘッ
ド1をディスク媒体5のトラック中心から偏倚させるよ
うに移動させたときのピークホールド回路2−1〜2−
nの出力情報(ピークホールド回路出力の最大値情報又
は最小値情報)に基づいて、ピークホールド回路間のオ
フセット情報を検出するように構成される(請求項
)。また、オフセット検出手段3Aは、ピークホール
ド回路2−1〜2−nをディスチャージしたときのピー
クホールド回路2−1〜2−nの出力情報に基づいて、
ピークホールド回路間のオフセット情報を検出するよう
に構成してもよい。
【0013】なお、4はヘッド1を駆動するための駆動
部である。上述の構成により、本発明では、ディスク媒
体5に記録された複数種類のサーボ情報を検出すること
により、ディスク媒体5に記録された記録情報の読み出
し又は書き込みを行なうヘッド1の位置決め制御を行な
う際に、予めヘッド1をディスク媒体5のトラック中心
から偏倚させるように移動させることにより、上記複数
種類のサーボ情報に対応して設けられたピークホールド
回路2−1〜2−nにて、それぞれ対応するサーボ情報
を有するサーボ信号についてピークホールド信号を検出
してゆき、これらのピークホールド回路2−1〜2−n
での検出情報の差情報に基づいて、上記ピークホールド
回路間のオフセット情報を検出しておく。その後は、上
記のピークホールド回路2−1〜2−nで得られた情報
にオフセット情報を加味した情報に基づいて、ヘッド1
の位置決め制御を行なう(請求項)。
【0014】また、本発明では、ディスク媒体5に記録
された複数種類のサーボ情報を検出することにより、デ
ィスク媒体5に記録された記録情報の読み出し又は書き
込みを行なうヘッド1の位置決め制御を行なう際に、予
め上記複数種類のサーボ情報に対応して設けられたピー
クホールド回路2−1〜2−nをディスチャージし、こ
のときのピークホールド回路2−1〜2−nの出力を検
出することにより、これらのピークホールド回路2−1
〜2−nでの検出情報の差情報に基づいて、上記ピーク
ホールド回路間のオフセット情報を検出しておく。その
後は、上記のピークホールド回路2−1〜2−nで得ら
れた情報にオフセット情報を加味した情報に基づいて、
ヘッド1の位置決め制御を行なう(請求項)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (a)本発明の一実施形態の説明 図2は本発明の一実施形態にかかるヘッド位置決め制御
方法が適用されるディスク装置のブロック図であるが、
この図2に示すディスク装置は、ディスクエンクロージ
ャ10及びディスクコントローラ12をそなえて構成さ
れている。
【0016】ディスクエンクロージャ10には、ヘッド
IC回路20が設けられており、本実施形態において
は、4つの複合型ヘッド14−1〜14−4がヘッドI
C回路20に接続されている。ここでヘッド14−1〜
14−4は、それぞれライトヘッド16−1〜16−4
及びリードヘッド18−1〜18−4を一体にそなえて
おり、ライトヘッド16−1〜16−4としてはインダ
クティブヘッドが用いられ、リードヘッド18−1〜1
8−4としてはMRヘッドが用いられる。
【0017】また、ディスクエンクロージャ10には、
ヘッドを支持するヘッドアクチュエータを駆動する駆動
部としてのボイスコイルモータ(VCM)58及び磁気
ディスクを回転させるスピンドルモータ(SPM)64
が設けられている。さらに、このディスクエンクロージ
ャ10の内部構造の一例を図3に示す。この図3に示す
ように、ディスク装置のカバー65内には、スピンドル
モータ64によって回転する磁気ディスク66が収容さ
れている。
【0018】本実施形態においては、磁気ディスク66
が2枚収容される場合、即ち、データ面が4面ある場合
について説明しているため、図2に示すように、ディス
クエンクロージャ10には4つのヘッド14−1〜14
−4が設けられているのである。また、磁気ディスク6
6には、VCM58によって回動されるヘッドアクチュ
エータ68−1〜68−4が設けられており、ヘッドア
クチュエータ68−1〜68−4の先端には、それぞれ
ヘッド14−1〜14−4が支持されるようになってい
る。
【0019】さらに、ヘッドアクチュエータ68−1〜
68−4の近傍には、回路基板にヘッドIC回路20が
実装されている。このヘッドIC回路20は、フレキシ
ブルプリント基板に実装されており、フレキシブルプリ
ント基板のバンド部分によってヘッドアクチュエータ6
8−1〜68−4との間の電気的な接続を行なうように
なっている。
【0020】再び図2を参照するに、ディスクエンクロ
ージャ10に対する回路部となるディスクコントローラ
12には、リード(読み出し)/ライト(書き込み)系
の回路部と、ヘッド位置決めのためのサーボ回路部とが
設けられている。ここで、ディスクコントローラ12に
設けられたリード系の回路部について説明する。
【0021】リード系の回路部は、AGCアンプ22及
びリード復調回路24で構成されており、リード動作の
際には、ヘッドIC回路20が、ディスクコントローラ
30からのヘッド切り換え信号E1(このヘッド切換え
信号E1は、上位装置からのコマンドに基づくものであ
る)及びリード/ライト切り換え信号E2においてリー
ド側を有効とする信号を受けて、ヘッド14−1〜14
−4のいずれか1つを選択し、更に、選択されたヘッド
のリードヘッドをAGCアンプ22及びリード復調回路
24に接続するようになっているのである。
【0022】リードヘッドとしてMRヘッドを用いた場
合、ヘッドIC回路20は、MRヘッドに対してセンス
電流を流すようになり、リードヘッドからの読み取り信
号は、AGCアンプ22で一定振幅に増幅された後、リ
ード復調回路24でリードデータが復調されるようにな
っている。また、リード復調回路24において、例えば
パーシャル・レスポンス・クラス最尤検出を行なうよう
にすると、イコライザ回路で(1+D)の等化を施した
後、最尤検出回路で(1−D)のビタビ検出に従ってビ
ットデータを復調するのである。
【0023】さらに、リード復調回路24で復調された
ビットデータは、図示しないRLLデコーダによってN
RZデータに変換された後、パラレル/シリアル変換器
26でパラレルNRZデータに変換され、インタフェー
ス回路32を介してバッファメモリ34に転送され、バ
ッファメモリ34でのデータの格納量が一定値を越える
と、インタフェース回路32から上位装置へとリードデ
ータを転送するようになっている。
【0024】次に、ディスクコントローラ12に設けら
れたライト系の回路部について説明する。ライト系の回
路部は、ライト変調回路28で構成されており、ライト
動作の際には、パラレル/シリアル変換器26が、イン
タフェース回路32を経由してバッファメモリ34から
転送された上位装置からのパラレルライトデータをシリ
アルNRZデータに変換して、ライト変調回路28に入
力するようになっている。
【0025】ライト変調回路28は、このシリアルNR
Zデータを、RLL符号に変換し、1/(1+D)のプ
リコードを行ない、書き込み補償を行なうことによりラ
イトデータに変換し、このライトデータを、ライトFF
で保持するようになっている。このライトデータは、ヘ
ッドIC回路20を介してそのとき選択されているライ
トヘッドに供給され、磁気ディスクに書き込まれるよう
になっているのである。
【0026】さらに、ディスクコントローラ12に設け
られたヘッド位置決めのためのサーボ回路部について説
明する。サーボ回路部は、位置信号復調回路をそなえて
構成されている。ここで、図3に示す磁気ディスク66
には、2相サーボ情報が書き込まれており、位置信号復
調回路44は、AGCアンプ22から入力されたサーボ
情報を有するサーボ信号から、4つの位置信号A〜D
(以下でPosA,PosB,PosC,PosDとい
うことがある)を復調して増幅するものである。
【0027】位置信号復調回路44で復調された4つの
位置信号A〜Dは、それぞれADコンバータ50によっ
てディジタルデータに変換され、バス38を介してMP
U36に入力されるようになっている。また、MPU3
6では、ADコンバータ50から入力された4つの位置
信号A〜Dを、90°位相の異なる2つの位置信号N,
Q(以下でPosN,PosQということがある)に変
換し、この位置信号N,Qに基づいて、シーク動作時の
コアース制御及びシーク動作終了後のファイン制御を行
なうようになっている。
【0028】即ち、コアース制御とは、シリンダアドレ
スの中央位置では位置信号Nを使用し、シリンダアドレ
スの境界位置では位置信号Qを使用して、それぞれの位
置信号N又はQの微分により速度を求め、そのときの目
標シリンダアドレスに対する残りのシリンダ数に基づい
て、加速,定速及び減速等の速度制御を行なうものであ
り、このコアース制御により、現在のシリンダアドレス
と目標シリンダアドレスとが一致すると、ファイン制御
に切り換えられて、そのとき得られている位置信号N,
Qがトラックセンタの値となるように位置づけ制御を行
なうのである。
【0029】上述のようなディスクコントローラ12の
全体的な制御は、MPU36が行なっており、MPU3
6には、バス38を介してRAM40,ディスクコント
ローラ30及びインタフェース回路32が接続されてい
る。即ち、MPU36は、インタフェース回路32を介
して受領した上位装置のコントローラからの各種のコマ
ンドを解読して、ディスクコントローラ30へのリード
/ライト及び位置信号復調回路44への位置信号の復調
指示を行なっているのである。
【0030】また、MPU36には、バス38を介して
DAコンバータ54及びドライバ56が接続されてお
り、MPU36からの指示によりVCM58を駆動し
て、ヘッドの位置決め制御を行なうようになっている。
さらに、MPU36には、バス38を介してDAコンバ
ータ60及びドライバ62が接続されており、MPU3
6からの指示によりSPM64を駆動して、磁気ディス
クの回転制御を行なうようになっている。
【0031】図4は、本発明の一実施形態にかかるヘッ
ド位置決め制御方法が適用されるディスク装置の要部を
示すブロック図である。即ち、図4は、磁気ディスク
(ディスク媒体)66に記録された複数種類のサーボ情
報を検出することにより、磁気ディスク66に記録され
た記録情報の読み出し又は書き込みを行なうヘッド14
−1〜14−4の位置決め制御を行なうディスク装置の
ヘッド位置決め制御系の構成を示すものであり、この図
4においても、図2,図3で用いたものと同一の符号が
付してあるものは、同様の構成及び機能を有するもので
ある。
【0032】なお、71はヘッド14−1〜14−4か
らの読み取り信号(サーボ信号)を所定の大きさに増幅
する増幅器であり、81はMPU36で得られた位置信
号N,Qを変換するDA変換器であり、82はDA変換
器81で変換された位置信号N,Qを所定の大きさに増
幅する増幅器である。この図4に示すように、位置信号
復調回路44は、セレクタ76及びピークホールド回路
77A〜77Dをそなえて構成されている。
【0033】ここで、セレクタ76は、ヘッド14−1
から14−4からの読み取り信号を、図示しない制御装
置からの制御信号の入力により、所定のピークホールド
回路に入力するものであり、ヘッド14−1から14−
4からの読み取り信号の切り換えはスイッチ76A〜7
6Dによって行なわれている。なお、ヘッド14−1〜
14−4からの読み取り信号は、AGC72,等化器
(EQL)73,低域フィルタ(LPF)74及び増幅
器75を経てセレクタ76に入力されるようになってい
る。
【0034】また、ピークホールド回路77A〜77D
は、複数種類(本実施形態では4種類)のサーボ情報に
対応して設けられ、対応するサーボ情報を検出して、サ
ーボ情報を有するサーボ信号についてピークホールドを
行なうものであり、上述したディスク装置において複数
(本実施形態では4つ)設けられるものである。ここ
で、ピークホールド回路77A〜77Dは、図5,図6
に示すように、スイッチ83,コンデンサ84及び増幅
器85で構成され、図5に示すように、スイッチ83が
OFFのときピークホールドを行なうようになってお
り、図6に示すように、スイッチ83がONのときディ
スチャージ(放電)を行なうようになっている。
【0035】また、ADコンバータ50は、AD変換器
78A〜78Dからなり、ピークホールド回路77A〜
77Dでピークホールドされたサーボ信号が、それぞれ
AD変換器78A〜77Dに入力されるようになってい
る。さらに、MPU36は、オフセット検出手段79及
びヘッド位置決め制御手段80の機能をそなえて構成さ
れている。
【0036】オフセット検出手段79は、複数のピーク
ホールド回路間のオフセット情報を検出するものであ
り、ヘッド14−1〜14−4を磁気ディスク(ディス
ク媒体)66のトラック中心から偏倚させる(即ちオフ
セットさせる)ように移動させたときのピークホールド
回路77A〜77Dの出力情報(ピークホールド回路出
力の最大値情報又は最小値情報)に基づいて、ピークホ
ールド回路間のオフセット情報を検出するものである。
【0037】ここで、ヘッド14−1〜14−4を磁気
ディスク66のトラック中心から偏倚させる(即ちオフ
セットさせる)ように移動させるということは、図8に
示すように、ヘッド14−1〜14−4を基準となるト
ラックnの中心からその隣のトラック(n−1)の中心
へと移動させ、次に、再び基準となるトラックnの中心
へと移動させ、更に、トラックnの隣のトラックであり
トラック(n−1)の反対側に位置するトラック(n+
1)の中心へと移動させるという動作を繰り返すことを
いう。このとき、磁気ディスク66が回転しているた
め、ヘッド14−1〜14−4は図8においてGで示す
軌跡を辿ることとなる。
【0038】また、ヘッド位置決め制御手段80は、こ
のピークホールド回路77A〜77Dで得られた情報
に、オフセット検出手段79で得られたオフセット情報
を加味した情報に基づいて、ヘッド14−1〜14−4
の位置決め制御を行なうものである。即ち、ヘッド14
−1〜14−4の位置決め制御では、図7に示すよう
に、ヘッド位置決め制御手段80で得られた位置情報に
従って、VCM58が追従目標である所定のトラックの
中心を目指してヘッドアクチュエータを移動させるとと
もに、追従目標とのずれをヘッド位置決め制御手段80
に入力して負帰還させることにより、より正確にヘッド
アクチュエータを追従目標に近づけるようになってい
る。
【0039】次に、図9〜図16を用いてピークホール
ド回路における信号について説明する。まず、ピークホ
ールド回路77A〜77Dにおける信号のタイミングチ
ャートを図9に示す。このタイミングチャートにおい
て、ピークホールド回路リセット信号は、ピークホール
ド回路77A〜77Dがディスチャージを行なうタイミ
ングを示す信号であり、ピークホールドタイミング信号
は、ピークホールド回路77A〜77Dがピークホール
ド(チャージ)を行なうタイミングを示すストローブ信
号である。
【0040】SRV A〜SRV Dは、ピークホール
ド回路77A〜77Dでピークホールドされて出力され
るピークホールド信号であり、SRV A〜SRV D
の電圧の振幅がそれぞれ位置信号A〜D(PosA〜P
osD)に対応している。さらに、2相サーボパターン
とピークホールド信号と位置信号との関係を図10に示
す。
【0041】サーボ情報としてのサーボパターンは、磁
気ディスクのデータ面に図10の上段に示すように記録
されており、SRV A及びSRV Bは、トラック
(n−2),(n−1),n,(n+1),(n+2)
の境界を中心に左右に0.5トラック幅を有する範囲に
それぞれ互い違いに記録されており、SRV C及びS
RV Dは、トラック(n−2),(n−1),n,
(n+1),(n+2)を中心に左右に0.5トラック
幅を有する範囲にそれぞれ互い違いに記録されている。
【0042】これらのサーボパターンSRV A〜SR
V Dから得られたサーボ信号を、ピークホールド回路
77A〜77Dでピークホールドして出力すると、図1
0の中段に示すようなピークホールド信号である位置信
号A〜D(PosA〜PosD)が得られる。ここで、
一般的に、位置信号N,Q(PosN,PosQ)は、
図11のフローチャートのステップA′1,A′2に示
すように、 PosN=PosA−PosB・・・(1) PosQ=PosC−PosD・・・(2) で求められる。
【0043】このように求められた位置信号N,Qは、
図10の下段に示すようになるが、実際には、位置信号
N,Qにおける太線部のみを用いて位置制御が行なわれ
ている。さらに、サーボパターンから得られたピークホ
ールド電圧の振幅と位置信号A〜D(PosA〜Pos
D)との関係を図13,図15に示す。
【0044】図13は、図12に示すようにヘッドが正
常にトラックの中心に位置づけされている場合のもので
あり、図15は、図14に示すようにヘッドが正常にト
ラックの中心に位置づけされていない場合のものであ
る。この図13,図15において、上段に示したA〜D
及びA′〜D′はピークホールド電圧の振幅であり、下
段に示したVPA〜VPDは位置信号A〜位置信号D(Po
sA〜PosD)のみかけのピークホールド電圧であ
り、Vpa,Vpcは位置信号A,C(PosA,Pos
C)の真のピークホールド電圧であり、VOFS はピーク
ホールド回路の持つオフセット電圧である。
【0045】ピークホールド電圧が等しい位置信号A,
B(PosA,PosB)(即ちV PA=VPB)について
みてみると、図13においては、図12に示すようにヘ
ッドが正常にトラックの中心に位置づけされているた
め、位置信号A(PosA)のピークホールド電圧の振
幅Aと位置信号B(PosB)のピークホールド電圧の
振幅Bとが同じ大きさに観測されている。
【0046】ところが、図15においては、位置信号
A,B(PosA,PosB)は同じ大きさであるにも
かかわらず、図14に示すようにヘッドが正常にトラッ
クの中心に位置づけされていないため、本来ならば同じ
大きさに観測されなければならない位置信号A(Pos
A)のピークホールド電圧の振幅A′と位置信号B(P
osB)のピークホールド電圧の振幅B′とが異なる大
きさに観測されている。
【0047】換言すれば、位置信号A,B(PosA,
PosB)が同じ大きさになるように制御しても、ピー
クホールド回路がオフセットを有すると、SRV Aの
ピークホールド電圧の振幅A′とSRV Bのピークホ
ールド電圧の振幅B′とが異なってしまい、正確にトラ
ックの中心に位置づけできなくなるのである。このた
め、本発明の一実施形態にかかるディスク装置でのヘッ
ド位置決め制御方法においては、位置信号N,Q(Po
sN,PosQ)を、図16のフローチャートのステッ
プA1,A2に示すように、 PosN=PosA−PosB−PosABDiff・・・(3) PosQ=PosC−PosD−PosCDDiff・・・(4) で求める。
【0048】なお、上述の(1)〜(4)式の演算は、
AD変換によって離散的に得られる各サンプル毎に行な
われる。ここで、PosABDiff,PosCDDiffは、
PosN,PosQのオフセットであり、図4に示すオ
フセット検出手段79でこのオフセットを検出して、同
じく図4に示すヘッド位置決め制御手段80で検出され
たオフセットをみかけの位置信号N,Q(PosN,P
osQ)から減算して、真の位置信号N,Q(Pos
N,PosQ)を得るのである。
【0049】このPosABDiff,PosCDDiffは、
図10の中段に示すようにPosA〜PosDの最大値
をPosAMax 〜PosDMax ,PosA〜PosDの
最小値をPosAMin 〜PosDMin とすると、 PosABDiff=PosAMax −PosBMax ・・・(5) PosCDDiff=PosCMax −PosDMax ・・・(6) 又は、 PosABDiff=PosAMin −PosBMin ・・・(7) PosCDDiff=PosCMin −PosDMin ・・・(8) で求められる。
【0050】なお、上述したPosA〜PosD,Po
sAMax 〜PosDMax ,PosA Min 〜Pos
Min ,PosABDiff,PosCDDiff,PosN,
PosQは、RAM40の記憶手段に格納されており、
必要に応じてこれらの値は更新されるようになってい
る。また、PosABDiff,PosCDDiffの初期値
は”0”である。
【0051】上述の構成により、図4に示すようなディ
スク装置であって、磁気ディスク(ディスク媒体)66
に記録された複数種類のサーボ情報を検出することによ
り、磁気ディスク66に記録された記録情報の読み出し
又は書き込みを行なうヘッド14−1〜14−4の位置
決め制御を行なうに際し、予めピークホールド回路77
A,77B間及びピークホールド回路77C,77D間
のオフセットを求めておく。即ち、ヘッド14−1〜1
4−4を磁気ディスク66のトラック中心から偏倚させ
る(即ちオフセットさせる)ように移動させることによ
り、上記複数種類のサーボ情報に対応して設けられたピ
ークホールド回路77A〜77Dにて、それぞれ対応す
るサーボ情報を有するサーボ信号についてピークホール
ド信号を検出して、ピークホールド信号の最大値又は最
小値を求める。
【0052】ピークホールド信号の最大値又は最小値を
求めた後は、これらのピークホールド回路77A〜77
Dでの検出情報の差情報に基づいて、上記ピークホール
ド回路間のオフセット情報を検出するのである。その後
は、上記のピークホールド回路77A〜77Dで得られ
た情報に上記のオフセット情報を加味した情報に基づい
て、ヘッド14−1〜14−4の位置決め制御を行なう
のである。
【0053】これらの動作を図17〜図20を用いて更
に説明する。即ち、図17に示すように、ピークホール
ド信号の最大値を利用してオフセット情報を検出する場
合は、サーボ信号についてピークホールド信号を検出す
る補正動作が終了したかを判断し(ステップB1)、終
了していないときにはこの補正動作を続行する。
【0054】この補正動作により検出されたPosAの
大きさと今までに検出されているPosAMax の大きさ
とを比較して(ステップB2)、PosAの値のほうが
大きいときにはこのPosAをPosAMax としてRA
M40の記憶内容を更新する(ステップB3)。Pos
B,PosC,PosDについても同様に、補正動作に
より検出されたPosB,PosC,PosDの大きさ
と今までに検出されているPosBMax,Pos
Max ,PosDMax の大きさとをそれぞれ比較して
(ステップB4,B6,B8)、PosB,PosC,
PosDの値のほうが大きいときにはこのPosB,P
osC,PosDをそれぞれPosBMax ,PosC
Max ,PosDMax としてRAM40の記憶内容を更新
する(ステップB5,B7,B9)。
【0055】これらの動作を繰り返して、補正動作が終
了したときには、図18に示すように、PosAMax
PosBMax ,PosCMax −PosCMax を計算し
て、計算された値をそれぞれPoaABDiff,PoaC
DDiff(即ちこれらがオフセットである)としてRAM
40に格納する(ステップB10,B11)。なお、オ
フセットを検出した後は、次の補正動作にそなえるため
PosAMax〜PosDMax をこれらの取り得る最小値
である”0”にしてRAM40の記憶内容を初期化する
(ステップB12〜B15)。
【0056】また、図19に示すように、ピークホール
ド信号の最小値を利用してオフセット情報を検出する場
合も、最大値を利用してオフセット情報を検出する場合
と同様に、サーボ信号についてピークホールド信号を検
出する補正動作が終了したかを判断し(ステップC
1)、終了していないときにはこの補正動作を続行す
る。この補正動作により検出されたPosAの大きさと
今までに検出されているPosAMin の大きさとを比較
して(ステップC2)、PosAの値のほうが小さいと
きにはこのPosAをPosAMin としてRAM40の
記憶内容を更新する(ステップC3)。
【0057】PosB,PosC,PosDについても
同様に、補正動作により検出されたPosB,Pos
C,PosDの大きさと今までに検出されているPos
Min,PosCMin ,PosDMin の大きさとをそれ
ぞれ比較して(ステップC4,C6,C8)、Pos
B,PosC,PosDの値のほうが小さいときにはこ
のPosB,PosC,PosDをそれぞれPosB
Min ,PosCMin ,PosDMin としてRAM40の
記憶内容を更新する(ステップC5,C7,C9)。
【0058】これらの動作を繰り返して、補正動作が終
了したときには、図20に示すように、PosAMin
PosBMin ,PosCMin −PosCMin を計算し
て、計算された値をそれぞれPoaABDiff,PoaC
DDiff(即ちこれらがオフセットである)としてRAM
40に格納する(ステップC10,C11)。なお、オ
フセットを検出した後は、次の補正動作にそなえるため
PosAMin〜PosDMin をこれらの取り得る最大値
である”ffffh ”にしてRAM40の記憶内容を初期化
する(ステップC12〜C15)。
【0059】このように、本発明の一実施形態によれ
ば、ピークホールド回路のチャネル間にオフセットが生
じた場合でも、そのオフセット値を検出して、このオフ
セット分をみかけの位置信号N,Qから差し引いて位置
信号N,Qを補正することにより、ヘッドを常にトラッ
クの中心に正確に位置づけすることができるようになる
ため、ディスク装置におけるヘッドの位置決め精度を向
上させ、磁気ディスクのトラックを高密度化して、ディ
スク装置の大容量化を実現することができる利点があ
る。
【0060】(b)本発明の一実施形態の他の態様の説
明 上述の本実施形態では、複数のピークホールド回路間の
オフセット情報を検出するオフセット検出手段79が、
ヘッド14−1〜14−4を磁気ディスク(ディスク媒
体)66のトラック中心から偏倚させる(即ちオフセッ
トさせる)ように移動させたときのピークホールド回路
77A〜77Dの出力情報(ピークホールド回路出力の
最大値情報又は最小値情報)に基づいて、ピークホール
ド回路間のオフセット情報を検出するように構成されて
いるが、ピークホールド回路77A〜77Dをディスチ
ャージ(放電)したときのピークホールド回路77A〜
77Dの出力情報に基づいて、ピークホールド回路間の
オフセット情報を検出するように構成することもでき
る。
【0061】即ち、図9に示すピークホールドリセット
信号によってピークホールド回路77A〜77Dがリセ
ットされているときが、ピークホールド回路77A〜7
7Dのディスチャージが行なわれているときであり、こ
のとき測定したピークホールド電圧の測定値(PosA
RST 〜PosDRST )をAD変換した後にRAM40に
記憶しておき、(3)式及び(4)式に示すPosAB
Diff,PosCDDiffを求める際にこれらの値PosA
RST 〜PosDRST を用いるのである。このときは、P
osABDiff,PosCDDiffは、 PosABDiff=PosARST −PosBRST ・・・(9) PosCDDiff=PosCRST −PosDRST ・・・(10) で求められる。
【0062】このようにした場合は、磁気ディスク66
に記録された複数種類のサーボ情報を検出することによ
り、磁気ディスク66に記録された記録情報の読み出し
又は書き込みを行なうヘッド14−1〜14−4の位置
決め制御を行なうに際し、予め上記複数種類のサーボ情
報に対応して設けられたピークホールド回路77A〜7
7Dをディスチャージし、このときのピークホールド回
路77A〜77Dの出力を検出することにより、これら
のピークホールド回路77A〜77Dでの検出情報の差
情報に基づいて、上記ピークホールド回路77A,77
B間及びピークホールド回路77C,77Dのオフセッ
ト情報を検出しておき、その後、上記のピークホールド
回路77A〜77Dで得られた情報にオフセット情報を
加味した情報に基づいて、ヘッド14−1〜14−4の
位置決め制御を行なうのである。
【0063】このように、本発明の一実施形態の他の態
様においても、前述の本発明の一実施形態の場合と同様
に、ピークホールド回路のチャネル間にオフセットが生
じた場合でも、そのオフセット値を検出して、このオフ
セット分をみかけの位置信号N,Qから差し引いて位置
信号N,Qを補正することにより、ヘッドを常にトラッ
クの中心に正確に位置づけすることができるようになる
ため、ディスク装置におけるヘッドの位置決め精度を向
上させ、磁気ディスクのトラックを高密度化して、ディ
スク装置の大容量化を実現することができる利点があ
る。
【0064】(c)その他 上述の本実施形態では、ディスク媒体として磁気ディス
クを用いた場合について説明したが、これに限定され
ず、その他のディスク媒体を用いてもよい。また、上述
の本実施形態では、セクタサーボ方式(データ面サーボ
方式)を用いたディスク装置について説明したが、サー
ボ面サーボ方式を用いたディスク装置にも適用すること
ができる。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3記載
の本発明のディスク装置によれば、ディスク媒体に記録
された記録情報の読み出し又は書き込みを行なうヘッド
の位置決め制御を行なうディスク装置において、複数種
類のサーボ情報に対応して設けられた複数のピークホー
ルド回路と、これらのピークホールド回路間のオフセッ
ト情報を検出するオフセット検出手段とをそなえるとと
もに、上記のピークホールド回路で得られた情報にオフ
セット検出手段で得られたオフセット情報を加味した情
報に基づいて、ヘッドの位置決め制御を行なうヘッド位
置決め制御手段をそなえて構成されることにより、ピー
クホールド回路にオフセットが生じた場合でも、そのオ
フセットの影響をなくしてヘッドをトラックの中心に正
確に位置づけできるようにし、ディスク媒体のトラック
を高密度化して、ディスク装置の大容量化を実現するこ
とができる利点がある。
【0066】また、オフセット検出手段が、ヘッドをデ
ィスク媒体のトラック中心から偏倚させるように移動さ
せたときのピークホールド回路の出力情報(ピークホー
ルド回路出力の最大値情報又は最小値情報)に基づい
て、ピークホールド回路間のオフセット情報を検出する
ように構成されることにより、ピークホールド回路にオ
フセットが生じた場合でも、そのオフセットの影響をな
くしてヘッドをトラックの中心に正確に位置づけできる
ようにし、ディスク媒体のトラックを高密度化して、デ
ィスク装置の大容量化を実現することができる利点があ
る。
【0067】
【0068】また、請求項記載の本発明のディスク装
置のヘッド位置決め制御方法によれば、ディスク媒体に
記録された記録情報の読み出し又は書き込みを行なうヘ
ッドの位置決め制御を行なうディスク装置において、ヘ
ッドをディスク媒体のトラック中心から偏倚させるよう
に移動させることにより、上記複数種類のサーボ情報に
対応して設けられたピークホールド回路にて、それぞれ
対応するサーボ情報を有するサーボ信号についてピーク
ホールド信号を検出してゆき、これらのピークホールド
回路での検出情報の差情報に基づいて、上記ピークホー
ルド回路間のオフセット情報を検出しておき、その後、
上記のピークホールド回路で得られた情報にオフセット
情報を加味した情報に基づいて、ヘッドの位置決め制御
を行なうことにより、ピークホールド回路にオフセット
が生じた場合でも、そのオフセットの影響をなくしてヘ
ッドをトラックの中心に正確に位置づけできるように
し、ディスク媒体のトラックを高密度化して、ディスク
装置の大容量化を実現することができる利点がある。
【0069】さらに、請求項記載の本発明のディスク
装置のヘッド位置決め制御方法によれば、ディスク媒体
に記録された記録情報の読み出し又は書き込みを行なう
ヘッドの位置決め制御を行なうディスク装置において、
上記複数種類のサーボ情報に対応して設けられたピーク
ホールド回路をディスチャージし、このときのピークホ
ールド回路の出力を検出することにより、これらのピー
クホールド回路での検出情報の差情報に基づいて、上記
ピークホールド回路間のオフセット情報を検出してお
き、その後、上記のピークホールド回路で得られた情報
にオフセット情報を加味した情報に基づいて、ヘッドの
位置決め制御を行なうことにより、ピークホールド回路
にオフセットが生じた場合でも、そのオフセットの影響
をなくしてヘッドをトラックの中心に正確に位置づけで
きるようにし、ディスク媒体のトラックを高密度化し
て、ディスク装置の大容量化を実現することができる利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるヘッド位置決め制
御方法が適用されるディスク装置のブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかるヘッド位置決め制
御方法が適用されるディスク装置の構造を示す図であ
る。
【図4】本発明の一実施形態にかかるヘッド位置決め制
御方法が適用されるディスク装置の要部を示すブロック
図である。
【図5】ピークホールド回路の構造を示す図である。
【図6】ピークホールド回路の構造を示す図である。
【図7】ヘッドの位置決め制御を説明するための図であ
る。
【図8】オフセット情報を検出する際のヘッドの移動を
説明するための図である。
【図9】ピークホールド回路における信号のタイミング
チャートである。
【図10】2相サーボパターンとピークホールド信号と
位置信号との関係を示す図である。
【図11】従来の位置信号の計算方法を示すフローチャ
ートである。
【図12】ヘッドが正常にトラックの中心に位置づけさ
れていることを示す図である。
【図13】ピークホールド電圧の振幅と位置信号A〜D
との関係を示す図である。
【図14】ヘッドが正常にトラックの中心に位置づけさ
れていないことを示す図である。
【図15】ピークホールド電圧の振幅と位置信号A〜D
との関係を示す図である。
【図16】本発明の一実施形態にかかる位置信号の計算
方法を示すフローチャートである。
【図17】ピークホールド信号の最大値を利用してオフ
セット情報を検出するときの動作を説明するフローチャ
ートである。
【図18】ピークホールド信号の最大値を利用してオフ
セット情報を検出するときの動作を説明するフローチャ
ートである。
【図19】ピークホールド信号の最小値を利用してオフ
セット情報を検出するときの動作を説明するフローチャ
ートである。
【図20】ピークホールド信号の最小値を利用してオフ
セット情報を検出するときの動作を説明するフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 ヘッド 2−1〜2−n ピークホールド回路 3A オフセット検出手段 3B ヘッド位置決め制御手段 4 ヘッドアクチュエータ 5 ディスク媒体 10 ディスクエンクロージャ 12 ディスクコントローラ 14−1〜14−4 ヘッド 16−1〜16−4 ライトヘッド 18−1〜18−4 リードヘッド 20 ヘッドIC 22 AGCアンプ 24 リード復調回路 26 パラレル/シリアル変換器 28 ライト変調回路 30 ディスクコントローラ 32 インタフェース回路 34 バッファメモリ 36 MPU 38 バス 40 RAM 44 位置信号復調回路 50 ADコンバータ 54,60 DAコンバータ 56,62 ドライバ 58 ボイスコイルモータ(VCM) 64 スピンドルモータ(SPM) 65 カバー 66 磁気ディスク 68−1〜68−4 ヘッドアクチュエータ 71,75,82 増幅器 72 AGC 73 等化器(EQL) 74 低域フィルタ(LPF) 76 セレクタ 76A〜76D スイッチ 77A〜77D ピークホールド回路 78A〜78D AD変換器 79 オフセット検出手段 80 ヘッド位置決め制御手段 81 DA変換器 83 スイッチ 84 コンデンサ 85 増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大場 一秀 山形県東根市大字東根元東根字大森5400 番2(番地なし) 株式会社山形富士通 内 (56)参考文献 特開 平3−144376(JP,A) 特開 平7−122010(JP,A) 特開 平7−201146(JP,A) 特開 平7−98974(JP,A) 特開 平7−249941(JP,A) 特開 平4−222972(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 21/10 G11B 21/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク媒体に記録された複数種類のサ
    ーボ情報を検出することにより、該ディスク媒体に記録
    された記録情報の読み出し又は書き込みを行なうヘッド
    の位置決め制御を行なうディスク装置において、 上記複数種類のサーボ情報に対応して設けられ、対応す
    るサーボ情報を検出して、該サーボ情報を有するサーボ
    信号についてピークホールドを行なう複数のピークホー
    ルド回路と、 これらのピークホールド回路間のオフセット情報を検出
    するオフセット検出手段とをそなえるとともに、 上記のピークホールド回路で得られた情報に該オフセッ
    ト検出手段で得られたオフセット情報を加味した情報に
    基づいて、該ヘッドの位置決め制御を行なうヘッド位置
    決め制御手段をそなえ、かつ、 該オフセット検出手段が、該ヘッドを該ディスク媒体の
    トラック中心から偏倚させるように移動させたときの該
    ピークホールド回路の出力情報に基づいて、ピークホー
    ルド回路間のオフセット情報を検出するように構成され
    ている ことを特徴とする、ディスク装置
  2. 【請求項2】 該オフセット検出手段が、該ヘッドを該
    ディスク媒体のトラック中心から偏倚させるように移動
    させたときのピークホールド回路出力の最大値情報に基
    づいて、ピークホールド回路間のオフセット情報を検出
    するように構成されていることを特徴とする、請求項
    記載のディスク装置。
  3. 【請求項3】 該オフセット検出手段が、該ヘッドを該
    ディスク媒体のトラック中心から偏倚させるように移動
    させたときのピークホールド回路出力の最小値情報に基
    づいて、ピークホールド回路間のオフセット情報を検出
    するように構成されていることを特徴とする、請求項
    記載のディスク装置。
  4. 【請求項4】 ディスク媒体に記録された複数種類のサ
    ーボ情報を検出することにより、該ディスク媒体に記録
    された記録情報の読み出し又は書き込みを行なうヘッド
    の位置決め制御を行なうディスク装置において、 該ヘッドを該ディスク媒体のトラック中心から偏倚させ
    るように移動させることにより、上記複数種類のサーボ
    情報に対応して設けられたピークホールド回路にて、そ
    れぞれ対応するサーボ情報を有するサーボ信号について
    ピークホールド信号を検出してゆき、 これらのピークホールド回路での検出情報の差情報に基
    づいて、上記ピークホールド回路間のオフセット情報を
    検出しておき、 その後、上記のピークホールド回路で得られた情報に該
    オフセット情報を加味した情報に基づいて、該ヘッドの
    位置決め制御を行なうことを特徴とする、ディスク装置
    のヘッド位置決め制御方法。
  5. 【請求項5】 ディスク媒体に記録された複数種類のサ
    ーボ情報を検出することにより、該ディスク媒体に記録
    された記録情報の読み出し又は書き込みを行なうヘッド
    の位置決め制御を行なうディスク装置において、 上記複数種類のサーボ情報に対応して設けられたピーク
    ホールド回路をディスチャージし、このときの該ピーク
    ホールド回路の出力を検出することにより、これらのピ
    ークホールド回路での検出情報の差情報に基づいて、上
    記ピークホールド回路間のオフセット情報を検出してお
    き、 その後、上記のピークホールド回路で得られた情報に該
    オフセット情報を加味した情報に基づいて、該ヘッドの
    位置決め制御を行なうことを特徴とする、ディスク装置
    のヘッド位置決め制御方法。
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