JP3257825B2 - 複製ホログラムの製造方法 - Google Patents

複製ホログラムの製造方法

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JP3257825B2 JP19032692A JP19032692A JP3257825B2 JP 3257825 B2 JP3257825 B2 JP 3257825B2 JP 19032692 A JP19032692 A JP 19032692A JP 19032692 A JP19032692 A JP 19032692A JP 3257825 B2 JP3257825 B2 JP 3257825B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザビームを走査
するための光走査装置などに用いられる表面レリーフ型
複製ホログラムの製造方法に関する。
【0002】表面レリーフ型ホログラムは、透明板の表
面に凹凸により回折格子を形成したものであるが、ガラ
スに回折格子を形成して一個ずつ製作したのでは効率が
悪い。
【0003】そこで、そのようにして形成されたホログ
ラム原盤から型取りをして、プラスチック製のホログラ
ムを多量に複製するようにしている。
【0004】
【従来の技術】従来の複製ホログラムの製造方法におい
ては、凹凸により回折格子が形成されたホログラム原盤
から型取られたホログラムスタンパと呼ばれる金型の回
折格子面上に、液状の透明なホトポリマー(光硬化樹
脂)を滴下してその上にガラス板を載せ、紫外線を照射
してホトポリマーを硬化させた後、硬化したホトポリマ
ーとガラス板とをホログラムスタンパから一体的に取り
出して複製ホログラムを得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】複製の元になる表面レ
リーフ型ホログラム原盤は、感光性のレジストが塗布さ
れたガラス板に干渉縞を露光した後、現像することによ
り形成される。しかし、中心部と周辺部とで露光強度を
均一にするのは難しく、一般に周辺ほど露光強度が弱く
なる。
【0006】その結果、ホログラム原盤の回折格子の溝
の深さに分布が発生して、それから複製された複製ホロ
グラムに、図10に示されるように回折効率の分布が発
生していた。また、露光強度が均一になった場合でも、
回折格子の空間周波数に分布があると、回折効率に分布
が発生する。
【0007】そのような回折効率に分布のある複製ホロ
グラムを光走査装置に用いてレーザビームの走査を行う
と、均一な光強度の走査線を得ることができず、レーザ
プリンタなどでは位置による印字濃度のばらつきなどの
原因になり、バーコードリーダなどでは周辺での読み取
りエラーなどの原因となる。
【0008】そこで本発明は、ホログラム原盤に形成さ
れた回折格子に深さや空間周波数等の分布があっても、
回折効率の分布の小さな均質な複製ホログラムを製作す
ることができる複製ホログラムの製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の複製ホログラムの製造方法は、実施例を説
明するための図1に示されるように、凹凸により回折格
子が形成された表面レリーフ型ホログラム原盤から型取
られたホログラムスタンパ1の回折格子面1a上の異な
る位置に、屈折率が互いに相違する複数種類の液状の透
明樹脂2a,2bを滴下し、その上に透明板3を載せ
て、上記複数種類の透明樹脂2a,2bどうしの間に隙
間がない状態にして、上記複数種類の透明樹脂2a,2
bを、上記ホログラムスタンパ1の回折格子面1aと上
記透明板3面とに密着させた状態で硬化させた後、上記
硬化した透明樹脂2a,2bと上記透明板3とを上記ホ
ログラムスタンパ1から一体的に取り出すようにしたこ
とを特徴とする。
【0010】なお、上記透明樹脂2a,2bが、紫外線
照射により硬化するホトポリマーであってもよく、上記
ホログラムスタンパ1の回折格子面1a上に、屈折率を
段階的に変化させて複数種類の透明樹脂2c…を順次位
置を変えて滴下してもよい。
【0011】
【作用】図9は、ホログラムの回折格子の溝の深さと回
折効率との関係を示しており、は、屈折率が大きな材
料でホログラムを形成した場合を示し、は屈折率が小
さな材料でホログラムを形成した場合を示している。
【0012】この図9に示されるように、回折効率は回
折格子の溝の深さに左右されると共に、ホログラム材料
の屈折率によっても大きな影響を受け、回折格子の溝が
浅い場合には屈折率を大きくしないと良い回折効率を得
ることができない。
【0013】そこで、露光強度のばらつきなどによって
生じたホログラム原盤の溝の深さの分布に合わせて、屈
折率の異なる複数種類の透明樹脂2a,2bをホログラ
ムスタンパ1の面上の異なる位置に滴下することによ
り、回折効率を均一化することができる。
【0014】また、このようにホログラムスタンパ1に
対する各透明樹脂2a,2bの滴下位置を制御すること
によって、ホログラムの回折効率を任意に制御すること
ができる。
【0015】
【実施例】図面を参照して実施例を説明する。図1ない
し図3は、本発明の第1の実施例の複製ホログラムの製
造方法の工程を示している。
【0016】図中1は、凹凸により回折格子が形成され
た表面レリーフ型ホログラム原盤から型取られたホログ
ラムスタンパであり、例えば回折格子面が型取られたニ
ッケルメッキ層がアルミニウム合金の台座に接合されて
形成されている。
【0017】図示されていないホログラム原盤は、表面
が平滑なガラス板の表面に感光性のあるフォトレジスト
を塗り、そこに干渉縞を露光させた後、現像することに
よって形成される。ただし、このホログラム原盤作成時
の露光強度の不均一や干渉縞の不均一等に起因して、ホ
ログラム原盤に回折効率の分布が発生する。
【0018】このホログラム原盤の回折格子面に例えば
ニッケルメッキを施し、そのニッケルメッキ層の外面側
にアルミニウム合金製の台座を接合して剥離液中に浸漬
することによって、ホログラム原盤とニッケルメッキ層
との間が剥がれ、最後に、ニッケルメッキ層側に型取り
された回折格子面に付着しているレジストを除去するこ
とによってホログラムスタンパ1ができる。
【0019】このホログラムスタンパ1の回折格子面1
a上の異なる位置に、図1に示されるように、屈折率が
互いに相違する2種類の液状の透明なホトポリマー2
a,2bを滴下する。
【0020】この実施例においては、ホログラム原盤製
作時に露光強度が強くて深い溝が形成されている中央部
分に屈折率の小さい第1のホトポリマー2a(例えば屈
折率1.491のメタクリル酸メチル)を滴下し、溝の
深さが浅い周辺寄りの部分には屈折率の大きな第2のホ
トポリマー2b(例えば屈折率1.592のクロル安息
香酸ビニル)を滴下する。
【0021】次いで、その上から透明で表面が平滑なガ
ラス板3を被せ、図2に示されるように、屈折率の異な
る各ホトポリマー2a,2bどうしの間に隙間がない状
態にする。
【0022】そして、各ホトポリマー2a,2bをホロ
グラムスタンパ1の回折格子面1aとガラス板3面とに
完全に密着させた状態で、UV光源4から紫外線を照射
して、ホトポリマー2a,2bを硬化させる。
【0023】そして最後に、図3に示されるように、硬
化したホトポリマー2a,2bとガラス板3とをホログ
ラムスタンパ1から一体的に取り外すことによって複製
ホログラムが得られる。
【0024】図4は、このようにして得られた複製ホロ
グラムの回折効率の分布状態を示しており、従来であれ
ば効率が低下していた周辺部の回折効率が高められて、
全体として均一化された回折効率を得ることができる。
【0025】このように、ホログラム原盤の回折格子の
溝の深さや空間周波数に対応させて適切な屈折率のホト
ポリマー材を選択することにより、回折効率が均一な複
製ホログラムを得ることができる。
【0026】図5ないし図7は、本発明の第2の実施例
を示しており、屈折率がより細かく段階的に相違する多
種類のホトポリマー2c…を用いたものである。この例
ではホログラムスタンパ1の回折格子面1a上に、屈折
率を段階的に変化させた5種類のホトポリマー2c…を
順次位置を変えて滴下した。その他については前述の第
1の実施例と同じである。
【0027】このように屈折率が段階的に変化する多種
類のホトポリマー2c…は、屈折率が相違する2種以上
の材料の混合比を順次変えて混合することによって作る
ことができる。
【0028】図8は、第2の実施例によって得られた複
製ホログラムの回折効率の分布状態を示しており、中央
部分から周辺部分まで効率に差のない非常に均一な回折
効率の複製ホログラムを得ることができる。
【0029】このように、回折効率の相違する複数種類
のホトポリマー2c…を選択して任意の位置に滴下する
ことにより、複製ホログラムの回折効率の分布を任意に
制御することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明の複製ホログラムの製造方法によ
れば、回折効率の相違する複数種類の液状の透明樹脂を
ホログラムスタンパに滴下することにより、位置による
回折効率のばらつきの少ない均質な複製ホログラムを製
作することができ、また、必要に応じて回折効率の分布
を任意に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の工程図である。
【図2】第1の実施例の工程図である。
【図3】第1の実施例の工程図である。
【図4】第1の実施例の回折効率分布を示す線図であ
る。
【図5】第2の実施例の工程図である。
【図6】第2の実施例の工程図である。
【図7】第2の実施例の工程図である。
【図8】第2の実施例の回折効率分布を示す線図であ
る。
【図9】ホログラムの回折効率の特性を示す線図であ
る。
【図10】従来の回折効率分布を示す線図である。
【符号の説明】
1 ホログラムスタンパ 1a 回折格子面 2a 第1のホトポリマー(液状の透明樹脂) 2b 第2のホトポリマー(液状の透明樹脂) 3 ガラス板(透明板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−126166(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03H 1/00 - 1/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凹凸により回折格子が形成された表面レリ
    ーフ型ホログラム原盤から型取られたホログラムスタン
    パの回折格子面上の異なる位置に、屈折率が互いに相違
    する複数種類の液状の透明樹脂を滴下し、 その上に透明板を載せて、上記複数種類の透明樹脂どう
    しの間に隙間がない状態にして、 上記複数種類の透明樹脂を、上記ホログラムスタンパの
    回折格子面と上記透明板面とに密着させた状態で硬化さ
    せた後、 上記硬化した透明樹脂と上記透明板とを上記ホログラム
    スタンパから一体的に取り出すようにしたことを特徴と
    する複製ホログラムの製造方法。
  2. 【請求項2】上記透明樹脂が、紫外線照射により硬化す
    るホトポリマーである請求項1記載の複製ホログラムの
    製造方法。
  3. 【請求項3】上記ホログラムスタンパの回折格子面上
    に、屈折率を段階的に変化させて複数種類の透明樹脂を
    順次位置を変えて滴下した請求項1又は2記載の複製ホ
    ログラムの製造方法。
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