JP3256521B2 - 酸化鉄ナノ顔料を含有する皮膚の人工着色用組成物と用途 - Google Patents

酸化鉄ナノ顔料を含有する皮膚の人工着色用組成物と用途

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自然の日焼けと同
様の人工着色を皮膚に付与するための、少なくとも1種
の酸化鉄ナノ顔料を含有する新規な化粧品及び/又は皮
膚用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在の
時代では、多くの消費者が健康的な外観を保ちたいと考
え日焼けした肌を望んでいる。しかし、自然の日焼け
は、紫外線、特にUVA線に長時間にわたってさらされ
なければならず、皮膚の褐色化を生じる一方で、特に敏
感肌もしくは絶えず太陽光にさらされている皮膚の場合
には、皮膚に致命的な変化を誘発する。従って、かかる
皮膚の要求を相容れる自然の日焼けに対する代替法を見
出すことが望まれる。
【0003】皮膚の人工的日焼けのための化粧品の大部
分は、皮膚のアミノ酸との相互作用により着色物質を生
成するカルボニル誘導体をベースとしている。このため
には、ジヒドロキシアセトンつまりDHAが、皮膚、特
に顔に塗布され、太陽(自然の日焼け)又は紫外線ラン
プに長時間にわたってさらされると生じるものと同様な
外観を持つ日焼けもしくは褐色化効果を得ることを可能
にする皮膚の人工的日焼け用の薬剤として化粧品に一般
に使用される特に有利な製品であることは知られてい
る。
【0004】しかし、DHAの使用にはある欠点があ
る。しかして、DHAは、それが処方される媒体の性質
に応じて程度の差はあれ強調される、経時的に分解する
という不具合な傾向を有しており、この分解は、長期的
には、DHAが入っている組成物の所望されない黄色化
に一般に反映される。このような現象は、DHAの活
性、特にその皮膚を着色する能力が、これらの組成物を
皮膚に塗布するときに低下している可能性があることを
意味する。従って、皮膚上に得られた色彩の強さはなお
も不充分であると思われる。
【0005】DHAの他の欠点は、発色が遅いことであ
る。すなわち、着色に数時間(一般には3〜5時間)が
必要となることである。更に、DHAで皮膚にもたらさ
れた色は使用者によってしばしば黄色すぎると判断され
る。この必要性に対応すべく、DHAに様々な化合物が
組み合わされてきた。しかして、WO95/15742
公報は、DHAをアミノ酸と組合せることを開示してい
る。しかし、これを使用するには2工程の塗布か複雑な
別個の包装が必要となるので、この組合せは実際には殆
ど使用されていない。FR-2726761公報は、そ
の一部において、DHAをローソン及び/又はジュグロ
ンと組合せることを開示している。しかし、この組合せ
もまた、今度はこれが示す敏感化の危険性のためにあま
り満足のいくものではない。
【0006】従って、自然の日焼けに類似した着色を簡
単かつ効率的かつ迅速に危険を伴わずに人工的に皮膚に
付与することを可能にする新しい化合物と新しい組成物
を求める調査がなおも行われている。酸化鉄顔料は、皮
膚上に表層的で短命の被覆及び着色性をもたらすことが
ずっと以前から知られている。これらは一般にメークア
ップ製品、例えばファンデーション、マスカラ、アイラ
イナーもしくは口紅に使用される。その平均粒径は、所
望される着色効果と該当する用途に応じて一般に0.2
μmと50μmの範囲で変わりうる。例えば、特許出願
WO94/15580、WO96/36309、WO9
6/33690、WO96/36323及びFR-A-2
754708に開示されたようなこれら顔料を含有する
メークアップ組成物を挙げることができる。
【0007】200nm未満の平均粒径を持つ酸化鉄ナ
ノ粒子(以下、酸化鉄ナノ顔料という)は、例えば特許
出願FR-A-2746301及びFR-A-274630
1に開示されているように、化粧品組成物の処方におい
て広いスペクトル範囲にわたって紫外線を遮蔽するとい
う良好な性質のために一般に使用されている。これら
は、特許出願WO93/11742に示されているよう
に、紫外線の作用下での青焼け(photoblueing)から生
じる青い色を薄くしたり覆うために、酸化チタンもしく
は亜鉛ナノ顔料をベースとした光保護製品にも存在して
いる。
【0008】皮膚の人工着色の分野で鋭意研究を行った
結果、本出願人会社は、油中水型エマルションビヒクル
中に酸化鉄ナノ顔料を使用すると、強く非被覆性(すな
わち皮膚を不透明にする傾向を持たない)で透明である
自然の日焼けに類似した人工着色を、皮膚への塗布後数
分で皮膚に付与することができることを発見した。これ
らの特定のエマルションで得られる着色は経時的に更に
持続性があり、特に耐水性がある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】従
って、本発明の主題事項は、自然の日焼けに類似した人
工着色を皮膚上に付与する化粧品及び/又は皮膚科学的
組成物において、油中水型エマルションの形のビヒクル
中に、一次粒子の平均粒径が100nm未満である少な
くとも1種の酸化鉄ナノ顔料を、組成物の重量に対して
2重量%を越えて含有することを特徴とする組成物にあ
る。本発明の意味において、「皮膚の人工着色のための
組成物」という用語は、水でも溶剤を使用しても除去さ
れず、摩擦と界面活性剤を含む溶液での洗浄の双方に対
して耐性を有する堅牢な着色を皮膚に付与することを可
能にする皮膚への特異的親和性を有する処方物を意味す
るものと理解される。
【0010】本発明の他の特徴、側面及び利点は、以下
の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
本発明において使用される酸化鉄ナノ顔料は、好ましく
は5nm〜50nm、より好ましくは10〜30nmの
範囲であるの平均一次粒子径を一般に有する。これらナ
ノ顔料は、組成物の全重量に対して2重量%を越える割
合、好ましくは10重量%までの範囲、より詳細には3
〜6重量%の範囲の割合で存在する。
【0011】使用することができる酸化鉄ナノ顔料とし
ては、 − カペル(Capelle)社により「カポキシ・イエロー(Ca
ppoxyt jaune)4214X」の名称で販売されている透明
な黄酸化鉄(10nmx100nmの針状); − カペル社により「カポキシ・イエロー4435B」
の名称で販売されている透明な赤酸化鉄(10nmx1
00nmの針状); − BASF社により「透明酸化鉄(oxyde de fer tran
sparent)」という名称で市販されているステアリン被覆
黄酸化鉄(10nm); − 三菱により「TY−220」の名称で市販されてい
るミクロン化黄酸化鉄; − マッハ(Mach)1社により「ナノキャット・スーパー
ファイン酸化鉄(Nanocatsuperfine iron oxide)」及び
「ナノキャットSFIOルージュ鉱物性油ディスパージ
ョン(Nanocat SFIO rouge dispersion in mineral oi
l)」の参照名で販売されているα型の赤酸化鉄(3n
m); − ナノフェーズ・テクノロジー(Nanophase Technolog
ies)社により「ナノガード(Nanoguard)WCD200
2」という名称で市販されている未被覆褐酸化鉄(26
nm); − ナノフェーズ・テクノロジー社により「ナノガード
WCD2006」という名称で市販されている未被覆赤
酸化鉄(26nm); − ナノフェーズ・テクノロジー社により「ナノガード
鉄(Nanoguard Iron)FE45BL AQ」という名称で
市販されている黒酸化鉄の50%水性ディスパージョン
(23nm); − ナノフェーズ・テクノロジー社により「ナノガード
WCD2015」という名称で市販されている被覆赤酸
化鉄のシリコーン物質DC345中の40%ディスパー
ジョン(31nm); − ナノフェーズ・テクノロジー社により「ナノガード
FE45BL」という名称で市販されている黒酸化鉄
(23nm); − ナノフェーズ・テクノロジー社により「ナノガード
WCD2008」という名称で市販されている褐酸化鉄
のシリコーン物質DC556中の40%ディスパージョ
ン(26nm); − ナノフェーズ・テクノロジー社により「ナノガード
WCD2009」という名称で市販されている褐酸化鉄
のフィンソルブ(Finsolv)TN中の40%ディスパージ
ョン(26nm); − ナノフェーズ・テクノロジー社により「ナノガード
鉄FE45R AQ」という名称で市販されている赤酸
化鉄の50%水性ディスパージョン(23nm);を挙げ
ることができる。
【0012】本発明の組成物は、油中水型エマルション
の形態であり、一又は複数の脂肪物質を含有することが
できる連続油相を一般に含み、これら脂肪物質は油又は
ロウもしくはその混合物から構成することができる。
「油」という用語は、雰囲気温度で液体である化合物を
意味するものと理解される。「ロウ」という用語は、雰
囲気温度で固体であるか実質的に固体であり、融点が一
般に35℃を越える化合物を意味するものと理解され
る。
【0013】本発明において使用することができる油と
しては、植物もしくは動物、鉱物又は合成由来の油;フ
ッ化油;C12-C18脂肪酸トリグリセリド;揮発性
もしくは非揮発性シリコーン油及びその混合物を挙げる
ことができる。変性されていてもされていないものでも
よいが、動物又は植物由来の油としては、例えば、スイ
ートアルモンド油、アボカド油、ヒマシ油、オリブ油、
ホホバ油、ヒマワリ油、穀物胚芽油、ゴマ油、落花生
油、グレープ種子油、大豆油、菜種油、サフラワーオイ
ル、ココナッツ油、トウモロコシ油、ヘーゼルナッツ
油、カリテ(karite)バター、パーム油、キョウニン油
(アプリコット核油)又はキャロフィラム(calophyllum)
油を挙げることができる。鉱物由来の油としては例えば
流動パラフィンを挙げることができる。合成油として
は、揮発性もしくは非揮発性のイソパラフィンとポリイ
ソブテンを特に挙げることができる。
【0014】本発明において使用できるロウとしては、
動物由来のロウ、例えばラノリン、蜜蝋、鯨ロウ又はラ
ノリン誘導体、例えばラノリンアルコール、水素化、ヒ
ドロキシル化もしくはアセチル化ラノリン、ラノリン脂
肪酸とアセチル化ラノリンアルコール;植物由来のロ
ウ、例えばカルナウバ、キャンデリラ、カポック、オー
リカリー(ouricury)、コメ、硬化ホホバ、エスパルトも
しくはモクロウ又はコルク繊維もしくはサトウキビロウ
又はココアバター;鉱物性ロウ、例えばパラフィン、モ
ンタン、亜炭もしくはワセリンロウ、ペトロリウムジェ
リーもしくはマイクロクリスタリンワックス、セレシン
もしくはオゾケライト;又は合成ロウ、例えばポリエチ
レンロウ、フィッシャー−トロプシュ合成法により得ら
れたロウ及び飽和C10〜C40カルボン酸と飽和C
10〜C40アルコールの反応から生じる直鎖状エステ
ル、例えばミリスチン酸ミリスチルを挙げることができ
る。また、セチルアルコール、ステアリルアルコール、
カルシウムラノレートもしくはステアレート、ヒマシ
油、パーム油、ココナッツ油、ヒマワリ油もしくは硬化
ココナッツ油もまた使用できる。
【0015】本発明において使用することができるシリ
コーン油としては、官能化されていてもよい直鎖状ポリ
ジオルガノシロキサン又は環状ポリジオルガノシロキサ
ン又は架橋されていてもよいオルガノポリシロキサン又
はこれらの混合物を挙げることができる。以降及び前記
の説明において、「シリコーン」という用語は、一般に
受容されている意味と一致して、様々な分子量で、適切
に官能化されたシラン類の重合及び/又は重縮合により
得られ、ケイ素原子が酸素原子を介して互いに結合して
いる主単位(シロキサン結合≡Si-O-Si≡)の繰返
しからなり、置換されていてもよい炭化水素含有基がケ
イ素原子に炭素原子を介して直接結合している、直鎖状
もしくは環状、分枝状又は架橋構造を持つ任意のオルガ
ノシリコンポリマー又はオリゴマーを意味するものと理
解される。最も一般的な炭化水素含有基は、アルキル
基、特にC〜C10アルキル基で殊にメチル基、フル
オロアルキル基もしくはアリール基、特にフェニル基で
ある。これらは、例えばC〜C40エステルもしくは
エーテル基又はC〜C60アラルキル基により置換す
ることができる。
【0016】本発明において使用できるシリコーン油と
して、次の式:
【化6】 (上式中、 − Xは-CH又はOHで、 − nは0〜2000の範囲の整数である)に相当する
官能化されていてもよい直鎖状ポリジオルガノシロキサ
ンが挙げられる。
【0017】これらのなかで特に、ワッカー社(Wacker)
から「AK」、ジェネラル・エレクトリック社から「S
F」、ゴールドシュミット社(Goldschmidt)から「アビ
ル(Abil)」(例えば「アビル10」なる製品)の名称で販
売されている製品を挙げることができる。
【0018】本発明に係る環状ポリジオルガノシロキサ
ンとしては、次の式:
【化7】 (上式中、nは3〜8の範囲の整数である)のシクロメ
チコーンが、単独又は混合物として使用される。特に好
適なシクロメチコーンとしては、シクロテトラジメチル
シロキサン(n=4)、シクロペンタジメチルシロキサ
ン(n=5)及びシクロヘキサジメチルシロキサン(n
=6)が挙げられる。特に、ダウコーニング社から「D
Cフルイド244」、「DCフルイド245」、「DC
フルイド344」及び「DCフルイド345」の名称で
販売されている製品を挙げることができる。
【0019】本発明において使用できるその他のシクロ
メチコーン類は、ゴールドシュミット社から「アビルK
4」の名称で、ローンプーラン(Rhone-Poulenc)社から
「シルビオン(Silbione)70045V2」及び「シルビ
オン・オイル(Siibione Huile)70045V5」の名称
で、及びユニオン・カーバイド社から「揮発シリコーン
(Volatil Silicone)7158」と「揮発シリコーン72
07」の名称で販売されているものである。本発明の組
成物はその他のシリコーン化合物を含有することもでき
る。例えばフェニル化シリコーン油を含むポリ(C-C
10)アルキルシロキサン類、並びにシリコーンガム及
びシリコーンロウである。
【0020】本発明の組成物において使用できるシリコ
ーンガムは、200000〜1000000のオーダー
の高分子量で500000mPA・sを超える粘度を持
つポリシロキサン類とすることができる。例えばポリジ
メチルシロキサンもしくはポリフェニルシロキサン油又
はシクロメチコーンのように、単独あるいは溶媒との混
合物として使用できる。本発明に係る組成物において使
用することができるシリコーンロウは、置換された直鎖
状ポリシロキサン類とすることができる。例えば、16
〜45の炭素原子を有するアルキルもしくはアルコキシ
ジメチコーン類又はシリコーンポリエーテルロウを挙げ
ることができる。
【0021】本発明に係る組成物はまたRSiO
1/2、RSiO2/2、RSiO /2及びSiO
4/2単位の組み合わせを含むシリコーン樹脂を含有す
ることができる。本発明の特に好適な形態では、組成物
は、連続油相が上述の少なくとも1種のシリコーン油を
含有するシリコーン中水型エマルションの形態で提供さ
れる。皮膚上の着色の水に対する堅牢性を高め、組成物
をより容易かつ均一に展ばし短い乾燥時間とするため
に、シクロメチコーン類のような揮発性シリコーン油を
特に使用することができる。
【0022】本発明の組成物がシリコーン油中水型エマ
ルションの形態で提供されるとき、本発明において使用
されるシリコーン油はエマルションの全重量に対して少
なくとも5重量%、好ましくは10〜45重量%の範囲
の割合で含まれるのが好適である。本発明に係る油中水
型エマルションの脂肪相は、エマルションの脂肪相の全
重量に対して好ましくは40重量%までの範囲の割合で
一又は複数の炭化水素含有油(類)を更に含有することが
できる。
【0023】本発明に係る組成物は、主鎖上もしくは主
鎖の端部にグラフトしたポリオキシエチレンとポリオキ
シプロピレン鎖を担持するポリアルキルポリエーテルシ
ロキサンからなるシリコーン乳化剤を好ましくは含有す
る。このシリコーン乳化剤は、次の一般式(I):
【化8】 {上式中、 − RとRは、同一でも異なっていてもよく、水素
原子、直鎖状もしくは分枝状C-C30アルキル基又
はフェニル基を表し、 − Rは、同一でも異なっていてもよく、-(C
2x)-(OC)-(OC)-ORを表し、 − Rは、同一でも異なっていてもよく、水素原子、
1〜12の炭素原子を持つ直鎖状もしくは分枝状アルキ
ル基又は2〜12の炭素原子を持つ直鎖状もしくは分枝
状アシル基から選択され、 − nは1〜1000の範囲であり、 − pは1〜30の範囲であり、 − aは1〜50の範囲であり、 − bは1〜50の範囲であり、 − xは1から5の範囲である}の化合物から選択する
ことができる。
【0024】このシリコーン乳化剤の数平均分子量は一
般には15000以上、好ましくは20000と400
00の間である。本発明に係る組成物に特に好適である
ポリアルキルポリエーテルシロキサン類の第1の群は、
基とR基が同一で全てメチル基を表し、R基が
水素を表す上記式(I)の化合物の群である。この群に属
するシリコーン乳化剤の例としては、ダウコーニング社
から「シリコーンQ2-3225C」の販売名で市販さ
れている、nが396、pが4であり、30000を越
える数平均分子量を持つオキシエチレン化−オキシプロ
ピレン化(EO/PO:18/18)ポリジメチル/メチ
ルシロキサン(CTFA名:シクロメチコーン90%ジ
メチコーンコポリオール10%)が挙げられる。上記の
定義と以下の説明において、EOは1モルのエチレンオ
キシドを表し、POは1モルのプロピレンオキシドを表
す。
【0025】本発明に係る組成物に特に好適であるポリ
アルキルポリエーテルシロキサン類の第2の群は、R
基が全てメチル基を表し、R基が全てラウリル基を表
す上記式(I)の化合物の群である。この第2の群の特に
好適なシリコーン乳化剤は、ダウコーニング社から「D
C・Q2-5200」の販売名で市販されている、nが
35、pが3であり、25000を越える数平均分子量
を持つオキシエチレン化−オキシプロピレン化(EO/
PO:18/18) ポリメチルラウリル/メチルシロキ
サン(CTFA名:ラウリルメチコーン91%,イソス
テアリルアルコール9%)である。
【0026】本発明に係る組成物に対して非常に適した
シリコーン乳化剤は、炭化水素含有基を介してSi原子
に結合したオキシアルキレン基により主鎖の二端で置換
された直鎖構造を持つ、α及びω位で置換されたオキシ
アルキレンシリコーンである。より詳細には、次の一般
式(II):
【化9】 {上式中、R=-(CH)O-(CO)(C
O)であり、ここで、− Rは、H、CH
もしくはCHCHを表し、 − sは1〜5の範囲の整数で、tは1〜100の範囲
であり、uは0〜50の範囲であり、 − (CO)単位と(CO)単位はランダムに
もしくはブロックで分布することが可能であり、 − R基はC-Cアルキル基もしくはフェニル基
を表し、 − 5≦m≦300である}に相当するシリコーンが選
択される。
【0027】本発明において使用されるα及びω位で置
換されたオキシアルキレン化シリコーンは、好ましく
は、全てのR基がメチル基で、 − sが2〜4の範囲、 − tが3〜100の範囲、 − mが50〜200の範囲、である一般式(II)に相
当する。 より好ましくは、Rの平均分子量は800〜2600の
範囲である。CO単位に対するCO単位の
重量比は好ましくは100:10〜20:80の範囲で
ある。この比は有利にはおよそ42/58である。より
好ましくは、Rはメチル基である。
【0028】更に好ましくは、本発明に係るエマルショ
ンは、次の式:
【化10】 {上式中、 − m=100、 − R=(CH)-O-(CO)-(CO)
-CHであり、 ここで、は3〜100の範囲、は1〜50の範囲
で、CO単位に対するCO単位の重量比が
約42/58であり、Rの平均分子量は800〜100
0の範囲である}のα及びω位で置換されたオキシアル
キレン化シリコーンを含有する。本発明において乳化剤
として使用できるα及びω位で置換されたオキシアルキ
レン化シリコーンの全て又は一部を含有しうる市販製品
としては、ゴールドシュミット社から「アビルEM9
7」、信越から「KF6009」、「X22−435
0」、「X22−4349」もしくは「KF6008」
の名称で市販されているものを特に挙げることができ
る。
【0029】上述のポリアルキルポリエーテルシロキサ
ン乳化剤は、組成物の全重量に対して好ましくは0.1
重量%〜30重量%、特に0.5重量%〜10重量%の
割合で使用される。皮膚上の着色の持続性と皮膚上の着
色の水に対する堅牢性を改善するために、本発明に係る
組成物は、皮膜形成ポリマー粒子(ラテックス)の少な
くとも1種の水性ディスパージョンを更に含むことがで
きる。
【0030】本発明の意味において使用できる皮膜形成
ポリマーとしては、ラジカル型又は重縮合型の合成ポリ
マー類、天然由来のポリマー類及びその混合物を挙げる
ことができる。「ラジカルポリマー」という用語は、不
飽和モノマー、特にエチレン性不飽和を有するモノマー
の重合により得られるポリマーを意味するものと理解さ
れ、各モノマーは(重縮合ではなく)単独重合性であ
る。ラジカル型のポリマー類は、特にビニルポリマー類
もしくはコポリマー類、特にアクリル酸ポリマーであり
得る。
【0031】ビニルポリマー類は、少なくとも一の酸性
基を有するエチレン性不飽和を持つモノマー及び/又は
これら酸性モノマーのエステル及び/又はこれら酸性モ
ノマーのアミドの重合により得ることができる。酸性基
を担持しているモノマーとしては、不飽和のα,β−エ
チレン性カルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、マレイン酸もしくはイタコン酸が使用
される。好ましくは、(メタ)アクリル酸とクロトン酸、
更に好ましくは(メタ)アクリル酸が使用される。
【0032】酸性モノマーのエステルは、例えば、(メ
タ)アクリル酸のエステル((メタ)アクリレートとしても
知られている)、特に(メタ)アクリル酸アルキル、特に
(メタ)アクリル酸C−C20アルキル、好ましくは
(メタ)アクリル酸C−Cアルキル、(メタ)アクリル
酸アリール、特に(メタ)アクリル酸C−C10アリー
ル、又は(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、特に
(メタ)アクリル酸C−C ヒドロキシアルキルから選
択することができる。(メタ)アクリル酸アルキルとして
は、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸
2-エチルヘキシル又はメタクリル酸ラウリルを挙げる
ことができる。(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルと
しては、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸2-
ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシエチル又
はメタクリル酸2-ヒドロキシプロピルを挙げることが
できる。(メタ)アクリル酸アリールとしては、アクリル
酸ベンジル及びアクリル酸フェニルを挙げることができ
る。(メタ)アクリル酸の特に好適なエステルは、(メタ)
アクリル酸アルキルである。
【0033】本発明において、エステルのアルキル基は
フッ素化あるいはパーフルオロ化されていてもよい。つ
まり、アルキル基の水素原子の一部又は全部がフッ素原
子により置換されていてもよい。酸性モノマーのアミド
の例としては、(メタ)アクリルアミド及び特にN-アル
キル(メタ)アクリルアミド、なかでもN-(C-C12
アルキル) (メタ)アクリルアミドを挙げることができ
る。N-アルキル(メタ)アクリルアミドとしては、N-エ
チルアクリルアミド、N-t-ブチルアクリルアミド及び
N-t-オクチルアクリルアミドを挙げることができる。
【0034】ビニルポリマーは、ビニルエステルとスチ
レンモノマーから選ばれるモノマーの単独重合又は共重
合から得ることもできる。特に、これらのモノマーは、
例えば上述したような酸性モノマー及び/又はそのエス
テル及び/又はそのアミドで重合することができる。ビ
ニルエステルの例としては、酢酸ビニル、ネオデカン酸
ビニル、ピルビン酸ビニル、安息香酸ビニル及びt-ブ
チル安息香酸ビニルを挙げることができる。スチレンモ
ノマーとしてはスチレンとα-メチルスチレンを挙げる
ことができる。
【0035】上記で列挙したモノマーは制限的なもので
はなく、アクリル酸及びビニルモノマーの範疇に入るこ
とが当業者に知られている任意のモノマー(シリコーン
鎖により修飾されたモノマーを含む)を使用することが
できる。本発明において使用することができるアクリル
ポリマーとしては、ゼネカ(Zeneca)社からネオクリル(N
eocryl)XK-90(登録商標)、ネオクリルA-1070
(登録商標)、ネオクリルBT-62(登録商標)、ネオク
リルA-1079(登録商標)又はネオクリルA-523
(登録商標)の名称で、ダウコーニング社からダウ・ラテ
ックス432(登録商標)の名称で販売されているものと
挙げることができる。より具体的には、酢酸ビニル/p
-(tert-ブチル)安息香酸/クロトン酸(65/25/1
0)ターポリマーの21重量%水性ディスパージョンが
使用される。
【0036】重縮合物としては、アニオン性、カチオン
性、非イオン性もしくは両性ポリウレタン類、ポリウレ
タン-アクリル類、ポリウレタン-ポリビニルピロリドン
類、ポリエステル-ポリウレタン類、ポリエーテル-ポリ
ウレタン類、ポリ尿素類、ポリ尿素/ポリウレタン類及
びこれらの混合物を挙げることができる。ポリウレタン
は、例えば、単独あるいは混合物として、 − 脂肪族及び/又は脂環式及び/又は芳香族ポリエス
テル由来の少なくとも一つのシーケンス、及び/又は − 少なくとも一の分枝状もしくは非分枝状シリコーン
シーケンス、例えばポリジメチルシロキサン又はポリメ
チルフェニルシロキサン、及び/又は − フッ素化基を含む少なくとも一のシーケンス、を含
むポリウレタンコポリマー、ポリ尿素/ウレタン又は脂
肪族、脂環式又は芳香族ポリ尿素とすることができる。
【0037】本発明において定義したようなポリウレタ
ン類は、カルボン酸もしくはカルボキシレート基、又は
スルホン酸もしくはスルホネート基、又は中和可能な第
3級アミン基または第4級アンモニウム基を更に含む二
官能性有機化合物(例えばジヒドロ、ジアミノもしくは
ヒドロキシアミノ)とジイソシアネートとの反応により
変性された移動性水素を含むアルキド類又は分枝状もし
くは非分枝状ポリエステル類から得ることもできる。本
発明において使用することができるポリウレタンとして
は、ゼネカ社からネオレツ(Neorez)R-981(登録商
標)又はネオレツR-974(登録商標)の名称で、サンク
ール(Sanncor)社からサンキュア(Sancure)815(登録
商標)、サンキュア875(登録商標)、サンキュア20
60(登録商標)、サンキュア(登録商標)2255又はサ
ンキュア861(登録商標)の名称で市販されているもの
を使用することができる。重縮合物としては、ポリエス
テル類、ポリエステルアミド類、脂肪鎖ポリエステル
類、ポリアミド類及びエポキシエステル樹脂を挙げるこ
とができる。
【0038】ポリエステル類は、ポリオール、特にジオ
ール類でのジカルボン酸の重縮合により公知の方法で得
ることができる。ジカルボン酸は脂肪族、脂環式又は芳
香族とできる。このような酸の例としては、シュウ酸、
マロン酸、ジメチルマロン酸、琥珀酸、グルタル酸、ア
ジピン酸、ピメリン酸、2,2-ジメチルグルタル酸、ア
ゼライン酸、スベリン酸、セバシン酸、フマル酸、マレ
イン酸、イタコン酸、フタル酸、ドデカン二酸、1,3-
シクロヘキサンジカルボン酸、1,4-シクロヘキサンジ
カルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2,5-ノル
ボラン(norborane)ジカルボン酸、ジグリコール酸、チ
オジプロピオン酸、2,5-ナフタレンジカルボン酸又は
2,6-ナフタレンジカルボン酸を挙げることができる。
これらのジカルボン酸モノマーは単独又は少なくとも2
種のジカルボン酸モノマーと組み合わせて使用すること
ができる。好ましくは、これらのモノマーとしては、フ
タル酸、イソフタル酸又はテレフタル酸が選択される。
【0039】ジオール類は、脂肪族、脂環式もしくは芳
香族ジオールから選ぶことができる。好ましくは、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、1,3-プロパンジオール、シクロヘキサン
ジメタノール又は4-ブタンジオールから選ばれたジオ
ールが使用される。その他のポリオール類としては、グ
リセロール、ペンタエリトリトール、ソルビトール又は
トリメチロールプロパンを使用することができる。ポリ
エステルアミド類はジアミン類又はアミノアルコール類
との二酸類の重縮合によりポリエステル類と同様にして
得ることができる。ジアミンとしては、エチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、メタ-フェニレンジアミ
ン又はパラフェニレンジアミンを使用することができ
る。アミノアルコールとしてはモノエタノールアミンを
使用することができる。
【0040】更に、ポリエステルは、少なくとも一の−
SOM基を担持する少なくとも1種のモノマーを含むこ
とができ、ここでMは水素原子、アンモニウムイオンN
又は金属イオン、例えばNa、Li、K
Mg2+、Ca2+、Cu 、Fe2+もしくはFe
3+イオンを表す。特に、このような−SOM基を含む
二官能性芳香族モノマーを使用することができる。上述
のような−SOM基を更に担持する二官能性芳香族モノ
マーの芳香核は、例えば、ベンゼン、ナフタレン、アン
トラセン、ジフェニル、オキシジフェニル、スフホニル
ジフェニル又はメチレンジフェニル核から選択すること
ができる。−SOM基を更に担持する二官能性芳香族モ
ノマーの例としては、スルホイソフタル酸、スルホテレ
フタル酸、スルホフタル酸又は4-スルホナフタレン-
2,7-ジカルボン酸を挙げることができる。
【0041】イソフタレート/スルホイソフタレートを
ベースとしたコポリマーが特に使用され、更にはジエチ
レングリコール、シクロヘキサンジメタノール、イソフ
タル酸及びスルホイソフタル酸の縮合により得られたコ
ポリマーが特に使用される。このようなポリマーは、例
えばイーストマン・ケミカル・プロダクツ社からイース
トマンAQの取引名で販売されている。天然由来の変性
されていてもよいポリマー類はシェラック樹脂、サンダ
ラックガム、ダンマー、エレミ、コーパル、水不溶性セ
ルロースポリマー及びその混合物から選択することがで
きる。ポリウレタン類、ポリ尿素類、ポリエステル類、
ポリエステルアミド類及び/又はアルキド類からなる群
から選ばれた少なくとも1種のポリマーの前もって存在
する粒子の表面に部分的に及び/又はその内部における
1種又は複数のラジカルモノマーのラジカル重合から得
られたポリマーを挙げることもできる。これらのポリマ
ーは一般に混成ポリマーとして知られている。
【0042】1種又は複数の皮膜形成ポリマー類を含有
するディスパージョンは、当業者が自身の全体的な知識
に基づいて調製することができる。水性ディスパージョ
ン中のポリマー粒子の粒径は10〜500nmの範囲と
することができ、好ましくは20〜150nmである。
皮膜形成ポリマーの水性ディスパージョンは、組成物の
全重量に対して、皮膜形成ポリマーの乾燥基準で、1重
量%〜60重量%、好ましくは5重量%〜40重量%の
範囲の量で本発明に係る組成物中に存在することができ
る。本発明が対象とする化粧品及び/又は皮膚科学的組
成物は、1種又は複数の有機溶媒、例えばエタノール又
はイソプロパノールのような低級C-Cモノアルコ
ール、又はポリオール、例えばグリセロール、ブチレン
グリコール、イソプレングリコールもしくはプロピレン
グリコールを含有することができる。
【0043】本発明が対象とする化粧品及び/又は皮膚
科学的組成物は、UVA及び/又はUVB領域において
活性な1種又は複数の親水性もしくは親油性日光遮蔽剤
(吸収剤)を更に含有することができる。これらの遮蔽剤
は、特にケイ皮酸誘導体、サリチル酸誘導体、ジベンゾ
イルメタン誘導体、ベンジリデンショウノウ誘導体、ベ
ンズイミダゾール誘導体、トリアジン誘導体、ベンゾフ
ェノン誘導体、β,β'-ジフェニルアクリレート誘導
体、p-アミノ安息香酸誘導体又は出願WO-93/04
665に開示されたシリコーン遮蔽剤及びポリマー遮蔽
剤から選択することができる。
【0044】本発明に係る化粧品及び/又は皮膚科学的
組成物はまた、本発明のナノ顔料以外の金属酸化物の被
覆又は非被覆のナノ顔料又は顔料、例えば、酸化チタン
(アモルファスもしくはルチル及び/又はアナターゼ型
に結晶化しているもの)、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム
又は酸化セリウムナノ顔料を含有することもできる。更
に、一般的な被覆剤はアルミナ及び/又はステアリン酸
アルミニウム、あるいはシリコーン類である。被覆され
ていても未被覆でもよいこのような酸化金属のナノ顔料
は、特に特許出願EP-A-0518772及びEP-A-
0518773に開示されている。
【0045】本発明に係る組成物はまた増粘剤を含有す
ることもでき、これは特に、架橋ポリアクリル酸類、脂
肪鎖ポリアクリル酸類、変性されていてもされていなく
てもよいグアガムとセルロースガム、例えばヒドロキシ
プロピル化グアガム、メチルヒドロキシエチルセルロー
ス及びヒドロキシプロピルメチルセルロース、又は変性
クレー類、例えば変性マグネシウムシリケート(レオッ
クス(Rheox)からのベントーン・ゲルVS38)又はジス
テアリルジメチルアンモニウムクロリドで変性したヘク
トライト(レオックスからのベントーン38CE)から選
択することができる。
【0046】本発明に係る組成物はまた化粧品組成物中
に通常使用されるフィラー類を含有することもできる。
好適に使用することができるフィラー類は、無機又は合
成、ラメラ又は非ラメラのものとできる。タルク、マイ
カ、シリカ、カオリン、テフロン、スターチ、天然真珠
層、窒化ホウ素、ミクロスフィア、例えばエクスパンセ
ル(ノーベル・インダストリー)、あるいはマイクロスポ
ンジ類、例えばポリトラップ(ダウコーニング)を挙げる
ことができる。好ましくは、例えばポリエチレン粉末、
ナイロン粉末、シリコーン樹脂マイクロビーズ(東芝の
トスパール)又はシリカミクロスフィアのような25μ
m未満の粒径の球状フィラーを使用することができる。
【0047】本発明に係る組成物は、柔軟剤、酸化防止
剤、抗フリーラジカル剤、乳白剤、安定剤、エモリエン
ト剤、ヒドロキシ酸、発泡防止剤、保湿剤、ビタミン
類、セラミド類、香料、防腐剤、界面活性剤、金属イオ
ン封鎖剤、ポリマー類、噴霧剤、塩基性化または酸性化
剤、着色剤又は皮膚の人工着色用の油中水型エマルショ
ンに一般的に使用される任意の他の成分から選択するこ
とができる通常の化粧品用及び/又は皮膚科学的アジュ
バントを含有することもできる。もちろん当業者であれ
ば、本発明に係る酸化鉄ナノ顔料をベースとする油中水
型エマルションに本来的に付与される有利な特性が当該
添加により致命的な悪影響を受けないか実質的に悪影響
を受けないように留意して、上述の任意の追加化合物
(類)及び/又はその量を選択するであろう。
【0048】本発明に係る組成物は、クリーム、ミル
ク、ゲル、クリームゲル、流体ローション、揮発性流体
ローションあるいは化粧品において一般に使用されてい
る任意の他の剤型、特に皮膚の人工着色用化粧品組成物
に対して通常適した剤型で提供することができる。本発
明に係る組成物は、当業者によく知られた技術、特に油
中水型エマルションの調製技術によって調製することが
できる。
【0049】本発明の更なる主題事項は、自然の日焼け
に類似した人工着色を皮膚上に付与するための化粧品及
び/又は皮膚科学的組成物中もしくは該組成物の製造に
おける、少なくとも1種の酸化鉄ナノ顔料を含有する上
述の油中水型エマルションの使用である。本発明の他の
主題事項は、上述の化粧品組成物を有効量皮膚に塗布す
ることからなることを特徴とする、自然の日焼けに類似
した人工着色を皮膚に施す方法である。
【0050】
【実施例】実施例1 この実施例は、第1に、酸化鉄ナノ顔料を含有する油中
水型エマルションの形態の組成物Aで得られた着色の強
さ、持続性及び耐水性並びにこの着色の呈色速度をイン
ビボ評価法により証明することを目的としている。第2
に、酸化鉄顔料を含有する油中水型エマルションの形態
の従来の組成物Bに対する上記組成物Aにより得られた
透明性並びに着色力の改善をインビトロ評価法によって
立証した。
【0051】本出願人会社は次の組成物Aを調製した。 組成物A: − ゴールドシュミット社から「アビルEM97」の名称で 市販されているα及びω位で置換されたオキシアルキレン化 シリコーン 6.0g − ヒュルズ(Huels)社から「インビター(Imwitor)780K」の名 称で市販されているイソステアリルジグリセリルスクシネート 2.0g − p-ヒドロキシ安息香酸ブチル 0.015g − ローディアキミ(Rhodia Chimie)社からミラシル(Mirasil)C- DPDMの名称で市販のポリジフェニルジメチルシロキサン/ シクロペンタジメチルシロキサン混合物 8.0g − ダウコーニング社からDC245フルイドの名称で市販 されているシクロメチコーン 14.0g − 変性ヘクトライト 4.0g − イソドデカン 5.0g − ナイロン粉末 8.0g − ナノフェーズ・テクノロジー社から「ナノガードWCD 2015」の名称で市販されている、被覆赤ナノ酸化鉄(31 nm)のDC345中の40%ディスパージョン 3.0g − ナノフェーズ・テクノロジー社から「ナノガードFE45 BL」の名称で市販されている、黒ロナノ酸化鉄(23nm) 0.3g − エチルアルコール 5.0g − 硫酸マグネシウム 0.7g − アジピン酸ジイソプロピル 1.0g − 部分的に中和され安定化されている酢酸ビニル/p-(tert -ブチル)-安息香酸ビニル/クロトン酸(65/25/10)の コポリマーの21%水性ディスパージョン 20.0g − 防腐剤 0.25g − 脱塩水 22.73g
【0052】I) インビボ評価法 4人の志願者の前腕部の背部に定めた2.5x2.5cm
の領域に組成物Aを2mg/cmの割合で塗布し
た。次の6回の比色分析測定をミノルタCM-1000
色彩計を使用して実施した。 −1)組成物の塗布前(T) −2)塗布後15分(T15分) −3)塗布後1時間(T1時間) −3)塗布後3時間(T3時間) −3)塗布後5時間(T5時間) −3)塗布後24時間(T24時間) −3)塗布後24時間で洗浄後(T24時間・洗浄)
【0053】平均の形での結果は(L,a,b)系で
表され、ここでLは明度を表し、aは赤−緑軸(−
=緑、+a=赤)を表し、bは黄−青軸(−b
=青、+b=黄)を表す。従って、aとbは皮膚
の色相を表す。着色の強さを評価する際の興味ある事項
は次のものである。 − ΔL=L(T)−L(T)で、これは色の暗色
化を反映する:ΔLがよりマイナスになればなるほ
ど、色は更に暗色化する。 − 対応するΔaとΔb;及び − 対応するΔa/Δbの比で、これは赤−黄バラ
ンス、すなわち色相を反映する:Δa/Δbが1に
近くなるほど色相が自然になる。
【0054】得られた結果を次の表(I)にまとめる:
【表1】
【0055】本発明に係る組成物Aの塗布後15分で得
られたΔLの値は既に−10.43であり、これは迅
速でかつ満足できる程強い皮膚の暗色化を証明してい
る。本発明に係る組成物Aの塗布後24時間で得られた
ΔLの値は−3.94(洗浄無し)と−1.52(洗浄
を伴う)であり、これは皮膚の着色が経時的に持続性が
あり耐水性があることを反映している。15分、1時
間、3時間、5時間、24時間及び洗浄後24時間で測
定したΔa/Δbの比は0.82から0.9まで変わ
る。これは、得られた着色が皮膚の自然の着色に類似し
た非常に安定な色相を示すもので、経時的に一定で耐水
性があることを示している。
【0056】II) インビトロ評価法 本出願人会社は、組成物Aと同一であるが、酸化鉄ナノ
顔料の代わりに、 − サン(Sun)社から「化粧ブラック(Cosmetic Black)C
33-5198(Sun)」の名称で販売されている色素黒酸化
鉄 (2.7μm)を3g;及び − BASF社から「シコメット・ブラウン(Sicomet b
run)ZP3569」の名称で販売されている色素褐酸化
鉄(1.9μm)を0.3g;を含有する組成物B(本発明
を構成しないもの)をまた調製した。
【0057】各処方物A及びBにより得られる透明性と
着色力を評価するために、ペイント工業において使用さ
れ、Hans G. Voelzの「工業的色彩試験法(Industrial C
olorTesting)」(p101-111, VCH刊行)の文献に記載され
ている特性化法を使用した。各試験組成物AとBから形
成された異なった厚さの皮膜(12、30及び60μ
m)を、色度的に較正した黒色部分と色度的に較正した
白色部分を有する標準化対照プレート上に展ばした。次
の色度測定をミノルタCM-1000色彩計を使用して
実施した。 −1)組成物の塗布前(T)、 −2)塗布後15分(T15分)。
【0058】結果は(L,a,b)系で表され、ここ
でLは明度を表し、aは赤−緑軸(−a=緑、+
=赤)を表し、bは黄−青軸(−b=青、+b
=黄)を表す。従って、aとbはプレート上の皮膜
の色相を表す。塗布された皮膜の透明性又は着色力を評
価する上での関心事項は、 − ΔL=L(T15分)−L(T)と、 − 対応のΔaとΔb、及び − 次のΔE ab
【式1】 である。
【0059】透明性 透明性は、ΔEab が黒色の背景上で測定されると
き、皮膜の厚さの関数として変動ΔEab により特性
付けられる。ΔEab の値が高くなればなるほど、塗
布製品は不透明化する。得られた結果を次の表(II)に
まとめる。
【0060】
【表2】
【0061】次のことが分かった: − 12μmの層の割合で黒色の基体に塗布された組成
物Bは、同じ条件で塗布された組成物Aより、この量で
既に不透明化度合いがおよそ2倍である; − 皮膜の厚さの関数としての変動ΔEab は、ナノ
メートル寸法の酸化鉄を含む本発明に係る組成物Aより
も組成物B(ミクロン寸法の酸化鉄)の場合に、より大
で、後者が被覆性が大きくかつ付着する基体をより不透
明化させることを示している。
【0062】2)着色力 着色力は、ΔEab が白色の背景上で測定されると
き、皮膜の厚さの関数として変動ΔEab により特性
付けられる。ΔEab の値が高くなればなるほど、皮
膜がプレートを着色する傾向は大きくなる。得られた結
果を次の表(III)にまとめる。
【0063】
【表3】
【0064】次のことが分かった: − 12μmの層の割合で白色の基体に塗布された本発
明の組成物Aは、この量で既に、同じ条件で塗布された
組成物Bより着色度合いがおよそ2倍である; − 厚さの関数としての変動ΔEab は、ミクロン寸
法の酸化鉄を含む組成物Bよりも組成物A(ナノメート
ル寸法の酸化鉄)の場合に、より早くかつ大で、従って
より大きな着色力を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−258056(JP,A) 特表 平9−511770(JP,A) 特表 平9−510969(JP,A) 特表 平8−508995(JP,A) 特表 平8−507542(JP,A) 特表 平8−508282(JP,A) 特表 平6−507424(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/021 A61K 7/02 CAPLUS(STN)

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自然の日焼けに類似した人工着色を皮膚
    上に付与する化粧品及び/又は皮膚用組成物において、
    油中水型エマルションの形のビヒクル中に、一次粒子の
    平均粒径が100nm未満である少なくとも1種の酸化
    鉄ナノ顔料を、組成物の重量に対して2重量%を越えて
    含有することを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 酸化鉄の一次粒子の平均粒径が5nm〜
    50nm範囲である請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 酸化鉄の一次粒子の平均粒径が10〜3
    0nmの範囲である請求項2に記載の組成物
  4. 【請求項4】 酸化鉄ナノ顔料が、組成物の全重量に対
    して10重量%までの範囲割合で存在する請求項1
    いし3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 酸化鉄ナノ顔料が、組成物の全重量に対
    して3〜6重量%の範囲の割合で存在する請求項4に記
    載の組成物
  6. 【請求項6】 ビヒクルが、連続油相が少なくとも1種
    のシリコーン油を含有するシリコーン中水型エマルショ
    ンである請求項1ないしのいずれか1項に記載の組成
    物。
  7. 【請求項7】 シリコーン油が揮発性である請求項
    載の組成物。
  8. 【請求項8】 連続油相が、官能化されていてもよい直
    鎖状ポリジオルガノシロキサン又は環状ポリジオルガノ
    シロキサン又は架橋されていてもよいオルガノポリシロ
    キサン又はこれらの混合物から選択される少なくとも1
    種のシリコーン油を含む請求項6又は7に記載の組成
    物。
  9. 【請求項9】 直鎖状ポリジオルガノシロキサンが次の
    構造: 【化1】 (上式中、 − Xは-CH又はOHで、 − nは0〜2000の範囲の整数である) に相当する請求項に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 環状ポリジオルガノシロキサンが次の
    式: 【化2】 (上式中、nは3〜8の範囲の整数である) に相当する請求項に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 主鎖上もしくは主鎖の端部にグラフト
    したポリオキシエチレンとポリオキシプロピレン鎖を担
    持するポリアルキルポリエーテルシロキサンからなる少
    なくとも1種のシリコーン乳化剤を含有する請求項1な
    いし10のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 シリコーン乳化剤が、次の一般式
    (I): 【化3】 {上式中、 − RとRは、同一でも異なっていてもよく、水素
    原子、直鎖状もしくは分枝状C-C30アルキル基又
    はフェニル基を表し、 − Rは、同一でも異なっていてもよく、-(C
    2x)-(OC)-(OC)-ORを表し、 − Rは、同一でも異なっていてもよく、水素原子、
    1〜12の炭素原子持つ直鎖状もしくは分枝状アルキル
    基又は2〜12の炭素原子を持つ直鎖状もしくは分枝状
    アシル基から選択され、 − nは1〜1000の範囲であり、 − pは1〜30の範囲であり、 − aは1〜50の範囲であり、 − bは1〜50の範囲であり、 − xは1から5の範囲である} の化合物から選択される請求項11に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 R基とR基が同一で全てメチル基
    を表し、R基が水素を表すことを特徴とする請求項
    に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 上記ポリアルキルポリエーテルシロキ
    サンが、nが396、pが4、aが18、bが18であ
    る30000を越える数平均分子量を持つオキシエチレ
    ン化−オキシプロピレン化ポリジメチル/メチルシロキ
    サンである請求項13に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 R基が全てメチル基を表し、R
    が全てラウリル基を表すことを特徴とする請求項12
    記載の組成物。
  16. 【請求項16】 上記ポリアルキルポリエーテルシロキ
    サンが、nが35、pが3、aが18、bが18である
    25000を越える数平均分子量を持つオキシエチレン
    化−オキシプロピレン化ポリメチルラウリル/メチルシ
    ロキサンである請求項15に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 シリコーン乳化剤が、炭化水素含有基
    を介してSi原子に結合したオキシアルキレン基により
    主鎖の二端で置換された直鎖構造を持つ、α及びω位で
    置換されたオキシアルキレン化シリコーンであることを
    特徴とする請求項11に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 シリコーン乳化剤が、次の一般式(I
    I): 【化4】 {上式中、 R=-(CH)O-(CO)(CO)
    であり、 ここで、− Rは、H、CHもしくはCHCH
    を表し、 − sは1〜5の範囲の整数で、tは1〜100の範囲
    であり、uは0〜50の範囲であり、 − (CO)単位と(CO)単位はランダムに
    もしくはブロックで分布することが可能であり、 − R基はC-Cアルキル基もしくはフェニル基
    を表し、 − 5≦m≦300である} に相当する請求項17に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 全てのR基はメチル基で、sは2〜
    4の範囲、tは3〜100の範囲、mは50〜200の
    範囲である請求項18に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 Rの平均分子量が800から2600
    の範囲であり、CO単位に対するCO単位
    の重量比が100:10〜20:80の範囲である請求
    18又は19に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 α及びω位で置換されたオキシアルキ
    レン化シリコーンが、次の一般式: 【化5】 {上式中、 − m=100、 − R=(CH)-O-(CO)-(CO)
    -CHであり、 ここで、は3〜100の範囲、は1〜50の範囲
    で、CO単位に対するCO単位の重量比
    42/58であり、Rの平均分子量は800〜1000
    の範囲である}を有する請求項18に記載の組成物。
  22. 【請求項22】 ポリアルキルポリエーテルシロキサン
    乳化剤が組成物の全重量に対して0.1重量%〜30重
    量%割合で使用されることを特徴とする請求項11な
    いし21のいずれか1項に記載の組成物。
  23. 【請求項23】 ポリアルキルポリエーテルシロキサン
    乳化剤が組成物の全重量に対して0.5重量%〜10重
    量%の割合で使用されることを特徴とする請求項22に
    記載の組成物
  24. 【請求項24】 皮膜形成ポリマー粒子(ラテックス)
    の少なくとも1種の水性ディスパージョンを更に含んで
    なる請求項1ないし23のいずれか1項に記載の組成
    物。
  25. 【請求項25】 自然の日焼けに類似した人工着色を皮
    膚上にもたらす化粧品及び/又は皮膚用組成物中もしく
    は該組成物の製造に対して使用される、請求項1ないし
    24の何れか1項に記載の少なくとも1種の酸化鉄ナノ
    顔料を含有する油中水型エマルション。
  26. 【請求項26】 請求項1ないし24の何れか1項に記
    載の化粧品組成物を有効量皮膚に塗布することからなる
    ことを特徴とする、自然の日焼けに類似した人工着色を
    皮膚に施す方法。
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