JP3254900B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3254900B2 JP11099594A JP11099594A JP3254900B2 JP 3254900 B2 JP3254900 B2 JP 3254900B2 JP 11099594 A JP11099594 A JP 11099594A JP 11099594 A JP11099594 A JP 11099594A JP 3254900 B2 JP3254900 B2 JP 3254900B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】図6に従来の半導体メモリのメモリセルお
よび周辺回路の要部断面図を示す。従来の半導体メモリ
のメモリセルは、図6に示すように、p型のシリコン基
板51の上に、所定のパターンでゲート酸化膜63、ゲ
ート電極である配線層64およびオフセット膜55が順
次に堆積されている。シリコン基板51の表面にはゲー
ト電極である配線層64の両側に位置するようにn型の
拡散層57が形成され、拡散層57に通じるコンタクト
ホール62が酸化シリコン膜66に形成されている。ゲ
ートの上方の酸化シリコン膜66には配線層58、59
が埋め込まれている。一方、半導体メモリの周辺回路で
は、p型のシリコン基板51の上に、所定のパターンで
ゲート酸化膜63、ゲート電極である配線層64および
オフセット膜55が順次に堆積されている。シリコン基
板51の表面にはゲート電極である前記配線層64の両
側にn型の拡散層57が形成され、拡散層57に通じる
コンタクトホール60が酸化シリコン膜66に形成され
ている。また、配線層64に通じるコンタクトホール6
1が酸化シリコン膜66およびオフセット膜55に形成
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の半導体メモリでは、配線層が形成される上層部におい
て、メモリセルと周辺回路との間に、層厚の差に応じた
段差が生じている。この段差は、メモリセルには配線層
58、59が形成されているが、周辺回路には配線層5
8、59が形成されていないために生じる。このような
段差は、リソグラフィーを行う際のフォーカスずれや、
エッチングを行う際のオーバーエッチの増加および配線
の信頼性低下を誘発する原因となる。
【0005】また、メモリセル内の段差を低減するため
に、CVD法などにより無機絶縁膜を厚く堆積した上に
有機膜をスピンコートしたのち、有機膜と無機膜とを選
択性のない条件でエッチバックして平坦化することがあ
る。この場合に、メモリセルのように配線間隔の密な部
分では良好に平坦化されるが、周辺回路のように配線間
の疎な部分では良好に平坦化されない。従って、コンタ
クトホール62の形成時におけるメモリセルの下地層厚
は、コンタクトホール60の形成時における下地層厚に
比べて厚くなる。その結果、リソグラフィーを行う際の
フォーカスずれや、エッチングを行う際のオーバーエッ
チの増加および配線の信頼性低下が誘発されるという問
題がある。
【0006】さらには、上述した従来の半導体メモリで
は、配線層64の上にオフセット膜55は形成されてい
るため、コンタクトホール60の形成時における下地層
厚に比べてコンタクトホール61の形成時における下地
層厚が厚くなる。このようなコンタクトホールの下地層
厚の相違は、リソグラフィーを行う際のフォーカスずれ
や、エッチングを行う際のオーバーエッチの増加による
拡散層57の削れおよび配線の信頼性低下を誘発すると
いう問題がある。
【0007】本発明は、上述した従来技術の問題を解決
し、リソグラフィーを行う際に、フォーカスずれおよび
配線の信頼性の低下を防止できる半導体装置の製造方法
を提供する。また、本発明は、コンタクトホールを形成
する際に、リソグラフィーのフォーカスずれが生じるこ
と、および、オーバーエッチにより拡散層の削れが生じ
ることを防止できる半導体装置の製造方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板の
第1の領域および第2の領域の導電層の全面に導電層を
形成する工程と、前記第1の領域および前記第2の領域
の全面に絶縁層を形成し、前記絶縁層の上に所定パター
ンのレジストを第1ホトリソグラフィ工程で形成後、エ
ッチングを行い、第1の領域にのみ所定パターンの第1
の絶縁層を形成する工程と、前記第2の領域に形成され
た前記導電層の上に所定パターンのレジストを第2ホト
リソグラフィ工程で形成する工程と、前記第1の領域に
形成された前記第1の絶縁層および前記第2の領域に形
成された前記レジストをマスクにして前記導電層をエッ
チングし、前記第1の領域および前記第2の領域に所定
パターンの配線層をそれぞれ形成する工程と、前記第2
の領域に形成された前記レジストを除去する工程と、前
記第1の領域をマスクしながら、前記第2の領域の全面
に第2の絶縁層を形成する工程と、前記第2の絶縁層を
形成後、第1の領域および第2の領域の全面に第3の絶
縁層を形成する工程と、前記第3の絶縁層の表面を平坦
化する工程とを有する。
【0009】本発明の半導体装置の製造方法は、好まし
くは、前記第1の領域に位置する前記第3の絶縁層の表
面から下層に位置する下地配線層に通じる第1のコンタ
クトホールを形成する工程と、前記第2の領域に位置す
る前記第3の絶縁層の表面から下層に位置する下地配線
層に通じる第2のコンタクトホールを形成する工程とを
さらに有する。
【0010】本発明の半導体装置は、半導体基板の表面
に形成されたゲート絶縁膜と、このゲート絶縁膜の上に
形成されたゲート電極と、第1の領域に位置する前記ゲ
ート電極の上に形成されたオフセット膜と、第2の領域
の全面に形成された第2の絶縁層と、前記第1の領域お
よび前記第2の領域の全面に形成され、表面が平坦化さ
れた第3の絶縁層とを有し、前記第2の絶縁層は、前記
第2の領域に位置する前記第3の絶縁層の表面を、前記
第1の領域に位置する前記第3の絶縁層の表面とほぼ等
しくするように決定される層厚を有している。
【0011】例えば、前記第1の領域はメモリセル領域
であり、前記第2の領域は周辺回路領域である。
【0012】
【作用】本発明の半導体装置の製造方法では、第1の配
線層を形成するためのホトグラフィを第1の領域と第2
の領域とで別々に行う。すなわち、このホトグラフィ
を、第1の領域については第1ホトグラフィ工程で行
い、第2の領域については第2ホトグラフィ工程で行
う。その結果、第1の領域と第2の領域とに配線層の疎
密に相違がある場合でも、第1の領域および第2の領域
にそれぞれ位置する第1の配線層の相互間に、線幅のバ
ラツキが生じることが効果的に抑制される。
【0013】また、本発明の半導体装置の製造方法で
は、第2の絶縁層を第2の領域の全面にのみ形成するこ
とで、層厚を第1の領域および第2の領域の相互間でほ
ぼ等しくなる。そのため、第1の領域の表面と、第2の
領域の表面との間に大きな段差は現れず、第1の領域お
よび第2の領域を全体的に平坦化される。また、第2の
領域の全面に第2の絶縁層を形成することで、第2の領
域内において、層表面に大きな段差は現れず、層表面を
平坦化される。従って、リソグラフィーを行う際のフォ
ーカスずれを回避でき、例えば、層表面に良好な配線を
形成できる。
【0014】また、本発明の半導体装置の製造方法で
は、第1の領域および第2の領域の相互間で層厚をほぼ
等しくできることから、第1の領域および第2の領域に
コンタクトホールを形成する際の下地層厚がほぼ同じに
なる。そのため、エッチングを行う際にオーバーエッチ
が生じることを回避でき、例えば、拡散層などの下地配
線層が削れることを防止できる。
【0015】また、本発明の半導体装置の製造方法で
は、第1の絶縁層はマスクパターンとしての役割と、サ
イドウォールを形成する際のオフセット膜として役割の
双方を有する。従って、第1の絶縁層は、マスクパター
ンとして使用後も除去する必要はない。その結果、製造
工程が増えることを回避できる。
【0016】本発明の半導体装置の製造方法は、上述し
た実施例の他に、例えば、第1の領域をコア部とし、第
2の領域を周辺入出力部としたASICなどに応用して
もよい。
【0017】第1実施例 図1は、本実施例の半導体装置の要部断面図である。図
1に示すように、本実施例に係わる半導体装置は、第1
の領域としてのメモリセルと第2の領域としての周辺回
路とが同一のシリコン基板1の上に形成されている。メ
モリセルでは、p型のシリコン基板1が、LOCOS法
によるフィールド酸化膜2によって素子分離されてい
る。シリコン基板1の上には、所定パターンで、膜厚約
8nmのゲート酸化膜3と、膜厚約50nmのポリシリ
コン膜4aおよび膜厚約50nmのタングステンシリサ
イド膜5aで構成されるポリサイド膜構造のゲート電極
と、膜厚約170nmの酸化シリコン膜6aとが順に堆
積されている。すなわち、ゲート電極の側面部には酸化
シリコンのサイドウォール11が形成され、シリコン基
板1の表面には、ゲート電極の両側に位置するようにn
-型のLDD領域10およびn+ 型の拡散層12が形成
されている。
【0018】フィールド酸化膜2、拡散層12および酸
化シリコン膜6の上には、膜厚約100nmの酸化シリ
コン膜15が形成されている。ゲート電極の上方には、
酸化シリコン膜15の上に膜厚約50nmの第2配線層
16が形成されている。酸化シリコン膜15および第2
配線層16の上には膜厚約30nmの酸化シリコン膜1
7が形成されている。酸化シリコン膜17の上には所定
のパターンで膜厚約30nmの第3配線層18が形成さ
れている。酸化シリコン膜17および第3配線層18の
上には膜厚約400nmの酸化シリコン膜19および第
4配線層24が順に形成されている。第4配線層24
は、膜厚約30nmのTi膜、膜厚約70nmのTiN
膜および膜厚約400nmのAlSi膜によって構成さ
れる。
【0019】酸化シリコン膜15、酸化シリコン膜17
および酸化シリコン膜19には、拡散層12に通じるコ
ンタクトホール21が形成されている。酸化シリコン膜
19の表面は、TEOSを原料としたプラズマCVDに
より平坦化され、平坦面20となっている。
【0020】周辺回路では、p型のシリコン基板1が、
LOCOS法によるフィールド酸化膜2によって素子分
離されている。シリコン基板1の上には、所定パターン
で、膜厚約8nmのゲート酸化膜3と、膜厚約50nm
のポリシリコン膜4aおよび膜厚約50nmのタングス
テンシリサイド膜5aで構成されるゲート電極と、膜厚
約170nmの酸化シリコン膜6aとが順に堆積されて
いる。ゲート電極の側面部には酸化シリコンのサイドウ
ォールが形成され、シリコン基板1の表面には、ゲート
電極の両側に位置するように拡散層12が形成されてい
る。フィールド酸化膜2、拡散層12およびタングステ
ンシリサイド膜5の上には、膜厚約150nmの酸化シ
リコン膜14が形成されている。酸化シリコン膜14の
上には膜厚約100nmの酸化シリコン膜15、膜厚約
30nmの酸化シリコン膜17、膜厚約400nmの酸
化シリコン膜19および第4配線層24が順に形成され
ている。酸化シリコン膜14、15、17および酸化シ
リコン膜19には、拡散層12に通じるコンタクトホー
ル22、および、タングステンシリサイド膜5に通じる
コンタクトホール23がそれぞれ形成されている。
【0021】本実施例の半導体装置では、周辺回路にの
み全面に酸化シリコン膜14が形成されているため、メ
モリセルにコンタクトホール21を形成する際の下地層
厚は、周辺回路にコンタクトホール22を形成する際の
下地層厚にほぼ等しい。
【0022】また、本実施例の半導体装置では、周辺回
路において、コンタクトホール22を形成する際の下地
層厚と、コンタクトホール23を形成する際の下地層厚
との双方に酸化シリコン膜14の層厚が含まれているた
め、これらの下地層厚はほぼ等しい。
【0023】その結果、本実施例の半導体メモリによれ
ば、リソグラフィーを行う際のフォーカスを適切に設定
できると共に、コンタクトホールを形成する際に、エッ
チングによるオーバーエッチを防止できる。そのため、
配線の信頼性を向上できると共に、拡散層の削れなどを
防止できる。
【0024】次に、本発明の第1実施例に係わる半導体
装置の製造方法について説明する。図2(A)〜
(C)、図3(D)〜(F)、図4(G),(H)は、
図1に示す本実施例の半導体装置を製造する工程を説明
するための図である。本実施例では、まず、図2(A)
に示すように、例えば、シリコン単結晶で構成される半
導体基板1を準備する。本実施例では、シリコン基板1
の導電型はp型である。このシリコン基板1の上に、L
OCOS法によってフィールド酸化膜2を形成し、素子
分離を行う。素子分離後、約850℃で水素燃焼酸化を
行い、シリコン基板1およびフィールド酸化膜2の上に
膜厚8nmのゲート酸化膜3を形成する。水素燃焼酸化
としては、例えば、H2 とO2 とを炉中で燃焼させ、そ
の反応で生じる水蒸気により酸化するPyrogenic 酸化が
行われる。
【0025】そして、ゲート酸化膜3の上にCVD法な
どにより膜厚50nmのn形のポリシリコン膜4を堆積
し、その後、ポリシリコン膜4の上にCVD法などによ
り膜厚50nmのタングステンシリサイド膜5を堆積す
る。このとき、ポリシリコン膜4とタングステンシリサ
イド膜5との積層膜をポリサイド膜という。その後、タ
ングステンシリサイド膜5の上にCVDなどにより膜厚
170nmの酸化シリコン膜6を堆積する。
【0026】次に、図2(B)に示すように、リソグラ
フィー技術を用いて、メモリセルのみに所定のパターニ
ングを行ってレジストマスク7を形成した後、酸化シリ
コン膜6のエッチングを行う。その後、O2 アッシング
によりレジストマスク7を剥離する。
【0027】次に、図2(C)に示すように、リソグラ
フィー技術を用いて、周辺回路のパターニングを行い、
レジストマスク9を形成する。そして、例えばCl2
よびO2 ガスを用いたマイクロ波電子サイクロトン共鳴
(ECR)プラズマを利用したプラズマエッチングによ
って、タングステンシリサイド膜5およびポリシリコン
膜4をエッチングする。このとき、メモリセルでは酸化
シリコン膜6がマスクとなり、周辺回路ではレジストマ
スク9がマククとなる。エッチング後、O2 アッシング
によりレジストマスク9を剥離する。このとき、ポリシ
リコン膜4aおよびタングステンシリサイド膜5aによ
って第1配線層30が構成される。
【0028】このように、本実施例の半導体装置の製造
方法では、第1配線層30を形成するためのホトグラフ
ィをメモリセルと周辺回路とで別々に行う。その結果、
メモリセルと周辺回路との間に配線層の疎密の相違があ
る場合でも、配線層の線幅にバラツキを生じることを抑
制できる。
【0029】次に、図3(D)に示すように、エネルギ
ー25keVおよびドーズ量6×1013/cm 2で砒素
(As)をイオン注入し、n -型のLDD領域10を形
成する。そして、CVDにより膜厚約150nmの酸化
シリコン膜を堆積した後、全面異方性エッチングを行
い、ゲート電極の側面部にのみに酸化シリコン膜を残存
させ、サイドウォール11を形成する。サイドウォール
11を形成後、エネルギー20keVおよびドーズ量3
×1015/cm 2で砒素(As)をイオン注入し、n+
型の拡散層12を形成し、NMOSFETを形成する。
【0030】このような、LDD構造では、サイドウォ
ール11の厚さは、ゲート電極の厚さにも若干依存する
CVDで堆積する酸化シリコンの厚さによってほぼ決
定されるため、非常に制度よく制御できる。従って、ソ
ースとドレインとの間におけるn -層とn+ 層との拡散
深さの差も非常に制度よく制御できる。また、n -拡散
層の作用によって高耐圧化、さらにはホットキャリアの
発生が抑制される。
【0031】なお、PMOSFETについても同様の方
法で形成できる。すなわち、PMOSFETの場合は、
n型のシリコン基板1の表面またはp型のシリコン基板
上のnウェルの表面に例えばホウ素などをイオン注入し
てp型のLDD(Lightly Doped Drain)領域10および
拡散層12を形成する。
【0032】次に、図3(E)に示すように、メモリセ
ルをレジスト13でマスクし、LPD(Liquid Phase o
xide Deposition : 液層酸化析出)による選択成長によ
って、周辺回路にのみ膜厚150nmの酸化シリコン膜
14を堆積する。この酸化シリコン膜14の膜厚は酸化
シリコン膜6の膜厚や周辺回路とメモリセルとの段差に
応じて設定できる。そして、その後、レジスト13をO
2 アッシングにより剥離する。
【0033】次に、図3(F)に示すように、CVDに
より、層間絶縁膜として膜厚約100nmの酸化シリコ
ン膜15を堆積する。そして、CVDにより、膜厚約5
0nmのポリシリコン膜を堆積し、リソグラフィー技術
を用いてパターニングを行った後、例えばCl2 および
2 ガスを用いた異方性エッチングを行ってメモリセル
に第2配線層16を形成する。
【0034】次に、図4(G)に示すように、CVDに
より、層間絶縁膜として膜厚約30nmの酸化シリコン
膜17を堆積する。その後、CVDにより、膜厚30n
mのポリシリコン膜を堆積し、リソグラフィー技術を用
いてパターニングを行った後、例えばCl2 およびO2
ガスを用いた異方性エッチングを行って第3配線層18
を形成する。
【0035】次に、図4(H)に示すように、プラズマ
CVDによりTEOSを原料とした膜厚約2000nm
の酸化シリコン膜を堆積した後、この酸化シリコン膜を
異方性エッチングにより約1600nmだけエッチング
し、膜厚約400nmの酸化シリコン膜19を形成す
る。TEOSを原料としたプラズマCVDでは、基板表
面での反応が支配的なため、膜の被覆状態が下地段差に
忠実であるとされる。従って、その後、コンフォーマル
な膜を成膜し、それをエッチバック処理することなどで
平坦化処置を行えば、酸化シリコン膜19の表面は良好
な平坦面20となる。
【0036】次に、図1に示すように、リソグラフィー
技術を用いてパターニングを行った後、例えばCF4
よびO 2を用いた異性エッチングを行い、メモリセルの
酸化シリコン膜15、17、19に対して拡散層12に
達するコンタクトホール21を形成する。同様に、周辺
回路の酸化シリコン膜14、15、17、19に対し
て、タングステンシリサイド膜5に達するコンタクトホ
ール23および拡散層12に達するコンタクトホール2
2を形成する。
【0037】このとき、コンタクトホール21、22、
23はほぼ等しい深さのエッチングによって開口でき、
オーバーエッチングによる下地の削れの問題は生じな
い。
【0038】これは、本実施例の半導体装置の製造方法
では、周辺回路にのみ全面に酸化シリコン膜14が形成
されるため、メモリセルにコンタクトホール21を形成
する際の下地層厚と、周辺回路にコンタクトホール22
を形成する際の下地層厚とはほぼ等しくできるためであ
る。
【0039】また、本実施例の半導体装置の製造方法で
は、周辺回路において、コンタクトホール22を形成す
る際の下地層厚と、コンタクトホール23を形成する際
の下地層厚との双方に酸化シリコン膜14の層厚が含ま
れているため、これらの下地層厚をほぼ等しくできる。
【0040】その結果、本実施例の半導体メモリによれ
ば、リソグラフィーを行う際のフォーカスを適切に設定
できると共に、コンタクトホールを形成する際に、エッ
チングによるオーバーエッチを防止できる。そのため、
配線の信頼性を向上できると共に、拡散層の削れなどを
防止できる。
【0041】コンタクトホール21、22、23を形成
した後に、図1に示すように、スパッタにより、膜厚約
30nmのTi膜、膜厚約70nmのTiN膜および膜
厚約400nmのAlSi膜を堆積した後、リソグラフ
ィー技術を用いてパターニングを行い、異方性エッチン
グを行うことで、第4配線層24を形成する。
【0042】上述したように、本実施例の半導体装置の
製造方法によれば、図1に示す半導体装置を製造でき
る。
【0043】第2実施例 本実施例の半導体装置の製造方法は、上述して第1実施
例の半導体装置の製造方法と、図3(E)に示す周辺回
路に酸化シリコン膜14の形成方法が異なる。図5は、
本実施例の半導体装置の製造方法において、周辺回路に
酸化シリコン膜14を形成する工程を説明するための図
である。本実施例では、第1実施例において説明した図
2(A)〜(C)、図3(D)の工程を行い、図3
(D)の工程を終了後、図5に示す工程を行う。本実施
例では、図3(D)の工程を終了したメモリセルおよび
周辺回路に、CVDにより、膜厚約150nmの酸化シ
リコン膜を堆積する。そして、この酸化シリコン膜に、
リソグラフィー技術により所定のパターンニングを行
い、図5に示すように、周辺回路にレジスト31を形成
する。そして、このレジストをマスクとして、異方性エ
ッチングにより、メモリセル内の酸化シリコン膜をエッ
チングした後、レジストを剥離し、周辺回路にのみ酸化
シリコン膜14を形成する。
【0044】本実施例では、図5に示す工程を終了後、
第1実施例と同様に、図3(E),(F)、図4
(G),(H)の工程を行い、図1に示す半導体装置を
製造する。
【0045】本実施例の半導体装置の製造方法によって
も、図1に示す半導体装置を製造できる。
【0046】本発明の半導体装置およびその製造方法
は、上述した実施例の他に、例えば、第1の領域をコア
部とし、第2の領域を周辺入出力部としたASICなど
に応用してもよい。
【発明の効果】本発明の半導体装置の製造方法によれ
ば、第1の領域と第2の領域に配線層の疎密に相違があ
る場合でも、第1の領域および第2の領域にそれぞれ位
置する第1の配線層の相互間に、線幅のバラツキが生じ
ることを効果的に抑制できる。また、本発明の半導体装
置の製造方法では、層厚を第1の領域および第2の領域
の相互間でほぼ等しくすることができる。そのため、第
1の領域および第2の領域を全体的に平坦化できる。ま
た、第2の領域内においても、層表面を平坦化できる。
その結果、従って、リソグラフィーを行う際のフォーカ
スずれを回避でき、例えば、層表面に良好な配線を形成
できる。また、本発明の半導体装置の製造方法では、第
1の領域および第2の領域にコンタクトホールを形成す
る際の下地層厚をほぼ同じにできる。そのため、エッチ
ングを行う際のオーバーエッチが生じることを回避で
き、例えば、拡散層などの下地配線層が削れることを防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例の半導体装置の要
部断面図である。
【図2】図2(A)〜(C)は、図1に示す第1実施例
の半導体装置を製造する工程を説明するための要部断面
図である。
【図3】図3(D)〜(F)は、図1に示す第1実施例
の半導体装置を製造する工程を説明するための要部断面
図である。
【図4】図4(G),(H)は、図1に示す第1実施例
の半導体装置を製造する工程を説明するための要部断面
図である。
【図5】図5は、本発明の第2実施例に係わる半導体装
置の製造方法を説明するための要部断面図である。
【図6】図6は、従来の半導体装置を説明するための図
である。
【符号の説明】
1・・・シリコン基板 2・・・フィールド酸化膜 3・・・ゲート酸化膜 4・・・ポリシリコン膜 5・・・タングステンシリサイド膜 6、14、15、17、19・・・酸化シリコン膜 7、9、13、31・・・レジストマスク 10・・・LDD領域 11・・・サイドウォール 12・・・拡散層 16・・・第2配線層 18・・・第3配線層 20・・・平坦面 21、22、23・・・コンタクトホール 30・・・第1配線層

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の第1の領域および第2の領域
    の全面に導電層を形成する工程と、 前記第1の領域および前記第2の領域の前記導電層の全
    面に絶縁層を形成し、前記絶縁層の上に所定パターンの
    レジストを第1ホトリソグラフィ工程で形成後、エッチ
    ングを行い、第1の領域にのみ所定パターンの第1の絶
    縁層を形成する工程と、 前記第2の領域に形成された前記導電層の上に所定パタ
    ーンのレジストを第2ホトリソグラフィ工程で形成する
    工程と、 前記第1の領域に形成された前記第1の絶縁層および前
    記第2の領域に形成された前記レジストをマスクにして
    前記導電層をエッチングし、前記第1の領域および前記
    第2の領域に所定パターンの配線層をそれぞれ形成する
    工程と、 前記第2の領域に形成された前記レジストを除去する工
    程と、 前記第1の領域をマスクしながら、前記第2の領域の全
    面に第2の絶縁層を形成する工程と、 前記第2の絶縁層を形成後、第1の領域および第2の領
    域の全面に第3の絶縁層を形成する工程と、 前記第3の絶縁層の表面を平坦化する工程とを有する半
    導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記第1の領域の配線層がMOSトランジ
    スタのゲート電極であり、前記第1の絶縁層が前記ゲー
    ト電極の両側にサイドウォールを形成する際のオフセッ
    ト層である請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記第1の領域に位置する前記第3の絶縁
    層の表面から下層に位置する下地配線に通じる第1の
    コンタクトホールを形成する工程と、 前記第2の領域に位置する前記第3の絶縁層の表面から
    下層に位置する下地配線層に通じる第2のコンタクトホ
    ールを形成する工程と をさらに有する請求項1または請求項2に記載の半導体
    装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第2の絶縁層が液相酸化析出による選
    択成長によって形成される請求項1〜3のいずれかに記
    載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記第1の領域はメモリセル領域であり、
    前記第2の領域は周辺回路領域である請求項1〜4のい
    ずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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