JP3254653B2 - テープ印刷装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、印刷媒体としてのテー
プに文字や記号等のキャラクタを印刷するテープ印刷装
置に関し、特にテープ長さ方向に縦書き印刷するときの
広幅キャラクタのはみ出しを防止するように印刷データ
作成技術を改善したものに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、本願出願人は、実開平１−８５０
５０号公報に記載のように、キーボード、ディスプレ
イ、印字機構を備え、印刷媒体としてのテープ（例え
ば、テープ幅６，９，１２，１８，２４ｍｍ）に文字や
記号等を印刷できるテープ印刷装置であって、ファイル
の背表紙に貼付するのに適したテープ状のラベルを作成
するのに好適のテープ印刷装置を実用化し、このテープ
印刷装置に種々の編集機能を付与したものを提案した。
そして、このテープ印刷装置では、テープカセットを交
換することで、テープの幅を変更可能である。

【０００３】ところで、この種のテープ印刷装置等に
は、印刷用ドットイメージデータ作成の為、多数のキャ
ラクタやマークについて、複数の文字サイズ及び複数の
書体に亙って、キャラクタフォントのドットパターンデ
ータを記憶したフォント記憶手段が設けられている。更
に、前記テープ印刷装置は、キャラクタをテープ幅方向
向きに横書きで印刷する横書きモードと、テープ長さ方
向向きに印刷する縦書きモードとに、択一的に設定する
モード設定手段も設けられているが、横書きモードと縦
書きモードにおいて、共通のフォント記憶手段が適用さ
れている。そして、キャラクタを印刷する際の印刷文字
サイズは、テープ幅に応じて自動設定したり、或いは、
入力した書式情報に基いて設定される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】縦書きモードにおい
て、テープ幅内に極力大きな文字サイズで印刷するよう
な場合、「Ｍ」、「Ｗ」、「Ｐts」、「ＤＭ」等の広幅
のキャラクタ、或いは、矢印や人指し指マーク等の広幅
のマークが、テープ幅内に納まらずにはみ出してしまう
ことがある。このような場合、従来では、ディスプレイ
にエラーメッセージを表示する一方、警告用のブザーを
鳴らしてオペレータに報知していた。そこで、オペレー
タは、そのエラーとされたキャラクタやマークについて
は、文字サイズを小さく設定し直してから再度印刷処理
する等の対策を講じていた。例えば、図１６に示すよう
に、キャラクタ「ＡＢＣＤＷ」のうちの「Ｗ」のみ文字
サイズを小さく設定して印刷テープ１９に印刷する。

【０００５】しかし、この場合、印刷の為の所要時間及
び労力が増大すること、キャラクタ列中の一部のキャラ
クタの文字サイズが小さくなるためキャラクタが不揃い
となり、印刷されたキャラクタ列の見栄えが低下するこ
と、等の問題がある。本発明の目的は、テープ印刷装置
において、縦書きモードにおける広幅のキャラクタのは
み出しを防止すること、縦書き印刷されるキャラクタ列
の文字サイズの不揃いを解消すること、等である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１のテープ印刷装
置は、図１の機能ブロック図に実線で示すように、文字
や記号等のキャラクタ及び種々の指令を入力する為の入
力手段と、入力されたキャラクタのデータを記憶するデ
ータ記憶手段と、多数のキャラクタのドットパターンデ
ータを複数の印刷文字サイズ分記憶したフォント記憶手
段と、印刷用ドットイメージデータを記憶する印刷デー
タバッファと、データ記憶手段のデータに基いてフォン
ト記憶手段からドットパターンデータを読み出して印刷
データバッファに展開する印刷データ作成手段と、印刷
データバッファから印刷用ドットイメージデータを受け
て印刷媒体としてのテープにキャラクタを印刷する印刷
手段とを備えたテープ印刷装置において、前記テープに
キャラクタを、テープ幅方向に向けた横書きで印刷する
横書きモードと、テープ長さ方向向きに縦書きで印刷す
る縦書きモードとを択一的に設定する為のモード設定手
段と、多数のキャラクタのうちの少なくとも一部の文字
幅の大きなキャラクタに関して、文字幅のみを普通のキ
ャラクタの文字幅と同程度の文字幅に縮小した縦書き用
ドットパターンデータを複数の印刷文字サイズ分記憶し
た縦書き専用フォント記憶手段とを備えたものである。

【０００７】ここで、図１に鎖線で示すように、前記テ
ープカセットのテープの幅を検知するテープ幅検知手段
と、前記縦書きモードにおいて、前記データ記憶手段か
ら読み出した各キャラクタについて、前記フォント記憶
手段に記憶されたドットパターンデータで決まる文字幅
が、テープ幅検知手段で検知されたテープ幅よりも大き
いときには、縦書き専用フォント記憶手段からドットパ
ターンデータを読み出して印刷データバッファに展開す
る縦書き専用印刷データ作成手段とを設けてもよい（請
求項１に従属の請求項２）。前記フォント記憶手段を検
索する為のアドレスデータを記憶するとともに、各キャ
ラクタの文字幅データを記憶したフォントインデックス
テーブルを、前記フォント記憶手段に関連付けて設けて
もよい（請求項２に従属の請求項３）。

【０００８】また、前記縦書き専用フォント記憶手段を
検索する為のアドレスデータを記憶するとともに、各キ
ャラクタの文字幅データを記憶した縦書き専用フォント
インデックステーブルを、縦書き専用フォント記憶手段
に関連付けて設けてもよい（請求項３に従属の請求項
４）。

【０００９】

【作用】請求項１のテープ印刷装置においては、その前
提構成として、入力手段、入力されたデータを記憶する
データ記憶手段、フォント記憶手段、印刷データバッフ
ァ、印刷データ作成手段、印刷媒体としてのテープに文
字や記号のキャラクタを印刷する印刷手段、着脱自在に
装着されるテープカセット、が設けられている。モード
設定手段を介して、テープにキャラクタを、テープ幅方
向に向けた横書きで印刷する横書きモードと、テープ長
さ方向向きに縦書きで印刷する縦書きモードとが択一的
に設定され、縦書き専用フォント記憶手段には、多数の
キャラクタのうちの少なくとも一部の文字幅の大きなキ
ャラクタに関して、文字幅のみを普通のキャラクタの文
字幅と同程度の文字幅に縮小した縦書き用ドットパター
ンデータが複数の印刷文字サイズ分記憶されている。

【００１０】従って、縦書きモードのとき、前記一部の
文字幅の大きなキャラクタに関しては、縦書き専用フォ
ント記憶手段から縦書き用ドットパターンデータを読み
出して印刷に供することができる。

【００１１】請求項２のテープ印刷装置においては、テ
ープ幅検知手段により、テープカセットのテープの幅が
検知され、縦書き専用印刷データ作成手段は、縦書きモ
ードにおいて、データ記憶手段から読み出した各キャラ
クタについて、フォント記憶手段に記憶されたドットパ
ターンデータで決まる文字幅が、検知されたテープ幅よ
りも大きいときには、縦書き専用フォント記憶手段から
ドットパターンデータを読み出して印刷データバッファ
に展開する。

【００１２】請求項３のテープ印刷装置においては、フ
ォント記憶手段を検索する為のアドレスデータを記憶す
るとともに、各キャラクタの文字幅データを記憶したフ
ォントインデックステーブルを、フォント記憶手段に関
連付けて設けたので、このフォントインデックステーブ
ルの文字幅データから、各キャラクタの文字幅を簡単に
求めることができる。

【００１３】請求項４のテープ印刷装置においては、縦
書き専用フォント記憶手段を検索する為のアドレスデー
タを記憶するとともに、各キャラクタの文字幅データを
記憶した縦書き専用フォントインデックステーブルを、
縦書き専用フォント記憶手段に関連付けて設けたので、
この縦書き専用フォントインデックステーブルの文字幅
データから縦書き専用フォント記憶手段に記憶されてい
るキャラクタの文字幅を容易に求めることができる。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、アルファベット文字、数字、記
号などの多数のキャラクタを印刷テープに印刷可能なテ
ープ印刷装置に本発明を適用した場合のものである。図
２に示すように、テープ印刷装置１の本体フレーム２の
前部にはキーボード３が配設され、キーボード３の後方
で本体フレーム２内には印刷機構ＰＭが配設され、また
キーボード３の直ぐ後側には、入力した文字や記号を印
刷イメージで表示可能な液晶ディスプレイ２２が設けら
れている。このディスプレイ２２には、縦方向に３２ド
ット、横方向に１２１ドットで構成される表示画面を有
している。ここで、符号４は、印刷機構ＰＭに装着する
テープカセットＣＳを着脱するときに、カバーフレーム
６を開放する為のリリースボタンである。

【００１５】キーボード（入力手段に相当する）３に
は、アルファベットや数字や記号を入力する為の文字キ
ー、スペースキー、リターンキー、カーソルＫを上下左
右方向に移動させる為のカーソル移動キー、文字修飾や
印刷行数や印刷文字サイズなどを含む書式情報を変更設
定する書式設定キー、各種の設定処理を終了する実行キ
ー、印刷を指令する印刷キー、電源をＯＮ・ＯＦＦする
為の電源スイッチなどが設けられている。

【００１６】次に、印刷機構ＰＭについて、図３に基い
て簡単に説明すると、印刷機構ＰＭに着脱自在に矩形状
のテープカセットＣＳが装着されており、このテープカ
セットＣＳには、ラミネートフィルムテープ７が巻装さ
れたテープスプール８と、印字リボン９が巻装されたリ
ボン供給スプール１０と、この印字リボン９を巻取る巻
取りスプール１１と、ラミネートフィルムテープ７と同
一幅の両面テープ１２が剥離紙を外側にして巻装された
供給スプール１３と、これらラミネートフィルムテープ
７と両面テープ１２とを接合させる接合ローラ１４とが
回転自在に設けられている。

【００１７】前記ラミネートフィルムテープ７と印字リ
ボン９とが重なる位置には、サーマルヘッド１５が立設
され、これらラミネートフィルムテープ７と印字リボン
９とをサーマルヘッド１５に押圧するプラテンローラ１
６と、ラミネートフィルムテープ７と両面テープ１２と
を接合ローラ１４に押圧して印刷テープ１９を作成する
送りローラ１７とは、本体フレーム２に回動自在に枢着
された支持体１８に回転可能に枢支されている。このサ
ーマルヘッド１５には、１２８個の発熱素子からなる発
熱素子群が上下方向に列設されている。

【００１８】従って、テープ送りモータ４５（図４参
照）の所定回転方向への駆動により、接合ローラ１４と
巻取りスプール１１とが所定回転方向に夫々同期して駆
動されながら、サーマルヘッド１５の発熱素子群に通電
されたとき、ラミネートフィルムテープ７上には複数の
ドット列により文字やバーコードが印字され、しかもラ
ミネートフィルムテープ７は両面テープ１２を接合した
状態で印刷テープ１９としてテープ送り方向Ａにテープ
送りされ、図２・図３に示すように、本体フレーム２の
外部に繰出される。

【００１９】次に、この印刷テープ１９を自動的に切断
する切断装置３０に関して、図３に示すように、テープ
カセットＣＳの左側に対応する本体フレーム２の直ぐ内
側には、板状の補助フレーム３１が立設され、この補助
フレーム３１に固定刃３２が上向きに固着されている。
補助フレーム３１に固着された左右方向向きの枢支軸３
３には、前後方向に延びる操作レバー３４の前端近傍部
が回動可能に枢支され、その操作レバー３４の枢支軸３
３より前側に対応する部位において、可動刃３５が固定
刃３２と対向して取付けられている。操作レバー３４の
後端部は、切断用モータ４６（図４参照）に連結された
揺動駆動機構（図示略）により上下揺動可能に構成さ
れ、常には、可動刃３５が固定刃３２から離間した状態
で保持されている。

【００２０】そして、サーマルヘッド１５により印刷さ
れた印刷テープ１９は、テープカセットＣＳから固定刃
３２と可動刃３５との間を通って本体フレーム２外に延
びているので、切断信号により駆動された切断用モータ
４６により、揺動駆動機構を介して操作レバー３４の後
端部が上下揺動され、可動刃３５が固定刃３２に接近し
て、これら両刃３２・３５で印刷テープ１９が切断され
る。

【００２１】ところで、テープカセットＣＳから繰出さ
れる印刷テープ１９として、テープ幅を６ｍｍ、９ｍ
ｍ、１２ｍｍ、１８ｍｍ、２４ｍｍとする５種類が準備
されており、これらテープカセットＣＳの底壁部には、
これら５種類のテープ幅の何れかを検知する為に、４つ
の突出爪の有無を組合せた突出片２０が設けられてい
る。そして、このテープカセットＣＳの下側を支持する
本体フレーム２には、この突出片２０の突出爪の組合せ
からテープ幅を検知するカセットセンサ４２（図４参
照）が取付けられている。即ち、このカセットセンサ４
２は、突出片２０を構成する突出爪の組合せにより、例
えば、図５のテーブルＴＢ１に示すように、１と０を組
合わせた４桁のカセット信号を出力し、テープカセット
ＣＳが装着されていないときには、「００００」のカセ
ット信号を出力する。

【００２２】次に、テープ印刷装置１の制御系について
図４を参照しつつ説明する。制御装置Ｃの入出力インタ
ーフェース５０には、キーボード３と、カセットセンサ
４２と、ビデオＲＡＭ２４を有しかつ液晶ディスプレイ
（ＬＣＤ）２２に表示駆動信号を出力するディスプレイ
コントローラ（ＬＣＤＣ）２３と、警告用ブザー４３の
為の駆動回路４４と、サーマルヘッド１５を駆動する為
の駆動回路４７と、テープ送りモータ４５を駆動する為
の駆動回路４８と、切断用モータ４６を駆動する為の駆
動回路４９とが夫々接続されている。

【００２３】制御装置Ｃは、ＣＰＵ５２、このＣＰＵ５
２にデータバスなどのバス５１を介して接続された入出
力インターフェース５０、常用のＣＧＲＯＭ５３（キャ
ラクタジェネレータＲＯＭ）、縦書き専用のＣＧＲＯＭ
５４（縦書き専用のキャラクタジェネレータＲＯＭ）、
ＲＯＭ５５、ＲＡＭ６０等で構成されている。前記常用
ＣＧＲＯＭ５３には、アルファベット文字、数字、記号
などの多数のキャラクタと種々のマーク（矢印マーク、
人指し指マーク、等々）の各々に関して、キャラクタフ
ォントデータとして、表示用兼印刷用のドットパターン
データが、各書体（ゴシック系書体、明朝系書体など）
毎に９種類（７、１０、１６、２１、２４、３２、４
８、６４、９６ドット）のサイズ分、コードデータに対
応させて格納されている（図６参照）。

【００２４】前記常用ＣＧＲＯＭ５３に記憶されたドッ
トパターンデータは、キャラクタをテープ幅方向向きに
横書きで印刷することを前提した構成であるが、読み出
したドットパターンデータを所定の方向へ９０度方向変
換することで、キャラクタをテープ長さ方向向きに縦書
きで印刷するのにも適用可能に構成されている。

【００２５】前記縦書き専用ＣＧＲＯＭ５４には、ＣＧ
ＲＯＭ５３に記憶された多数のキャラクタとマークのう
ち、特に文字幅が大きい一部のキャラクタ（例えば、
Ｍ、Ｗ、ＤＭ、Ｐts、etc 、ＯＥ、等々）とマーク（例
えば、矢印マーク、図９に示す人指し指マーク、等々）
の各々に関して、キャラクタフォントデータとして、文
字幅が普通のキャラクタにおける文字幅と同程度の文字
幅となるように縮小した文字幅の表示用兼印刷用のドッ
トパターンデータが、各書体（ゴシック系書体、明朝系
書体など）毎に９種類（７、１０、１６、２１、２４、
３２、４８、６４、９６ドット）のサイズ分、コードデ
ータに対応させて格納されている。即ち、各文字サイズ
において、例えば、ＣＧＲＯＭ５４に記憶された「Ｍ」
や「Ｗ」の文字は、図１５に示されるように、ＣＧＲＯ
Ｍ５３に記憶された普通の文字「Ａ」や「Ｂ」に対し
て、その文字幅が同幅に圧縮されているが、縦方向の長
さは同様である。更に、縦書き専用のＣＧＲＯＭ５４に
記憶されたドットパターンデータは、キャラクタをテー
プ長さ方向向きに縦書きで印刷することを前提とした構
成である。

【００２６】ＲＯＭ５５には、キーボード３から入力さ
れたキャラクタやマークをディスプレイ２２に表示し、
その後印刷キーからの指令に応じてテープに印刷するテ
ープ印刷制御の制御プログラム、印刷データバッファ６
６のデータを順次読出してサーマルヘッド１５やテープ
送りモータ４５を駆動する印刷駆動制御プログラム、お
よび、図５、図７に示すテーブルＴＢ１，ＴＢ３が、予
め格納されている。

【００２７】前記ＲＯＭ５５には、テーブルＴＢ２に示
す９種類の文字サイズ毎に分類して、一群のキャラクタ
及びマークの各々について、コードデータと、文字幅Δ
ｘ０と、ドットパターンデータが格納されているＣＧＲ
ＯＭ５３の先頭アドレス（インデックスアドレス）とを
対応して記憶させた常用フォントインデックステーブル
ＴＢ４（図８参照）であって、ＣＧＲＯＭ５３と関連付
けて設けられた常用フォントインデックステーブルＴＢ
４が予め格納されている。

【００２８】更に、前記ＲＯＭ５５には、テーブルＴＢ
２に示す９種類の文字サイズ毎に分類して、前記文字幅
の大きな一群のキャラクタ及びマークの各々について、
コードデータと、文字幅Δｘ１と、ドットパターンデー
タが格納されているＣＧＲＯＭ５４の先頭アドレス（イ
ンデックスアドレス）とを対応して記憶させた縦書き専
用フォントインデックステーブルＴＢ５（図９参照）で
あって、ＣＧＲＯＭ５４と関連付けて設けられた縦書き
専用フォントインデックステーブルＴＢ５が予め格納さ
れている。

【００２９】ＲＡＭ６０に関して、テキストメモリ６１
には、キーボード３から入力された書式設定情報及び文
書データ（テキストデータ）が格納される。即ち、図１
４に示すように、テキストメモリ６１の先頭の２バイト
には、自動的に設定される標準書式情報（印刷行数、印
刷文字サイズ、書体、等）が格納される。この場合、例
えば、印刷行数は１に設定され、印刷文字サイズには印
刷行数とテーブルＴＢ３から演算された印刷文字サイズ
が設定され、書体には明朝体が設定される。

【００３０】前記テキストメモリ６１の先頭の２バイト
に続く２バイトには、入力設定された場合にのみ、変更
書式情報（印刷行数、印刷文字サイズ、書体、等）が格
納される。この変更書式情報を設定する場合、書式設定
キーを操作すると、書式設定項目を一括して設定可能な
書式設定画面がディスプレイ２２に表示されるので、設
定項目毎にカーソルと実行キーとを介して選択設定方式
にて設定するように構成されている。 パラメータメモ
リ６２には、テキストメモリ６１の先頭アドレスを指示
する先頭アドレスポインタのポインタ値ＳＰと、その末
尾アドレスを指示する末尾アドレスポインタのポインタ
値ＥＰと、データカウント値等のデータが格納される。
配置位置情報メモリ６３には、表示する各キャラクタの
表示データバッファ６４における表示位置情報および印
刷する各キャラクタの印刷データバッファ６５における
印刷位置情報が格納される。尚、テキストメモリ６１に
は、キャラクタのデータに続けて適宜変更書式情報を設
定可能である。

【００３１】表示データバッファ６４には、テキストメ
モリ６１から読み出した文書データの各キャラクタにつ
いてＣＧＲＯＭ５３から読み出した表示用ドットパター
ンデータを合成した表示用ドットイメージデータが格納
され、印刷データバッファ６５には、テキストメモリ６
１から読み出した文書データの各キャラクタについてＣ
ＧＲＯＭ５３又はＣＧＲＯＭ５４から読み出した印刷用
ドットパターンデータを合成した印刷用ドットイメージ
データが格納される。テープ幅メモリ６６には、カセッ
トセンサ４２からのカセット信号に基いて、テーブルＴ
Ｂ１から決定されたテープカセットＣＳのテープ幅デー
タが格納される。フラグメモリ６７には、横書きモード
か縦書きモードかを指示するモードフラグＭＦのデータ
が格納される。尚、ＲＡＭ６０には、その他に、エラー
フラグを格納するフラグメモリ６８、複数のワークメモ
リ６９も設けられている。

【００３２】次に、テーブルＴＢ１〜ＴＢ３について説
明する。図５に示すテーブルＴＢ１は、カセットセンサ
４２の検出信号と、テープ印刷装置１に装着されている
テープカセットＣＳのテープ幅との関係を設定したもの
であり、このテーブルＴＢ１は、テープ印刷制御の制御
プログラムに組み込まれている。図６に示すテーブルＴ
Ｂ２は、ＣＧＲＯＭ５３，５４に格納されているキャラ
クタフォントの文字サイズと、表示用フォントの範囲
と、印刷用フォントの範囲とを示すものである。図７に
示すテーブルＴＢ３は、テープ幅と、テープの印刷可能
幅のドット数と、キャラクタの印刷行数と、印刷文字サ
イズ（ポイント値：ドット数）との対応関係を予め設定
したものであり、テープ幅と印刷行数とが決まると、こ
のテーブルから印刷文字サイズが決定される。但し、印
刷文字サイズは、書式設定にて別途設定することも可能
である。

【００３３】次に、テープ印刷装置１の制御装置Ｃで行
なわれるテープ印刷制御のメインルーチンについて、図
１０、図１１のフローチャート及び図１２、図１３のフ
ローチャートを参照しつつ説明する。尚、図中符号Ｓｉ
（ｉ＝１，２，３・・・・）は各ステップを示す。キー
ボード３上の電源キーにより電源が投入されるとこの制
御が開始され、先ずＲＡＭ６０の各メモリ６１〜６９を
クリアするとともに、印刷機構ＰＭを初期化する初期設
定処理が実行される（Ｓ１）。

【００３４】次に、キーボード３からの入力信号の読込
みが実行され、キー入力があると（Ｓ２：Yes ）Ｓ３以
降へ進み、印刷を指令する印刷キーが操作されると（Ｓ
３：Yes ）、印刷処理が実行され（Ｓ４）、Ｓ４の後、
エラーフラグが「１」のときには（Ｓ５：Yes ）、ディ
スプレイ２２にエラーメッセージを表示し、かつ警告用
ブザー４３を作動させる等のエラー処理が実行され（Ｓ
６）、その後リターンするが、Ｓ４の後エラーフラグが
「０」のときにはリターンする。

【００３５】印刷キーではなく、横書きモードと縦書き
モードを択一的に設定する為の縦横変換キーが操作され
た場合（Ｓ７：Yes ）には、横書きモードと縦書きモー
ドとを切換える縦横変換処理が実行され（Ｓ８）、その
後リターンする。この縦横変換処理について、図１１の
フローチャートにより説明すると、モードフラグＭＦが
「１」か否か判定し（Ｓ20）、モードフラグＭＦ＝１で
横書きモードの場合には（Ｓ20：Yes ）、モードフラグ
ＭＦを「０」、つまり、縦書きモードに設定して（Ｓ2
1）、その後リターンする。

【００３６】モードフラグＭＦ＝１でなく縦書きモード
の場合には（Ｓ20： No ）、モードフラグＭＦを
「１」、つまり、横書きモードに設定して（Ｓ22）、そ
の後リターンする。このように、縦横変換キーを操作す
る毎に、横書きモードのときは縦書きモードに、また、
縦書きモードのときは横書きモードに切換えられること
になる。前記縦横変換キーと、モードフラグＭＦと、図
１０と図１３のフローチャート等がモード設定手段に相
当するものである。

【００３７】メインルーチンにおいて、キーボード３に
おいて、文字や記号や数字等のキーであるキャラクタキ
ーが操作されたときには（Ｓ９：Yes ）、その入力され
たキャラクタのコードデータがテキストメモリ６１に格
納され（Ｓ10）、その後リターンする。このテキストメ
モリ６１へのデータ格納の処理は、一般的な処理である
ので説明を省略する。印刷キーや縦横変換キーやキャラ
クタキー以外のその他の機能キー等が操作された場合
（Ｓ９： No ）には、その操作されたキーに対応する処
理が実行され（Ｓ11）、その後リターンする。尚、前記
書式設定等は、Ｓ11における操作されたキーに対応する
処理の一環として実行されることになる。

【００３８】次に、前記Ｓ４の印刷処理について、図１
２、図１３のフローチャートを参照しつつ説明する。こ
の印刷処理が開始されると、最初に、カセットセンサ４
２からのカセット信号が読み込まれ（Ｓ30）、次にカセ
ット信号が「００００」か否か判定し（Ｓ31）、テープ
カセットＣＳが装着されていないために、カセット信号
が「００００」であるときには（Ｓ31：Yes ）、エラー
フラグが１にセットされ（Ｓ32）、その後メインルーチ
ンへリターンする。カセット信号が「００００」でない
ときには（Ｓ31： No ）、カセット信号とテーブルＴＢ
１とに基いて、テープカセットＣＳのテープ１９のテー
プ幅Ｔpwが演算され、そのテープ幅データがテープ幅メ
モリ６６に格納される（Ｓ33）。

【００３９】次に、テキストポインタＴＰがテキストメ
モリ６１の先頭アドレス（ＳＰ）にセットされ（Ｓ3
4）、テキストメモリ６１からテキストポインタＴＰで
指示するデータが読み込まれ（Ｓ35）、次にテキストメ
モリ６１から読み込んだデータがキャラクタのコードデ
ータか否か判定し（Ｓ36) 、キャラクタのコードデータ
ではなく（Ｓ36： No ）、書式情報であるとき（Ｓ37：
Yes ）には、その読み込んだ書式情報がワークメモリ６
９に格納され（Ｓ38）、その後図１３のＳ49へ移行す
る。

【００４０】Ｓ36の判定により、キャラクタのコードデ
ータであると判定されると（Ｓ36：Yes ）、そのキャラ
クタのコードデータと、ワークメモリ６９に格納されて
いる最新の書式情報のうちの印刷文字サイズのデータと
に基いて、常用フォントインデックステーブルＴＢ４か
ら、キャラクタの文字幅Δｘ０のデータが読み込まれる
（Ｓ39）。次に、モードフラグＭＦが０か否か判定され
る（Ｓ40）。

【００４１】前記判定の結果、モードフラグＭＦ＝１
で、横書きモードのときには（Ｓ40：No ）、キャラク
タのコードデータと、ワークメモリ６９の書式情報のう
ちの印刷文字サイズのデータとに基いて、常用フォント
インデックステーブルＴＢ４から、キャラクタのフォン
トデータ（ドットパターンデータ）を、常用ＣＧＲＯＭ
５３から読み出す為のアドレスデータが読み込まれ（Ｓ
41）、次にそのアドレスデータに基いて、常用ＣＧＲＯ
Ｍ５３からキャラクタのフォントデータが読み込まれる
とともに、そのフォントデータが印刷データバッファ６
５に印刷用ドットイメージデータとして展開され（Ｓ4
2）、次にＳ49へ移行する。但し、このデータ展開の
際、配置位置情報メモリ６３に記憶されている配置位置
情報に基いて、印刷データバッファ６５に展開され、そ
のデータ展開後には、配置位置情報の関連するデータが
更新される。

【００４２】一方、モードフラグＭＦ＝０で縦書きモー
ドのときには（Ｓ40：Yes ）、前記文字幅Δｘ０がテー
プ幅メモリ６６に記憶されたテープ幅Ｔpwよりも大きい
か否か判定し（Ｓ43）、文字幅Δｘ０≦テープ幅Ｔpwで
あって、テープ幅内に納まるときには、Ｓ41へ移行し、
また、文字幅Δｘ０＞テープ幅Ｔpwであって、テープ幅
内に納まらないときには、Ｓ44へ移行する。尚、Ｓ43か
らＳ41へ移行しＳ42へ移行したとき、つまり、縦書きモ
ードにおいてキャラクタのフォントデータを印刷データ
バッファ６５に展開する際には、フォントデータが、縦
書きで印刷できるように所定方向へ９０度方向変換され
る。

【００４３】縦書きモードにおけるＳ44においては、縦
書き専用フォントインデックステーブルＴＢ５からキャ
ラクタの文字幅Δｘ１のデータが読み込まれ、次に、そ
のキャラクタの文字幅Δｘ１がテープ幅Ｔpwよりも大き
いか否か判定し（Ｓ45）、その判定がYes であって、縦
書き専用ＣＧＲＯＭ５４の文字幅を縮小したフォントデ
ータで印刷しても、やはり、テープ幅内に納まらないと
きには、Ｓ44においてエラーフラグを１にセット後、リ
ターンする。

【００４４】他方、文字幅Δｘ１≦テープ幅Ｔpwで、テ
ープ幅内に納まる場合には（Ｓ45：No ）、キャラクタ
のコードデータと、ワークメモリ６９の書式情報のうち
の印刷文字サイズのデータとに基いて、縦書き専用フォ
ントインデックステーブルＴＢ５から、縦書き専用ＣＧ
ＲＯＭ５４からキャラクタのフォントデータ（ドットパ
ターンデータ）を読み出す為のアドレスデータが読み込
まれ（Ｓ47）、そのアドレスデータに基いて、縦書き専
用ＣＧＲＯＭ５４からキャラクタのフォントデータが読
み込まれるとともに、そのフォントデータが印刷データ
バッファ６５に印刷用ドットイメージデータとして展開
され（Ｓ48）、次にＳ49へ移行する。但し、このデータ
展開の際にも、前記と同様に、配置位置情報メモリ６３
に記憶されている配置位置情報に基いて、印刷データバ
ッファ６５に展開され、その展開後には、配置位置情報
の関連するデータが更新される。

【００４５】次に、テキストポインタＴＰがインクリメ
ントされ（Ｓ49）、次にテキストポインタＴＰがテキス
トメモリ６１のエンドアドレスのポインタ値ＥＰか否か
判定し（Ｓ50）、その判定が No のときはＳ35へ移行し
て、Ｓ35以降が繰り返され、以上のようにして、テキス
トメモリ６１の全部のデータの読込みと、印刷データバ
ッファ６５へのデータ展開が終了して、テキストポイン
タＴＰ＝エンドアドレス（ＥＰ）になると（Ｓ50：Yes
）、印刷データバッファ６５に展開された印刷用ドッ
トイメージデータに相当する駆動信号が、印刷機構ＰＭ
のサーマルヘッド１５へ出力されテープ１９への印刷が
実行され（Ｓ51）、その後リターンする。

【００４６】図１５は、図１４に示すテキストデータの
うちのキャラクタ列「ＡＢＣＷ」を縦書きでテープ１９
に印刷した一例を示すもので、キャラクタ「ＡＢＣ」
は、普通の文字幅のキャラクタであるので、ＣＧＲＯＭ
５３から読み出したフォントデータが適用され、キャラ
クタ「Ｗ」は、普通の文字幅よりも広幅のキャラクタで
あるので、ＣＧＲＯＭ５４から読み出した文字幅を縮小
したフォントデータが適用され、キャラクタ「ＡＢＣ
Ｗ」は文字幅を揃えた状態に見栄え良く印刷されてい
る。

【００４７】次に、以上説明したテープ印刷制御の作用
について説明する。横書きモードと縦書きモードとを択
一的に設定可能に構成し、縦書き専用ＣＧＲＯＭ５４を
設けたので、縦書きモードのとき、普通の文字幅よりも
大きな文字幅のキャラクタに関しては、縦書き専用ＣＧ
ＲＯＭ５４から文字幅を普通の文字幅まで縮小した縦書
き用ドットパターンデータを読み出して印刷に供するこ
とで、キャラクタがテープ幅からはみ出すのを防止でき
るし、キャラクタ列を一定の文字幅となるように見栄え
良く印刷することができる。

【００４８】カセットセンサ４２と、テーブルＴＢ１と
に基いてテープ幅を検知可能に構成し、テープ幅よりも
文字幅が大きくテープ幅内に納まらないキャラクタにつ
いては、縦書き専用ＣＧＲＯＭ５４から読み出した縦書
き用ドットパターンデータを印刷データバッファに展開
するので、キャラクタがテープ幅からはみ出すのを確実
に防止できる。ＣＧＲＯＭ５３を検索する為のアドレス
データ及び各キャラクタの文字幅Δｘ０のデータを記憶
した常用フォントインデックステーブルＴＢ４を設けた
ので、このフォントインデックステーブルＴＢ４の文字
幅Δｘ０のデータから、各キャラクタの文字幅を簡単に
求めることができる。

【００４９】また、縦書き専用ＣＧＲＯＭ５４を検索す
る為のアドレスデータ及び各キャラクタの文字幅Δｘ１
のデータを記憶した縦書き専用フォントインデックステ
ーブルＴＢ５を設けたので、この縦書き専用フォントイ
ンデックステーブルＴＢ５の文字幅Δｘ１のデータか
ら、縦書き専用ＣＧＲＯＭ５４に記憶されている各キャ
ラクタの文字幅を簡単に求めることができる。そして、
この縦書き専用フォントインデックステーブルＴＢ５か
ら求める文字幅は、縦書き専用ＣＧＲＯＭ５４から読出
される各キャラクタがテープ幅内に納まるか否か判定す
るのに有効活用できる。

【００５０】ここで、特許請求の範囲に記載した各手段
と、上記実施例中の構成との対応関係について説明する
と、データ記憶手段に相当するものはＲＡＭ６０のテキ
ストメモリ６１であり、フォント記憶手段に相当するも
のは常用ＣＧＲＯＭ５３であり、印刷データ作成手段に
相当するものは、ＲＯＭ５５（特に、常用フォントイン
デックステーブルＴＢ４、図１２，１３の印刷処理のフ
ローチャート等）であり、モード設定手段に相当するも
のは、縦横変換キーと、モードフラグＭＦと、図１０，
１３のフローチャート等であり、縦書き専用フォント記
憶手段に相当するものは、縦書き専用ＣＧＲＯＭ５４で
あり、テープ幅検知手段に相当するものは、カセットセ
ンサ４２と突出片２０とテーブルＴＢ１等であり、縦書
き専用印刷データ作成手段に相当するものは、ＲＯＭ５
５（特に、縦書き専用フォントインデックステーブルＴ
Ｂ５、図１２，１３の印刷処理のフローチャート等）で
あり、フォントインデックステーブルに相当するもの
は、常用フォントインデックステーブルＴＢ４であり、
縦書き専用フォントインデックステーブルに相当するも
のは、縦書き専用フォントインデックステーブルＴＢ５
である。

【００５１】尚、前記カセットセンサ４２の代わりに、
テープ搬送路の途中において光学センサ等で直接的にテ
ープ幅を検知する検知手段を適用することもできるし、
前記ＣＧＲＯＭ５３の代わりに、表示用ＣＧＲＯＭとこ
れと独立の印刷用ＣＧＲＯＭを設けてもよいし、前記テ
ープとしては２４ｍｍ以上のテープを適用するとともに
サーマルヘッドを大型化することもあるし、また、前記
切断装置３０の可動刃３５を手動駆動するように構成し
てもよく、キーボードに仮名入力用のキーを設けて、日
本語用のテープ印刷装置に構成したり、テキストメモリ
６１の標準書式情報のうちの印刷行数データを省略し、
改行コードに基いて印刷行数を自動的に設定するように
構成したり、前記縦書き専用ＣＧＲＯＭ５４に、広幅の
キャラクタに限らず、常用ＣＧＲＯＭ５３と同様に、全
部のキャラクタの縦書き専用フォントデータを格納する
ように構成する等、本発明の技術的思想の範囲内におい
て、既存の技術や当業者に自明の技術に基いて種々の変
更を加えることもできる。

【００５２】

【発明の効果】請求項１のテープ印刷装置によれば、前
記作用の欄で説明した前提構成を備えたたテープ印刷装
置に、モード設定手段と、縦書き専用フォント記憶手段
とを設けたので、縦書きモードのとき、前記一部の文字
幅の大きなキャラクタに関しては、縦書き専用フォント
記憶手段から縦書き用ドットパターンデータを読み出し
て印刷に供することで、キャラクタがテープ幅からはみ
出すのを防止できると共に、縦書き印刷されるキャラク
タ列の文字サイズを普通のキャラクタの文字幅に全て揃
えることができる。

【００５３】請求項２のテープ印刷装置によれば、更
に、テープ幅検知手段と、縦書き専用印刷データ作成手
段を設けたので、テープ幅よりも文字幅が大きくテープ
幅内に納まらないキャラクタについては、縦書き専用フ
ォント記憶手段から読み出した縦書き用ドットパターン
データを印刷データバッファに展開することで、キャラ
クタがテープ幅からはみ出すのを確実に防止できるし、
また、テープに縦書きで印刷される複数のキャラクタが
文字サイズにおいて文字幅方向に不揃いとなるのを防止
して印刷された複数のキャラクタの見栄えを良くするこ
とができる。

【００５４】請求項３のテープ印刷装置によれば、フォ
ント記憶手段を検索する為のアドレスデータ及び各キャ
ラクタの文字幅のデータを記憶したフォントインデック
ステーブルを設けたので、このフォントインデックステ
ーブルの文字幅データから、各キャラクタの文字幅を簡
単に求めることができる。

【００５５】請求項４のテープ印刷装置によれば、縦書
き専用フォント記憶手段を検索する為のアドレスデータ
及び各キャラクタの文字幅のデータを記憶した縦書き専
用フォントインデックステーブルを設けたので、この縦
書き専用フォントインデックステーブルの文字幅データ
から、必要に応じて、各キャラクタの文字幅を簡単に求
めることができる。尚、この縦書き専用フォントインデ
ックステーブルから求める文字幅は、縦書き専用フォン
ト記憶手段から読出される各キャラクタがテープ幅内に
納まるか否か判定するのに有効活用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１と請求項２の構成を示す機能ブロック
図である。

【図２】テープ印刷装置の斜視図である。

【図３】テープカセットを装着した印刷機構の概略平面
図である。

【図４】テープ印刷装置の制御系のブロック図である。

【図５】カセット信号とテープ幅との対応関係を示すテ
ーブルの図表である。

【図６】ＣＧＲＯＭ５３，５４に格納されたキャラクタ
フォントの文字サイズを示すテーブルの図表である。

【図７】テープ幅と印刷行数と印刷文字サイズの関係を
設定したテーブルの図表である。

【図８】常用フォントインデックステーブルの内容説明
用の図表である。

【図９】縦書き専用フォントインデックステーブルの内
容説明用の図表である。

【図１０】テープ印刷制御のメインルーチンのフローチ
ャートである。

【図１１】メインルーチンのうちの縦書き横書き変換処
理のフローチャートである。

【図１２】メインルーチンのうちの印刷処理のフローチ
ャートの一部である。

【図１３】メインルーチンのうちの印刷処理のフローチ
ャートの残部である。

【図１４】テキストメモリのデータ構造を例示した説明
図である。

【図１５】キャラクタ列を縦書き印刷した一例を示す説
明図である。

【図１６】従来技術において一部の文字サイズを小さく
設定してキャラクタ列を縦書き印刷した一例を示す説明
図である。

【符号の説明】

１ テープ印刷装置 ３ キーボード １３ サーマルヘッド １９ 印刷テープ ２２ 液晶ディスプレイ ４２ カセットセンサ ５２ ＣＰＵ ５３ 常用ＣＧＲＯＭ ５４ 縦書き専用ＣＧＲＯＭ ５５ ＲＯＭ ６０ ＲＡＭ ６１ テキストメモリ Ｃ 制御装置 ＰＭ 印刷機構 ＣＳ テープカセット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塩 康代 名古屋市瑞穂区苗代町15番１号 ブラザ ー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平３−103893（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−305731（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−173359（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B41J 21/00 B41J 3/36

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 文字や記号等のキャラクタ及び種々の指
   令を入力する為の入力手段と、入力されたキャラクタの
   データを記憶するデータ記憶手段と、多数のキャラクタ
   のドットパターンデータを複数の印刷文字サイズ分記憶
   したフォント記憶手段と、印刷用ドットイメージデータ
   を記憶する印刷データバッファと、データ記憶手段のデ
   ータに基いてフォント記憶手段からドットパターンデー
   タを読み出して印刷データバッファに展開する印刷デー
   タ作成手段と、印刷データバッファから印刷用ドットイ
   メージデータを受けて印刷媒体としてのテープにキャラ
   クタを印刷する印刷手段とを備えたテープ印刷装置にお
   いて、 前記テープにキャラクタを、テープ幅方向に向けた横書
   きで印刷する横書きモードと、テープ長さ方向向きに縦
   書きで印刷する縦書きモードとを択一的に設定する為の
   モード設定手段と、 多数のキャラクタのうちの少なくとも一部の文字幅の大
   きなキャラクタに関して、文字幅のみを普通のキャラク
   タの文字幅と同程度の文字幅に縮小した縦書き用ドット
   パターンデータを複数の印刷文字サイズ分記憶した縦書
   き専用フォント記憶手段と、 を備えたことを特徴とするテープ印刷装置。
2. 【請求項２】 更に、前記テープカセットのテープの幅
   を検知するテープ幅検知手段と、 前記縦書きモードにおいて、前記データ記憶手段から読
   み出した各キャラクタについて、前記フォント記憶手段
   に記憶されたドットパターンデータで決まる文字幅が、
   テープ幅検知手段で検知されたテープ幅よりも大きいと
   きには、縦書き専用フォント記憶手段からドットパター
   ンデータを読み出して印刷データバッファに展開する縦
   書き専用印刷データ作成手段と、 を備えたことを特徴とする請求項１に記載のテープ印刷
   装置。
3. 【請求項３】 前記フォント記憶手段を検索する為のア
   ドレスデータを記憶するとともに、各キャラクタの文字
   幅データを記憶したフォントインデックステーブルを、
   前記フォント記憶手段に関連付けて設けたことを特徴と
   する請求項２に記載のテープ印刷装置。
4. 【請求項４】 前記縦書き専用フォント記憶手段を検索
   する為のアドレスデータを記憶するとともに、各キャラ
   クタの文字幅データを記憶した縦書き専用フォントイン
   デックステーブルを、縦書き専用フォント記憶手段に関
   連付けて設けたことを特徴とする請求項３に記載のテー
   プ印刷装置。