JP3253159B2 - 角形密閉電池の製造方法 - Google Patents

角形密閉電池の製造方法

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JP3253159B2
JP3253159B2 JP03989693A JP3989693A JP3253159B2 JP 3253159 B2 JP3253159 B2 JP 3253159B2 JP 03989693 A JP03989693 A JP 03989693A JP 3989693 A JP3989693 A JP 3989693A JP 3253159 B2 JP3253159 B2 JP 3253159B2
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英明 小澤
伴幸 小野
浩章 柳川
秀明 北爪
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は角形密閉電池の製造方法
に関し、特にカール金型の形状を改良した角形密閉電池
の製造方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の角形密閉電池は、次のような方法
により製造されている。まず、有底角筒形の金属ケース
の上部開口部を拡口して段部を形成する。つづいて、前
記金属ケース内に正極と負極とをセパレータを介して積
層した電極体を収納する。ひきつづき、予め封口板が収
納された底部に矩形の穴を有する有底角筒形の絶縁ガス
ケットを前記金属ケースの前記段部に載置する。次い
で、角筒形の中空部が中央部に設けられ、かつ前記中空
部の下端内周面が外側に拡口して形成された絞りテーパ
部を有する絞り金型を前記金属ケースの前記上部開口部
に挿入し前記金属ケースの前記上部開口部を前記金属ケ
ースの胴部寸法まで縮径することにより前記絶縁ガスケ
ットを内方に圧縮する。ひきつづき、角筒形の中空部が
中央部に設けられ、かつ底部に前記中空部と連通すると
共に前記中空部より寸法の大きい角形凹部が形成された
カール金型を前記金属ケースの前記上部開口部の上端に
当接させて前記金属ケースの前記上部開口部の上端を内
方に折り曲げることにより前記封口板を前記絶縁ガスケ
ットを介して圧縮固定した後、前記中空部を上下動する
ナックアウトで前記封口板を押さえながら前記カール金
型を上昇させることにより前記カール金型を前記金属ケ
ースから取り出す方法により封口される。
【0003】しかしながら、前述した従来のカール金
型、すなわちストレート部が鉛直に設けられていた金型
を用いたカール工程において、前記カール金型の前記凹
部の内周面と前記金属ケースの前記上部開口部の外周全
体とが密着しているため、カール工程終了後前記カール
金型を前記金属ケースから取り外す際に摩擦力が大きく
なり、抜き出しが困難となる。従って、前記カール金型
を取り外す際に前記カール金型を上昇させると共に前記
ナックアウトで前記封口板を下方に強く押圧するため、
前記封口板並びに前記絶縁ガスケットが前記金属ケース
の前記段部よりずれ落ちたり前記絶縁ガスケットに割れ
が生じる。その結果、前記電池の気密性が低下する恐れ
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の問題を
解決するためになされたもので、縮径後の金属ケースの
上部開口部の上端を所望形状にカールすることができる
と共にカール金型を金属ケースから容易に取り外すこと
ができ、かつ気密性を向上することが可能な角形密閉電
池の製造方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上部開口部を
拡口することにより形成された段部を有する有底角筒形
の金属ケース内に発電要素を収納する工程と、予め金属
製封口板が収納された底部に矩形の穴を有する有底角筒
形の絶縁ガスケットを前記金属ケースの前記段部上に載
置する工程と、角筒形の中空部が中央部に設けられ、か
つ前記中空部の下端内周面が外側に拡口して形成された
絞りテーパ部を有する絞り金型を用い、前記絞り金型を
前記金属ケースの前記上部開口部に挿入し前記金属ケー
スの前記上部開口部を前記金属ケースの胴部にほぼ等し
い寸法まで縮径して前記絶縁ガスケットの立上がり壁を
内方に圧縮する工程と、中央部に設けられた角筒形の中
空部及び前記中空部の下端に形成された前記中空部より
縦横寸法の大きい角形凹部を有するカール金型と前記カ
ール金型の前記中空部から前記角形凹部までを自在に上
下動するナックアウトを用い、前記カール金型を前記金
属ケースの前記上部開口部の上端に当接させて前記金属
ケースの前記上部開口部の上端を内方にカーリングする
ことにより前記封口板を前記絶縁ガスケットを介して圧
縮固定した後、前記ナックアウトで前記金属製封口板を
押圧しながら前記カール金型を上昇させることにより前
記カール金型を前記金属ケースから取り外す工程とを具
備した角形密閉電池の製造方法において、前記カール金
型の前記凹部の下端内周面に0.5°〜10°の抜きテ
ーパが形成されていることを特徴とする角形密閉電池の
製造方法である。
【0006】前記絞り金型の前記絞りテーパ部は、前記
金属ケースの上部開口部を縮径する観点から、前記中空
部の下端内周面を外側に1°〜5°の範囲の角度で拡口
させて形成することが望ましい。
【0007】前記カール金型の前記凹部の下端内周面に
形成された抜きテーパの角度を前記範囲に限定したの
は、次のような理由によるものである。前記角度を0.
5°未満にすると、前記カール金型を前記金属ケースか
ら取り外すことが困難になる。これに対し、前記角度が
10°を越えると、前記金属ケースの前記上部開口部の
上端を折り曲げることが困難になる。
【0008】本発明は、前記絞り金型の前記中空部の各
コーナのアールの半径をr1 とし、前記カール金型の前
記凹部の各コーナのアールの半径をr2 とした時、下記
式 r1 >r2 を満たす絞り金型及びカール金型を用いることを許容す
る。
【0009】
【作用】本発明によれば、角筒形の中空部が中央部に設
けられ、かつ底部に前記中空部と連通すると共に前記中
空部より寸法の大きい角形凹部が形成されたカール金型
の前記凹部の下端内周面に0.5°〜10°の抜きテー
パを形成し、前記カール金型をかしめ固定のカール工程
にて用いることによって、絞り金型により縮径された金
属ケースの上部開口部の上端を所望形状にカールするこ
とができる。また、前記凹部の下端の内周面に前記抜き
テーパが形成されているため、前記カール金型を前記金
属ケースの前記上部開口部に挿入すると前記金属ケース
の前記上部開口部の下部周縁と前記凹部の下端との接触
面を小さくすることができる。このため、前記カール工
程終了後に前記カール金型を前記金属ケースから容易に
取り外すことができる。その結果、前記封口板の下落や
前記絶縁ガスケットの割れによる電池の気密性の低下を
防ぐことができる。
【0010】更に、前記絞り金型の中空部の各コーナの
アールの半径をr1 とし、前記カール金型の前記凹部の
各コーナのアールの半径をr2 とした時、r1 >r2
満たす絞り金型及びカール金型を用いることにより、縮
径後の前記金属ケースの前記上部開口部のコーナに前記
絞り金型と同寸法のアールをつけることができるため、
前記カール金型を前記金属ケースの前記上部開口部に挿
入しカールを行った際に前記金属ケースの前記上部開口
部のコーナーに作用する力を低減することができる。そ
の結果、メッキはがれや傷を防止できると共に及びナッ
クアウト時の抜き出しを容易にすることができるため、
気密性及び信頼性を高めることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 実施例1 まず、本発明の製造方法において用いられる絞り金型及
びカール金型について図1〜図11を参照して説明す
る。
【0012】図1及び図2において、下型1はその上に
後述する金属ケース2が載置される。角筒形の中空部3
が中央部に設けられ、かつ前記中空部3の下端内周面4
が外側5°に拡口して形成された絞りテーパ部4を有す
る上下動自在な第1絞り金型5は前記下型1の上方に配
置されている。下部周縁に矩形枠状突起部6が形成され
たナックアウト7は、前記中空部3を上下動する。ま
た、図10では前記ナックアウト7を図示せず、前記中
空部3の各コーナのアールの半径(r1 )は0.81m
mである。
【0013】図3及び図4において、角筒形の中空部8
が中央部に設けられ、かつ底部に前記中空部8と連通す
ると共に前記中空部より縦横寸法の大きい角形凹部9が
形成された第1カール金型10は前記下型1の上方に配
置されている。下部周縁に矩形枠状突起部11が形成さ
れたナックアウト12は、前記中空部8及び前記凹部9
を上下動する。図12に示すように前記凹部9の下端内
周面に2°の抜きテーパ13が形成されている。また、
図11に示すように前記凹部9の各コーナのアールの半
径(r2)は0.79mmである。
【0014】図5及び図6において、角筒形の中空部1
4が中央部に設けられ、かつ前記中空部14の下端内周
面15が外側に4°拡口して形成された絞りテーパ部1
5を有する上下動自在な第絞り金型16は前記下型1
の上方に配置されている。下部周縁に矩形枠状突起部1
7が形成されたナックアウト18は、前記中空部14を
上下動する。また、前記中空部14の各コーナのアール
の半径(r3)は0.81mmである。
【0015】図7及び図8において、角筒形の中空部1
9が中央部に設けられ、かつ底部に前記中空部19と連
通すると共に前記中空部19より縦横寸法の大きい角形
凹部20が形成された第2カール金型21は前記下型1
の上方に配置されている。下部周縁に矩形枠状突起部2
2が形成されたナックアウト23は、前記中空部19及
び前記凹部20を上下動する。前記凹部20の下端内周
面に2°の抜きテーパ24が形成されている。また、前
記凹部20の各コーナのアールの半径(r4)は0.7
9mmである。次に、本発明の製造方法を詳細に説明す
る。
【0016】前述した図1に示すように例えば胴部の長
い側の幅(L1 )が13.8mm(短い側の幅が6.8
mm)、肉厚が0.4mmである有底角筒形の前記金属
ケース2の前記上部開口部を拡口させることにより段部
25を形成すると共に、前記段部25の上方側に長い側
の幅(L2 )が14.2mm(短い側の幅が7.2m
m)の立ち上がり部26を形成した。つづいて、袋形状
のセパレータ27に覆われた水酸化ニッケルを活物質と
して含む正極板28と、水素吸蔵合金を活物質として含
む負極板29とを積層した電極体30を前記金属ケース
2内に収納した。ひきつづき、前記金属ケース2内にア
ルカリ電解液を収容した。さらに、底部に矩形の穴31
が開口された有底角筒形の絶縁ガスケット32に防爆機
能及び端子を兼ねる封口蓋群33を載置し、前記絶縁ガ
スケット32を前記金属ケース2の前記立ち上がり部2
6下の前記段部25に載置した。前記封口蓋群33は、
中央にガス抜き孔34が開口された金属製の封口板35
と、前記ガス抜き孔34を覆うように載置され、例えば
合成ゴムからなる安全弁36と、前記封口板35と溶接
されることにより前記安全弁36を包囲し、ガス抜き孔
37が開口された金属製の帽子形端子板38とから構成
されている。なお、一端が前記正極板28と接続された
正極リード39は、他端が前記封口板35の下面と接続
されている。その後、前記金属ケース2を前記下型1に
載置し、前記第1絞り金型5を前記金属ケース2の上方
に配置した。
【0017】次いで、前述した図2に示すように前記第
1絞り金型5を下降させ前記ナックアウト7の前記突起
部6で前記金属ケース2の上部開口部の上端を押さえな
がら前記第1絞り金型5を前記金属ケース2の上部開口
部に挿入することにより、前記金属ケース2の上部開口
部を前記絶縁ガスケット32の幅(L3 )まで縮径して
前記絶縁ガスケット32をやや圧縮し、かつ前記上部開
口部の前記段部25を内方へ移動させた。つづいて、前
記第1絞り金型5を上昇させながら前記ナックアウト7
の前記突起部6で前記金属ケース2の前記上部開口部上
端を押し出して前記金属ケース2から取り外した後、前
述した図3に示すように前記凹部9の内周面に潤滑剤が
塗布された前記第1カール金型10を前記金属ケース2
上方に配置した。
【0018】次いで、前述した図4に示すように前記第
1カール金型10を下降させて前記ナックアウト12の
前記突起部11で前記封口板35を当接しながら前記第
1カール金型10の前記凹部9の内周面と前記金属ケー
ス2の上部開口部の上端を当接させることにより、前記
金属ケース2の上部開口部の上端と前記絶縁ガスケット
32の立上がり部を内方に折り曲げた。つづいて、前記
第1カール金型10を上昇させながら前記ナックアウト
12の前記突起部11で前記封口板35上面を押すこと
により前記第1カール金型10を前記金属ケース2から
取り外した後、前述した図5に示すように前記第2絞り
金型16を前記金属ケース2の上方に配置した。
【0019】次いで、前述した図6に示すように前記第
絞り金型16を下降させ前記ナックアウト18の前記
突起部17で前記金属ケース2の上部開口部の上端を押
さえながら前記第絞り金型16を前記金属ケース2の
上部開口部に挿入することにより、前記金属ケース2の
上部開口部を前記金属ケース2胴部の幅(L1)とほぼ
等しくなるまで縮径し、前記金属ケース2の前記段部2
5を内方に移動させて幅がL4の屈曲部41を形成し
た。つづいて、前記第2絞り金型16を上昇させながら
前記ナックアウト18の前記突起部17で金属ケース2
の前記上部開口部上端を押し出して前記第2絞り金型1
6を前記金属ケース2から取り外した後、前述した図7
に示すように前記第2カール金型21を前記金属ケース
2上方に配置した。
【0020】次いで、前述した図8に示すように前記第
1カール金型21を下降させて前記第1カール金型21
の前記凹部20の内周面と前記金属ケース2の上部開口
部の上端を当接させることにより、前記金属ケース2の
上部開口部の上端をカールし前記絶縁ガスケット32の
前記立ち上がり部を圧縮した。この後、前記第2カール
金型21を上昇させると共に前記ナックアウト23の前
記突起部22で前記封口板35を押し出して図9に示す
ように前記金属ケース2から前記第2カール金型及び前
記下型1を取り外し、封口工程を完了した。
【0021】なお、前述した図9に示すような電池にお
いて、過充電や短絡等に起因して前記金属ケース2内に
ガスが発生し前記ガス圧力が前記封口板35の前記ガス
抜き孔34を通して前記安全弁36に加わると、前記安
全弁36は弾性材料からなるために持ち上げられ前記封
口板35との間に隙間が生じる。その結果、前記ガスが
前記隙間及び前記帽子型端子板38の前記ガス抜き孔3
7から外部へ逃散し前記電池の破裂を防止することがで
きる。
【0022】このような製造方法において前述した図4
及び図11に示すように角筒形の中空部8が中央部に設
けられ、かつ底部に前記中空部8と連通すると共に前記
中空部8より寸法の大きい角形凹部9が形成された第1
カール金型10の前記凹部9の下端内周面に抜きテーパ
13を形成することによって、予め縮径された金属ケー
ス2の上部開口部の上端を所期形状に折り曲げることが
できる。また、前記金属ケース2の前記上部開口部の周
縁と前記凹部9の下端との接触面を低減することができ
るため、前記第1カール金型10を上昇させて前記金属
ケース2から取り外す際に前記金属ケース2の前記上部
開口部の周縁と前記凹部9の内周面とに生じる摩擦を低
減することができる。その結果、前記金属ケース2から
前記第1カール金型10を極めて容易に取り外すことが
できる。従って、気密性の低い恐れのない電池を製造す
ることができる。なお、第2カール金型21も前記第1
カール金型10と同様な効果を有する。
【0023】更に、前述した図10に示すように第1絞
り金型5の中空部3の各コーナのアールの半径をr
1 (0.81mm)とし、前記第1カール金型10の前
記凹部9の各コーナのアールの半径をr2 (0.79m
m)とした時、r1 >r2 を満たす第1絞り金型5及び
第1カール金型10を用いることにより、前記金属ケー
ス2の前記上部開口部のコーナに前記第1カール金型の
前記凹部9のコーナのアールよりやや大きいアールをつ
けながら縮径することができるため、次工程のカール工
程で前記金属ケース2の前記上部開口部のコーナにはほ
とんど触れることなくカーリングすることができる。そ
の結果、前記金属ケース2の前記上部開口部のコーナに
おける抵抗を小さくしてカーリングすることができるた
め、カール時に前記金属ケース2が変形するのを防止す
ることができる。また、前記コーナと前記第1カール金
型10との食い付きがなくなることから、前記ナックア
ウト12で前記封口板35を過度に押圧せずに前記第1
カール金型を前記金属ケース2から取り外すことができ
る。その結果、前記封口板35の反り及び前記絶縁ガス
ケット32の割れに起因する気密性の低下を防ぐことが
できる。なお、第2絞り金型16及び第2カール金型2
1も前記第1絞り金型5及び前記第1カール金型10と
同様な効果を有する。事実、以下に説明する実験によっ
て実施例1で製造された電池が優れた特性を有すること
が確認された。
【0024】まず、比較例1の電池として、カール金型
の凹部の下端内周面に抜きテーパを形成しなかったこと
以外、実施例1と同様な製造方法により製造された電池
を用意した。ただし、カール工程後、前記カール金型を
上昇させると共に前記ナックアウトで前記封口板を下方
に強く押圧することにより前記カール金型を前記金属ケ
ースから取り外したために、前記封口板の反り及び前記
絶縁ガスケットの下落が認められた。
【0025】実施例1及び比較例1それぞれについて、
カール工程終了後前記カール金型を前記金属ケースから
取り外す際に前記ナックアウトで前記封口板を押圧する
力を測定したところ、実施例1では35kgであるのに
対し、比較例1では70kgであった。なお、カール金
型及び絞り金型の金属ケース表面と接する面には、摩擦
力を低減する潤滑剤があるとなお一層好ましい。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、縮
径後の金属ケースの上部開口部の上端を所期形状に折り
曲げることができると共にカール金型を金属ケースから
容易に取り外すことができ、封口板の反りなどに起因す
る信頼性の低下を防ぐことが可能な角形密閉電池の製造
方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の角型密閉電池の製造工程を示す断面
図。
【図2】本発明の角型密閉電池の製造工程を示す断面
図。
【図3】本発明の角型密閉電池の製造工程を示す断面
図。
【図4】本発明の角型密閉電池の製造工程を示す断面
図。
【図5】本発明の角型密閉電池の製造工程を示す断面
図。
【図6】本発明の角型密閉電池の製造工程を示す断面
図。
【図7】本発明の角型密閉電池の製造工程を示す断面
図。
【図8】本発明の角型密閉電池の製造工程を示す断面
図。
【図9】本発明の製造方法により製造された角型密閉電
池を示す断面図。
【図10】図1の絞り金型のA−A線に沿う断面図。
【図11】図3のカール金型のB−B線に沿う断面図。
【図12】図3のA部の拡大図。
【符号の説明】
2…金属ケース、3…中空部、4…絞りテーパ、5…第
1絞り金型、7…ナックアウト、8…中空部、9…凹
部、10…第1カール金型、12…ナックアウト、13
…抜きテーパ、14…中空部、15…絞りテーパ、16
…第2絞り金型、18…ナックアウト、19…中空部、
20…凹部、21…第2カール金型、23…ナックアウ
ト、24…抜きテーパ、25…段部、31…矩形の穴、
32…絶縁ガスケット、35…封口板、39…絶縁ガス
ケットの立上り部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北爪 秀明 東京都品川区南品川3丁目4番10号 東 芝電池株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−154453(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 2/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部開口部を拡口することにより形成さ
    れた段部を有する有底角筒形の金属ケース内に発電要素
    を収納する工程と、予め金属製封口板が収納された底部
    に矩形の穴を有する有底角筒形の絶縁ガスケットを前記
    金属ケースの前記段部上に載置する工程と、角筒形の中
    空部が中央部に設けられ、かつ前記中空部の下端内周面
    が外側に拡口して形成された絞りテーパ部を有する絞り
    金型を用い、前記絞り金型を前記金属ケースの前記上部
    開口部に挿入し前記金属ケースの前記上部開口部を前記
    金属ケースの胴部にほぼ等しい寸法まで縮径して前記絶
    縁ガスケットの立上がり壁を内方に圧縮する工程と、
    央部に設けられた角筒形の中空部及び前記中空部の下端
    に形成された前記中空部より縦横寸法の大きい角形凹部
    を有するカール金型と前記カール金型の前記中空部から
    前記角形凹部までを自在に上下動するナックアウトを用
    い、前記カール金型を前記金属ケースの前記上部開口部
    の上端に当接させて前記金属ケースの前記上部開口部の
    上端を内方にカーリングすることにより前記封口板を前
    記絶縁ガスケットを介して圧縮固定した後、前記ナック
    アウトで前記金属製封口板を押圧しながら前記カール金
    型を上昇させることにより前記カール金型を前記金属ケ
    ースから取り外す工程とを具備した角形密閉電池の製造
    方法において、 前記カール金型の前記凹部の下端内周面に0.5°〜1
    0°の抜きテーパが形成されていることを特徴とする角
    形密閉電池の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記絞り金型の前記中空部の各コーナの
    アールの半径をr1とし、前記カール金型の前記凹部の
    各コーナのアールの半径をr2 とした時、下記式 r1 >r2 を満たす絞り金型及びカール金型を用いることを特徴と
    する請求項1記載の角形密閉電池の製造方法。
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