JP3251567B2 - オープンケーソン底盤の施工方法 - Google Patents

オープンケーソン底盤の施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オープンケーソン
底盤の施行方法に係わり、特に、オープンケーソンの底
盤の施工時にオープンケーソンの底部に水が溜まってい
る際に好適に用いることができるオープンケーソン底盤
の施行方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上下端を開口させた筒状のオープンケー
ソンは、地盤上に設置した後、内部からその下の土砂を
取り除いてオープンケーソン本体の自重により、あるい
は、自重とジャッキなどの強制圧入力との併用により地
盤中に沈設する。その後、このオープンケーソン内の底
部近傍には、例えば鉄筋籠が設置され、この鉄筋籠を内
在するようにコンクリートを打設することで底盤が形成
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、地盤中
に沈設されるオープンケーソンの底部近傍は、地下水面
よりも下方に位置するため、底部開口部からオープンケ
ーソン内へ地下水などが流入する。したがって、地下水
が溜まったオープンケーソン中へ底盤用の鉄筋籠を設置
する際には、水中に鉄筋籠を設置しなければならず、精
度良く設置することが困難であった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、水中で鉄筋籠を正確な位置に容易に設置することが
できるとともに、コンクリート打設時の鉄筋籠の浮き上
がりを防止することができるオープンケーソン底盤の施
工方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明の請求項1記載の、オープンケーソン底盤の施工方
法は、例えば図1で示すように、オープンケーソン1沈
設後に底盤2を構築するオープンケーソンの底盤の施工
方法において、構築すべき前記底盤2の鉄筋籠5を、該
鉄筋籠5の上方に配置される作業架台3と一体に接合し
た状態に設けておき、一体に接合した状態に設けられた
前記鉄筋籠5および作業架台3とを前記オープンケーソ
ン1内に降ろすとともに、前記鉄筋籠5が前記底盤2の
形成位置に配置された状態で前記鉄筋籠5および作業架
台3を前記オープンケーソン1に対して固定しておくこ
とを特徴とする。
【0006】ここで、前記作業架台は、該作業架台の固
定作業やコンクリート打設作業などを前記オープンケー
ソン内で行うための作業場で、接合金具などによって該
オープンケーソンの内側面に固定されるものであり、例
えば、H型鋼などを介して前記鉄筋籠の上方に少なくと
も一つ設けられているのが望ましい。また、前記オープ
ンケーソンにおいて前記底盤を形成する際に、該オープ
ンケーソンの底部に水が溜まっている場合、前記作業架
台は、該底盤を構築すべき位置に前記鉄筋籠を配置した
際に、水面より上に出るように前記鉄筋籠と前記作業架
台の上面との距離が離されている必要がある。すなわ
ち、前記作業架台の鉄筋籠からの高さが、前記オープン
ケーソン内の水面の高さにより決められていることによ
り、水面より上で作業を行うことが出来る。
【0007】また、前記鉄筋籠および作業架台を前記オ
ープンケーソンに固定する際の固定位置も、作業上、水
面より上となることが好ましく、前記作業架台の上部が
前記オープンケーソンに固定され、これにより該作業架
台を介して前記鉄筋籠が該オープンケーソンに固定され
る構造となっていることが好ましい。前記鉄筋籠は、前
記オープンケーソンの底部近傍に設けられる前記底盤に
内在される鉄筋として用いられるものであって、例え
ば、前記作業架台の下方に該作業架台と一体化して組み
立てられるのが望ましい。
【0008】請求項1記載のオープンケーソン底盤の施
工方法によれば、前記鉄筋籠は、予め前記作業架台と一
体に組み立てられているので、該作業架台を前記オープ
ンケーソンの内側の予め決められた位置(一体となった
作業架台および鉄筋籠の高さ等のサイズに基づき、鉄筋
籠が底盤の位置に配置されるような位置)に固定するこ
とにより、該鉄筋籠は該オープンケーソン内の所定の位
置に正確に吊り下げた状態で固定できる。また、これに
より前記鉄筋籠は、前記オープンケーソン中の鉄筋籠に
コンクリートが打設されても、該鉄筋籠は前記作業架台
を介して前記オープンケーソンの所定位置に固定される
とともに該作業架台の荷重がかかっているので、上方に
浮き上がることを防止することができる。
【0009】請求項2記載のオープンケーソン底盤の施
工方法は、例えば図1および図2で示すように、請求項
1記載のオープンケーソン底盤の施工方法において、前
記オープンケーソン1の前記作業架台3の取付位置に予
めアンカーボルト6…を設けておき、一体に接合された
前記作業架台3および前記鉄筋籠5を該アンカーボルト
6…を用いて前記オープンケーソン1に固定することを
特徴とする。
【0010】請求項2記載のオープンケーソン底盤の施
工方法によれば、予め設けられたアンカーボルトを用い
ることで、前記鉄筋籠および作業架台を容易に前記オー
プンケーソンに固定することができる。なお、前記オー
プンケーソンの沈設に際して、該オープンケーソンとな
る筒状構造物を地上で構築する際、もしくは、筒状構造
物がプレキャスト製の場合にはプレキャストの筒状構造
物を構築する際、このオープンケーソンとなる筒状構造
物の予め決められた前記作業架台の取付位置に前記アン
カーボルトを取付けるとともに例えばブラケット等の接
合金物を取付けておき、一体となった鉄筋籠および作業
架台を沈設されたオープンケーソン内に降ろす際に、該
作業架台の一部が該接合金物上に載った状態となるよう
にしておくことが好ましい。このようにすれば、前記オ
ープンケーソン内に前記鉄筋籠および作業架台を降ろし
た際に上下方向の位置決めをする必要がなく、前記接合
金物上に該作業架台の一部が載った状態で該接合金物と
前記作業架台を締結や溶接等により接合すればよく、容
易に前記作業架台を固定することができる。また、前記
アンカーボルトや前記接合金物等の取付位置は、前記作
業架台のサイズ等により決められるが、前記オープンケ
ーソン内に溜まった水の水面より上となっていることが
好ましい。
【0011】請求項3記載のオープンケーソン底盤の施
工方法は、例えば図1で示すように、請求項1または2
記載のオープンケーソン底盤の施工方法において、前記
鉄筋籠5および作業架台3には、前記オープンケーソン
1内の前記底盤2部分にコンクリートを打設するため
に、前記作業架台3上から前記鉄筋籠5の下に至るトレ
ミー管7が予め備えられていることを特徴とする。
【0012】請求項3記載のオープンケーソン底盤の施
工方法によれば、前記オープンケーソン内に水が溜まっ
ている場合に、前記トレミー管を用いて水中のオープン
ケーソン底部に底盤用のコンクリートを打設することが
できる。また、前記トレミー管は、前記鉄筋籠の下に至
るよう予め前記作業架台に備えられているので、該トレ
ミー管の設置作業を省くことができる。また、上述のよ
うにオープンケーソン内に水が溜まっている場合に、前
記作業架台の上面が水面より上になっていれば、水面よ
り上の作業架台において、前記トレミー管を使って、容
易に水中にコンクリートを打設することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るオープンケ
ーソン底盤の施工方法における実施の形態例を、図1か
ら図4に基づいて説明する。
【0014】図1はこの一例のオープンケーソン底盤の
施工方法を示すとともに、この施工方法に用いられる底
盤用の鉄筋籠および作業架台を示すものであり、図2は
前記作業架台の作業ステージの構造を示すものであり、
図3は前記鉄筋籠を示すものである。なお、図2におい
ては、作業ステージの後述する床板を透かした状態で後
述する骨組み部を図示している。本例のオープンケーソ
ン底盤の施工方法は、オープンケーソン1を沈設した
後、底盤2を構築する方法である。なお、前記オープン
ケーソン1は、周知のものであり、周知の方法により沈
設させられている。また、沈設された前記オープンケー
ソン1内は、開口している底部から流入する地下水等の
ために、底部に水が溜まった状態になっている。
【0015】この施工方法においては、図1に示される
底盤コンクリート打設等の作業を行うための作業架台3
と底盤用の鉄筋籠5とが一体にされたものが用いられ
る。ここで、前記作業架台3および前記鉄筋籠5の構造
を説明する。前記作業架台3は、下端部に前記鉄筋籠5
が固定された接合脚部3aと、該接合脚部3a上に設け
られた作業ステージ4とを有する。前記接合脚部3a
は、長尺な複数のH型鋼9…等から構成されるものであ
る。そして、前記接合脚部3aのH型鋼9…の上端部は
前記作業ステージ4の下面側の後述する骨組み部AのH
型鋼15…に溶接されている。なお、図2の後述する作
業ステージ4における前記骨組み部AのH型鋼15、1
5の部分に点線でH状に示されるのが前記接合脚部3a
のH型鋼9…の上端である。そして、前記接合脚部3a
のH型鋼9…は、前記作業ステージ4の下方へ垂直に延
出するように配置されている。また、前記接合脚部3a
のH型鋼9…の下端部は前記鉄筋籠5の上部に接合され
ている。
【0016】前記作業ステージ4は、図1および図2で
示すように、前記オープンケーソン1の内径に対応した
平面視正六角形状にH型鋼13…が接合された骨組み部
Aと、該骨組み部A上面を覆うように載置された床板1
0(透かした状態で図示)とを備えている。
【0017】前記骨組み部Aは、正六角形の各辺にほぼ
対応して6本のH型鋼12、12、13…が配置される
とともに、そのうちの互いに平行な一対のH型鋼12、
12の間に、該H型鋼12、12と平行な複数のH型鋼
14、15、15が等間隔に配置されている。また、上
述の互いに平行な一対のH型鋼12、12とこれらの間
に平行に配置される複数のH型鋼14、15、15は、
正六角形の各辺を構成する6本のH型鋼12、13のう
ちの互いに平行な一対のH型鋼12、12を除く4本の
H型鋼13…より高い位置に配置され、残りの4本のH
型鋼13…が、他のH型鋼12、14、15を下から支
持するように配置されている。また、正六角形の各辺を
構成するH型鋼12、12、13…のうちの一対の互い
に平行なH型鋼12、12を除くH型鋼13…において
は、正六角形の隣接する二つの辺に対応する二本ずつの
H型鋼13、13が、互いに端部をつき合わせて接合さ
れている。また、前記H型鋼12とH型鋼13との接合
においては、該H型鋼12の端部と該H型鋼13の端部
とが上下に接続されている。
【0018】また、前記骨組み部Aは、正六角形に組ま
れた各H型鋼12、12、13…のうちのH型鋼13…
の六角形の頂点に対応する部分が、前記オープンケーソ
ン1に取付けられた後述する接合金具11…に載置され
た状態で接合されるようになっている。
【0019】前記鉄筋籠5は、図1および図3で示すよ
うに、前記オープンケーソン1の内径に対応した平面視
略円状に形成されており、鉄筋籠上面部16と鉄筋籠下
面部17と、これら上下の面部を接続する面部接続部材
18とを備えて構成されている。
【0020】前記鉄筋籠上面部16は、端部がある程度
突き出ている状態で、H型鋼19、19、およびL型鋼
20、20が平行に向き合うよう矩形状(井桁状)に溶
接された骨組み部Bと、この骨組み部B上に縦横に敷設
された鉄筋21…とを備えて構成されている。また、前
記鉄筋籠上面部16上には、前記作業架台3から下方に
向かって延出されている前記接合脚部3aのH型鋼9…
の下端部が接続されている。前記鉄筋籠下面部17は、
端部がある程度突き出ている状態でL型鋼22…が矩形
状(井桁状)に溶接された骨組み部Cと、この骨組み部
C下に縦横に敷設された鉄筋23…とを備えて構成され
ている。前記面部接続部材18…は、柱状の鋼材であっ
て、前記鉄筋籠上面部16と前記鉄筋籠下面部17との
間に垂直に溶接されている。
【0021】このような構成を有する前記鉄筋籠5およ
び前記作業架台3には、前記オープンケーソン1の前記
底盤2となる部分にコンクリートを打設するためのトレ
ミー管7が備えられている。前記トレミー管7は、コン
クリートを水中に打設するための周知のものであり、該
トレミー管7の上端部が前記作業架台3の上面より上に
出るように配置され、該トレミー管7の下端部の先端
は、前記鉄筋籠5の下方に位置するよう前記作業架台3
に取付けられている。
【0022】また、前記鉄筋籠5には、打設されたコン
クリートをならして締め固めるためのバイブレータ8…
が取付けられている。前記バイブレータ8は、電動式で
あり、電源用配線が前記鉄筋籠5に設置されたバイブレ
ータ8から前記作業架台3まで引かれている。
【0023】そして、このような前記鉄筋籠5および前
記作業架台3は、予め、前記オープンケーソン1の作業
架台の取付け位置となる内面から突出するように設けら
れたアンカーボルト6…と、該アンカーボルト6…に取
付けられた接合金具11…とにより該オープンケーソン
1に取付けられるようになっている。なお、前記アンカ
ーボルト6…および前記接合金具11…は、前記骨組み
部Aの頂点に対応するように前記オープンケーソン1の
内面の六ヶ所に設けられている。また、前記アンカーボ
ルト6…および前記接合金具11…の高さ位置は、該オ
ープンケーソン1内に溜まった水の水面より上とされる
とともに、前記接合金具11に前記作業架台3の骨組み
部Aを接合した際に、該作業架台3の下端部に設けられ
た前記鉄筋籠5が、前記底盤2を構築する位置に配置さ
れるようにされている。さらに、前記作業架台3の鉄筋
籠5からの高さも、前記オープンケーソン1内に溜まっ
た水の水深により決められるようになっており、この作
業架台3の該オープンケーソン1との取付け位置および
前記作業ステージ4が、水面上にでるようになってい
る。
【0024】次に、この一例のオープンケーソン底盤の
施工方法を説明する。まず、周知の方法により、前記オ
ープンケーソン1を沈設する。また、前記オープンケー
ソン1の沈設に際しては、該オープンケーソン1となる
筒状構造物の製造に際して、前記鉄筋籠5および前記作
業架台3を固定するための前記アンカーボルト6…の取
付けを行っておくとともに、該アンカーボルト6…に前
記接合金具11…を取付けておく。一方、前記オープン
ケーソン1の沈設とともに、上述の鉄筋籠5および作業
架台3を一体に製造しておく。そして、前記オープンケ
ーソン1の沈設が終了した後に、一体化された状態の前
記作業架台3および前記鉄筋籠5を、クレーンなどを用
いて、沈設された前記オープンケーソン1内に吊り降ろ
し、該作業架台3の骨組み部Aが上述の接合金具11…
上に載置された状態となるようにする。そして、前記作
業架台3上から前記骨組み部Aと、前記接合金具11…
とを接合し、前記作業架台3および鉄筋籠5を前記オー
プンケーソン1に固定する。
【0025】次に、図示しないポンプとホースとによ
り、前記トレミー管7にコンクリートを圧送し、該トレ
ミー管7から前記オープンケーソン1の底部にコンクリ
ートを打設する。また、前記バイブレータ8…により、
コンクリートの締固めを行い、その後、該トレミー管7
および該バイブレータ8…をあとに穴を残さないようゆ
っくりと引き上げ、このコンクリートを養生させること
で前記鉄筋籠5が内在する前記底盤2を形成する。
【0026】なお、前記底盤2のコンクリートの打設に
おいては、コンクリートの打設量を計測するとともに、
打設されたコンクリートの高さを図示しない測定用具を
用いて測定することにより、予め設定されたコンクリー
ト厚で前記底盤2が形成されることを確認するようにな
っている。前記測定用具は、前記作業架台3上から前記
底盤2に至る長さを有するとともに、目盛りが付けられ
たパイプと、このパイプの下端に該パイプの軸方向と直
角となるように取付けられた平板とを有するものであ
り、コンクリートの打設途中において、数回、測定用具
を下方に降ろし、測定用具の平板が打設されたコンクリ
ート上に当接した状態で、前記パイプを垂直な状態と
し、このパイプの目盛りを、例えば、前記作業架台3の
上面の位置等で読みとることにより計測するようになっ
ている。なお、目盛りは、予め前記作業架台3の高さに
対応して、該作業架台3の上面の位置等で目盛りを読む
ことにより、打設されたコンクリートの厚さがわかるよ
うにされている。そして、コンクリート厚が予め設定さ
れた厚さとなったことが確認された段階で、コンクリー
トの打設を終了する。
【0027】そして、前記底盤2のコンクリートが硬化
した後、すなわち、該底盤2により地下水の流入が止め
られた状態で、前記オープンケーソン1内に溜まった地
下水をポンプにより地上に排水する。なお、前記オープ
ンケーソン1内の水を抜く際には、地下水が再び流入し
ないように、前記底盤2のコンクリート強度を試験して
確認した後に水を抜くようにする。したがって、本発明
の施工方法において、前記底盤2を形成する前記鉄筋籠
5は前記作業架台3が予め一体化して接合されているの
で、水面上において、該作業架台3を前記アンカーボル
ト6…および前記接合金具11…によって前記オープン
ケーソン1内の所定の位置に接合することで、水中の前
記鉄筋籠5を正確な位置に吊り下げ支持するとともに、
コンクリート打設時の前記鉄筋籠5の浮き上がりを防止
することができる。
【0028】また、前記底盤2は、前記オープンケーソ
ン1の刃口部の端面が、該オープンケーソン1の中心に
向かうほど上がるように傾斜した部分に設けられている
ので、この底部が係合作用を呈して該底盤2の浮上力に
対向するため、該底盤2の上方への抜けを防ぐことがで
きる。なお、以上の実施の形態例においては、前記作業
架台3の骨組み部A、および前記鉄筋籠5の骨組み部
B、Cは、上記の形状に限定されるものではなく任意で
あり、その他、具体的な細部構造などについても適宜に
変更可能であることは勿論である。
【0029】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
わるオープンケーソン底盤の施工方法によれば、前記鉄
筋籠は、予め前記作業架台と一体に組み立てられている
ので、該作業架台を前記オープンケーソンの内側に固定
することにより、該鉄筋籠は該オープンケーソン内の所
定の位置に正確に吊り下げた状態で固定できる。したが
って、前記鉄筋籠にコンクリートが打設されても、該鉄
筋籠は前記作業架台を介して前記オープンケーソンの所
定位置に固定されているので、上方に浮き上がることを
防止することができる。
【0030】請求項2記載の発明に係るオープンケーソ
ン底盤の施工方法によれば、請求項1と同様の効果を得
ることができるのは勿論のこと、予め設けられたアンカ
ーボルトを用いることで、前記鉄筋籠および作業架台を
容易にオープンケーソンに固定することができる。
【0031】請求項3記載の発明に係るオープンケーソ
ン底盤の施工方法によれば、請求項1または請求項2と
同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記ト
レミー管は、前記鉄筋籠の下に至るよう予め前記作業架
台に備えられているので、該トレミー管の設置作業を省
くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるオープンケーソン底盤の施工方
法の一例を示すもので、オープンケーソン内に一体化し
た鉄筋籠と作業架台を吊り下げた状態を示す側面図であ
る。
【図2】同、作業架台を示す図1のa−a断面平面図で
ある。
【図3】同、鉄筋籠を示す図1のb−b、およびc−c
断面平面図である。
【符号の説明】
1 オープンケーソン 2 底盤 3 作業架台 5 鉄筋籠 6 アンカーボルト 7 トレミー管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 23/00 E02D 23/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オープンケーソン沈設後に底盤を構築す
    るオープンケーソンの底盤の施工方法において、 構築すべき底盤の鉄筋籠を、該鉄筋籠の上方に配置され
    る作業架台と一体に接合した状態に設けておき、 一体に接合した状態に設けられた前記鉄筋籠および作業
    架台とを前記オープンケーソン内に降ろすとともに、前
    記鉄筋籠が底盤の形成位置に配置された状態で前記鉄筋
    籠および作業架台を前記オープンケーソンに対して固定
    することを特徴とするオープンケーソン底盤の施工方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオープンケーソン底盤の
    施工方法において、オープンケーソンの作業架台の取付
    位置に予めアンカーボルトを設けておき、一体に接合さ
    れた前記作業架台および前記鉄筋籠を該アンカーボルト
    を用いて前記オープンケーソンに固定することを特徴と
    するオープンケーソン底盤の施工方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のオープンケーソ
    ン底盤の施工方法において、 鉄筋籠および作業架台には、オープンケーソン内の底盤
    部分にコンクリートを打設するために、前記作業架台上
    から前記鉄筋籠の下に至るトレミー管が予め備えられて
    いることを特徴とするオープンケーソン底盤の施工方
    法。
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