JP3251468B2 - 礫破砕装置 - Google Patents

礫破砕装置

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JP3251468B2
JP3251468B2 JP14209195A JP14209195A JP3251468B2 JP 3251468 B2 JP3251468 B2 JP 3251468B2 JP 14209195 A JP14209195 A JP 14209195A JP 14209195 A JP14209195 A JP 14209195A JP 3251468 B2 JP3251468 B2 JP 3251468B2
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cone
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chamber
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秀敏 清水
啓氏 片平
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、礫を破砕する礫破砕
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シールド工法に用いられるシール
ド掘進機としては、地盤を掘削するカッター板と、カッ
ター板により掘削された土砂が溜まるチャンバーと、上
記チャンバー内の土砂を排出する排土用スクリューコン
ベアとを備えたものがある。上記シールド掘進機は、排
土用スクリューコンベアから排出された掘削土砂を圧送
ポンプを用いてトンネルの後方に排出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記シール
ド掘進機では、掘削する地盤が砂や粘土だけでなく礫を
含む層をなしているとき、掘削された土砂に含まれる礫
により圧送ポンプが閉塞されるという欠点がある。
【0004】そこで、本願出願人は、最近、土砂に含ま
れる礫を破砕する礫破砕装置をシールド掘進機に用い
て、この礫破砕装置により礫を細かく破砕することによ
って、圧送ポンプの閉塞を防止するようにした。
【0005】ところが、掘削された土砂に礫が含まれて
いない場合や礫の粒径が細かい場合には、礫を破砕せず
単に土砂を排出すればよいにも係わらず、礫破砕装置の
土砂排出量を増やすことができないため、シールド掘進
機の掘削能力が制限されるという問題がある。また、上
記礫破砕装置の土砂排出量よりも掘削土砂の量が多い
と、排土用スクリューコンベア等が詰まったり破損した
りする可能性がある。
【0006】そこで、この発明の目的は、土砂の礫の有
無および粒径に応じて土砂排出量を調整できる礫破砕装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の礫破砕装置は、土砂溜り室と、上記土砂
溜り室に向かって拡径で、かつ上記土砂溜り室と内周側
が連通する漏斗形状のフードと、上記フードの内周側に
配置され、かつその両端を支持され、上記フードに対し
て移動自在な回転軸と、上記回転軸によって回転させら
れ、上記土砂溜り室に向かって縮径で、かつ上記フード
との間に礫破砕室を形成すると共に、上記回転軸の回転
により礫を破砕するコーンと、上記土砂溜りの室内にそ
の一端が上記コーンの先端に隣接した状態で配設され、
かつ上記回転軸によって回転させられ、上記土砂溜り室
内の土砂を上記礫破砕室に送り出すスクリュー羽根と、
上記フードに対して上記コーンを上記回転軸の軸方向に
移動させて、上記フードと上記コーンとの間の排出開口
を調整するコーン移動機構とを備えたことを特徴として
いる。
【0008】また、請求項2の礫破砕装置は、土砂溜り
室と、上記土砂溜り室に向かって拡径で、かつ上記土砂
溜り室と内周側が連通すると共に、上記土砂溜り室に対
して移動自在な漏斗形状のフードと、上記フードの内周
側に配置され、かつその両端を支持された回転軸と、上
記回転軸によって回転させられ、上記土砂溜り室に向か
って縮径で、かつ上記フードとの間に礫破砕室を形成す
ると共に、上記回転軸の回転により礫を破砕するコーン
と、上記土砂溜りの室内にその一端が上記コーンの先端
に隣接した状態で配設され、かつ上記回転軸によって回
転させられ、上記土砂溜り室内の土砂を上記礫破砕室に
送り出すスクリュー羽根と、上記コーンに対して上記フ
ードを上記回転軸の軸方向に移動させて、上記フードと
上記コーンとの間の排出開口を調整するフード移動機構
とを備えたことを特徴としている。
【0009】
【作用】上記請求項1の礫破砕装置によれば、上記土砂
溜り室に入った土砂は、土砂溜り室に向かって拡径の漏
斗形状のフードと土砂溜り室に向かって縮径のコーンと
の間に形成された礫破砕室に、上記土砂溜りの室内にそ
の一端が上記コーンの先端に隣接した状態で配設され、
上記スクリュー羽根により送り出される。そして、上記
回転軸によって上記コーンを回転させることによって、
礫を破砕する。例えば、断面を略楕円形状としたコーン
を回転させると、フードとコーンとの間の隙間が拡縮す
るので、土砂溜り室からの土砂に含まれる大粒径の礫が
フードとコーンとの間に挟まれて破砕されると共に、徐
々に礫破砕室の狭い隙間に送られて、細かく破砕され
る。そして、掘削土砂内の礫の有無や粒径に応じて、上
記コーン移動機構によりフードに対してコーンを回転軸
の軸方向に移動させることによって、フードとコーンと
間の排出開口すなわち礫破砕室の排出開口を調整する。
したがって、泥土圧シールド工法のシールド掘進機等に
おいて、排土用スクリューコンベアにより運び出された
掘削土砂を圧送ポンプにより外部に圧送する際に、この
礫破砕装置により掘削土砂に含まれる大粒径の礫を破砕
することによって、圧送ポンプ等が礫により閉塞される
のを防ぐと共に、掘削土砂に礫が含まれていない場合や
掘削土砂に含まれる礫が圧送ポンプ等を閉塞させない大
きさである場合には、コーン移動機構によって礫破砕室
の排出開口を広げて、掘削土砂をスムーズに排出でき
る。
【0010】また、上記スクリュー羽根により、上記土
砂溜り室内の土砂を上記礫破砕室に容易に送り出すこと
ができ、スクリュー羽根の回転速度を変えることによっ
て送り出す土砂の量を調整できる。
【0011】また、上記請求項2の礫破砕装置によれ
ば、上記土砂溜り室に入った土砂は、土砂溜り室に向か
って拡径の漏斗形状のフードと土砂溜り室に向かって縮
径のコーンとの間に形成された礫破砕室に、上記土砂溜
りの室内にその一端が上記コーンの先端に隣接した状態
で配設され、上記スクリュー羽根により送り出される。
そして、上記回転軸によって上記コーンを回転させるこ
とによって、礫を破砕する。例えば、断面を略楕円形状
としたコーンを回転させると、フードとコーンとの間の
隙間が拡縮するので、土砂溜り室からの土砂に含まれる
大粒径の礫がフードとコーンとの間に挟まれて破砕され
ると共に、徐々に礫破砕室の狭い隙間に送られて、細か
く破砕される。そして、掘削土砂内の礫の有無や粒径に
応じて、上記フード移動機構によりコーンに対してフー
ドを回転軸の軸方向に移動させることによって、フード
とコーンと間の排出開口すなわち礫破砕室の排出開口を
調整する。したがって、泥土圧シールド工法のシールド
掘進機等において、排土用スクリューコンベアにより運
び出された掘削土砂を圧送ポンプにより外部に圧送する
際に、この礫破砕装置により掘削土砂に含まれる大粒径
の礫を破砕することによって、圧送ポンプ等が礫により
閉塞されるのを防ぐと共に、掘削土砂に礫が含まれてい
ない場合や掘削土砂に含まれる礫が圧送ポンプ等を閉塞
させない大きさである場合には、フード移動機構によっ
て礫破砕室の排出開口を広げて、掘削土砂をスムーズに
排出できる。
【0012】また、上記スクリュー羽根により、上記土
砂溜り室内の土砂を上記礫破砕室に容易に送り出すこと
ができ、スクリュー羽根の回転速度を変えることによっ
て送り出す土砂の量を調整できる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の礫破砕装置およびシールド
掘進機を実施例により詳細に説明する。
【0014】(第1実施例) 図1はこの発明の第1実施例の礫破砕装置が用いられた
シールド掘進機の断面図であり、1は略円筒形状のスキ
ンプレート、8は上記スキンプレート1の内部にその断
面方向に設けた隔壁、2は上記スキンプレート1の前端
に取り付けられ、電動機11により回転駆動されるカッ
ター板、3は上記カッター板2と上記隔壁8とで囲ま
れ、上記カッター板2により掘削された土砂で満たされ
るチャンバー、4は上記スキンプレート1内に支持部材
12によって、上記隔壁8に設けた取込口4aをチャン
バー3内下側に突出させ、後方に向かって徐々に高くな
るように取り付けられた上記排土用スクリューコンベ
ア、5は上記排土用スクリューコンベア4の排出口4b
側に取り付けられ、排土用スクリューコンベア4でチャ
ンバー3から運び出された土砂に含まれる礫を破砕する
礫破砕装置、6は上記礫破砕装置5の排出口から排出さ
れた土砂を圧送するピストン式の圧送ポンプである。上
記カッター板2により掘削された土砂は、チャンバー
3,排土用スクリューコンベア4,礫破砕装置5,圧送ポ
ンプ6および排泥管7を介してトンネル外部に排出され
る。上記排土用スクリューコンベア4は、土砂を運搬す
るスクリュー13とそのスクリュー13を回転駆動する
電動機14とを備えている。
【0015】図2は上記礫破砕装置5の断面図を示して
おり、この礫破砕装置5は、上側に流入開口21が形成
され、土砂溜り室22を内部に形成する第1円筒部20
を有している。上記第1円筒部20の一端にリングプレ
ート25を固定し、そのリングプレート25の内部に第
1円筒部20より長尺の回転軸10の一端を回転自在に
支持している。また、上記第1円筒部20の内部におけ
る回転軸10の部分に送出機構としてのスクリュー羽根
23を設けている。そして、上記排土用スクリューコン
ベア4の排出口4bからの土砂は、第1円筒部20の流
入開口21を通って土砂溜り室22に流入する。さら
に、上記スクリュー羽根23によって、土砂溜り室22
の土砂が送り出される。
【0016】また、上記第1円筒部20の他端に、第1
円筒部20と外周が略同径で、かつ内周が第1円筒部2
0に向かって拡径の漏斗形状のフード30の一端を固定
すると共に、フード30の内周における回転軸10の部
分に、回転軸10と軸中心が一致するように、第1円筒
部20に向かって縮径の断面略楕円形状のコーン31を
固定して、フード30とコーン31との間に礫破砕室3
2を形成している。なお、上記コーン31の外周には、
母線方向に伸びる線状の突起36,36,…を周方向に所
定の間隔をあけて肉盛溶接により形成すると共に、フー
ド30の内周に、母線方向に伸びる線状の突起(図示せ
ず)を周方向に所定の間隔をあけて肉盛溶接により形成
している。また、上記コーン31には、図3に示すよう
に、断面略T字形状の破砕ブレード35を固定してい
る。
【0017】また、上記フード30の第1円筒部20と
反対の側の一端に、フード30と外周が略同径で、回転
軸10が内部を貫通する第2円筒部40を固定してい
る。上記第2円筒部40のフード30と反対の側の一端
近傍の内周に、回転軸10が貫通するリングプレート4
5を固定し、そのリングプレート45の内周に、コーン
31側に向かって延び、回転軸10を回転自在に支持す
る円筒形状の軸受42を固定している。上記軸受42の
外周のまわりに所定間隔毎に、第2円筒部40およびリ
ングプレート45との間に軸受補強リブ43を設ける共
に、軸受42の軸受補強リブ43の反対側の外周に軸受
補強リブ44を設けている。上記リングプレート45に
対して軸受42と反対の側の回転軸10の外周にスプラ
イン10aを形成している。上記回転軸10のスプライ
ン10aにスパーギヤ50の内歯が噛合すると共に、上
記スパーギヤ50の外歯に4つのピニオンギヤ51,5
1,…(図2では二つのみ示す)が噛合している。上記ピ
ニオンギヤ51,51,…は、電動機52,52,…(図2
では二つのみ示す)により夫々回転駆動され、スパーギ
ヤ50とスプライン10aを介して回転軸10を回転さ
せる。また、上記第2円筒部40の下側には、フード3
0とコーン31との隙間から排出された土砂を圧送ポン
プ6に流れ出すように流出開口41を形成している。
【0018】なお、上記回転軸10は、軸受42とリン
グプレート25によって軸方向に移動自在に支持されて
いる。また、上記礫破砕装置5は、回転軸10の第1円
筒部20側の一端に、回転軸10と共にコーン31とス
クリュー羽根23を軸方向に移動させるコーン移動機構
としてのスライドジャッキ55を備えている。さらに、
上記スクリュー羽根23が設けられた回転軸10には、
送水管60と回転軸10の中心部に穿った通路(図示せ
ず)を介して外部から送られてきた水を排出する排出口
24を設けて、掘削する地盤が粘土層を含む場合、土砂
溜り室22や礫破砕室32が粘土により詰まらないよう
に、土砂溜り室22内に排出口24から水を供給して、
粘土を軟らかくする。上記スクリュー羽根23は土砂を
礫破砕室32へ送り出すものであるから、リボンスクリ
ューでもよく、さらにジャッキで押し出すようにしても
よい。また、上記コーン31の断面形状は楕円形,卵形
でもよく、要は回転中心から外周面までの寸法が一定し
なければよい。
【0019】上記構成のシールド掘進機は次のように動
作する。まず、このシールド掘進機は、図示しないジャ
ッキによってトンネル前方に推進される。
【0020】そして、上記シールド掘進機を前方に推進
しながら、電動機11によりカッター板2を回転させて
前方の地盤を掘削する。上記カッター板2により掘削さ
れた土砂がチャンバー3内に溜まり、電動機14により
排土用スクリューコンベア4のスクリュー13を回転駆
動して、チャンバー3内の土砂を取込口4aから取り込
んで後方に運び、排土口4bから排出する。上記排土用
スクリューコンベア4の排土口4bから排出された土砂
は、礫破砕装置5の土砂溜り室22内に入る。
【0021】次に、上記礫破砕装置5において、電動機
52,52,…により回転軸10と共にスクリュー羽根2
3とコーン31とが回転し、スクリュー羽根23によっ
て土砂溜り室22の土砂は、フード30とコーン31と
の間の礫破砕室32に送り出される。そして、上記コー
ン31の回転運動によって、フード30の内周面とコー
ン31の外周面との間の礫破砕室32の半径方向の寸法
が拡縮し、土砂に含まれる大粒径の礫は、破砕ブレード
35で旋回させられつつ、破砕ブレード35とフード3
0の内周面およびコーン31の外周面に挟まれ、フード
30に対するコーン31の半径方向の揺動により小粒径
の礫に破砕される。さらに、小粒径の礫を含む土砂は、
礫破砕室32の狭い側に送られて、小粒径の礫が細かく
破砕される。なお、上記コーン31の断面T形状の破砕
ブレード35によって、礫破砕室32内に入り込んだ礫
の土砂溜り室22への飛び出しを防止している。また、
上記フード30の内周面とコーン31の外周面に線状の
突起を設けて、効果的に礫を破砕するようにしている。
【0022】そして、細かく破砕された礫を含む土砂
は、第2円筒部40の流出開口41から圧送ポンプ6に
流れ出し、圧送ポンプ6により排泥管7を介してトンネ
ル外部に排出される。また、上記コーン31に破砕ブレ
ード35を備えたので、コーン31と共に破砕ブレード
35を回転させることによって、上記土砂溜り室22か
ら送り出された土砂を礫破砕室32内で取り込みなが
ら、フード30の内周面とコーン31の外周面および破
砕ブレード35に礫を挟さんで、礫を破砕しやすくして
いる。
【0023】こうして、上記礫破砕装置5によって、土
砂に含まれる礫により圧送ポンプ6が閉塞されるのを防
止する。また、上記圧送ポンプ6で送り出す前に、礫除
去装置等により掘削土砂内の礫を除去する作業が必要な
いので、礫を含む土砂を連続して排出することが可能に
なり、掘削作業の効率が向上する。
【0024】また、掘削土砂に含まれる礫の有無または
粒径に応じて、回転軸10をスライドジャッキ55によ
り軸方向にスライドさせて、フード30の内周面とコー
ン31の外周面との隙間を拡縮する。すなわち、掘削土
砂に礫が無い場合または圧送ポンプ5が詰まらない程度
に礫の粒径が細かい場合、回転軸10と共にコーン31
を軸方向にスライドジャッキ55側にスライドさせて、
フード30の内周面とコーン31の外周面との隙間を広
くすることによって、礫破砕室32の排出開口を大きく
し、礫破砕室32を土砂が通過しやすいようにする。上
記隙間の拡縮は、コーン31を流出開口41側へスライ
ドさせてもよい。
【0025】したがって、上記礫破砕装置5によって、
土砂に含まれる礫により圧送ポンプ6が閉塞されるのを
防止すると共に、土砂に礫が含まれていないか、土砂に
含まれる礫が十分に細かい場合、スライドジャッキ55
によって礫破砕室32の排出開口を広げて、土砂をスム
ーズに排出することができる。
【0026】(第2実施例) 図4はこの発明の第2実施例の礫破砕装置100の断面
図であり、第1実施例の礫破砕装置5と同一の構成部
は、同一参照番号を付して説明を省略する。この礫破砕
装置100は、第1円筒部20,フード30および第2
円筒部40を有しており、第1円筒部20の一端に固定
されたリングプレート25の内周に第1回転軸101の
一端を回転自在に支持している。さらに、上記第1回転
軸101の第1円筒部20と反対側のスプライン101
aにギヤ110を移動自在に外嵌し、そのギヤ110に
電動機112により回転駆動されるピニオンギヤ111
が噛合している。そして、上記第1円筒部20の内周の
第1回転軸101に送出機構としてのスクリュー羽根1
23を設けている。上記第1回転軸101の他端を断面
略楕円形状のコーン131の貫通穴131aの内周に回
転自在に嵌合している。なお、上記コーン131の外周
には、母線方向に伸びる線状の突起(図示せず)を周方向
に所定の間隔をあけて肉盛溶接により形成している。
【0027】上記コーン131の貫通穴131aの内周
に、第1回転軸101と反対の側から第2回転軸102
を嵌合して固定している。上記第2円筒部40のフード
30と反対の側の一端近傍の内周に第2回転軸102が
貫通するリングプレート45を固定し、リングプレート
45の内周からコーン131側に向かって延び、第2回
転軸102を回転自在に支持する円筒形状の軸受142
を設けている。上記リングプレート45に対して軸受1
42と反対の側の第2回転軸102の外周にスプライン
102aを形成している。さらに、上記第2回転軸10
2のスプライン102a側の一端から軸方向外向に伸び
る小径部102bを設けて、その小径部102b近傍の略
水平方向に所定の間隔をあけて対向する位置に、小径部
102bを介して第2回転軸102と第1回転軸101
とを一体的に軸方向にスライドさせるコーン移動機構と
しての二つのスライドジャッキ150,150(図4では
一つのみを示す)を配設している。
【0028】また、上記スクリュー羽根123が設けら
れた第1回転軸101には、送水管160と第1回転軸
101の通路(図示せず)を介して外部から送られてきた
水を排出する排出口124を設けて、掘削する地盤が粘
土層を含む場合、土砂溜り室22や礫破砕室が粘土によ
り詰まらないように、土砂溜り室22内に排出口124
から水を供給して、粘土を軟らかくする。
【0029】上記構成の礫破砕装置100おいて、電動
機112により第1回転軸101と共にスクリュー羽根
123が回転駆動され、スクリュー羽根123によって
土砂溜り室22の土砂は、フード30とコーン131と
の間の礫破砕室132に送り出される。一方、上記第2
回転軸102と共にコーン131が電動機52,52,…
により回転駆動され、コーン31の回転運動によって、
第1実施例と同様にして大粒径の礫を細かく破砕する
(ただし、図2に示す破砕ブレード35の作用を除く)。
【0030】また、上記第1回転軸101は電動機11
2により回転駆動され、第2回転軸102は電動機5
2,52,…により回転駆動されるので、第1回転軸10
1と第2回転軸102を夫々異なる回転速度で回転させ
ることができる。したがって、第1回転軸101に形成
されたスクリュー羽根123による土砂の送り量と第2
回転軸102に固定されたコーン132とフード30と
の間の礫破砕室132により礫が破砕される土砂の量と
が異なる場合、夫々を適宜な回転速度に調整することに
よって、礫破砕室132に送り出す土砂の量と礫破砕室
132で処理される土砂の量を略一致させて、効率よく
礫を破砕する。
【0031】こうして、上記礫破砕装置100によっ
て、土砂に含まれる礫により圧送ポンプ等が閉塞される
のを防止する。また、上記圧送ポンプで送り出す前に、
礫除去装置等により掘削土砂内の礫を除去する作業が必
要ないので、礫を含む土砂を連続して排出することが可
能になり、掘削作業の効率が向上する。
【0032】また、掘削土砂に含まれる礫の有無または
粒径に応じて、第2回転軸102をスライドジャッキ1
50,150により軸方向にスライドさせて、フード3
0の内周面とコーン131の外周面との隙間を拡縮す
る。すなわち、掘削土砂に礫が無い場合または圧送ポン
プ5が詰まらない程度に礫の粒径が細かい場合、第2回
転軸102と共にコーン131を軸方向にスクリュー羽
根123側にスライドさせて、フード30の内周面とコ
ーン131の外周面との隙間を広くすることによって、
礫破砕室132の排出開口を大きくし、礫破砕室132
を土砂が通過しやすいようにする。上記ではコーン13
1をスクリュー羽根123側にスライドさせる場合につ
いて述べたが、軸受142の長さを短くして、コーン1
31をスライドジャッキ150側へスライドさせるよう
にしてもよく、さらに上記ではコーン131とスクリュ
ー羽根123とを一体的にスライドさせたが、第1回転
軸101のコーン131の貫通穴131aの嵌合を、回
転自在,スライド自在に嵌合することによって、コーン
131のみをスライドさせることもできる。この場合、
スプライン101aは必要でない。
【0033】したがって、上記礫破砕装置100によっ
て、土砂に含まれる礫により圧送ポンプ6(図1に示す)
が閉塞されるのを防止すると共に、土砂に礫が含まれて
いないか、土砂に含まれる礫が十分に細かい場合、スラ
イドジャッキ150によって礫破砕室132の排出開口
を広げて、土砂をスムーズに排出することができる。
【0034】(第3実施例) 図5はこの発明の第3実施例の礫破砕装置200の断面
図であり、第2実施例の礫破砕装置100と同一の構成
部は、同一参照番号を付して説明を省略する。この礫破
砕装置200は、第1回転軸201を円筒形状とし、そ
の第1回転軸201の内周に、第2回転軸202の大径
部202aから伸びる小径部202bを回転自在に貫通し
支持している。そして、上記第1回転軸201に送出機
構としてのスクリュー羽根223を形成している。ま
た、上記第2回転軸202の大径部202aの小径部2
02b近傍の一端に断面略楕円形状のコーン231を嵌
合して固定している。なお、上記コーン231の外周に
は、母線方向に伸びる線状の突起136,136,…を周
方向に所定の間隔をあけて肉盛溶接により形成してい
る。
【0035】また、上記コーン231には、送水管26
0と第2回転軸202の小径部202bの通路(図示せ
ず)を介して外部から送られてきた水を排出する排出口
224を設けて、掘削する地盤が粘土層を含む場合、土
砂溜り室22や礫破砕室232が粘土により詰まらない
ように、礫破砕室232内に排出口224から水を供給
して、粘土を軟らかくする。
【0036】上記構成の礫破砕装置200おいて、電動
機112により第1回転軸201と共にスクリュー羽根
223が回転駆動され、スクリュー羽根223によって
土砂溜り室22の土砂は、フード30とコーン231と
の間の礫破砕室232に送り出される。一方、上記第2
回転軸202と共にコーン231が電動機52,52,…
により回転駆動され、コーン231の回転運動によっ
て、第1実施例と同様にして大粒径の礫を細かく破砕す
る(ただし、図2に示す破砕ブレード35の作用を除
く)。
【0037】また、上記第1回転軸201は電動機11
2により回転駆動され、第2回転軸202は電動機5
2,52,…により回転駆動されるので、第1回転軸20
1と第2回転軸202を夫々異なる回転速度で回転させ
ることができる。したがって、第1回転軸201に形成
されたスクリュー羽根223による土砂の送り量と第2
回転軸202に固定されたコーン232とフード30に
より礫が破砕される土砂の量とが異なる場合、夫々を適
宜な回転速度に調整することによって、礫破砕室232
に送り出す土砂の量と礫破砕室232で処理される土砂
の量を略一致させて、効率よく礫を破砕する。
【0038】また、上記円筒形状の第1回転軸201の
内周に第2回転軸202の小径部202bを回転自在に
支持することによって、第2回転軸202は、軸受24
2で支持される一方、第1回転軸201により支持され
るので、ラジアル方向の剛性が高くなる。一方、一端が
リングプレート25で支持された第1回転軸201は、
内周の第2回転軸202の小径部202bで全体が支持
されることになるので、ラジアル方向の剛性が高くな
る。このように、上記第1回転軸201と第2回転軸2
02は、どちらも片持支持とならないので、礫の破砕等
の動作に対して十分な強度を備えている。
【0039】こうして、上記礫破砕装置200によっ
て、土砂に含まれる礫により圧送ポンプ等が閉塞される
のを防止する。また、上記圧送ポンプで送り出す前に、
礫除去装置等により掘削土砂内の礫を除去する作業が必
要ないので、礫を含む土砂を連続して排出することが可
能になり、掘削作業の効率が向上する。
【0040】また、掘削土砂に含まれる礫の有無または
粒径に応じて、第2回転軸202をコーン移動機構とし
てのスライドジャッキ150,150により軸方向にス
ライドさせて、フード30の内周面とコーン231の外
周面との隙間を拡縮する。この場合、上記第2回転軸2
02の小径部202bが第1回転軸201内を貫通させ
ると共に第2回転軸202の軸受242を短くしている
ので、第2回転軸202のスライドはスライドジャッキ
150側へ移動させる。なお、上記第1回転軸201の
端部にスプラインを設けることによって、第1,第2回
転軸201,202を一体的に左右にスライドさせるこ
ともできる。すなわち、掘削土砂に礫が無い場合または
圧送ポンプ5(図1に示す)が詰まらない程度に礫の粒径
が細かい場合、第2回転軸202と共にコーン231を
軸方向にスライドジャッキ150側にスライドさせて、
フード30の内周面とコーン231の外周面との隙間を
広くすることによって、礫破砕室232の排出開口を大
きくし、礫破砕室232を土砂が通過しやすいようにす
る。
【0041】したがって、上記礫破砕装置200によっ
て、土砂に含まれる礫により圧送ポンプ6(図1に示す)
が閉塞されるのを防止すると共に、土砂に礫が含まれて
いないか、土砂に含まれる礫が十分に細かい場合、スラ
イドジャッキ150によって礫破砕室232の排出開口
を広げて、土砂をスムーズに排出することができる。
【0042】(第4実施例) 図6はこの発明の第4実施例の礫破砕装置300の断面
図を示しており、この礫破砕装置300は、上側に流入
開口321が形成され、土砂溜り室322を内周側に形
成する第1円筒部320を有しており、第1円筒部32
0の一端にリングプレート325を固定し、そのリング
プレート325の内周に円筒形状の第1回転軸301の
一端を回転自在に支持している。さらに、上記第1回転
軸301のリングプレート325に対して土砂溜り室3
22と反対の側の一端にギヤ310を外嵌し、そのギヤ
310に電動機312により回転駆動されるピニオンギ
ヤ311が噛合している。そして、上記第1回転軸30
1に送出機構としてのスクリュー羽根323を形成して
いる。
【0043】また、上記第1円筒部320のリングプレ
ート325と反対の側の内周に、その内周と外周が摺接
する円筒部材334を配置している。上記円筒部材33
4の土砂溜り室322と反対の側の一端に、第1円筒部
320と外周が略同径で、かつ内周が第1円筒部320
に向かって拡径の漏斗形状のフード330を固定すると
共に、フード330の内周側に対向する第2回転軸30
2の大径部302aに、第2回転軸302と軸中心が一
致するように断面略楕円形状のコーン331を固定して
いる。なお、上記コーン331の外周には、母線方向に
伸びる線状の突起336,336,…を周方向に所定の間
隔をあけて肉盛溶接により形成すると共に、フード30
の内周に、母線方向に伸びる線状の突起(図示せず)を周
方向に所定の間隔をあけて肉盛溶接により形成してい
る。さらに、上記フード330の円筒部材334と反対
の側の一端に、フード330と外周が略同径の円筒部材
335をフランジ335aで固定している。
【0044】そして、上記円筒部材335の外周面が内
周面に摺接する第2円筒部340を第1円筒部320に
図示しない固定部材を用いて固定している。すなわち、
上記第1円筒部320と第2円筒部340との間に、フ
ード330,円筒部材334,335が軸方向スライド自
在に取り付けられ、フード330はその漏斗形状の軸方
向に移動自在にしているのである。上記第2円筒部34
0のフード330と反対の側の一端近傍の内周にリング
プレート345を固定し、そのリングプレート345の
内周に、コーン31側に向かって延び、第2回転軸30
2を回転自在に支持する円筒形状の軸受342を固定し
ている。
【0045】上記軸受342に回転自在に支持された第
2回転軸302の大径部302aはリングプレート34
5を貫通している。上記第2回転軸302の大径部30
2aの小径部302bと反対の側の一端にスパーギヤ35
0を外嵌すると共に、上記スパーギヤ350の外歯に4
つのピニオンギヤ351,351,…(図6では二つのみ
示す)が噛合している。上記ピニオンギヤ351,35
1,…は、電動機352,352,…(図2では二つのみ示
す)により夫々回転駆動され、ピニオンギヤ351,35
1,…およびスパーギヤ350を介して第2回転軸30
2を回転させる。また、上記第2円筒部340の下側に
は、フード330とコーン331との隙間から排出され
る土砂を圧送ポンプ6(図1に示す)に流れ出すように流
出開口341を形成している。
【0046】また、上記第2円筒部340の外周には、
上記円筒部材334,フード330および円筒部材33
5を軸方向にスライドさせるフード移動機構としての複
数のスライドジャッキ345,345,…(図6では一つ
のみを示す)を配設している。
【0047】上記構成の礫破砕装置300において、電
動機312により第1回転軸301と共にスクリュー羽
根323が回転し、スクリュー羽根323によって土砂
溜り室322の土砂は、フード330とコーン331と
の間の礫破砕室332に送り出される。そして、上記電
動機352,352,…により第2回転軸302と共にコ
ーン331が回転し、コーン331の回転運動によっ
て、フード330の内周面とコーン331の外周面との
間の礫破砕室332の半径方向の寸法が拡縮し、土砂に
含まれる大粒径の礫は、フード330の内周面とコーン
331の外周面に挟まれ、フード330に対するコーン
331の半径方向の揺動により小粒径の礫に破砕され
る。さらに、小粒径の礫を含む土砂は、礫破砕室332
の狭い側に送られて、小粒径の礫が細かく破砕される。
こうして、細かく破砕された礫を含む土砂は、第2円筒
部340の流出開口341から排出される。
【0048】また、上記第1回転軸301は電動機31
2により回転駆動され、第2回転軸302は電動機35
2,352,…により回転駆動されるので、第1回転軸3
01と第2回転軸302を夫々異なる回転速度で回転さ
せることができる。したがって、上記スクリュー羽根3
23による土砂の送り量と上記礫破砕室332により礫
が破砕される土砂の量とが異なる場合、第1回転軸30
1と第2回転軸302を適宜な回転速度に夫々調整する
ことによって、礫破砕室332に送り出す土砂の量と礫
破砕室332で処理される土砂の量を略一致させて、効
率よく礫を破砕する。
【0049】また、上記円筒形状の第1回転軸301の
内周に第2回転軸302の小径部302bを回転自在に
貫通,支持することによって、第2回転軸302は、軸
受342で支持される一方、第1回転軸301により支
持されるので、ラジアル方向の剛性が高くなる。一方、
一端がリングプレート325で支持された第1回転軸3
01は、内周の第2回転軸302で全体が支持されるこ
とになるので、ラジアル方向の剛性が高くなる。このよ
うに、上記第1回転軸301と第2回転軸302はどち
らも片持支持とならないので、礫の破砕等の動作に対し
て十分な強度を備えている。
【0050】こうして、上記礫破砕装置300によっ
て、土砂に含まれる礫により圧送ポンプ6(図1に示す)
等が閉塞されるのを防止する。また、上記圧送ポンプ6
で送り出す前に、礫除去装置等により掘削土砂内の礫を
除去する作業が必要ないので、礫を含む土砂を連続して
排出することが可能になり、掘削作業の効率が向上す
る。
【0051】また、掘削土砂に含まれる礫の有無または
粒径に応じて、フード330をスライドジャッキ34
5,345,…により軸方向にスライドさせて、フード3
30の内周面とコーン331の外周面との隙間を拡縮す
る。すなわち、掘削土砂に礫が無い場合または圧送ポン
プ等が詰まらない程度に礫の粒径が細かい場合、フード
330を軸方向に第2円筒部340側にスライドさせ
て、フード330の内周面とコーン331の外周面との
隙間を広くすることによって、礫破砕室332の排出開
口を大きくし、礫破砕室332を土砂が通過しやすいよ
うにする。なお、上記フード330のスライド方向はコ
ーン331に対して前後どちらでもよい。
【0052】したがって、上記礫破砕装置300によっ
て、土砂に含まれる礫により圧送ポンプ6(図1に示す)
が閉塞されるのを防止すると共に、土砂に礫が含まれて
いないか、土砂に含まれる礫が十分に細かい場合、スラ
イドジャッキ345,345,…によって礫破砕室332
の排出開口を広げて、土砂をスムーズに排出することが
できる。
【0053】上記第1〜第4実施例では、礫破砕装置5
(100,200,300)をシールド掘進機に用いたが、
これに限らず、礫破砕装置を他の機械に適用してもよ
い。
【0054】また、上記第1〜第4実施例では、送出機
構としてスクリュー羽根23(123,223,323)を
用いたが、これに限らず、ピストン等を用いた送出機構
でもよい。
【0055】また、上記第1〜第4実施例では、断面略
楕円形状のコーン31(131,231,331)を回転軸
10(102,202,302)に軸中心が一致するように
固定したが、コーンの形状や回転軸への固定はこれに限
らず、例えば断面略円形状のコーンを回転軸に偏心させ
て固定し、コーンの回転によりフードとコーンとの隙間
が拡縮して、礫を破砕するものであればよい。
【0056】また、上記第3,第4実施例では、スクリ
ュー羽根223(323)が形成された第1回転軸201
(301)を円筒形状とし、その第1回転軸201(30
1)の内周にコーンが固定された第2回転軸202(30
2)を回転自在に支持したが、コーンが固定された第2
回転軸を円筒形状とし、その第2回転軸の内周にスクリ
ュー羽根が形成された第1回転軸を回転自在に支持して
もよい。
【0057】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の礫破砕装置は、土砂溜り室に向かって拡径で土砂溜
り室と内周側が連通する漏斗形状のフードと、土砂溜り
室に向かって縮径のコーンとによって礫破砕室を形成
し、上記回転軸によって回転させられたスクリュー羽根
により土砂溜り室内の土砂を礫破砕室に送り出し、上記
フードの内周側に配置され、かつ両端が支持された回転
軸によりコーンを回転させて、そのコーンの回転による
礫破砕室の拡縮により土砂に含まれる礫を細かく破砕す
ると共に、コーン移動機構によりコーンを回転軸の軸方
向に移動させて、フードとコーンとの間の排出開口を調
整するものである。
【0058】したがって、請求項1の発明の礫破砕装置
によれば、例えば泥土圧シールド工法のシールド掘進機
において、排土用スクリューコンベアからの掘削土砂を
圧送ポンプによって外部に圧送する際、この礫破砕装置
により掘削土砂に含まれる大粒径の礫を破砕することに
よって、圧送ポンプ等が礫により閉塞されるのを防止す
る。そして、掘削土砂内の礫の有無や粒径に応じて、上
記コーン移動機構によりコーンを回転軸の軸方向に移動
させることによって、フードとコーンとの間の礫破砕室
の排出開口を広げたり狭めたりして、土砂排出量を調整
する。したがって、掘削土砂に礫が含まれていない場合
や掘削土砂に含まれる礫が圧送ポンプ等を閉塞させない
程度に細かい場合には、コーン移動機構によって礫破砕
室の排出開口を広げて、掘削土砂をスムーズに排出する
ことができる。
【0059】また、上記スクリュー羽根により、上記土
砂溜り室内の土砂を上記礫破砕室に容易に送り出すこと
ができる。また、上記スクリュー羽根の回転速度を変え
ることによって、送り出す土砂の量を所望の量に調整す
ることができる。
【0060】また、請求項2の発明の礫破砕装置は、土
砂溜り室に向かって拡径で土砂溜り室と内周側が連通す
る漏斗形状のフードと、土砂溜り室に向かって縮径のコ
ーンとによって礫破砕室を形成し、上記回転軸によって
回転させられたスクリュー羽根により土砂溜り室内の土
砂を礫破砕室に送り出し、上記フードの内周側に配置さ
れ、かつ両端が支持された回転軸によりコーンを回転さ
せて、礫破砕室の拡縮により土砂に含まれる礫を細かく
破砕すると共に、フード移動機構により土砂溜り室に対
してフードを軸方向に移動させ、フードとコーンとの間
の排出開口を調整するものである。
【0061】したがって、請求項2の発明の礫破砕装置
によれば、例えば泥土圧シールド工法のシールド掘進機
において、排土用スクリューコンベアからの掘削土砂を
圧送ポンプによって外部に圧送する際に、この礫破砕装
置により掘削土砂に含まれる大粒径の礫を破砕すること
によって、圧送ポンプ等が礫により閉塞されるのを防止
する。そして、掘削土砂内の礫の有無や粒径に応じて、
上記フードをフード移動機構により軸方向に移動させる
ことによって、フードとコーンとの間の礫破砕室の排出
開口を広げたり狭めたりして、土砂排出量を調整する。
したがって、掘削土砂に礫が含まれていない場合や掘削
土砂に含まれる礫が圧送ポンプ等を閉塞させない程度に
細かい場合には、フード移動機構によって礫破砕室の排
出開口を広げて、掘削土砂をスムーズに排出することが
できる。
【0062】また、上記スクリュー羽根により、上記土
砂溜り室内の土砂を上記礫破砕室に容易に送り出すこと
ができる。また、上記スクリュー羽根の回転速度を変え
ることによって、送り出す土砂の量を所望の量に調整す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の第1実施例の礫破砕装置を
用いたシールド掘進機の断面図である。
【図2】 図2は上記礫破砕装置の断面図である。
【図3】 図3は図2のIII−III線から見た図である。
【図4】 図4はこの発明の第2実施例の礫破砕装置の
断面図である。
【図5】 図5はこの発明の第3実施例の礫破砕装置の
断面図である。
【図6】 図6はこの発明の第4実施例の礫破砕装置の
断面図である。
【符号の説明】
1…スキンプレート、2…カッター板、3…チャンバ
ー、4…排土用スクリューコンベア、5…礫破砕装置、
6…圧送ポンプ、7…排泥管、10…回転軸、20…第
1円筒部、21…流入開口、22…土砂溜り室、23…
スクリュー羽根、30…フード、31…コーン、35…
破砕ブレード、40…第2円筒部、41…流出開口、5
0…スパーギヤ、51…ピニオンギヤ、52…電動機、
55…スライドジャッキ、60…送水管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−185792(JP,U) 特公 平2−60379(JP,B2) 特公 平4−2160(JP,B2) 特公 平2−43877(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/12 E21D 9/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土砂溜り室と、 上記土砂溜り室に向かって拡径で、かつ上記土砂溜り室
    と内周側が連通する漏斗形状のフードと、 上記フードの内周側に配置され、かつその両端を支持さ
    れ、上記フードに対して移動自在な回転軸と、 上記回転軸によって回転させられ、上記土砂溜り室に向
    かって縮径で、かつ上記フードとの間に礫破砕室を形成
    すると共に、上記回転軸の回転により礫を破砕するコー
    ンと、 上記土砂溜りの室内にその一端が上記コーンの先端に隣
    接した状態で配設され、かつ上記回転軸によって回転さ
    せられ、上記土砂溜り室内の土砂を上記礫破砕室に送り
    出すスクリュー羽根と、 上記フードに対して上記コーンを上記回転軸の軸方向に
    移動させて、上記フードと上記コーンとの間の排出開口
    を調整するコーン移動機構とを備えたことを特徴とする
    礫破砕装置。
  2. 【請求項2】 土砂溜り室と、 上記土砂溜り室に向かって拡径で、かつ上記土砂溜り室
    と内周側が連通すると共に、上記土砂溜り室に対して移
    動自在な漏斗形状のフードと、 上記フードの内周側に配置され、かつその両端を支持さ
    れた回転軸と、 上記回転軸によって回転させられ、上記土砂溜り室に向
    かって縮径で、かつ上記フードとの間に礫破砕室を形成
    すると共に、上記回転軸の回転により礫を破砕するコー
    ンと、 上記土砂溜りの室内にその一端が上記コーンの先端に隣
    接した状態で配設され、かつ上記回転軸によって回転さ
    せられ、上記土砂溜り室内の土砂を上記礫破砕室に送り
    出すスクリュー羽根と、 上記コーンに対して上記フードを上記回転軸の軸方向に
    移動させて、上記フードと上記コーンとの間の排出開口
    を調整するフード移動機構とを備えたことを特徴とする
    礫破砕装置。
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