JP3250798B2 - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP3250798B2
JP3250798B2 JP14184199A JP14184199A JP3250798B2 JP 3250798 B2 JP3250798 B2 JP 3250798B2 JP 14184199 A JP14184199 A JP 14184199A JP 14184199 A JP14184199 A JP 14184199A JP 3250798 B2 JP3250798 B2 JP 3250798B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平面入力装置(フラ
ットパッド)を有する情報処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、主としてパーソナルコンピュータ
(以下、PCという)において、平面入力装置が使用さ
れる場合が増えてきている。平面入力装置はPCに接続
された約3×4cm程度の平面入力部を有し、その表面
を指等でなぞることによりPC画面上のカーソルの移動
が可能である。
【0003】通常のマウス操作としての使用頻度が少な
い平面入力部の四隅に設けた特定領域を指等で軽く一度
叩く(タップ動作)ことによりアプリケーションやメニ
ューを起動することができる平面入力装置が存在する。
【0004】しかし、平面入力部はキーボードに隣接し
て設けられることが多いため、キーボードでの入力等の
際に意図せずに平面入力部の四隅に触れる場合がある。
これはタップ動作として認識され、意図しないアプリケ
ーションが起動されるといった誤操作が発生する場合が
ある。この問題を解決するために、平面入力装置の特定
領域に割り当てたアプリケーションやメニューの起動な
どの機能をダブルタップ動作(タップを素早く2回行う
動作)により実行する方法が特願平10−259884
号で提案されている。その他、タップ動作に関する誤動
作防止については特開平9−311746号にも開示さ
れている。
【0005】さらに、特表平10−505182号に
は、平面入力装置の入力検知部の左右上下端部分に触れ
ているときに、それ以前に行っていた操作の状況に応じ
てマウスカーソルの移動やウィンドウのスクロールなど
の動作を継続的に行うことが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特願平10−
259884号の誤動作防止方法では、特定領域をある
一定時間以内に2回タップするという動作を行う必要が
あるため、操作者の熟練度や平面入力装置の感度などの
特性などにより、操作者の意図どおり完全には動作させ
にくい場合があった。
【0007】また、この方法では特定領域一つに対して
一つの機能しか割り当てることができない。特定領域は
通常のカーソル操作で使用する可能性の少ない領域に設
定する必要があるため、実質的には平面入力部の四隅に
限定されていた。従って、一つの特定領域に対して複数
個の機能を割り当てることのできる入力装置が望まれて
いた。
【0008】また、特表平10−505182号の方法
は、マウスカーソルの移動やウィンドウのスクロール動
作を継続的に動作させるのには有効であるが、アプリケ
ーションの起動やウィンドウ操作などの機能を割り当て
る目的には適していない。
【0009】本発明は、従来のダブルタップでの操作に
比べて操作者の熟練度や平面入力装置の感度の特性など
に左右されにくい操作で、平面入力装置の特定領域にア
プリケーションの起動やウィンドウ操作などの機能を実
行することを目的とするものである。
【0010】また、本発明の別の目的は、特定領域一つ
について複数の機能を割り当て可能な入力装置を提供す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、複数の機能が割り当てられた第一の特定領域お
よび第一の特定領域に隣接して設けられた第二の特定領
域から成る特定領域を有し、特定領域に対する指示器の
接触の有無を示す接触情報を取得する平面入力部と、
一の特定領域および第二の特定領域の組合せに対して、
機能を実現する動作を割り当てた対応表を記憶する記憶
部と、 接触情報と対応表とにもとづいて、連続して接触
された第一の特定領域および第二の特定領域の組合せに
応じて動作を起動する制御部とを備え、 制御部は、接触
情報が第一の特定領域を始点とするときにのみ、接触情
報と対応表とにもとづいて、複数の動作を選択的に起動
する情報処理装置。 上述のように第1の発明において
は、操作者の指が平面入力装置に触れただけで誤って動
作することが防止されると共に、操作者の熟練度や平面
入力装置の感度の特性に左右されずに平面入力装置の特
定領域の1つに割り当てられた複数の機能を個々に選択
して実行できる。
【0012】第2の発明は、複数の機能が割り当てられ
た第一の特定領域、第一の特定領域の周囲に設けられた
第二の特定領域、第一の特定領域と第二の特定領域の間
にそれぞれに隣接して設けられた第三の特定領域から成
る特定領域を有し、特定領域に対する指示器の接触の有
無を示す接触情報を取得する平面入力部と、 特定領域の
組合せに対して、機能を実現する動作を割り当てた対応
表を記憶する記憶部と、 接触情報が第一の特定領域を始
点とするときに、接触情報と対応表とにもとづいて、連
続して接触された特定領域の組合せに応じて動作を起動
する制御部とを備え、 制御部は、接触情報が第三の特定
領域を示している場合には、動作の起動を保留する情報
処理装置。 上述のように第2の発明においては、第三の
特定領域内のタッチを無視することにより、第一の特定
領域に対する誤操作をさらに防止できる。
【0013】第3の発明は、第1の発明および第2の発
明に何れかにおいて、接触情報が第二の特定領域を示す
場合に、動作を起動する情報処理装置。上述のように第
3の発明においては、第一の特定領域からの離間距離を
確保することにより、第一の特定領域に対する誤操作防
止をより確実にできる。 第4の発明は、第1の発明およ
び第2の発明に何れかにおいて接触情報が第一の特定領
域と第二の特定領域とが指示器によって連続して接触さ
れたことを示す場合に、制御部は動作を起動できる情報
処理装置。 上述のように第4の発明においては、第一の
特定領域と第二の特定領域にまたがって平面入力面をな
ぞる操作で動作を起動できるので操作性が良いと共に、
ダブルタップによる誤操作を防止できる。 第5の発明
は、第1の発明および第2の発明に何れかにおいて接触
情報が第一の特定領域と第二の特定領域とが指示器によ
って連続して接触されたことを示す場合に、制御部は動
作を起動する情報処理装置。 上述のように第5の発明に
おいては、第4の発明と同様の効果を有する。
【0014】第6の発明は、複数の機能が割り当てられ
た第一の特定領域、第一の特定領域に隣接して設けられ
た第二の特定領域、および第二の特定領域に隣接して設
けられた第三の特定領域から成る特定領域を有し、特定
領域に対する指示器の接触の有無を示す接触情報を取得
する平面入力部と、 特定領域の組合せに対して、機能を
実現する動作を割り当てた対応表を記憶する記憶部と、
接触情報が第一の特定領域を始点とするときに、接触情
報と対応表とにもとづいて、連続して接触された特定領
域の組合せに応じて動作を起動する制御部とを備え、
触情報が、第二の特定領域と第三の特定領域との連続し
た接触を示す場合に、制御部は動作を起動する情報処理
装置。 上述のように第6の発明においては、第一の特定
領域、第二の特定領域、および第三の特定領域と3つの
特定領域をなぞるために、上述の他の発明における場合
にくらべて、より多くの機能を第一の特定領域に割り付
けても、なぞりによって個別に選択ができる。
【0015】第7の発明は、第1の発明、第2の発明、
および第6の発明の何れかにおいて、接触情報は、指示
器と平面入力部との接触状態を所定時間間隔で検出した
複数の接触点で示す情報からなり、制御部は第一の特定
領域および第二の特定領域の何れかに含まれる接触点の
検出後に動作を起動する情報処理装置。 上述のように第
7の発明においては、接触情報を所定時間間隔で検出さ
れた複数の接触点で示す情報にもとづいて、平面入力面
を指などでなぞる順番、方向、および速度を検出でき
る。 第8の発明は、第7の発明において、制御部は、接
触情報の接触点にもとづき、指示器の移動速度に応じて
動作を起動する接触点を決定する情報処理装置。 上述の
ように第8の発明においては、平面入力面を指などでな
ぞる速度にもとづいて、動作を起動するタイミングを変
化させて、より操作者の感覚に適して機能を選択的に起
動できる。 第9の発明は、第1の発明、第2の発明、お
よび第6の発明の何れかにおいて、複数のウィンドウを
表示する表示部をさらに有し、 記憶部は、特定領域に割
り当てられた機能としてアクティブなウィンドウを対象
とする動作をさらに記憶し、 表示部にウィンドウ画面が
表示されているときに、制御部は、接触情報と記憶部に
記憶された動作とにもとづいて、入力モードを通常のマ
ウス操作モードに切り替えるとともに、ウィンドウ画面
上のマウスカーソルをメニュー項目に移動させる情報処
理装置。 上述のように第9の発明においては、マウスカ
ーソルをメニューに移動させる操作が不要な上に、平面
入力面を指などでなぞる一連の操作の延長としてウイン
ドウの操作ができる。 第10の発明は、第9の発明にお
いて、制御部は、マウスカーソルがフォーカスするウィ
ンドウ画面を対象として動作を実行する情報処理装置。
第11の発明は、第1の発明、第2の発明、および第6
の発明の何れかにおいて、接触情報が指示器が第一の特
定領域を始点として互いに直交する2軸で規定される4
つの所定方向の何れかに所定長以上移動されたことを示
す場合に、複数 の動作を選択的に起動する情報処理装
置。 第12の発明は、第1の発明、第2の発明、および
第6の発明の何れかにおいて、第一の特定領域は、平面
入力部の隅に設けられる情報処理装置。
【0016】第13の発明は、情報処理装置の入力面上
に隣接して配置された、複数の機能が割り当てられた第
一の特定領域と第一の特定領域に隣接して設けられた第
二の特定領域から成る特定領域に指示器で連続的に接触
して、第一の特定領域の1つに割り当てられた機能を実
行させる方法であって、 特定領域に対する指示器の接触
の有無を示す接触情報を取得する接触情報取得ステップ
と、 連続する複数個の特定領域の組合せに対して、機能
を実現する動作を割り当てた対応表を記憶する記憶ステ
ップと、 接触情報が第一の特定領域を始点とするときに
のみ、接触情報と対応表とにもとづいて、連続して接触
された第一の特定領域および第二の特定領域の組合せに
応じて動作を起動する制御ステップとを備え、 第一の特
定領域を始点として、連続して接触する特定領域の組合
せに応じて、複数の動作を選択的に起動する。 上述のよ
うに第13の発明においては、上述の第1の発明におけ
るのと同様の効果を有する。 第14の発明は、報処理装
置の入力面上に隣接して配置された、複数の機能が割り
当てられた第一の特定領域、第一の特定領域の周囲に設
けられた第二の特定領域、第一の特定領域と第二の特定
領域の間にそれぞれに隣接して設けられた第三の特定領
域から成る特定領域に指示器で連続的に接触して、第一
の特定領域の1つに割り当てられた機能を実行させる方
法であって、 特定領域に対する指示器の接触の有無を示
す接触情報を取得する接触情報取得ステップと、 連続す
る複数個の特定領域の組合せに対して、機能を実現する
動作を割り当てた対応表を記憶する記憶ステップと、
触情報が第一の特定領域を始点とするときにのみ、接触
情報と対応表とにもとづいて、連続して接触された第一
の特定領域、第二の特定領域、および第三の特定領域の
組合せに応じて動作を起動する制御ステップとを備え、
制御ステップは、接触情報が第3の領域での接触を示す
場合には、動作の起動 を保留する。 上述のように第14
の発明においては、上述の第2の発明におけるのと同様
の効果を有する。 第15の発明は、第13の発明および
第14の発明の何れかにおいて、制御ステップは、接触
情報が、第二の特定領域における接触を示す場合に、動
作の起動を実施する方法。 上述のように第14の発明に
おいては、上述の第3の発明におけるのと同様の効果を
有する。 第16の発明は、情報処理装置の入力面上に隣
接して配置された、数の機能が割り当てられた第一の特
定領域、第一の特定領域に隣接して設けられた第二の特
定領域、および第二の特定領域に隣接して設けられた第
三の特定領域から成る特定領域に指示器で連続的に接触
して、第一の特定領域の1つに割り当てられた機能を実
行させる方法であって、 特定領域に対する指示器の接触
の有無を示す接触情報を取得する接触情報取得ステップ
と、 連続する複数個の特定領域の組合せに対して、機能
を実現する動作を割り当てた対応表を記憶する記憶ステ
ップと、 接触情報が第一の特定領域を始点とするとき
に、接触情報と対応表とにもとづいて、連続して接触さ
れた第一の特定領域、第二の特定領域、および第三の特
定領域の組合せに応じて動作を起動する制御ステップを
備え、 制御ステップは、接触情報が第二の特定領域と第
三の特定領域との連続した接触を示す場合に、動作を起
動する。上述のように第16の発明においては、上述の
第6の発明におけるのと同様の効果を有する。 第17の
発明は、第13の発明、第14の発明、および第16の
発明の何れかにおいて、制御ステップは、接触情報が指
示器が第一の特定領域を始点として互いに直交する2軸
で規定される4つの所定方向の何れかに所定長以上移動
されたことを示す場合に、複数の動作を選択的に起動す
る方法。
【0017】第18の発明は、コンピュータに読み込ま
れることによって、コンピュータが実行できるコンピュ
ータコード器を備えたコンピュータにより読みとりが可
能な媒体であって、 情報処理装置の入力面上に隣接して
配置された、複数の機能が割り当てられた第一の特定領
域と第一の特定領域に隣接して設けられた第二の特定領
域から成る特定領域に指示器で連続的に接触して、第一
の特定領域の1つに割り当てられた機能を実行させるた
めの、 特定領域に対する指示器の接触の有無を示す接触
情報を取得する接触情報取得ステップと、 連続する複数
個の特定領域の組合せに対して、機能を実現する動作を
割り当てた対応表を記憶する記憶ステップと、 接触情報
が第一の特定領域を始点とするときにのみ、接触情報と
対応表とにもとづいて、連続して接触された第一の特定
領域および第二の特定領域の組合せに応じて動作を起動
する制御ステップとが記録されている。 上述のように第
18の発明においては、上述の第1の発明および第13
の発明におけるのと同様の効果を有する。
【0018】第19の発明は、コンピュータに読み込ま
れることによって、コンピュータが実行できるコンピュ
ータコード器を備えたコンピュータにより読みとりが可
能な媒体であって、 情報処理装置の入力面上に隣接して
配置された、複数の機能が割り当てられた第一の特定領
域、第一の特定領域の周囲に設けられた第二の特定領
域、第一の特定領域と第二の特定領域の間にそれぞれに
隣接して設けられた第三の特定領域から成る特定領域に
指示器で連続的に接触して、第一の特定領域の1つに割
り当てられた機能を実行させるための、 特定領域に対す
る指示器の接触の有無を示す接触情報を取得する接触情
報取得ステップと、 連続する複数個の特定領域の組合せ
に対して、機能を実現する動作を割り当てた対応表を記
憶する記憶ステップと、 接触情報が第一の特定領域を始
点とするときにのみ、接触情報と対応表とにもとづい
て、連続して接触された第一の特定領域、第二の特定領
域、および第三の特定領域の組合せに応じて動作を起動
すると共に接触情報が第3の領域での接触を示す場合に
は、動作の起動を保留する制御ステップとが記録されて
いる。 上述のように第19の発明においては、上述の第
2の発明および第14の発明におけるのと同様の効果を
有する。
【0019】第20の発明は、コンピュータに読み込ま
れることによって、コンピュータが実行できるコンピュ
ータコード器を備えたコンピュータにより読みとりが可
能な媒体であって、 情報処理装置の入力面上に隣接して
配置された、数の機能が割り当てられた第一の特定領
域、第一の特定領域に隣接して設けられた第二の特定領
域、および第二の特定領域に隣接して設けられた第三の
特定領域から成る特定領域に指示器で連続的に接触し
て、第一の特定領域の1つに割り当てられた機能を実行
させるための、 特定領域に対する指示器の接触の有無を
示す接触情報を取得する接触情報取得ステップと、 連続
する複数個の特定領域の組合せに対して、機能を実現す
る動作を割り当てた対応表を記憶する記憶ステップと、
接触情報が第一の特定領域を始点とすると共に第二の特
定領域と第三の特定領域との連続した接触を示す場合
に、接触情報と対応表とにもとづいて、連続して接触さ
れた第一の特定領域、第二の特定領域、および第三の特
定領域の組合せに応じて動作を起動する制御ステップと
が記録されている。
【0020】第21の発明は、コンピュータに読み込ま
れることによって、コンピュータが実行できるコンピュ
ータコード器を備えたコンピュータにより読みとりが可
能な媒体であって、 制御ステップは、第18の発明、第
19の発明、および第20の発明の何れかにおいて、接
触情報が指示器が第一の特定領域を始点として互いに直
交する2軸で規定される4つの所定方向の何れかに所定
長以上移動されたことを示す場合に、複数の動作を選択
的に起動する。 上述のように第20の発明においては、
上述の第6の発明および第16の発明におけるのと同様
の効果を有する。
【0021】
【発明の実施の形態】(実施の形態1) 実施の形態1に、平面入力部の四隅に第一の特定領域
と、その外側に第二の特定領域を設け、1個の第一の特
定領域と1個の第二の特定領域との組合せに対して機能
を割り当てた本発明に係る情報処理装置の一例を説明す
る。 図1は本発明の実施の形態1における平面入力装置
の構成図、図2は平面入力部の平面図、図3〜図8は第
一の特定領域の拡大平面図、図9〜図13は特定領域に
割り当てられた機能を実行するフローチャート、表1〜
表5は信号S1〜S3の内容説明と、信号と動作との対
応表である。図1において、101は平面入力部、10
2は制御部、103は記憶部、104は表示部である。
【0022】図2は、特定領域を平面入力部の四隅に設
けた平面入力部の平面図である。領域A0は、平面入力
部のうち動作検知可能な領域を示している。領域A1〜
A4は領域A0内にある操作の始点とすべき特定領域を
示す。それぞれの特定領域内から指などでなぞることに
より、通常のカーソル移動等の操作とは異なる特殊な動
作(例えばアプリケーションの起動やウィンドウの最大
化や最小化や終了などの動作)を実行することができ
る。なお、領域A1〜A4の幅と高さは、平面入力装置
の感度や操作者の熟練度や癖に応じて変更してもよい。
図面では領域A1〜A4の場所を塗り分けているが、無
地であってもよい。
【0023】平面入力部101は、指などによる入力動
作に基づいて、表1に示すタップ(平面を軽く叩く動
作)、タッチ(平面に触れる動作)、アンタッチ(タッ
チ状態より手を離す動作)状態を検知し、信号S1とし
て制御部102に送出する。
【0024】制御部102は、信号S1とその後の接触
座標の移動情報を検知し、信号S2を記憶部103に送
出する。信号S2は表2に示す信号から構成される。記
憶部103には、表3に示す動作させるべき機能の一覧
(表3)と、信号S2に対応し動作を割り当てた対応表
(表4)とがあらかじめ記憶されている。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】記憶部103は、制御部102からの信号
S2を受け取ると表3と表4とを照合し、動作番号を知
らせる信号S3を制御部102に送出する。制御部10
2は、信号S3により得た動作すべき機能を実行し、信
号S4を通じて表示部104にその動作結果を反映させ
る。以下、詳細な動作について述べる。
【0031】表1に、信号S1の構成要素となる信号S
A1〜SA3を示している。信号SA1は、平面入力部
を指等で軽く一度叩く動作(タップまたはタップ動作)
を検知したときに発生する信号を示している。信号SA
1には、タップ動作されたことを示す情報とともにタッ
プ動作位置を示す平面入力部での座標の情報が含まれ
る。また、信号SA2は、平面入力部に指等で触れられ
た(以下、タッチまたはタッチ動作とする)ときに発生
する信号を示している。信号SA2には、タッチ動作さ
れたことを示す情報とともにタッチ動作位置を示す平面
入力部での座標情報も含まれる。さらに、信号SA3
は、平面入力部に指等がタッチされた状態から離された
(以下、アンタッチまたはアンタッチ動作とする)とき
に発生する信号を示している。信号SA3には、アンタ
ッチ動作されたことを示す情報とともにアンタッチ動作
位置を示す平面入力部での座標情報も含まれる。
【0032】表2は、表1のタップおよびタッチおよび
アンタッチの動作を示す情報と平面入力部での座標情報
をもとに、制御部102で特定される動作を示す信号S
B1〜SB12の定義を示している。表2の信号SB1
は、領域A1をタッチ動作の始点として右方向に操作さ
れたことを示す信号である。信号SB2は領域A1をタ
ッチ動作の始点として下方向に操作されたことを示す信
号である。以下同様に、信号SB3は図2の領域A2か
ら左方向に、信号SB4は同領域から下方向に、それぞ
れ操作されたことを示す信号である。信号SB5は図2
の領域A3から右方向に、信号SB6は同領域から上方
向に、それぞれ操作されたことを示す信号である。信号
SB7は領域A4から左方向に、信号SB8は同領域か
ら上方向に、それぞれ操作されたことを示す信号であ
る。SB9〜SB12は領域A1〜領域A4が2回素早
くタップ(以下、ダブルタップまたはダブルタップ動作
とする)されたことを示す信号である。
【0033】表3は、記憶部103にあらかじめ記憶さ
れている動作内容であり、領域A1〜A4での操作で動
作させることができる機能の一覧である。例えば、動作
番号R1の動作はメニュー表示であり、フォーカスを有
するアプリケーションのメニューを表示し、メニューの
先頭の項目位置にマウスカーソルを移動させる動作であ
ることを示している。以下同様にR2からR10まで定
義されている。なお、表3の動作定義を増やすことで新
たな機能を追加することができる。
【0034】表4は、記憶部103にあらかじめ記憶さ
れている対応表であり、領域A1〜A4での各操作の信
号SB1からSB12に対応した機能の一覧である。表
4を表3と照合することにより、平面入力部での操作に
対応した信号に対応する機能が特定できる。例えば、信
号SB3に対応する動作は、表4を参照すると動作番号
R7であり、動作番号R7は表3を参照すると全ウィン
ドウの最小化の機能を示すことがわかる。同様に信号S
B1から信号SB12に対応した機能を特定することが
できる。なお、表4の対応表を変更することで各領域の
各操作に割り当てられている機能を変更することがで
き、表4においては信号SB4、SB5、SB7、SB
8には動作を割り当てていない。
【0035】図3は、平面入力部の各領域A1〜A4を
始点とする操作において、操作された方向を検知するた
めに検知領域A5〜A12を平面入力部に設けた場合の
一例を示している。領域A1の右に隣接した領域をA5
とし、下に隣接した領域をA6と定義している。領域A
7から領域12も同様に定義している。また、操作M1
から操作M8は、領域A1から領域A4の4ヶ所を始点
とする操作を示している。
【0036】操作M1は領域A1面に対して垂直上方向
よりタッチ入力がされ、領域A1に触れたまま手を右方
向になぞってタッチ点を領域A5まで移動させる操作を
示している。操作M1において、平面入力部の面に対し
て垂直上方向よりのタッチ入力をタッチの始点と呼び、
始点より手をなぞってタッチ点を動かしたとき制御部が
検知するタッチ点の移動情報を連続タッチ情報と定義す
る。連続タッチ情報は図5等で後述するように、一定時
間間隔で検知されるタッチの検知点情報よりなる。ま
た、領域A1を始点として下方向に移動させる操作は操
作M2である。操作M3から操作M8も同様に定義して
いる。なお、領域A1からA12の幅と高さは、平面入
力装置の感度や操作者の熟練度や癖に応じて変更しても
よい。
【0037】図4は、図3のA1部分を拡大したもので
ある。操作M1は、領域A1を始点としてタッチされ、
その後右方向に移動され領域A5に入ったことにより認
識されるものである。同様に操作M2は、領域A1を始
点としてタッチしながら下方向に移動され領域A6に入
ったことにより認識されるものである。
【0038】図5は、操作M1が実際に認識される様子
を示している。平面入力部101から制御部102に渡
されるタッチやタップなどの信号S1は通常非連続であ
り、操作M1は、実際には図5の検知点P1から検知点
P7のようになる。検知点P1の段階で領域A1を始点
として操作が開始されたことを認識する。検知点P2お
よび検知点P3では、継続的に操作されていることが認
識できるが、この場合は右方向に操作したのか、下方向
に操作したのかを断定していない。検知点P4は、領域
A5に入っているため、この一連の操作は操作M1、す
なわち領域A1を始点として右方向へ移動させる操作で
あることを断定する。この段階で領域A1に右方向の操
作として割り当てられた機能を動作させることができ
る。
【0039】図6は、操作M2が実際に認識される様子
を示している。操作M1と同様に検知点P1から検知点
P7により操作M2を認識している。検知点P1の段階
で領域A1を始点として操作が開始されたことを認識す
る。検知点P4の段階で領域A1から下方向に移動して
いる操作であること、すなわち操作M2であることを認
識する。
【0040】なお、平面入力部101は一般的に10m
sから25msおきに面全体が走査され、操作点を割り
出す。一般に、素早く移動させると各検知点の間隔が大
きくなり、ゆっくり操作すると各検知の間隔が小さくな
るという特性がある。この特性と図5、および図6の領
域判定を組み合わせることにより、操作方向を特定する
ようにしてもよい。例えば、図5で検知点P3とP6の
間隔があらかじめ定めたある値よりも大きい(素早くな
ぞる)ときには、領域A5に入った最初の検知点P4で
検知するようにし、検知点P3からP6の間隔があらか
じめ定めたある値よりも短い(ゆっくりなぞる)ときに
は領域A5に入った3つめの検知点P6で起動するよう
にするなど、速度に応じて起動する移動距離を変えるこ
とにより操作者の感覚にあった動作に調整しても良い。
【0041】図7は、図5の操作M1と似ているが、タ
ッチ動作の始点が違うために機能が実行されない例を示
している。操作M1aは、連続タッチ情報P1〜P7に
より検知される。検知点P1でタッチ動作が開始され、
タッチ状態のまま検知点P7まで操作されている。検知
点P4は領域A1内にあり、その後、検知点P6にて領
域A5に入っているが、タッチ動作の開始点が領域A1
内でないため、領域A1に割り当てられた機能は実行さ
れない。この場合は、通常のマウス操作のカーソル移動
として処理される。このように領域A1からタッチ動作
を開始しないと、割り当てた機能が実行されないため、
通常のカーソル移動などの延長で領域A1や領域A5に
入ったときでも誤動作しないで済む。
【0042】図8は、操作M1でも操作M2でもない斜
め方向の操作を認識しないようにするための領域の設け
方の一例を示している。図8の領域A1は、図5および
図6の領域A1と同じ形状である。しかし、図8の領域
A5は、図5および図6に比べて縦方向を小さく取って
いる。また、図8の領域A6は、図5および図6に比べ
て横方向を小さく取っている。このようにすることで、
斜め方向の操作を操作M1または操作M2と誤認識せず
に無視することができる。図8では、連続タッチ情報P
1〜P5が存在する。検知点P1の段階で領域A1を始
点として操作が開始されたことを認識する。そして、検
知点P4の段階で領域A1または領域A5または領域A
6のどこでもない領域にあることが認識できる。このよ
うな場合は、領域A1に割り当てられた機能は何も動作
させずに、検知点P4の段階から通常のマウスカーソル
の移動等を行わせる。なお、図8の領域A1、領域A
5、および領域A6のそれぞれの幅と高さは平面入力装
置の感度や操作者の熟練度や癖に応じて設定してもよ
い。
【0043】表5は、平面入力部101で検出される操
作(M1〜M8)と制御部102が出力する信号(SB
1〜SB8)の対応表を示している。平面入力部101
において、操作M1が検出された場合には、領域A1か
ら右方向に移動されたことを示す信号SB1を発信す
る。同様に操作M2から操作M8にはそれぞれ、信号S
B2から信号SB8が対応していることが示されてい
る。
【0044】図9から図13は、実施の形態1における
フローチャートを示している。これらの制御は制御部1
02で行われる。
【0045】図9のST1から開始される。ST2でタ
ッチ状態か否かを示すフラグTを初期化している。ST
3では、平面入力部101での操作された情報を監視し
ている。平面入力部101は、タッチやアンタッチやタ
ップや移動が行われるたびに、それらの情報を信号S1
によって、制御部102に送出する。制御部102で
は、平面入力部101から得た情報を図9のST3で監
視している。ST4では、平面入力部101から送出さ
れた信号S1がタッチ情報であるかどうかを判断してい
る。信号S1がタッチ情報以外(タップ、アンタッチ情
報)であれば、ST5でカーソル移動などの通常のマウ
ス操作として処理される。信号S1がタッチ情報の場合
は、ST6でフラグTを参照することにより、最初にタ
ッチされたのか、タッチ状態のまま移動されたのかを判
断する。最初にタッチされた場合はフラグTが0である
ため、ST7の処理が実行される。ST7では、最初に
タッチされた位置(X1,Y1)を記憶し、J2に戻
る。また、タッチ状態のまま移動された場合は、ST9
で最初にタッチされた場所が領域A1内かどうか判断
し、領域A1内であれば、J3の処理に移る。領域A1
内でない場合は、ST10で領域A2内かどうか判断
し、領域A2内であればJ4の処理に移る。さらに、領
域A1内でも領域A2内でもない場合にはST11で領
域A3内であるかどうか判断し、領域A3内であればJ
5の処理に移る。最初にタッチされた場所が、図3の領
域A1〜A3内のどこでもない場合は、ST12で領域
A4内であるかどうか判断し、領域A4内であれば、J
6の処理に移る。最初にタッチされた場所が、領域A1
〜A4内のどこにも属さない場合は、ST8で通常のマ
ウス操作として処理する。
【0046】図10は、領域A1を始点として操作され
たときの処理に関するフローチャートである。ST13
で現在タッチされている位置が、領域A1内かどうか判
定し、領域内であれば何も処理せずにJ2の処理に戻
る。次にST14で、現在タッチされている位置が領域
A5内かどうか判定し、領域A5内であればST15の
処理に移る。領域A1から領域A5へ移動していること
から、この操作は操作M1であることが認識できる。S
T15では、操作M1に対応する信号SB1を表5より
引き出し、制御部102が記憶部103に対して信号S
2として、信号SB1を送出する。その結果、記憶部1
03は信号SB1に対応する機能を表3と表4とを照合
し、動作番号R1すなわちメニュー表示機能であること
を制御部102に通知する。制御部102では、動作番
号R1であるメニュー表示機能を実行し、J1の処理に
戻る。
【0047】ST14で、現在タッチされている位置が
領域A5内でなければ、ST16の処理に移る。ST1
6では、現在タッチされている位置が領域A6内である
かどうか判定し、領域A6内であれば、ST17の処理
に移る。領域A1から領域A6に移動していることか
ら、この操作は操作M2であることが認識できる。ST
17では、操作M2に対応する信号SB2を表5より引
き出し、以下ST15と同様の処理で信号SB2に対し
て割り当てられた機能を実行し、J1の処理に戻る。
【0048】現在タッチされている位置が、領域A1お
よび領域A5および領域A6のどこにも属さない場合に
は、ST18で通常のマウス操作として処理し、J1の
処理に戻る。以上が、領域A1を始点として操作した場
合の処理の流れである。
【0049】図10と同様に、図11と図12と図13
は、それぞれ領域A2と領域A3と領域A4を始点とし
て操作したときの処理の流れを示している。
【0050】なお、実施の形態では、例えば図5におい
て検知点P4〜P6間のタッチ情報で動作を起動した
が、検知点P4〜P6間のアンタッチ動作で動作を起動
することもできる。
【0051】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
説明する情報処理装置は、表示部にウィンドウを表示す
ることができ、ウィンドウを対象とする操作を効率よく
実行させることができる。
【0052】図14(a)は平面入力部の平面図であ
り、A0は検知可能な領域であり、領域A1〜A4は機
能が割り当てられている領域を示している。図14
(b)は画面に表示されている内容を示している。D1
は全表示領域、D2およびD3はアプリケーションであ
り、この場合二つのアプリケーションが表示されている
ことになる。D4はアプリケーションD2のメニューを
示している。D5はマウスカーソルを示しており、図1
4ではアプリケーションD2上に位置する。
【0053】図15(a)は、平面入力部で領域A1に
タッチし、タッチ状態のまま領域A5に移動させたこと
を示している。領域A1から右方向に移動させる操作に
は、複数ウィンドウのうちのフォーカスを有するアプリ
ケーションのメニューを表示する機能を割り当ててお
り、その機能が実行される。図15(b)の画面上で
は、マウスカーソルD5がメニューD4の先頭項目「フ
ァイル」の位置に移動し、先頭項目「ファイル」の内容
が表示される。同時に、図15(b)の画面では、通常
のマウスカーソル移動処理に切り替えている。従って、
例えば「ファイル」の上にあるマウスカーソルD5を下
方向に移動し、「開く」に置き、タップ動作をするとファ
イルを開くことができる。
【0054】また、図15(b)よりそのままなぞりを
継続すると、マウスカーソルD5は右方向に移動する。
例えば、マウスカーソルD5を「編集」の上に止めると、
その内容D7が表示される(図16(b))。
【0055】図17(a)は、図16(b)でメニュー
の2つ目の項目「編集」が表示された後、その中の2つ
目の項目「コピー」を選択すべく、タッチ状態のまま下
方向に向きを変えて操作したことを示している。図17
(b)が示す画面上では、通常のマウスカーソル操作と
して処理されるため、「コピー」の位置にマウスカーソ
ルD5が移動される。この状態で平面入力部にタップ動
作を行うと所望の項目である「コピー」メニューが選択
される。
【0056】図14から図17の一連の操作では、メニ
ュー表示機能を起動後、指を平面入力部101にタッチ
したまま移動させるだけで、所望のメニューの項目を選
択できる。すなわち、マウスカーソルD5をメニューに
移動させる操作が不要なため最小限のマウス移動操作で
メニューを選択できる。
【0057】ここでは、メニュー機能を割り当てた場合
の有効性について説明したが、アプリケーションを閉じ
る場合や最大化・最小化などの通常ではマウスカーソル
移動が必要な機能を割り当てることにより、マウスカー
ソル移動を最小限にすることができる。
【0058】(実施の形態3)実施の形態3に、平面入
力部に無感領域(第三の特定領域)を設け、不用意な接
触による誤入力をさらに防止した本発明の情報処理装置
を説明する。
【0059】領域A1〜A4およびその付近を不用意に
触れると、その近隣の起動のきっかけを判断する領域A
5〜A12にも連続して触れてしまう場合があり、機能
を実行するつもりがない場合でも実行されてしまう場合
がある。これを解決するために実施の形態3では、始点
となる領域と起動のきっかけを判断する領域との間に、
処理を保留する領域(以下、無感領域とする)を設けて
いる。
【0060】図18では、無感領域に相当する部分は領
域A13〜領域A20である。無感領域A13は領域A
1と領域A5の間に位置しており、領域A1に触れられ
た後、少し右側に揺らいだ操作をしても無感領域A13
で吸収されるため誤動作しない。領域A1からタッチを
開始し、タッチ状態のまま領域A5に移動させるには、
領域A1から右方向に移動させるという意思を持って操
作しないと操作できない。また、無感領域A14は領域
A1から下方向の操作と単なる操作の揺らぎとを判別す
るために領域A1と領域A6の間に設けられている。無
感領域A15〜A20についても同様である。操作M1
からM8は、領域A1からA4を始点とした操作を示し
ている。なお、無感領域は広げすぎると、割り当てた機
能を実行できなくなり、狭すぎると意図していないとき
に実行されてしまう。無感領域A13〜A20は、平面
入力装置の感度や操作者の熟練度や癖などに応じて、検
知動作開始領域A1〜A4や動作開始のタイミングを検
知する領域A5〜A12とともに、幅と高さを調整する
ことで最適な状態に設定することが可能である。
【0061】図19は、図18の領域A1付近を拡大し
たものである。操作M1は、領域A1でタッチが開始さ
れ、無感領域A13をタッチ状態のまま通過し、さらに
タッチ状態のまま領域A5に入るという操作である。同
様に、操作M2は、領域A1でタッチが開始され、無感
領域A14をタッチ状態のまま通過し、さらにタッチ状
態のまま領域A6に入るという操作である。
【0062】図20は、無感領域を導入した場合に、斜
めに操作するというあいまいな操作を排除できる例を示
している。操作M10は、連続タッチ情報P1〜P6と
して認識される。検知点P1は最初にタッチされた位置
であり、領域A1が始点となっているため、割り当てた
機能を実行する可能性がある。検知点P2は領域A1内
であり、この段階では継続的に監視を続ける。検知点P
3および検知点P4は、無感領域A13内にあるため、
特にアクションは行わない。しかし、検知点P5の位置
に来たときには、どの領域にも属していないため、通常
のカーソル移動処理に切り替える。検知点P6も通常の
カーソル移動として処理される。したがって、この場合
には領域A1に割り当てられた機能は実行されず、通常
のマウスカーソル移動のみが行われる。
【0063】図21は、領域A1付近を少し触った場合
の誤操作を排除する例を示している。領域A1でタッチ
が開始され、無感領域A13にタッチ状態のまま入った
だけでは、割り当てられた機能は実行されない。さらに
この場合はA1に戻っているが、領域A5にも領域A6
にも入っていないため領域A1に割り当てられた機能は
実行されない。
【0064】図22は、領域A1から右方向に操作した
ときに割り当てられた機能が実行される場合の例を示し
ている。一連の操作(M13およびM14およびM1
5)は、連続タッチ情報P1〜P10で検知される。検
知点P1で領域A1を始点とするタッチ動作が開始され
ている。検知点P5にて領域A5に割り当てられた機能
が起動され、これ以降は通常のマウス操作のモードとな
る。連続タッチ情報P6〜P10はタッチされた状態の
まま移動されており、マウスカーソル移動処理が実行さ
れる。この場合は、領域A1に割り当てた起動を実行さ
せた操作の延長でマウスカーソルの移動が行えるため、
割り当てられている機能がメニュー表示などのその後選
択を必要とする機能の場合に特に有効である。
【0065】図23〜図27は、実施の形態3の一実施
例におけるフローチャートを示している。
【0066】図23は図9のフローチャートと同じ流れ
になっている。
【0067】図24は、図18の領域A1を始点として
操作されたときの処理に関するフローチャートである。
ST113で現在タッチされている位置が、図18の領
域A1内かどうか判定し、領域内であれば何も処理せず
に、J2の処理に戻る。次にST114で、現在タッチ
されている位置が図18の無感領域A13内かどうか判
定し、領域A13内であれば、何も処理せずにJ2の処
理に戻る。領域A13内でなければST115の処理に
移る。ST115で、現在タッチされている位置が図1
8の無感領域A14内かどうか判定し、領域A14内で
あれば、何も処理せずにJ2の処理に戻る。領域A13
内でも領域A14内でもなければST116の処理に移
る。次にST116で、現在タッチされている位置が図
18の領域A5内かどうか判定し、領域A5内であれ
ば、ST117の処理に移る。領域A1から領域A5に
移動していることから、この操作は図18の操作M1で
あることが認識できる。ST117では、操作M1に対
応する処理を実行し、J1の処理に戻る。ST116
で、現在タッチされている位置が領域A5内でなけれ
ば、ST118の処理に移る。ST118では、現在タ
ッチされている位置が領域A6内であるかどうか判定
し、領域A6内であれば、ST119の処理に移る。領
域A1から領域A6に移動していることから、この操作
は図18の操作M2であることが認識できる。ST11
9では、操作M2に対応する機能を実行し、J1の処理
に戻る。現在タッチされている位置が、領域A1および
領域A5および領域A6のどこにも属さない場合には、
ST120で通常のマウス操作として処理し、J1の処
理に戻る。以上が、領域A1を始点として操作した場合
の処理の流れである。
【0068】図24と同様に、図25と図26と図27
は、それぞれ領域A2と領域A3と領域A4を始点とし
て操作したときの処理の流れを示している。
【0069】(実施の形態4)本発明の実施の形態4に
係る情報処理装置は、始点を示す第一の特定領域と始点
が到達した二つの第二の特定領域との組合せに対して動
作を割り当てた対応表を有し、これにより、第一の特定
領域に対してより多くの動作を割り当てることができ
る。
【0070】
【表6】
【0071】図28は、平面入力部の左上隅を拡大した
ものである。領域A101からの一連の操作(M101
〜M106)には、表6に示す機能が割り当てられてい
る。領域A101をタッチ動作の始点として、タッチ状
態を維持したまま移動させることにより、領域A101
に割り当てられている4つの機能F1〜F4を絞り込ん
でいき、選択肢がひとつになったところで機能を実行す
る。図28の領域A101でタッチ動作を開始し、タッ
チ状態を維持したまま領域A102に移動した場合には
操作M101が実行されたものと定義している。同様に
領域A101から領域A103に移動した場合には操作
M102が実行されたものとしている。以下同様に、操
作M103〜M106を定義している。表6の状態1
は、初期状態を示しており、領域A101と同様の始点
となる領域が他にもあり、平面入力装置全体として実行
できる機能がF1〜Fnまであることを示している。こ
の初期状態で、図28の領域A101にタッチしたとき
には、選択肢は領域A101に割り当てられた機能F1
〜F4に絞られることが表6の状態2に示されている。
さらに、その状態で、操作M101の操作を行うと機能
F1とF2の2つに絞り込まれることは、表6の状態3
に示されている。さらに操作M103を行うと機能はF
1のみに絞り込まれる。この段階で機能F1を実行する
ことができる。
【0072】図29は、機能を絞り込んでいる過程でそ
の絞り込みをキャンセルするための動作を示している。
図29には図28と同様の領域間での移動を検知するこ
とにより、操作M111〜M116を定義している。例
えば、表6の状態3のときに、図29の操作M111を
行うと表6の状態2に戻すことができる。
【0073】図30〜図32にフローチャートを示す。
図30〜図32は、図28の領域A101を始点とする
一連の操作を検知するフローチャートである。
【0074】図30のST201から開始される。ST
202では、図28のA101にタッチされているかど
うか判定する。始点となる領域が複数存在する場合は、
領域の数だけ同種の判定処理が入ることになる。ST2
02でA101にタッチされたと検出された場合は、S
T203の処理に移る。ST203では、アンタッチを
検出したかどうか判定する。アンタッチを検出した場合
にはJ1に戻る。アンタッチを検出しなかった場合には
ST204の処理に移る。ST204では、領域A10
2にタッチしたかどうか判定する。領域A102にタッ
チされた場合は、J3の処理に移る。領域A102にタ
ッチされなかった場合は、ST205で領域A103に
タッチされたかどうか判定する。領域A102と領域A
103のどちらにもタッチされていないときにはJ2に
戻り、アンタッチあるいは領域A102へのタッチある
いは領域A103へのタッチが発生するまで繰り返す。
【0075】図31は、図28の領域A102にタッチ
された以降の処理を示している。J3の時点では、実行
されるべき機能はF1とF2に絞り込まれている。ST
206で、アンタッチを検出した場合にはJ1に戻り、
最初から処理を開始する。アンタッチを検出しなかった
場合はST207で、領域A104にタッチされたかど
うか判定する。領域A104にタッチされた場合は、S
T208で機能F1に絞り込まれているためこれを実行
し、J1の処理に戻る。ST207で領域A104にタ
ッチされなかった場合は、ST209で領域A106に
タッチされたかどうかを判定する。領域A106にタッ
チされた場合はST210で機能F2を実行する。さら
に、領域A104にもA106にもタッチされなかった
場合はA101にタッチされたかどうか判定する。A1
01にタッチされた場合は、処理をJ2に戻し、タッチ
されなかった場合はJ3に処理を戻す。領域A101に
タッチされた場合は、図29の操作M111に相当して
いる。なお、図31のフローチャートでは、操作M11
3とM114に相当する操作は検知していないが、ST
208やST210の部分で検知することにより実現で
きる。すなわち、ST208やST210でそれぞれ機
能F1やF2を起動させるのではなく、平面入力装置に
付属のボタン等のクリックなどのタイミングで機能を動
作させるようにし、ST206およびST207および
ST208およびST210と同様の領域判定によりひ
とつ前の領域に戻ったかどうか判別するようにして操作
M113とM114に相当する操作を検知することがで
きる。
【0076】図32は、領域A103にタッチされた以
降の処理を示しており、処理の流れは図31と同様であ
る。
【0077】(実施の形態5)本発明の実施の形態5に
係る情報処理装置は、タッチの始点を検出する第一の特
定領域と、特定領域から特定方向に平行になぞられた方
向との組合せに対して動作を割り付けた対応表を有す
る。
【0078】図33は、タッチ開始位置とその後の移動
方向により操作する場合の領域と操作を示している。A
201はタッチの始点を検知する特定領域、検知点P1
は、タッチが開始されたことを示すものである。また、
操作M201〜操作M204はX−Y軸に平行な4方向
の操作を示しており、タッチを開始された位置とは無関
係に認識されるものである。図34は、操作の認識方法
の例を示している。例えば、操作M201は連続タッチ
情報P1〜P3により認識できる。検知点P1から検知
点P2の間隔の長さと検知点P2から検知点P3の長さ
を加えた値があらかじめ定めた値を超えるときに操作M
201として認識させてもよい。また、ある一定時間内
で動いた検知点の間隔の長さを合計して、これを指標に
して操作M201を検出してもよい。
【0079】表7は、図33の領域A201を始点とし
て操作される場合に複数の状態を作り出すことを示して
おり、個々の段階に特定の機能を割り当てることが可能
となる。表7の状態1は、初期状態を示しており、領域
A201以外に割り当てられた機能も選択肢として残っ
ていることを意味している。また、状態2は領域A20
1にタッチされた状態であり、領域A201に割り当て
られた複数の機能が選択されたこと意味している。さら
に、状態3は、状態2で操作M201を行った結果であ
り、ここに何らかの機能を割り当ててもよい。さらに、
状態8は、状態3で操作M202を行った結果であり、
この段階に機能を割り当てることもできる。他の状態に
ついても、特定領域へのタッチ動作とそこからの操作の
より機能割り当て可能な状態を作り出すことができるこ
とを示している。
【0080】
【表7】
【0081】図35は、図33の領域A201に相当す
る領域を複数持たせる場合の割り当て例を示しており、
領域A301〜A306がその領域に相当する。操作M
201〜M204は、図33で示したものと同等であ
る。図35では、領域A301〜A306の6ヵ所のそ
れぞれに表7と同様の状態を持たせて、多くの機能を割
り当てることができる。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、指が触れ
ただけでアプリケーションやメニューが起動される誤動
作を防止するとともに、ウィンドウ操作をカーソル移動
なしにすばやく実行でき、特定領域のダブルタップを利
用した機能割り当てと比較して誤動作が少なく、起動が
容易になるという有利な効果が得られる。さらに、ひと
つの領域に複数機能を割り当てできるとともに、ウィン
ドウのメニュー表示機能などを割り当てた場合には、機
能を実行するための操作の延長上で項目選択などの操作
が行え、カーソル移動を最小限にできるという有利な効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における情報処理装置の
構成図
【図2】本発明の実施の形態1における情報処理装置の
平面入力部の平面図
【図3】本発明の実施の形態1における平面入力部の操
作を示す平面図
【図4】本発明の実施の形態1における平面入力部の操
作を示す拡大図
【図5】本発明の実施の形態1における動作開始タイミ
ングの検知例(1)を示す図
【図6】本発明の実施の形態1における動作開始タイミ
ングの検知例(2)を示す図
【図7】本発明の実施の形態1において動作が開始され
ない操作例を示す図
【図8】本発明の実施の形態1における平面入力部の始
点の移動を示す平面図
【図9】本発明の実施の形態1における制御部での処理
を示すフローチャート
【図10】本発明の実施の形態1における制御部での処
理を示すフローチャート
【図11】本発明の実施の形態1における制御部での処
理を示すフローチャート
【図12】本発明の実施の形態1における制御部での処
理を示すフローチャート
【図13】本発明の実施の形態1における制御部での処
理を示すフローチャート
【図14】(a)本発明の実施の形態2における平面入
力部の平面図 (b)本発明の実施の形態2における初期状態のウィン
ドウを示す図
【図15】(a)本発明の実施の形態2において平面入
力部への操作を示す平面図 (b)表記操作によるウィンドウのメニュー表示を示す
【図16】(a)本発明の実施の形態2において平面入
力部への操作を示す平面図 (b)表記操作によるウィンドウのメニュー選択を示す
【図17】(a)本発明の実施の形態2において平面入
力部への操作を示す平面図 (b)表記操作によるウィンドウのメニュー選択・決定
を示す図
【図18】本発明の実施の形態3における平面入力部の
平面図
【図19】上記A1領域の拡大図
【図20】上記A1領域での誤操作検知の例(1)を示
す図
【図21】上記A1領域での誤操作検知の例(2)を示
す図
【図22】上記A1領域での動作タイミング検知例を示
す図
【図23】無感領域導入時の制御部での処理を示すフロ
ーチャート
【図24】無感領域導入時の制御部での処理を示すフロ
ーチャート
【図25】無感領域導入時の制御部での処理を示すフロ
ーチャート
【図26】無感領域導入時の制御部での処理を示すフロ
ーチャート
【図27】無感領域導入時の制御部での処理を示すフロ
ーチャート
【図28】本発明の実施の形態4における平面入力部に
おいて動作を絞り込むための操作の例を示す図
【図29】本発明の実施の形態4における平面入力部に
おいて絞り込みをキャンセルするための操作の例を示す
【図30】本発明の実施の形態4における制御部での処
理を示すフローチャート
【図31】本発明の実施の形態4における制御部での処
理を示すフローチャート
【図32】本発明の実施の形態4における制御部での処
理を示すフローチャート
【図33】本発明の実施の形態5における平面入力部へ
の操作方法を説明する図
【図34】本発明の実施の形態5において始点の動きに
より移動方向を検出する例を示す図
【図35】本発明の実施の形態5における平面入力部の
特定領域の平面図
【符号の説明】
101 平面入力部 102 制御部 103 記憶部 104 表示部 S1 平面入力部が検知した操作情報を制御部に伝達す
ることを示す信号 S2 制御部が平面入力部での操作に応じた動作に関す
る情報を要求する信号 S3 制御部が記憶部に記憶された動作に関する情報を
受け取る信号 S4 制御部が実行された動作を表示部に反映させるた
めの信号 A0 平面入力部の操作可能な全領域 A1 検知動作開始領域(左上) A2 検知動作開始領域(右上) A3 検知動作開始領域(左下) A4 検知動作開始領域(右下) A5 動作開始タイミングを検知する領域(左上の右隣) A6 動作開始タイミングを検知する領域(左上の下隣) A7 動作開始タイミングを検知する領域(右上の左隣) A8 動作開始タイミングを検知する領域(右上の下隣) A9 動作開始タイミングを検知する領域(左下の右隣) A10 動作開始タイミングを検知する領域(左下の上
隣) A11 動作開始タイミングを検知する領域(右下の左
隣) A12 動作開始タイミングを検知する領域(右下の上
隣) A101 検知動作開始領域 A102〜A106 動作機能絞り込みタイミングを検
知する領域 A201〜A206 平面入力部の8ヶ所に操作開始点
を設けた場合の例 M1 動作を開始させるための操作例(1) M2 動作を開始させるための操作例(2) M3 動作を開始させるための操作例(3) M4 動作を開始させるための操作例(4) M5 動作を開始させるための操作例(5) M6 動作を開始させるための操作例(6) M7 動作を開始させるための操作例(7) M8 動作を開始させるための操作例(8) M9 誤操作の例(1) M10 誤操作の例(2) M11 誤操作の例(3) M12 動作を開始させるための操作例(9) M101〜M106 動作機能を絞り込むための操作例 M111〜M116 動作機能の絞り込みをキャンセル
するための操作例 M201〜M204 検知した操作方向 P1 平面入力部の操作の検知点 P2 平面入力部の操作の検知点 P3 平面入力部の操作の検知点 P4 平面入力部の操作の検知点 P5 平面入力部の操作の検知点 P6 平面入力部の操作の検知点 P7 平面入力部の操作の検知点 P8 平面入力部の操作の検知点 P9 平面入力部の操作の検知点 P10 平面入力部の操作の検知点 D1 画面表示領域 D2 フォーカスを有するアプリケーション D3 フォーカスを持たないアプリケーション D4 フォーカスを有するアプリケーションのメニュー D5 マウスカーソル D6 メニュー項目(1) D7 メニュー項目(2)

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の機能が割り当てられた第一の特定
    領域および当該第一の特定領域に隣接して設けられた第
    二の特定領域から成る特定領域を有し、当該特定領域に
    対する指示手段の接触の有無を示す接触情報を取得する
    平面入力部と、 前記第一の特定領域および第二の特定領域の組合せに対
    して、前記機能を実現する動作を割り当てた対応表を記
    憶する記憶部と、 前記接触情報と前記対応表とにもとづいて、連続して接
    触された前記第一の特定領域および前記第二の特定領域
    の組合せに応じて動作を起動する制御部とを備え、 前記制御部は、前記接触情報が前記第一の特定領域を始
    点とするときにのみ、前記接触情報と前記対応表とにも
    とづいて、複数の動作を選択的に起動する情報処理装
    置。
  2. 【請求項2】 複数の機能が割り当てられた第一の特定
    領域、当該第一の特定領域の周囲に設けられた第二の特
    定領域、当該第一の特定領域と当該第二の特定領域の間
    にそれぞれに隣接して設けられた第三の特定領域から成
    る特定領域を有し、当該特定領域に対する指示手段の接
    触の有無を示す接触情報を取得する平面入力部と、 前記特定領域の組合せに対して、前記機能を実現する動
    作を割り当てた対応表を記憶する記憶部と、 前記接触情報が前記第一の特定領域を始点とするとき
    に、当該接触情報と前記対応表とにもとづいて、連続し
    て接触された前記特定領域の組合せに応じて動作を起動
    する制御部とを備え、 前記制御部は、前記接触情報が前記第三の特定領域を示
    している場合には、前記動作の起動を保留する情報処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記接触情報が前記第二の特定領域を示
    す場合に、前記動作を起動する請求項1および請求項2
    の何れかに記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記接触情報が前記第一の特定領域と前
    記第二の特定領域とが前記指示手段によって連続して接
    触されたことを示す場合に、前記制御部は前 記動作を起
    動できる請求項1および請求項2の何れかに記載の情報
    処理装置。
  5. 【請求項5】 前記接触情報が前記第一の特定領域と前
    記第二の特定領域とが前記指示手段によって連続して接
    触されたことを示す場合に、前記制御部は前記動作を起
    動する請求項1および請求項2の何れかに記載の情報処
    理装置。
  6. 【請求項6】 複数の機能が割り当てられた第一の特定
    領域、当該第一の特定領域に隣接して設けられた第二の
    特定領域、および当該第二の特定領域に隣接して設けら
    れた第三の特定領域から成る特定領域を有し、当該特定
    領域に対する指示手段の接触の有無を示す接触情報を取
    得する平面入力部と、 前記特定領域の組合せに対して、前記機能を実現する動
    作を割り当てた対応表を記憶する記憶部と、 前記接触情報が前記第一の特定領域を始点とするとき
    に、当該接触情報と前記対応表とにもとづいて、連続し
    て接触された前記特定領域の組合せに応じて動作を起動
    する制御部とを備え、 前記接触情報が、前記第二の特定領域と前記第三の特定
    領域との連続した接触を示す場合に、前記制御部は前記
    動作を起動する情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記接触情報は、前記指示手段と前記平
    面入力部との接触状態を所定時間間隔で検出した複数の
    接触点で示す情報からなり、前記制御部は前記第一の特
    定領域および前記第二の特定領域の何れかに含まれる接
    触点の検出後に動作を起動する請求項1、請求項2、お
    よび請求項6の何れかに記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記制御部は、前記接触情報の接触点に
    もとづき、前記指示手段の移動速度に応じて前記動作を
    起動する接触点を決定する請求項7に記載の情報処理装
    置。
  9. 【請求項9】 複数のウィンドウを表示する表示部をさ
    らに有し、 前記記憶部は、前記特定領域に割り当てられた機能とし
    てアクティブなウィンドウを対象とする動作をさらに記
    憶し、 前記表示部にウィンドウ画面が表示されているときに、
    前記制御部は、前記接触情報と記憶部に記憶された動作
    とにもとづいて、入力モードを通常のマウス操作モード
    に切り替えるとともに、前記ウィンドウ画面上のマウス
    カーソルをメニ ュー項目に移動させる請求項1、請求項
    2、および請求項6の何れかに記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記制御部は、マウスカーソルがフォ
    ーカスするウィンドウ画面を対象として前記動作を実行
    する請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 前記接触情報が前記指示手段が前記第
    一の特定領域を始点として互いに直交する2軸で規定さ
    れる4つの所定方向の何れかに所定長以上移動されたこ
    とを示す場合に、複数の動作を選択的に起動する請求項
    1、請求項2、および請求項6の何れかに記載の情報処
    理装置。
  12. 【請求項12】 前記第一の特定領域は、前記平面入力
    部の隅に設けられる請求項1、請求項2、および請求項
    6の何れかに記載の情報処理装置。
  13. 【請求項13】 情報処理装置の入力面上に隣接して配
    置された、複数の機能が割り当てられた第一の特定領域
    と当該第一の特定領域に隣接して設けられた第二の特定
    領域から成る特定領域に指示手段で連続的に接触して、
    当該第一の特定領域の1つに割り当てられた機能を実行
    させる方法であって、 前記特定領域に対する前記指示手段の接触の有無を示す
    接触情報を取得する接触情報取得ステップと、 連続する複数個の特定領域の組合せに対して、前記機能
    を実現する動作を割り当てた対応表を記憶する記憶ステ
    ップと、 前記接触情報が前記第一の特定領域を始点とするときに
    のみ、前記接触情報と前記対応表とにもとづいて、連続
    して接触された前記第一の特定領域および前記第二の特
    定領域の組合せに応じて前記動作を起動する制御ステッ
    プとを備え、 前記第一の特定領域を始点として、連続して接触する特
    定領域の組合せに応じて、複数の動作を選択的に起動す
    る方法。
  14. 【請求項14】 情報処理装置の入力面上に隣接して配
    置された、複数の機能が割り当てられた第一の特定領
    域、当該第一の特定領域の周囲に設けられた第二の特定
    領域、当該第一の特定領域と当該第二の特定領域の間に
    それぞれに隣接して設けられた第三の特定領域から成る
    特定領域に指示手段で連続的に接触して、当該第一の特
    定領域の1つに割り当てられた機能を実行させる方法で
    あって、 前記特定領域に対する前記指示手段の接触の有無を示す
    接触情報を取得する接 触情報取得ステップと、 連続する複数個の特定領域の組合せに対して、前記機能
    を実現する動作を割り当てた対応表を記憶する記憶ステ
    ップと、 前記接触情報が前記第一の特定領域を始点とするときに
    のみ、前記接触情報と前記対応表とにもとづいて、連続
    して接触された前記第一の特定領域、前記第二の特定領
    域、および前記第三の特定領域の組合せに応じて前記動
    作を起動する制御ステップとを備え、 前記制御ステップは、前記接触情報が前記第3の領域で
    の接触を示す場合には、前記動作の起動を保留する方
    法。
  15. 【請求項15】 前記制御ステップは、前記接触情報
    が、前記第二の特定領域における接触を示す場合に、前
    記動作の起動を実施する請求項13および請求項14の
    何れかに記載の方法。
  16. 【請求項16】 情報処理装置の入力面上に隣接して配
    置された、数の機能が割り当てられた第一の特定領域、
    当該第一の特定領域に隣接して設けられた第二の特定領
    域、および当該第二の特定領域に隣接して設けられた第
    三の特定領域から成る特定領域に指示手段で連続的に接
    触して、当該第一の特定領域の1つに割り当てられた機
    能を実行させる方法であって、 前記特定領域に対する前記指示手段の接触の有無を示す
    接触情報を取得する接触情報取得ステップと、 連続する複数個の特定領域の組合せに対して、前記機能
    を実現する動作を割り当てた対応表を記憶する記憶ステ
    ップと、 前記接触情報が前記第一の特定領域を始点とするとき
    に、当該接触情報と前記対応表とにもとづいて、連続し
    て接触された前記第一の特定領域、前記第二の特定領
    域、および前記第三の特定領域の組合せに応じて動作を
    起動する制御ステップを備え、 前記制御ステップは、前記接触情報が前記第二の特定領
    域と前記第三の特定領域との連続した接触を示す場合
    に、前記動作を起動する方法。
  17. 【請求項17】 前記制御ステップは、前記接触情報が
    前記指示手段が前記第一の特定領域を始点として互いに
    直交する2軸で規定される4つの所定方向の 何れかに所
    定長以上移動されたことを示す場合に、複数の動作を選
    択的に起動する請求項13、請求項14、および請求項
    16の何れかに記載の方法。
  18. 【請求項18】 コンピュータに読み込まれることによ
    って、当該コンピュータが実行できるコンピュータコー
    ド手段を備えたコンピュータにより読みとりが可能な媒
    体であって、 情報処理装置の入力面上に隣接して配置された、複数の
    機能が割り当てられた第一の特定領域と当該第一の特定
    領域に隣接して設けられた第二の特定領域から成る特定
    領域に指示手段で連続的に接触して、当該第一の特定領
    域の1つに割り当てられた機能を実行させるための、 前記特定領域に対する前記指示手段の接触の有無を示す
    接触情報を取得する接触情報取得ステップと、 連続する複数個の特定領域の組合せに対して、前記機能
    を実現する動作を割り当てた対応表を記憶する記憶ステ
    ップと、 前記接触情報が前記第一の特定領域を始点とするときに
    のみ、前記接触情報と前記対応表とにもとづいて、連続
    して接触された前記第一の特定領域および前記第二の特
    定領域の組合せに応じて動作を起動する制御ステップと
    が記録された媒体。
  19. 【請求項19】 コンピュータに読み込まれることによ
    って、当該コンピュータが実行できるコンピュータコー
    ド手段を備えたコンピュータにより読みとりが可能な媒
    体であって、 情報処理装置の入力面上に隣接して配置された、複数の
    機能が割り当てられた第一の特定領域、当該第一の特定
    領域の周囲に設けられた第二の特定領域、当該第一の特
    定領域と当該第二の特定領域の間にそれぞれに隣接して
    設けられた第三の特定領域から成る特定領域に指示手段
    で連続的に接触して、当該第一の特定領域の1つに割り
    当てられた機能を実行させるための、 前記特定領域に対する前記指示手段の接触の有無を示す
    接触情報を取得する接触情報取得ステップと、 連続する複数個の特定領域の組合せに対して、前記機能
    を実現する動作を割り当てた対応表を記憶する記憶ステ
    ップと、 前記接触情報が前記第一の特定領域を始点とするときに
    のみ、前記接触情報と前記対応表とにもとづいて、連続
    して接触された前記第一の特定領域、前記第二の特定領
    域、および前記第三の特定領域の組合せに応じて前記動
    作を起動すると共に前記接触情報が前記第3の領域での
    接触を示す場合には、前記動作の起動を保留する制御ス
    テップとが記録された媒体。
  20. 【請求項20】 コンピュータに読み込まれることによ
    って、当該コンピュータが実行できるコンピュータコー
    ド手段を備えたコンピュータにより読みとりが可能な媒
    体であって、 情報処理装置の入力面上に隣接して配置された、数の機
    能が割り当てられた第一の特定領域、当該第一の特定領
    域に隣接して設けられた第二の特定領域、および当該第
    二の特定領域に隣接して設けられた第三の特定領域から
    成る特定領域に指示手段で連続的に接触して、当該第一
    の特定領域の1つに割り当てられた機能を実行させるた
    めの、 前記特定領域に対する前記指示手段の接触の有無を示す
    接触情報を取得する接触情報取得ステップと、 連続する複数個の特定領域の組合せに対して、前記機能
    を実現する動作を割り当てた対応表を記憶する記憶ステ
    ップと、 前記接触情報が前記第一の特定領域を始点とすると共に
    前記第二の特定領域と前記第三の特定領域との連続した
    接触を示す場合に、当該接触情報と前記対応表とにもと
    づいて、連続して接触された前記第一の特定領域、前記
    第二の特定領域、および前記第三の特定領域の組合せに
    応じて動作を起動する制御ステップとが記録された媒
    体。
  21. 【請求項21】 コンピュータに読み込まれることによ
    って、当該コンピュータが実行できるコンピュータコー
    ド手段を備えたコンピュータにより読みとりが可能な媒
    体であって、 前記制御ステップは、前記接触情報が前記指示手段が前
    記第一の特定領域を始点として互いに直交する2軸で規
    定される4つの所定方向の何れかに所定長以上移動され
    たことを示す場合に、複数の動作を選択的に起動する請
    求項18、請求項19、および請求項20の何れかに記
    載の媒体。
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