JP3249113B2 - ミシンの刺しゅうデータ生成方法 - Google Patents

ミシンの刺しゅうデータ生成方法

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JP3249113B2
JP3249113B2 JP26646290A JP26646290A JP3249113B2 JP 3249113 B2 JP3249113 B2 JP 3249113B2 JP 26646290 A JP26646290 A JP 26646290A JP 26646290 A JP26646290 A JP 26646290A JP 3249113 B2 JP3249113 B2 JP 3249113B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミシンの刺しゅうデータ生成方法に係わ
り、簡単な操作により原画パターンから読み込まれた原
画データに基づき刺しゅうデータを生成するミシンの刺
しゅうデータ生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、イメージスキャナ等の画像入力装置で原画パタ
ーンから読み込まれた原画データから画像処理により縫
いデータを作成し、該縫いデータに基づき刺しゅう縫い
を行う場合、原画データのドットの不連続の部分に対し
ては、その間に縫目を形成しないジャンプ縫いを行うの
が一般的である。 例えば原画パターンから読み込んだ原画データを画像
処理した後の原画データに対して、第12図に示すよう
に、奇数回目のサーチは第1端点Aから行内を右方向
に、かつ1ラインづつ矢印Coで示すように下方に向かっ
て行い、原画データ(以後ドットデータ)にぶつかりそ
れが途切れるまで行い、右下の第2端点Bまで繰り返
し、また偶数回目のサーチは第13図に示すように右下の
第2端点Bから左方向に、ドットデータにぶつかりそれ
が途切れるまで行い、かつ1ラインづつ矢印Ceで示すよ
うに上方に向かって行い左上の第1端点Aまで繰り返し
行う。 原画データのサーチによる針落点を設定するアルゴリ
ズムの例として、以下に示す2つのアルゴリズムによる
場合について説明する。 以下に示すアルゴリズムは、本願と同一出願人による
平成2年9月5日出願の特許願「ミシンの刺しゅうデー
タ生成方法」と同様であり、ここではそれらを要約して
示すが、詳細については前記特許願を参照のこと。 ・アルゴリズム1 サーチによりドットデータを検出した座標を最初の針
落点とし、そこから一定ピッチで針落点を設定して行き
ドットデータが検出されなくなる直前の座標をそのサー
チの最後の針落点とし、前回のサーチによる最後の針落
点座標と今回のサーチによる最初にドットデータが検出
された座標とを結ぶ直線が、スキャン方向に対し逆方向
でかつ前記直線に対して今回のサーチによるドットデー
タが検出された左右方向位置に対してのみ、前記直線上
に前回の最後の針落点から一定ピッチの整数倍の座標位
置に針落点を設定し、今回の最初にドットデータが検出
された座標を今回のサーチによる最初の針落点に設定す
る。 ・アルゴリズム2 以前のサーチによる最後の針落点のラインに対して、
今回のサーチで最初にドットデータを検出した座標のラ
インが2ライン以上離れている場合は、今回の最初のド
ットデータの座標を針落点に設定し、その間に針落点を
設定しない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような条件で原画パターンから縫いデータを作成
すると、その縫いデータに基づき形成される縫目は、ジ
ャンプ縫いによる渡り糸が残る。 これらの渡り糸は、刺しゅう縫いが終わった後に鋏み
等を用いて手作業により取り除く必要があるが、刺しゅ
う部分との区別がつきにくかったりしてその作業に余分
な手間や時間がかかり、特に取り除く渡り糸の数が多い
場合には、その傾向が顕著となり、課題となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のミシンの刺しゅ
うデータ生成方法は、原画パターンから原画データを読
み込み、該原画データから画像処理により刺しゅうデー
タを作成するミシンの刺しゅうデータ生成方法におい
て、原画パターンを表す原画データを読み込むステップ
と、該原画データを原画パターンに対応させて記憶する
ステップと、該記憶された原画データを所定の開始点か
ら所定の方向に複数の行を設定し、各行を順次前記所定
の方向に走査して最初のブロックを検出するステップ
と、該最初のブロックの前記走査方向の始端と終端を検
出し、該始端を刺しゅう開始点とし、該終端を刺しゅう
終了点とするステップと、前記刺しゅう終了点周囲の所
定の領域内を更に走査して次に刺しゅうする原画データ
の次のブロックを検出するステップと、該次のブロック
を検出するステップで、次のブロックを検出できない
時、前記刺しゅう終了点を開始点として前記所定の方向
に複数の行を設定し、前記所定の方向に走査して次のブ
ロックを検出するステップと、前記ステップにより検出
された次に刺しゅうする原画データの次のブロックの前
記走査方向の始端と終端を検出し、該始端と終端の中、
前のブロックの刺しゅう終了点と近いものを次の刺しゅ
う開始点とするステップと、前記原画データのブロック
の刺しゅう開始点から刺しゅう終了点までの間に刺しゅ
う縫いを実行するための刺しゅうデータを生成するステ
ップと、前記刺しゅう終了点から次に刺しゅうするブロ
ックの刺しゅう開始点へジャンプ縫いさせる刺しゅうデ
ータを生成するステップとを備えたことを特徴とする。 上記構成により、原画パターンから原画データを読み
取り、刺しゅうデータを作成するに際し、ジャンプ糸の
数を減少することが可能になる。 また、前記ブロックの始端と終端を検出する際に、所
定方向に複数の行を設定して、各行を順次走査してサー
チし、該サーチ方向の逆方向の未サーチの原画データが
ある場合に、該原画データを前記走査方向と逆方向に走
査してサーチし、新たな端部を検出し、該新たな端部を
更なる刺しゅう開始点とするステップを、更に備える構
成により、サーチ方向と逆方向の原画データの有無をチ
ェックし、原画データがある場合には逆方向走査による
サーチを行って新たな端部を検出するから、複雑な形状
においても確実に渡り線の数を1ブロック1本とするこ
とが可能になる。 更に前記刺しゅう縫いデータを生成するステップにお
いて、ブロックの左右端を除いた各針落ち点を予め決め
られた位置に関係付けて設定する構成により、予め決め
られた位置に関係付けて針落ち点が設定されるから、縫
い目の揃った縫い目データを得ることができる。 上記特徴点を更に詳説すれば次の通りである。
【0005】 本発明は、原画パターンから原画データを読み込み原
画データに基づき画像処理により作成された縫いデータ
に基づき刺しゅうを行うものにおいて、縫いデータ作成
手段により原画パターンから画像入力装置により読み込
まれた原画データを画像処理により疑似的なブロックに
分けて処理し、各ブロック間の渡り糸が1本となるよう
にして刺しゅうデータを生成するので、 第1に、従来例と比較して渡り糸の数が大幅に減少
し、その結果、それらをを取り除く作業が著しく簡略化
され、また各ブロック間を結ぶ渡り線の長さを短いもの
とすることができ、 また第2に、各ブロックの針落点はそれらの輪郭を除
いては予め定められた座標に設定されるので、従来のよ
うに縫目が輪郭に影響されて不自然な縞模様を呈すると
いったことがなくなり、また更に画像ブロック内は上下
方向に連続して縫われるので、これらが相俟って、従来
例のように本発明における各ブロックに相当する部分の
内部で縫目の重なりや隙間等の不自然な縫目部分が発生
することがなく、美麗な刺しゅう模様を形成できる等、
顕著な作用がある。
【0006】
【発明の実施の形態】 【実施例】
以下、本発明を実施例により説明する。
【0007】 ○縫いデータ作成装置の構成 まず、第2図を参照しながら縫いデータ作成装置の構
成について説明する。 縫いデータ作成装置10は、該装置をイメージスキャナ
入力モードにする操作キー部11、後記する原画データの
画像処理に関連する表示を行う表示装置12を備え、該装
置の側面には画像入力装置としてのイメージスキャナ20
を専用ケーブル21で接続するためのプラグ受けおよび外
部記憶媒体としてのRAMカード30をセットして作成され
た縫いデータを書き込むためのカード書き込み部13が配
設されている。 縫いデータ作成装置10には図示しないが、画像処理プ
ログラム等が記憶されたリードオンリーメモリROM、画
像処理の過程で原画データを記憶するVRAM領域、および
画像処理の過程でデータ等を一時記憶するワークエリア
等の各領域をそなえたランダムアクセスメモリRAMおよ
びこれらを総合的に制御する中央演算装置CPU等が内蔵
されている。 イメージスキャナ20は本実施例では有効読み取り幅63
mmで、階調出力が白黒2値型、主走査有効画素数504個
である。 イメージスキャナの読み取り開始ボタン22はイメージ
スキャナ入力モードで押し、イメージスキャナ20を台紙
35にセットされた入力したい原画パターン上に載置し読
み取り開始ボタン22を押しながら移動させると、イメー
ジスキャナで読み取られた原画データが縫いデータ作成
装置10に内蔵されたVRAMに読み込まれるようになってい
る。
【0008】 ○刺しゅうミシンの構成 次に、第3図を参照しながら刺しゅうミシン40の構成
について説明する。 同図において、刺しゅうミシン40の前面には、ミシン
を始動および停止させるスタート/ストップキー41、ミ
シンの各種の表示を行うLCD表示装置42が配設されてい
る。 カードリーダー部43は、そこにセットされたROMカー
ドおよびRAMカードの読み取りが可能である。
【0009】 ○操作手順の概要 縫いデータの作成 1)電源投入前に縫いデータ作成装置10に縫いデータ記
憶装置としてのRAMカード30をカード書き込み部13にセ
ットし、プラグ受けにイメージスキャナ20の専用ケーブ
ル21のコネクタ23を接続する。 2)次に縫いデータ作成装置10の電源を投入し、操作キ
ー部11の操作キーを押すと、イメージスキャナ入力モー
ドになり、LCD表示装置12の画面上にイメージスキャナ
の読み取り開始ボタンを押して下さいという旨のメッセ
ージが表示される。 3)予め白い紙に黒色のペン等で入力したい文字や絵を
線幅1mm以上で描いた原画パターンを用意しておき、こ
の原画パターンを平らな台紙35等にセットし、原画パタ
ーン上にイメージスキャナ20を載置し、読み取り開始ボ
タン22を押しながら入力したい原画パターン上を最初の
位置から最後の位置まで移動させる。 この操作により原画パターンから原画データが読み込
まれ、LCD表示画面12上に画像処理により圧縮およびノ
イズ除去された後の原画データにより入力した文字や絵
が表示される。 4)縫いデータ作成装置10の操作キー11を押すと、画像
処理アルゴリズムにより、圧縮されノイズ除去された後
の原画データが画像処理プログラムによりサーチされて
刺しゅうデータが生成され、カード書き込み部13によ
り、そこにセットされたRAMカード30に書き込まれる。 5)刺しゅうミシン40による刺しゅう縫いを行うには、
ミシンの電源を投入する前にカードリーダー部43に、縫
いデータ作成装置10で縫いデータが書き込まれて作成さ
れたRAMカード30をセットし、ミシンに布を張った刺し
ゅう枠をセットし、電源を投入後スタート/ストップキ
ー41を押すことにより読み込まれた縫いデータに基づき
刺しゅう縫いが開始され、刺しゅう縫目が形成される。 以上の手順において、使用者の操作に対する刺しゅう
データの生成、RAMカードへの書き込みまでの一連の制
御は、縫いデータ作成装置10に内蔵されたROMの画像処
理プログラムにより行われる。 便宜上、画像処理プログラムの内、圧縮され、ノイズ
除去された後の原画データのサーチによる刺しゅうデー
タ生成プログラムを画像処理アルゴリズムと呼び、他の
プログラムと区別する。
【0010】 ○画像処理プログラム 1)原画入力 イメージスキャナ20の操作により、横方向データは50
4ドット/1ライン、縦方向データは504ライン分(504ド
ット)を一旦ミシンのVRAM上に格納する。この一旦格納
したデータをVRAMの別のエリアに横方向データについて
は1ビットおきに間引きして、同様に縦方向データにつ
いては1ラインおきに間引きして252×252ドット構成の
原画データを格納する。 2)ノイズ除去 次に、後記する画像処理言語の4連結圧縮法(*1)
により、VRAMに格納した252×252ドットのデータを上
下、左右にドットがある場合のみデータとし、VRAMのま
た別のエリアに横方向データは126ドット/1ライン、縦
方向データは126ライン分のデータ126x126ドット構成の
データとして格納する。このデータは画像処理用のデー
タとして使用する。 さらにこのデータを圧縮し、画像表示用の63×63ドット
構成のデータを生成し、VRAMの前記とはまた別のエリア
に格納する。
【0011】 *1:4連結圧縮法 第5図において、白黒の丸はドットデータを示し、対
象となる黒丸データに対して上下、左右に白丸データが
ある場合のみ黒丸データを有効にする方法。 本実施例では、この処理を252×252ドット構成のデー
タに対して、横方向データついては1ドットおきに、縦
方向データについては1ラインおきに行う。 処理後のドットデータは第6図に示すようになる。
【0012】 ○刺しゅうデータ生成処理 次に、第1図を参照しながら縫いデータ作成処理につ
いて説明する。 同図において、Sn(n=1、2、3・・・・)は各処理
のステップを示す。 S1 画像の左上端(第4図の例ではC点)をサーチの開始点
とする。 [1]第1の検出ステップ 矩形内をサーチし、画像データ(以後ドット)の有無
を調べるステップである。 S2 前回の最終ステッチ位置を中心に予め定められた矩形状
の比較的狭い範囲内を定められた順番にドットをサーチ
する。第8図にサーチする順番を1〜8の符号を付した
矢印で示す。 最初のサーチでは画像の左上端から予め定められた矩
形状の範囲の右下1/4の範囲をサーチする。 S3 ドットの有無を判別し、ドットがある場合にはS8に進
み、ドットがない場合にはS4に進む。 [2]第2の検出ステップ S4 前回の最終ステッチ位置からその行内を左から右へサー
チし、右端にきたときはその下の行を左から右へサーチ
する。この操作をドットが見つかるまで行う。 S5 前回の最終ステッチ位置からその行内を右から左へサー
チし、左端にきたときはその上の行を右から左へサーチ
する。この操作をドットが見つかるまで行う。 S6 ドットの有無を判別し、ドットがある場合にはS7に進
み、ドットがない場合にはS25に進む。 S7 S4、S5のサーチでドットが見つかった場合は、これらの
ドットのうち前回の最終ステッチ位置から距離の短い方
を選択する。見つかったドットが1つの場合はそれを選
択する。 S25 S4、S5のサーチでドットで見つからない場合は、全画像
の処理が終わり、刺しゅうデータへの変換が終了してい
るので、刺しゅう終了コードを生成し、刺しゅうデータ
生成処理プログラムを終了する。 [3]第1の開始点決定ステップ 画像ブロックの上端および下端をサーチし、ジャンプス
テッチを生成するステップである。 S8 S2あるいはS7で選択したドットのある行で、ドット列の
左端と右端のドット位置を求め、求めた両ドット位置の
範囲内でその上の行をサーチし、ドットがあればそのド
ット列の左端と右端を求め、さらにその上の行に対して
も同様にサーチをし、ドット列がなくなる直前の行番号
とドット列の左端の位置を上端の位置として求める。 S9 S2あるいはS7で選択したドットのある行で、ドット列の
左端と右端のドット位置を求め、求めた両ドット位置の
範囲内でその下の行をサーチし、ドットがあればそのド
ット列の左端と右端を求め、さらにその下の行に対して
も同様にサーチをし、ドット列がなくなる直前の行番号
とドット列の左端の位置を下端の位置として求める。 S10 上端および下端の内、前回の最終ステッチ位置に近い方
を今回のステッチ開始位置とする。 S11 前回の最終ステッチ位置から今回のステッチ開始位置ま
での間にジャンプデータを生成する。 S12 今回のステッチ開始位置がブロックの上端か下端かによ
り刺しゅう方向が定まるので、該当するステップに分岐
する。 S13〜S18の処理は、ステッチ開始位置から直線縫いの
ステッチを形成し、ブロックの上端から下方に向けてサ
ーチしながらステッチを生成し、処理済みのドット列を
消去する針落点設定ステップであり、S19〜S23の処理は
それと並行して前(上)の行をサーチする第2の開始点
決定ステップである。 S33〜S38の処理は、ステッチ開始位置から直線縫いの
ステッチを形成し、ブロックの下端から上方に向けてサ
ーチしながらステッチを生成し、処理済みのドット列を
消去する処理であり、S39〜S43の処理はそれと並行して
前(下)の行をサーチする処理である。 S33〜S43の一連の処理は、S13〜S23の処理と上下の向
きが逆になるだけで、基本的には同様であるので、ここ
では主としてS13〜S23の処理について説明する。 [4]針落点設定ステップ S13、S14 S13でステッチ開始位置の行にあるドット列の左端と右
端とを求め、その間に直線縫いの針落点を設定するステ
ップで、第1針を左端の位置に設定し、第2針以後は予
め定められた縫いピッチと行番号で関係付けられる位置
に設定し、最後は右端の位置に針落点を設定し、S14で
針落点設定の処理済みの行に対するドット列を画像メモ
リから消去する。 S15〜S18 次の行としての下の行のドット列の左端をサーチして求
め、下の行にドット列がある場合には、前の行の右端と
の間に行番号で関係付けられる位置に右端から左端に向
けて針落点を設定する。 [5]第2の開始点決定ステップ S19 図示しないが前の行としての上の行をサーチし、S19の
判別で、前の行に未処理のドット列がある場合にはS20
に進み、ドット列がない場合はS23以降に進む。 S20 上方向をサーチし、スタート点としての上端位置を求
める。 S21 スタート点の有無を判別する。スタート点の有無は前回
の最終ステッチ位置からの距離がある一定距離を越えて
いるか否かで判別する。スタート点がある場合は、S22
以降に進み、スタート点が無い場合はS23以降に進む。 S22 スタート点がある場合は、ジャンプステッチを生成す
る。 S23 図示しないが下の行をサーチし、ドット列があるか判別
する。ドット列がある場合はS13に戻り、S13〜S23の処
理を繰り返し、ドット列が無い場合にはS2に戻り、S2か
らの処理を行う。 S33〜S43の処理は、S13〜S23の処理と上下の向きが逆
になるだけで、基本的には同様であるので、ここでは説
明を省略する。
【0013】 ○サーチの具体例 次に、第7図〜第11図を参照しながらサーチの具体例
について説明する。第7図において、フローチャートの
[2]の処理でD点を見つけ、ステッチ開始位置をD点
に決める。次いで[4]の処理で、D点からE点の方向
へステッチデータを生成する。 第8図において、フローチャートの[1]の処理で、
(点線の正方形)で囲んだ矩形内を符号1〜8の順番に
矢印で示す向きにドットをサーチし、F点を見つける。 第9図において、フローチャートの[3]の処理で上
方をサーチし、上端のG点を見つけ、また下方をサーチ
して下端のH点を見つけ、E点に近いH点を次のステッ
チ開始位置に決定し、[4]の処理でH点からG点の向
きにステッチを生成する。 第10図において、フローチャートの[2]の処理でI
点を見つけ、[3]の処理で上端のI点と下端のL点を
見つけ、前回の最終ステッチ位置G点からの距離の短い
ほうを今回のステッチ開始位置として、[4]の処理で
下方に向けて針落点を生成する。次いでフローチャート
の[5]の処理により新たなスタート点のK点を求め、
J点とK点の間に渡り線用のジャンプステップを生成す
る。 第11図において、フローチャートの[4]の処理によ
り新たなスタート点のK点から下方に向けて針落点を生
成し、画像メモリにドットデータがなくなると、[2]
の処理によりステッチ生成処理が終了する。 以上の実施例は、ミシンのスタート/ストップキー41
を押すことにより、オフラインのRAMカードから読み込
まれた縫いデータに基づき刺しゅう縫いが行われ、また
特種コードがあると自動糸切りが行われるが、これに変
えてオンライン形式とすることもできる。 即ち、以上説明した実施例において、ミシンに内蔵さ
れたROMに画像処理プログラムを記憶させておき、ミシ
ンに専用の端子を設け、画像入力装置としてのイメージ
スキャナを接続し、原画パターンから原画データを読み
込み、オンラインにより前記した縫いデータ作成装置と
同様の画像処理プログラムにより縫いデータを生成し、
縫いデータを一時記憶し、データバッファ等を介して刺
しゅう縫いを行うようにすることもできる。
【0014】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、縫いデータ作成手段に
より原画パターンから画像入力装置により読み込まれた
原画データを画像処理により疑似的なブロックに分けて
処理し、各ブロック間の渡り糸が1本となるようにして
刺しゅうデータを生成するので、 第1に、従来例と比較して渡り糸の数が大幅に減少
し、その結果、それらをを取り除く作業が著しく簡略化
され、しかも各ブロック間を結ぶ渡り線の長さを短かく
できるという効果がある。 また第2に、各ブロックの針落点はそれらの輪郭を除
いては予め定められた座標に設定されるので、従来のよ
うに縫目が輪郭に影響されて不自然な縞模様を呈すると
いったことがなくなり、また更に画像ブロック内は上下
方向に連続して縫われるので、これらが相俟って従来例
のように本発明における各ブロックに相当する部分内で
の縫目の重なりや隙間等の不自然な縫目部分が発生せ
ず、美麗な刺しゅう模様を形成できる等、顕著な効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図〜第11図は本発明の実施例に係り、第1
図は刺しゅうデータ生成処理プログラムのフローチャー
ト、
【図2】縫いデータ作成装置の外観斜視図、
【図3】刺しゅうミシンの外観斜視図、
【図4】画像ブロック内部に針落点を設定する場合の座
標位置、
【図5】第5図、第6図は4連結収縮処理を説明する図
で、第5図は処理前、
【図6】第6図は処理後を示す。
【図7】第7図〜第11図は画像データのサーチによる処
理の各状態をを説明する図で、第7図はステッチ開始位
置を求め、その点からステッチデータを生成している状
態、
【図8】第8図は前回の最終ステッチ位置を中心に矩形
状の範囲をサーチしている状態、
【図9】第9図はブロック内を下方から上方に向けてス
テッチを生成している状態、
【図10】第10図はブロック内を上方から下方に向けて
ステッチデータを生成している過程で、フローチャート
の[5]の処理により新たなスタート点を求めジャンプ
ステッチを生成した状態、
【図11】第11図は新たなスタート点から下方に向けて
ドットデータがなくなるまでステッチデータを生成して
いる状態をそれぞれ示す。
【図12】第12図〜第15図は従来例に係り、第12図、第
13図は画像データのサーチ方式の例を説明する図で、第
12図は奇数回目のサーチ、
【図13】第13図は偶数回目のサーチを説明する図、
【符号の説明】
S1、S2は第1の検出ステップ、S4〜S7は第2の検出ステ
ップ、S8〜S11は第1の刺しゅう開始点決定ステップ、S
13〜S18は針落点設定ステップ、S19〜S23は第2の刺し
ゅう開始点決定ステップである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 孝 東京都中央区京橋3丁目1番1号 蛇の 目ミシン工業株式会社内 (72)発明者 坂田 義昭 東京都中央区京橋3丁目1番1号 蛇の 目ミシン工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−37993(JP,A) 特開 平2−118154(JP,A) 特開 平2−74284(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原画パターンから原画データを読み込み、
    該原画データから画像処理により刺しゅうデータを作成
    するミシンの刺しゅうデータ生成方法において、 原画パターンを表す原画データを読み込むステップと、 該原画データを原画パターンに対応させて記憶するステ
    ップと、 該記憶された原画データを所定の開始点から所定の方向
    に複数の行を設定し、各行を順次前記所定の方向に走査
    して最初のブロックを検出するステップと、 該最初のブロックの前記走査方向の始端と終端を検出
    し、該始端を刺しゅう開始点とし、該終端を刺しゅう終
    了点とするステップと、 前記刺しゅう終了点周囲の所定の領域内を更に走査して
    次に刺しゅうする原画データの次のブロックを検出する
    ステップと、該次のブロックを検出するステップで、次
    のブロックを検出できない時、前記刺しゅう終了点を開
    始点として前記所定の方向に複数の行を設定し、前記所
    定の方向に走査して次のブロックを検出するステップ
    と、 前記ステップにより検出された次に刺しゅうする原画デ
    ータの次のブロックの前記走査方向の始端と終端を検出
    し、該始端と終端の中、前のブロックの刺しゅう終了点
    と近いものを次の刺しゅう開始点とするステップと、 前記原画データのブロックの刺しゅう開始点から刺しゅ
    う終了点までの間に刺しゅう縫いを実行するための刺し
    ゅうデータを生成するステップと、 前記刺しゅう終了点から次に刺しゅうするブロックの刺
    しゅう開始点へジャンプ縫いさせる刺しゅうデータを生
    成するステップとを備えた ことを特徴とするミシンの刺しゅうデータ生成方法。
  2. 【請求項2】前記ブロックの始端と終端を検出する際
    に、所定方向に複数の行を設定して、各行を順次走査し
    てサーチし、該サーチ方向の逆方向の未サーチの原画デ
    ータがある場合に、該原画データを前記走査方向と逆方
    向に走査してサーチし、新たな端部を検出し、該新たな
    端部を更なる刺しゅう開始点とするステップを、 更に備えた請求項1に記載のミシンの刺しゅうデータ生
    成方法。
  3. 【請求項3】前記刺しゅう縫いデータを生成するステッ
    プにおいて、ブロックの左右端を除いた各針落ち点を予
    め決められた位置に関係付けて設定することを特徴とす
    る、請求項1又は2に記載のミシンの刺しゅうデータ生
    成方法。
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