JP3248092B2 - プリント基板の方向性判別方法及び穴明け方法及びその装置 - Google Patents

プリント基板の方向性判別方法及び穴明け方法及びその装置

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JP3248092B2
JP3248092B2 JP7720996A JP7720996A JP3248092B2 JP 3248092 B2 JP3248092 B2 JP 3248092B2 JP 7720996 A JP7720996 A JP 7720996A JP 7720996 A JP7720996 A JP 7720996A JP 3248092 B2 JP3248092 B2 JP 3248092B2
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努 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明は、プリント基板の方向性
判別方法及び穴明け方法及びその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント基板の製作においては、
1枚の大面積の基板に回路パターンを印刷した後に様々
な加工を施している。例えば、複数の基板を重ね合わせ
て真空プレスして1枚の多層基板を形成したり、その際
の接着層となるプリプレグが基板外周にバリ状にはみ出
している場合はそれを切削したり、部品取付用などの小
孔を穿設したり、基板を各回路パターン毎に切断・分離
して多数の小さな回路基板を得るといった加工が施され
る。これらの加工を行う上で、基板を加工装置にセット
する際に厳密な位置合わせが必要である。例えば、複数
の基板を重ね合わせて多層(例えば6層以上)の基板を
製造する場合、重ね合わせる基板のパターン同士が正確
な位置関係にないと不良品となってしまう。
【0003】そこでプリント基板の加工に際しては、基
板に1対のガイド穴を設け、このガイド穴を加工装置に
設けられたガイドピンに挿着するなどして位置決めして
加工することが行なわれている。しかし、線対称に設け
られた1対のガイド穴のみを基準にしたのでは、プリン
ト基板が裏返しになったり左右逆になった状態でセット
される可能性があり、基板セットのガイドとしては不十
分であった。そこで、プリント基板の4隅部のうちの1
個所に補助穴を設けておき、この補助穴を表裏及び左右
判別の基準とする方法が行われている。
【0004】このようなガイド穴及び補助穴は加工の基
準になるもので、正確な位置に穴明けすることが要求さ
れている。そこで、回路パターンを印刷する際に予めガ
イド穴及び補助穴の穴明け位置にマークを付しておき、
このマークを穴明け装置に設けられたTVカメラやX線
カメラなどの撮像手段によって撮像し、これを画像処理
してその結果求められた位置にドリルなどの穴明け手段
を移動させて穴明けするものが用いられている。
【0005】上記の通り、予め3個所にマークを設けて
ある基板のマーク撮像、画像処理、穴明けを行ってガイ
ド穴及び補助穴を設ける構成が採用されているが、穴明
機にプリント基板をセットする時点で表裏または左右を
逆にセットしてしまうおそれがある。すなわち、プリン
ト基板の表裏または左右が逆にセットされた場合、マー
クが存在すべき位置を撮像手段が撮像することにより線
対称に設けてある識別マークを検出することは比較的容
易であるが、隅部付近に設けてある補助マークの検出は
困難である。例えば、プリント基板の左上隅部に補助マ
ークが設けられている場合、撮像手段は当然プリント基
板の左上隅部を撮像するが、表裏または左右が逆にセッ
トされていると実際には補助マークは左下隅部、右上隅
部、右下隅部のいずれかに位置しており、検出できな
い。
【0006】そこで、この問題を解決するために、特開
平5−228800号には、一つの撮像手段により一方
の識別マーク(第1のマーク)と補助マーク(第3のマ
ーク)とを同時に撮像するようにした方向性判別方法が
開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−22880
0号によると、確かにプリント基板の表裏または左右を
逆にしてセットした場合にもその方向性を判別すること
ができる。しかし、この構成では、識別マークと補助マ
ークとを同時に撮像するため、撮像領域(画像処理領
域)を非常に大きくする必要がある。単にマーク2個分
の撮像領域のみではなく、識別マークを中心としてその
上下いずれの位置に補助マークが存在した場合にも撮像
可能とするため、従来のように1回に1個のマークのみ
を撮像する場合と比べて撮像領域を非常に大きくする必
要がある。このように撮像領域を広げると個々のマーク
は小さく映るようにならざるを得ず、それに伴って個々
のマークの画像処理・中心位置検出の精度が低下する。
また、撮像領域が大きいと回路パターンも同時に映って
しまい、識別マークの視認が困難になる。さらに、補助
マークを任意の位置に設けることはできず、識別マーク
の近傍に設けざるを得ず、プリント基板のレイアウトに
制約がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、プリント基
板の両端部に設けてある1対の識別マークのうちの少な
くともいずれか一方の識別マーク内部に識別マークの中
心に対して偏心した位置に方向判別印を設け、識別マー
ク中心に対し方向判別印中心がどの方向にずれているか
によって、プリント基板の方向を判別する。また、プリ
ント基板の両端部に設けてある1対の識別マークのうち
の少なくともいずれか一方の内部の識別マークの中心に
対して偏心した位置に方向判別印を設けてあって、識別
マークの中心に対する方向判別印の中心のずれ方向に基
づいてプリント基板の方向を判別するとともに、両識別
マークを結ぶ直線上以外の位置に設けてある補助マーク
の存在する位置を識別マークの中心に対する方向判別印
の中心のずれ方向に基づいて検出するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係るプリント基板の方向
判別方法は、プリント基板の両側部に1対の識別マー
クが設けてあり、両識別マークのうちの少なくともいず
れか一方内部には識別マークの中心に対して偏心した
位置に方向判別印が設けてあり、識別マークの中心に対
する方向判別印の中心のずれ方向に基づいてプリント基
板の方向性の判別を行うものである。
【0010】また、本発明に係るプリント基板の方向性
判別方法では、プリント基板には両側部に1対の識別マ
ークが設けてあるとともに両識別マークを結ぶ直線上以
外の位置に補助マークが設けてあり、かつ両識別マーク
のうちの少なくともいずれか一方の内部の識別マークの
中心に対して偏心した位置に方向判別用印が設けてあ
り、識別マークの中心に対する方向判別印の中心のずれ
方向に基づいてプリント基板の方向性の判別を行うとと
もに、識別マークの中心に対する方向判別印の中心のず
れ方向に基づいて補助マークの存在する位置を検出す
る。
【0011】さらに、上記の方法により方向性判別を行
った後に、両識別マーク及び補助マークのそれぞれの中
心位置に穴明けすることがある。
【0012】このような穴明けを行うための穴明け装置
は、プリント基板に設けられた1対の識別マーク、両識
別マークのうちの少なくともいずれか一方の内部の識別
マークの中心に対して偏心した位置に設けられた方向判
別印、および両識別マークを結ぶ直線上以外の位置に設
けられた補助マークを撮像する撮像手段と、撮像手段に
よる撮像結果を画像処理する画像処理手段と、画像処理
手段により求められた識別マーク及び補助マークのそれ
ぞれの中心位置に穴明けする穴明け手段と、一連の穴明
け動作を制御する制御手段とを有し、画像処理手段は識
別マークの中心検出と同時に方向判別印の中心検出を行
い、制御手段は、識別マークの中心に対する方向判別印
の中心のずれ方向に基づいてプリント基板の方向性を判
別し、補助マークの存在する位置を検出してそこに撮像
手段を位置させて、補助マークの撮像及び画像処理を行
った後で、穴明け手段により両識別マーク及び補助マー
ク中心に穴明けするよう制御するものである。
【0013】
【実施例】本発明に係るプリント基板の方向性判別方法
について、図1を参照して説明する。プリント基板Pに
は、両側部に実質的に線対称な識別マークM1,M2が
設けられており、識別マークM1の下方に補助マークM
3が設けられている。識別マークM1の内部には、小さ
な白抜きの方向判別印Aが設けられている。識別マーク
M1と方向判別印Aとは偏心しており、識別マークM1
の下方寄りに方向判別印Aが位置している。従って、識
別マークM1を認識する際に方向判別印Aも同時に認識
し、方向判別印Aが識別マークM1内の下方寄りに位置
していれば、プリント基板Pは正常な姿勢であり補助マ
ークM3は左下隅に存在すると判断できる。方向判別印
Aが識別マークM1内の上方寄りに位置していれば、補
助マークM3は左上隅に存在すると判断できる。左側の
識別マークを撮像しても内部に方向判別印Aが存在しな
い場合、プリント基板Pの左右が逆になっているので、
識別マークM1は右側に存在する。そして、方向判別印
Aが識別マークM1の下方寄りに位置していれば、補助
マークM3は右下隅に存在すると判断できる。方向判別
印Aが識別マークM1の上方寄りに位置していれば、補
助マークAは右上隅に存在すると判断できる。
【0014】次に、この方法を採用したプリント基板の
穴明け装置について図2〜4を参照して詳細に説明す
る。まず、穴明け装置の一般的な構成について説明す
る。図2には本発明に係る穴明け装置の全体構造を示し
ている。作業テーブル1の上方には、所定の間隔をおい
て1対のX線照射手段4が支持してある。X線照射手段
4には、照射するX線の通路5を構成する防護管6が連
結してある。防護管6にはX線の通路5を横切るように
シャッタ7が設けてあり、このシャッタは進退駆動され
て通路5を開閉する。防護管6の外周に上下方向のガイ
ド溝8が形成してある。防護管6の下方には、通路5に
連通するX線の通路9を有する保護筒10が作業テーブ
ル1に対して近接及び離反可能に設けてある。保護筒1
0は、防護管6の外周に嵌合する筒体13の下端に固着
してある。筒体13の一部に、ガイド溝8を摺動可能な
ガイド14が設けてある。保護筒10の周囲にはシリン
ダ11により上下可能な遮蔽部材12が設けられてい
る。この遮蔽部材12は、鉛含有の合成樹脂シートを用
い、裾の部分に適当な間隔で縦の切れ目を入れたものを
2枚並設して設けてあり、その内部に、X線遮断効果を
上げる金属性の鎖が設けられている。X線を照射する際
には、裾の部分がテーブル上のワークに当って、内側を
密閉することによりX線が周囲に漏洩しないように遮蔽
可能である。
【0015】このような構成のX線照射手段のうち、図
面左側に設けてあるのが固定側X線照射手段4aであ
り、右側に設けてあるのが移動側X線照射手段4bであ
る。移動側X線照射手段4bにはナット15が設けてあ
り、このナット15は、モータ16により回転されるリ
ードスクリュー17に螺合している。また、移動側X線
照射手段4bには、レール18上を摺動するスライダ1
9が設けてある。従って、モータ16の作動により、移
動側X線照射手段2bは図面左右方向に移動可能であ
る。
【0016】図3,4には作業テーブル1より下方が示
してある。X線の照射を受けるワークの透過像を撮像す
る1対の撮像手段2と、1対の穴明け手段3と、駆動手
段20が配設してある。まず、撮像手段2及び穴明け手
段3について説明する。Yテーブル21上には、支持板
39が立設し、この支持板39には、連結板40及び筒
部材41を介して撮像手段であるX線カメラ2が保持さ
れている。X線カメラ2には、画像処理装置や中央処理
装置などが接続されており、ワークの透過像の撮像を画
像処理した結果に基づいて後述の駆動手段20等の動作
が制御される。支持板39の片面には1対のレール42
が取り付けてある。そして、穴明け手段3を保持する保
持フレーム44にレールガイド44aが設けてあり、こ
のレールガイド44aがレール42に摺動自在に嵌合し
ている。穴明け手段3は、エアスピンドル43aと、そ
の上端に固着してあるコレットチャック43bと、コレ
ットチャック43bに保持されるドリル43cなどの穿
孔部材とを有している。エアスピンドル43aの駆動に
よりドリル43cが回転し、プリント基板を穴明けする
ものである。穴明け手段3の上端には切屑カバー45が
取り付けてある。
【0017】次に、図4を参照しこの穴明け手段3を上
下方向(z方向)に駆動する駆動機構46について以下
に説明する。支持板39には取り付け部材47を介し
て、z方向に延びるリードスクリュー48が回転自在に
取付けてある。このリードスクリュー48にはナット4
9が螺合し、さらにこのナットは、ナットホルダ50を
介して前述の保持フレーム44に固着されている。リー
ドスクリュー48の上端はベルト車51に連結されてい
る。また、取付け部材47にはモータ52が保持されて
おり、モータ52の駆動軸がベルト車53に連結されて
いる。ベルト車51,53にはベルト54が掛け回され
ている。従って、モータ52の駆動によりベルト車53
が回転すると、ベルト53を介してベルト車51に回転
が伝達され、それによってリードスクリュー48が回転
する。すると、ナット49と一体的にナットホルダ50
及び保持フレーム44がZ方向に移動し、この保持フレ
ームに保持されている穴明け手段3が上下動する。
【0018】このような構成の撮像手段2及び穴明け手
段3のうち、図面左側に設けてあるのが固定側撮像手段
2a及び固定側穴明け手段3aであり、右側に設けてあ
るのが移動側撮像手段2b及び移動側穴明け手段3bで
ある。
【0019】駆動手段20は、作業テーブル1の下方に
位置する撮像手段2及び穴明け手段3を作業位置へ移動
させるもので、図2,3の左右方向(X方向)に1対の
レール29が設けてある。このレール29には、X方向
に摺動可能なスライダ22が取付けてあり、さらにこれ
らスライダ22上にXテーブル23が取り付けてある。
固定側のXテーブル23aには、モータ25aに連結さ
れた短リードスクリュー26aに螺合するナット24a
が固着されている。移動側のXテーブル23bには、ロ
ーラ33及びプーリ34によりT字型に掛け回されてい
るタイミングベルト35を介してモータ25bに連結さ
れた1対の長リードスクリュー26bに螺合する1対の
ナット24bが固着されている。従って、モータ25の
駆動によりリードスクリュー26が回転すると、ナット
24と一体的にXテーブル23はX方向に移動する。な
お、固定側Xテーブル23aの移動範囲は小さく、移動
側Xテーブル23bの移動範囲は大きい。
【0020】Xテーブル23上には、図3上下方向(Y
方向)に延びるレール27が固着されている。このレー
ル27上に、スライダ28が摺動可能に嵌合されてい
る。スライダ28上にはYテーブル21が固着されてい
る。Yテーブル21の下面には、ナット32が固着して
ある。そして、Xテーブル23上にはモータ30が固着
され、このモータの駆動軸と連結されたリードスクリュ
ー31が回転自在に配設されている。そしてこのリード
スクリュー31には、前述のナット32が螺合してい
る。従って、モータ30の駆動によりリードスクリュー
31が回転すると、ナット32と一体的にYテーブル2
1はY方向に移動する。
【0021】図2に示すように、作業テーブル1には、
固定側撮像手段2aまたは穴明け手段3aと対向する位
置に孔部60aが設けられている。また、X方向に延び
る長穴60bが設けられており、移動側Xテーブル23
bによって移動側撮像手段2b及び穴明け手段3bが移
動しても、移動側撮像手段2bまたは穴明け手段3bは
孔部60bと対向可能である。
【0022】なお、図5にはこの穴明け装置のブロック
図を示している。上述のX線照射手段4、駆動手段2
0、穴明け手段3は全て制御手段(CPU)70にて制
御されている。そして、撮像手段2の撮像結果は画像処
理手段71を介して制御手段70に入力される。
【0023】次に本発明によってプリント基板に穴明け
する方法について説明する。この実施例では穴明けの対
象となるプリント基板は、回路パターンや穴明けのため
の識別マークが露出してない多層基板である。
【0024】まず、穴明けすべきプリント基板に設けら
れた識別マーク間の間隔に一致するように、駆動手段2
0により移動側Xテーブル23b上の移動側撮像手段2
b及び穴明け手段3bをX方向に移動し、プリント基板
P(図1参照)を作業テーブル1上にセットする。
【0025】そこで、両撮像手段2によって両側部の識
別マークM1,M2を撮像し、これを画像処理手段71
により画像処理して識別マークの中心位置を求める。そ
の時、識別マークM1内に存在する方向判別印Aの中心
も画像処理により求める。そこで制御手段70は駆動手
段20を再度作動させ、識別マークM1,M2の中心位
置に両ドリル43cを位置させて、エアスピンドル43
aを作動させて穴明けする。この時、固定側のドリル4
3cは孔部60aを貫通し、移動側のドリル43cは長
穴60bを貫通して、ガイド穴明けが行われる。
【0026】一方、制御手段70は、識別マークM1の
中心と方向判別印Aの中心とを比較して、どの方向に変
位しているかによってプリント基板の方向性を判別し、
補助マークAの位置を算出する。そして、図示しない基
板移動手段により補助マークAが撮像手段と対向する位
置に来るようにプリント基板Pを移動させて撮像し、画
像処理手段71により補助マークAの中心を求め、穴明
け手段3により補助マークAの中心位置に補助穴を明け
る。
【0027】本発明によると、基板のセットミスによる
補助穴の穴明け不良を生じることがない。また、撮像手
段の撮像領域を特別に広くすることなく、補助マーク専
用の撮像手段を設けることもなく、確実に精度よく補助
マークの検出が行える。補助マークはプリント基板中の
任意の位置に設けることができ、プリント基板のレイア
ウトの制約とならない。
【0028】本実施例では、穴明けするプリント基板を
多層基板とし、表面に露出してない位置決め用マークを
撮像するために、撮像手段としてX線カメラを採用して
いるが、多層基板ではなく、位置決め用マークが露出し
ているプリント基板に穴明けするだけのものであれば、
通常のTVカメラでよい。通常のTVカメラを採用する
ものでは、高価なX線発生装置や危険防止対策も不要と
なるので、コスト面で有利なものとなる。
【0029】また、プリント基板に補助マークを設けず
に、プリント基板のある所定の方向に識別マークから所
定距離だけ離れた位置に補助穴を明けるように設定し、
補助穴は画像処理によらず数値制御にて穴明けを行う場
合にも、数値制御の前提として本発明に係る方向性判別
方法を用いることは効果的である。
【0030】識別マーク及び方向性判別印については、
両者の中心が一致しなければその形状や色等が限定され
るものではなく、方向性判別印は必ずしも識別マーク内
部でなくても、識別マークに隣接して設けてもよい。
【0031】上記実施例では1対の撮像手段及び穴明け
手段を用いたが、一つの撮像手段及び穴明け手段を逐次
移動させて、ガイド穴及び補助穴を明ける構成とするこ
とも可能であり、また、上記実施例のドリルはパンチな
ど他の穴明け手段に代替可能である。
【0032】上記実施例ではマークの中心に穴をあけて
いるが、マーク印刷時の誤差や熱による伸縮などにより
両識別マーク間の間隔が設計通りの間隔でなく誤差を生
じている場合、この誤差を2等分して両識別マークの中
心からこの2等分値だけそれぞれ振り分け修正した位置
に穴明けするようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明によると、プリント基板が表裏ま
たは左右が狂った状態でセットされても、それを正確に
判別することができる。しかも、撮像手段の撮像領域を
特別に広くしたり特別に撮像手段を追加したりする必要
もなく、構成は簡単であり、位置検出精度を低下させる
おそれはない。さらに、プリント基板のレイアウト上の
制約を招くこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る方向性判別方法を説明するプリン
ト基板の平面図である。
【図2】本発明に係る穴明け装置の正面断面図である。
【図3】上記穴明け装置の作業テーブルより下方の一部
切欠平面図である。
【図4】上記穴明け装置の作業テーブルより下方の一部
切欠側面図である。
【図5】上記穴明け装置のブロック図である。
【符号の説明】
2,2a,2b 撮像手段(X線カメラ) 3,3a,3b 穴明け手段 70 制御手段(CPU) 71 画像処理手段 A 方向判別印 M1,M2 識別マーク M3 補助マーク P プリント基板
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H05K 3/46 H05K 3/46 B (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26F 1/16 B23B 41/00 B23Q 17/24 H05K 3/00 H05K 3/46

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板の両側部に1対の識別マー
    クが設けてあり、上記両識別マークのうちの少なくとも
    いずれか一方の内部には当該識別マークの中心に対して
    偏心した位置に方向判別印が設けてあり、上記識別マー
    クの中心に対する上記方向判別印の中心のずれ方向に基
    づいて上記プリント基板の方向性の判別を行うことを特
    徴とするプリント基板の方向性判別方法。
  2. 【請求項2】 上記プリント基板には両側部に1対の識
    別マークが設けてあるとともに上記両識別マークを結ぶ
    直線上以外の位置に補助マークが設けてあり、かつ上記
    両識別マークのうちの少なくともいずれか一方の内部
    当該識別マークの中心に対して偏心した位置に方向判
    別印が設けてあり、上記識別マークの中心に対する当該
    方向判別印の中心のずれ方向に基づいて上記プリント基
    板の方向性の判別を行うとともに上記識別マークの中心
    に対する上記方向判別印の中心のずれ方向に基づいて上
    記補助マークの存在する位置を検出することを特徴とす
    るプリント基板の方向性判別方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のプリント基板の方向性
    判別方法により方向性判別を行った後に、上記両識別マ
    ーク及び上記補助マークのそれぞれの中心位置に穴明け
    することを特徴とするプリント基板の穴明け方法。
  4. 【請求項4】 プリント基板に設けられた1対の識別マ
    ーク、上記両識別マークのうちの少なくともいずれか一
    方の内部の当該識別マークの中心に対して偏心した位
    設けられた方向判別印、および上記両識別マークを結
    ぶ直線上以外の位置に設けられた補助マークを撮像する
    撮像手段と、上記撮像手段による撮像結果を画像処理す
    る画像処理手段と、上記画像処理手段により求められた
    上記識別マーク及び上記補助マークのそれぞれの中心位
    置に穴明けする穴明け手段と、一連の穴明け動作を制御
    する制御手段とを有し、 上記画像処理手段は、上記識別マークの中心検出と同時
    に上記方向判別印の中心検出を行い、 上記制御手段は、上記識別マークの中心に対する上記方
    向判別印の中心のずれ方向に基づいて上記プリント基板
    の方向性を判別し、上記補助マークの存在する位置を検
    出してそこに上記撮像手段を位置させて、上記補助マー
    クの撮像及び画像処理を行った後で、上記穴明け手段に
    より上記両識別マーク及び上記補助マーク中心に穴明け
    するよう制御することを特徴とするプリント基板の穴明
    け装置。
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Cited By (1)

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