JP3246746B2 - パイプ・コネクタ - Google Patents

パイプ・コネクタ

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JP3246746B2 JP51016995A JP51016995A JP3246746B2 JP 3246746 B2 JP3246746 B2 JP 3246746B2 JP 51016995 A JP51016995 A JP 51016995A JP 51016995 A JP51016995 A JP 51016995A JP 3246746 B2 JP3246746 B2 JP 3246746B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はパイプ・コネクタに関し、特に、端部が平ら
なパイプ(以下「平端部パイプ」と称す)のその端部ま
たはこれに隣接して取付けられ、そのパイプをさらに別
のパイプまたはポンプや弁等に接続できるようにするコ
ネクタに関する。
背景技術 摩擦リングまたは焼入れしたグリッパを使用し、これ
に、付属のナットとボルトによって力を加えるような平
端部パイプ用のコネクタが実用化されている。しかし、
パイプ同士が相互に長手方向に動き易いため、そのよう
な構成ではナットとボルトにより加えられる力がしばし
ば一部分しか摩擦リングまたはグリッパに伝達されず、
この結果接続部の加圧率が比較的低くなり、典型的には
10から20バールになる。
上記のパイプが動く問題を解消するため、パイプの長
さに沿って等間隔に固定のアンカーを備えることが提供
されているが、それは複雑で時間とコストの掛かる作業
である。
最近、幾分より効果的なコネクタとして、グリースの
ような非圧縮性流体を使って、焼入れ鋼の鋸歯状刻み目
の付いた(serrated、以下「刻み目付き」とする)リン
グの形のグリッパをパイプに対し押付けるようなものが
導入されている。このコネクタはさらに、コネクタとパ
イプ外面との間を密封するための追加のシール手段を備
える、 例えば米国特許明細書第3582112号は、複雑な形状の
別個の密封リングにより押されてパイプに把持係合する
1対の半円形グリッパの形態をした把持手段を備えるパ
イプ継手を開示している。
しかしそれらの従来の構成は様々な短所を有し、そし
てそれら短所の少なからめ部分は、グリッパがリング形
であるため、パイプが正確に円形である場合の他はパイ
プの全周囲を効果的に把持することができないというこ
とにある。この場合、シール手段がグリッパとは別に独
自に密封を行うことになる。
発明の開示 そこで、円形のパイプと同様に非円形のパイプにも有
効に取付けることができるパイプ・コネクタが要望され
るのである。
本発明によれば、パイプ上に設置されるハウジング、
パイプを取巻くように該ハウジングの内面に形成される
環状凹部、この環状凹部内に設置される第1弾性密封リ
ング、前記凹部内で該第1弾性密封リングの半径方向内
方に設置されるグリッパ手段、前記ハウジングの内面と
パイプとの間に作用する第2弾性密封リング、および、
加圧流体を前記凹部内へ送給するための入口手段を備え
ており、流体圧力が前記第1密封リングに加えられると
前記グリッパ手段が非作動位置から作動位置へと変位さ
せてパイプに把持係合し、これによって前記ハウジング
をパイプに堅く結合させ、また前記第2弾性密封リング
が前記ハウジングとパイプとの間の流体密封を行うよう
に構成されている、平端部パイプに取付けるためのパイ
プ・コネクタにおいて、前記第1密封リングは前記グリ
ッパ手段とハウジングとの間に設置され且つ半径方向内
面と外面を有し、その内面がパイプの長手方向に延在
し、前記グリッパ手段は、前記凹部内に設置される少な
くとも3個の円弧形のセグメントを備え、これらセグメ
ントは半径方向内面と外面を有し、その外面がパイプの
長手方向に延在し、それらセグメントの半径方向外面は
前記第1密封リングの半径方向内面によって係合され、
それらセグメントの半径方向内面の軸方向端部に環状溝
が形成され、この溝の中に前記第2密封リングが収容さ
れ、前記セグメントの半径方向内面より半径方向内方へ
突出し、流体圧力が前記第1密封リングの半径方向外面
に加えられると、前記セグメントが前記第1密封リング
によってパイプに向かって半径方向内方に作動位置へと
変位させられ、この作動位置ではそれらセグメントの半
径方向内面がパイプを把持し、またそれらセグメントの
上記変位の動きが前記第2密封リングをパイプに向かっ
て半径方向内方に押してパイプおよび前記ハウジングの
側壁に密封係合させ、これによって前記ハウジングとパ
イプとの間の流体密封を行うように構成されていること
を特徴とするコネクタが提供される。
複数個のセグメントを備えるそのような構成では、そ
れらセグメントの指向が個々に相互に独立して行われ、
そしてそれらの指向がパイプの周囲のそれぞれの部分の
面の形状に対応するので、円形以外のパイプの周囲に対
しても効果的な把持作用が働くのである。
さらにそれらセグメントと一緒に動くシール手段は動
的なシール構造を成し、そしてこれの効果は、グリッパ
に加えられる流体圧力が高くなるほど大きくなる。
好適には第1弾性密封リングの半径方向外面は全体的
に凹形にされ、これにより、流体圧力がその外面に加わ
るとリングの両側縁部が前記凹部の両側壁に対し押付け
られて密封接触する。
好適にはセグメントの内面には刻み目が付けられてお
り、またセグメントはパイプの周りに3個から16個、典
型的には6個または8個備えられ、また加圧流体はグリ
ースにされる。
2本の平端部パイプを結合する場合、それぞれのハウ
ジングが合体されて単一のユニットを形成しているよう
な、2つの上述のようなコネクタが1つずつ各パイプに
取付けられる。
変化形の構成として、このコネクタまたは継手は、平
端部パイプが結合される部品のフランジに取付けるため
の、ハウジングと一体で且つこれから半径方向外方へ突
出するフランジを備える。
図面の簡単な説明 第1図および第2図は、第2図のI−I線における長
手方向断面図、および本発明の第1パイプ・コネクタの
部分破断端面図である。
第3図および第4図は、第4図のIII−III線における
長手方向断面図、および本発明の第2パイプ・コネクタ
の端面図であり、そして、 第5図および第6図は、第6図のV−V線における長
手方向断面図、および本発明の第3パイプ・コネクタの
端面図である。
好適な実施例の詳細な説明 第1図と第2図を参照すると、外径が異なる2本の平
端部パイプを結合するための本発明による第1コネクタ
が示される。
より具体的にいうと、このコネクタは、全体的に円錐
台形の金属製の中空ハウジング2を備え、これの両端部
に、それぞれのパイプに1つずつのパイプ把持構造が収
容される。この構造の詳細な説明はその一方だけについ
て行う。他方の構造も全く同じに作動する。
ハウジング2の端部近くの内面に環状の溝または凹部
4が形成され、これの中に弾性材料のリング6が収容さ
れる。このリング6の外面は全体的に凹形のものであ
り、リング6の内面の直径はハウジングの内径より小さ
く、そしてリング6の幅は溝4の幅より幾分大きい。溝
4の中でこの溝の底部とリング6の外面との間に環状の
空所(volume)8が画成され、そしてこの空所8の中へ
グリース・ニップル10が送給し、またこのニップル10よ
り角方向に変位された逃がしブリードねじ孔12が前記空
所8から逃がす。
弾性リング6の内面に複数個の焼入れ鋼の円弧形のセ
グメント14が接着される。これらセグメントの内面は刻
み目が付けられ、そしてコネクタの休止位置ではハウジ
ング2の内面と実質的に同一面になるように設定され
る。
第2図でよく解かるように、セグメント14は図示のコ
ネクタではこれの各端部に16個ずつ備えられ、そしてこ
れらセグメントは相互に周方向に離間され、これによっ
て隣同士のセグメント14が突き当るまで溝4内で半径方
向内方へある程度動くことができる。
各セグメント14はハウジングの内側の方の縁部に凹部
が形成され、この凹部の中に連続的なOリング・シール
16が設置される。このOリング・シールはその凹部から
セグメント14の刻み目付き内面の半径方向内方へ突出す
る。
上述のようなコネクタは下記のように作動する。ハウ
ジング2が、これの中空ボアにぴったり嵌合する相手の
パイプの平端部上に滑らせて嵌込まれる。この嵌込み
は、ハウジング2の内部に形成された肩部18にパイプの
端部が突き当るまで行われ、これによってパイプに対す
るハウジングの作動位置が決まる。図面に示されるコネ
クタのこの状態において、セグメント14の刻み目付き内
面はパイプ表面との接触から少し離れ、隣合うセグメン
ト同士の接触も行われておらず、そしてOリング・シー
ル16はパイプ表面上に滑合している。
逃がし孔12が開かれ、そしてグリースがニップル10を
通して空所8内に注入される。このグリース注入は、空
所8内の全ての空気が孔12から押出されるまで行われ
る。それから孔12は協同するブリードねじによって閉じ
られ、そしてこのねじはその位置で固定される。
こうして空所が閉じられてから、さらにそれ以上のグ
リースが圧力を加えて送給され、これによってグリース
は弾性リング6の凹形の外面に対し作用してリング6を
溝4の両側壁に対し密封係合させ、また溝4の半径方向
内方へ均等に押す。リング6と一緒にセグメント14も半
径方向内方向へ押していかれる。そこでそれらセグメン
ト14の内面の刻み目の歯がパイプの外面に積極的に係合
して喰い込み、そして同時にそれらセグメント14によっ
てOリング・シール16がパイプ外面に対し押付けられて
係合し、これと共に高圧動的密封(high pressure dyna
mic seal)を行う。
隣合うセグメント14間の間隔は、それらセグメント同
士の干渉なしにパイプの所要な把持が行われるに必要な
程度までセグメント14が半径方向内方へ動くことができ
るように選択される。
第1図と第2図の実施例においては、これまで述べて
きた第1のパイプがより大きな直径の別の平端部パイプ
と結合される。この結合は、その別のパイプの端部をハ
ウジング2の他端部の方へ、これの中の肩部20にぶつか
るまで挿入し、そして前述の操作を繰返すことによって
行われる。
こうしてそれら2本のパイプは、それぞれに、共通の
ハウジング内の協同する把持構造によって積極的に把持
されて、堅く結合される。
ここに記述した本発明のコネクタの従来のものに勝る
長所は多い。
それぞれのセグメント14が各自独立して作動するた
め、それらセグメントがパイプの外面に自動的に整合す
るので、円形以外の例えば楕円形等のパイプにもぴった
り合わさって確実に把持することができる。
グリースは、7,000psiのオーダーの圧力で送給するこ
とができ、リング6の周りに均等に作用してセグメント
14による積極的な周囲把持を行わせる。この場合それら
セグメントの刻み目の焼入れされた歯がパイプに喰い込
み、これによってパイプそれ自体はこれまでよりも高い
内部流体圧力、典型的には55バールのオーダーの圧力に
耐えることができる。
パイプの平端部への結合は、溶接やナットとボルトを
使用せずに行うことができ、グリースのような適当な高
圧流体を使用することを必要とするに過ぎない。
パイプ内のいかなる漏洩もOリング・シール16によっ
て阻止される。このシール16はコネクタの一体部分であ
り、そしてセグメント14と同時に動き、かくてそれによ
って行われるシールは動的性質のものである。このリン
グ16は、セグメント14から突出しているから、リング16
の密封作用はセグメント14の把持作用よりも常に少し先
行する。
本発明のコネクタは、パイプが金属、ポリエチレンそ
の他のいずれであってもほとんどのタイプのパイプと組
合せて使用でき、またほとんどの刻み目付き、くぼみの
ある又は腐食されたパイプにも適っている。
このコネクタは協同するパイプに迅速に且つ非常に狭
い空間内で取付けることができ、従って修理、保守およ
び取付けのコストを節減できる。
コネクタ内に組込まれるセグメント14の個数は当該パ
イプの寸法によって決められ、典型的には直径50mmのパ
イプに対する3個のような少個数から直径300mmのパイ
プに対する16個までと様々に変えることができる。
第3図と第4図は、同じ直径の2つの平端部パイプを
結合するためのコネクタを例示しており、第1図と第2
図の実施例の構成部分と同等な構成部分には同じ符号が
付けられている。
第5図と第6図は、先に詳述したのと同様にしてパイ
プの平端部に取付けるためのコネクタを例示しており、
ハウジング2は環状フランジ22を一体に備えるかまたは
溶接されて有しており、このフランジ22はそれを貫通す
る協同ボルト孔24を有し且つ該フランジに固定される同
様なフランジ付きコネクタを有する別の平端部パイプ、
あるいは弁またはポンプ等であり得る協同する装置に本
コネクタをボルトで止めることを可能にする。ここでも
第1図と第2図の実施例の構成部分と同等な構成部分に
は同じ符号が付けられている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−72719(JP,A) 実開 平4−68289(JP,U) 米国特許3582112(US,A) 米国特許3860270(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 37/00 - 37/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平端部パイプに設置されるハウジング
    (2)と、該ハウジングの内面に前記平端部パイプを取
    巻くように形成された環状凹部(4)と、該凹部内に設
    置され半径方向内面と外面を有する少なくとも3個の円
    弧形のセグメント(14)と、加圧流体を供給する入力手
    段(10)とを備え、前記セグメント(14)の半径方向内
    面の軸方向端部に環状溝を形成すると共にセグメント
    (14)の半径方向内面より半径方向内方へ突出するよう
    に環状溝の中に密封リング(16)を収容し、加圧流体が
    前記入力手段(10)を介して加えられると、前記セグメ
    ントの半径方向内面が前記平端部パイプを把持する作動
    位置へセグメントを変位し、このセグメント(14)の動
    きで前記環状溝内の前記密封リング(16)が前記平端部
    パイプと前記ハウジング(2)の側壁とに圧縮されて密
    封係合することにより平端部パイプとハウジング(2)
    との間の流体密封を行うことを特徴とするパイプ・コネ
    クタ。
  2. 【請求項2】前記セグメント(14)が前記入力手段(1
    0)からの加圧流体を全体的に凹形の面で受ける弾性材
    料の密封リング(6)を介して伝達される、請求項第1
    項に記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】前記セグメント(14)の内面に刻み目が付
    けられている、請求の範囲第1項又は第2項に記載のコ
    ネクタ。
  4. 【請求項4】請求の範囲第1項から第3項までのいずれ
    か1つに記載のコネクタを2個備え、それらのハウジン
    グ(2)が相互に合体された、2本の平端部パイプを結
    合するためのコネクタ。
  5. 【請求項5】前記ハウジング(2)と一体であり且つそ
    れから半径方向外方へ突出する環状フランジ(22)を備
    えている、請求の範囲第1項から第3項までのいずれか
    1つに記載のコネクタ。
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