JP3245707B2 - 射出成形機の油圧駆動装置 - Google Patents
射出成形機の油圧駆動装置Info
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- JP3245707B2 JP3245707B2 JP27131097A JP27131097A JP3245707B2 JP 3245707 B2 JP3245707 B2 JP 3245707B2 JP 27131097 A JP27131097 A JP 27131097A JP 27131097 A JP27131097 A JP 27131097A JP 3245707 B2 JP3245707 B2 JP 3245707B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は固定吐出型油圧ポン
プ及びこの油圧ポンプを駆動するサーボモータを備える
射出成形機の油圧駆動装置に関する。
プ及びこの油圧ポンプを駆動するサーボモータを備える
射出成形機の油圧駆動装置に関する。
【０００２】
【従来技術及び課題】従来、固定吐出型油圧ポンプ及び
この油圧ポンプを駆動するサーボモータを備え、サーボ
モータの回転数を制御して油圧ポンプの吐出流量と吐出
圧力を制御する射出成形機の油圧駆動装置は、例えば、
特開昭６３−２３００２号公報で知られている。
この油圧ポンプを駆動するサーボモータを備え、サーボ
モータの回転数を制御して油圧ポンプの吐出流量と吐出
圧力を制御する射出成形機の油圧駆動装置は、例えば、
特開昭６３−２３００２号公報で知られている。
【０００３】ところで、この種の油圧駆動装置では、負
荷ボリュームに応じてサーボモータの回転数が制御され
るため、保圧工程等の圧力制御時には、負荷ボリューム
の減少により油圧ポンプの吐出量も減少し、サーボモー
タ及び油圧ポンプの回転数は小さくなる。
荷ボリュームに応じてサーボモータの回転数が制御され
るため、保圧工程等の圧力制御時には、負荷ボリューム
の減少により油圧ポンプの吐出量も減少し、サーボモー
タ及び油圧ポンプの回転数は小さくなる。
【０００４】しかし、油圧ポンプの回転数Ｎに対する回
転抵抗Ｒの関係は、通常、図４に示すようになるため、
上述した圧力制御時のように、回転数Ｎが極端に小さく
なる領域では、回転抵抗Ｒの大きさが同図中Ｒｓで示す
ように不安定となる。この結果、同領域（不安定領域）
では、保圧工程における制御圧力が変動することによ
り、成形品の品質及び均質性の低下を招く問題があっ
た。
転抵抗Ｒの関係は、通常、図４に示すようになるため、
上述した圧力制御時のように、回転数Ｎが極端に小さく
なる領域では、回転抵抗Ｒの大きさが同図中Ｒｓで示す
ように不安定となる。この結果、同領域（不安定領域）
では、保圧工程における制御圧力が変動することによ
り、成形品の品質及び均質性の低下を招く問題があっ
た。
【０００５】本発明はこのような従来技術に存在する課
題を解決したものであり、圧力制御時における制御圧力
の変動を排することによって、圧力制御の安定性、さら
には成形品の品質及び均質性を高めることができる射出
成形機の油圧駆動装置の提供を目的とする。
題を解決したものであり、圧力制御時における制御圧力
の変動を排することによって、圧力制御の安定性、さら
には成形品の品質及び均質性を高めることができる射出
成形機の油圧駆動装置の提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明
は、固定吐出型油圧ポンプ３及びこの油圧ポンプ３を駆
動するサーボモータ４を備え、サーボモータ４の回転数
を制御して油圧ポンプ３の吐出流量と吐出圧力を制御す
る油圧駆動源２を有する射出成形機の油圧駆動装置１を
構成するに際して、圧力制御時における油圧ポンプ３の
回転数Ｎが、常に油圧ポンプ３における回転抵抗Ｒの不
安定領域を外れる回転数Ｎｄ以上となるように、油圧ポ
ンプ３から吐出する作動油Ｏをオイルタンク５にリリー
フするリリーフ回路（第一リリーフ回路）６を設けたこ
とを特徴とする。
は、固定吐出型油圧ポンプ３及びこの油圧ポンプ３を駆
動するサーボモータ４を備え、サーボモータ４の回転数
を制御して油圧ポンプ３の吐出流量と吐出圧力を制御す
る油圧駆動源２を有する射出成形機の油圧駆動装置１を
構成するに際して、圧力制御時における油圧ポンプ３の
回転数Ｎが、常に油圧ポンプ３における回転抵抗Ｒの不
安定領域を外れる回転数Ｎｄ以上となるように、油圧ポ
ンプ３から吐出する作動油Ｏをオイルタンク５にリリー
フするリリーフ回路（第一リリーフ回路）６を設けたこ
とを特徴とする。
【０００７】この場合、好適な実施の形態により、第一
リリーフ回路６は、油圧ポンプ３の吐出ライン１１とオ
イルタンク５間に接続したリリーフ弁１２と、このリリ
ーフ弁１２のベントポート１２ｖに接続して当該リリー
フ弁１２の設定圧力（下限設定圧力Ｐｄ）を制御する電
磁リリーフ弁１３により構成できる。一方、油圧駆動装
置１には、油圧ポンプ３の吐出圧力が上限設定圧力Ｐｕ
に達したなら、油圧ポンプ３から吐出する作動油Ｏをオ
イルタンク５にリリーフする第二リリーフ回路１４を設
けることが望ましく、この第二リリーフ回路１４は、吐
出ライン１１とオイルタンク５間に接続したリリーフ弁
１５により構成できる。
リリーフ回路６は、油圧ポンプ３の吐出ライン１１とオ
イルタンク５間に接続したリリーフ弁１２と、このリリ
ーフ弁１２のベントポート１２ｖに接続して当該リリー
フ弁１２の設定圧力（下限設定圧力Ｐｄ）を制御する電
磁リリーフ弁１３により構成できる。一方、油圧駆動装
置１には、油圧ポンプ３の吐出圧力が上限設定圧力Ｐｕ
に達したなら、油圧ポンプ３から吐出する作動油Ｏをオ
イルタンク５にリリーフする第二リリーフ回路１４を設
けることが望ましく、この第二リリーフ回路１４は、吐
出ライン１１とオイルタンク５間に接続したリリーフ弁
１５により構成できる。
【０００８】これにより、油圧ポンプ３の回転数Ｎが極
端に小さくなる制御領域、即ち、負荷ボリュームが減少
する保圧工程等の圧力制御時であっても、油圧ポンプ３
から吐出する作動油Ｏは、第一リリーフ回路６を介して
オイルタンク５にリリーフされるため、油圧ポンプ３の
回転数Ｎは、常に当該油圧ポンプ３における回転抵抗Ｒ
の不安定領域を外れる回転数Ｎｄ以上になる。よって、
制御圧力の変動が排され、圧力制御の安定性が高められ
る。一方、小さい負荷ボリュームに対して大きい吐出量
が出力して圧力が急激に増大した場合には、サーボモー
タ４の回転数を小さくして吐出量を抑える制御が行われ
る。この場合、回転数の変化している間は過大な吐出圧
力が発生することになるが、油圧ポンプ３の吐出圧力が
上限設定圧力Ｐｕに達すれば、油圧ポンプ３から吐出す
る作動油Ｏは、第二リリーフ回路１４を介してオイルタ
ンク５にリリーフされるため、過大な圧力の発生が回避
される。
端に小さくなる制御領域、即ち、負荷ボリュームが減少
する保圧工程等の圧力制御時であっても、油圧ポンプ３
から吐出する作動油Ｏは、第一リリーフ回路６を介して
オイルタンク５にリリーフされるため、油圧ポンプ３の
回転数Ｎは、常に当該油圧ポンプ３における回転抵抗Ｒ
の不安定領域を外れる回転数Ｎｄ以上になる。よって、
制御圧力の変動が排され、圧力制御の安定性が高められ
る。一方、小さい負荷ボリュームに対して大きい吐出量
が出力して圧力が急激に増大した場合には、サーボモー
タ４の回転数を小さくして吐出量を抑える制御が行われ
る。この場合、回転数の変化している間は過大な吐出圧
力が発生することになるが、油圧ポンプ３の吐出圧力が
上限設定圧力Ｐｕに達すれば、油圧ポンプ３から吐出す
る作動油Ｏは、第二リリーフ回路１４を介してオイルタ
ンク５にリリーフされるため、過大な圧力の発生が回避
される。
【０００９】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
面に基づき詳細に説明する。
【００１０】まず、本実施例に係る油圧駆動装置１の構
成について、図１を参照して説明する。
成について、図１を参照して説明する。
【００１１】同図中、Ｍは射出成形機であり、射出装置
Ｍ１と型締装置Ｍ２を備える。一方、Ｃは油圧回路であ
り、本実施例に係る油圧駆動装置１を備える。油圧駆動
装置１は油圧駆動源２を備え、この油圧駆動源２は基本
構成として、固定吐出型油圧ポンプ３と、この油圧ポン
プ３を駆動するサーボモータ４を備え、コントローラ２
１によりサーボモータ４の回転数Ｎを制御して油圧ポン
プ３の吐出流量と吐出圧力を制御する機能を有する。
Ｍ１と型締装置Ｍ２を備える。一方、Ｃは油圧回路であ
り、本実施例に係る油圧駆動装置１を備える。油圧駆動
装置１は油圧駆動源２を備え、この油圧駆動源２は基本
構成として、固定吐出型油圧ポンプ３と、この油圧ポン
プ３を駆動するサーボモータ４を備え、コントローラ２
１によりサーボモータ４の回転数Ｎを制御して油圧ポン
プ３の吐出流量と吐出圧力を制御する機能を有する。
【００１２】そして、油圧ポンプ３の吐出ポート３ｏは
吐出ライン１１に接続するとともに、吐出ライン１１は
必要な制御弁を介して射出成形機Ｍに備える各種油圧ア
クチュエータに接続する。実施例は、油圧アクチュエー
タの一例として、制御弁２２を介して接続された射出装
置Ｍ１に備える射出シリンダ２３と、制御弁２４を介し
て接続された型締装置Ｍ２に備える型締シリンダ２５を
それぞれ例示する。なお、油圧ポンプ３の吸入ポート３
ｉはオイルタンク５に接続する。
吐出ライン１１に接続するとともに、吐出ライン１１は
必要な制御弁を介して射出成形機Ｍに備える各種油圧ア
クチュエータに接続する。実施例は、油圧アクチュエー
タの一例として、制御弁２２を介して接続された射出装
置Ｍ１に備える射出シリンダ２３と、制御弁２４を介し
て接続された型締装置Ｍ２に備える型締シリンダ２５を
それぞれ例示する。なお、油圧ポンプ３の吸入ポート３
ｉはオイルタンク５に接続する。
【００１３】また、油圧駆動装置１は本発明に従って、
第一リリーフ回路６及び第二リリーフ回路１４を備え
る。第一リリーフ回路６は、油圧ポンプ３の吐出ライン
１１とオイルタンク５間に接続したリリーフ弁１２と、
このリリーフ弁１２のベントポート１２ｖに接続して当
該リリーフ弁１２の設定圧力（下限設定圧力Ｐｄ）を制
御する電磁リリーフ弁１３を備える。この第一リリーフ
回路６は、特に、圧力制御時における油圧ポンプ３の回
転数Ｎが、常に油圧ポンプ３における回転抵抗Ｒの不安
定領域を外れる回転数Ｎｄ以上となるように、当該下限
設定圧力Ｐｄを設定する。これにより、負荷ボリューム
が減少する保圧工程等の圧力制御時であっても、油圧ポ
ンプ３から吐出する作動油Ｏは、下限設定圧力Ｐｄに従
って第一リリーフ回路６からオイルタンク５にリリーフ
され、油圧ポンプ３の吐出圧力Ｐは下限設定圧力Ｐｄ以
上となる。この場合、下限設定圧力Ｐｄはコントローラ
２１から電磁リリーフ弁１３に付与される制御信号によ
り設定又は変更できる。
第一リリーフ回路６及び第二リリーフ回路１４を備え
る。第一リリーフ回路６は、油圧ポンプ３の吐出ライン
１１とオイルタンク５間に接続したリリーフ弁１２と、
このリリーフ弁１２のベントポート１２ｖに接続して当
該リリーフ弁１２の設定圧力（下限設定圧力Ｐｄ）を制
御する電磁リリーフ弁１３を備える。この第一リリーフ
回路６は、特に、圧力制御時における油圧ポンプ３の回
転数Ｎが、常に油圧ポンプ３における回転抵抗Ｒの不安
定領域を外れる回転数Ｎｄ以上となるように、当該下限
設定圧力Ｐｄを設定する。これにより、負荷ボリューム
が減少する保圧工程等の圧力制御時であっても、油圧ポ
ンプ３から吐出する作動油Ｏは、下限設定圧力Ｐｄに従
って第一リリーフ回路６からオイルタンク５にリリーフ
され、油圧ポンプ３の吐出圧力Ｐは下限設定圧力Ｐｄ以
上となる。この場合、下限設定圧力Ｐｄはコントローラ
２１から電磁リリーフ弁１３に付与される制御信号によ
り設定又は変更できる。
【００１４】一方、第二リリーフ回路１４は、吐出ライ
ン１１とオイルタンク５間に接続したリリーフ弁１５を
備え、このリリーフ弁１５には上限設定圧力Ｐｕを設定
する。上限設定圧力Ｐｕの設定に際しては次の点を考慮
する。即ち、小さい負荷ボリュームに対して大きい吐出
量が出力して圧力が急激に増大した場合、サーボモータ
４の回転数を小さくして吐出量を抑える制御が行われる
が、回転数の変化している間は過大な吐出圧力が発生す
ることになるため、上限設定圧力Ｐｕは、この過大な吐
出圧力の発生を回避する大きさを設定する。よって、油
圧ポンプ３の吐出圧力が上限設定圧力Ｐｕに達すれば、
油圧ポンプ３から吐出する作動油Ｏは、第二リリーフ回
路１４を介してオイルタンク５にリリーフされるため、
過大な圧力の発生、さらにはこれに伴う油圧回路の破損
等が回避される。
ン１１とオイルタンク５間に接続したリリーフ弁１５を
備え、このリリーフ弁１５には上限設定圧力Ｐｕを設定
する。上限設定圧力Ｐｕの設定に際しては次の点を考慮
する。即ち、小さい負荷ボリュームに対して大きい吐出
量が出力して圧力が急激に増大した場合、サーボモータ
４の回転数を小さくして吐出量を抑える制御が行われる
が、回転数の変化している間は過大な吐出圧力が発生す
ることになるため、上限設定圧力Ｐｕは、この過大な吐
出圧力の発生を回避する大きさを設定する。よって、油
圧ポンプ３の吐出圧力が上限設定圧力Ｐｕに達すれば、
油圧ポンプ３から吐出する作動油Ｏは、第二リリーフ回
路１４を介してオイルタンク５にリリーフされるため、
過大な圧力の発生、さらにはこれに伴う油圧回路の破損
等が回避される。
【００１５】次に、本実施例に係る油圧駆動装置１の動
作について、図１〜図３を参照して説明する。
作について、図１〜図３を参照して説明する。
【００１６】今、射出装置Ｍ１による射出工程（速度制
御領域）が終了して保圧工程（圧力制御領域）に移行し
た場合を想定する。保圧工程では制御弁２２を介して射
出シリンダ２３の後室に圧油が付与されるも、射出シリ
ンダ２３のピストン２３ｐはほとんど前進しないため、
油圧ポンプ３の吐出量は急速に減少する。即ち、コント
ローラ２１からの制御信号によりサーボモータ４（油圧
ポンプ）の回転数は小さくなる。
御領域）が終了して保圧工程（圧力制御領域）に移行し
た場合を想定する。保圧工程では制御弁２２を介して射
出シリンダ２３の後室に圧油が付与されるも、射出シリ
ンダ２３のピストン２３ｐはほとんど前進しないため、
油圧ポンプ３の吐出量は急速に減少する。即ち、コント
ローラ２１からの制御信号によりサーボモータ４（油圧
ポンプ）の回転数は小さくなる。
【００１７】一方、保圧工程で必要な保圧力のみに対応
する油圧ポンプ３の回転数Ｎが、Ｎ＜Ｎｄになる場合、
コントローラ２１は今まで電磁リリーフ弁１３に設定し
ていた最大設定圧力を、直ちにＮ＝Ｎｄとなる下限設定
圧力Ｐｄに変更する。即ち、油圧ポンプ３の回転数Ｎ
が、Ｎ＞Ｎｄの領域においては、電磁リリーフ弁１３は
最大設定圧力になるため、油圧ポンプ３から吐出する作
動油Ｏは、第一リリーフ回路６によりリリーフされるこ
となく全て射出シリンダ２３の後室に付与される。しか
し、当該回転数Ｎが、Ｎ＜Ｎｄの領域においては、電磁
リリーフ弁１３は下限設定圧力Ｐｄに変更されるため、
当該設定圧力Ｐｄに対応した分だけ作動油Ｏがリリーフ
される。この結果、油圧ポンプ３の吐出量は、上記保圧
力に必要な吐出量にリリーフ量を加えた量になるため、
油圧ポンプ３の回転数Ｎは、Ｎ＝Ｎｄになり、図２に示
すように、常に油圧ポンプ３における回転抵抗Ｒの不安
定領域を外れる回転数Ｎｄ以上になる。なお、図２中、
Ｐ１は第一保圧力Ｐｆ（Ｐｆ＝Ｐ１−Ｐｄ）を発生させ
る油圧ポンプ３の吐出圧力、Ｐ２は第二保圧力Ｐｓ（Ｐ
ｓ＝Ｐ２−Ｐｄ）発生させる油圧ポンプ３の吐出圧力を
それぞれ示す。
する油圧ポンプ３の回転数Ｎが、Ｎ＜Ｎｄになる場合、
コントローラ２１は今まで電磁リリーフ弁１３に設定し
ていた最大設定圧力を、直ちにＮ＝Ｎｄとなる下限設定
圧力Ｐｄに変更する。即ち、油圧ポンプ３の回転数Ｎ
が、Ｎ＞Ｎｄの領域においては、電磁リリーフ弁１３は
最大設定圧力になるため、油圧ポンプ３から吐出する作
動油Ｏは、第一リリーフ回路６によりリリーフされるこ
となく全て射出シリンダ２３の後室に付与される。しか
し、当該回転数Ｎが、Ｎ＜Ｎｄの領域においては、電磁
リリーフ弁１３は下限設定圧力Ｐｄに変更されるため、
当該設定圧力Ｐｄに対応した分だけ作動油Ｏがリリーフ
される。この結果、油圧ポンプ３の吐出量は、上記保圧
力に必要な吐出量にリリーフ量を加えた量になるため、
油圧ポンプ３の回転数Ｎは、Ｎ＝Ｎｄになり、図２に示
すように、常に油圧ポンプ３における回転抵抗Ｒの不安
定領域を外れる回転数Ｎｄ以上になる。なお、図２中、
Ｐ１は第一保圧力Ｐｆ（Ｐｆ＝Ｐ１−Ｐｄ）を発生させ
る油圧ポンプ３の吐出圧力、Ｐ２は第二保圧力Ｐｓ（Ｐ
ｓ＝Ｐ２−Ｐｄ）発生させる油圧ポンプ３の吐出圧力を
それぞれ示す。
【００１８】他方、圧力制御領域以外の領域において、
小さい負荷ボリュームに大きい吐出量が出力して圧力が
急激に増大するなどによって過大な圧力が発生し、油圧
ポンプ３から吐出する作動油Ｏの圧力が上限設定圧力Ｐ
ｕに達した場合には、図３に示すように、第二リリーフ
回路１４により当該作動油Ｏはオイルタンク５にリリー
フされる。
小さい負荷ボリュームに大きい吐出量が出力して圧力が
急激に増大するなどによって過大な圧力が発生し、油圧
ポンプ３から吐出する作動油Ｏの圧力が上限設定圧力Ｐ
ｕに達した場合には、図３に示すように、第二リリーフ
回路１４により当該作動油Ｏはオイルタンク５にリリー
フされる。
【００１９】このように、油圧ポンプ３の吐出圧力Ｐ
は、図２及び図３の白抜矢印で示す使用圧力領域内で制
御されるため、本来、油圧ポンプ３の回転数Ｎが極端に
小さくなる領域であっても、油圧ポンプ３の回転数Ｎ
は、常に、当該油圧ポンプ３における回転抵抗Ｒの不安
定領域を外れる回転数Ｎｄ以上になり、制御圧力の変動
が排されることにより、圧力制御の安定性、さらには成
形品の品質及び均質性が高められるとともに、圧力の大
きい領域では、過大な圧力の発生に伴う油圧回路Ｃの破
損等が回避される。
は、図２及び図３の白抜矢印で示す使用圧力領域内で制
御されるため、本来、油圧ポンプ３の回転数Ｎが極端に
小さくなる領域であっても、油圧ポンプ３の回転数Ｎ
は、常に、当該油圧ポンプ３における回転抵抗Ｒの不安
定領域を外れる回転数Ｎｄ以上になり、制御圧力の変動
が排されることにより、圧力制御の安定性、さらには成
形品の品質及び均質性が高められるとともに、圧力の大
きい領域では、過大な圧力の発生に伴う油圧回路Ｃの破
損等が回避される。
【００２０】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成，形状等において、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で、任意に変更，追加，削除することができる。
例えば、第一リリーフ回路６及び第二リリーフ回路１４
は例示の回路構成に限定されるものではなく、同一の機
能を有する他の回路構成に置換できる。また、コントロ
ーラ２１により油圧ポンプ３の回転数Ｎを監視し、回転
数Ｎが低下した場合には自動で電磁リリーフ弁１３によ
るリリーフ弁１５の設定圧力を変更できるように構成し
てもよい。
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成，形状等において、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で、任意に変更，追加，削除することができる。
例えば、第一リリーフ回路６及び第二リリーフ回路１４
は例示の回路構成に限定されるものではなく、同一の機
能を有する他の回路構成に置換できる。また、コントロ
ーラ２１により油圧ポンプ３の回転数Ｎを監視し、回転
数Ｎが低下した場合には自動で電磁リリーフ弁１３によ
るリリーフ弁１５の設定圧力を変更できるように構成し
てもよい。
【００２１】
【発明の効果】このように、本発明に係る射出成形機の
油圧駆動装置は、圧力制御時における油圧ポンプの回転
数が、常に当該油圧ポンプにおける回転抵抗の不安定領
域を外れる回転数以上となるように、油圧ポンプから吐
出する作動油をオイルタンクにリリーフするリリーフ回
路を設けたため、次のような顕著な効果を奏する。
油圧駆動装置は、圧力制御時における油圧ポンプの回転
数が、常に当該油圧ポンプにおける回転抵抗の不安定領
域を外れる回転数以上となるように、油圧ポンプから吐
出する作動油をオイルタンクにリリーフするリリーフ回
路を設けたため、次のような顕著な効果を奏する。
【００２２】 油圧ポンプの回転数は、常に当該油圧
ポンプにおける回転抵抗の不安定領域を外れる回転数以
上になるため、圧力制御時における制御圧力の変動を排
することにより、圧力制御の安定性、さらには成形品の
品質及び均質性を高めることができる。
ポンプにおける回転抵抗の不安定領域を外れる回転数以
上になるため、圧力制御時における制御圧力の変動を排
することにより、圧力制御の安定性、さらには成形品の
品質及び均質性を高めることができる。
【００２３】 好適な実施の形態により、油圧ポンプ
の吐出圧力が上限設定圧力に達したなら、油圧ポンプか
ら吐出する作動油をオイルタンクにリリーフする第二リ
リーフ回路を設ければ、過大な圧力の発生に伴う油圧回
路の破損等を回避することができる。
の吐出圧力が上限設定圧力に達したなら、油圧ポンプか
ら吐出する作動油をオイルタンクにリリーフする第二リ
リーフ回路を設ければ、過大な圧力の発生に伴う油圧回
路の破損等を回避することができる。
【図１】本実施例に係る油圧駆動装置の油圧回路図を含
む射出成形機の構成図、
む射出成形機の構成図、
【図２】同油圧駆動装置による圧力制御領域における油
圧ポンプの回転数に対する吐出圧力の関係図、
圧ポンプの回転数に対する吐出圧力の関係図、
【図３】同油圧駆動装置による圧力制御領域以外の領域
における油圧ポンプの回転数に対する吐出圧力の関係
図、
における油圧ポンプの回転数に対する吐出圧力の関係
図、
【図４】従来技術を説明するための油圧ポンプの回転数
に対する当該油圧ポンプの回転抵抗の関係を示す特性
図、
に対する当該油圧ポンプの回転抵抗の関係を示す特性
図、
１ 油圧駆動装置 ２ 油圧駆動源 ３ 固定吐出型油圧ポンプ ４ サーボモータ ５ オイルタンク ６ 第一リリーフ回路 １１ 吐出ライン １２ リリーフ弁 １２ｖ ベントポート １３ 電磁リリーフ弁 １４ 第二リリーフ回路 １５ リリーフ弁 Ｎ 油圧ポンプの回転数 Ｎｄ 不安定領域を外れる回転数 Ｒ 油圧ポンプにおける回転抵抗 Ｏ 作動油 Ｐｄ 下限設定圧力 Ｐｕ 上限設定圧力
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−148913（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−134827（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−16200（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−31779（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−335946（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−38020（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B29C 45/82 B22D 17/32 F04B 49/00 F15B 11/00
Claims (4)
- 【請求項１】 固定吐出型油圧ポンプ及びこの油圧ポン
プを駆動するサーボモータを備え、前記サーボモータの
回転数を制御して前記油圧ポンプの吐出流量と吐出圧力
を制御する油圧駆動源を有する射出成形機の油圧駆動装
置において、圧力制御時における前記油圧ポンプの回転
数が、常に当該油圧ポンプにおける回転抵抗の不安定領
域を外れる回転数以上となるように、前記油圧ポンプか
ら吐出する作動油をオイルタンクにリリーフするリリー
フ回路（第一リリーフ回路）を設けたことを特徴とする
射出成形機の油圧駆動装置。 - 【請求項２】 前記第一リリーフ回路は、前記油圧ポン
プの吐出ラインと前記オイルタンク間に接続したリリー
フ弁と、このリリーフ弁のベントポートに接続して当該
リリーフ弁の設定圧力（下限設定圧力）を制御する電磁
リリーフ弁を備えることを特徴とする請求項１記載の射
出成形機の油圧駆動装置。 - 【請求項３】 前記油圧ポンプの吐出圧力が上限設定圧
力に達したなら、前記油圧ポンプから吐出する作動油を
前記オイルタンクにリリーフする第二リリーフ回路を設
けたことを特徴とする請求項１記載の射出成形機の油圧
駆動装置。 - 【請求項４】 前記第二リリーフ回路は、前記吐出ライ
ンと前記オイルタンク間に接続したリリーフ弁を備える
ことを特徴とする請求項３記載の射出成形機の油圧駆動
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27131097A JP3245707B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 射出成形機の油圧駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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