JP3244867B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JP3244867B2
JP3244867B2 JP14607993A JP14607993A JP3244867B2 JP 3244867 B2 JP3244867 B2 JP 3244867B2 JP 14607993 A JP14607993 A JP 14607993A JP 14607993 A JP14607993 A JP 14607993A JP 3244867 B2 JP3244867 B2 JP 3244867B2
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隆久 平野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスクロール圧縮機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のカーエアコン用スクロール
圧縮機の縦断面図である。図において、1は密閉ハウジ
ングで、カップ状本体2とこれにボルト3によって締結
されたフロントエンドプレート4とこれにボルト5によ
って締結された筒状部材6とからなる。この筒状部材6
を貫通する主軸7はベアリング8及び9を介してハウジ
ング1に回転自在に支持されている。
【0003】ハウジング1内には固定スクロール10が
配設され、この固定スクロール10は端板11とその内
面に立設されたうず巻状ラップ12とを備え、この端板
11をボルト13によってカップ状本体2に締結するこ
とによって固定スクロール10はハウジング1内に固定
されている。端板11の外周面とカップ状本体2の内周
面とを密接させることによってハウジング1内が仕切ら
れ、端板11の外側には吐出キャビティ31が形成さ
れ、端板11の内側には吸入室28が限界されている。
また、端板11の中央には吐出ポート29が穿設され、
この吐出ポート29は端板11の外面にリテーナ35と
一緒にボルト36によって締結された吐出弁30によっ
て開閉されるようになっている。旋回スクロール14は
端板15とその内面に立設されたうず巻状ラップ16と
を備え、このうず巻状ラップ16は固定スクロール10
のうず巻状ラップ12と実質的に同一形状を有してい
る。
【0004】旋回スクロール14と固定スクロール10
とは相互に公転旋回半径だけ偏心し、かつ、180°だ
け角度をずらせて噛み合わされている。かくして、うず
巻状ラップ12の先端面に埋設されたチップシール17
は端板15の内面に密接し、うず巻状ラップ16の先端
面に埋設されたチップシール18は端板11の内面に密
接し、うず巻状ラップ12と16の側面は複数箇所で線
接触し、うず巻の中心に対してほぼ点対称をなす複数の
圧縮室19a,19bが形成されている。
【0005】端板15の外面中央部に突設された円筒状
ボス20の内部にはドライブブッシュ21が転り軸受2
3を介して回転自在に嵌合され、このドライブブッシュ
21に穿設された偏心孔24内には主軸7の内端に偏心
して突設された偏心ピン25が回転自在に嵌挿されてい
る。そして、このドライブブッシュ21にはバランスウ
ェイト27が取り付けられている。端板15の外面の外
周縁とフロントエンドプレート4の内面との間にはスラ
スト軸受を兼ねる自転阻止機構26が配置されている。
【0006】本圧縮機において、主軸7を回転させる
と、偏心ピン25、ドライブブッシュ21、ボス20等
からなる旋回駆動機構を介して旋回スクロール14が駆
動され、旋回スクロール14は自転阻止機構26によっ
てその自転を阻止されながら公転旋回半径、即ち、主軸
7と偏心ピン25との偏心量を半径とする円軌道上を公
転旋回運動する。すると、うず巻状ラップ12と16と
の線接触部が次第にうず巻の中心方向へ移動し、この結
果、圧縮室19a,19bはその容積を減じながらうず
巻の中心方向へ移動する。これに伴って、図示しない吸
入口を通って吸入室28へ流入したガスがうず巻状ラッ
プ12と16の外終端開口部から各圧縮室19a,19
b内へ取り込まれて圧縮されながら中心部に至り、ここ
から吐出ポート29を通り吐出弁30を押し開いて吐出
キャビティ31へ吐出され、そこから図示しない吐出口
を経て流出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の型式のスクロー
ル圧縮機には通常潤滑油が封入され、摺動部の潤滑に用
いられているが、ポンプのような強制給油装置は用いら
れていない。即ち潤滑油はミスト状態で冷媒ガス中に混
った状態で冷媒ガスと共に圧縮機から空調装置へ送り出
され、これが吸入ガスと共に圧縮機に戻って来る。この
吸入ガスに混入しミスト状の潤滑油が、ベアリング
9、ドライブブッシュ21、転り軸受23、スラスト軸
受を兼ねる自転阻止機構26等に流入して潤滑する。
【0008】この圧縮機において、ドライブブッシュ2
1と軸受23は、旋回スクロール14の円筒状ボス20
の凹部に組み込まれるので、上述の吸入ガスに含まれる
ミスト状潤滑油が入り込むことがむづかしく、時にはこ
のドライブブッシュと軸受が焼付きやフレーキングを生
じることがある。
【0009】本発明は上記従来技術の欠点を解消し、ド
ライブブッシュ21や軸受23を十分に潤滑することの
できるスクロール圧縮機を提供しようとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
したものであって、対をなす固定スクロールと旋回スク
ロールとを備え、同旋回スクロールの円筒状ボス
軸に設けられた偏心ピンにドライブブッシュと軸受とを
介して連結して構成されたスクロール圧縮機において、
次の特徴を有するスクロール圧縮機に関するものであ
る。 (1)前記偏心ピンの端面に開口し主軸のほぼ中心に延
びる導入孔を穿設すると共に、同導入孔を軸に半径
方向に穿設され前記円筒状ボスの端面側空間に開口する
放射孔に連通し、前記主軸の回転により前記放射孔内の
冷媒ガスを遠心力によって前記円筒状ボスの端面側空間
に排出せしめるように構成したこと。 (2)前記(1)項に記載のスクロール圧縮機におい
て、放射孔を主軸の外径最大部に設けたこと。
【0011】
【作用】主軸が回転すると半径方向に穿設された放射孔
に遠心力が生じるので、放射孔内の冷媒ガスに遠心力が
加わり外方へ排出され、これに応じて導入孔の開口端に
負圧が発生し冷媒ガスが吸入され、円筒状ボスの凹部内
吸入ガスとミスト状潤滑油が導入され、ミスト状潤滑
油によってドライブブッシュと軸受が潤滑され、吸入ガ
スによって摺動部が冷却される。
【0012】放射孔を主軸の外径最大部に設けたものに
おいては、遠心力の効果が最大となるので、より多くの
吸入ガスと潤滑油の送給が行われる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の第1実施例に係るスクロール
圧縮機の要部縦断面図である。図において、101は従
来と異る形状・作用を有する主軸、102は同主軸の偏
心ピン、103は同偏心ピンにおいて前記主軸の中心線
上に設けられた導入孔であり、その一端は偏心ピンの端
面に開口している。104は前記導入孔103の内奥部
に連なり、そこからL字状に曲って半径方向外方へ向う
放射孔であり、その端部は円筒状ボス20の端面側空間
に開口している。放射孔104を主軸101の外径最大
部に設けることは、遠心力効果が最大になるので好まし
いことである。105は上記空間と同筒状ボスの凹部内
とを連通するよう円筒状ボスに設けられた吸入孔であ
る。なお、この吸入孔105は必ずしも設けなくてもよ
い。上記以外の部分は従来技術と同じである。
【0014】以上のように構成されたスクロール圧縮機
において、主軸101を回転させると、放射孔104内
の冷媒ガスに遠心力が加わり外方へ排出され、これに応
じて導入孔103の開口端に負圧が発生して冷媒ガスが
吸入され、連続的に円筒状ボス20の凹部内へ冷媒ガス
が供給される。この冷媒ガス中にはミスト状潤滑油が含
まれているので、潤滑油が円筒状ボス20の凹部内へ供
給されることになり、これによって円筒状ボス内のドラ
イブブッシュ21と転り軸受23とが良好に潤滑され
る。また冷媒ガスによって摺動部分が冷却され、摺動熱
が取り除かれる。円筒状ボスに設けられた吸入孔105
はドライブブッシュと転り軸受との方へ潤滑油を流れ込
み易くする作用がある。以上の作用によって従来の圧縮
機において生じていた転り軸受の焼付きやフレーキング
が防止される。
【0015】図2は本発明の第2実施例に係るスクロー
ル圧縮機の要部縦断面図である。従来技術および前記第
1実施例においては軸受として転り軸受23が用いられ
ているが、本発明では十分な潤滑と共に吸入ガスによる
冷却作用があるので、転り軸受の代りに滑り軸受を用い
ることも可能となる。図2は軸受として滑り軸受を用い
た例を示している。図において、201は旋回スクロー
ルの円筒状ボス20の凹部内側に装着された滑り軸受、
202はドライブブッシュ、203は同ドライブブッシ
ュの外周面に設けられた潤滑油吸入溝である。偏心ピン
102に設けられた導入孔103、放射孔104は第1
実施例と同じである。上記以外の部分は従来技術と同じ
である。
【0016】本実施例においては、放射孔104の遠心
力によって導入孔103の開口端に負圧が生じて冷媒ガ
スが吸入され、吸入ガス中のミスト状潤滑油が、ドライ
ブブッシュ203の吸入溝202を通って円筒状ボス2
0の凹部内に入り、滑り軸受201を潤滑しかつ吸入ガ
スが摺動部を冷却する。したがって軸受の焼付きやフレ
ーキングが防止される。
【0017】
【発明の効果】本発明のスクロール圧縮機においては、
対をなす固定スクロールと旋回スクロールとを備え、同
旋回スクロールの円筒状ボスを、主軸に設けられた偏心
ピンにドライブブッシュと軸受とを介して連結して構成
されたスクロール圧縮機において、前記偏心ピンの端面
に開口し主軸のほぼ中心に延びる導入孔を穿設すると共
に、同導入孔を軸に半径方向に穿設され前記円筒状
ボスの端面側空間に開口する放射孔に連通し、前記主軸
の回転により前記放射孔内の冷媒ガスを遠心力によって
前記円筒状ボスの端面側空間に排出せしめるように構成
てあり、あるいはさらに、同放射孔を主軸の外径最大
部に設けてあるので、放射孔内の冷媒ガスに遠心力が加
わり外方へ排出され、これに応じて導入孔の開口端に負
圧が発生し冷媒ガスが吸入され、円筒状ボスの凹部内に
吸入ガスとミスト状潤滑油を送給してドライブブッシュ
と軸受とを潤滑し、かつ摺動部を冷却し、よって軸受の
焼付きやフレーキングを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るスクロール圧縮機の
要部縦断面図。
【図2】本発明の第2実施例に係るスクロール圧縮機の
要部縦断面図。
【図3】従来のスクロール圧縮機の縦断面図。
【符号の説明】
20 円筒状ボス 21 ドライブブッシュ 23 転り軸受 101 主軸 102 偏心ピン 193 導入孔 104 放射孔 105 吸入孔 201 滑り軸受 202 吸入溝 203 ドライブブッシュ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対をなす固定スクロールと旋回スクロー
    ルとを備え、同旋回スクロールの円筒状ボス主軸に
    設けられた偏心ピンにドライブブッシュと軸受とを介し
    て連結して構成されたスクロール圧縮機において、前記
    偏心ピンの端面に開口し主軸のほぼ中心に延びる導入孔
    を穿設すると共に、同導入孔を軸に半径方向に穿設
    され前記円筒状ボスの端面側空間に開口する放射孔に連
    通し、前記主軸の回転により前記放射孔内の冷媒ガスを
    遠心力によって前記円筒状ボスの端面側空間に排出せし
    めるように構成してなることを特徴とするスクロール圧
    縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスクロール圧縮機にお
    いて、放射孔を主軸の外径最大部に設けたことを特徴と
    するスクロール圧縮機。
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