JP3244471B2 - 電気鍋 - Google Patents

電気鍋

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JP3244471B2 JP21221698A JP21221698A JP3244471B2 JP 3244471 B2 JP3244471 B2 JP 3244471B2 JP 21221698 A JP21221698 A JP 21221698A JP 21221698 A JP21221698 A JP 21221698A JP 3244471 B2 JP3244471 B2 JP 3244471B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本願発明は、容器本体側と加
熱器側とを分離できるようにする一方、容器本体側を単
独の保温容器本体として、また加熱器側を単独の加熱器
として使用できるようにした電気鍋の構造に関するもの
である。
【従来の技術】従来、例えば特開平9−289946号
公報に示されるように、磁性金属板よりなる内鍋と、こ
の内鍋を収納する密閉2重壁構造の保温容器と、この保
温容器がセットされる電磁加熱器とを備え、上記保温容
器を上記電磁加熱器に対して組み合わせて一体化する
と、内鍋を加熱できる電磁炊飯器となり、また上記保温
容器を上記電磁加熱器から取り外して別体に分離する
と、保温容器が単独の断熱保温容器になるとともに電磁
加熱器が単独の電磁加熱調理器になるようにした電気炊
飯器等の電気鍋が知られている。
【発明が解決しようとする課題】このような構成の電気
鍋では、電磁加熱器から保温容器を取り外して丸洗いす
ることができるとともに、該分離状態では保温容器は持
ち運び可能な単独の断熱保温容器として、また電磁加熱
器は単独の電磁加熱調理器として使用することができる
ので便利である。しかし、該電気鍋の場合、内鍋自体を
発熱させて加熱するものであるため、内鍋には必ずクラ
ッド鋼材等の高価で重量の大きい磁性体材料のものを採
用する必要があり、アルミ等の非磁性体の鍋を使用する
ことができず、高コストで全体の重量も増大するなどの
問題がある。本願発明は、このような問題を解決するた
めになされたものであって、保温容器本体の側部を内体
と外体との2重壁、底部を内体のみの一重壁に構成する
とともに内体を磁性金属板により形成することによっ
て、保温容器自体の内壁面を発熱させ、内鍋を間接的に
加熱するようにして、アルミ等非磁性体材料の内鍋を使
用できるようにした断熱保温機能のある電気鍋を提供す
ることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】本願の請求項1〜4の各
発明は、それぞれ上記の目的を達成するために、次のよ
うな課題解決手段を備えて構成されている。 (1) 請求項1の発明 この発明の電気鍋は、内鍋と、この内鍋の収納空間を形
成する磁性金属板よりなる内体と同内体の側部に対応す
る外体とにより側部が2重壁構造で底部が内体のみの一
重壁構造よりなる保温容器本体と、この保温容器本体が
載置される電磁加熱器とを備え、上記保温容器本体を上
記電磁加熱器に載置した状態では、上記保温容器本体の
内体底部が電磁誘導により加熱されて加熱調理器となる
一方、上記保温容器本体を上記電磁加熱器から取り外し
た状態では、上記保温容器本体が断熱容器としての保温
調理器になり、かつ上記電磁加熱器が他の加熱容器を電
磁加熱することのできる電磁加熱調理器になるようにし
たことを特徴としている。すなわち、この発明の構成に
よると、上記のように、保温容器本体を内鍋の収納空間
を形成する磁性金属板よりなる内体と同内体の側部に対
応する外体とにより側部が2重壁構造で、底部が内体の
みの一重壁構造のものに構成し、加熱調理器として使用
する時には、同構造の保温容器本体の内体のみの一重壁
構造の底部を電磁加熱器上に載置して内鍋と対面する内
体部分を電磁誘導により加熱するようになっているの
で、上記電磁加熱器によって、上記内鍋が収納される保
温容器本体の内体をその底部側から効率良く発熱させる
ことができ、その内側に収納された内鍋を有効に加熱す
ることができる。したがって、内鍋の材質にはアルミ等
非磁性体材料を使用できるようになる。また、その際、
上記のように内鍋の収納空間を形成する保温容器本体の
内体を介して間接的に内鍋を加熱するようになっている
ので、直接内鍋を加熱する場合に比較して、内鍋に対す
る加熱量の均一化を図ることができる。また、上記保温
容器本体を上記電磁加熱器から取り外した状態では、上
記保温容器本体側が断熱容器としての保温調理器になる
一方、上記電磁加熱器側が他の加熱容器を電磁加熱する
ことのできる電磁加熱調理器になるので、便利である。 (2) 請求項2の発明 この発明の電気鍋は、上記請求項1の発明の構成におい
て、保温容器本体内に内鍋を収納した状態で、内鍋の底
部と保温容器本体との間に間隙を形成したことを特徴と
している。したがって、この発明の構成によると、内鍋
と保温容器本体との間の間隙を介して内鍋を均一に加熱
することができる。 (3) 請求項3の発明 この発明の電気鍋は、上記請求項1又は2の発明の構成
において、保温容器本体と操作部との間には空間部が形
成されていることを特徴としている。したがって、この
発明の構成によると、保温容器本体と操作部が空間部を
介して離間され、保温容器本体からの吹きこぼれが操作
部上に飛散されにくくなる。
【発明の実施の形態】図1〜図11は、本願発明の実施
の形態1に係る電気鍋の構成と作用を示している。先ず
本実施の形態の電気鍋は、内鍋と、この内鍋を収納する
内体と外体との2重壁構造よりなる保温容器と、この保
温容器が載置される電磁加熱器とを備え、上記保温容器
の内体を上記電磁加熱器により電磁誘導加熱される磁性
金属板により形成し、上記保温容器を上記電磁加熱器に
載置した状態では、上記保温容器の内体が電磁誘導によ
り加熱されて加熱調理器となる一方、上記保温容器を上
記電磁加熱器から取り外した状態では、上記保温容器が
断熱容器としての保温調理器になり、かつ上記電磁加熱
器が他の加熱容器を電磁加熱することのできる電磁加熱
調理器になるようにしたことを特徴とするものである。
すなわち、該電気鍋は、例えば図1に示すように、内鍋
1と、該内鍋1を任意に収納セットし得るように形成さ
れた有底筒状の保温容器2と、該保温容器2の上部に開
閉可能に設けられた蓋ユニット3と、上記保温容器2が
組合わされる電磁加熱器4とから構成されている。上記
内鍋1は、例えば炊飯用のものとして形成されている。
また、上記保温容器2は、外装体となる外体2aと、内
部に誘起される渦電流によって自己発熱が可能な例えば
ステンレス鋼板等の磁性金属板よりなるとともに、上記
内鍋1の形状に対応し、上記内鍋1の収納空間を形成す
る内体2bと、スリーブ構造の保温容器底部を形成する
底板2cとを、それぞれ図示のように、内側に所定の真
空断熱空間5を形成するように相互に各端部を接合一体
化することによって全体として2重壁構造の有底筒状体
に構成されており、その底部側は、後述する電磁加熱器
4側の末広がりとなった断面台形状の凸状構造の加熱台
6に対して適切に嵌合し得るように嵌合時の嵌め入れガ
イド作用を備えた末広がりのテーパ面を有する断面台形
状の凹部7が形成されている。この凹部7は、例えば上
記底板2cを断面U字状に成形し、上記内鍋1の形状に
対応した形状の内体2bのフラットな底部外周面に対し
て、該断面U字状の底板2cの内周端側を接合すること
によって形成されている。また、該保温容器2の内体2
bの底部中央は、断面台形状に上方に変形されて凸部5
0を形成しており、該凸部50によって、例えば内鍋1
が収納された時に、内鍋1の底部1aを支持し、内体2
bと内鍋1との間に図示のように所定の間隙51を形成
するようになっている。この間隙51内には、炊飯時に
おいて所定量の水が入れられるようになっている。ま
た、上記保温容器2の開口部側の肩部には、さらに合成
樹脂製の肩部材8が一体的に設けられている。一方上記
蓋ユニット3は、その外周面を構成する合成樹脂製の外
カバー3aと、該外カバー3aの内側に所定の断熱空間
9を保って嵌合された同じく合成樹脂製の内カバー3b
と、該内カバー3bの下方に設けられ、上記内鍋1の上
端側開口段部1bに嵌合される金属製の内蓋3cとから
形成されている。内蓋3cは、内カバー3bの中央部に
設けられた内蓋取付ボス10に対してラバーパッキン1
1を介して着脱可能に取り付けられている。また内蓋3
cには、上方に延びる蒸気放出パイプ12が設けられて
おり、該蒸気放出パイプ12は上記内カバー3bと外カ
バー3a相互の間に連続して形成されている蒸気放出通
路16内に嵌挿されている。そして、この蓋ユニット3
は、その外カバー3aの上部側に把手部15が一体に設
けられており、該把手部15を介して上記保温容器2の
肩部材8に対してヒンジ機構13により回動自在に取付
けられており、その開放端側には、該蓋ユニット3の前
端側を肩部材8の所定位置に係合して該蓋ユニット3の
上下方向への開閉を行うロック操作機構14が設けられ
ている。さらに上記電磁加熱器4は、例えば上面側が開
口した断面台形状のセラミックプレート載置部18を備
えた所定の内面深さを有する合成樹脂製の上カバー4a
と該上カバー4aの下部に嵌合一体化された合成樹脂製
の下カバー4bとからなり、それらの間に形成された閉
断面空間内の上記下カバー4bの上部側に例えばIGB
Tやダイオードブリッジその他の電子回路部品19やヒ
ートシンク20などの各種電装品を装着した制御基板2
1、放熱ファン22等が設置されている。また、上記上
カバー4aのセラミックプレート載置部18上にはセラ
ミックプレート23が載置され、その下方部には下面側
にフェライトコア24を有するコイル台25が設けられ
ている。そして、その上面側には、上記セラミックプレ
ート23上に載置される保温容器2のステンレス鋼板等
の磁性金属板よりなる内体2bに渦電流を流して発熱さ
せるワークコイル26が設けられている。そして、該ワ
ークコイル26の電磁誘導によって上記内体2bの全体
に渦電流を流して発熱させ、上記間隙51を介して内鍋
1を均一に加熱することによって内鍋1内の飯米の炊飯
を加熱ムラなく行うようになっている。また、上記セラ
ミックプレート23の中央部には、下方に貫通するセン
サ収納空間が形成されており、該センサ収納空間内に上
記セラミックプレート23部分の温度および内鍋1の底
面部分の温度を検出するサーミスタ27および上記保温
容器2の嵌合状態を検出する保温容器セットセンサ28
を備えたセンタセンサ29がスプリングにより昇降可能
な状態で各々設けられている。このセンタセンサ29
は、その先端側サーミスタ27部分が上記内体2bの底
部中央に形成された凸部50の底面に接触するようにな
っており、それにより内鍋1の底部1aの温度を感度良
く検出するようになっている。そして、これらの各部を
含む上記セラミックプレート載置部18部分の全体が上
記セラミックプレート23とともに上述の加熱台6を構
成している。また、上記上カバー4aの正面側にあって
上方に高く立ち上り、上面部がテーパ面構造となった操
作部30には、例えば図4に示すような、炊飯スイッチ
31、調理スイッチ32、調理終了スイッチ33、調理
加熱時の火力レベルを選択する火力調節スイッチ34a
〜34f、保温中であることを表示する保温表示部35
等を備えた操作基板37が下方側から臨まされた操作パ
ネル面30aが設けられている。この操作パネル面30
aを備えた操作部30は、図1のように上記加熱台6の
上に保温容器2が嵌合された状態において、保温容器2
との間に所定寸法の空間部Aを形成し得るように加熱台
6から離間されている。そして、それによって保温容器
2からの吹きこぼれが、操作部30の操作パネル面30
a上に飛散しないようにしている。次に図4は、上記電
磁加熱器4側に設けられている該電気鍋の制御回路図を
示している。図中、先ず符号21は上述した制御基板で
あり、該制御基板21上には上述のワークコイル26の
駆動回路を形成するマイクロコンピュータを中心とした
マイコン制御ユニット36が設けられている。そして、
該制御基板21には、例えば上記各種操作スイッチ3
1,32,33,34a〜34fおよび保温表示部35
を備えた上記操作パネル30a用の操作基板37の他
に、上記センタセンサ29(サーミスタ27、保温容器
セットセンサ28)、ワークコイル26、ワークコイル
26用温度ヒューズ38等が各々接続されている。そし
て、上記マイコン制御ユニット36は、それらとの間で
適切な出力での上記ワークコイル26の駆動による炊飯
加熱制御又は調理加熱制御を行うようになっている。以
上のように構成された電気鍋においては、例えば図1に
示すように、上記保温容器2底部の末広がり形状のテー
パ面を有する凹部7を、上記電磁加熱器4の同形状の加
熱台6に嵌め入れて、図1のように嵌合させると、保温
容器2の2重壁構造でない内体2bの底部面が加熱台6
のセラミックプレート23面と接触した状態で支持され
ることになり、同内体2bに対してワークコイル26が
対応し、ワークコイル26によって内体2bに誘導効率
良く渦電流を生ぜしめることができる状態となる。した
がって、該状態で上記操作パネル30aの炊飯スイッチ
31をONにすると、上記ワークコイル26に通電され
て保温容器2の内体2bが発熱する。その結果、上記所
定量の水が入れられた間隙51を介して内鍋1が均一に
加熱され、内鍋1内の飯米の加熱ムラのない炊飯が行わ
れる。もちろん、この炊飯時におけるワークコイル26
の駆動は、上記マイコン制御ユニット36により、例え
ば当該炊飯工程の吸水、合数判定、炊き上げ、沸騰維
持、むらしの各工程に応じて上記ワークコイル26の出
力値(ワット数)および同出力値でのONデューティー
比(例えばn秒/16秒)を理想炊飯特性に対応して制
御することによって、当該各工程における内鍋1の加熱
温度と加熱パターンを炊飯量を考慮して適切に可変し、
均一な吸水作用と加熱ムラのない御飯の炊き上げを実現
するようになっている。そして、該炊飯工程の最終工程
であるむらし工程が終了すると、さらに必要に応じて保
温工程に移行し、上記操作パネル30a部の保温表示部
35を点灯させて保温を行う。該保温時の加熱も、もち
ろん上記ワークコイル26の出力値そのものを小さくし
た上で、そのデューティー比を可変することによってな
されるが、本実施の形態の場合には、内鍋1を収納した
容器本体が上述のように真空2重壁構造の保温容器2に
よって形成されているために、断熱性能が高く、熱の保
持効率が高いために、その分だけ上記保温時におけるワ
ークコイル26の出力を小さくすることができる。した
がって、消費電力を低減することができる。一方、本実
施の形態の場合、上記保温容器2は、例えば図2に示す
ように電磁加熱器4から任意に取り外すことができるよ
うになっている。したがって、上記炊飯が完了した場合
又は保温中において、必要に応じて電磁加熱器4側の電
源を切り、図2のように保温容器2を電磁加熱器4から
取り外すと、所望の場所に移動して断熱容器である魔法
瓶タイプの保温専用ジャー(断熱保温調理器)として使
用することができる。そのようにする場合、例えば図5
に示すように、上記保温容器2の底部の凹部7に対応し
た断面形状の断熱蓋部40を有する底部材42を設け、
該底部材42をマグネットキャッチ41,41によって
上記保温容器2の内体2bの底部に対して固定する。該
底部材42は、少なくとも3個の脚部43,43,43
を有する基台44の上部に上記保温容器2底部の凹部形
状に対応した断面台形状の断熱材45を設け、該断熱材
(発泡ウレタン)45を上記保温容器2の底部の形状に
対応した薄板状の取付カバー46によって覆うことによ
り断熱蓋部40を構成するようにしている。したがっ
て、該底部材42を上記保温容器2の底部に対して図5
のように嵌合すると、ワークコイル26に対応させる必
要性から内体2bが露出する構造となった上記保温容器
2底部の断熱性能も高くなり、さらに全体としての保温
性能を向上させることができる。そして、上記のように
保温容器2が取り外された状態の電磁加熱器4は、その
セラミックプレート23の上部に、例えば図6のように
磁性金属材料よりなる両手鍋60や、図7のように同じ
く磁性金属材料よりなるケトル70、また図8のように
片手鍋80をそれぞれ載せることにより、単独の電磁加
熱調理器としても使用することができる。そのようにし
た場合、例えば上記片手鍋80は、図9に示すようにミ
ルクMを温めるのに使用したり、また図10に示すよう
に湯Wを介して牛乳ビンCのままでの牛乳の温めや酒と
っくりDでの酒の燗付けなどに自由に使用することがで
きる。そして、これらの場合に、上述したセンタセンサ
29のサーミスタ27により片手鍋80の温度を検知
し、加熱量を適切にコントロールするようにすれば、所
望の設定温度でのミルク、牛乳の温め、酒の燗を行うこ
とができる。なお、今上記図1の構成において、図示の
ように内鍋1内に飯米および水を収容するとともに内鍋
1と保温容器2の内体2bとの間の間隙51内に所定量
(コップ1杯程度)の水を張り、上記ワークコイル26
に通電して上記内体2bを発熱させることによって内鍋
1を間隙51内の水を介して間接的に加熱して炊飯を行
った。その時の上記センタセンサ29先端部のサーミス
タ27による炊飯温度特性を示すと、図11のようにな
った。この結果から明らかなように、上述のような間接
炊きの場合にも内鍋1自体を直に発熱させる直接炊きの
場合と殆ど同様の加熱特性を得ることができることが分
る。 (変形例) なお、本実施の形態の電気鍋は、以上のような基本的な
構成を前提として、さらに次のような種々の変形が可能
である。 (1) 保温容器2について 1−1) 真空断熱空間5を、底板2cを採用して前述
の図示例のように底面側まで回り込むように形成するの
ではなく、外体2aと内体2bのみによって上下にスト
レートな形状のものとして凹部7の径を拡大する一方、
それに対応してワークコイル26およびセラミックプレ
ート23の径を拡大することによって、内体2bに対す
る渦電流の誘起面積を大きくし、内鍋1への加熱効率を
高める。 1−2) 上部側内周面に保温ヒータを設けて、保温時
の温度ムラを解消する。 (2) 蓋ユニット3について 2−1) 外カバー3aと内カバー3bとの間の断熱空
間を真空構造にする。 2−2) 内鍋1の開口段部1bに係合する内蓋3cの
外周縁に弾力性のある保護カバー又はシール性のあるパ
ッキンを設ける。 (3) 内鍋1について 3−1) 内鍋1自体の側壁部を真空2重壁構造にし
て、さらに保温性能を向上させる。 3−2) 内鍋1にも磁性金属板を採用して或る程度の
発熱を可能とする。 3−3) 炊飯用以外の保温鍋又は調理鍋を採用する。 (実施の形態2) 次に図12は、本願発明の実施の形態2に係る電気鍋の
構成を示している。この実施の形態のものは、図示のよ
うに上記実施の形態1の構成における内鍋1を、例えば
深さが浅く、その底部1aに多数の蒸気流通穴H,H・
・・が形成された蒸し鍋構造に形成し、保温容器2の内
部(内鍋収容部)に水Wを入れて加熱沸騰させることに
より、内鍋1内の調理物を蒸し上げる蒸し器として構成
したことを特徴とするものである。このような構成によ
れば、上記保温容器2内の水Wの量を設定し、その水W
が空になるまで加熱沸騰させて調理物を蒸し上げると、
内鍋1内の蒸し上がった調理物(例えば茶碗蒸し、シュ
ーマイ、ポーズ、芋等)をそのままの状態で保存するこ
とができるようになる。 (実施の形態3) さらに、図13は、本願発明の実施の形態3に係る電気
鍋の構成を示している。この実施の形態のものは、上記
実施の形態1の保温容器2の底部が、2重壁構造でなく
内体2bだけであったのに変えて、同底部をも内体2b
と外体2aとの真空2重壁構造とし、それらの間の間隙
Gを図示のように小さくすることによって、ワークコイ
ル26による内体2bの電磁誘導による加熱を行えるよ
うにしたことを特徴とするものである。このような構成
によれば、内鍋1が、上記保温容器2の外体2aを介し
て加熱されるようになるとともに、保温容器2の底部も
断熱保温構造となり、保温容器2の保温性能が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る電気鍋の全体構
成を示す断面図である。
【図2】同電気鍋の保温容器と電磁加熱器との分離状態
を示す断面図である。
【図3】同電気鍋の電磁加熱器の拡大断面図である。
【図4】同電気鍋の操作パネル部と制御回路部の構成を
示す図である。
【図5】同電気鍋の分離時における保温容器の構成を示
す断面図である。
【図6】同電気鍋の電磁加熱器単独の第1の使用例を示
す図である。
【図7】同電気鍋の電磁加熱器単独の第2の使用例を示
す図である。
【図8】同電気鍋の電磁加熱器単独の第3の使用例を示
す図である。
【図9】同電気鍋の電磁加熱器単独の第4の使用例を示
す図である。
【図10】同電気鍋の電磁加熱器単独の第5の使用例を
示す図である。
【図11】同電気鍋の炊飯時の作用を示すグラフであ
る。
【図12】本願発明の実施の形態2に係る電気鍋の構成
を示す断面図である。
【図13】本願発明の実施の形態3に係る電気鍋の構成
を示す断面図である。
【符号の説明】
1は内鍋、2は保温容器、3は蓋ユニット、4は電磁加
熱器、5は真空断熱空間、6は加熱台、7は凹部、9は
断熱空間、21は制御基板、23はセラミックプレー
ト、24はフェライトコア、25はコイル台、26はワ
ークコイル、29はセンタセンサ、30は操作部、30
aは操作パネルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−326126(JP,A) 特開 平5−277027(JP,A) 特開 平9−289946(JP,A) 特開 平4−442(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 104

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内鍋と、この内鍋の収納空間を形成する
    磁性金属板よりなる内体と同内体の側部に対応する外体
    とにより側部が2重壁構造で底部が内体のみの一重壁構
    造よりなる保温容器本体と、この保温容器本体が載置さ
    れる電磁加熱器とを備え、上記保温容器本体を上記電磁
    加熱器に載置した状態では、上記保温容器本体の内体底
    部が電磁誘導により加熱されて加熱調理器となる一方、
    上記保温容器本体を上記電磁加熱器から取り外した状態
    では、上記保温容器本体が断熱容器としての保温調理器
    になり、かつ上記電磁加熱器が他の加熱容器を電磁加熱
    することのできる電磁加熱調理器になるようにしたこと
    を特徴とする電気鍋。
  2. 【請求項2】 保温容器本体内に内鍋を収納した状態
    で、内鍋の底部と保温容器本体との間に間隙を形成した
    ことを特徴とする請求項1記載の電気鍋。
  3. 【請求項3】 保温容器本体と操作部との間には、空間
    部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記
    載の電気鍋。
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