JP3244438B2 - 物体情報検知装置 - Google Patents
物体情報検知装置Info
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Description
関する。特に、電磁波を用いて対象物体に関する情報を
検知するための装置に関する。
報、すなわち検知領域内における物体の有無や個数、物
体の位置、距離、方向、大きさ、移動速度、物体温度、
バーコードのような符号情報などを検知するための物体
情報検知装置が広く用いられている。例えば、光電セン
サ、距離計測装置、速度センサ、バーコードリーダ等が
ある。これらの物体情報検知装置は、検知物体に向けて
電磁波(光や放射線を含む)を放射して物体で反射され
た反射信号を受信することにより、あるいは物体から放
出された電磁波を受信することにより、物体情報を検知
している。
は、一般にケース内に納められており、その前面窓を通
して電磁波を放出したり、電磁波を受信したりしてい
る。そのため、泥、ほこり、雪、水滴等による前面窓の
汚れに対して敏感となり、前面窓の汚れがひどくなる
と、誤検知する恐れがある。そのため汚れ検知機能を備
え、前面窓の汚れがひどくなった場合には、報知するよ
うにしたものが提案されている。
置)このような汚れ検知機能を備えた従来例としては、
図1〜図3に示すようなレーザー測距装置1がある。図
1は汚れ検知機能を備えた従来のレーザー測距装置1を
示す斜視図、図2(a)(b)はその概略水平断面図及
び概略縦断面図、図3はその構成を示すブロック図であ
る。レーザー光を用いたレーザー測距装置1の場合に
は、図1及び図2に示すように、前面にガラス板や透明
プラスチック板からなる前面窓2がはめられたケース3
内に、測距用投光部4、測距用受光部5及び汚れ検知部
6等が納められている。
キャナ8、レーザーダイオード(LD)9、レーザーダ
イオード駆動回路10および走査位置検出装置11から
なる。制御回路7は、レーザーダイオード駆動回路10
を制御することによってレーザーダイオード9からレー
ザー光(レーザーパルス)Lをパルス発光させ、スキャ
ナ8を駆動してスキャナ8でレーザー光Lを反射させる
ことによって一定の光走査領域内でレーザー光Lを走査
し、対象物体に対してレーザー光Lを照射する。
D)のような受光素子12および受光回路13からな
る。受光素子12は、対象物体で反射したレーザー光L
を受光し、受光回路13は受光素子12からの受光信号
をデジタル信号にA/D変換した後、制御回路7へ送信
する。制御回路7は、受光回路13から送信された受光
信号レベルと内部に設定されている受光スレッシュレベ
ルとを比較し、受光素子12が受光スレッシュレベル以
上のレーザー光Lを受光するか否か監視する。
成し、その発光タイミングに同期してカウンタ(図示せ
ず)をスタートさせ、同時に発光タイミングに合わせて
測距用投光部4からレーザー光Lを出射及び走査させ、
対象物体で反射して戻ってきた反射レーザー光Lを測距
用受光部5で受光する。制御回路7は、受光素子12が
受光スレッシュレベル以上の反射レーザー光Lを受光し
たと判断するとカウンタを停止させ、カウンタの値から
測距用投光部4での発光から測距用受光部5での受光ま
での伝搬遅延時間tdを計測し、この伝搬遅延時間tdに
基づいて対象物体までの距離を演算する。
には、車速センサ16により計測されている自車両の速
度も考慮した上で前方車両などの対象物体までの距離を
演算する場合もある。さらに、スキャナ8によるレーザ
ー光Lの出射方向(走査方向)は走査位置検出装置11
によって検出され、走査位置情報が制御回路7へ送信さ
れているので、対象物体の存在する方向も検知すること
ができる。
ザー光Lを送光してその反射光を受光するための前面窓
2が存在するが、この前面窓2は「気象状況」や「長い
間の使用環境」などによって汚れ、レーザー光Lが汚れ
により減衰、拡散するため、前面窓2の汚れはレーザー
測距装置1の基本性能に大きく影響を及ぼし、前面窓2
が非常に汚れているとレーザー測距装置1としての役割
を果たさなくなる。
れ検知用フォトダイオード14と汚れ検知用の受光回路
15からなる汚れ検知部6を備え、図2に示すように測
距用投光部4から出射され走査されているレーザー光L
をその走査領域の端部において前面窓2の外面と空気と
の界面で反射させ、その反射したレーザー光L(汚れ検
知光R)を汚れ検知用フォトダイオード14で検知する
ようにしている。そして、受光回路15は、汚れ検知用
フォトダイオード14の受光信号をデジタル信号にA/
D変換した後、制御回路7へ送信する。制御回路7は、
受光回路15から受け取った受光信号レベルと所定の汚
れ判定しきい値レベルを比較し、図4に示すように受光
素子12の受光信号レベルが汚れ判定しきい値レベル以
上になると、前面窓2の汚れにより反射光が増加したた
めであると判断する。
汚れ検知処理方式では、例えば以下に説明するような種
々の理由によりレーザー測距装置における汚れの検知確
度が低下していた。
走査領域の端部でのみ汚れを検知していた。つまり、図
5(a)に示すように、汚れ検知部6は、測距用投光部
4から出射されているレーザー光Lの前面窓2前面にお
ける走査範囲の終端部に検知領域Aを合わせてあり、走
査範囲の終端部へ出射されたレーザー光Lを汚れ検知部
6で受光することによって汚れの有無を判別していた。
ーパルスに示すように、汚れを検知するタイミングの窓
位置の汚れと、実際に測距処理を行なっているタイミン
グの窓位置の汚れが一致していない場合があり、汚れ検
知の確度を低下させる一つの原因となっていた。
査領域の一部(特に、走査領域の終端部)で汚れが検知
されただけで、レーザー測距装置の測距データを全て無
効にしていた。しかし、走査領域の一部で汚れが検知さ
れても、レーザー光の走査領域全体として判断すれば、
まだ十分に測距可能な場合もあり、レーザー測距装置の
動作可能な状態と汚れ判断とが一致せず、汚れ判断の確
実性が低かった。
れたものであり、その目的とするとことは、各種物体情
報検知装置において、電磁波が透過する透明ないしほぼ
透明な部材の汚れを高い検知確度で検出することができ
るようにすることにある。
電磁波放射手段と電磁波検知手段のうち少なくとも電磁
波検知手段を備え、電磁波放射手段から放射される電磁
波もしくは電磁波検知手段で受信される電磁波の波長域
で透明ないしほぼ透明な部材を透過させて電磁波放射手
段から電磁波を放射もしくは電磁波検知手段で電磁波を
受信することにより、物体に関する情報を検知する装置
において、前記透明ないしほぼ透明な部材に付着した汚
れを検知するための電磁波を送信する汚れ検知用送信器
と、汚れ検知のための電磁波を受信する汚れ検知用受信
器と、前記電磁波検知手段が受信する電磁波を分割し、
前記汚れ検知用受信器が汚れを検出した箇所を通過する
電磁波による信号を無効にする信号選別手段とを備えて
いることを特徴としている。
ては、汚れ検知用受信器により汚れを検出しても、直ち
に物体情報検知装置を動作停止させることなく、汚れに
より物体情報を検知不可能な部分だけを無効とし、残り
の部分で物体情報検知装置の動作を継続させることがで
きる。従って、物体情報検知装置が汚れても動作可能な
限りは物体情報検知装置を動作させ、最終的に使用でき
なくなった時点で物体情報検知装置を動作停止させるこ
とができ、汚れ検知機能の確度が向上する。
は、電磁波のうちでも光(可視光、赤外線、紫外線な
ど)を用いるものが典型的であって、発光素子から出射
された光を受光素子で受光することにより物体の情報、
すなわち検知領域内における物体の有無や個数、物体の
位置、距離、方向、大きさ、移動速度、物体温度、バー
コードのような符号情報などを検知するものが一般的で
ある。
の付着する環境にあるものが対象となるが、特に、電磁
波放射手段や電磁波検知手段を収納しているケースの前
面窓、物体情報検知装置が車両などに搭載されている場
合にはフロントガラスなどがある。
手段が兼ねていてもよい。汚れ検知用受信器は、電磁波
検知手段が兼ねていてもよい。
レーザー測距装置(レーザーレーダ)21の外観斜視
図、図7はその概略縦断面図、図8はその概略水平断面
図である。レーザー測距装置21は、ケース3内に納め
られており、ケース3の前面開口には、ガラス板もしく
は透明プラスチック板からなる前面窓2が設けられてい
る。しかして、ケース3内に納められた測距用投光部4
からは、前面窓2を通して検知領域へ測距用のレーザー
光Lが出射及び走査され、対象物体で反射された反射レ
ーザー光Lは前面窓2を通して測距用受光部5に受光さ
れる。
向けて庇部22が延出されており、庇部22内には2つ
の汚れ検知用発光部23a,23bが納められている。
一方、測距用投光部4の近傍には投光側の汚れ検知用受
光部24が配置されている。さらに、ケース3内の測距
用受光部5は受光側における汚れ検知用受光部を兼ねて
いる。しかして、庇部22内に納められた各汚れ検知用
発光部23a,23bからは、それぞれ汚れ検知用受光
部24と測距用受光部5に向けて汚れ検知光(レーザー
光)Rが出射されており、これによって投光側及び受光
側における前面窓2の汚れを監視している。
示すブロック図である。測距用投光部4、測距用受光部
5、走査位置検出装置11、車速センサ16等の構成や
機能、制御回路の測距のためのアルゴリズム等について
は、従来例と同じであるので、再度説明することは省略
し、同一構成部分には同一の符号を付与するに止める。
光部23a,23bは、汚れ検知用発光素子(レーザー
ダイオード)25及び発光素子駆動回路27で構成され
ている。また、汚れ検知用受光部24は、汚れ検知用受
光素子(フォトダイオード)28及び受光回路30で構
成されている。
路27を制御すると、汚れ検知用発光部23a,23b
の各汚れ検知用発光素子25から汚れ検知光Rがパルス
状に出射され、汚れ検知光Rは前面窓2を透過して汚れ
検知用受光部24と測距用受光部5に入射する。汚れ検
知用受光部24では、入射した汚れ検知光Rを汚れ検知
用受光素子28の受光面で受光する。受光回路30は、
汚れ検知用受光素子28の受光信号をデジタル信号にA
/D変換した後、その受光信号レベル情報を制御回路1
7へ送信する。測距用受光部5も、入射した汚れ検知光
Rを測距用受光素子12の受光面で受光する。受光回路
30は、測距用受光素子12の受光信号をデジタル信号
にA/D変換した後、その受光信号レベル情報を制御回
路17へ送信する。
受光回路30から受け取った受光信号レベルを所定の汚
れ判定しきい値レベルと比較する。前面窓2の外面に汚
れが付着して汚れている場合には、透過光が遮られて汚
れ検知用受光素子28の受光信号レベルが低下するの
で、図10に示すように、汚れ検知用受光素子28の受
光信号レベルが汚れ判定しきい値レベル以下の異常レベ
ルであれば、前面窓2が汚れていると判定し、汚れ検知
用受光素子28の受光信号レベルが汚れ判定しきい値レ
ベル以上の正常レベルにあれば、前面窓2が汚れていな
いと判定する。制御回路17は、汚れがひどいと判定し
た場合には、警報ブザーを鳴らしたり、表示パネルなど
に警告メッセージを表示したりする。なお、汚れ判定し
きい値レベルを複数設定し、一層汚れがひどくなった場
合には測距データの出力を停止するようにしてもよい。
取った利用者は、前面窓2を清掃した後、リセットボタ
ン等を押し、再び汚れ検知機能を動作させる。
受光回路13から受光信号レベル情報を受け取った場合
には、受け取った受光信号レベル情報が測距用のレーザ
ー光によるものか、汚れ検知光Rによるものか判定す
る。受光信号レベル情報が汚れ検知光Rによるものであ
ると判定した場合には、汚れ検知用受光部24の受光回
路30から受光信号レベル情報を受け取った場合と同様
にして、汚れ判定しきい値レベルと比較し、前面窓2に
所定以上の汚れが付着しているか否かを判定し、判定結
果に応じて警報ブザー等の必要な処理を実行させる。
光(レーザー光)Rとを識別するための方法の一例を説
明する図であって、図11(a)は測距用発光部4の発
光タイミング、図11(b)は汚れ検知用発光部23b
の発光タイミング、図11(c)は汚れ検知用発光部2
3aの発光タイミング、図11(d)は測距用受光部2
4の受光タイミング、図11(e)は汚れ検知用受光部
24の受光タイミングを示している。図11(a)に示
すように測距用投光部4が測距用レーザー光Lを出射し
た後、図11(d)に示すように測距用受光部5が測距
用レーザー光Lを受光するまでの伝搬遅延時間tdから
対象物体までの距離が求められる。この測距タイミング
から外れた期間において、汚れ検知用発光部23a,2
3bから汚れ検知光Rが出射され、汚れ検知用受光部2
4及び測距用受光部5で受光された汚れ検知光Rの受光
信号レベルから汚れの程度が判定される。従って、測距
用受光部5は測距用レーザー光Lと汚れ検知光Rとを受
光するが、受光期間が異なっているために測距用レーザ
ー光Lと汚れ検知光Rとを区別できるようになってい
る。
ためのアルゴリズムを示すフロー図であって、N回連続
して汚れ判定した場合に警報等を出力してエラー処理す
るようにしている。すなわち、制御回路17が受光回路
30又は13から受光信号レベル情報を受信すると(S
31)、当該受光信号レベルと汚れ判定しきい値レベル
とを比較し(S32)、受光信号レベルが汚れ判定しき
い値レベル以下であればエラーカウンタを「1」増加さ
せ(S33)、受光信号レベルが汚れ判定しきい値レベ
ル以上であればエラーカウンタを「0」にリセットする
(S34)。エラーカウンタをインクリメントした場合
には、エラーカウンタの値が既定値のN以上であるか否
かを判定し(S35)、受光信号レベルがN回連続して
汚れ判定しきい値レベルより低くてエラーカウンタがN
になっている場合には、エラー処理する(S36)。す
なわち、警報を鳴らしたり、表示パネルに表示したりす
る。
設けられている汚れ検知方式では、前面窓2を透過する
汚れ検知光Rによって汚れを検知しているので、精度よ
く汚れを検知することができる。従って、レーザー測距
装置21が車両下部(例えばバンパー位置など)に取り
付けられていて汚れ易い場合でも、汚れがひどくなって
誤測距する前に注意を促すことができる。
実施形態によるレーザー測距装置37を示す概略断面図
である。この実施形態も、レーザー測距装置37の前面
窓2を透過させた透過光によって前面窓2の汚れを検知
するようにしたものであるが、汚れ検知用発光部23
a,23bないしは汚れ検知用発光素子25,25をケ
ース3の前方側面に配置したものである。
ス3の一方側面から前方へ延出された側壁部38内に2
つの汚れ検知用発光部23a,23bないしは汚れ検知
用発光素子25,25を納めてあり、当該汚れ検知用発
光部23a,23bから前面窓2を通してケース3内の
汚れ検知用受光部24及び測距用受光部5に汚れ検知光
Rを投光している。
用発光部23a,23bを配置する位置は、前面窓2の
外のどのような位置であっても差し支えない。
に別な実施形態によるレーザー測距装置39を示す概略
断面図である。この実施形態では、ケース3から前面窓
2の前方へ延出された側壁部38内に2つの汚れ検知用
受光部24a,24bないし汚れ検知用受光素子28,
28を納め、ケース3内に測距用投光部4及び測距用受
光部5とともに汚れ検知用発光部23を設けている。
された汚れ検知光Rを前面窓2に透過させた後、一方の
汚れ検知用受光部24bないし汚れ検知用受光素子28
で受光することにより、その受光信号レベルから測距用
受光部5前方で前面窓2が汚れているか否か判断する。
また、測距用投光部4が汚れ検知用発光部を兼ねてお
り、測距用投光部4から出射されたレーザー光Lの一部
を汚れ検知光Rとして前面窓2に透過させて他方の汚れ
検知用受光部24aないし汚れ検知用受光素子28で受
光させることにより、その受光信号レベルから測距用投
光部4の前方で前面窓2が汚れているか否か判断する。
発光部23と汚れ検知用受光部24a,24bのうち、
いずれが前面窓2の外側にあり、いずれが前面窓2の内
側にあっても差し支えない。
に別な実施形態によるレーザー測距装置41を示す概略
斜視図である。この実施形態にあっては、測距用投光部
4と測距用受光部5を左右に配置し、測距用投光部4か
ら出射されたレーザー光Lを左右に走査させるようにし
ている。また、汚れ検知用受光部24は、測距用投光部
4の下方やや前方に配置されている。
6(a)に示すように、測距用投光部4から出射され左
右に走査されているレーザー光Lの、前面窓2前面にお
ける走査範囲を含むように設定されている。従って、測
距用投光部4から出射されたレーザー光Lは、前面窓2
を透過して測距用として用いられると共に、その一部は
前面窓2の前面で反射される。この前面窓2の前面で反
射されたレーザー光Lの一部は、図16(b)に示すよ
うに、汚れ検知光Rとして汚れ検知用受光部24に受光
され、その受光信号レベルと汚れ判定しきい値レベルと
を比較することにより、前面窓2が汚れているか否かが
判定される(図4参照)。
を示すブロック図である。このレーザー測距装置41に
おいては、測距用受光部5から出力される測距データを
選別して出力するデータ選別回路42を備えている。デ
ータ選別回路42は、汚れ検知用受光部24から受信し
た汚れデータに基づいて、汚れを生じているレーザー光
(レーザーパルス)Lの走査方向を判別し、データ選別
回路42で、汚れを生じている走査方向からの測距デー
タを無効にして汚れを生じていない走査方向からの測距
データのみを有効なデータとして制御回路17へ出力す
る。
距用投光部4から出射され走査されたレーザー光L[図
18(a)は1走査分のレーザーパルスを示す]は、図
18(b)に示すように測距用受光部5で受光される。
このとき対象物体の存在する方向へ走査された光ビーム
(レーザーパルス)Lは、測距用受光部5で大きな受光
信号レベルで受光されるので、図18(a)(b)に示
すように、その伝搬遅延時間tdから対象物体までの距
離が測距される。
前面窓2による反射が小さく、汚れ検知用受光部24に
おける受光信号レベルも図18(c)に示すように小さ
いが、前面窓2の汚れがひどくなるとその方向へ出射さ
れたレーザー光Lの反射量が増加するので、汚れ検知用
受光部24による受光量が増加し、図18(d)に示す
ように、汚れ判定しきい値レベル以上となる。
光ビームLの走査範囲全体で前面窓2の汚れを監視する
ことができ、汚れを検知するタイミングの窓位置の汚れ
と、実際に測距処理を行なっているタイミングの窓位置
の汚れが一致し、汚れ検知の確度を向上させることがで
きる。しかも、前面窓2の汚れている箇所も判別するこ
とができる。
て受光信号レベルが汚れ判定しきい値レベル以上となっ
ている部分(走査方向)を抽出することができるので、
データ選別回路42により、図18(e)に示すよう
に、測距用受光部5が受光したレーザー光Lのうち、汚
れのひどい部分からの測距データを無効にし(無効のデ
ータを図18(e)に2点鎖線のパルスで示す)、その
他の測距データを有効にして(有効なデータを図18
(e)に実線のパルスで示す)対象物体までの距離を計
測することができる。従来のレーザー測距装置では、一
部分でも汚れを検出したら全ての測距データを無効にし
ていたのに対し、本方式によれば測距データの有効範囲
を広くすることができ、汚れに対するレーザー測距装置
41の動作寿命を長くすることができる。
さらに別な実施形態によるレーザー測距装置56を搭載
した車両(自動車)57を示す側面図、図20はその一
部破断した拡大図である。このレーザー測距装置56
は、車両57のダッシュボード上に載置されており、ケ
ース3内には、測距用投光部4(汚れ検知用発光部を兼
ねる)、測距用受光部5および汚れ検知用受光部24が
内蔵されている。
レーザー光Lは、車両57のフロントガラス58を通し
て前方へ投射され、上下方向もしくは上下左右方向に走
査される。測距用受光部5では、対象物体で反射して戻
ってくるレーザー光Lを受光しており、その発光から受
光までの伝搬遅延時間tdから対象物体までの距離を計
測する。また、車両57のボンネット59上に設けられ
ているエンブレム60が汚れ検知用の基準対象物として
選定されており、測距用投光部4から出射され走査され
ているレーザー光Lのうち一部のレーザー光は、ボンネ
ット59上のエンブレム60で反射して戻り、汚れ検知
用受光部24で受光される。汚れ検知用受光部24は、
受光信号レベルと汚れ判定しきい値レベルとを比較する
ことによってフロントガラス58の汚れを検出する。
るものでなく、任意のものでよい。例えば、エンブレム
60以外にも、グリルを基準対象物として選定すること
ができる。すなわち、図21に示す実施形態のように、
レーザー測距装置61をバンパー63の上のグリル62
の後方に設置し、測距用には測距用投光器4から出射さ
れたレーザー光Lのうちグリル62の隙間を通過したレ
ーザー光Lを用い、前面窓2の汚れ検知用には、グリル
62で反射したレーザー光Lを汚れ検知光Rとして用い
るようにすればよい。
態と同じく、透過光を用いて汚れを検知しているので、
精度よく汚れを検知することができ、検知確度が向上す
る。また、汚れがひどくなって誤測距する前に注意を促
すことができる。
さらに別な実施形態によるレーザー測距装置71を示す
概略水平断面図である。このレーザー測距装置71で
は、測距用投光部4及び測距用受光部5を納めたケース
3の両側部から側壁部38を延出してあり、各側壁部3
8内の前面窓2よりも前方位置に互いに対向させるよう
にして汚れ検知用発光部23と汚れ検知用受光部24を
配置している。汚れ検知用発光部23と汚れ検知用受光
部24の正面は、前面窓2から延出された側面窓72に
よって覆われている。
された汚れ検知光(レーザー光)Rは、前面窓2の前面
と平行に、前面窓2の近傍を通過して汚れ検知用受光部
24に入射している。この前面窓2に例えば泥や雪など
の比較的大きな汚れDが付着すると、図23に示すよう
に汚れ検知光Rが泥や雪などの汚れDによって遮られる
ので、汚れ検知用受光部24の受光信号レベルが低下
し、汚れ判定しきい値レベル以下になると汚れていると
判定される。
と同じく、透過光を用いて汚れを検知しているので、精
度よく汚れを検知することができ、検知確度が向上す
る。また、汚れがひどくなって誤測距する前に注意を促
すことができる。
記実施形態の変形であって、ケース3の上部及び下部か
ら前方へ延出された庇部22及び底部74内にそれぞれ
汚れ検知用発光部23と汚れ検知用受光部24を配置し
たものである。
も、上記実施形態の変形であって、前面窓2の一部に凹
部76を形成し、凹部76を挟むようにして、凹部76
の両側面にそれぞれ汚れ検知用発光部23と汚れ検知用
受光部24を配置し、この凹部76の汚れを検知するこ
とによって前面窓2の汚れを判断するようにしたもので
ある。
27は本発明のさらに別な実施形態によるレーザー測距
装置81を示す断面図である。このレーザー測距装置8
1にあっては、測距用投光部4が汚れ検知用発光部を兼
ねており、測距用受光部5が汚れ検知用受光部を兼ねて
いる。また、測距用受光部5は、複数組の測距用受光素
子12a,12b,…と受光回路13a,13b,…か
ら構成されており、複数の測距用受光素子12a,12
b,…は前面窓2に近接させて碁盤目状に配列されてい
る。
1の構成を示すブロック図である。各受光回路13a,
13b,…から出力された受光信号レベル情報は汚れ判
別回路82とデータ選別回路42に入力されている。汚
れ判別回路82は、測距用投光部4がオフで、測距用の
レーザー光Lを投射していない状態において、各受光回
路13a,13b,…から出力されている受光信号のレ
ベルを比較する。測距用投光部4がオフの状態では、測
距用受光部5には太陽光などの外乱光が入射している。
この場合には、前面窓2に汚れがなければ、測距用受光
部5の各測距用受光素子12a,12b,…で受光され
受光回路13a,13b,…から出力されている受光信
号のレベルは互いにほぼ等しい。しかし、前面窓2の一
部が汚れると、対応する測距用受光素子12a,12
b,…で受光する受光量が少なくなり、その受光回路1
3a,13b,…から出力される受光信号のレベルも低
下する。従って、汚れ判別回路82は、各受光回路13
a,13b,…から出力される受光信号のレベルを比較
することによって、前面窓2の汚れの付着している箇所
に対応する測距用受光素子12a,12b,…を判別す
る。例えば、全受光信号の平均値に対して所定比率以上
受光信号レベルがずれている場合には、汚れを通過した
レーザー光Lの受光信号であると判断する。そして、汚
れ判別回路82は、当該測距用受光素子12a,12
b,…の素子番号をデータ選別回路42へ送信する。デ
ータ選別回路42は、汚れ判別回路82から汚れに対応
している測距用受光素子12a,12b,…の素子番号
を受け取ると、当該素子番号を登録する。
用のレーザー光Lを投射してスキャナ8で走査し、対象
物体で反射したレーザー光Lを測距用受光部5で受光し
ている場合には、データ選別回路42は、各受光回路1
3a,13b,…から出力されている受光信号を制御回
路17へ転送する。このとき、登録されている素子番号
の測距用受光素子12a,12b,…から出力された受
光信号には無効のマーカー信号を付加して制御回路17
へ転送する。制御回路17では、無効のマーカー信号を
付加されている受光信号を除いた、残りすべての受光信
号に基づいて対象物体までの距離を計測する。
の一部で汚れが検知されても、直ちにレーザー測距装置
81の検出結果を無効にする必要がなく、汚れを通過も
しくは汚れで遮られたレーザー光Lを受光した測距用受
光素子12a,12b,…だけを無効にして残りの測距
用受光素子12a,12b,…で計測を続けることがで
きる。従って、前面窓2の一部で汚れが検知された場合
に、直ちにレーザー測距装置81が作動停止する不具合
を防止することができる。
面窓2の汚れの付着している位置と測距用受光素子12
a,12b,…との対応が、太陽位置の変化等にともな
って時間的に変化する恐れがある点が問題となる。これ
を解決する1つの方法は、前面窓2の汚れが付着してい
る箇所と測距用受光素子12a,12b,…との関係を
短い時間間隔で常に補正することである。すなわち、例
えば数分毎に汚れを通過した光を受光している測距用受
光素子12a,12b,…を調べて無効のマーカー信号
を付加するための素子番号を絶えず更新する方法であ
る。
ように、前面窓2と測距用受光素子12a,12b,…
をできるだけ接近させて、光線方向による受光位置のず
れができるだけ小さくなるようにする方法がある。さら
に別な方法としては、図29に示すレーザー測距装置8
3のように、ケース3の周囲からフード84を延出して
斜め方向からの外乱光をカットし、前面窓2の透光位置
と測距用受光素子12a,12b,…の受光位置とがほ
ぼ1対1に対応するようにする方法がある。
において多数の測距用発光素子12a,12b,…を配
列したものを用いたが、図30に示すレーザー測距装置
のように、フォトダイオード(PD)アレイのように受
光面が分割されたアレイ型の測距用発光素子12を用い
てもよい。
距用受光素子やアレイ型の測距用受光素子を用いること
により、汚れ検知光(レーザー光)Rを空間的に分割す
る構成としたが、1つの測距用受光素子を用いて汚れ検
知光(レーザー光)Rを時間的に分割したものが第4の
実施形態である。
らに別な実施形態によるレーザー測距装置86を示す断
面図である。このレーザー測距装置86にあっては、前
面窓2の一部にプリズム状の突起87を設け、当該突起
87に向けて汚れ検知光Rを出射するように汚れ検知用
発光部23を配置し、汚れ検知用発光部23から出射さ
れ当該突起87で2度全反射された汚れ検知光Rを受光
するように汚れ検知用受光部24を配置している。
水滴(汚れ)が付着していない場合には、図32(a)
に示すように、汚れ検知用発光部23から出射されて突
起87で2度全反射された汚れ検知光Rは汚れ検知用受
光部24に受光されるので、汚れ検知用受光部24にお
ける受光信号レベルが所定値(汚れ判定しきい値レベ
ル)以上となる。これに対し、水滴88が前面窓2に付
着して突起87の表面に水滴88が付着すると、水滴8
8の屈折率が空気の屈折率よりも大きいため、図32
(b)に示すように、汚れ検知用発光部23から出射さ
れて突起87に入射した汚れ検知光Rの一部は水滴88
を通って外部に漏れるので、汚れ検知用受光部24に入
射する汚れ検知光Rの受光量が減少し、所定値以下とな
る。従って、汚れ検知用受光部24における受光信号レ
ベルから、汚れの有無を判別することができる。
らに別な実施形態によるレーザー測距装置89を示す断
面図である。このレーザー測距装置89にあっては、汚
れ検知用発光部23から出射された汚れ検知光Rを前面
窓2の前面でスポット状に集光させ、前面窓2の前面で
反射した汚れ検知光Rを汚れ検知用受光部24で受光す
るようにしている。
着していない場合には、図34(a)に示すように、汚
れ検知光Rは前面窓2の前面に集光され、そこで反射さ
れるので、汚れ検知用受光部24における受光信号レベ
ルが所定値(汚れ判定しきい値レベル)以上となる。こ
れに対し、水滴88が前面窓2に付着すると、図34
(b)に示すように、汚れ検知光Rの集光位置が前面窓
2(ガラス)と空気との境界から水滴88と空気との境
界に変化するので、汚れ検知光Rの反射率が小さくな
る。このため汚れ検知光Rの反射が弱くなって汚れ検知
用受光部24における受光信号レベルが所定値以下にな
る。従って、汚れ検知用受光部24における受光信号レ
ベルから、汚れの有無を判別することができる。
らに別な実施形態によるレーザー測距装置91の構成を
示すブロック図である。このレーザー測距装置91にあ
っては、測距用受光部5の受光回路13と制御回路17
との間に汚れ判定回路92が挿入されており、汚れ判定
回路92にはタイマー(カウンタ)93が付設されてい
る。しかして、汚れ判定回路92は、受光回路13から
出力される受光信号レベルが所定レベル以下である場合
は、受光信号レベルが所定レベル以下となっている継続
時間をタイマー93によって計測し、その継続時間が所
定時間(例えば、5分間)を越えると前面窓2が汚れて
いると判断する。ここで、受光信号レベルを比較する所
定レベルとしては、例えば受光信号レベルが8ランクに
クラス分けされているとすれば、高い方から2番目のラ
ンクの受光信号レベルとすることができる。従って、こ
の場合には、汚れ判定回路92は、測距用受光部5で最
も高い受光信号レベルのレーザー光Lを例えば5分間連
続して受光しなければ、前面窓2に汚れが発生している
と判断する。
ズムの一例を示すフロー図である。汚れ判定回路92の
働きを当該フロー図に沿って説明する。汚れ判定回路9
2は、受光回路13から出力されている受光信号のレベ
ルを所定レベル(例えば、第2ランクの受光信号レベ
ル)と比較し(S101)、受光信号レベルが所定レベ
ル以上であれば、タイマーを停止させて零にリセットし
(S105)、受光信号レベルが所定レベルより下がれ
ば、タイマーをスタートさせる(S102)。そして、
受光信号レベルが所定レベルより低くてタイマー93が
計時動作を継続している場合には、所定時間経過してタ
イマー93がカウントアップしたか否か判断し(S10
3)、所定時間経過してタイマー93がカウントアップ
すると前面窓2に汚れ有りと判定する(S104)。
ば、通常、高い受光信号レベルの光が受光されない状態
が長時間継続することはないので、一定時間の間、高い
受光信号レベルの対象物体を検出できなければ、前面窓
2が汚れていると判断するのが、本実施形態の原理であ
る。
は、他の汚れ検知方式と組み合わせることによって汚れ
検知の信頼性を向上させることができる。
らに別な実施形態によるレーザー測距装置94の構成を
示すブロック図である。このレーザー測距装置94は、
汚れ検知用受光部24の受光回路30の出力を制御回路
17へ出力するとともに微分演算部95へも出力する。
受光回路30から微分演算部95へは、一定のタイミン
グで受光信号レベルが出力されており、微分演算部95
は受光回路30から受け取った受光信号レベルの差分
量、すなわち受け取った受光信号レベルと前回の受光信
号レベルとの差分を演算する。微分演算部95で演算さ
れた受光信号レベルの差分量は、制御回路へ出力され
る。
光部24の受光回路30から出力された受光信号レベル
を汚れ判定しきい値レベルと比較して前面窓2の汚れの
有無を判定する。同時に、制御回路17は、微分演算部
95から出力された受光信号レベルの差分量に基づいて
前面窓2の汚れの有無を判定する。受光回路30から出
力される受光信号レベルに基づいて汚れを判定すること
により、徐々に堆積する汚れの有無を判定することがで
きる。これに対し、微分演算部95から出力される受光
信号レベルの差分量に基づいて汚れを判定することによ
り、泥跳ねによる泥の付着や降雪による雪の付着などの
急な汚れ変化を監視することができる。従って、両方式
で前面窓2の汚れを監視することにより、汚れの有無検
知の信頼性を向上させることができる。
らに別な実施形態によるレーザー測距装置96の構成を
示すブロック図である。このレーザー測距装置96は、
初期汚れレベル(出荷時などの前面窓2が全く汚れてい
ない状態での受光信号レベル)を記憶する初期汚れレベ
ル記憶部97を備えている。
路30から制御回路17へ受光信号レベルが出力される
と、制御回路17は当該受光信号レベルと初期汚れレベ
ル記憶部97に記憶している初期汚れレベルとの差を求
め、この初期汚れレベルと受光信号レベルとの差を汚れ
判定しきい値レベルと比較することによって前面窓2の
汚れを判定する。
により異なる初期汚れレベルを考慮して前面窓2の汚れ
を判定しているので、各レーザー測距装置96のばらつ
きにかかわらず、高い確度で汚れを検出することがで
き、汚れ検知の信頼性が向上する。
らに別な実施形態によるレーザー測距装置111の構成
を示すブロック図である。このレーザー測距装置111
にあっては、太陽光(外部からの外乱光)を検知するた
めの太陽光検知部112を備えている。太陽光検知部1
12は受光素子(フォトダイオード)113および受光
回路114から構成されており、太陽光の強度に応じた
受光信号レベルの信号を制御回路17へ出力する。
窓2に向けて汚れ検知光Rを出射し、前面窓2の前面で
反射した汚れ検知光Rが汚れ検知用受光部24で受光さ
れる。制御回路17は、汚れ検知用受光部24における
受光信号レベルから前面窓2の汚れの程度を判定する。
透過して入射する太陽光を受光する。制御回路17は、
太陽光検知部112の受光強度から前面窓2の汚れを判
定する。
陽光の直射の有無と、汚れ検知用受光部24における受
光信号レベルと、太陽光検知部112における受光信号
レベルとの関係をまとめたものである。
ベルは、太陽光の直射の有無にかかわらず、前面窓2に
汚れがない場合には微小レベルとなり、汚れがある場合
には極大レベルとなる(図4参照)。一方、太陽光検知
部112における受光信号レベルは、前面窓2に汚れが
ある場合には、太陽光が入射しないので、受光信号レベ
ルは0レベルであるが、汚れがない場合には、直射時に
は極大レベル、直射のない時には微小レベルとなるか
ら、0レベルでなければ汚れ無しと判断される。このよ
うに、汚れ検知用受光部24における汚れ判断と、太陽
光検知部112における汚れ判断とは独立したものであ
るが、両汚れ判断を合わせて総合的に判断することによ
り、汚れ判断の確度を向上させることができる。
は、電磁波放射手段と電磁波検知手段のうち、電磁波検
知手段しか備えていなくても差し支えない。例えば、物
体もしくは人体や動物から放射される熱線を検知して温
度を計測したり、侵入者を検知したりする物体情報検知
装置の場合では、電磁波放射手段は必要ないからであ
る。
ある。
を示す概略断面図及び概略縦断面図である。
図である。
を説明する図である。
検出位置を示す図、(b)はレーザー光(レーザーパル
ス)の測距用の領域と汚れ検知用の領域を示す図であ
る。
置を示す斜視図である。
る。
する図である。
光タイミングを示すタイムチャートである。
ルゴリズムを説明するフロー図である。
装置を示す水平断面図である。
装置を示す水平断面図である。
装置を示す概略斜視図である。
用説明図である。
ク図である。
するタイムチャートである。
装置を搭載した車両を示す側面図である。
図である。
装置を搭載した車両の一部を示す一部破断した側面図で
ある。
装置を示す断面図である。
装置を示す断面図である。
装置を示す断面図である。
距装置を示す断面図である。
ク図である。
距装置を示す水平断面図である。
距装置を示す断面図である。
距装置を示す断面図である。
距装置を示す断面図である。
距装置の構成を示すブロック図である。
ける汚れ判定のためのアルゴリズムを示すフロー図であ
る。
距装置の構成を示すブロック図である。
距装置の構成を示すブロック図である。
距装置の構成を示すブロック図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 電磁波放射手段と電磁波検知手段のうち
少なくとも電磁波検知手段を備え、電磁波放射手段から
放射される電磁波もしくは電磁波検知手段で受信される
電磁波の波長域で透明ないしほぼ透明な部材を透過させ
て電磁波放射手段から電磁波を放射もしくは電磁波検知
手段で電磁波を受信することにより、物体に関する情報
を検知する装置において、 前記透明ないしほぼ透明な部材に付着した汚れを検知す
るための電磁波を送信する汚れ検知用送信器と、 汚れ検知のための電磁波を受信する汚れ検知用受信器
と、 前記電磁波検知手段が受信する電磁波を分割し、前記汚
れ検知用受信器が汚れを検出した箇所を通過する電磁波
による信号を無効にする信号選別手段とを備えているこ
とを特徴とする物体情報検知装置。 - 【請求項2】 前記汚れ検知用送信器は、前記電磁波放
射手段が兼ねていることを特徴とする請求項1に記載の
物体情報検知装置。 - 【請求項3】 前記汚れ検知用受信器は、前記電磁波検
知手段が兼ねていることを特徴とする請求項1に記載の
物体情報検知装置。
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