JP3244002B2 - ロックウールボードの製造方法 - Google Patents

ロックウールボードの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロックウールボー
ドの製造方法に関し、具体的には、外装材、内装材、内
装下地材、軒先天井材、バス用壁材、バス用天井材、床
材として使用されるのに有用なロックウールボードの製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ロックウールボードの製造方
法としては、例えば、湿式にて板形状に抄造させた後、
乾燥させてロックウールボードを得るものが知られてい
た。
【0003】このようにして、得られたロックウールボ
ードは、断熱性、吸音性が良く、断熱性や吸音性が強く
要求される建物の壁材や天井材として使用されていたも
のであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなロックウールボードの製造方法においては、得られ
たロックウールボード自体が繊維化した無機質繊維であ
るために、吸水しやすいものであり、しかも、表面の硬
度が低いものであって、結果として、表面の硬度や耐水
性が強く要求される外装材、内装材、内装下地材、軒先
天井材、バス用壁材、バス用天井材、床材として、一般
に使用することができないものであった。
【0005】本発明は、上記の欠点を除去するためにな
されたもので、その目的とするところは、表面の硬度と
耐水性を高めることができ、結果として、外装材、内装
材、内装下地材、軒先天井材、バス用壁材、バス用天井
材、床材として使用することができるロックウールボー
ドの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ロックウールボードの製造方法は、湿式にて板形状に抄
造して乾燥したロックウール基材全体を熱硬化性樹脂液
で含浸した後、上記ロックウール基材の露出面での同熱
硬化性樹脂液の含浸率が高くなるように、乾燥させて上
記熱硬化性樹脂を硬化させることを特徴とする。
【0007】本発明の請求項2に係るロックウールボー
ドの製造方法は、上記熱硬化性樹脂液の濃度が、1wt
%以上30wt%以下であることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項3に係るロックウールボー
ドの製造方法は、上記含浸を、上記ロックウール基材全
体に上記熱硬化性樹脂液が浸透するまで行うことを特徴
とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を詳しく
説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施形態に係るロック
ウールボードの製造方法で得られるロックウールボード
を示した概略図である。図2は、本発明の一実施形態に
係るロックウールボードの製造方法において、樹脂の含
浸率が変化する様子を各工程ごとに調べたグラフ図であ
る。図3は、本発明の一実施形態に係るロックウールボ
ードの製造方法において、含水率が変化する様子を各工
程ごとに調べたグラフ図である。
【0011】本発明のロックウールボードの製造方法
は、湿式にて板形状に抄造して乾燥したロックウール基
材全体を熱硬化性樹脂液で含浸した後、上記ロックウー
ル基材の露出面での同熱硬化性樹脂液の含浸率が高くな
るように、乾燥させて上記熱硬化性樹脂を硬化させるも
のである。
【0012】上記ロックウール基材は、湿式にて板形状
に抄造して乾燥されたものである。この湿式にて板形状
に抄造する方法は、ロックウール吸音板を抄造する際に
行われる抄造方法と同様のものである。
【0013】なお、上記ロックウールは、玄武岩、輝緑
岩、または、鉱滓などが主原料であり、電気炉、また
は、溶鉱炉で溶融したものを遠心力、圧縮空気、高圧蒸
気などにより、吹き飛ばして急冷して、繊維化した無機
質繊維である。
【0014】上記熱硬化性樹脂液は、上記ロックウール
基材全体を含浸するものであって、例えば、含浸槽など
に満たされているものである。この熱硬化性樹脂液とし
ては、例えば、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキ
シ樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂や尿素
樹脂などが挙げられるものである。
【0015】なお、上記含浸としては、上記ロックウー
ル基材全体を含浸することができれば、上記熱硬化性樹
脂液中に上記ロックウール基材全体を浸漬してもかまわ
ないし、上記ロックウール基材の適当な箇所から部分的
に上記熱硬化性樹脂液を注入してもかまわないし、その
他の方法がとられてもかまわないものである。この含浸
の時間としては、一般に、10分〜1時間ぐらいである
が、これに限定されるものではないものである。
【0016】特に、上記含浸の時間を短縮するために、
浸透剤などを用いてもかまわないものである。例えば、
上記熱硬化性樹脂液の全量に対して、0.1wt%のメ
タノールを添加するなどのものである。
【0017】また、含浸後、上記熱硬化性樹脂液は、上
記ロックウール基材の露出面での同熱硬化性樹脂液の含
浸率が高くなるように、乾燥されて硬化されるものであ
る。このように、乾燥されることによって、上記ロック
ウール基材の内部の水分が蒸発するとともに、上記熱硬
化性樹脂の硬化が進むものである。それから、上記露出
面は、特に、表面をさすものであり、裏面も含めて考慮
されてもかまわないものである。
【0018】なお、乾燥と硬化の工程は、上述のごと
く、水分が蒸発されるとともに熱硬化性樹脂の硬化が進
むものであるから、同時に行われてもよいものである
が、形式的に乾燥と硬化の工程を分離してもかまわない
ものである。一般には、乾燥の温度としては、80〜2
00℃で、時間としては、30分から12時間行われ、
硬化の温度としては、160〜200℃で、時間として
は、30分から120分行われるものである。特に、乾
燥の温度が80℃未満であると、乾燥時間が上記の数倍
となり、工業的な効率が悪いものである。また、乾燥の
温度が200℃越えると、熱硬化性樹脂の分解が起こり
やすいものである。
【0019】例えば、上記熱硬化性樹脂の硬化が150
℃以上であり、含水率が10wt%以上であると、ロッ
クウール基材の温度が150℃以上とならないこともあ
り、含水率が10wt%以上の時を乾燥工程、含水率が
10wt%未満となってから後を硬化工程として分離し
てもかまわないものである。
【0020】さらに、乾燥と硬化の工程の際に、ロック
ウール基材の裏面が密着していると、同ロックウール基
材の裏面側が、充分に熱硬化性樹脂の層を形成すること
ができないものとなり、結果として、熱硬化性樹脂分を
高くすることができないものとなりやすいものであり、
ロックウール基材を網やロールコンベアの上に載せて、
乾燥と硬化の工程を行うことが好ましいものである。
【0021】本発明は、このような製造方法をとること
によって、熱硬化性樹脂液で含浸した後、乾燥させて熱
硬化性樹脂を硬化させることで、露出面に熱硬化性樹脂
の層が形成されるとともに、含浸によって、ロックウー
ル基材の内部に浸透した水分が蒸発する前までに、露出
面側まで移動する(マイグレーションともいう。)が、
その際に、内部に浸透した熱硬化性樹脂分も露出面側ま
で移動して、一層確実に露出面に熱硬化性樹脂の層を形
成することができるものとなり、露出面において、熱硬
化性樹脂分を高くすることができるものである。そし
て、図1に示すごとき、得られたロックウールボード
(1)自体が本来有する吸水しやすさと、表面の硬度の
低さと、をこの表面(2)と裏面(4)に形成された熱
硬化性樹脂の層によって、内部(3)に水分が吸い込ま
れたりするのを完全にシャットアウトすることができ、
結果として、表面の硬度や耐水性が強く要求される外装
材、内装材、内装下地材、軒先天井材、バス用壁材、バ
ス用天井材、床材として、一般に使用することができる
ようになるものである。
【0022】すなわち、本発明は、表面の硬度と耐水性
を高めることができ、結果として、表面の硬度や耐水性
が強く要求される外装材、内装材、内装下地材、軒先天
井材、バス用壁材、バス用天井材、床材として使用する
ことができるものである。
【0023】なお、上記熱硬化性樹脂液の濃度が、1w
t%以上30wt%以下であると、ロックウール基材の
内部に浸透した熱硬化性樹脂が、同じくロックウール基
材の内部に浸透した水分が蒸発する前までに、露出面側
まで移動するのに伴って、露出面側に移動して、露出面
に熱硬化性樹脂の層をより一層確実に形成することがで
きるものとなる。すなわち、露出面において、熱硬化性
樹脂分をより一層確実に高くすることができるものであ
る。
【0024】仮に、上記熱硬化性樹脂液の濃度が、1w
t%未満であると、熱硬化性樹脂液の濃度が低すぎるた
めに、ロックウール基材の内部に浸透した熱硬化性樹脂
が露出面側に移動しても、露出面に熱硬化性樹脂の層を
確実に形成することが難しいものとなる。すなわち、露
出面において、熱硬化性樹脂分を高くすることができな
くなるものである。
【0025】同様に、上記熱硬化性樹脂液の濃度が、3
0wt%を越えると、ロックウール基材の内部に浸透し
た熱硬化性樹脂が露出面側に移動するスピードが遅くな
り、かえって露出面に熱硬化性樹脂の層を確実に形成す
ることが難しいものとなる。すなわち、露出面におい
て、熱硬化性樹脂分を高くすることができなくなるもの
である。
【0026】また、上記含浸を、上記ロックウール基材
全体に上記熱硬化性樹脂液が浸透するまで行うものであ
ると、ロックウール基材の露出面に確実に熱硬化性樹脂
の層が形成されるとともに、一旦ロックウール基材の内
部に水分と熱硬化性樹脂分とが浸透して行き渡り、その
後、ロックウール基材の露出面にできた熱硬化性樹脂の
層が硬化するとともに、ロックウール基材の内部の水分
が蒸発前までに、露出面側まで移動するが、その際に、
内部に浸透した熱硬化性樹脂分も露出面側まで移動し
て、より一層確実に露出面に熱硬化性樹脂の層を形成す
ることができるものとなり、露出面において、熱硬化性
樹脂分をより一層確実に高くすることができるものであ
る。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げる。
【0028】実施例1 ロックウール76%、結合剤としてのでんぷん7%、無
機充填材としてのケイ砂(7号、8号)、パーライト、
シラスバルーン、水酸化アルミニウム、セピオライト1
4%、耐水化剤としてのワックスエマルジョン3%から
なるスラリーを板形状に抄造して乾燥した厚さ15m
m、長さ2730mm、幅1300mmのロックウール
基材全体を、熱硬化性樹脂液として採用した濃度10w
t%のフェノール樹脂液で満たされた幅500mm、長
さ3000mm、深さ1500mmの含浸槽に、浸透剤
としてノプコウェット50(サンノプコ製)を熱硬化性
樹脂液の全量に対して0.1wt%添加して、上記ロッ
クウール基材全体に上記熱硬化性樹脂液が浸透するまで
の10分間浸漬した後、200℃で2時間、ロールコン
ベアで移動させながら乾燥させて、さらに、200℃で
30分間、ロールコンベアで移動させながら、上記熱硬
化性樹脂を硬化させて、図1に示すごとき、ロックウー
ルボードを得ることができた。
【0029】実施例2 ロックウール基材の厚さを9mmにして、抄造して乾燥
した以外は、実施例1と同様にして、ロックウールボー
ドを得ることができた。
【0030】実施例3 ロックウール基材の厚さを20mmにして、抄造して乾
燥した以外は、実施例1と同様にして、ロックウールボ
ードを得ることができた。
【0031】実施例1〜実施例3で得られたロックウー
ルボードの樹脂の含浸率(樹脂率ともいう。)の平均と
同ロックウールボードの含水率の平均をそれぞれ図2お
よび図3にまとめた。
【0032】なお、樹脂の含浸率は、600℃で樹脂液
中の有機分を燃焼させることで、30分減量させた値を
調べて得たものであり、例えば、105℃恒量で100
gの場合、600℃で30分燃焼させた後、90gとな
る時、10g減量したので、(100−90)/100
=0.1=10%というようにして、樹脂の含浸率10
%であることがわかるものである。
【0033】図2および図3に示す、Aは、いずれも図
1に示す表面(2)の部分の含浸率および含水率をさ
し、Bは、いずれも図1に示す内部(3)の部分の含浸
率および含水率をさし、Cは、いずれも図1に示す裏面
(4)の部分の含浸率および含水率をさすものである。
【0034】まず、樹脂の含浸率について、図2に示す
ごとく、含浸後は、表面(2)、内部(3)、裏面
(4)のいずれの部分も同一の値を示し、略一様に熱硬
化性樹脂液に含浸されている様子が伺え、含浸後から乾
燥後、硬化後と工程を進めるうちに、内部(3)の樹脂
の含浸率が下がり、露出面である表面(2)と裏面
(4)の樹脂の含浸率が上がることから、含浸後直ちに
表面(2)と裏面(4)とに熱硬化性樹脂の層が形成さ
れるとともに、含浸後から乾燥後、硬化後と工程が進む
うちに、内部(3)に浸透した熱硬化性樹脂分も表面
(2)側と裏面(4)側とに移動しているといえるもの
である。すなわち、露出面である表面(2)と裏面
(4)との熱硬化性樹脂分を高くすることができるもの
であるといえる。
【0035】次に、含水率について、図3に示すごと
く、含浸後は、表面(2)、内部(3)、裏面(4)の
いずれの部分もが高い値を示し、略一様に熱硬化性樹脂
液に含浸されている様子が伺え、含浸後から乾燥後、硬
化後と工程を進めるうちに、表面(2)、内部(3)、
裏面(4)のいずれの部分もが低い値を示すようにな
り、いずれの部分においても、乾燥、硬化の工程の際
に、水分が蒸発しているものといえる。ただ、露出面で
ある表面(2)と裏面(4)とに含まれている水分は、
直ちにロックウールボード(1)の外部に蒸発すること
ができるが、内部(3)に含まれている水分は、表面
(2)側と裏面(4)側のうち、いずれかの方向へ移動
して通過してからでなければ、ロックウールボード
(1)の外部に蒸発することができないものであり、そ
の点で、ロックウール基材の内部に浸透した水分が蒸発
する前までに、表面(2)側と裏面(4)側のうち、い
ずれかの方向へ移動することがいえるものである。
【0036】したがって、熱硬化性樹脂液で含浸した
後、乾燥させて熱硬化性樹脂を硬化させることで、露出
面に熱硬化性樹脂の層が形成されるとともに、含浸によ
って、ロックウール基材の内部に浸透した水分が蒸発す
る前までに、露出面側まで移動するが、その際に、内部
に浸透した熱硬化性樹脂分も露出面側まで移動して、一
層確実に露出面に熱硬化性樹脂の層を形成することがで
きるものとなり、露出面において、熱硬化性樹脂分を高
くすることができるものであるといえる。そして、ロッ
クウールボード自体が本来有する吸水しやすさと、表面
の硬度の低さと、をこの熱硬化性樹脂の層によって、完
全にシャットアウトすることができ、結果として、表面
の硬度や耐水性が強く要求される外装材、内装材、内装
下地材、軒先天井材、バス用壁材、バス用天井材、床材
として、一般に使用することができるようになるもので
あるといえる。
【0037】すなわち、本発明は、表面の硬度と耐水性
を高めることができ、結果として、表面の硬度や耐水性
が強く要求される外装材、内装材、内装下地材、軒先天
井材、バス用壁材、バス用天井材、床材として使用する
ことができるものであるといえる。
【0038】
【発明の効果】本発明の請求項1に係るロックウールボ
ードの製造方法によると、熱硬化性樹脂液で含浸した
後、乾燥させて熱硬化性樹脂を硬化させることで、露出
面に熱硬化性樹脂の層が形成されるとともに、含浸によ
って、ロックウール基材の内部に浸透した水分が蒸発す
る前までに、露出面側まで移動するが、その際に、内部
に浸透した熱硬化性樹脂分も露出面側まで移動して、一
層確実に露出面に熱硬化性樹脂の層を形成することがで
きるものとなり、露出面において、熱硬化性樹脂分を高
くすることができるものである。そして、ロックウール
ボード自体が本来有する吸水しやすさと、表面の硬度の
低さと、をこの熱硬化性樹脂の層によって、完全にシャ
ットアウトすることができ、結果として、表面の硬度や
耐水性が強く要求される外装材、内装材、内装下地材、
軒先天井材、バス用壁材、バス用天井材、床材として、
一般に使用することができるようになるものである。
【0039】すなわち、本発明は、表面の硬度と耐水性
を高めることができ、結果として、表面の硬度や耐水性
が強く要求される外装材、内装材、内装下地材、軒先天
井材、バス用壁材、バス用天井材、床材として使用する
ことができるものである。
【0040】本発明の請求項2に係るロックウールボー
ドの製造方法によると、請求項1記載の場合に加えて、
ロックウール基材の内部に浸透した熱硬化性樹脂が、同
じくロックウール基材の内部に浸透した水分が蒸発する
前までに、露出面側まで移動するのに伴って、露出面側
に移動して、露出面に熱硬化性樹脂の層をより一層確実
に形成することができるものとなる。すなわち、露出面
において、熱硬化性樹脂分をより一層確実に高くするこ
とができるものである。
【0041】本発明の請求項3に係るロックウールボー
ドの製造方法によると、請求項1または請求項2記載の
場合に加えて、ロックウール基材の露出面に確実に熱硬
化性樹脂の層が形成されるとともに、一旦ロックウール
基材の内部に水分と熱硬化性樹脂分とが浸透して行き渡
り、その後、ロックウール基材の露出面にできた熱硬化
性樹脂の層が硬化するとともに、ロックウール基材の内
部の水分が蒸発前までに、露出面側まで移動するが、そ
の際に、内部に浸透した熱硬化性樹脂分も露出面側まで
移動して、より一層確実に露出面に熱硬化性樹脂の層を
形成することができるものとなり、露出面において、熱
硬化性樹脂分をより一層確実に高くすることができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るロックウールボード
の製造方法で得られるロックウールボードを示した概略
図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るロックウールボード
の製造方法において、樹脂の含浸率が変化する様子を各
工程ごとに調べたグラフ図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るロックウールボード
の製造方法において、含水率が変化する様子を各工程ご
とに調べたグラフ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大槻 悦郎 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 伊藤 三雄 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−263347(JP,A) 特開 昭48−102122(JP,A) 特開 平9−254112(JP,A) 特開 平9−208341(JP,A) 特開 平9−201814(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21J 1/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿式にて板形状に抄造して乾燥したロッ
    クウール基材全体を熱硬化性樹脂液で含浸した後、上記
    ロックウール基材の露出面での同熱硬化性樹脂液の含浸
    率が高くなるように、乾燥させて上記熱硬化性樹脂を硬
    化させることを特徴とするロックウールボードの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記熱硬化性樹脂液の濃度が、1wt%
    以上30wt%以下であることを特徴とする請求項1記
    載のロックウールボードの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記含浸を、上記ロックウール基材全体
    に上記熱硬化性樹脂液が浸透するまで行うことを特徴と
    する請求項1または請求項2記載のロックウールボード
    の製造方法。
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