JP3243631B2 - 人工骨材を使用した舗装体 - Google Patents

人工骨材を使用した舗装体

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JP3243631B2 JP31994495A JP31994495A JP3243631B2 JP 3243631 B2 JP3243631 B2 JP 3243631B2 JP 31994495 A JP31994495 A JP 31994495A JP 31994495 A JP31994495 A JP 31994495A JP 3243631 B2 JP3243631 B2 JP 3243631B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は凍結防止性耐久性に
優れた弾力性を有する舗装体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、積雪寒冷地では、スパイクタイヤ
使用の制限に伴い、冬期における円滑かつ安全な車両交
通を確保するための早急な対策が望まれている。舗装側
からの対策としては、無機塩化物系材料を舗装体に混入
することにより凍結温度を下げる方法、粒径2.5mm
以下程度のゴム粒子をアスファルト混合物に添加・混練
することにより舗装体に弾力性をもたせて凍結を抑制す
る方法、あるいはロードヒーティングにより路面を完全
に露出させる方法などが主に行われている。しかし、塩
化物系材料の混入による方法では、溶出した塩化物溶液
により道路構造物が錆びたり、植栽が枯れるなどの塩害
の問題があるとともに、舗装体の耐久性に関しても塩化
物溶出後に残留した空隙が耐摩耗性の低下につながるな
ど、耐久性に悪影響を及ぼす例があることから望ましい
方法ではない。
【0003】ゴム粒子を添加・混練する方法の場合に
は、一般的に添加量が3〜5%程度であるが、この程度
の添加量では舗装体全体としての高い弾力性を得ること
は難しい。さらに、表面に露出したゴム粒子による局部
的な弾力性の効果についても、ゴム粒子の粒径が小さく
露出面積が少ないため、たわみによる凍結面の破壊や舗
装体との付着を低減するなどの凍結抑制に対する十分な
効果は期待できない。実際、実道での適用例においても
定常的な効果が確認されるまでには至っていない。この
対策として、ゴム粒子の添加量を増加させることも考え
られるが、現状の添加量でも転圧した際に締まり難く、
摩耗やゴム粒子の飛散など耐久性に対する懸念があるこ
とから、極端に添加量を多くすることは困難である。し
たがって、当該方法は環境保全に対する影響はないもの
の、定常的な効果および耐久性の面で課題が残されてい
る。ロードヒーティングにおいては、路面の確実な露出
によってその効果は非常に大きいものの、イニシャルコ
ストやランニングコストが高く、大幅な普及は冬期にお
ける道路管理費の圧迫あるいは増大をもたらすことか
ら、適用面積の大幅な増加は望めない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のゴム粒子を添加した弾力性舗装の欠点を解消し、定常
的な路面の凍結抑制効果を確保するとともに、良好な耐
久性を有した弾力性車道舗装体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は舗装体の表面に
粒径が10〜30mmの骨材状弾性体を舗装表面に露出
する割合が8%以上となるように圧入してなる弾力性を
有する凍結抑制車道舗装体に関するものである。本発明
において骨材状弾性体を圧入する舗装体の材料としては
アスファルト系、セメント系、樹脂系など、敷均しや転
圧、流し込み作業によって仕上げる材料であれば、本質
的にはいかなる種類および配合のものでも用いうる。例
えばロールドアスファルト混合物、開粒度アスファルト
混合物、砕石マスチック混合物、グースアスファルト混
合物、半たわみ性舗装用混合物、セメントコンクリート
等が上げられる。これら舗装材料の詳細な配合は、例え
ばアスファルト系であればマーシャル試験などによって
耐久性、混合性、施工性などについて試験検討し、用
途、用法に適合するように設計されるが、他の材料につ
いてもアスファルト系と同様に従来技術を用いて目的、
用途に応じた配合設計がなされる。
【0006】本発明で用いる骨材状弾性体は粒度が10
〜30mmであって舗装体よりも弾力性を有するもので
あり、天然又は合成ゴム、ウレタン系樹脂、コルクある
いはこれらの複合体等が例示され、特に耐熱性を有する
ものが好ましく用いられる。尚ここで言うところの弾
性、弾力性とは、ゴムのように弾性限度内でのひずみが
大きいことを指しており、剛体で言われるところの弾性
挙動とは異なる。この弾力性の程度をゴムの硬度で表し
た場合、舗装体の材料および施工条件によっても異なる
が一般的には20℃でのJIS硬度50以上の範囲であ
る。弾性体の形状は骨材として用いうるものであれば特
に限定されない。完全に圧入されて良好な耐久性が得ら
れるためには、通常圧入する舗装材料の骨材最大粒径の
1/2以上でかつ舗装体厚さの1/2以下であることが
望ましく、特に1/2.5以下であることが望ましい。
また粒度は均一性を得るために粒度範囲の狭い単一粒度
であるほど望ましい。
【0007】さらに、交通量の非常に多い個所などにお
いて弾性体の飛散が懸念される場合には、結合材を事前
に弾性体にコーティングするかあるいは舗装表面に塗布
または散布するなどして、基体の舗装材料との付着を高
めることが好ましい。これにより弾性体の飛散に対して
より高い耐久性が得られる。使用する結合材はストレー
トアスファルトなどのアスファルト系バインダーや乳剤
およびエポキシ系、アクリル系などの各種樹脂バインダ
ーの他、基体の舗装材料との付着性が向上するものであ
ればいかなるものでもよい。その使用量は、コーティン
グする場合であれば一般的に弾性体に対する重量比で1
〜10%程度であるが、最適範囲は使用するバインダー
の種類によって異なる。塗布あるいは散布する場合であ
れば、通常は単位面積当たり0.3〜1.5kg/m2
程度である。
【0008】さらに、舗装体の流動が懸念される場合あ
るいはバスレーンや景観舗装などで舗装を着色する場合
には、明色あるいは有色の弾性体を用いることによって
舗装体温度を低減して耐流動性を向上させたり、舗装表
面を様々に有色化することが可能である。骨材状弾性体
を圧入することにより弾力性舗装を構築するに際しては
いずれの舗装材料においても、まず各舗装材料に応じた
通常の施工方法で材料の敷均しを行う。骨材状弾性体の
圧入は、例えばアスファルトコンクリートのように転圧
により締め固めて仕上げる舗装の場合には、敷均しが終
了した表面に骨材状弾性体を所定量散布し、基体となる
舗装材料と同時に転圧して、骨材状弾性体を圧入する。
この際の散布量は、使用する弾性体の1個当たりの重量
によっても異なるが当該重量が5〜7g/個の場合には
2〜8kg/m2 であり、弾性体の密集による飛散を防
ぐためには単位面積当たりの個数が弾性体の粒径が20
mm前後の場合で300〜600個/m2 であるのが望
ましい。また、圧入した弾性体が舗装表面に露出する割
合を8%以上確保することによって顕著に優れた凍結抑
制効果が得られる。
【0009】セメントコンクリートのように振動により
締め固めて仕上げる舗装では、敷均し面に弾性体を所定
量散布した後、基体となる舗装材料と同時に振動機で締
め固めを行い、弾性体を圧入する。これらの他、締め固
め作業が不要な流し込み作業による敷均しだけで仕上げ
る舗装材料の場合には、敷均し面に人工骨材を散布した
後、例えば適当な大きさの平板などにより弾性体を押し
込んで圧入する。なお、当該方法による弾力性舗装の構
築では、仕上がり後に剛となった既設の舗装体であって
も加熱などの再処理を行うことにより軟化して圧入可能
な状態になるものであれば舗装体の新設および既設は問
わない。
【0010】
【0011】
【発明の効果】本発明による弾力性舗装によって、従来
の弾力性を活用した凍結抑制舗装で問題であった定常的
な凍結抑制効果および良好な耐久性を全て改善すること
が可能であり、さらには車両の走行による騒音を低減す
ることも可能である。弾力性舗装の路面凍結抑制の機構
は以下のように説明できる。まず、第一の要因は、舗装
材料に混入した骨材状弾性体の弾力性により、載荷時の
舗装体のたわみ量を大きくし、氷版の限界強度(例えば
許容たわみ量や許容応力など)以上とするあるいは強度
の低下を図るなどして氷版の割れや剥離を助長するもの
である。第二の要因は、路面に露出している骨材状弾性
体の載荷時における局部的な変形によって氷版のたわみ
および応力の増大を図り、前述と同様な効果を得るもの
である。第三の要因は、骨材状弾性体として用いるゴム
やウレタン系樹脂などに対する氷の付着力が一般的に小
さいため、弾性体が路面に露出している部分の付着力が
低減され氷版の剥離が助長されるものである。
【0012】したがって、凍結抑制効果は舗装体全体の
たわみを大きくし、かつ表面に露出する弾性体を多くす
ることで向上する。これは従来の方法では、ゴム粒子の
添加量を増加させることを意味する。しかし、転圧によ
って構築する舗装体では、ゴム粒子の極端な増加は転圧
時にゴムの弾力性により十分な締固め効果が得られず緻
密な舗装体とならないため、強度および耐久性が大きく
低下する。特にゴム粒子の径が小さい場合には供用後に
ゴム粒子の飛散が問題となる。また、ゴム粒子の添加量
を増加させた場合でも、ゴム粒子の粒径が小さいため局
部的な変形が小さく、付着力の低減は表面に露出する量
に限界があるため効果の向上は望めない。したがって、
従来の弾力性舗装における欠点は、十分な締固め効果が
得られないことおよびゴムの粒径が小さいことに起因し
ている。
【0013】本発明の骨材状弾性体を圧入する弾力性舗
装では、転圧の際に骨材状弾性体の弾力性が締固めに及
ぼす影響は表面近傍にとどまり、かつ骨材状弾性体は表
面に点在する状況のため締固め効果をほとんど損なうこ
とがなく、十分な強度および耐久性が確保できる。ま
た、当該舗装では舗装全体のたわみを大きくすることは
できないが、圧入する骨材状弾性体の粒径が従来と比較
して大きいため局部的な変形が大きく、かつその影響範
囲も拡大する。さらに、散布量が比較的少ない場合でも
骨材状弾性体が表面に露出する面積の割合が大きいた
め、氷版の付着力の低減も十分得られる。
【0014】
【0015】また、本発明による弾力性舗装では凍結抑
制効果だけでなく、車両の走行による交通騒音の低減や
道路の凍上抑制に対しても効果を有している。交通騒音
の発生は種々の要因によるが、その中の大きな要因とし
てはタイヤから発生する騒音、いわゆるタイヤノイズが
挙げられる。タイヤノイズの発生は、タイヤトレッドに
圧縮された空気の解放やタイヤ側面の振動などに起因し
ている。しかし、本発明による弾力性舗装では、タイヤ
が接地する際の路面の凹凸による衝撃を舗装体全体ある
いは表面に露出している骨材状弾性体の弾力性によって
緩和されることから、タイヤ側面の振動が少なく、走行
時におけるタイヤノイズの発生が抑制できる。道路の凍
上は寒冷期に外気による冷却によって舗装体内の温度が
低下し、路床や路盤内の水分が氷結による体積増加して
舗装の破壊や強度低下が生じる。骨材状弾性体に通常に
用いられる材質であるゴム、ウレタン樹脂、コルクなど
は一般的に熱伝導率の小さいことが知られているが、こ
のような熱伝導率の小さい材質を用いた骨材状弾性体を
所定量散布あるいは混入することにより当該層が断熱層
として働き、寒冷期における舗装体内部の熱の放出を抑
制するため路床および路盤の凍上抑制にも効果がある。
したがって、本発明による骨材状弾性体を圧入ならびに
混入した弾力性舗装は、従来の弾力性舗装の欠点を解消
し、定常的な凍結抑制効果および良好な耐久性を提供す
るとともに、さらには交通騒音の低減および道路の凍上
抑制効果をも提供することが可能である。
【0016】
【実施例】以下に従来の弾力性舗装と本発明による弾力
性舗装の供試体を作製し、凍結抑制効果ならびに耐久性
を室内試験で比較した例を示す。
【0017】実施例1 従来の弾力性舗装はギャップ型粒度のアスファルト混合
物に2.5〜5mmの粒径のゴム粒子を混合物の重量に
対して5%添加したものを混合物(A)とし、同様の添
加量を9%としたものを混合物(B)としてそれぞれ作
製した。混合物の配合を表−1に示す。
【0018】本発明による弾力性舗装はロールドアスフ
ァルト用混合物の表面に粒径が13mmの骨材状ゴム製
弾性体を4kg/m2 散布して圧入したものを混合物
(C)とし、グースアスファルト混合物に同様の骨材状
弾性体を混合物の重量に対して10%混入したものを混
合物(D)としてそれぞれ作製した。混合物の配合を表
−1に示す。試験に用いた供試体は上記4種類とし、試
験はラベリング試験および氷版破壊試験をそれぞれ行
い、耐久性と凍結抑制効果を比較した。ラベリング試験
は、幅15cm、長さ45cm、厚さ5cmの供試体を
用い、試験条件は温度−10℃、試験時間90分、クロ
スチェーン使用で磨耗量を測定した。
【0019】氷版破壊試験は、以下の要領で行った。供
試体は幅、長さとも30cm、厚さ5cmのもの使用
し、周囲に高さ3mmの型枠を設け、型枠内に満たした
水を氷結させて厚さ3mmの氷版を形成した。次に型枠
をはずした供試体を用いて、室温が−5℃の室内でホイ
ールトラッキング試験(荷重:70kg)のトラバース
走行を行い、各供試体の氷版の割れが生じる走行回数を
測定した。上記の試験結果は表−2に示すとおりであ
る。
【0020】ラベリング試験において混合物(A)の試
験終了後の供試体の状態は、表面のモルタル分とともに
ゴム粒子が飛散し、摩耗による溝が生じていた。混合物
(B)のラベリング試験による磨耗量は混合物(A)の
ものと比較して極端に大きく、試験終了後の供試体の状
態も摩耗によって供試体が一部破壊していた。これは、
混合物(B)の供試体が全く締め固まっていないためで
あり、実道での供用が不可能であることを示している。
一方、混合物(C)および混合物(D)の供試体は、混
合物(A)の磨耗量に比べて非常に小さく、試験終了後
の供試体も表面のモルタル分が若干摩耗している程度で
ほとんど摩耗していない状態であった。氷版破壊試験の
結果によると混合物(A)および混合物(B)は、重交
通路線の約1ケ月間の走行輪数に相当する10万回走行
でも氷版の割れが生じておらず凍結抑制効果は確認でき
なかった。また、混合物(C)および混合物(D)につ
いては、氷版の割れが生じる走行回数に若干の差はある
ものの、どちらもまず表面に露出している骨材状弾性体
の部分で氷版の割れが発生し、その範囲が走行回数の増
加とともに拡大する傾向があり、良好な凍結抑制効果が
認められた。したがって、本発明による舗装体は従来の
ものと比較して摩耗に対する抵抗性が優れているととも
に、非常に良好な凍結抑制効果をも有している。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】実施例2 以下に圧入した弾性体が舗装表面に露出する割合と氷版
の破壊効果について有限要素法を用いて比較解析した例
を示す。図2は有限要素法を用いて弾力性舗装の表面に
形成された氷版に載荷した場合の氷版層内に生じる引張
り応力の状態を弾性骨材の表面露出率を変えて比較した
結果である。解析条件は、解析モデルを2次元4節点固
体要素とし、表面露出率に応じてモデル端部の位置を設
定しており、その他の条件は表3と図中に示すとおりで
ある。なお、モデル端部は個々の弾性体が受け持つ領域
の最遠部であることを意味する。この結果によると露出
率10〜15%では引張り応力10〜20kgf/cm
2 の応力状態がモデル端部まで達している。一般的に氷
版の引張り破壊強度は15kgf/cm2 前後とされて
いることから、こうした状態は氷版の破壊が載荷領域全
体に拡大することを示唆している。したがって、十分な
凍結抑制効果を得るためには路面露出率を8%以上特に
10%程度確保することが望ましい。
【0024】実施例3 以下に通常の舗装と本発明による弾力性舗装の供試体を
作製し、断熱効果を室内試験で比較した例を示す。通常
の舗装は表層混合物にロールドアスファルト用混合物の
みとしたものを舗装(A)とし、本発明による弾力性舗
装はロールドアスファルト用混合物の表面に粒径が20
mmの骨材状ゴム弾性体を3kg/m2 、6kg/m2
散布して圧入したもの舗装(B)、(C)としてそれぞ
れ幅、長さとも30cmの供試体を作製した。また、各
舗装の断面構成は表層5cm、基層5cm、路盤層5c
mの3層構成とし、基層、路盤層には一般的な材料であ
る粗粒度アスファルト混合物、粒状砕石をそれぞれ用い
た。試験は上記3種類の供試体を恒温室に放置し、室温
を20℃〜−20℃まで変化させて路盤層下面の温度変
化を熱伝対を用いて測定した。測定した路盤層下面の温
度変化について比較した結果を図3に示す。なお、外気
温の変化および舗装断面は図中に示すとおりである。舗
装(B)および(C)は舗装(A)と比較して最低温度
が2℃〜4℃程度高く、0℃以下となっている時間も短
い。また、舗装(B)と(C)では、圧入した骨材状ゴ
ム弾性体の量が多い舗装(C)の方が最低温度も高く、
0℃以下の時間も短い。すなわちこの差は断熱材として
の骨材状ゴム弾性体の散布量の違いであり、散布量が多
いほど断熱効果が向上する。ちなみに北海道札幌市近郊
において冬期に舗装表面から深さ30cmの路盤下面温
度を測定した結果では、最低温度で−3℃〜−4℃であ
ることから、この程度の断熱効果であれば十分に路床お
よび路盤の凍上を抑制することが可能である。したがっ
て、本発明による舗装体は路床および路盤の凍上抑制効
果を有している。
【0025】 表3 散布量 最縁部距離 引張応力: 引張応力: 引張応力: 10 kg/cm2 15kg/cm2 20kg/cm2 5.5 28.5 18 16 14 6.2 25.5 7.7 25.5 8 19 16.3 14.2 9.2 23.5 9.8 22 17.5 14.6 10.8 21.55 12 20.2 12.3 20.2 12.6 16 13.8 19.05 14.6 18 15.4 18.05 16.9 17.2 18.5 16.45
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の混合物と本発明の混合物の概略断面図。
【図2】弾性骨材の表面露出率と氷版の破壊効果に関す
る解析結果を示すグラフ。
【図3】路盤層下面の温度測定結果を示すグラフ。
【符号の説明】 a:砕石 b:アスファルトモルタル c:ゴム粒子 d:弾力性人工骨材 e:アスファルトコーティング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 昭夫 東京都中央区京橋一丁目19番11号 日本 鋪道株式会社内 (72)発明者 阿部 徹 東京都中央区京橋一丁目19番11号 日本 鋪道株式会社内 (72)発明者 森川 友紀 東京都中央区京橋一丁目19番11号 日本 鋪道株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−272205(JP,A) 特開 平6−279684(JP,A) 特開 平4−140301(JP,A) 特開 平5−106204(JP,A) 特開 平6−280211(JP,A) 実開 平5−54604(JP,U) 実開 昭63−65703(JP,U) 特公 昭43−4696(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01C 11/24 E01C 7/35 E01C 7/02 - 7/18 E01C 7/26 - 7/30

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アスファルト系又はセメント系の舗装材
    料からなる舗装体の表面に粒径が10〜30mmの骨材
    状弾性体を舗装表面に露出する割合が8%以上となるよ
    うに圧入することにより形成してなる凍結抑制車道舗装
  2. 【請求項2】 骨材状弾性体の粒径が圧入する舗装材料
    の骨材最大粒径の1/2以上でかつ舗装体厚さの1/2
    以下である請求項1記載の舗装体。
  3. 【請求項3】 圧入する骨材状弾性体がJIS硬度50
    以上である請求項1又は2記載の舗装体。
  4. 【請求項4】 圧入する骨材状弾性体が結合材によりコ
    ーティングされている請求項1〜3のいずれか1項記載
    舗装体。
  5. 【請求項5】 骨材状弾性体を圧入する混合物がロール
    ドアスファルト混合物である請求項1〜4のいずれか1
    項記載の舗装体。
  6. 【請求項6】 骨材状弾性体を圧入する混合物が開粒度
    アスファルト混合物である請求項1〜4のいずれか1項
    記載の舗装体。
  7. 【請求項7】 骨材状弾性体を圧入する混合物が砕石マ
    スチック混合物である請求項1〜4のいずれか1項記載
    舗装体。
  8. 【請求項8】 骨材状弾性体を圧入する混合物がグース
    アスファルト混合物である請求項1〜4のいずれか1項
    記載の舗装体。
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