JP3243243B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP3243243B2
JP3243243B2 JP2000242949A JP2000242949A JP3243243B2 JP 3243243 B2 JP3243243 B2 JP 3243243B2 JP 2000242949 A JP2000242949 A JP 2000242949A JP 2000242949 A JP2000242949 A JP 2000242949A JP 3243243 B2 JP3243243 B2 JP 3243243B2
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和幸 矢野
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給水,洗い,濯ぎ,
脱水等の工程を自動的に遂行する全自動洗濯機に係り、
さらに詳細には、風呂水吸水ポンプを備えた全自動洗濯
機に関する。
【0002】
【従来の技術】風呂の残り湯を洗濯水に利用して水道水
の節水を図ることが従来から行われている。
【0003】そして、風呂水を給水するための手段とし
て、投げ込み式の風呂水吸水ポンプを浴槽内に入れ、こ
のポンプを介して浴槽内の水を洗濯槽内に送水するタイ
プのものがある。
【0004】また、他の例として、洗濯機に風呂水吸水
ポンプを内蔵し、このポンプを介して浴槽内の水を洗濯
槽内に送水するタイプのものもある。この場合使用され
るポンプは、当然自吸水式のポンプとなり、呼び水の方
式については1回目の呼び水を行うと、ポンプに内蔵し
た逆止弁により呼び水がポンプの吸い込み側へ戻らない
構造としている。
【0005】なお、洗濯機に風呂水吸水ポンプを内蔵
し、このポンプを介して浴槽内の水を洗濯槽内に送水す
る先行技術としては、例えば特開昭57−117894号公報,
特開昭57−117895号公報、および特開平6−23190号公報
等を挙げることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、投げ込み式の
風呂水吸水ポンプを利用する場合は、ホースとリード線
とが絡み合い、作業性,収納性共に悪いという点で難点
がある。
【0007】一方、洗濯機に風呂水吸水ポンプを内蔵す
るタイプのものは、従来一般に、洗濯機の下方にポンプ
を設置するようにしており、呼び水タンクを必要とする
ばかりでなく、洗濯機下方のポンプから洗濯槽開口部に
至る配管長も長くなり、その分コストアップの原因とな
る。また、呼び水については、逆止弁組立て不良や逆止
弁にごみや髪の毛が挾まった場合には、呼び水はサイホ
ン現象により、吸水ホースを通って逆流してしまい、吸
水ポンプ使用の度に、呼び水を行う必要が生じる。
【0008】なお、前掲の特開昭57−117894号および特
開昭57−117895号公報には、呼び水タンクを不要とした
風呂水吸水ポンプ付の洗濯機が提案されているが、その
場合であってもポンプは洗濯機の下方に設けられてい
る。
【0009】また、前掲の特開平6−23190号公報にも呼
び水タンクを不要とした風呂水吸水ポンプ付の洗濯機が
提案されている。
【0010】しかし、同公報には、非常に簡略化された
図が掲載されているのみであって、またその文中にもポ
ンプが洗濯機のどの部分に組み込まれているかの具体的
説明がなく、先の2公知例と同様、ポンプは洗濯機の下
方に設置されるのか、あるいはそれ以外の個所に設置さ
れるのか一切不明であり、ポンプを洗濯機の下方に設置
した場合に特有の効果を示唆する記載も一切開示されて
いない。また、呼び水に対する具体的な方式の開示もな
い。
【0011】本発明は、風呂水吸水ポンプの呼び水の具
体的方式を提供するものであって、その目的とするとこ
ろは、従来に比べて、洗濯機の使い初めにおいても、使
用者が呼び水を行う必要がなく、万一逆止弁の取付け不
良や、異物の挾まりなどで呼び水がなくなっても自動的
に呼び水を行いポンプ運転に支障がなく、使い勝手の良
い風呂水吸水ポンプ付の全自動洗濯機を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、撹拌翼を備える洗濯槽と、洗濯用モータ
と、前記洗濯槽より上方位置で風呂水を吸水ホースを通
して吸い上げる風呂水吸水ポンプと、水道水給水用電磁
弁とを有し、前記風呂水吸水ポンプから吐出する風呂水
や前記水道水給水用電磁弁から吐出する水道水を前記洗
濯槽の上方から注水口を介して洗濯槽内に給水し、前記
洗濯用モータにより前記撹拌翼や前記洗濯槽を回転駆動
して洗濯、すすぎ、脱水を行う洗濯機であって、前記風
呂水吸水ポンプは、風呂水吸水ホースの接続口を兼ねる
吸水口と、ポンプランナを備えたランナ室と、前記ラン
ナ室の吸込み側に設けた吸込み室と、前記ランナ室の吐
出側に設けた気水分離機能を有する吐出室と、吐出口
と、ポンプ内に呼び水を呼び込むための呼び水口と、前
記ポンプランナを回転駆動するポンプ駆動用モータとを
備え、前記ポンプランナの回転駆動により前記吸水口か
ら吸水される風呂水を前記吸込み室,ランナ室,吐出室
を通して吐出口から吐出するように構成し、かつ、前記
吐出口と呼び水口は前記吐出室の上部に連通し、前記風
呂水吸水口は、上端部が前記吐出口及び呼び水口より高
い位置にあり、前記呼び水口の径を前記吐出口の径より
も小さくし、前記水道水給水用電磁弁の吐出口から吐出
した水が、前記水道水給水用電磁弁の吐出口の下流で前
記洗濯槽に導かれる水と呼び水とに分けられ、前記呼び
水が前記風呂水吸水ポンプの呼び水口に導かれることを
特徴とするものである。
【0013】そして、発明によれば、風呂水吸水ポン
プ運転の前、或いは運転と同時に給水電磁弁からポンプ
ケーシング内に自動的に呼び水を行うため、逆止弁の性
能不良により、ポンプケーシング内の呼び水が少なくな
っても、使用者が呼び水を追加することなく、風呂水吸
水運転を実行できるものである。
【0014】また、洗いの風呂水吸水,すすぎの風呂水
吸水等全ての風呂水吸水運転時に自動呼び水動作を行わ
せるようにしているので、洗いとすすぎ行程の間で逆止
弁に不具合が発生した場合にも、支障なく風呂水吸水を
行うことが出来るものである。
【0015】さらに、自動呼び水を行う給水電磁弁の吐
出口と呼び水供給口とは一定の空間距離を持って形成し
ているため、風呂水吸水ポンプ運転時、呼び水ホースか
らでてくる、風呂水が給水弁を通って水道配管に逆流す
ることを防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面の一実施例
にもとづいて説明すると、図1において、1は洗濯機の
トップカバー、2は洗濯機の運転を制御するコントロー
ラで、コントローラ2は、トップカバー1の前方に内蔵
され、タイマー機能を有するマイクロコンピュータ等で
構成されている。
【0017】3は洗濯機の運転内容を作業者が外部から
指示するメンブレンスイッチである。
【0018】4はトップカバーの中央部に大きく開口し
た洗濯物投入口6を覆う蓋で、支点5を軸にして上方に
開くものである。
【0019】7は洗濯兼脱水槽(以下、洗濯槽と略称す
る)8と外槽9との間に洗濯物が落下するのを防止する
カバーで、外槽9の上部に設けられている。
【0020】10は洗濯槽8の壁面に穿設された脱水孔
である。
【0021】11はバランスリングで、洗濯槽8の上端
に固着され、脱水運転時洗濯槽8に発生する振動の振幅
を低減する。
【0022】外槽9は、吊り棒12により外枠21の上
部に吊るされており、バネ13を介挿することにより外
槽9を弾性支持している。
【0023】14は撹拌翼で、洗濯槽8の底部中央に回
転自在に設置され、洗濯及びすすぎ時には、短時間周期
で正逆転する。
【0024】15はモータで、モータ15の動力をモー
タプーリ16,ベルト17,従動プーリ18,クラッチ
・減速部19を介して、洗濯,すすぎ時には撹拌翼14
を、また脱水時には洗濯槽8と撹拌翼14とを共に駆動
する。
【0025】20は外枠21を支承する脚部、22は外
槽9の底部に設けた排水孔で、排水孔22の下流側に
は、コントローラ2からの指令で開閉する排水電磁弁2
3と排水ホース24とを有する。
【0026】25はバックパネルであり、後述の風呂水
吸水ポンプ26及び給水電磁弁31が内蔵されている。
【0027】26はケーシングを抗菌剤入りの合成樹脂
でケーシングを成形した風呂水吸水ポンプで、トップカ
バー1のバックパネル25に内蔵されている。
【0028】27は抗菌剤入りの風呂水吸水ホースで、
その接続端はOリング28を介してポンプ26の上面に
設けた風呂水吸水口26aに着脱自在に装着される。
【0029】図2は、バックパネル25を取り除いてそ
の内部構造を示す図であって、1aはトップカバー1に
設けた、水道水を洗濯槽内に供給する注水口と風呂水供
給の吸水口とを共用化した水道水注水口兼風呂水吸水口
で、この水道水注水口兼風呂水吸水口1aからはソフナ
ーも投入される。
【0030】風呂水吸水ポンプ26は、風呂水吸水口2
6a,風呂水吐出管26bを備えている。バックパネル
25内には、更に蓋スイッチ29及び給水電磁弁31を
内蔵しており、給水電磁弁31は、水道水蛇口へホース
により連通される水道水受入れ口30を一体に設けてい
る。
【0031】33は呼び水供給口、34は給水電磁弁3
1から吐出された水道水の一部を風呂水吸水ポンプに呼
び水として供給する呼び水ホースである。
【0032】風呂水吸水ポンプ26の縦断面を示す図4
において、40は合成樹脂にて一体成形されたケーシン
グであって、ポンプランナーを収納するポンプケーシン
グ部分とモータを収納するモータ保持部とポンプとモー
タとの形成されたカップリング収納部とを備えている。
更に、ケーシング40は、冷却用通水路40e,メカニ
カルシールからの漏水を排出する水抜き穴40f,蒸気
抜き穴40g及び40h,排出室40i等を一体的に構成
している。
【0033】41はケーシング40に組み合わせられる
ケーシングカバーであって、ケーシングカバーには、吸
込室形成壁41c,吸込室41d等が一体に形成されて
いる。
【0034】42はポンプのランナーであり、ランナー
シャフト49の端部に固着される。43はポンプモータ
でそのシャフト43aは、絶縁性材料で製作されたカッ
プリング45を介してランナーシャフト49に接続され
る。46はケーシングカバー吸込室41d内に設けられ
ポンプ内の水が吸い込み側に流出するのを防止する逆止
弁である。
【0035】ケーシング40とケーシングカバー41と
のあいだには、仕切り板44が介挿され、この仕切り板
は、ランナー室と吸込室41dとを区画し、ランナー4
2の水込み口に一致して開口した吸い込み穴により両室
が連通している。
【0036】47はケーシング40とケーシングカバー
41との接合面の機密を保つパッキングである。48は
ポンプ室とカップリング室との水密を保つメカニカルシ
ールである。
【0037】図5は、ケーシングカバー41及び仕切り
板44を取り除いて示した正面図であり、ケーシング4
0と一体に形成した上ボリュート40a1 ,下ボリュー
ト40a2 には、ランナー42の方向に突出した分離壁
40b1 及び40b2 と、分離壁のランナー回転方向に
隣接してボリュートの内外を連通する戻り水穴40c1
及び40c2 を備えている。下ボリュート40a2 の上
端には、水平方向に延びた気泡防止リブ40dを設け
る。
【0038】上下のボリュートの外側には、排出室40
iが形成され、この室は上方では大きな容積を有する気
水分離室の機能を備えている。
【0039】気水分離室の一部がモータ保持部の方向に
膨出して、前述の冷却用通水路40eを構成する。
【0040】図6は、図5のY−Y線に沿う断面図であ
り、ケーシングカバー41と一体に吐出管26bが接続
される吐出口41aと呼び水ホース34が接続される呼
び水口41bが形成されている。
【0041】電源スイッチを「入」にして、風呂水コー
ススタートボタンを押すと、15秒間給水電磁弁31に
通電され、水道水が給水される。水道水の吐出口からで
た水は、呼び水供給口33の壁に当たり、水道水の一部
は呼び水ホース34を通してケーシングカバー41の呼
び水口41bからポンプ内へ呼び水として供給される。
15秒経過すると給水電磁弁31の通電が停止し、ポン
プ26が起動される。
【0042】モータ43が回転すると、モータシャフト
43,カップリング45,ランナーシャフト49を介し
て、ランナー42がP方向に回転する。ランナー42の
回転により吸込室41dは負圧となり、吸水口26aに
接続された吸水ホース27内の空気を吸い込み吐出口4
0iから排出しながら風呂水を吸水する。この時ランナ
ー42内に吸い込まれた空気は、分離壁40b1,分離
壁40b2,戻り水穴40c1,戻り水穴40c2,気泡
防止リブ40dの効果により、短時間で空気と水を分離
する構造としている。また、冷却水路40eには吸水さ
れた風呂水が循環し、モータを冷却するとともに、モー
タの騒音を吸収している。吸込室41dと排出室40i
を分離する仕切り板44のリブ44aは、ケーシング4
1の吸込室形成壁41cとはラビリンス構造で取り付け
られている。またランナー先端部42aと仕切り板44
のギャップmは1mm以上とし、ランナー42,平面部42
bと仕切り板44のギャップは0.6〜1.3mmにしてい
る。吸水された風呂水は、従来のこの種ポンプと同様の
送水方法によりランナー42を介して排出室40iに送
られ、排出室40iに送られた風呂水は、その後、風呂
水吐出管26bを介して洗濯槽8内に供給される。
【0043】
【発明の効果】以上本発明によれば、風呂水吸水ポンプ
運転時に給水電磁弁より、自動的に呼び水を行わせるこ
とにより、1回目の使用から、使用者が呼び水する必要
がなく、しかも、ポンプのケーシング内の呼び水の漏れ
を防止する、逆止弁に不具合が生じた場合も吸水運転に
支障がなく、使い勝手が良く、信頼性の高い風呂水吸水
ポンプを提供できる。また、給水電磁弁の吐出口と呼び
水供給口一定の空間距離を設けてあるので、風呂水の水
道管への逆流のない安全な方式となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全自動洗濯機の一実施例を示す全体的
内部構造説明図である。
【図2】バックパネルを取り除いてその内部構造を示し
た平面図である。
【図3】図2のX−X線に沿う断面図である。
【図4】風呂水吸水ポンプの内部構造を示す縦断面図で
ある。
【図5】ケーシングカバー及び仕切り板を除去してポン
プ内部を示す正面図である。
【図6】図5のY−Y線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1…トップカバー、8…洗濯槽(洗濯兼脱水槽)、25
…バックパネル、26…風呂水吸水ポンプ、31…給水
電磁弁、33…呼び水供給口、34…呼び水ホース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F04D 29/44 F04D 29/44 D (72)発明者 宮尾 明 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立製作所 電化機器事業部 多賀本部内 (72)発明者 矢野 和幸 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立製作所 電化機器事業部 多賀本部内 (72)発明者 小山 高見 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立製作所 電化機器事業部 多賀本部内 (72)発明者 桧山 功 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株式会社 日立製作所 電化機器事業部 多賀本部内 (56)参考文献 特開 平8−131688(JP,A) 特開 平6−238089(JP,A) 特開 昭57−192595(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 39/08 321 D06F 39/08 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撹拌翼を備える洗濯槽と、洗濯用モータ
    と、前記洗濯槽より上方位置で風呂水を吸水ホースを通
    して吸い上げる風呂水吸水ポンプと、水道水給水用電磁
    弁とを有し、前記風呂水吸水ポンプから吐出する風呂水
    や前記水道水給水用電磁弁から吐出する水道水を前記洗
    濯槽の上方から注水口を介して洗濯槽内に給水し、前記
    洗濯用モータにより前記撹拌翼や前記洗濯槽を回転駆動
    して洗濯、すすぎ、脱水を行う洗濯機であって、 前記風呂水吸水ポンプは、風呂水吸水ホースの接続口を
    兼ねる吸水口と、ポンプランナを備えたランナ室と、前
    記ランナ室の吸込み側に設けた吸込み室と、前記ランナ
    室の吐出側に設けた気水分離機能を有する吐出室と、吐
    出口と、ポンプ内に呼び水を呼び込むための呼び水口
    と、前記ポンプランナを回転駆動するポンプ駆動用モー
    タとを備え、前記ポンプランナの回転駆動により前記吸
    水口から吸水される風呂水を前記吸込み室,ランナ室,
    吐出室を通して吐出口から吐出するように構成し、 かつ、前記吐出口と呼び水口は前記吐出室の上部に連通
    し、前記風呂水吸水口は、上端部が前記吐出口及び呼び
    水口より高い位置にあり、 前記呼び水口の径を前記吐出口の径よりも小さくし、前
    記水道水給水用電磁弁の吐出口から吐出した水が、前記
    水道水給水用電磁弁の吐出口の下流で前記洗濯槽に導か
    れる水と呼び水とに分けられ、前記呼び水が前記風呂水
    吸水ポンプの呼び水口に導かれることを特徴とする洗濯
    機洗濯機。
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