JP3243022B2 - 原因診断装置 - Google Patents

原因診断装置

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JP3243022B2
JP3243022B2 JP34691492A JP34691492A JP3243022B2 JP 3243022 B2 JP3243022 B2 JP 3243022B2 JP 34691492 A JP34691492 A JP 34691492A JP 34691492 A JP34691492 A JP 34691492A JP 3243022 B2 JP3243022 B2 JP 3243022B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラントの異常原因を
診断しその診断結果を表示する原因診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の各種産業用プラントは、効率向上
や運転信頼性の向上のために各種制御装置等によりシス
テムが益々複雑化するとともに、その運転に携わる運転
員は減少する傾向にある。このような中で、プラントに
異常が発生した場合にその異常の兆候をとらえ、それら
に対する原因を診断してその診断結果を表示することに
より、運転員が適切な対応操作を行えるようにするため
の原因診断装置が作られている。
【0003】図12は、従来の原因診断装置の構成を示
すもので、原因診断装置1は、大まかに原因診断処理手
段3と診断結果表示処理手段5で構成されている。原因
診断処理手段3では、事象発生検知手段7が常時プラン
ト9の状態を監視しており、何か診断対象事象の発生を
とらえると、その時点のプラント9から収集したプラン
トデータを診断データとして原因診断手段11に渡し、
事象発生を通知する。原因診断手段11は、受け取った
診断データと自らの持つ診断用知識ベース13に基づい
て診断を行い、診断結果を診断結果ファイル15に保存
するとともに、一つの診断が終了したことを診断結果保
存手段17に通知する。診断結果保存手段17は、診断
結果ファイル15に保存されている診断結果を診断結果
表示処理手段5の診断結果保存ファイル19に登録し、
運転員に新たな診断結果の発生をチャイムや通知ランプ
等の通知手段21を介して通知する。なお、診断結果保
存ファイル19には、現在までに得られている全ての診
断結果が記憶されている。
【0004】診断結果表示処理手段5は、診断情報表示
データ作成手段23と通知手段21と診断用表示・入力
手段25によって構成されており、運転員が新たな診断
結果の発生を通知手段21により認識して、診断用表示
・入力手段25を介して所望の診断結果に関する情報の
表示要求を指令すると、診断情報表示データ作成手段2
3は診断結果保存ファイル19の中より所望の診断結果
に関する情報を取り出し、診断用表示・入力手段25上
に表示する。これにより、運転員は所望の診断結果に関
する情報を確認することができる。
【0005】一方、プラント9の監視情報を提供するプ
ラント監視装置27は、プラント9からプラントデータ
を収集し、監視用データファイル29に保存するデータ
収集手段31と、監視情報の表示および表示要求を行う
ための監視用表示・入力手段33と、監視用表示・入力
手段33からの表示要求により監視用データファイル2
9から所望のデータを取り出し監視情報の表示データを
作成する監視情報表示データ作成手段35とで構成され
ている。
【0006】このように、従来の原因診断装置1は、原
因診断処理手段3と診断結果表示処理手段5により独立
した装置として実現されており、プラントの監視情報を
提供するプラント監視装置27とは独立して設置されて
いた。したがって、運転員は診断結果に関する情報およ
びプラント監視に関する情報を、各々の表示・入力手段
25および33を用いて確認しなければならないという
煩わしさがあった。
【0007】また、何か事象が発生して診断結果が導出
された場合においても、診断用表示・入力手段25に最
新の診断結果を自動表示することはなく、通知手段21
により新たな診断結果が発生したことを運転員に通知す
るにとどまっていた。このため、通知を受けた運転員
は、診断用表示・入力手段25より調査したい診断結果
に関する情報を表示するように装置に入力して診断結果
の内容を確認する必要があり、プラント運転中に診断事
象が発生した際には、その診断結果に関する情報を速や
かに得られないという問題があった。
【0008】また、従来の原因診断装置において事象発
生検知手段3は、図13に示すように、プラントデータ
入力手段41と設定条件判定手段43とで構成され、プ
ラントデータ入力手段41によりプラント9からプラン
トデータを収集し、この収集されたプラントデータd1
に基づいて設定条件判定手段43で診断対象となる事象
が発生したか否かを判定している。すなわち、プラント
データ入力手段41は、プラント9の状態を示すプラン
トデータd1 を周期的に収集しており、設定条件判定手
段43はプラントデータ入力手段41と同期して、収集
されたプラントデータd1 をプラントデータ記憶部45
に保存すると同時に、予め設定条件データベース47に
診断開始条件として設定されるプラントデータの設定条
件を参照して、収集されたプラントデータd1 の中に設
定条件を成立させるものがあるかどうかを調べ、あった
場合には時計49より時刻データd2 を取込み、時刻デ
ータを付与した収集プラントデータを診断データd3 と
して原因診断手段11に出力している。
【0009】しかしながら、このような事象発生検知手
段3を有する従来の原因診断装置においては、プラント
9の状態が不安定でプラントデータが設定条件の成立・
不成立を短時間の間に数回繰り返した場合、設定条件が
成立する度に診断が行われ、短時間に同じ診断結果が表
示手段に表示されることとなり、場合によっては運転員
を混乱させる恐れがあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の問題点
を解消するために、本発明は、プラント監視情報とプラ
ントの診断結果に関する情報を同一の表示手段に表示可
能にし、プラント監視中に新たな診断事象が発生した際
には、自動的に最新の診断事象に関する情報を表示可能
にした原因診断装置を提供することを目的とする。
【0011】さらに本発明は、診断情報を表示中に新た
な診断事象が発生した際には、表示中の診断情報につい
て運転員がデータ解析中であるかどうかを自動的に判断
して、データ解析中でないときは新たな診断結果を自動
表示し、データ解析中のときは新たな診断結果の自動表
示を行わないようにした原因診断装置を提供する。
【0012】また本発明は、プラントデータが設定条件
の成立・不成立を短時間の間に繰り返したとき、同じ診
断を繰り返して行うことを防止した原因診断装置を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、プラ
ントで発生した異常事象を診断し原因を推定する原因診
断装置において、診断情報およびプラント監視情報を表
示する表示手段と、所定情報の表示要求を入力する入力
手段と、診断情報とプラント監視情報の表示手段への表
示切替えを行う表示データ切替手段と、プラントから収
集したプラントデータに基づいて診断すべき事象の発生
を検知し、その原因診断を行う原因診断処理手段と、
因診断処理手段による診断結果に基づいて診断情報表示
データを作成し表示データ切替手段を介して表示手段に
出力する診断情報表示データ作成手段と、原因診断処理
手段からの診断結果発生通知により、表示手段に表示中
の情報を判断し表示を切替えるか否かを決定し、この決
定により表示を切替える場合には、表示データ切替手段
に診断情報への表示を切替える表示切替指令を出力し、
診断情報表示データ作成手段に最新の診断情報表示デー
タを作成するよう要求する表示切替指令手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0014】また本発明は、上記構成の原因診断装置に
おいて、原因診断手段から診断結果が出力されたことを
運転員に通知する通知手段をさらに有し、表示切替指令
手段は、原因診断処理手段からの診断結果発生通知によ
り、表示手段に表示中の情報を運転員が解析中か否かを
判断し、解析中でない場合には、診断情報表示データ作
成手段に最新の診断情報表示データを作成するよう要求
するとともに表示データ切替手段に診断情報への表示切
替指令を出力して表示手段に最新の診断情報を表示さ
せ、解析中の場合には診断情報表示データ作成手段に対
して最新の診断情報表示データの作成要求を行わないこ
とを特徴とする。
【0015】本発明はまた、このような原因診断装置に
おいて、表示切替指令手段は、プラント監視情報および
表示切替指令手段からの要求による診断情報を表示中
は、その表示情報について運転員がデータ解析中でない
と判断し、入力手段を通じて要求された診断情報を表示
中は、その表示情報について運転員がデータ解析中であ
判断することを特徴とする。
【0016】さらにまた、本発明の原因診断装置は、プ
ラントからプラントデータを収集するプラントデータ入
力手段と、プラントデータに対し診断開始条件として設
定される設定条件を予め記憶する設定条件データベース
と、プラントデータ入力手段からの収集プラントデータ
を設定条件データベース内の設定条件と照し合せ、収集
プラントデータに設定条件成立データがあるとき当該収
集プラントデータにその時点の時刻を付与して診断デー
タとして出力する設定条件判定手段と、収集プラントデ
ータの各データごとに前回設定条件成立となった診断時
刻と前回診断時刻から次回診断時刻までの最小経過時間
として設定される診断ブロック時間とを記憶する発生時
刻ファイルと、設定条件判定手段から出力される診断デ
ータおよび発生時刻ファイルに基づいて、今回設定条件
成立となったデータについて前回診断時刻からの経過時
間を算出し、算出された経過時間が予め設定されている
診断ブロック時間よりも長い時のみ診断データを出力す
るタイミング判定手段と、このタイミング判定手段から
出力される診断データに基づいて原因診断を行う原因診
断手段とを具備することを特徴とする。
【0017】
【作用】診断情報とプラント監視情報を共通の表示手段
に表示可能にした上記構成において、表示切替指令手段
は、原因診断処理手段から新たな診断結果の発生通知を
受けて、現在の表示手段における表示内容およびその表
示要求元の確認等により、運転員が表示中のデータを解
析中か否かを判断して、データ解析中でないと判断した
場合のみ、新たに発生した診断結果を自動表示するよ
う、診断情報表示データ作成手段および表示データ切替
手段に適切な指令を出力する。
【0018】また、原因診断手段に診断データを出力す
る後者の構成においては、タイミング判定手段と発生時
刻ファイルを設けて、短時間の間に複数回発生したプラ
ントの事象発生に対し診断の必要の有無を判定し、前回
の診断時刻から所定の時間を経過しない同一の事象に関
しては診断データを原因診断手段に出力しないようにす
る。これにより、同一の診断結果が繰返し表示されるこ
とを防ぐことができる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。なお、従来例と共通する部分には同一
符号を付し、重複する説明は省略する。
【0020】図1は、請求項1〜3に対応する本発明の
原因診断装置の一実施例(以下、第1実施例という。)
を示すブロック図である。図1において、原因診断装置
は原因診断処理手段3と診断結果表示処理手段5′とで
構成されるとともに、診断結果表示処理手段5′に従来
のプラント監視装置27のデータ収集手段31と監視用
データファイル29と監視情報表示データ作成手段35
からなるプラント監視処理手段51が接続される構成と
なっている。
【0021】原因診断処理手段3は、図12に示す従来
例と同様に、プラント9の状態を常時監視し、診断事象
の発生を検知する事象発生検知手段7と、事象発生検知
手段7から渡される診断データおよび診断用知識ベース
13に基づいて事象の発生原因を診断し、診断結果を診
断結果ファイル15に保存する原因診断手段11と、診
断結果ファイル15の内容を診断結果保存ファイル19
に登録する診断結果保存手段17とで構成され、診断結
果保存手段17により新たな診断結果の発生が診断結果
表示処理手段5′に通知される。
【0022】診断結果表示処理手段5′は、運転員に新
たな診断結果の発生を通知する通知手段21と、診断情
報および監視情報を表示するとともに運転員からの指令
操作を受ける表示・入力手段53と、診断結果保存ファ
イル19より所望の診断結果に関する診断情報を取り出
し表示データを作成する診断情報表示データ作成手段2
3と、診断情報表示データ作成手段23からの表示デー
タとプラント監視処理手段51内の監視情報表示データ
作成手段35からの表示データを切替えて表示・入力手
段53に出力する表示データ切替手段55と、原因診断
処理手段3からの新たな診断結果発生の通知を受取り、
通知手段21を起動するとともに、表示の切替指令を表
示データ切替手段55に出力する表示切替指令手段57
とで構成されている。
【0023】図2は、上記構成の原因診断装置を電子計
算機を用いて実現した場合の構成例を示したもので、原
因診断処理手段3と、診断結果表示処理手段5′のうち
表示切替指令手段57、診断情報表示データ作成手段2
3および診断結果保存ファイル19とが電子計算機A上
に構築され、プラント監視処理手段51は電子計算機B
上に構築される。また、表示・入力手段53は、電子計
算機AおよびBで共有しているモニタCRTおよびコン
ソールCとして、表示データ切替手段55は、電子計算
機AおよびBとモニタCRTおよびコンソールC間の信
号の入出力を切替えて接続する信号切替装置Dとして、
通知手段21は、チャイムEおよび通知ランプFとして
実現される。
【0024】次に、本実施例の作用を説明する。まず、
原因診断処理手段3がプラント9の監視を行い、事象発
生をとらえて原因診断を行うと、その診断結果が診断結
果保存手段17により診断結果保存ファイル19に登録
される。
【0025】ここで、診断結果保存ファイル19の構成
を図3に例示する。診断結果保存ファイル19は、原因
診断処理手段3から出力された診断結果としての原因コ
ードを順次格納する診断発生項目ファイル190と、原
因コードごとに対応するガイドメッセージ番号、デジタ
ルトレンド項目番号および関連情報表示画面番号が予め
設定された支援情報索引ファイル191と、ガイドメッ
セージ番号ごとに原因とその対応ガイドメッセージを格
納するガイドメッセージファイル192と、デジタルト
レンド項目番号ごとに表示するプラントデータのポイン
トIDを格納するデジタルトレンド項目ファイル193
と、関連情報表示画面番号ごとに監視すべき各グラフ画
面の画面番号を格納する関連情報表示画面ファイル19
4から構成されている。この構成において、診断情報表
示データ作成手段23が診断情報表示データを作成する
際には、まず診断発生項目ファイル190から該当する
診断結果(原因コード)を選択する。ついで支援情報索
引ファイル191より、選択された原因コードに対応す
るガイドメッセージ番号、デジタルトレンド項目番号お
よび関連情報表示画面番号を得て、これらの番号に基づ
いて各番号に対応する支援情報をガイドメッセージファ
イル192、デジタルトレンド項目ファイル193、関
連情報表示画面ファイル194から取出し診断情報表示
データを作成する。なお、ガイドメッセージファイル1
92は、診断結果(原因)に対する対応ガイドメッセー
ジが格納されており、運転員にプラントの確認および操
作を促す内容となっている。デジタルトレンド項目ファ
イル193は、診断結果(原因)に関連し、監視すべき
プラントデータを与えるものである。また、関連情報表
示画面ファイル194は、診断結果(原因)に関連し、
監視すべきグラフ画面を与えるものである。
【0026】原因診断処理手段3による新たな診断結果
が上述したような診断結果保存ファイル19の診断発生
項目ファイル190に登録されると同時に、診断結果の
発生が表示切替指令手段57に通知される。表示切替指
令手段57は、診断結果発生の通知により表示データ切
替手段55の切替状態を調べ、切替状態がプラント監視
側か原因診断側かを判定する。
【0027】切替状態がプラント監視側である場合は、
運転員は通常のプラント監視業務についていると考えら
れるため、表示データ切替手段55に対し原因診断側に
切替えるよう指令を出力するとともに、診断情報表示デ
ータ作成手段23に対し最新の診断結果に対する表示デ
ータを作成するよう要求する。診断情報表示データ作成
手段23は、表示切替指令手段57からの表示データ作
成指令により、診断結果保存ファイル19から前述した
ような手順で最新の診断情報の表示データを作成し、表
示データ切替手段55を介して表示・入力手段53に出
力する。これにより、表示・入力手段53にはプラント
監視情報に関する表示データの代わりに最新の診断結果
に関する表示データが自動表示される。同時に、表示切
替指令手段57は、チャイムEにより運転員に対して新
たな診断結果の発生を通知する。
【0028】また、表示データ切替手段55の切替状態
が原因診断側であった場合は、表示切替指令手段57は
次に、診断情報表示データ作成手段23に対する表示デ
ータ作成要求が表示切替指令手段57からなされたもの
か、運転員より表示・入力手段53を通してなされたも
のかを判定する。表示切替指令手段57からなされたも
のである場合は、運転員は最新の診断結果に関する情報
を調査中でないと考えられるため、診断情報表示データ
作成手段23に対し最新の診断結果に対する表示データ
作成要求を出力し、表示・入力手段53に最新の診断情
報を表示させるとともに、チャイムEにより新たな診断
結果の発生を通知する。
【0029】一方、運転員より要求されたものである場
合は、運転員はその診断結果に関する表示データを解析
中であると考えられるため、最新診断情報の自動表示は
行わず、チャイムEおよび通知ランプFにより運転員に
対して新たな診断結果の発生を通知するにとどめ、運転
員が現在の解析業務を終了してから、改めて表示・入力
手段53を通して操作することにより確認してもらうよ
う促す。
【0030】図4は、上記表示切替指令手段57におけ
る判定条件と対応する判定結果としてのチャイムEおよ
び通知ランプFの動作および画面表示状態をまとめて示
したものである。
【0031】上記したように、第1実施例によれば、プ
ラント監視情報とプラントの診断結果に関する情報を同
一の表示手段に表示することができるとともに、プラン
ト監視中に新たな診断事象が発生した際には、自動的に
最新の診断事象に関する情報を表示することにより、同
一の表示手段において、いち早く診断結果の確認を行う
ことができる。また、運転員が他の事象に関する調査・
解析を行っている際には、運転員が調査中の事象に関す
る診断情報と新たに発生した事象に関する診断情報を混
同する恐れがあることから、現在の画面表示内容およ
び、表示要求元を確認することにより、運転員がデータ
の解析中であるか否かを判定し、データ解析中でないと
判断できるときのみ最新診断結果の自動出力を行い、デ
ータ解析中であると判断されるときには、運転員に対し
て新たな診断結果が発生したことを通知するだけにとど
めて自動出力は行わないようにしたため、運転員のデー
タ解析業務を妨げることなく、速やかに運転員に最新診
断結果に関する情報を提供することができる。
【0032】なお、上記実施例においては、新たな診断
結果が生じたときにこれを自動表示するか否かを図4に
示す判定条件に基づいて行うものであったが、運転員が
表示・入力手段53から自動表示するか否かのフラグを
たてるようにしてもよい。
【0033】また、上記実施例においては、画面に表示
されている情報の代わりに新たに発生した診断情報を自
動表示するものであったが、元の表示情報を画面から消
去することなく新たな診断情報をウィンドウ表示するよ
うにしてもよい。
【0034】また、通知ランプは画面の一部に入れても
よい。
【0035】図5は、本発明の原因診断装置の第2実施
例を示すもので、本実施例は請求項4に対応する。本実
施例の原因診断装置は、事象発生検知手段3′として、
図13に示す従来構成に加えて、タイミング判定手段6
1と発生時刻ファイル63を設けている。すなわち、本
実施例の原因診断装置は、プラント9からプラントデー
タを収集するプラントデータ入力手段41と、事象発生
と判定されるプラントデータの設定条件が予め格納され
る設定条件データベース47と、プラントデータ入力手
段41により収集されたプラントデータについて設定条
件データベース47に基づいて診断事象発生か否かを判
定する設定条件判定手段43と、設定条件判定手段43
が事象発生と判定したとき診断データとして収集プラン
トデータに時刻データを付与する時計49と、プラント
データ番号ごとに設定条件成立となった前回の診断時刻
と診断ブロック時間を記憶する発生時刻ファイル63
と、設定条件判定手段43から出力される診断データお
よび発生時刻ファイル63に基づいて同じ事象について
所定の診断ブロック時間以内に診断していないかどうか
を判定し、前回の診断時刻から診断ブロック時間以上経
過しているとき診断データを出力するタイミング判定手
段61とからなる事象発生検知手段3′、タイミング判
定手段61から出力される診断データに基づいて原因診
断を行う原因診断手段11、および診断結果を表示する
表示・入力手段25によって構成されている。
【0036】次に、この第2実施例の作用を説明する。
【0037】プラントデータ入力手段41は、プラント
9の状態を予め決めておいたデータ番号順にデータ件数
Nまで走査し、図6に示すような収集プラントデータd
1 に編集して設定条件判定手段43に送る。
【0038】設定条件判定手段43は、収集プラントデ
ータd1 を受け取ると、設定条件データベース47を参
照して、データ番号順にデータ番号に対する入力値と設
定条件データベース47内の設定条件とを比較し、入力
値が設定条件を満足するか否かを判定する。
【0039】ここで、設定条件データベース47のデー
タ構成を図7に例示する。設定条件データベース47に
は、プラントデータの番号順にデータ番号に対する設定
値と設定条件が予め設定されている。設定条件は設定値
以上を示すなら“1”を、設定値未満を示すなら“0”
を設定するものとする。図7に示す設定例では、データ
番号1番のプラントデータに対する設定条件は「3000以
上」、データ番号3番に対する設定条件は「10000 未
満」となる。
【0040】設定条件判定手段43の処理を図8のフロ
ーチャートに基づいて説明する。まず、設定条件判定手
段43は、収集プラントデータd1 を受け取ると、デー
タ番号カウンタiに初期値である“1”を設定して(ス
テップ430)、設定条件データベース47からカウン
タiのデータ番号のプラントデータに対する設定値と設
定条件を読み込む(ステップ431)。ついで、データ
番号iの入力値と設定値とを比較し、入力値が設定値以
上のとき比較結果を“1”とし、入力値が設定値未満の
とき比較結果を“0”とする(ステップ432)。ステ
ップ433において、この比較結果が設定条件と等しい
とき、時計49から時刻データd2 を収集し、図9に示
すような設定条件が成立したデータ番号iと設定条件成
立時の時刻と収集プラントデータからなる診断データd
3 を出力する(ステップ434)。比較結果が設定条件
と等しくないときは、データ番号カウンタiがデータ件
数Nに達したか判定し(ステップ435)、達していな
い場合、データ番号カウンタiを1増やし(ステップ4
36)、ステップ431の処理に戻る。上記処理をデー
タ番号カウンタiが最終データ番号Nとなるまで繰り返
す。
【0041】設定条件判定手段43は、上記処理により
収集プラントデータd1 に設定条件が成立するものがあ
った場合に、図9に示すような診断データd3 をタイミ
ング判定手段61に出力する。
【0042】タイミング判定手段61は、診断データd
3 を受け取ると、発生時刻ファイル63を参照し、図1
0に示すようなフローチャートに従って診断の要否を判
定する。
【0043】ここで、発生時刻ファイル63のデータ構
成を図11に例示する。発生時刻ファイル63には、プ
ラントデータのデータ番号ごとに診断を行うに必要な前
回診断時刻からの最小時間、すなわち診断ブロック時間
が予め設定されるとともに、各データ番号に対して前回
設定条件が成立し診断が行われた時刻が記録される。図
11の例では、前回診断時刻と診断ブロック時間は14
桁で構成され、左から西暦が4桁、月が2桁、日が2
桁、時が2桁、分が2桁、秒が2桁で示してある。した
がって、データ番号2に対する前回診断時刻は1992
年1月16日13時17分26秒であり、診断ブロック
時間は1分である。この場合、データ番号2のプラント
データは、前回診断時刻から1分以上経過しないと、設
定条件成立となっても診断しないことを意味する。な
お、前回診断時刻には、初期状態においては例えば、
“99999999999999”が設定される。
【0044】タイミング判定手段61は、図10のフロ
ーチャートに示すように、図9に示すような診断データ
d3 を受け取ると、今回設定条件が成立したデータ番号
iに対して発生時刻ファイル63に登録されている前回
診断時刻と診断ブロック時間からなる発生時刻データを
読み込み(ステップ610)、前回診断時刻が初期値か
否かを判定する(ステップ611)。前回診断時刻が初
期値であれば、ステップ612に進み、診断開始指令と
して診断データd3 を原因診断手段11に出力するとと
もに、ステップ613にて発生時刻ファイル63の前回
診断時刻を診断データd3 の時刻に更新して、タイミン
グ判定手段61の処理を終了する。
【0045】ステップ611にて前回診断時刻が初期値
でない場合には、ステップ614に進み、診断データd
3 の時刻と前回診断時刻からその時間差(診断後経過時
間)を算出する。ついで、診断後経過時間と診断ブロッ
ク時間を比較し(ステップ615)、診断後経過時間が
診断ブロック時間より長い場合はステップ612に進
み、短い場合はタイミング判定手段61の処理を終了す
る。
【0046】このようにして、タイミング判定手段61
は、同じ事象が予め設定された時間内に発生した場合に
は、診断データd3 を原因診断手段11に渡さないこと
で、その原因診断が行われないようにしている。
【0047】原因診断手段11は、タイミング判定手段
61から受け取った診断データd3に基づいて原因診断
を行い、診断結果を表示・入力手段25に表示する。
【0048】以上に説明したように、第2実施例におい
ては、データ番号ごとに前回診断時刻と診断ブロック時
間を登録した発生時刻ファイル63を設け、この発生時
刻ファイル63に基づいてタイミング判定手段61によ
り設定条件判定手段43から出力された診断データにつ
いて診断の要否を判定している。例えば、ここで述べた
事象を発電プラントで発生する警報とすると、プラント
の状態が不安定で一度警報が発生し、瞬時にリセットし
た後、短時間の間に再度同じ警報が発生した場合、初回
の警報発生から2回目の警報発生の間にプラントの状態
が大きく変わることは考えられない。すなわち、初回と
2回目の警報発生に対し同じ診断結果を出力する可能性
が大きく、このような状態が複数回繰り返された場合、
原因診断装置は何度も同じ診断結果を出力することにな
ると考えられる。しかしながら、第2実施例によれば、
タイミング判定61を用いて短時間内に出力された同一
の警報を示す診断データをカットすることにより、短時
間の間に同じ診断結果を出力することを防止することが
できる。
【0049】なお、第2実施例においては、入力データ
としてアナログ量を用いて説明したが、デジタル量や計
算処理(積分処理や微分処理等)したデータを用いた場
合でも、前回の診断から一定の時間診断をブロックする
ものであれば、本発明の請求範囲に含まれる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、タイミン
グ判定手段1が発生時刻ファイル2を参照しながら、あ
る一定時間の間に発生したプラント6の事象発生に対し
診断の必要を判定することにより、同じ診断結果を短時
間の間に何度も出力することを防止することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原因診断装置の第1実施例を示すブロ
ック図である。
【図2】図1の原因診断装置を電子計算機を用いて実現
した場合の構成を示すブロック図である。
【図3】診断結果保存ファイルの構成を示す図である。
【図4】表示切替指令手段における判定条件と対応する
判定結果を示す図である。
【図5】本発明の原因診断装置の第2実施例を示すブロ
ック図である。
【図6】収集プラントデータの内容構成を示す図であ
る。
【図7】設定条件データベースのデータ構成を示す図で
ある。デー他ぬ発生時刻ファイル2の構成図と設定例
【図8】設定条件判定手段の処理動作を示すフローチャ
ートである。
【図9】診断データの内容構成を示す図である。
【図10】タイミング判定手段の処理動作を示すフロー
チャートである。
【図11】発生時刻ファイルのデータ構成を示す図であ
る。
【図12】原因診断装置の従来例を示すブロック図であ
る。
【図13】原因診断装置の事象発生検知手段の従来構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1′……原因診断装置 3………原因診断処理手段 5′……診断結果表示処理手段 7………事象発生検知手段 9………プラント 11………原因診断手段 13………診断用知識ベース 15………診断結果ファイル 17………診断結果保存手段 19………診断結果保存ファイル 21………通知手段 23………診断情報表示データ作成手段 25………診断用表示・入力手段 29………監視用データファイル 31………データ収集手段 35………監視情報表示データ作成手段 41………プラントデータ入力手段 43………設定条件判定手段 45………プラントデータ記憶部 47………設定条件データベース 49………時計 51………プラント監視処理手段 53………表示・入力手段 55………表示データ切替手段 57………表示切替指令手段 61………タイミング判定手段 63………発生時刻ファイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−256805(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 21/00 G05B 23/02 301

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラントで発生した異常事象を診断し原
    因を推定する原因診断装置において、 診断情報およびプラント監視情報を表示する表示手段
    と、 所定情報の表示要求を入力する入力手段と、 診断情報とプラント監視情報の前記表示手段への表示切
    替えを行う表示データ切替手段と、 前記プラントから収集したプラントデータに基づいて診
    断すべき事象の発生を検知し、その原因診断を行う原
    診断処理手段と、 前記原因診断処理手段による診断結果に基づいて診断情
    報表示データを作成し前記表示データ切替手段を介して
    前記表示手段に出力する診断情報表示データ作成手段
    記原因診断処理手段からの診断結果発生通知により、
    前記表示手段に表示中の情報を判断し表示を切替えるか
    否かを決定し、この決定により表示を切替える場合に
    は、前記表示データ切替手段に診断情報への表示を切替
    える表示切替指令を出力し、前記診断情報表示データ作
    成手段に最新の診断情報表示データを作成するよう要求
    する表示切替指令手段とを具備することを特徴とする原
    因診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の原因診断装置において、 前記原因診断装置から診断結果が出力されたことを運転
    員に通知する通知手段をさらに有し、 前記表示切替指令手段は、前記原因診断処理手段からの
    診断結果発生通知により、前記表示手段に表示中の情報
    を運転員が解析中か否かを判断し、解析中でない場合に
    は、前記診断情報表示データ作成手段に最新の診断情報
    表示データを作成するよう要求するとともに前記表示デ
    ータ切替手段に診断情報への表示切替指令を出力して前
    記表示手段に最新の診断情報を表示させ、解析中の場合
    には前記診断情報表示データ作成手段に対して最新の診
    断情報表示データの作成要求を行わないことを特徴とす
    る原因診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の原因診断装置において、
    前記表示切替指令手段は、プラント監視情報および表示
    切替指令手段からの要求による診断情報を表示中は、そ
    の表示情報について運転員がデータ解析中でないと判断
    し、前記入力手段を通じて要求された診断情報を表示中
    は、その表示情報について運転員がデータ解析中である
    判断することを特徴とする原因診断装置。
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