JP3242223U - 帽子 - Google Patents

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比呂史 今川
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Abstract

【課題】編み目の隙間を通る日差しが直接頭部や顔に達するのを防ぐことができ、汗による湿気や濡れが発生した状況も簡便に改善できる帽子を提供する。【解決手段】使用者の頭部に被せられる略円筒状のクラウン部2とクラウン部2の下端開口から全外周方向に延在するツバ部3とを備えた本体4が編み目構造を有する帽子1であって、クラウン部2を裏側から着脱可能に覆って装着されるインナー部材10を備え、インナー部材10は、遮光性を有する布地がクラウン部2に重なる略円筒形状に縫製されたものであることを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本考案は、例えば、編み目構造を有する表地で構成された本体のクラウン部を裏側から覆って装着される着脱可能なインナー部材を備えた帽子に関するものである。
様々な形態の帽子の中で、バケツを逆さに向けたような形からバケットハットと呼ばれる帽子は、シンプルな形態で使用者に老若男女問わず、また日常的に散歩やハイキング、登山など様々な場面での実用からファッションアイテムとしてまで幅広い範囲で利用されている。
バケットハットは、一般的に、天が平らで略円筒状のクラウンを有し、その下端辺から全周にわたって下向きのツバが延在して設けられている。そのツバは比較的幅の狭いものであるため、視界は遮られにくいが目の眩しさは抑えられることから、特に活動的な場面に好まれて使用されている。
また、バケットハットは、比較的丈夫な綿生地製のものや、ツイード等の厚手のものなど、各種素材で構成されており、季節や状況に応じた素材で使用者に選択されている。例えば、夏の暑い時期に使用することを目的とした場合、軽く通気性の良い素材で形成されたものが選ばれる。
通気性の良い帽子構造としては、表地が編み目構造を有するものがある。例えば、麦わら(ストロー)、パナマ草、ペーパー、またシルク等の素材を編んだり組んだりして形成したテープ状の紐、いわゆるブレード(braid)を、渦巻状に編み上げたブレードハット(braid hat)が挙げられる。このようなブレードハットであれば、帽子本体となる表地をクラウンの天からツバの外周縁まで連続して編み上げることで一体的に形成することができる。
尚、ブレードハットを本体とした帽子では、紫外線を含む日差しが編み目の隙間を通って直接頭部や目・顔に到達してしまうことがある。このため、日差しを防ぐものとして、例えばポリエステルやレーヨン、ナイロン等の化学繊維製の裏地が重ねられている。
しかしながら、このような裏地は、通常、本体の表地とほぼ同一形状に縫製された比較的薄手のものが表地に裏側から縫い付けられて固定されているだけであるため、真夏の強い日差しの中では、紫外線や熱を防ぐには不十分であり、クラウン内に熱がこもり易かった。
従って、バケットハットを散歩やハイキングなど長い時間被って活動していると、頭部が蒸れてしまい、裏地が汗で湿気ったり濡れることもある。本体の表地が布製の場合は洗濯洗浄も可能であるが、自然素材を使った編み目構造の表地の場合、型崩れや素材の破損の危険があることから洗濯することができなかった。
そこで、特許文献1には、太陽光等による熱を遮断し、かつ、通気性が高い帽子を得るために、例えば帽子の外面を構成する本体生地と帽子の内面を構成する裏生地とを、間に複数の穴が設けられたアルミ箔を挟んで縫い合わせたものが開示されている。
特許第6840417号公報
しかし、アルミ箔等の熱遮断部材を挟んで表地と裏地とを縫い合わせた帽子では、中の部材が破損しても容易に取り替えることはできない。しかもアルミ箔が遮熱効果を発揮できないような破損状態になった場合も使用者にはわかり難くいため、遮熱効果がないまま使用を継続することもあり得る。この場合、暑さで頭部が蒸れて汗による湿気や濡れが生じても、帽子を脱いでそのまま帽子ごと乾かすしかなかった。
本考案は、上記問題点に鑑み、編み目構造を有する表地から構成される本体であっても、編み目の隙間を通る紫外線を含む日差しが直接頭部や顔に達するのを十分に防ぐことができると共に、長時間被った活動によって使用者の頭部に汗による湿気や濡れが発生した状況においても、本体に悪影響を及ぼすことなく簡便にその状況を改善することができる帽子、特にバケットハット、を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案に係る請求項1に記載の帽子は、例えば、図1・図2に示すように、使用者の頭部に被せられる略円筒状のクラウン部と、該クラウン部の下端開口から全外周方向に延在するツバ部とを備えた本体が、編み目構造を有する表地で形成されている帽子であって、
前記クラウン部を裏側から着脱可能に覆って装着されるインナー部材を備え、
前記インナー部材は、遮光性を有する布地が前記クラウン部に重なる略円筒形状に縫製されたものであることを特徴とする。
本考案に係る請求項1に記載の帽子によれば、遮光性を有する布地から成るインナー部材によってクラウン部が裏側から覆われるため、本体が通気性に優れた編み目構造を有する表地であっても、編み目の隙間から通過する紫外線を含む日差しが遮られて直接頭部に当たることがない。
従って、通過した日差しによる頭部の日焼けは低減される。また、例えばバケットハットとして被り、長時間にわたって活動することによりインナー部材が汗で湿ったり濡れたりしても、インナー部材は本体から取り外すことができるため、別途洗浄して乾かすことが容易に行える。これによって、本体に型崩れ等の影響を生じることなく、帽子全体を清潔に保つことができる。
本考案に係る請求項2に記載の帽子は、例えば図2に示すように、前記ツバ部は、裏面に重ねて張り付けられるツバ裏地を備え、
前記ツバ裏地は、遮光性を有する布地で形成されていることを特徴とする。
本考案に係る請求項2に記載の帽子によれば、ツバ部の裏面にも遮光性を有する布地を裏地として取り付けられているため、ツバ部の編み目の隙間を通過する紫外線を含む日差しも遮られ、目や顔に直接当たることは避けられる。
尚、本考案のインナー部材及びツバ裏地に使用される遮光性を有する布地としては、紫外線を含む太陽光に対してある程度以上の遮蔽効果を有し、縫製可能なものであれば特に限定する必要はなく、一般的に帽子の遮光用裏地として使用されている既存のものでもよい。例えば、黒糸を織成して形成した遮光生地や、一般的な生地に黒糸を織り込んで遮光性を付与したもの、あるいは一般的な生地にポリウレタン黒フィルムやアルミフィルムをラミネート又はコーティングしたものなど、様々なものが採用可能である。
本考案に係る請求項3に記載の帽子は、図3に示すように、前記インナー部材は、二重構造を有しており、一つ以上のポケットが形成されていることを特徴とする。
本考案に係る請求項3に記載の帽子によれば、インナー部材の二重構造でポケットが形成されているため、そのポケットに小さい保冷剤や小型タオル、ハンカチ等を収納して暑さ対策に利用できる。このようなポケットは、頭頂部や側面など、複数個設けることも可能である。
本考案に係る請求項4に記載の帽子は、図2・図3・図4に示すように、前記クラウン部の下端開口の内周に渡って配置される環状バンド部が前記ツバ裏地に連続して設けられており、
前記環状バンド部は、その内径を変更可能に調節する調節部材を備えていることを特徴とする。
本考案に係る請求項4に記載の帽子によれば、ツバ部に固定されるツバ裏地に連続して設けられ、クラウン部の下端開口の内周に渡って配置される環状バンド部が、調節部材によって内径が変更可能である。この環状バンド部の内径を変更することによって、クラウン部の下端開口の内側で頭部に当接する実質的な帽子内径が変更されるため、使用者の頭部周りに帽子内径がフィットするように調整することが可能となる。この環状バンド部は、一般的な帽子のスベリとよばれるバンド部材に相当するものである。
環状バンド部の調節部材は、面ファスナーで簡単に構成できる。例えば、調節可能範囲に相当する長さで環状バンド部の外周面に固定した面ファスナーのループ面テープと、一端部側領域を自由端として他端部を前記ループ面テープの端から所定距離離して環状バンド部の外周面に固定した調節紐とで構成できる。この場合、この調節紐の少なくとも先端部の内側面をフック面とすることで、調節紐の先端部をループ面テープに付着させることができるが、調節紐の固定された他端部とループ面テープの端との間で、環状バンド部の周方向にヒダを寄せることで環状バンド部の内径を小さくすることができる。
従って、そのヒダを寄せた状態で調節紐の先端部のフック面をループ面テープに付着させれば、その小さくした内径を固定できる。よって、環状バンド部にどの程度ヒダを寄せるかを調節することで、変更される内径、即ちクラウン部の頭部周りの内周径を調節できる。
また、本考案におけるこの調節部材としては、面ファスナーテープによるものに限定されるものではない。例えば、スナップボタンやカギホック、スプリングホック等も採用可能である。これらは調節紐の先端部内側に突出部材や引っ掛け部材を取り付け、環状バンド部の外周面に対応する受け側部材を複数個、所定間隔で配置し、受け側部材を変更することで環状ベルト部の内径を変更できる。ただし、面ファスナーは、連続的に位置を変更できるため、微調整が可能である点に加え、金具より柔軟で当たりが優しい点でより好ましい。
本考案に係る請求項5に記載の帽子は、図2・図3・図4に示すように、前記インナー部材は、下端開口の内周面の複数箇所のそれぞれに、互いに着脱可能に係合される一対の係合部材の一方を備えていると共に、
前記環状バンド部は、前記インナー部材の前記係合部材の一方と重なる位置に、前記一対の係合部材の他方を備えていることを特徴とする。
本考案に係る請求項5に記載の帽子によれば、インナー部材の下端開口の内周面に備えられた係合部材の一方と、ツバ裏地から延在する環状バンド部に備えられた係合部材の他方とによって、クラウン部を裏面から覆うように重ねた状態のインナー部材を、その下端部で環状バンド部に着脱可能に装着させることができる。従ってインナー部材は、環状バンド部及びツバ裏地を介して、表地である本体に着脱可能に装着される。
係合部材は、互いに着脱可能に係合される一対の要素であって、がそれぞれインナー部材及び環状バンドに縫い付けるか接着剤で貼り付けるなど簡便に取り付けられるものであれば種々のものが採用可能である。例えば、面ファスナーやスナップボタン、またボタンとボタンホール等が挙げられる。
面ファスナーを用いる場合、インナー部材の下端開口の内周面の複数箇所のそれぞれに、互いに着脱可能な面ファスナーのフック面片又はループ面片テープの一方を取り付けると共に、環状バンド部には、インナー部材に装着された面ファスナーと重なる位置に、前記フック面片又はループ面片の他方を取り付ければ良い。面ファスナー自体は、既存の市販品から、環状バンドの幅に応じたものを適宜選択して適度な長さにカットした複数個のフック面片とループ面片とを、インナー部材と環状バンド部との互いに対応する位置にそれぞれ接着剤で貼着させるか、縫い付けることで簡単に取り付けることができる。スナップボタンの場合は、突出部材と受け部材の一方をインナー部材に縫い付け、環状バンドの対応する位置に他方を縫い付ければ良い。
本考案に係る請求項6に記載の帽子は、前記本体は、テープ状の紐素材が連続して編み上げられて、前記クラウン部と前記ツバ部とが一体的に形成されているものであることを特徴とする。
本考案に係る請求項6に記載の帽子によれば、編み目構造を有する表地から成る本体を、いわゆるブレードハットで構成できる。即ち、例えば麦わら(ストロー)、パナマ草、ペーパー、またシルク等の素材を編んだり組んだりして形成したテープ状の紐(ブレード)を、クラウン部の天からツバ部の外周縁まで連続して渦巻状に一体的に編み上げた帽子にできる。ブレードハットでは、例えばストローハット、パナマハットなど、テープ状紐の素材によって、異なる風合いで通気性の良い帽子を構成できる。
本考案に係る請求項7に記載の帽子は、図5に示すように、前記ツバ部の裏面の、左右耳上方位置に相当する左右内側部と、該左右内側部の外側の左右周端部とのそれぞれに、顎紐の端部が取外し可能に装着される顎紐係止部が設けられてことを特徴とする。
本考案に係る請求項7に記載の帽子によれば、帽子の顎紐が一般的に取り付けられるツバ部の裏面の左右耳上方位置に相当する左右内側部だけでなく、その外側のツバ部裏面の左右周縁部にも、顎紐係止部が設けられているため、使用者は、帽子を被る状況に応じて、顎紐を装着する位置をツバ部裏面の内側と外側との何れかを選択できる。
例えば、単に、通常の歩行時などの振動等で帽子が外れるのを防ぐ程度であれば、一般的なものと同様に、内側の顎紐係止部に一対の顎紐を装着して両顎紐を結束すれば良い。また、外側の顎紐係止部に顎紐を装着した場合、顎紐を下方に引っ張ればツバ部の左右部分を撓めて顔の左右に沿わせることができる。このツバ部を撓めた状態で顎紐を顎下で結束すれば、ツバ部の裏面で露出領域が大幅に減少するため、向かい風や強風中でもツバ部の裏面で受ける風の抵抗を小さく抑えることができ、帽子が外れて飛ばされる危険も防止できる。顎紐係止部としては、例えばツバ部の裏面の各位置に縫い付けられたループ部材で簡便に構成できる。これらのループ部材にそれぞれ顎紐の端部を通して結び付けるだけで顎紐の取付けは完了する。
本考案によれば、遮光性を有する布地からなるインナー部材が、帽子のクラウン部を裏側から着脱可能に覆って装着されるため、帽子の本体が編み目構造を有する表地で形成されている場合であっても、編み目の隙間を通過する紫外線を含む太陽光が遮られ、直接頭部に達することがなく、日焼けし難くなる。
しかも、長時間被ることにより汗でインナー部材が湿ったり濡れたとしても、本体から取り外して別途洗濯して乾かせるため、編み目構造を有する帽子本体に型崩れや素材の破損等の悪影響を生じることなく帽子全体を良好な状態で清潔に保つことが可能となるという効果がある。
本考案に係る帽子の全体斜視図である。 図1の帽子の構成部材を示した分解図である。 図1の帽子のインナー部材のツバ裏地に対する着脱構造を本体を省いた帽子裏面側から示した斜視図であり、(a)は装着途中の状態図、(b)は装着完了後の状態図である。 図1の帽子の環状バンドの内径の調節部材を示した部分図であり、(a)調節前の状態図、(b)は調節時の状態図である。 ツバ部の裏面のループ部材に顎紐を取り付けた図1の帽子の着用例を示す斜視図であり、(a)はツバ部の裏面の内側ループ部材に顎紐を取り付けた場合の着用状態図、(b)はツバ部の裏面の外側ループ部材に顎紐を取り付けた場合の着用状態図である。
以下に、図面を参照して、本考案の一実施の形態について説明する。
<実施の形態>
図1乃至図5は、本考案に係る帽子の一実施の形態を示している。
本実施形態による帽子1は、図1・図2に示すように、天が平らで略円筒状のクラウン部2と、クラウン部2の下端開口から全外周方向に下向きで広がるツバ3とで本体4が構成されているバケットハットである。この本体4は、編み目構造を有するものであり、テープ状の紐(ブレード)を、クラウン部2の天からツバ部3の外周縁まで連続して渦巻状に一体的に編み上げた、いわゆるブレードハットでもある。
そして、本実施形態による帽子1は、クラウン部2を裏側から着脱可能に覆って装着される略円筒状のインナー部材10と、ツバ部3の裏面に重ねられて縫い付け等によって張り付けられるツバ裏地20とを備えている。インナー部材10とツバ裏地20とは、それぞれ遮光性を有する布地から成るものである。本実施形態においては、遮光性布地として、100%ポリエステル生地にポリウレタン黒フィルムをラミネートしたものを用いた。
以上のように、本実施形態による帽子1においては、編み目構造を有する本体1に対して、遮光性布地から成るインナー部材10がクラウン部2の裏面に装着され、ツバ部20の裏面にも遮光性布地から成るツバ裏地20が張り付けられているため、編み目の隙間を通る紫外線を含む太陽光は遮光性布地で遮られ、直接頭部及び目や顔に達することは避けられる。
また、本実施形態におけるツバ裏地20は、図2の分解図に示すように、内周辺から立ち上がるように連続して設けられた環状バンド部21を備えており、このツバ裏地20が本体4のツバ部3の裏面に張り付けられると、環状バンド部21がクラウン部の下端開口の内周に渡って配置される。
本実施形態の帽子1においては、このツバ部3の裏面に張り付けられたツバ裏地20に連続する環状バンド部21の外周に対して、インナー部材10の下端内周が着脱されることによって、クラウン部2の裏側にインナー部材10が着脱可能に装着される。本実施形態においては、その着脱構造を可能とする係合部材を、互いに着脱可能な面ファスナーのフック面片又はループ面片の一方と他方とで構成した。即ち、インナー部材10の下端内周面に等間隔で複数箇所、例えば3か所に、それぞれの面ファスナーのフック面片14が、接着剤によって貼り付け又は縫い付けていると共に、環状バンド部20の外周面にフック面片14とほぼ同じ間隔で同じ複数箇所(ここでは3か所)で面ファスナーのループ面片24が接着剤によって貼り付け又は縫い付けられている。
従って、本体1を省いて示した図3(a)のように、環状バンド部21を折り返した状態で、各ループ面片24に各フック面片14が重なる位置にインナー部材10をツバ裏地20に対して位置合わせを行う。位置合わせ後、環状バンド部21を折り戻して立ててその外周面をインナー部材10の下端内周面に重ねると、図3(b)に示すように、互いにループ面片24とフック面片14とが付着され、インナー部材10の装着が完了する。インナー部材10は、ツバ裏面20に対して引っ張るだけでループ面片24から各フック面片14が剝がされ、取り外すことができる。このようにインナー部材10は、本体1から取り外せるため、汗をかいて湿ったり濡れたりしても、本体1とは別に洗浄したり乾かすことができる。上記のような面ファスナーによる係合部材の他にも、スナップボタンや、ボタンとボタンホール等を採用することができる。
尚、本実施形態の帽子1においては、インナー部材10の装着前に、予めクラウン部2の下端内側で実質的な帽子内径を変更できる調節部材を環状バンド部21の外周面に備えた。これによって、着用時に帽子の当接部を頭部周りにフィットさせることができる。
この調節部材は、図4(a)に示すように、調節可能範囲に相当する長さで環状バンド部21の外周面に固定した面ファスナーのループ面テープ22と、一端部側領域を自由端として他端部をループ面テープ22の端から所定距離離して環状バンド部21の外周面に固定した調節紐23とで構成されている。この調節紐23は先端部の内側面がフック面23fとなっており、このフック面23fをループ面テープ22に付着させることができる。
従って、調節紐23の固定された他端部とループ面テープ22の端との間で、環状バンド部22の周方向にヒダPを寄せることで、環状バンド部21の内径を小さくすることができ、そのヒダPを寄せた状態で調節紐23の先端部のフック面23fをループ面テープ22に付着させれば、小さくした内径を固定できる。
即ち、環状バンド部21にどの程度ヒダPを寄せるか調節することで、環状バンド部21の内径で決定されるクラウン部2の下端内周としての実質的な帽子の頭部周りの内径を調節できる。
本実施形態による帽子1においては、図5に示すように、顎紐係止部として、顎紐7が一般的に取り付けられるツバ部3の裏面の左右耳上方位置に相当する左右内側部に内側ループ部材(5a,5b)が縫い付けられているだけでなく、ツバ部3の裏面の左右周縁部にも外側ループ部材(6a,6b)が縫い付けられている。従って使用者は、帽子1を被る状況に応じて、顎紐7を装着する位置をツバ部3の裏面の内側と外側との何れかを選択できる。
例えば、単に、通常の歩行時などの振動等で帽子が外れるのを防ぐ程度であれば、一般的なものと同様に、内側ループ部材(5a,5b)に一対の顎紐7の各端部を通して結ぶ付け、両顎紐7を結束すれば良い。また、外側ループ部材(6a,6b)に一対の顎紐7を取り付けた場合、両顎紐7を下方に引っ張ればツバ部3の左右部分を撓めて顔の左右に沿わせることができる。このツバ部3を撓めた状態で顎紐7を顎下で結束すれば、ツバ部3の裏面で露出領域が大幅に減少するため、向かい風や強風中でもツバ部3の裏面で受ける風の抵抗を小さく抑えることができ、帽子1が外れて飛ばされることも防ぐことができる。
尚、本実施形態による帽子1では、インナー部材10は、遮光性布地を重ねて縫製して二重構造としたものである。これによって、ポケット12を頭頂部や側面部に形成することができる。ポケット12には、小さい保冷剤や小型タオル、ハンカチ等を入れて暑さ対策をとることができる。
本考案に係る帽子は、バケットハットに限らず、本体が編み目構造を有するものであれば、様々なタイプの帽子において有効に適用できる。
1 帽子
2 クラウン部
3 ツバ部
4 本体
5a,5b 内側ループ部材
6a,6b 外側ループ部材
7 顎紐
10 インナー部材
12 ポケット
14 フック面片(面ファスナー)
20 ツバ裏地
21 環状ベルト部
22 ループ面テープ(面ファスナー)
23 調節紐
23f フック面
24 ループ面片(面ファスナー)
P ヒダ

Claims (7)

  1. 使用者の頭部に被せられる略円筒状のクラウン部と、該クラウン部の下端開口から全外周方向に延在するツバ部とを備えた本体が、編み目構造を有する表地で形成されている帽子であって、
    前記クラウン部を裏側から着脱可能に覆って装着されるインナー部材を備え、
    前記インナー部材は、遮光性を有する布地が前記クラウン部に重なる略円筒形状に縫製されたものであることを特徴とする帽子。
  2. 前記ツバ部は、裏面に重ねて張り付けられるツバ裏地を備え、
    前記ツバ裏地は、遮光性を有する布地で形成されていることを特徴とする請求応1に記載の帽子。
  3. 前記インナー部材は、二重構造を有しており、一つ以上のポケットが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の帽子。
  4. 前記クラウン部の下端開口の内周に渡って配置される環状バンド部が前記ツバ裏地に連続して設けられており、
    前記環状バンド部は、その内径を変更可能に調節する調節部材を備えていることを特徴とする請求項2に記載の帽子。
  5. 前記インナー部材は、下端開口の内周面の複数箇所のそれぞれに、互いに着脱可能に係合される一対の係合部材の一方を備えていると共に、
    前記環状バンド部は、前記インナー部材の前記係合部材の一方と重なる位置に、前記一対の係合部材の他方を備えていることを特徴とする請求項4に記載の帽子。
  6. 前記本体は、テープ状の紐素材が連続して編み上げられて、前記クラウン部と前記ツバ部とが一体的に形成されているものであることを特徴とする請求項1に記載の帽子。
  7. 前記ツバ部の裏面の、左右耳上方位置に相当する左右内側部と、該左右内側の外側の左右周端部とのそれぞれに、顎紐の端部が取外し可能に装着される顎紐係止部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の帽子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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