JP3241707B2 - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置

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JP3241707B2 JP2000121481A JP2000121481A JP3241707B2 JP 3241707 B2 JP3241707 B2 JP 3241707B2 JP 2000121481 A JP2000121481 A JP 2000121481A JP 2000121481 A JP2000121481 A JP 2000121481A JP 3241707 B2 JP3241707 B2 JP 3241707B2
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卓 山本
彰 石森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は効率良く、品質の
良いレーザ加工を行うことができるレーザ加工装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、例えばレーザ学会編,「レーザ
ハンドブック」,第222頁,オーム社,(1982年)に
示された、従来のレーザ加工装置に使用される固体レー
ザ装置を示す断面図である。図において、1は全反射ミ
ラー、2は部分反射ミラーで、これら両者によりレーザ
共振器が構成されている。また、3は固体レーザのレー
ザ媒質となる固体素子、4は固体素子3を励起するアー
クランプ等の励起光源、5は励起光源4を点灯する電
源、6は励起光源4の集光器、7は固体素子3の周面と
集光器6の接触部を封止するOリングなどのシール材、
8は基台、14はこのレーザ共振器内で発生するレーザ
光、15はこのレーザ装置から射出されるレーザビーム
である。
【0003】固体素子3はレーザ活性物質を含み、YA
G(Yttrium Aluminum Garnet)固体レーザの場合は、レ
ーザ活性物質としてNd3+をドーピングしたNd:YA
G結晶を用いる。集光器6は、例えば断面形状が楕円
で、その2つの焦点にそれぞれ固体素子3と励起光源4
を配置し、内面を光反射面とすることにより励起光源4
からの光を固体素子3に集光する。
【0004】次に動作について説明する。固体素子3
は、励起光源4から所定波長の光を吸収すると、レーザ
遷移によりレーザ光14を発生するが、このレーザ光1
4は、レーザ共振器内で2つのミラー1,2間を往復す
る間に増幅され、一定の強度に達すると、指向性のよい
レーザビーム15として、部分反射ミラー2を通して外
部に放出される。
【0005】また、図3は、例えば米国特許第3,80
3,509号に示された従来のレーザ加工装置に使用さ
れる固体レーザ装置を示す断面図である。図3におい
て、1,2,4,5,6,7,8,14,15は、図2
のレーザ装置と同一のものである。3は活性固体媒質を
含む固体素子で、寄生発振を防ぐために、その表面は5
0μインチRMS程度にあらされている。ここで、RM
S(Root Mean Square)はあらさの単位で、2乗平均値
を表す。例えば、「50μインチRMS」とは、「1イ
ンチの間のあらさの2乗平均値が50ミクロン」という
ことである。また、9、900は光源4、活性媒質を含
む固体素子3の周囲を冷却する媒体70の流れを整える
筒管で、900については、その表面があらされてい
る。81、82は冷却媒体70の流入口、流出口であ
る。
【0006】次に動作について説明する。上記構成の固
体レーザ装置では、励起光源4と固体素子3は、断面形
状が楕円状の集光器6の焦点に配置され、電源5により
点灯された光源4から発せられた光は、その表面があら
された筒管900を通過する段階で拡散され、固体媒質
中に周囲から均一に入射する。固体素子3は、この光に
より励起されレーザ媒質となる。レーザ媒質より発生さ
れた自然放出光は、ミラー1と2により構成される共振
器間を往復する間に増幅され、一定以上の大きさに達す
ると指向性の良いレーザビーム15として外部に放出さ
れる。また光源4と固体素子3は、周囲から筒管900
のなかを循環する冷却媒体70により周囲より冷却され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザ加工装置
は以上のように構成されているので、使用する固体レー
ザ装置の固体素子3に吸収される励起光源4の光(エネ
ルギー)は、特定の波長のもののみがレーザ出力に利用
されるのであり、他の波長のものは固体素子3に吸収さ
れて固体素子3を加熱する。このため、固体素子3は冷
却の必要があるが、固体レーザ装置の構造上、固体素子
3はその周囲から冷却せざるを得ない。その結果、固体
素子3の断面には、中央部が高温で、周辺部はそれより
低温という温度分布が生ずる。すると、固体素子3の屈
折率は、断面内でこの温度分布に対応した分布を有する
ようになり、固体素子3を通過するレーザ光14の波面
には歪みが生ずる。このため、共振器内のレーザ光14
は一般には集光されるようになる。このような固体素子
3によるレーザビーム集光作用は、「固体素子の熱レン
ズ作用」と呼ぶが、この固体素子3の熱レンズ作用は、
レーザ共振器の動作を不安定にする。その結果、レーザ
共振器内のレーザ光14の断面積は小さくなり、さらに
射出レーザビーム15は、電源5における投入電力の変
化に伴うこの熱レンズ差容量の変化により、不規則に発
散することになる。このため、伝送ミラーを使ってレー
ザビームをこれを利用する加工ステージ等へ導く際、レ
ーザビーム15が伝送ミラーからはみ出したり、レーザ
ビーム15をレンズで集光して加工に用いる際、熱レン
ズ作用が安定するまでは、レーザビーム15の焦点の位
置を正確に定められず安定な加工ができない等の問題点
があった。
【0008】この発明は固体レーザ装置から発生するレ
ーザビームを用いて、効率良く、品質の良いレーザ加工
を行うことができるレーザ加工装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るレーザ加
工装置は、レーザ装置から発生されたレーザビームを、
加工物近傍まで伝送する光学系と、この光学系から出射
されたレーザビームを集光する第1集光光学系と、この
第1集光光学系の焦点近傍に配置された開口と、この開
口の後に広がったレーザビームを加工物上に集光する第
2集光光学系とを備えるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1(a)はこの発明の実施の形態1に
よるレーザ加工装置を示す構成図、(b)は固体レーザ
装置部分の横断面図である。図において、2、4、5、
6、7、8、14、15、70、81、82は、前述し
た図3に示した従来装置と同一のものである。また、9
は活性媒質を含む固体素子300の周囲を冷却する媒体
70の流れを整える筒管で、透明ガラスからなる。11
は曲率半径Rの全反射ミラー、11aは部分反射ミラー
2を通過したレーザビーム15を集光レンズ12a2に
導く全反射ミラー、12は固体レーザ装置のレーザ共振
器を構成する集光レンズ、12a1は固体レーザ装置か
ら出射されたレーザビームを集光する集光レンズ(第1
集光光学系)、12a2は開口500を通過した後に再
び広がったレーザビームを集光して加工物に導く集光レ
ンズ(第2集光光学系)、13a,13bはそれぞれ全
反射ミラー11と集光レンズ12a1を部分反射ミラー
2に対して前後に移動させるための移動ステージであ
る。300は表面があらされた固体素子、500は金
属、セラミック、ガラスの筒、光ファイバーなどからな
り、レーザビーム15の光路上に配置してこれを端切り
する開口、800は加工物、810は加工ノズル、82
0は加工ガスの導入口である。
【0011】次に動作について説明する。固体レーザ装
置から発生されたレーザビーム15を、大気中を離れた
場所まで伝送し、全反射ミラー11aにより方向を変え
た後、集光レンズ12a1により集光し、この集光され
たレーザビーム15を、金属、セラミック、ガラスの
筒、光ファイバーなどからなる開口500を通過させて
端切りした後、さらに集光レンズ12a2により集光
し、この集光されたレーザビームを用いて加工物800
のレーザ加工を行うものである。
【0012】また、固体素子300表面をあらすことに
より、固体素子300の断面内の収差が小さいために、
本実施例の固体レーザ装置から発生されたレーザビーム
15は、小さいスポットに集光される。したがって、こ
の小さく集光されたレーザビーム15により、加工物8
00のレーザ加工を行うことができる。
【0013】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、レーザ装置から発生されたレーザビーム15を、加
工物800近傍まで伝送する部分反射ミラー2や全反射
ミラー11aなどからなる光学系と、この光学系から出
射されたレーザビーム15を集光する集光レンズ12a
1と、この集光レンズ12a1の焦点近傍に配置された
開口500と、この開口500の後の再び広がったレー
ザビーム15を再度集光して加工物800に導く集光レ
ンズ12a2とを備えるので、レーザビーム15を光路
上で集光すると同時に開口500に通過させ、この開口
500により回折波を切り去るようにしているので、回
折波のないレーザビーム15によりレーザ加工を行うこ
とができる。
【0014】なお、この実施の形態1は、レーザ共振器
内にミラーの端部が存在する固体レーザ装置を用いた場
合に、特に有効に作用する。
【0015】また、上記実施の形態において、特に説明
しなかったが、光学素子のうち特に指示のない部分に
も、レーザビームが通過する部分には通常の光学素子の
ように無反射薄膜を施せば、共振器内のロスが減少し、
効率の良いレーザ発振を実現することができる。
【0016】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、レー
ザ装置から発生されたレーザビームを、加工物近傍まで
伝送する光学系と、この光学系から出射されたレーザビ
ームを集光する第1集光光学系と、この第1集光光学系
の焦点近傍に配置された開口と、この開口の後に広がっ
たレーザビームを加工物上に集光する第2集光光学系と
を備えるので、レーザビームの集光点での回折波の影響
である周辺ビームを除去して、効率良く、品質の高いレ
ーザ加工を実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるレーザ加工装
置の構成図であり、(a)は側断面図、(b)は固体レ
ーザ装置部分の横断面図である。
【図2】 従来のレーザ加工装置に使用される固体レー
ザ装置を示す断面図である。
【図3】 従来のレーザ加工装置に使用される固体レー
ザ装置の他の例を示す構成図であり、(a)は側断面
図、(b)は横断面図である。
【符号の説明】
2 部分反射ミラー、3,300 固体素子、4 励起
光源、5 電源、6集光器、7 シール材、8 基台、
9 筒管、11 全反射ミラー、12,12a1,12
a2 集光レンズ(熱レンズ修正光学系、像転写光学
系、第1集光光学系、第2集光光学系)、13a,13
b 移動ステージ、14 レーザ光、15,36 レー
ザビーム、70 冷却媒体、81 流入口、82 流出
口、500 開口、800 加工物、810 加工ノズ
ル、820 導入口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石森 彰 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 中央研究所内 (72)発明者 小島 哲夫 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 中央研究所内 (56)参考文献 特開 平1−313195(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/00 - 26/073 H01S 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ装置から発生されたレーザビーム
    を、加工物近傍まで伝送する光学系と、 この光学系から出射されたレーザビームを集光する第1
    集光光学系と、 この第1集光光学系の焦点近傍に配置された開口と、この開口の後に広がったレーザビームを加工物上に集光
    する第2集光光学系と を備えたレーザ加工装置。
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