JP3241682U - スパイラル加工羽根の曲げ加工システム - Google Patents

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Abstract

【課題】原板の運搬、位置変更、裏返しを含む、再セットの繰り返し作業の煩雑さを回避して、効率性がよく、かつ精度の高い成形ができる曲げ加工システムを提供する。【解決手段】C形状の平板加工材のカット部内に挿入される、山型又は台形型のブレード部を有したホルダブレードと、縦向きの平板加工材の左右各斜め下部を、平板加工材の板面が垂直を向くように下部から挟圧保持する凹形先端面を有した左右のグラバロッドと、ホルダブレードとグラバシリンダで縦置き保持した平板加工材の板面のうち、所定の中心角の円弧を含むプレス領域を、平板面2点の両面から挟む表面側及び裏面側から挟む「凹凸加工刃」と、プレスシリンダとを備える。プレスシリンダの水平プレスによって「凹加工刃」及び「凸加工刃」が互いに挟圧進行してもなお、左右のグラバロッドが、平板加工材の板面の垂直方向を保つように左右斜め下部から挟圧保持し続ける。【選択図】図4

Description

アースオーガ装置の部品として使用されるスパイラル加工羽根の曲げ加工システムに関する。ここでスパイラル加工羽根とは、平板加工材の原板をあらかじめ中心にオーガ軸への取付孔を有する形状に事前成形しておき、この原板を1ピッチづつスパイラル状に加工成形したものをいう。成型後のスパイラル加工羽根をオーガ軸の周部に溶接等で固着することで、アースオーガ装置のスパイラルロッドや、土砂や粉状流体を送り搬送する搬送装置のフィーダロッドが得られる。
アースオーガ用の半加工品であるスパイラル羽根材の加工方法に関し、従来、ワークWをプレス加工部P3,P4にセットして、油圧アクチュエータ15によってプレス加工する羽根曲げ機及び刃位置決め治具が開示される(特許文献1:特開2011-036884号公報)。
この羽根曲げ機は、作業者MがワークWをプレス加工部P3,P4にセットして、スイッチ(不図示)をオンすると、油圧供給装置12からアクチュエータ15に油圧が供給され、アクチュエータ15によってスライダ14が下降されるものである。
これにより、ワークWを、プレス加工部P3の第1固定刃24と第1移動刃34との間、及びプレス加工部P4の第2固定刃25と第2移動刃35との間で略同時にプレス加工する。ワークWをプレス加工するに際しては、ワークWの内周aが上述の、第1固定刃24及び第2固定刃25の、交差点に対応する位置に位置するようにし、このときワークWの外周bが当接するストッパ(不図示)を第1固定ホルダ22、第2固定ホルダ23のそれぞれの近傍に設ける。これにより、実際にワークWをプレス加工する際には、ワークWの外周bを2つのストッパに当接させて、スライダ14を下降させることにより、ワークWの回転方向に沿っての上流側の第1固定刃24と第1移動刃34との間、及び下流側の第2固定刃25と第2移動刃35との間とによって略同時にワークWを挟み込むことによりプレス加工する、とされる。
他に、例えば特許文献2(特開2000-025929号公報)には、擬似螺旋板及びその製造方法として、製造する螺旋板1の一部の三次元曲面に合致する三次元曲面2を上面に有する下型3と、上記下型3の三次元曲面2に対応する三次元曲面4を下面に有する上型5とを備えたプレス加工機が開示される。
このプレス加工機は、予め螺旋板1の一部を形成するように切断した単板を、下型3上の所定位置に載置し、前記プレス機のラム7により上型5を下降させて前記単板を三次元曲面にプレスすることにより曲面板6を形成している、とされる。
特開2011-036884号公報 特開2000-025929号公報
しかし、上記従来の加工装置は原板である平板加工材を横置きにセットしてプレスするため、プレス機上側の上プレス面と下側の下プレス面とで加工圧の違いによる形状・厚さの歪みが生じ、或いはプレスによるピッチ歪みが生じてしまう。これを防ぐため、場合によっては、反対側のピッチ曲面成形を目的として、重量物である原板を裏返して再セットする必要があった。
また前記歪みを修正するため、1回のプレスショットごとにスライダや上型を上下昇降させ、原板におけるプレス面の領域を変えるために再セット作業を繰り返す必要があった。
しかしながら、原板は金属製の重量物であるため、原板の運搬、位置変更、裏返しを含む、再セットの繰り返し作業が煩雑であり、効率性が欠けるとともに、各作業がおろそかになると精度の高い成形を行うことができないという問題があった。
また、原板である平板加工材は、プレス装置の加工作業の前段階として、所定の扇形形状に事前成形してある事前成形材を用いる。所定の扇形形状とは、中心にオーガ軸への取付孔を有したドーナツ形状とし、さらにドーナツ形状の径方向に沿って、一部の中心角部分を切除した平板形状である。
しかしながら、プレス機によるプレス圧の不均一性やプレス領域の不均一性などによってピッチのずれや板厚さのずれが生じてしまう。これにより、予め所定の扇形形状に成形したにもかかわらず、プレス加工後の成形形状がロッド軸に合わなかったり、寸法が足りなくなったり、或いは外径がゆがんだりする、という問題があった。
そこで本考案は、原板の運搬、位置変更、裏返しを含む、再セットの繰り返し作業の煩雑さを回避して、効率性がよく、かつ精度の高い成形を行うことができる曲げ加工システムを提供し、また、予め所定の扇形形状に成形した原板の成形形状が、プレス加工後にも製品の寸法、形状に適合する曲げ加工システムを提供することを課題とする。
本考案のスパイラル加工羽根の曲げ加工システムは下記を特徴とする。なお、以下の構成名称に続けて記載する括弧付きの数字列又は数字とアルファベットからなる文字列は、実施例として示す各図にて相当する構成例を理解するために便宜的に付した符号であり、これによって構成ないし概念を限定するものではない。
[1]本考案のスパイラル加工羽根の曲げ加工システムの曲げ加工システムにおいては、曲げ加工装置として、
C形状の平板加工材のカット部内に挿入される、山型又は台形型のブレード部を有した「ホルダブレード」と、
カット部内に「ホルダブレード」を挿入した縦向きの平板加工材の左右各斜め下部を、平板加工材の板面が垂直を向くように下部から挟圧保持する凹形先端面を有した左右の「グラバロッド」と、
ホルダブレードとグラバシリンダで縦置き保持した平板加工材の板面のうち、所定の中心角の円弧を含むプレス領域を、平板面2点の両面から挟む表面側及び裏面側から挟み、水平方向へ挟圧プレス可能にそれぞれセットされた、「凹加工刃」及び「凸加工刃」とからなる「凹凸加工刃」と、
前記「凹加工刃」及び「凸加工刃」のいずれか一方を、縦置き支持された平板加工材の所定の裏位置に固定する「受け面ホルダ」と、
前記「凹加工刃」及び「凸加工刃」のいずれか他方を、縦置き支持された平板加工材の表位置から保持して水平プレス可能に支持する「プレスシリンダ」と、
を備えた加工装置において、
垂直にセットされた平板加工材の板面法線方向の垂直面視にて、前記「凹加工刃」及び「凸加工刃」の下端縁の形状が、平板加工材を保持するグラバロッドの凹形先端面に沿う円弧形状からなり、
プレスシリンダによる水平プレスによって「凹加工刃」及び「凸加工刃」の少なくともいずれかが凹形先端面上をスライド移動することで、「凹加工刃」及び「凸加工刃」が互いに挟圧進行してもなお、左右のグラバロッドが、平板加工材の板面の垂直方向を保つように左右斜め下部から挟圧保持し続けることを特徴とする。
[2]前記スパイラル加工羽根の曲げ加工システムの曲げ加工システムにおいては、前記曲げ加工装置において、
ホルダブレードのブレード部は、左右対称の傾斜側面を有し、左右の傾斜側面がC形状の平板加工材のカット部内に嵌合挿入されることで、平板加工材の板面の垂直方向を保って縦向き保持し、
前記プレスシリンダによる水平プレスによって「凹加工刃」及び「凸加工刃」が互いに挟圧進行してもなお、左右のグラバロッドとともに、ホルダブレードのブレード部が、平板加工材の板面の垂直方向を保つように左右対称の傾斜側面がC形状の平板加工材のカット部内に嵌合挿入され続けることを特徴とする。
[3] 前記いずれかのスパイラル加工羽根の曲げ加工システムの曲げ加工システムにおいては、前記曲げ加工装置において、
ホルダブレードが左右のグラバロッドの間の中央位置にて、垂直に立設された山型のブレード部を有し、このブレード部が、C形状のカット部を下向きにした平板加工材を、カット部の中央下部から縦置き支持するとともに、
左右のグラバロッドが、C形状のカット部を下向きにした平板加工材を、カット部の中央の両側方向の斜め下部から挟圧保持する、3点の固定構造からなり、
「凹加工刃」及び「凸加工刃」で板面を挟み込むプレス領域が、C形形状の中心周りに所定の位相で回転変位可能にセットされることを特徴とする。
なお、前記曲げ加工装置を具備するスパイラル加工羽根の曲げ加工システムの曲げ加工システムにおいては、
前記「凹加工刃」及び「凸加工刃」、並びに「受け面ホルダ」及び「プレスシリンダ」からなる水平プレス構造が、縦置き支持した平板加工材の中心周りに、前記ブレード部の山型形状を基準位置として、この基準位置から左右周り180度以下の所定の位相で回転変位可能にセットされる周回転構造をさらに備えた曲げ加工装置と、
周回転構造のセット内容を制御装置と、を具備することを特徴とする。
なお、上記の場合、曲げ加工装置と制御装置とを具備した曲げ加工システムからなる。
[4] 前記いずれかのスパイラル加工羽根の曲げ加工システムにおいては、
前記水平プレス構造によるプレス量、プレス回数、周回転構造の位相の回転調整量、回転調整のパターンを記憶する記憶装置と、
記憶装置の記憶内容に従って、周回転構造の位相の回転調整工程と、水平プレス構造による所定のプレス量かつプレス回数のプレス工程とを繰り返したプログラムとしてプログラムを実行可能に曲げ加工装置を制御するプログラム制御装置とをさらに有することを特徴とする。
なお、上記の場合、前記曲げ加工装置と、制御装置と、記憶装置と、プログラム制御装置とを具備した曲げ加工システムからなる。
[5]前記いずれかのスパイラル加工羽根の曲げ加工システムにおいては、
平板加工材の曲げ・ねじり・ひっぱり強度を含む材料情報と、加工後の中央穴径及び羽根材の外径・板厚さ・ねじりピッチを含む加工後の形状情報と、前記水平プレス構造によるプレス量、プレス回数、周回転構造の位相の回転調整量、回転調整のパターンによる加工情報とに基づき、加工前の平板加工材の成形形状を逆シミュレーションし、加工前の平板加工材の成形形状を加工指示データとして出力する逆シミュレーション装置をさらに有することを特徴とする。
なお、上記の場合、前記曲げ加工装置と、制御装置と、記憶装置と、プログラム制御装置と、逆シミュレーション装置とを具備した曲げ加工システムからなる。
本考案は上記手段を講じることで、原板の運搬、位置変更、裏返しを含む、再セットの繰り返し作業の煩雑さを回避して、効率性がよく、かつ精度の高い成形を行うことができる曲げ加工システムを提供し、また、予め所定の扇形形状に成形した原板の成形形状が、プレス加工後にも製品の寸法、形状に適合する曲げ加工システムを提供することができた。
実施例1のスパイラル加工羽根の曲げ加工システムの平面配置図。 実施例1のスパイラル加工羽根の曲げ加工装置の正面図(a)、平面図(b)、側面図(c)。 実施例1の曲げ加工システムの逆シミュレーション装置による予測成形の概念説明図。 実施例1の曲げ加工システムの逆シミュレーション装置と、制御装置と、記憶装置と、プログラム制御装置とによる鋼材切断、曲げ加工、溶接最終加工の概念説明図。 実施例1の曲げ加工システムによるスクリュー製品、フィーダー製品への展開例の概念図。 従来の曲げ加工羽根の工程説明図。
実施例として示す図面と共に本発明を説明する。
図1は、実施例1のスパイラル加工羽根の曲げ加工システムの平面配置図。図2は、実施例1のスパイラル加工羽根の曲げ加工装置の正面図(a)、平面図(b)、側面図(c)。図3は、実施例1の曲げ加工システムの逆シミュレーション装置による予測成形の概念説明図。図4は、実施例1の曲げ加工システムの逆シミュレーション装置と、制御装置と、記憶装置と、プログラム制御装置とによる鋼材切断、曲げ加工、溶接最終加工の概念説明図。図5は、実施例1の曲げ加工システムによるスクリュー製品、フィーダー製品への展開例の概念図。図6は、従来の曲げ加工羽根の工程説明図である。
[1]本考案のスパイラル加工羽根の曲げ加工システムの曲げ加工システムにおいては、曲げ加工装置として、
C形状の平板加工材のカット部内に挿入される、山型又は台形型のブレード部を有した「ホルダブレード」と、
カット部内に「ホルダブレード」を挿入した縦向きの平板加工材の左右各斜め下部を、平板加工材の板面が垂直を向くように下部から挟圧保持する凹形先端面を有した左右の「グラバロッド」と、
ホルダブレードとグラバシリンダで縦置き保持した平板加工材の板面のうち、所定の中心角の円弧を含むプレス領域を、平板面2点の両面から挟む表面側及び裏面側から挟み、水平方向へ挟圧プレス可能にそれぞれセットされた、「凹加工刃」及び「凸加工刃」とからなる「凹凸加工刃」と、
前記「凹加工刃」及び「凸加工刃」のいずれか一方を、縦置き支持された平板加工材の所定の裏位置に固定する「受け面ホルダ」と、
前記「凹加工刃」及び「凸加工刃」のいずれか他方を、縦置き支持された平板加工材の表位置から保持して水平プレス可能に支持する「プレスシリンダ」と、
を備えた加工装置において、
垂直にセットされた平板加工材の板面法線方向の垂直面視にて、前記「凹加工刃」及び「凸加工刃」の下端縁の形状が、平板加工材を保持するグラバロッドの凹形先端面に沿う円弧形状からなり、
プレスシリンダによる水平プレスによって「凹加工刃」及び「凸加工刃」の少なくともいずれかが凹形先端面上をスライド移動することで、「凹加工刃」及び「凸加工刃」が互いに挟圧進行してもなお、左右のグラバロッドが、平板加工材の板面の垂直方向を保つように左右斜め下部から挟圧保持し続けることを特徴とする。
[2]前記スパイラル加工羽根の曲げ加工システムの曲げ加工システムにおいては、前記曲げ加工装置において、
ホルダブレードのブレード部は、左右対称の傾斜側面を有し、左右の傾斜側面がC形状の平板加工材のカット部内に嵌合挿入されることで、平板加工材の板面の垂直方向を保って縦向き保持し、
前記プレスシリンダによる水平プレスによって「凹加工刃」及び「凸加工刃」が互いに挟圧進行してもなお、左右のグラバロッドとともに、ホルダブレードのブレード部が、平板加工材の板面の垂直方向を保つように左右対称の傾斜側面がC形状の平板加工材のカット部内に嵌合挿入され続けることを特徴とする。
[3] 前記いずれかのスパイラル加工羽根の曲げ加工システムの曲げ加工システムにおいては、前記曲げ加工装置において、
ホルダブレードが左右のグラバロッドの間の中央位置にて、垂直に立設された山型のブレード部を有し、このブレード部が、C形状のカット部を下向きにした平板加工材を、カット部の中央下部から縦置き支持するとともに、
左右のグラバロッドが、C形状のカット部を下向きにした平板加工材を、カット部の中央の両側方向の斜め下部から挟圧保持する、3点の固定構造からなり、
「凹加工刃」及び「凸加工刃」で板面を挟み込むプレス領域が、C形形状の中心周りに所定の位相で回転変位可能にセットされることを特徴とする。
なお、前記曲げ加工装置を具備するスパイラル加工羽根の曲げ加工システムの曲げ加工システムにおいては、
前記「凹加工刃」及び「凸加工刃」、並びに「受け面ホルダ」及び「プレスシリンダ」からなる水平プレス構造が、縦置き支持した平板加工材の中心周りに、前記ブレード部の山型形状を基準位置として、この基準位置から左右周り180度以下の所定の位相で回転変位可能にセットされる周回転構造をさらに備えた曲げ加工装置と、
周回転構造のセット内容を周回転制御装置と、を具備することを特徴とする。
なお、上記の場合、曲げ加工装置と周回転制御装置とを具備した曲げ加工システムからなる。
[4] 前記いずれかのスパイラル加工羽根の曲げ加工システムにおいては、
前記水平プレス構造によるプレス量、プレス回数、周回転構造の位相の回転調整量、回転調整のパターンを記憶する記憶装置と、
記憶装置の記憶内容に従って、周回転構造の位相の回転調整工程と、水平プレス構造による所定のプレス量かつプレス回数のプレス工程とを繰り返したプログラムとしてプログラムを実行可能に曲げ加工装置を制御するプログラム制御装置とをさらに有することを特徴とする。
なお、上記の場合、前記曲げ加工装置と、周回転制御装置と、記憶装置と、プログラム制御装置とを具備した曲げ加工システムからなる。
[5]前記いずれかのスパイラル加工羽根の曲げ加工システムにおいては、
平板加工材の曲げ・ねじり・ひっぱり強度を含む材料情報と、加工後の中央穴径及び羽根材の外径・板厚さ・ねじりピッチを含む加工後の形状情報と、前記水平プレス構造によるプレス量、プレス回数、周回転構造の位相の回転調整量、回転調整のパターンによる加工情報とに基づき、加工前の平板加工材の成形形状を逆シミュレーションし、加工前の平板加工材の成形形状を加工指示データとして出力する逆シミュレーション装置をさらに有することを特徴とする。
本考案は、以下の特徴点を備える。
(6)装置において、左右対称の山型断面を有した「ホルダブレード」を、厚さ方向に可変可能な連続板構造から構成することによって、C型(切り欠きドーナツ)形状にカットした平板加工材のカット部を補充状態とし、かつホルダステージ上に縦置き鉛直支持した状態を保ちながら、平板の両面から凹凸加工刃で板両面から水平プレス加工しても、ブレード部分が変形することでプレス刃と干渉しない点。またそもそも、縦置きのため、板面方向のプレス領域に重力の影響を受けないし、両面から均等にプレス成形することができる。なお。場合によっては逆向きに再セットすることも容易である。
(7)装置において、プレス加工の際、左右斜め下部の「グラバロッド」によって、縦置き平板の左右斜め下(仰角60度)方向から平板のカット端と干渉しないように縦置き状態で挟圧支持しながらプレスする点。
(8)「凹凸加工刃」の水平プレスのプレス領域を、C形の加工平板加工材の中心周りに所定の位相で回転する周回転構造、及びこれを制御する制御装置によって、周方向の所定位相をあけたプレス領域ごとに独立して繰り返し水平プレスするようにした点。
(9)システムにおいて、ホルダブレードが左右のグラバロッドの間の中央位置にて、山型の「ホルダブレード」によって、C型(切り欠きドーナツ)形状にカットした平板加工材を、ホルダステージ上に、C型(切り欠きドーナツ)部分が鉛直下方を向く位相で縦置き支持して、平板の両面から凹凸加工刃で鉛直支持した状態のまま水平プレス加工することで、山型の「ホルダブレード」を基準とした板面のプレス評価を行えるようにした点。
(10)システムにおいて、水平プレス構造によるプレス量、プレス回数、周回転構造の位相の回転調整量、回転調整のパターンを記憶する記憶装置と、
記憶装置の記憶内容に従って、周回転構造の位相の回転調整工程と、水平プレス構造による所定のプレス量かつプレス回数のプレス工程とを繰り返したプログラムとしてプログラムを実行可能に曲げ加工装置を制御するプログラム制御装置とをさらに有する点。
本装置を用いた加工システムであって、
B1. C形状の平板加工材を、「成形後の立体形状データから遡って、プレス前の平板加工形状に置き換えたCカットデータ」に基づいて切り欠き/穴開き部付きで予加工形成する、平板カットプログラムと、
B2. 平板カット工程後の平板加工材を縦置きにセットして、左右各斜め下部からCカット左右端部を、左右それぞれの「グラバロッド」で保持する垂直セットプログラムと、
B3. 垂直セット工程でセットされた縦置き平板加工材を、グラバロッドの左右保持量を調整しながら、平板面両面2点の両面から挟んで2点プレス加工する、2点プレスプログラムと
を順に実行する加工システム。

B4.加工装置、平板加工材置き場、曲げ加工材置き場、凹凸加工刃ストッカを以下のように加工スペース内に平面配置した加工システム。
加工スペースの中央に、加工装置を設置するとともに、設置個所の近傍に凹凸加工刃ストッカを
設置し、
加工装置の左右いずれか一側方の、平板加工材の搬入経路を確保した先側を平板加工材置き場とし、
加工装置の左右いずれか他側方の、曲げ加工材の搬出経路を確保した先側を、加工後の曲げ加工材置き場とし、
加工スペースの中央から見て、平板加工材置き場と、加工装置と、曲げ加工材置き場とに共通した片端部を搬入出口とし、
加工スペースの中央から見て、前記搬入出口の片端部と逆側の片端部を、加工前の平板加工材及び加工後の曲げ加工材の運搬経路として配置する。
本発明のスパイラル加工羽根の曲げ加工装置は、縦置き式に平板加工材を斜め下から3点支持するため、加工装置のスペースがコンパクトとなり、また加工前後の両面のプレス面と、プレスによるスパイラルピッチの曲げ加工側面つまり厚さ方向の面とを視認可能であり、より精密な確認を行いながらプレス加工できる、という利点がある。
以上、本発明及び本発明の実施形態例である各実施例の構成について説明したが、本発明は上述した構成ないし図面に表わした構成に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形、例えば、各構成のレイアウト、大きさの変更、一部構成の省略ないし削除が可能である。また、新規構成の付加ないし他の構成部品との組合せ、各実施例間の一部構成同士の組合せ、置換、一部の構成部品それぞれの抽出や合体が可能である。前記各構成は、実施例として示したものの他、異なる形状、構造ないし仕様のものを使用してもよいし、各構成の台数を変更してもよい。
100 曲げ加工装置
200 凹凸加工刃のストック置き場
300 曲げ加工後の加工材置き場
400 平板加工材のストック置き場
5 開閉カーテン
P 区画壁
A54 平板加工材の搬入経路
A53 加工後の加工材搬出経路
A14 加工前の平板加工材の装置セット経路
A13 加工後の平板加工材の装置セット経路
12 13 グラバロッド
11 ホルダブレード
O1 平板加工材
141B 凹加工刃
142B 凸加工刃
14R プレスシリンダ
14 周回転構造
15 プログラム制御装置
16 記憶装置
17 モニタ
1L 周回転制御装置
1T 油圧タンク

Claims (5)

  1. C形状の平板加工材のカット部内に挿入される、山型又は台形型のブレード部を有した「ホルダブレード」と、
    カット部内に「ホルダブレード」を挿入した縦向きの平板加工材の左右各斜め下部を、平板加工材の板面が垂直を向くように下部から挟圧保持する凹形先端面を有した左右の「グラバロッド」と、
    ホルダブレードとグラバシリンダで縦置き保持した平板加工材の板面のうち、所定の中心角の円弧を含むプレス領域を、平板面2点の両面から挟む表面側及び裏面側から挟み、水平方向へ挟圧プレス可能にそれぞれセットされた、「凹加工刃」及び「凸加工刃」とからなる「凹凸加工刃」と、
    前記「凹加工刃」及び「凸加工刃」のいずれか一方を、縦置き支持された平板加工材の所定の裏位置に固定する「受け面ホルダ」と、
    前記「凹加工刃」及び「凸加工刃」のいずれか他方を、縦置き支持された平板加工材の表位置から保持して水平プレス可能に支持する「プレスシリンダ」と、
    を備えた加工装置において、
    垂直にセットされた平板加工材の板面法線方向の垂直面視にて、前記「凹加工刃」及び「凸加工刃」の下端縁の形状が、平板加工材を保持するグラバロッドの凹形先端面に沿う円弧形状からなり、
    プレスシリンダによる水平プレスによって「凹加工刃」及び「凸加工刃」の少なくともいずれかが凹形先端面上をスライド移動することで、「凹加工刃」及び「凸加工刃」が互いに挟圧進行してもなお、左右のグラバロッドが、平板加工材の板面の垂直方向を保つように左右斜め下部から挟圧保持し続けることを特徴とする、スパイラル加工羽根の曲げ加工システム。
  2. 前記ホルダブレードのブレード部は、左右対称の傾斜側面を有し、左右の傾斜側面がC形状の平板加工材のカット部内に嵌合挿入されることで、平板加工材の板面の垂直方向を保って縦向き保持し、
    前記プレスシリンダによる水平プレスによって「凹加工刃」及び「凸加工刃」が互いに挟圧進行してもなお、左右のグラバロッドとともに、ホルダブレードのブレード部が、平板加工材の板面の垂直方向を保つように左右対称の傾斜側面がC形状の平板加工材のカット部内に嵌合挿入され続けることを特徴とする、請求項1に記載のスパイラル加工羽根の曲げ加工システム。
  3. 前記ホルダブレードが左右のグラバロッドの間の中央位置にて、垂直に立設された山型のブレード部を有し、このブレード部が、C形状のカット部を下向きにした平板加工材を、カット部の中央下部から縦置き支持するとともに、
    左右のグラバロッドが、C形状のカット部を下向きにした平板加工材を、カット部の中央の両側方向の斜め下部から挟圧保持する、3点の固定構造からなり、
    「凹加工刃」及び「凸加工刃」で板面を挟み込むプレス領域が、C形形状の中心周りに所定の位相で回転変位可能にセットされることを特徴とする、請求項1に記載のスパイラル加工羽根の曲げ加工システム。
  4. 前記水平プレス構造によるプレス量、プレス回数、周回転構造の位相の回転調整量、回転調整のパターンを記憶する記憶装置と、
    記憶装置の記憶内容に従って、周回転構造の位相の回転調整工程と、水平プレス構造による所定のプレス量かつプレス回数のプレス工程とを繰り返し自動運転するプログラム制御装置とをさらに有することを特徴とする、請求項3に記載のスパイラル加工羽根の曲げ加工システム。
  5. 平板加工材の曲げ・ねじり・ひっぱり強度を含む材料情報と、加工後の中央穴径及び羽根材の外径・板厚さ・ねじりピッチを含む加工後の形状情報と、前記水平プレス構造によるプレス量、プレス回数、周回転構造の位相の回転調整量、回転調整のパターンによる加工情報とに基づき、加工前の平板加工材の成形形状を逆シミュレーションし、加工前の平板加工材の成形形状を加工指示データとして出力する逆シミュレーション装置をさらに有することを特徴とする、請求項4に記載のスパイラル加工羽根の曲げ加工システム。
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