JP3241224B2 - 標識装置およびその雪よけフード - Google Patents

標識装置およびその雪よけフード

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は反射光と光源光とを利用
して表示を行う標識装置に関し、特に再帰反射鏡を主体
に構成した標識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路用の標識装置として、再帰反
射鏡を用いたものが提案されている。即ち、頂角が直角
な三角錐で構成される反射鏡やプリズムで構成される反
射体は、周知のように入射光を180度反対の方向に反
射させることができる。そのため、道路標識として路肩
等の道路境界部に配置すれば、自動車のヘッドランプの
光を運転者に向けて反射させることができ、運転者に対
して道路境界部を認識させ、安全運転に寄与することが
できる。このような反射型の標識等は光源を用いるもの
に比較して電源が不要であるが、あくまでも反射光を利
用した受動的な構成であるため、曇天時等ように周囲
が多少暗いが自動車のヘッドランプが点灯されない場合
が多い状況の場合にはその認識性に限界が生じる。
【0003】一方、電球やストロボ等の光源を用いた標
識装置も提案されている。この種の標識灯は能動的に光
を射出させるため、運転者に対して認識性を高める点で
は有効である。しかしながら、射出される光量が小さい
と認識性が低く、所定の効果を得ることが難しい。逆
に、光量を大きくすると消費電力が大きくなり、長時間
の使用を実現するためには電源に商用電源を用いざるを
得ず、標識灯に対して電気コードでの配線を行って電源
接続を行う必要があり、標識灯の装備が大掛かりなもの
となる。
【0004】このような問題に対し、反射光と光源光と
を併用した標識装置が提案されている。例えば、実開昭
57−205185号公報には、LED等の発光素子を
光源とし、この発光素子の光を透光板を透して射出させ
て標識作用を行っている。また、透光板の周囲には再帰
反射レンズを配設し、この再帰反射レンズにおいて反射
される反射光での標識作用を行っている。このように、
反射光と光源光とを併用することで、発光素子が負担す
る標識作用の割合を少なくして発光素子における消費電
力を小さくし、かつその一方で発光素子と再帰反射レン
ズとのそれぞれの標識作用によって標識装置全体として
の認識性を高めることが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た公報に記載のものは、発光素子と再帰反射レンズとを
単に併設したものであるため、発光素子と再帰反射レン
ズとはそれぞれ独立して標識作用を行うのみであり、両
者の相互作用による標識作用の相乗効果に大きなものが
得られないという問題がある。特に、発光素子は単に透
光板を透して光を射出させるものであるため、透光板に
設けたレンズステップによって配光特性を調整すること
は可能であるが、光の集光性或いは拡散性等の調整の自
由度が低く、認識効果を高めるには限界がある。また、
再帰反射レンズは微細なレンズステップで形成されてい
るため、標識効果を高めるためにレンズ面積を大きくす
るとレンズステップの数も増大され、その製造及び製造
に用いる金型の製作等が困難なものになる。
【0006】また、従来のものは、標識装置の表面ガラ
スを覆うフード等が設けられていないため、降雪時に雪
や氷が表面ガラスに付着し、標識装置における発光機能
や光の反射機能が雪や氷によって阻害され、正常な標識
動作を確保することができない場合があるという問題も
生じている。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、光源光と反射光との標
識作用の相乗効果を得て、標識の認識性を高めることを
可能にした標識装置を提供することにある。また、本発
明の他の目的は、光源における消費電力を低減する一方
で光の集光性や拡散性等の調整を可能にして標識の認識
性を高めることを可能にした標識装置を提供することに
ある。更に、本発明の他の目的は、再帰反射鏡の面積を
拡大する一方でその製造を容易に行うことを可能にした
標識装置を提供することにある。また、本発明の目的
は、標識装置に雪が付着することを防止して、雪の付着
による標識機能の低下を防止した雪よけフードをあわせ
て提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の標識装置は、直
角三角錐状に配置された3面の反射面で構成される再帰
反射鏡と、この再帰反射鏡の光軸位置に配置された光源
とを備える。また、前記複数個の再帰反射鏡は同一平面
上に連接状態に配置され、かつ前記複数個の再帰反射鏡
はそれぞれの再帰反射鏡を構成する前記3面の反射面の
平面方向が相違されるとともに、再帰反射鏡の正面形状
が正六角形とされ、各再帰反射鏡を構成する3面の反射
面の間に光軸と平行に向けられた立壁面が形成される。
【0009】ここで、再帰反射鏡の前側にレンズが配置
され、かつこのレンズには光源の光を集光する集光レン
ズが形成されることが好ましい
【0010】例えば、本発明の好ましい構成としては、
再帰反射鏡及び光源を内装するボディと、このボディと
一体に形成されて内部に電池を収納するケースと、再帰
反射鏡及び光源に対向してボディの前面開口に取着され
るレンズとを備える構成とする。
【0011】また、本発明の雪よけフードは、標識装置
に対して着脱可能に取着でき、標識装置のボディやケー
スに嵌合される嵌合支持部と、この嵌合支持部と一体に
形成されて前記標識装置に取着されたときに少なくとも
標識装置に設けられたレンズの上方を覆うフード部とを
備えている。
【0012】
【作用】本発明の標識装置では、再帰反射鏡により入射
光を180度反対方向に向けて再帰反射させ、かつこれ
と共に光源を点灯して正面方向に向けて光を射出するこ
とで、再帰反射鏡による再帰反射光と光源からの射出光
とが相乗的に作用して認識性の高い標識動作が可能とな
る。特に、光源からの光は再帰反射鏡を利用して反射さ
せることが可能となり、少ない光源で広い範囲に対する
光の射出が可能となり、その分消費電力の低減が可能と
なる。また、再帰反射鏡は3つの反射面で構成されるた
め、再帰反射レンズ(プリズム)に比較して反射面積の
大型化が容易であり、極めて認識性の高い再帰反射機能
を有する。更に、複数個の再帰反射鏡を同一平面に連接
状態に配置し、しかも各再帰反射鏡を構成する3つの反
射面を平面上で異なる方向に向けていることで、広い面
積にわたって再帰反射効果を得ることができ、認識性が
いっそう向上される。
【0013】また、標識装置に雪よけフードを装着する
ことで、降雪時に標識装置の標識面に雪が付着して光の
反射や照射等の標識動作が阻害されることを防止し、確
実な標識動作を確保する。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の標識装置の一実施例の外観図、図
2はその部分分解斜視図、図3は組立状態の縦断面図で
ある。標識装置本体部1は、円筒状のケース2と、この
ケース2の上端部に着脱可能に形成された円形の深皿状
をしたボディ3と、このボディ3の正面開口に取着され
る円板状のレンズ4とで構成される。前記ケース2とボ
ディ3とは、例えばネジ5によって着脱可能とされ、ボ
ディ3を離脱したときにはケース2内に電源としての乾
電池6を収納することができる。このボディ3とケース
2との間には防水用のOリング10aが介挿される。ま
た、前記ボディ3の背面にはボディ内部と外部とを連通
させる図外の通気孔と、手動のプッシュ動作でスイッチ
をオン、オフさせるためのスイッチ7と、後述する光セ
ンサに対する採光用の窓8が開口される。スイッチ7は
ゴムカバーを有しており、防水性が確保されている。そ
して、この採光窓8には透明カバー9がOリング10b
を介して取着され、採光窓8を液密封止している。
【0015】前記ボディ3内には、内底面に沿って円形
をした基板11がネジ12により固定される。この基板
11の前面には光源として複数個の発光素子(LED)
13が実装され、後面には光センサ(フォトダイオー
ド)14と、回路部15が実装されている。前記LED
13は後述する再帰反射鏡体の形状に対応して平面配置
される。また、光センサ14は基板11の裏面側の略中
央位置に搭載され、前記ボディ3の採光窓8に臨まされ
ている。回路部15は前記ケース2に収納した乾電池
6、スイッチ7、LED13及び光センサ14とで電気
的な回路を構成すべく、各種電子部品を含んで構成され
ており、光センサ14の出力状況に応じてLED13に
通電を行い、LED13を発光させるように構成され
る。
【0016】前記ボディ3内の基板11の前側位置には
再帰反射鏡体21が配設され、前記基板11或いはボデ
ィ3に取着される。この例では再帰反射鏡体21は基板
11に接着により固定支持される。前記再帰反射鏡体2
1は、図4(a)に正面形状を示すように、樹脂を成形
し、その表面にアルミニウム蒸着を行って表面を反射面
として構成したものであり、複数の再帰反射鏡22を同
一平面上において互いに連設した構成とされる。個々の
再帰反射鏡22は図4(b)に示すように、基本的には
頂点において互いに直角に交わる3つの反射面23a,
23b,23cを有する三角錐として構成される。ただ
し、ここでは同図に鎖線で示すように、再帰反射鏡22
の正面形状を正六角形に形成することで、各反射面23
a〜23cの境界部や各反射面につながる部分に光軸と
平行に向けられた隔壁面24を形成している。したがっ
て、再帰反射鏡体21は、これらの再帰反射鏡22をハ
ニカム状に配置した構成とされる。
【0017】また、この実施例では、前記各再帰反射鏡
22では正面から見ると120度の角度で交差する3つ
の反射面の稜線の方向を各再帰反射鏡において相違させ
ている。この実施例では、3つの稜線が正六角形の各頂
点に向けられたものと、3つの稜線が正六角形の各辺に
対して直角方向に向けられたものとで構成される。この
場合、前者の場合には1つの稜線が上または下方向に向
けられたものとで構成され、後者の場合には1つの稜線
が左または右方向に向けられたものとで構成される。
【0018】すなわち、図5(a)は前者のうち、1つ
の稜線が上方向に向けられ、他の2つの稜線が120度
の角度で左右斜め下方に向けられた再帰反射鏡22Aの
斜視図である。この再帰反射鏡では、正六角形をした開
口の上側頂点と左右下側の各頂点との箇所において3つ
の反射面23a〜23cのそれぞれに縦壁面24が形成
される。また、図5(b)は後者のうち、1つの稜線が
左方に向けられ、他の2つの稜線が120度右方の上下
に向けられた再帰反射鏡22Bの斜視図である。この再
帰反射鏡では、3つの稜線と正六角形をした開口辺とが
交わる箇所において3つの反射面23a〜23cの間に
わたってそれぞれ縦壁面24が形成される。
【0019】そして、各再帰反射鏡22の頂部はその一
部を削成することで三角形の穴25を開設しており、こ
の穴25に前記基板11に搭載した複数のLED13を
それぞれ1つずつ配置させるように位置決めされた上で
基板11に取着されている。また、前記再帰反射鏡体2
1の周辺部にはボディ3の形状に合わせて円形のフラン
ジ26を一体に形成し、かつこのフランジ26の周縁部
には後方に突出される短円筒状のスリーブ27を一体に
形成し、このスリーブ27をボディ3の内周面に沿って
延設させている。
【0020】また、前記ボディ3の正面開口には開口縁
に沿ってシール溝3aが形成されており、このシール溝
3aには前記レンズ4の周縁部に設けたシール脚部4a
が嵌入され、シール溝3aに充填されたシール剤によっ
てボディ3内を封止した状態でレンズ4をボディ3に一
体的に取着する。前記レンズ4は透明樹脂材で形成され
ており、その内面には前記各再帰反射鏡22の略中心位
置に対応する部分、換言すれば前記各LED13の光軸
に対応する部分に凸レンズ状の集光ステップ31が一体
に形成されている。また、レンズ4の外面の周縁には、
円周に沿って環状の周縁リブ4bが前方に向けて突出形
成されている。この周縁リブ4bは下端の一部に切欠き
4cが設けられており、周縁リブ4bの内縁上に水等が
溜まらないようになっている。そして、全面にクリア塗
装が施されている。
【0021】この構成の標識装置では、前記したように
乾電池6、LED13、光センサ14、回路部15によ
り図示を省略した回路を構成することにより、光センサ
14が採光窓8を透して所定以上の明るさを検出してい
るときには回路部15をオフ状態とし、外部が暗くなっ
て所定以上の明るさを検出しなくなったときには回路部
15をオンさせて乾電池6を電源としてLED13を発
光させるように動作される。このLED13の発光は、
各LED13を連続的に発光させ、或いは点滅させる
等、任意の発光形態をとるように設計することは任意で
ある。
【0022】このため、LED13が発光されると、図
6に示すように、この発光された光はその殆どは光軸に
沿って射出され、レンズ4に設けた集光ステップ31に
より集光されてビーム状光束として射出される。また、
発光された光の残りは側方に向けて射出されるが、この
光はそれぞれ再帰反射鏡22の3つの反射面23a〜2
3cにより反射され、その後レンズ4を透過して射出さ
れる。このとき、各再帰反射鏡22には反射面と共にそ
れぞれ立壁面24が形成されており、光の一部はこの立
壁面24によっても反射されるが、これらの立壁面24
は再帰反射機能を有するものではないため、反射光は周
辺方向に向けて反射されることになり、LED13から
の光を更に広範囲に向けて射出することが可能となる。
【0023】したがって、LED13で発光された光の
一部は比較的に光束幅の小さいビーム状に射出され、他
の一部の光は再帰反射鏡22の反射面23a〜23cの
面積に相当する比較的に幅の大きな光束として射出さ
れ、更に他の一部の光は立壁面24により周辺部に向け
て射出されることになる。これらの光が同時にレンズ4
から射出されるため、光束幅の小さいビームは遠方にま
で到達されて遠距離からの認識性を高め、他の光はレン
ズ4の略全面を照明し、中距離ないし近距離からの認識
性を高めることができる。これにより、標識装置におけ
る認識度を高めることができる一方で、レンズ4の面積
に比較して少ない数のLED13を用いての標識作用が
可能となり、消費電力の低減が可能となる。
【0024】このように、消費電力を低減することで、
前記したように乾電池6を電源とした場合でも長時間の
標識動作が可能となり、標識装置に対して商用電源等を
用いるときの配線が不要となる。また、標識装置をユニ
ット化でき、持ち運びを可能にし、標識装置の設備作業
やメンテナンスを容易なものとする。例えば、標識装置
を設置する箇所には、図1に示したように、上端部を開
口した円筒状の支柱Sを立設しておき、この上端開口に
標識装置のケース2を挿入させるようにすれば、標識装
置を簡単に設置することができる。
【0025】更に、図6に示されるように、スイッチ7
がオフの状態でLED13が発光されない場合には、自
動車のヘッドランプからの光が標識装置のレンズ4に入
射されると、レンズ4を透過した光は各再帰反射鏡22
においては、三つの反射面23a〜23cによる再帰反
射機能によって180度の方向に反射され、再びレンズ
4を透して射出される。なお、再帰反射鏡体21の周囲
のフランジ26では入射光は入射角に等しい出射角で反
射され、レンズ4を透して射出される。これにより、入
射された光の殆どは自動車の運転者に向けて反射される
ことになる。この場合、再帰反射鏡22ないし再帰反射
鏡体21は従来の再帰反射プリズムに比較して大きな面
積で形成することが容易であるため、光束幅が大きい状
態で再帰反射を行うことができ、認識性を高めることが
できる。
【0026】また、この再帰反射動作に際しては、各再
帰反射鏡を構成する3つの反射面23a〜23cの角度
がそれぞれ異なる方向に向けられているため、再帰反射
の指向性を上下方向及び左右方向を含む周方向に均一化
することができる。即ち、一般に再帰反射動作において
は、図7(a)に示すように、光軸に対して斜めに光が
入射されても反射光を180度の角度で反射することが
可能されているが、光軸を含むある1つの面で再帰反射
鏡を切断した場合、3つの反射面23a〜23cが光軸
に対して必ずしも対称な構成とならず、この場合では反
射面23aと23bとが対称とはならず、入射角に依存
する非対称な反射強度特性が生じる。図7(b)はその
状況を示す図であり、再帰反射鏡22を1つの稜線を含
む面で切断したときに、光軸に対して非対称な反射面2
3a,23bで光の入射角に依存した反射強度の特性に
偏りが生じる。
【0027】しかしながら、前記した本実施例の標識装
置では、連設した複数の再帰反射鏡22の各反射面23
a〜23cがそれぞれ異なる方向に向けられているた
め、個々の再帰反射鏡22においては前記したような反
射強度の特性に偏りが生じるが、各再帰反射鏡の偏りが
それぞれ異なる方向であるために、再帰反射鏡体21の
全体からみればそれぞれが平均化されて反射強度の偏り
が補正されることになる。したがって、標識装置のいず
れの方向からも均一な反射強度を得ることができる。
【0028】ここで、前記レンズ4に形成した集光ステ
ップは、図8(a)に示すようにフレネルステップ32
で形成してもよい。或いは、図8(b)のように、再帰
反射鏡22とレンズ4との間にインナーレンズ4Aを介
挿し、このインナーレンズ4Aの相当箇所にフレネルス
テップ33(あるいは、集光ステップ)を形成した構成
としてもよい。この場合、フレネルステップ32,33
を形成することで、レンズ4あるいはインナーレンズ4
Aの各レンズ厚さを厚くすることなく集光効果を得るこ
とができ、標識装置の薄型化、軽量化に有利となる。
【0029】また、個々の再帰反射鏡は、図9に示すよ
うに、正面形状が正方形との再帰反射鏡22’として形
成してもよく、このようにすれば、複数個の再帰反射鏡
22’を枡目状に連設して配列することができ、いわゆ
るマトリクス描画を行う標識装置に適用する場合に有効
となる。また、これと同時に図示のように再帰反射鏡の
背面を含めた形状を立方体或いは直方体とすることで、
個々の再帰反射鏡をその平坦な背面を利用して取付パネ
ル等へ取り付けることが容易となる。
【0030】更に、各再帰反射鏡に設ける光源として、
2個或いは3個以上の発光素子を配設してもよい。図1
0では例えば発光色が赤、緑、青のように異なる3個の
LED13R,13G,13Bを配設している。そし
て、各LED13R,13G,13Bを選択的に或いは
同時に発光させることで、種々の色光による標識動作を
行うことが可能となる。またこの場合、各LED13
R,13G,13Bの光軸方向を相違させて設置するこ
とで、各LEDからの光が標識装置から射出される方向
を相違させることができ、見る角度によって標識色が変
化される標識装置として構成でき、認識性を更に高める
ことが可能となる。
【0031】また、図11に示すように、再帰反射鏡体
21の前面には、再帰反射鏡22が形成されていないフ
ランジ26の領域に薄板状の再帰反射レンズ41を貼り
付けてもよい。この再帰反射レンズは、図12にそのA
A線に沿う拡大断面図を示すように、赤色の透明樹脂を
樹脂成形した板状に形成し、その裏面に微小寸法の再帰
反射プリズム42を多数個配列し、接着剤43で接着し
たものである。再帰反射プリズム42は前記した再帰反
射鏡22と同様に三角錐をしており、その頂点を裏面方
向に突出させている。また、この再帰反射レンズ41の
外形は前記再帰反射鏡体21の円形をした外形形状に対
応させ、その内側の形状は前記再帰反射鏡22のハニカ
ム形状に対応した形状とすることでフランジ26と同じ
形状に形成され、その上でその裏面側を接着剤によりフ
ランジ26の前面に貼り付けている。
【0032】したがって、この再帰反射レンズ41の表
面に車両からの光が照射されれば、図12に示す光の再
帰反射作用によって、再帰反射レンズ41からは赤い光
が反射されるため、再帰反射鏡22の周囲のフランジ2
6の領域は赤色に認識されることになる。したがって、
再帰反射鏡22が自動車のヘッドライトの白或いは淡黄
色の光を反射するのとは異なる状態で認識されることに
なるため、標識装置における色の対比性を発生させ、認
識性を更に高めることが可能となる。また、LED13
の発光色を適宜に設定すれば、LED13の発光色と再
帰反射レンズ41の赤色との組み合わせで、認識性を一
層高めることができる。
【0033】図13は前記実施例の標識装置に適用され
る雪よけフード51の斜視図である。前記標識装置を寒
冷地の道路に装備した際には、降雪によりレンズ4の表
面に雪が付着されるおそれがあり、このような雪の付着
により前記した標識装置の動作が損なわれるおそれがあ
る。このため、標識装置に着脱可能な雪よけフードを備
えている。この雪よけフード51は樹脂等を成形したも
のであり、図14にその断面構造を示すように、標識装
置のボディ3の背面側からその外側に嵌合される背面カ
バー部52と、この背面カバー部52の上縁に沿って形
成されて前方に真直に突出されるフード部53と、前記
背面カバー部52の下側に設けられて標識装置のケース
2の上端部に外側から嵌合される嵌合支持部54とで構
成される。
【0034】前記背面カバー部52は、標識装置のボデ
ィ3の背面形状の凹凸に合わせてその中帯部が周辺部よ
りも若干後方に突出された円形容器状に形成され、その
中央部には標識装置の採光窓8とスイッチ7とを露呈す
るように円形穴55が開設されている。また、前記フー
ド部53はその上端部が最も前方に突出され、ここから
両側に向けてその突出量が徐々に低減され、ボディ3の
略上下方向中央位置の近傍で終端されるように構成され
ている。また、フード部53の内面上部には、断面がL
字型をしたフック片56が突設されており、このフック
片56はレンズ4の周縁リブ部4bにその前縁において
係合されるように構成される。
【0035】また、嵌合支持部54は、ケース2の径寸
法よりも多少小さな曲率半径で外側に彎曲された一対の
円弧片57を背面カバー部52の下部の両側から前方に
向けて突出させた構成とされ、かつ各先端部は若干外側
に曲げ起こしてある。そして、各円弧片57は弾性変形
されながらケース2の上部に外側から嵌合され、嵌合さ
れたときにはその弾性力によってケース2の上部に弾圧
保持されるようになっている。
【0036】したがって、この雪よけフード51を用い
れば、その取付に際しては、最初にフード部53に設け
たフック片56をレンズ4の周縁リブ部4bの上部に引
っ掛けた上で、背面カバー部52を標識装置のボディ3
に被せながら、嵌合支持部54をケース2の上部に嵌合
させると、嵌合支持部54の一対の円弧片57でケース
2の上部を背面側から弾性挟持し、図15に示すよう
に、この挟持力により雪よけフード51を標識装置に装
着することが可能となる。このとき、雪よけフード51
の上部はフック片56によってレンズ4の上縁部に固定
されるため、フード部53が風等によって後方に向けて
あおられるようなこともなく、強固な取着が可能とな
る。
【0037】この雪よけフード51を標識装置に装着し
たときには、降雪時には雪はフード部53の上に積雪さ
れるため、レンズ4の表面に雪が付着されることが防止
され、前記した標識動作の障害になることはない。な
お、フード部53は標識装置の光軸方向に突出されてい
るため、前記した標識動作における光の照射と反射の障
害になることもない。更に、背面カバー部52に設けら
れた円形穴55からは採光窓8とスイッチ7が露呈され
るため、標識装置の自動点灯動作やスイッチ操作は確保
される。
【0038】また、降雪期以外の期間では、前記した装
着操作と逆の操作により雪よけフードを標識装置から取
り外すことができるので、夏期における太陽熱から雪よ
けフードが劣化されて、その寿命が短くなることが防止
できる。
【0039】なお、前記雪よけフードのフード部の形状
や、嵌合支持部の構造は適宜に設計変更が可能である。
また、背面カバー部は特に必要とされるものではなく、
フード部に直接嵌合支持部を設けるように設計すること
も可能であるが、前記実施例のように標識装置のボディ
を覆う背面カバー部を備えることによって、ボディに直
接雪が付着することを防止でき、内部回路が温度低下さ
れて発光特性等が低下されることを緩和することが可能
となる。また、外力からボディを保護する上でも有効で
ある。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、直角三角
錐状に配置された3面の反射面で構成される再帰反射鏡
と、この再帰反射鏡の光軸位置に配置された光源とで標
識装置を構成しているので、再帰反射鏡により入射光を
再帰反射させ、かつこれと共に光源を点灯して光を射出
することで、再帰反射鏡による再帰反射光と光源からの
射出光とが相乗的に作用して認識性の高い標識動作が可
能となる。特に、光源からの光は再帰反射鏡を利用して
反射させることも可能となり、少ない光源で広い範囲に
対する光の射出が可能となり、その分消費電力の低減が
可能となる。また、再帰反射鏡は3つの反射面で構成さ
れるため、再帰反射レンズ(プリズム)に比較して反射
面積の大型化が容易であり、極めて認識性の高い再帰反
射機能を有する。
【0041】また、再帰反射鏡の前側にレンズが配置さ
れ、かつこのレンズには光源の光を集光する集光レンズ
が形成されているので、光源光を集光して射出でき、遠
方からの標識装置の認識性を高めることができる。
【0042】更に、複数個の再帰反射鏡が同一平面上に
連接状態に配置されているので、広い面積にわたって再
帰反射効果を得ることができ、認識性がいっそう向上さ
れる。
【0043】また、複数個の再帰反射鏡は再帰反射鏡を
構成する3面の反射面の方向が相違されているので、個
々の再帰反射鏡の指向性がそれぞれ相違され、複数個の
再帰反射鏡の総体的な再帰反射動作により、全方向に対
して均一な標識動作を行うことができる。
【0044】また、再帰反射鏡の正面形状が正六角形と
され、各再帰反射鏡を構成する3面の反射面の間に光軸
と平行に向けられた立壁面が形成されているので、光源
の光が立壁面において標識装置の周辺方向に反射され、
標識の認識角度を拡大する上で有効となる。
【0045】更に、標識装置に対して着脱可能に取着さ
れる雪よけフードを設け、この雪よけフードを標識装置
のボディやケースに嵌合される嵌合支持部と、この嵌合
支持部と一体に形成されて前記標識装置に取着されたと
きに少なくとも標識装置に設けられたレンズの上方を覆
うフード部とを備える構成とすることで、降雪時等の任
意の時期に雪よけフードを標識装置に装備させることが
でき、かつ標識装置に雪よけフードを装着したときには
標識装置の標識面に雪が付着して光の反射や照射等の標
識動作が阻害されることを防止し、標識装置における確
実な標識動作を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の標識装置の一実施例の外観斜視図であ
る。
【図2】図1の標識装置の部分分解斜視図である。
【図3】図1の標識装置の一部を破断した側面図であ
る。
【図4】再帰反射鏡体の正面図と個々の再帰反射鏡の基
本構成を示す図である。
【図5】本実施例に用いている個々の再帰反射鏡の二例
を示す斜視図である。
【図6】再帰反射鏡の動作を説明するための模式的な断
面図である。
【図7】再帰反射鏡の動作と指向性を説明するための図
である。
【図8】集光ステップの変形例を示す図である。
【図9】再帰反射鏡の変形例を示す斜視図である。
【図10】標識装置の他の例を示す概略構成図である。
【図11】再帰反射体に再帰反射レンズを取着した実施
例の斜視図である。
【図12】図11で用いた再帰反射レンズのAA線拡大
断面図である。
【図13】雪よけフードの斜視図である。
【図14】図13の雪よけフードの縦断面図である。
【図15】雪よけフードを前記実施例の標識装置に装着
した状態の斜視図である。
【符号の説明】
2 ケース 3 ボディ 4 レンズ 11 基板 13 LED(発光素子) 21 再帰反射鏡体 22 再帰反射鏡 23a〜23c 反射面 24 立壁面 31 集光ステップ 32,33 フレネルレンズ 41 再帰反射レンズ 51 雪よけフード 52 背面カバー部 53 フード部 54 嵌合支持部 56 フック片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−36881(JP,U) 実公 昭53−26955(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01F 9/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直角三角錐状に配置された3面の反射面
    で構成される再帰反射鏡と、この再帰反射鏡の光軸位置
    に配置された光源とを備え、前記再帰反射鏡は、複数個
    の再帰反射鏡が同一平面上に連接状態に配置され、かつ
    前記複数個の再帰反射鏡はそれぞれの再帰反射鏡を構成
    する前記3面の反射面の平面方向が相違されるととも
    に、前記再帰反射鏡の正面形状が正六角形とされ、各再
    帰反射鏡を構成する前記3面の反射面の間に光軸と平行
    に向けられた立壁面が形成されていることを特徴とする
    標識装置。
  2. 【請求項2】 前記再帰反射鏡の前側にレンズが配置さ
    れ、かつこのレンズには光源の光を集光する集光レンズ
    が形成されてなる請求項1記載の標識装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の再帰反射鏡及
    び光源を内装するボディと、このボディと一体に形成さ
    れて内部に電池を収納するケースと、前記再帰反射鏡及
    び光源に対向して前記ボディの前面開口に取着されるレ
    ンズとを備えることを特徴とする標識装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の標識装置に対して着脱
    可能に取着でき、前記標識装置のボディやケースに嵌合
    される嵌合支持部と、この嵌合支持部と一体に形成され
    て前記標識装置に取着されたときに少なくとも標識装置
    に設けられたレンズの上方を覆うフード部とを備えるこ
    とを特徴とする標識装置の雪よけフード。
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