JP3236827B2 - 無線電話装置 - Google Patents

無線電話装置

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JP3236827B2
JP3236827B2 JP00887599A JP887599A JP3236827B2 JP 3236827 B2 JP3236827 B2 JP 3236827B2 JP 00887599 A JP00887599 A JP 00887599A JP 887599 A JP887599 A JP 887599A JP 3236827 B2 JP3236827 B2 JP 3236827B2
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靖 近藤
文彦 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,有線電話に比べて
通信品質の不安定な無線電話装置に係り,例えば通信品
質が良好な時にデータ通信を自動的に行わせることがで
きる無線電話装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル携帯電話(PDC),簡易型
携帯電話(PHS)などの無線電話や携帯型情報端末
(例えばミニノート型パソコン)等の急激な普及によ
り,出先や移動中の電車の中などでデータ通信を行う,
いわゆるモバイル通信が盛んに行われるようになってき
た。しかしながら,PHS等の無線電話を用いたデータ
通信は,有線によるデータ通信と比べて通信品質が不安
定であり,移動による環境条件の変化に伴って通信品質
が大きく変化したり,或いは通信ができたりできなかっ
たりといった様々な状態に遷移するという欠点があり,
有線によるデータ通信ほど容易ではない。このような通
信品質の不安定性に対し,従来はユーザが電話機に表示
される通信状態のレベルを示すいわゆる「アンテナ本
数」などの簡易的な情報を参照し,ユーザ自身が通信可
能か否かを判断し,通信可能であれば電話番号入力や認
証処理に対する入力や発呼作業を手動で行っていた。ま
た,通信中に回線が切断した場合には,通信可能エリア
に移動したところで再度手動による発呼作業を行ってい
た。このように,従来はユーザに対して極めて煩雑な作
業が要求されていた。このようなことから,通信可能エ
リア内に入った時に予め設定された手順に従って全て自
動でデータ通信を行うことのできる電話装置の実現が期
待されていた。上記のような要請に応えるべく,例えば
特開平7−107548号公報,特開平8−34030
8号公報等には,基地局から発せられている制御信号の
電界強度を検出手段により監視させると共に,この電界
強度が所定のレベル以上の値をとるとき,通信品質が良
いと判断して自動的に発呼処理を実行させる技術が提案
されている。これにより,通信品質が良い場合に限って
発呼処理を自動実行させることが可能となり,煩わしい
手続を手動で行うことなく,効率的にデータ通信を行う
ことが可能になるとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記の
ような自動発呼方法では,単に電界強度の瞬時レベルを
二値判別して通信の可否を判断しているため,一瞬でも
電界強度が閾値を超えると自動発呼処理が実行されてし
まうという問題点があった。PHS等の無線電話では,
通信品質は劣悪な状態から良好な状態へ,またその逆へ
と常に変動しているため,上記のような発呼方法では,
発呼してもすぐに回線が切断されてしまい,一度送りか
けたデータを再度送信しなければならないなど,通信コ
スト,作業効率等のあらゆる面で無駄が多い。本発明は
上記事情に鑑みてなされたものであり,無駄のない効率
的なデータ通信を行うことが可能な無線電話装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
発明は,基地局を介して無線によりデータ通信を行
う無線電話装置において,から送出される制御信号の電
界強度を検出する電界強度検出手段と,所定時間内に上
記電界強度検出手段で検出された上記電界強度より所定
の統計量を求める統計量算出手段と,上記基地局と接続
した場合に,上記統計量算出手段で得られた上記統計量
に基づいて,その接続状態を維持しうる時間を予測する
接続時間予測手段を具備してなることを特徴とする無線
電話装置として構成されている。例えば,上記接続時間
予測手段で予測された接続時間に基づいて通信状態を制
御する通信制御手段を具備し,所定の送信データの送信
に必要な時間が上記接続時間予測手段で予測された接続
時間以下である場合に上記基地局との接続を行うように
すれば,1回の接続で1つの送信データの送信が完了で
きる,即ち最も通信ロスの少ないデータ送信が行える可
能性が高い場合に限って発呼が行われるため,極めて効
率的なデータ通信が可能となる。また,上記統計量算出
手段によって例えば平均,分散など求め,これに
づいて上記接続時間を予測するように構成できる。具体
的には,上記統計量を予め設定されたテーブル(例えば
図4)に適用したり,或いは上記統計量を入力層,接続
時間を出力層とするニューラルネットワークを用いるこ
とによって,上記接続時間を予測することが考えられ
る。更に,上記統計量算出手段で得られた上記統計量に
基づいて,当該無線電話装置の移動状態を推定する移動
状態推定手段を具備し,上記接続時間予測手段が,上記
推定された移動状態に基づいて上述のような方法で接続
時間を予測するように構成すれば,更に高精度の接続時
間予測が可能となり,データ通信の効率を更に高めるこ
とができる。
【0005】また,上記統計量算出手段によって例え
ば平均,分散などを求め,これに基づいて上記移動状態
を推定するように構成してもよい。具体的には,上記統
計量を予め設定されたテーブル(例えば図8上図)に適
用したり,或いは上記統計量を入力層,接続時間を出力
層とするニューラルネットワークを用いることによっ
て,上記移動状態を予測することが考えられる
【0006】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して,本発明
の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に
供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を
具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定す
る性格のものではない。ここに,図1は本発明の実施の
形態に係る無線電話装置A1の概略構成を示すブロック
図,図2は上記無線電話装置A1による自動発呼手順の
一例を示すフローチャート,図3は基地局IDの変化周
期に基づく移動状態推定テーブルと,電界強度の平均,
分散に基づく接続時間予測テーブル,及びその対応関係
の一例を示す図,図4は電界強度の平均,分散に基づく
接続時間予測テーブルの一例を示す図,図5は図4に示
す接続時間予測テーブルを用いた二値判別による接続時
間判別方法の説明図,図6は実施例1−2に係る無線電
話装置A2の概略構成を示すブロック図,図7は上記無
線電話装置A2による自動発呼手順の一例を示すフロー
チャート,図8は電界強度の平均,分散に基づく移動状
態推定テーブルと,電界強度の平均,分散に基づく接続
時間予測テーブル,及びその対応関係の一例を示す図,
図9は基地局IDの変化周期に基づく接続時間予測テー
ブルの一例を示す図,図10は実施例2−1に係る無線
電話装置A3の概略構成を示すブロック図,図11は上
記無線電話装置A3による自動発呼手順の一例を示すフ
ローチャート,図12は実施例2−2に係る無線電話装
置A4の概略構成を示すブロック図,図13は上記無線
電話装置A4による自動発呼手順の一例を示すフローチ
ャート,図14はニューラルネットワークを用いた接続
時間予測の説明図である
【0007】本実施の形態に係る無線電話装置A1は,
図1に示す如く,基地局Pを介して無線通信を行うPH
S等の電話機1と,該電話機1に接続されたワイヤレス
エージェント部WAとで構成されている。更に,上記ワ
イヤレスエージェント部WAは,データ通信制御部2,
アプリケーション3,電界強度検出部4(電界強度検出
手段),基地局ID検出部5(基地局ID取得手段),
移動状態推定部6(移動状態推定手段),接続時間予測
部7(接続時間予測手段及び統計量算出手段),及びリ
ンク判定部8で構成されている。尚,上記データ通信制
御部2及びリンク判定部8が,通信制御手段の一例であ
る。上記ワイヤレスエージェント部WAは,例えば,上
記構成各部の処理手順を記述したプログラムが搭載され
たミニノート型パソコン等の携帯情報機器であり,上記
電話機1とは例えばPCカード等のインターフェイスを
介して接続される。尚,上記ワイヤレスエージェント部
WAの一部若しくは全てを上記電話機1に内蔵してもよ
く,逆に上記ワイヤレスエージェント部WAを構成する
携帯情報機器内に電話機1の機能を内蔵してもよい。
【0008】上記電話機1は,従来からの一般的な通信
機能の他に,上記ワイヤレスエージェント部WAからの
問い合わせに対し,上記基地局Pから受信した制御信号
の電界強度や,上記制御信号中に含まれる上記基地局の
ID情報を返答する機能を有している。上記データ通信
制御部2は,上記電話機1との間のデータのやり取りを
はじめ,上記ワイヤレスエージェント部WAによるデー
タ通信を集中的に制御する。上記アプリケーション3
は,例えば電子メールプログラムなど,通信を伴う処理
を行うアプリケーションプログラムであり,上記データ
通信制御部2に対して任意のデータの送信要求を出力す
る。上記電界強度検出部4は,上記データ通信制御部2
を介して上記電話機1に対して上記電界強度の要求信号
を出力し,その返答として出力される上記電界強度を受
け取って所定時間分蓄積する。上記基地局ID検出部5
は,上記データ通信制御部2を介して上記電話機1に対
して上記基地局IDの要求信号を出力し,その返答とし
て出力される上記基地局IDを受け取って所定時間分蓄
積する。上記移動状態推定部6は,上記基地局ID検出
部5から上記基地局IDを受け取って蓄積し,これに基
づいて当該無線電話装置A1の移動速度を推定する。上
記接続時間予測部7は,上記電界強度検出部4から上記
電界強度の情報を受け取って蓄積し,これと上記移動状
態推定部6で推定された移動速度とに基づいて,今基地
局Pとの間で接続を行った場合にその接続が継続できる
時間(接続時間という)を予測する。上記リンク判定部
8は,上記接続時間予測部7で予測された接続時間に基
づいて,上記アプリケーション3から上記データ通信制
御部2に対して送信要求のあったデータを送信するため
の発呼を行うか否かを判断し,その結果を上記データ通
信制御部2に出力する。
【0009】続いて,以上のような構成を有する無線電
話装置A1による自動発呼処理の手順を,図2に示すフ
ローチャートに従って説明する。尚,前提条件として,
アプリケーション3からデータ通信制御部2に対して,
ある1又は複数のデータの送信要求が出されており,所
定の優先順位に従って送信待ち状態にあるものとする。
まず,基地局ID検出部5と電界強度検出部4は,電話
機1からそれぞれ基地局IDと電界強度の情報を逐次受
け取り,蓄積する(ステップS1)。上記基地局IDと
上記電界強度とが所定時間分(例えば,基地局IDで6
0秒間,電界強度で10秒間程度)継続して蓄積される
と,続いて,移動状態推定部6により,上記基地局ID
検出部5に蓄積された所定時間分の基地局IDの変化周
期ωi (iは現在時刻)が例えば次式により計算される
(ステップS2→S3)。
【数1】 そして,得られた変化周期と,予め用意された基地局I
Dの変化周期と移動速度の対応テーブルとを用いて,現
在の移動速度が推定される(ステップS4)。Tを60
(秒)としたときの上記対応テーブルの一例を図3(上
図)に示す。同テーブルに示すように,基地局IDの変
化周期が短いほど,即ち短い周期で次々と相手の基地局
が切り替わるほど,移動速度が速いと推定できる。ま
た,上記ステップS3,S4と並行して,接続時間予測
部7により,上記電界強度検出部4に蓄積された所定時
間分の電界強度の平均mi と分散σi (iは現在時刻)
とが次式により計算される(ステップS5)。
【数2】 続いて,上記接続時間予測部7において,上記移動状態
推定部6で推定された移動速度に基づいて接続時間予測
用のテーブルが選択され(ステップS6),このテーブ
ルと上記算出された電界強度の平均,分散とに基づいて
接続時間が予測される(ステップS7)。
【0010】上記移動速度毎に用意された上記各テーブ
ルは,例えば図4に示すように,電界強度の平均,分散
の2軸グラフであり,この2次元空間が,{接続時間0
秒,10秒,20秒,30秒}の4領域に分けられてお
り,上記電界強度の平均,分散と接続時間とを対応付け
るものとなっている。このように,接続時間予測に電界
強度の平均と分散を用いるのは,例えば平均が同じでも
分散が小さい方が通信状態が安定していると考えられ,
両者を考慮することによってより正確な接続時間予測が
可能となるからである。また,電界強度の平均と分散が
同じであっても,移動速度が異なれば予測される接続時
間も異なると考えられるため,上記のように移動速度毎
に異なるテーブルを用いることによって更に正確な接続
時間予測が可能となる。ここで,図4に示すような接続
時間予測用テーブルを用いた接続時間の判別方法の具体
例として,二値判別による方法を簡単に説明する。ま
ず,図4に示す3本の判別曲線のうち,0秒の領域と1
0秒の領域とを分ける曲線を取り出し,その曲線上に判
別点をとる(図5参照)。そして,上記判別点を所定の
方向に移動させながら,測定値(電界強度の平均,分
散)が次の条件を満たしているか否かを判定する。 測定値の平均 ≧ 判別点の示す平均 且つ 測定値の分散 ≦ 判別点の示す分散 上記判別点が上記曲線上のいずれかの位置において上記
条件を満たせば,上記測定値は上記曲線の右側の領域
(ここでは10秒以上の領域)にあると判定できる。逆
に,上記判別点が上記曲線上の全ての位置において上記
条件を満たさなければ,上記測定値は上記曲線の左側の
領域(ここでは10秒未満の領域)にあると判定でき
る。以上の処理を,上記測定値が存在する領域を特定で
きるまで上記各判別曲線について順次行い,その領域の
属する接続時間を予測接続時間とする。以上のような処
理により接続時間が予測されると,続いてリンク判定部
8において,上記接続時間予測部7で予測された接続時
間と,送信待ち状態にある送信データの送信に必要な時
間とが比較され,例えば上記接続時間が上記送信データ
の送信に必要な時間を上回っていれば,データ通信制御
部2に対して発呼処理の開始が指示される(ステップS
8)。データ通信制御部2は,上記リンク判定部8から
の発呼開始要求に基づいて,予め設定された所定の手順
に従って自動的に発呼処理を行う(ステップS9)。
【0011】以上説明したように,本実施の形態に係る
無線電話装置A1では,電界強度の所定時間内の平均と
分散に基づいて接続時間が予測され,それに基づいて発
呼処理を行うか否かが判断されるため,通信ロスの少な
いデータ送信が行える可能性の高い場合に限って発呼を
行うことができ,極めて効率的なデータ通信が可能とな
る。また,上記電界強度の平均と分散とに基づく接続時
間予測を,基地局IDの変化周期に基づいて推定された
移動状態毎に例えば異なるテーブルを用いて行っている
ため,上記接続時間予測の精度は極めて高くなる。
【0012】
【実施例】上記実施の形態では基地局IDを用いて移
動状態(移動速度)推定を行い,更に推定された移動速
度と電界強度の平均,分散とを用いて接続時間予測を行
い,これに基づいて自動発呼処理を行う例を説明した
次のような変形例も考えられる。
【0013】 [移動状態推定を省略(実施例1−1)] 移動状態推定を経ることなく,図3の下図に示す接続時
間予測テーブルをただ1つ用いて接続時間予測を行うこ
ともできる。この場合,図1に示す構成図では基地局I
D検出部5と移動状態推定部6とが省略され,図2に示
すフローチャートではステップS3〜S6が省略され
【0014】[電界強度の平均と分散を用いた移動状態
推定(実施例1−2)]上記移動状態推定部6による移
動状態(移動速度)推定を,電界強度検出部4で検出さ
れた電界強度に基づいて行うこともできる。この場合の
無線電話装置A2の構成例を図6に,自動発呼処理のフ
ローチャートを図7に示す。本無線電話装置A2の自動
発呼手順(図7)において,図2に示す手順と異なるの
は,ステップS3aにおいて電界強度の平均と分散(ス
テップS5における平均と分散よりも長い区間(例えば
60秒間)での値)を求め,ステップS4aで上記電界
強度の平均と分散に基づいて移動速度を推定する部分の
みである。ここで,ステップS4aにおける移動速度の
推定は,例えば図8の上図に示すような移動速度推定テ
ーブルを用いて行われる。この移動速度推定テーブル
は,長区間平均と長区間分散の2軸グラフであり,この
2次元空間が,{静止,低速移動,中速移動,高速移
動}の4領域に分けられており,上記電界強度の平均,
分散と移動速度とを対応付けるものとなっている。上記
移動速度推定テーブルを用いて移動速度が推定される
と,その移動速度に基づいて接続時間予測用のテーブル
が選択され(ステップS6),このテーブルと上記算出
された電界強度の平均,分散とに基づいて接続時間が予
測される(ステップS7)が,これ以降は既に説明した
図2に示す手順と同様である。
【0015】[基地局IDの変化周期を用いた接続時間
予測(実施例1−3)]上記実施の形態,及び実施例1
−1,1−2では,接続時間予測部7による接続時間予
測に電界強度の平均と分散とを用いた例を示したが,こ
れら全ての例において接続時間予測に基地局IDの変化
周期を用いることもできる。即ち,図2,図7のステッ
プS5において基地局IDの変化周期を算出すると共
に,ステップS6,S7において用いられる接続時間予
測用テーブルとして,図4に示すようなテーブルに代え
て,例えば図9に示すような,基地局IDの変化周期と
接続時間とを対応付けるテーブルを用いるようにしても
よい。
【0016】以上説明した発明に比べ,より簡易的な判
断で自動発呼を行うようにする実施例を以下に示す。
【0017】 [基地局IDの変化周期を用いた移動状態推定(実施例
2−1)] まず,移動状態推定に基地局IDの変化周期を用いた例
を示す。本実施例に係る無線電話装置A3の構成を図1
0に,自動発呼処理のフローチャートを図11に示す。
これは,上記実施の形態に係る無線電話装置A1の構成
(図1)及びフローチャート(図2)から,接続時間予
測に係る部分を省略したものとなる。図11に示す処理
手順において,ステップS3で移動状態推定部6により
基地局IDの変化周期が計算され,ステップS4で上記
変化周期と移動速度推定テーブル(図3上図参照)とを
用いて現在の移動速度が推定されると,続くステップS
8aでは,リンク判定部8aにより,例えば上記移動速
度と所定のルールとに基づいて発呼を行うか否かが判断
される。ここで,上記所定のルールとは,例えば次のよ
うなものが考えられる。 ルール1:高速移動中は発呼しない。 ルール2:中速移動中に待ちデータの緊急度が2以上で
あれば発呼する。 ルール3:低速移動中に待ちデータの緊急度が4以上で
あれば発呼する。 ルール4:静止中に待ちデータがある場合は発呼する。 この方法により,より簡易的に発呼の判断を行うことが
可能である。
【0018】 [電界強度の平均と分散を用いた移動状態推定(実施例
2−2)] 続いて,移動状態推定に電界強度の平均と分散を用いた
例を示す。本実施例に係る無線電話装置A4の構成を図
12に,自動発呼処理のフローチャートを図13に示
す。これは,上記実施例1−2に係る無線電話装置A2
の構成(図6)及びフローチャート(図7)から,接続
時間予測に係る部分を省略したものとなる。図13に示
す処理手順において,ステップS3aで移動状態推定部
6により電界強度の平均と分散が計算され,ステップS
4aで上記電界強度の平均,分散と移動速度推定テーブ
ル(図8上図参照)とを用いて現在の移動速度が推定さ
れると,続くステップS8aでは,リンク判定部8aに
より,例えば上記移動速度と所定のルール(上記実施例
2−2と同様)とに基づいて発呼を行うか否かが判断さ
れる。この方法でも,上記実施例2−1と同様,より
易的に発呼の判断を行うことが可能である。
【0019】 また,電界強度に関する所定の統計量の例
として,平均と分散を用いた例を示したが,上記統計量
としてはこれらに限られるものではない。例えば,分散
に代えて標準偏差を用いても同様の結果が得られること
は言うまでもない。
【0020】また,電界強度の統計量(例えば平均と分
散)を用いた接続時間予測,若しくは移動状態推定にお
いては,上述したようなテーブル(図4,図8)を用い
る方法以外に,例えば上記統計量を入力層とし,接続時
間(若しくは移動状態)を出力層とするニューラルネッ
トワークを用いる方法(図14参照)なども考えられ
る。例えば,図14において,電界強度の平均が25.
7,分散が7.6であったとすると,入力ベクトルXは
例えば次のようになる。 X=(0,0,0,0,0,0,0,0,1,…,0,
1,0,0,…) そして,上記入力ベクトルXに対して例えば出力ベクト
ルYが, Y=(0,1,0,0) として得られたとすると,接続時間予測値は10秒とな
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように,発明は,基地局
を介して無線によりデータ通信を行う無線電話装置にお
いて,上記基地局と接続した場合にその接続状態を維持
しうる時間を予測する接続時間予測手段を具備してなる
ことを特徴とする無線電話装置として構成されているた
め,例えば,上記接続時間予測手段で予測された接続時
間に基づいて通信状態を制御する通信制御手段を具備
し,所定の送信データの送信に必要な時間が上記接続時
間予測手段で予測された接続時間以下である場合に上記
基地局との接続を行うようにすれば,1回の接続で1つ
の送信データの送信が完了できる,即ち最も通信ロスの
少ないデータ送信が行える可能性が高い場合に限って発
呼が行われるため,極めて効率的なデータ通信が可能と
なる。また,上記接続時間予測手段は,例えば,統計量
算出手段によって基地局から送出される制御信号の所定
時間内の電界強度の所定の統計量を求め,得られた統計
量に基づいて上記接続時間を予測するように構成できる
が,上記所定の統計量として例えば平均と分散を用いれ
ば,極めて精度の高い接続時間予測が可能である。更
に,当該無線電話装置の移動状態を推定する移動状態推
定手段を具備し,上記接続時間予測手段が,上記推定さ
れた移動状態に基づいて上述のような方法で接続時間を
予測するように構成すれば,更に高精度の接続時間予測
が可能となり,データ通信の効率を更に高めることがで
きる
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る無線電話装置A1
の概略構成を示すブロック図。
【図2】 上記無線電話装置A1による自動発呼手順の
一例を示すフローチャート。
【図3】 基地局IDの変化周期に基づく移動状態推定
テーブルと,電界強度の平均,分散に基づく接続時間予
測テーブル,及びその対応関係の一例を示す図。
【図4】 電界強度の平均,分散に基づく接続時間予測
テーブルの一例を示す図。
【図5】 図4に示す接続時間予測テーブルを用いた二
値判別による接続時間判別方法の説明図。
【図6】 実施例1−2に係る無線電話装置A2の概略
構成を示すブロック図。
【図7】 上記無線電話装置A2による自動発呼手順の
一例を示すフローチャート。
【図8】 電界強度の平均,分散に基づく移動状態推定
テーブルと,電界強度の平均,分散に基づく接続時間予
測テーブル,及びその対応関係の一例を示す図。
【図9】 基地局IDの変化周期に基づく接続時間予測
テーブルの一例を示す図。
【図10】 実施例2−1に係る無線電話装置A3の概
略構成を示すブロック図。
【図11】 上記無線電話装置A3による自動発呼手順
の一例を示すフローチャート。
【図12】 実施例2−2に係る無線電話装置A4の概
略構成を示すブロック図。
【図13】 上記無線電話装置A4による自動発呼手順
の一例を示すフローチャート。
【図14】 ニューラルネットワークを用いた接続時間
予測の説明図。
【符号の説明】
1…電話機 2…データ通信制御部(通信制御手段の一部を構成) 3…アプリケーション 4…電界強度検出部(電界強度検出手段) 5…基地局ID検出部(基地局ID取得手段) 6,6a…移動状態推定部(移動状態推定手段) 7…接続時間予測部(統計量算出手段及び接続時間予測
手段) 8,8a…リンク判定部(通信制御手段の一部を構成)
フロントページの続き (72)発明者 福島 高司 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所 神戸総合技術研 究所内 (72)発明者 楢崎 博司 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所 神戸総合技術研 究所内 (72)発明者 田村 直樹 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所 神戸総合技術研 究所内 (72)発明者 近藤 靖 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 加藤 文彦 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−154856(JP,A) 特開 平9−326750(JP,A) 特開 平9−51571(JP,A) 特開 平9−200827(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38 H04L 12/00 - 12/66 H04M 1/72 H04M 11/00 - 11/10

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局を介して無線によりデータ通信を
    行う無線電話装置において 上記基地局から送出される制御信号の電界強度を検出す
    る電界強度検出手段と, 所定時間内に上記電界強度検出手段で検出された上記電
    界強度より所定の統計量を求める統計量算出手段と, 上記基地局と接続した場合に,上記統計量算出手段で得
    られた上記統計量に基づいて,その接続状態を維持しう
    る時間を予測する接続時間予測手段を具備してなること
    を特徴とする無線電話装置。
  2. 【請求項2】 上記接続時間予測手段で予測された接続
    時間に基づいて通信状態を制御する通信制御手段を具備
    してなる請求項1に記載の無線電話装置。
  3. 【請求項3】 上記通信制御手段が,所定の送信データ
    の送信に必要な時間が上記接続時間予測手段で予測され
    た接続時間以下である場合に上記基地局との接続を行う
    請求項2に記載の無線電話装置
  4. 【請求項4】 上記所定の統計量として分散及び平均を
    用いる請求項1〜3のいずれかに記載の無線電話装置。
  5. 【請求項5】 上記接続時間予測手段が,上記統計量算
    出手段で得られた上記統計量を,予めされたテーブルに
    適用することによって上記接続時間を予測する請求項
    〜4のいずれかに記載の無線電話装置。
  6. 【請求項6】 上記接続時間予測手段が,上記統計量算
    出手段で得られた上記統計量を入力層とし,接続時間を
    出力層とするニューラルネットワークによって上記接続
    時間を予測する請求項1〜4のいずれかに記載の無線電
    話装置
  7. 【請求項7】 上記統計量算出手段で得られた上記統計
    量に基づいて,当該無線電話装置の移動状態を推定する
    移動状態推定手段を具備し, 上記接続時間予測手段が,上記移動状態推定手段で推定
    された移動状態に基づいて接続時間を予測する請求項1
    〜6のいずれかに記載の無線電話装置。
  8. 【請求項8】 上記所定の統計量として分散及び平均を
    用いる請求項7に記載の無線電話装置。
  9. 【請求項9】 上記移動状態推定手段が,上記統計量算
    出手段で得られた上記統計量を,予め上記移動状態に応
    じて設定されたテーブルに適用することによって上記移
    動状態を推定する請求項7又は8に記載の無線電話装
    置。
  10. 【請求項10】 上記移動状態推定手段が,上記統計量
    算出手段で得られた上記統計量を入力層とし,接続時間
    を出力層とするニューラルネットワークによって上記移
    動状態を推定する請求項7又は8に記載の無線電話装
    置。
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