JP2003259412A - 移動通信制御装置 - Google Patents

移動通信制御装置

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JP2003259412A
JP2003259412A JP2002050204A JP2002050204A JP2003259412A JP 2003259412 A JP2003259412 A JP 2003259412A JP 2002050204 A JP2002050204 A JP 2002050204A JP 2002050204 A JP2002050204 A JP 2002050204A JP 2003259412 A JP2003259412 A JP 2003259412A
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JP2002050204A
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Natsuko Ono
夏子 小野
Toru Kimura
徹 木村
Teruya Fujii
輝也 藤井
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Original Assignee
Japan Telecom Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着信呼出制御や位置登録制御を行う際にトラ
フィックを効率的に低減する。 【解決手段】 移動端末が在圏している位置登録エリア
を、着信呼び出し時に位置登録情報DB26から呼び出
した移動端末の速度および前回登録時からの経過時間に
応じた大きさの小エリアに分割する。そして、分割した
複数の小エリアの呼び出し順序を移動端末の速度および
前回登録時からの経過時間に応じて決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動体通信システム
において位置登録制御や着信呼出制御を行う移動通信制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車電話システムや携帯電話システム
などの移動体通信システムにおいては、移動端末に着信
があった際に着信呼出を行うために、移動端末の位置登
録を行うようにしている。移動端末の位置登録情報は、
移動通信制御装置における位置登録制御手段の制御の基
で管理情報記憶手段に格納される。そして、移動端末へ
の着信があった際に、移動通信制御装置における着信呼
出制御手段が管理情報記憶手段を参照して、着信があっ
た移動端末の位置登録エリアを検出し、検出された位置
登録エリア内の基地局が着信呼び出しを行うように制御
する。これにより、位置登録エリア内に在圏して着信呼
び出しされる移動端末が着呼信号を受信するようにな
り、その移動端末において着信メロディ等により着信通
知がユーザに報知されるようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】位置登録エリアは、一
般に1つ以上のセルから構成されている。例えば図20
に示すように位置登録エリア100,位置登録エリア1
01,位置登録エリア102とされている場合におい
て、位置登録エリア100は4つのセル201,セル2
02,セル203,セル204から構成され、他の位置
登録エリアも同様に構成される。各セル毎に基地局(B
S)が備えられており、例えば、位置登録エリア100
における4つのセル201,セル202,セル203,
セル204には、それぞれ基地局(BS)301,基地
局(BS)302,基地局(BS)303,基地局(B
S)304が設けられている。従来、移動端末の着信呼
出を行う際には、その位置登録エリアに属する全ての基
地局が移動端末への着信呼出を一斉に行うよう着信呼出
制御手段により制御されている。例えば、位置登録エリ
ア100に在圏する移動端末への着信呼出を行う際に
は、図20に示すようにBS301,BS302,BS
303,BS304から着信呼出の電波が一斉に送信さ
れるように制御されることになる。
【0004】ところで、移動端末が隣接する位置登録エ
リア内に移動した場合は、新たな位置登録エリアに在圏
することの位置登録を行うようにしている。すなわち、
例えば位置登録エリア100に在圏していた移動端末が
位置登録エリア101あるいは位置登録エリア102ま
で移動した際には、移動端末は位置登録要求信号を発信
する。この位置登録要求信号は在圏する基地局により受
信されて、位置登録制御手段の制御の基でその基地局が
属する位置登録エリアに位置登録される。この場合、移
動端末の位置登録情報は管理情報記憶手段に記憶され、
位置登録された際に、基地局は確認応答を移動端末に送
信するようになる。
【0005】従来、位置登録エリアの大きさはあらかじ
め定められた大きさに固定されている。この場合、図2
1に示すように位置登録エリアが2つのセルから構成さ
れるように設定されている場合は、各位置登録エリアに
属する基地局数がそれぞれ2つづつとなる。このよう
に、小さな位置登録エリア100〜位置登録エリア10
3とされた場合は、属する基地局数が少なくなることか
ら、位置登録エリア内の全ての基地局が送信する着信呼
出のためのトラフィックは減少する。すなわち、図21
に示すように移動端末が位置登録エリア100に在圏し
ている場合は、BS301とBS302だけが着信呼出
の送信を行うようになる。しかし、移動端末が小さな位
置登録エリア外に頻繁に移動する割合が増加するように
なり、そのため、位置登録が頻繁に行われるようにな
る。このため、位置登録要求を受けた基地局が送信する
確認応答の回数は増加するようになる。
【0006】また、図22に示すように位置登録エリア
が6つのセルから構成されるよう設定されている場合
は、各位置登録エリアに属する基地局数がそれぞれ6つ
づつとなる。このように、大きな位置登録エリア10
0、位置登録エリア101とされた場合は、属する基地
局数が増加することから、位置登録エリア内の全ての基
地局が送信する着信呼出のためのトラフィックが増加す
るようになる。すなわち、図22に示すように移動端末
が位置登録エリア100に在圏している場合は、BS3
01〜BS306の6つの基地局が同時に着信呼出の送
信を一斉に行うようになる。ただし、移動端末が位置登
録エリア外に移動する割合が減少するため、位置登録要
求を受けた基地局が送信する確認応答の回数は減少す
る。
【0007】なお、移動端末が位置登録エリア外に移動
する割合は、移動端末の速度によっても変化するように
なると共に、着信呼出の回数は移動端末の着信頻度に応
じた回数となる。そこで、位置登録エリアの大きさを移
動端末の移動速度と単位時間当たりの着信頻度に応じて
動的に決定することが提案されている(渡辺有吾外2名
「モビリティ/トラフィックアダプティブロケーショ
ン制御」信学技報 MoMuC2001-28(2001-07)社団法人電
子情報通信学会)。ところで、着信頻度を一定とした際
の位置登録エリア内の基地局数Ncに対する基地局が送
信する総送信回数Ntを演算した結果を図23に示す。
図23では、移動端末の移動速度Vが、1m/s、5m
/s、10m/s、20m/s、30m/s、50m/
sの6通り示されており、それぞれの速度において位置
登録エリア内の基地局数の最適値が存在していることが
わかる。上記提案では、図23に示すようにそれぞれの
速度において位置登録エリア内の基地局数の最適値(す
なわち最適な位置登録エリアの大きさ)が存在している
ことを前提として、位置登録エリアの大きさを移動端末
の移動速度と単位時間当たりの着信頻度に応じて動的に
決定しようとするものである。これにより、ロケーショ
ン制御トラフィックの増大を防止することができる。
【0008】しかしながら、この提案された方法におけ
る速度測定方法では、ある一定時間内に測定された速度
を利用しているため、一時的にそのような測定結果が出
ているのか、その時間帯は実際にその速度で移動を続け
ているかということまでは分からない。このため、最適
な位置登録エリアが設定されていないおそれがあるとい
う問題点があった。さらに、動的に決定された位置登録
エリアに属する基地局は、着信呼出する際に一斉に着信
呼出を行うことから、位置登録エリアを動的に決定する
ことに基づくトラフィックの減少は奏せられるものの、
それ以上トラフィックを減少することができなかった。
【0009】また、位置登録時に在圏する一斉呼出ゾー
ンと、該ゾーンに隣接する他の一斉呼出ゾーンとを包含
するゾーンを一斉呼び出し用の位置登録有効範囲とし
て、着信呼出を行う際には位置登録有効範囲の一斉呼び
出しゾーン毎に順次行う発明が提案(特開平6−327
048号公報参照)されている。これによれば、一斉呼
び出しに要するトラフィック量を軽減することができ
る。位置登録有効範囲内の一斉呼び出しゾーンの呼び出
し順序は、位置登録が行われた無線ゾーンに対してどの
一斉呼び出しゾーンで移動機からの着呼応答があったか
の統計を取り、統計量の多い順に呼び出し順位を決定し
ている。しかしながら、この提案された方法では、一斉
呼び出しゾーンの呼び出し順序は位置登録が行われた無
線ゾーンに対してどの一斉呼び出しゾーンで移動機から
の着呼応答があったかという統計から決められている。
これでは、過去の統計のない位置登録有効範囲では対応
することができないという問題点が生じるようになる。
また、移動機ごとに移動特性等が異なるにもかかわら
ず、位置登録有効範囲に在圏する移動機すべてに画一的
な着信呼出制御が行われるため、効率的な着信呼出制御
が行われないという問題点があった。
【0010】そこで、本発明は、着信呼出制御や位置登
録制御を行う際にトラフィックを効率的に低減すること
ができる移動通信制御装置を提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の移動通信制御装置は、移動通信における着
信呼出制御を少なくとも行う移動通信制御装置であっ
て、移動端末における位置登録情報更新時毎に、その移
動端末における在圏情報と移動特性情報とを含む移動端
末毎の位置登録情報を少なくとも記録して管理する管理
情報記憶手段と、移動端末に対する着信呼び出し要求が
あった場合に、前記管理情報記憶手段に記憶されている
当該移動端末に関する前記位置登録情報を参照して、移
動端末が在圏している位置登録エリアを複数の呼び出し
エリアに分割し、当該呼び出しエリア毎に順次着信呼出
を行うように制御する着信呼出制御手段とを少なくとも
備え、該着信呼出制御手段は、少なくとも前記位置登録
情報における移動特性情報、および、位置登録情報更新
時から着信呼び出し要求時までの経過時間に基づいて前
記呼び出しエリアの大きさを決定することにより、前記
位置登録エリアを複数の呼び出しエリアに分割するよう
にしている。
【0012】また、上記本発明の移動通信制御装置にお
いて、前記着信呼出制御手段は、前記複数の呼び出しエ
リアの呼び出し順序も決定するようにされており、前記
着信呼出制御手段は、前記位置登録情報における在圏情
報と移動特性情報、および、位置登録情報更新時から着
信呼び出し要求時までの経過時間に基づいて移動端末が
在圏する前記呼び出しエリアを推定し、その推定に基づ
いて前記複数の呼び出しエリアの呼び出し順序を決定す
るようにしてもよい。
【0013】さらに、上記本発明の移動通信制御装置に
おいて、前記管理情報記憶手段には、前記管理情報記憶
手段に蓄積されている過去の複数の位置登録情報を統計
的処理することにより得られた移動端末毎の各時間帯に
おける移動特性情報を少なくとも含む行動パターン情報
が格納されており、移動端末に対する着信呼び出し要求
があった場合に、前記着信呼出制御手段が、当該移動端
末に関する前記行動パターン情報と、前記管理情報記憶
手段に記憶されている当該移動端末に関する前記位置登
録情報とを比較し、比較結果がほぼ一致する定常状態の
場合は、前記呼び出しエリアを前記行動パターン情報に
基づいた呼び出しエリアとし、比較結果が一致しない非
定常状態の場合は、前記管理情報記憶手段に記憶されて
いる在圏情報および移動特性情報に基づいて前記呼び出
しエリアを決定するようにしてもよい。
【0014】さらにまた、上記本発明の移動通信制御装
置において、前記管理情報記憶手段には、前記管理情報
記憶手段に蓄積されている過去の複数の位置登録情報に
おける定常状態の情報を統計的処理することにより得ら
れた移動端末毎の各時間帯における呼び出しパターン情
報が格納されており、移動端末に対する呼び出し要求が
あった場合に、前記定常状態と判断された場合は、前記
呼び出しパターン情報とおりの呼び出しエリアとすると
共に、前記呼び出しパターン情報の優先順位の順序で前
記呼び出しエリアの呼び出し順序を決定するようにして
もよい。
【0015】次に、上記目的を達成することのできる本
発明の他の移動通信制御装置は、移動通信における位置
登録制御を少なくとも行う移動通信制御装置であって、
移動端末における位置登録情報更新時に、その移動端末
における在圏情報と移動特性情報とを含む移動端末毎の
位置登録情報を記録して管理すると共に、過去の複数の
前記位置登録情報を統計的処理することにより得られた
移動端末毎の各時間帯における移動特性情報を少なくと
も含む行動パターン情報が格納されている管理情報記憶
手段と、移動端末から位置登録要求があった場合に、前
記位置登録制御手段が、当該移動端末における前記行動
パターン情報と、前記管理情報記憶手段に記憶されてい
る当該移動端末に関する前記位置登録情報とを比較し、
比較結果がほぼ一致する定常状態の場合は、前記行動パ
ターン情報に基づいて位置登録エリアを決定し、比較結
果が一致しない非定常状態の場合は、前記管理情報記憶
手段に記憶されている当該移動端末に関する移動特性情
報に基づいて位置登録エリアを決定するようにしてい
る。
【0016】さらに、上記目的を達成することのできる
本発明のさらに他の移動通信制御装置は、移動通信にお
ける位置登録制御を少なくとも行う移動通信制御装置で
あって、移動端末における位置登録情報更新時に、その
移動端末における着信回数情報と移動特性情報とを含む
移動端末毎の位置登録情報を記録して管理すると共に、
過去の複数の前記位置登録情報を統計的処理することに
より得られた移動端末毎の各時間帯における移動特性情
報を含む行動パターン情報と、移動端末毎の各時間帯に
おける着信回数が格納されている着信パターン情報とが
少なくとも記憶されている管理情報記憶手段と、移動端
末から位置登録要求があった場合に、前記位置登録制御
手段が、当該移動端末に関する前記行動パターン情報お
よび前記着信パターン情報と、前記管理情報記憶手段に
記憶されている当該移動端末に関する前記位置登録情報
および前記着信回数情報とを比較し、比較結果がほぼ一
致する定常状態の場合は、前記行動パターン情報に基づ
いて位置登録エリアを決定し、比較結果が一致しない非
定常状態の場合は、前記管理情報記憶手段に記憶されて
いる当該移動端末に関する移動特性情報および着信回数
情報に基づいて位置登録エリアを決定するようにしてい
る。
【0017】このような本発明によれば、移動端末にお
ける位置登録情報を参照することにより、位置登録エリ
アを動的に分割して呼び出しエリアを作成し、呼び出し
エリア毎に順次着信呼出を行うようにしている。このよ
うに、在圏情報や移動速度等の移動特性情報が含まれて
いる位置登録情報に適した大きさの呼び出しエリアに分
割するようにしたので、最適な大きさの呼び出しエリア
とすることができる。そして、移動速度等の移動特性情
報、および、位置登録時から着信呼び出し要求時までの
経過時間に基づいて前記呼び出しエリアを推定すること
により、着信時に在圏する確率が高い呼び出しエリア順
に呼び出すことを可能とすることができる。このため、
着信呼出要求があった際に、制御トラヒックを軽減する
ことができるようになる。
【0018】また、着信呼出要求があった際の移動端末
が、過去の複数の位置登録情報を統計的処理することに
より得られた移動端末毎の各時間帯における移動特性情
報を含む行動パターン情報に一致するよう行動している
場合は、行動パターン情報で定まる呼び出しエリアとす
ることにより、着信時に在圏する確率が高い呼び出しエ
リアとすることができるようになる。この際に、優先順
位が付された移動端末毎の各時間帯における呼び出しパ
ターン情報を用いて、呼び出しパターン情報の優先順位
の順序で呼び出しエリアの呼び出し順序を決定するよう
にしてもよい。これにより、着信呼出要求があった際
に、極力制御トラヒックを軽減することができるように
なる。
【0019】さらに、本発明は、位置登録要求があった
際の移動端末が、行動パターン情報に一致するよう行動
している場合は、行動パターン情報に基づく大きさの位
置登録エリアとし、一致しない場合はその際に測定され
た移動特性情報に基づいて位置登録エリアの大きさや場
所を動的に決定するようにしている。これにより、移動
特性が異なる移動端末毎に制御トラヒックを軽減するこ
とのできる最適の位置登録エリアの大きさに設定するこ
とができる。このように、本発明は、制御トラヒックを
軽減することのできる位置登録制御を行うことができる
と共に、制御トラヒックを軽減することのできる着信呼
出制御を行うことができるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の移動通信制
御装置を適用した移動通信網の構成を図1に示す。図1
に示す移動通信網1において、移動端末が在圏する位置
登録エリアE1,E2,・・・が複数設けられている。
これらの位置登録エリアE1,E2,・・・は、それぞ
れ複数の呼び出しエリアから構成されている。例えば、
位置登録エリアE1は、呼び出しエリアSE11,SE
12,SE13から構成され、位置登録エリアE2は、
呼び出しエリアSE21,SE22,・・・,SE23
から構成されている。さらに、呼び出しエリアは1つ以
上のセルから構成されており、セルにはそれぞれ基地局
(BS)が設けられている。
【0021】本発明にかかる移動通信網1においては、
位置登録エリアE1,E2,・・・の大きさを移動端末
の移動速度等に応じて後述するようにして動的に決定し
ている。また、各位置登録エリアE1,E2,・・・に
おける呼び出しエリアの大きさを移動端末の移動ベクト
ルの大きさや前回位置登録時からの経過時間に応じて決
定すると共に、その呼び出し順序を後述するように決定
している。これらの構成は、本発明において特徴的な構
成とされている。
【0022】各基地局は無線ネットワークを構成してお
り、そのセル内に在圏する移動端末と無線により通信を
行うようにされている。基地局は基地局制御装置(MS
C:Mobile Switching Center)11,12,13に所
定台数づつ収容されている。基地局制御装置11,1
2,13は収容するそれぞれの基地局を制御する制御装
置であり、関門交換局(GMSC:Gateway Mobile Swi
tching Center)14との間に位置する中継交換局とさ
れている。関門交換局14は、異なる種類の網を接続す
る際にプロトコル変換を行うゲートウェイ装置を備えて
おり、コア・ネットワークと固定電話網や他の移動通信
網、インターネットとを接続する交換局とされている。
この関門交換局14には、本発明にかかる移動通信制御
装置2が接続されている。
【0023】移動通信制御装置2には、着信呼び出し・
位置登録制御機能部20、位置登録エリア決定機能部2
1、呼び出し小エリア/呼び出し順序決定機能部22、
方向速度検出機能部23、着信回数検出機能部24の機
能手段と、呼び出しパターンDB25、位置登録情報D
B26、行動パターンDB27、着信パターンDB2
8、位置登録管理DB29、網トポロジーDB30のデ
ータベースとが設けられている。
【0024】ここで、移動通信制御装置2に設けられて
いる上記各データベースについて説明する。位置登録情
報DB26は、図3に示すように、位置登録、受信(着
信)、送信の通信の種別と、その際に移動端末が在圏し
ている基地局番号および基地局座標と、登録時の時刻
と、移動端末の移動速度ベクトルで表した速度と、その
際の有効速度と、定常/非定常の状態のパラメータから
構成されている。位置登録情報DB26は移動端末毎に
用意されている。基地局番号は、図2に示すように移動
通信網1における全ての基地局に1から順次割り当てら
れている番号であり、この基地局番号によりいずれの基
地局かが特定されている。そして、着信呼び出し要求が
あった際の着信呼出制御を行う時や位置登録制御を行う
際、あるいは、送信要求の制御を行う際に新たな位置登
録情報が得られて位置登録情報DB26に追記される。
すなわち、着信呼出制御や位置登録制御、送信要求の制
御を行う際に通信の種別、要求した移動端末の基地局番
号、時刻の各情報が新たに得られ、その基地局番号情報
から網トポロジーDB30を参照して基地局座標を獲得
する。
【0025】さらに、得られた基地局座標と前回登録さ
れた基地局座標、および、今回の時刻情報と前回の時刻
情報とから方向速度検出機能部23により速度を演算す
る。なお、速度は速さと方向を表す速度ベクトルとされ
ている。さらにまた、着信呼出要求があった際の呼び出
しエリアとされる小エリア呼び出し順序決定の時に、前
回位置登録情報更新時の速度が必要になるので、そのと
きのために方向速度検出機能部23により算出された速
度と、行動パターンDB27から得られる速度のうちか
ら有効速度を選択する。この場合、定常状態の場合は行
動パターンDB27から得られる速度が選択され、非定
常状態の場合は方向速度検出機能部23により算出され
た速度が選択される。定常/非定常の判断は後述する。
このようにして得られた位置登録情報の各パラメータ
が、着信呼出制御や位置登録制御、送信要求の制御を行
う毎に、位置登録情報DB26に追記されるようにな
る。なお、あらかじめ決められた一定時間ごとに各移動
端末の位置登録情報を収集して位置登録情報DB26に
追記するようにしてもよい。このようにすると、移動の
ほとんどない移動端末に対しても、在圏位置等を把握す
ることができ、その後に移動端末がどこに位置している
かを推測する精度を高めることができる。
【0026】行動パターンDB27は、位置登録情報D
B26の過去の位置登録情報の統計的処理を行うことに
より得られた、移動端末毎の行動パターンのデータベー
スとされている。なお、位置登録情報DB26の時刻情
報には曜日情報も含まれている。行動パターンDB27
は、図4(a)に示すように1日を細分化した各時間帯
において通過したり在圏する基地局が、曜日別に基地局
番号で示されている。これは、移動端末の行動パターン
は、時間帯、曜日によって異なる傾向になると考えられる
と共に、それぞれの移動端末は、高速で移動する時間帯
や、ほとんど移動がない時間帯があると考えられるから
である。
【0027】例えば、図4(a)に示す行動パターンの
移動端末では、その速度ベクトルのパターンが、月曜日
から金曜日の9時から10時は(2,2)とされ、その
パターンの時在圏する基地局番号は1〜10の間のいず
れかであることを示す。この基地局番号の順序は、定常
状態において移動する際に通過する基地局の番号を通過
順に表している。このため、行動パターンDB27にお
ける行動パターンに合致する時は、この基地局番号にそ
って位置登録エリアを決定すればよいことになる。ま
た、この行動パターンDB27の速度情報および基地局
番号情報と、今回得られた速度(ベクトル)情報と基地
局番号情報とを比較した際に、一致していれば行動パタ
ーン通りに行動していることから速度は定常状態と判断
され、一致していなければ非定常状態と判断することが
できる。この行動パターンDB27は移動端末毎に用意
されており、その更新は所定期間毎に行われる。なお、
速度ベクトル(2,2)とは、基地局座標を示す座標に
おいて単位時間当たりx方向に「2単位」、y方向に
「2単位」移動することを意味している。この場合の
「単位」は、予め任意に定められた距離単位とされてい
る。
【0028】着信パターンDB28は、位置登録情報D
B26の過去の位置登録情報の統計的処理を行うことに
より得られた、移動端末毎の着信パターンのデータベー
スとされている。すなわち、定常状態における着信パタ
ーンとされている。着信パターンDB28は、図4
(b)に示すように1日を細分化した各時間帯における
着信回数情報とされている。これは、時間帯、曜日によ
って着信パターンが異なる傾向になると考えられると共
に、それぞれの移動端末毎に、着信の多い時間帯、ほと
んど無い時間帯があると考えられるからである。このこ
とから、1時間当たりの着信回数を示す着信パターンが
曜日別に示されている。例えば、図4(b)に示す移動
端末では、月曜日から金曜日の9時〜10時の間は3回
とされ、10時〜11時の間は2回とされている。この
着信パターンDB28は移動端末毎に用意されており、
その更新は所定期間毎に行われる。
【0029】次に、位置登録管理DB29は、図5に示
すように移動端末毎の位置登録エリア内の基地局を保持
しているデータベースとされている。例えば、図2に示
すような場合は、移動端末Aの位置登録エリアは基地局
番号1,2,3,4,9,10,11,12,17,1
8,19,20の基地局からなるエリアとされるので、
位置登録管理DB29におけるユーザAの基地局番号は
上記番号1,2,3,4,9,10,11,12,1
7,18,19,20とされる。同様に、移動端末Bの
位置登録エリアは基地局番号7,8,15,16の基地
局からなるエリアとされるので、ユーザBの基地局番号
は上記番号7,8,15,16とされる。さらに、移動
端末Cの位置登録エリアは基地局番号10の基地局から
なるエリアとされるので、ユーザCの基地局番号は上記
番号10とされる。このような位置登録エリアは、位置
登録要求があった際に位置登録エリア決定機能部21に
より決定される。
【0030】次に、網トポロジーDB30は移動通信網
1における全ての基地局の基地局番号とその基地局座標
とを対比して保持する図6に示すようなデータベースと
されている。また、呼び出し小エリア/呼び出し順序決
定機能部22には着信呼出の呼び出しエリアである小エ
リアの数を決定するための図7に示すような小エリア数
決定テーブルが内蔵されている。この小エリア数決定テ
ーブルは、1回に呼び出す基地局の個数のランクを前回
位置登録からの経過時間と移動速度から求めるテーブル
とされている。例えば、前回位置登録からの経過時間が
0〜10秒であり、移動速度が1〜2とされている場合
はランク1(Rank1)とされ、ランク1で定められてい
る数の基地局からなる呼び出しエリアとされる。また、
前回位置登録からの経過時間が3分〜7分とされ、移動
速度が5〜7とされている場合はランク5(Rank5)と
され、ランク5で定められている数の基地局からなる呼
び出しエリアとされる。ランクに対する基地局数は、例
えば、ランク1では基地局数が1とされ、ランク5では
基地局数が5とされ、ランクが高いほど基地局数が増加
するようにされている。
【0031】次に、呼び出しパターンDB25は、行動
パターンDB27の情報に基づいて作成されたデータベ
ースである。この呼び出しパターンDB25は、移動端
末の移動速度および着信回数が定常状態の時の呼び出し
エリア、および、その呼び出し順序のパターンを保持す
る移動端末ごとに用意されたデータベースとされてい
る。そして、呼び出しパターンDB25には、図8に示
すように曜日が定められた時間帯毎に、優先順位順の呼
び出しパターンが保持されている。例えば、着信呼出要
求があった際に移動端末の移動速度および着信回数が定
常状態にあると判断された場合は、その着信呼出要求が
月曜日の9時半であったとすると、1回目の着信呼出は
基地局番号1,2,3の基地局において実行され、移動
端末からの応答がない場合は2回目の着信呼出が基地局
番号4,5,6の基地局において実行される。この着信
呼出は移動端末が応答するまで、呼び出しパターンDB
25のパターンに沿って行われる。
【0032】次に、着信呼び出し要求があった際の着信
呼出制御を行う時や位置登録制御を行う際、あるいは、
送信要求の制御を行う際の位置登録情報DB26への各
種情報の書き込みフローを図9に示す。図9において、
移動通信網1から位置登録要求や送信要求があった際に
は、着信呼び出し・位置登録制御機能部20の制御によ
り、位置登録情報DB26に着信、送信あるいは位置登
録の通信の種別情報、移動端末が在圏している基地局の
基地局番号、網トポロジーDB30より得られる移動端
末が在圏している基地局の基地局座標、および、要求が
あった際の時刻情報が書き込まれる。また、要求時にお
いて方向速度検出機能部23において計算された速度が
位置登録情報DB26に移動端末の速度として書き込ま
れる。さらに、方向速度検出機能部23において算出さ
れた速度情報と要求時に移動端末が在圏する基地局番号
と、行動パターンDB27における要求時の曜日と時間
帯に対応して読み出された速度情報と基地局番号とが一
致するか否かを方向速度検出機能部23においてある閾
値を用いることにより判断している。
【0033】ここで、一致すると判断された場合は定常
状態となり、位置登録情報DB26に定常状態と書き込
まれるとともに、行動パターンDB27より読み出され
た速度情報が有効速度情報として位置登録情報DB26
に書き込まれる。また、不一致と判断された場合は非定
常状態となり、位置登録情報DB26に非定常状態と書
き込まれるとともに、方向速度検出機能部23により算
出された速度情報が有効速度情報として位置登録情報D
B26に書き込まれる。なお、方向速度検出機能部23
における速度情報は、移動した基地局座標の差分を前回
登録時から要求時までの経過時間で除算して算出するこ
とに代えて、位置登録情報DB26においてある一定期
間さかのぼり、その期間における速度情報を平均化し速
度を求めることにより、要求時の時刻の速度情報を導出
するようにしてもよい。また、速度を平均化する手法と
して、直近の過去程大きな重み付けを速度情報に行な
い、遠くの過去ほど及ぼす影響を少なくするように速度
情報に小さな重み付けして測定速度を算出するようにし
てもよい。なお、着信呼出要求があった際には移動端末
が在圏している基地局は不明であるので、着信呼び出し
をした結果移動端末が応答した際に、上記した各パラメ
ータを獲得して位置登録情報DB26への書き込みが行
われる。
【0034】次に、着信呼び出し要求があった際に行わ
れる着信呼出制御処理のフローを図10および図11に
示す。GMSC14が着信呼び出し要求を受け取ると、
着信呼び出し・位置登録制御機能部20は、呼び出し小
エリア/呼び出し順序決定機能部22において、呼び出
しエリアである小エリアの大きさを決定させ、この決定
された小エリアの大きさで位置登録エリアを複数に分割
させる。この位置登録エリアは着信呼び出しされる移動
端末が在圏している位置登録エリアとされている。さら
に、着信呼び出しされる移動端末が在圏しているであろ
う分割された小エリアのいずれかを推定させることによ
り、分割された複数の小エリア(呼び出しエリア)の呼
び出し順序を決定させる。次いで、着信呼び出し・位置
登録制御機能部20は、分割された呼び出しエリアに属
する基地局が決定された呼び出し順序で着信呼び出しを
行うように制御する。
【0035】すなわち、呼び出し小エリア/呼び出し順
序決定機能部22は着信呼び出し・位置登録制御機能部
20の指示により、図10および図11に示すように位
置登録情報DB26から、着信呼び出しされる移動端末
に関して前回更新された位置登録情報における基地局情
報(基地局番号および基地局座標)と、前回位置登録情
報が更新された時からの経過時間情報、有効速度情報、
および、定常/非定常の状態を読み出す。また、行動パ
ターンDB27から着信呼び出しされる移動端末に関す
る行動パターン情報を読み出すと共に、位置登録管理D
B29から着信呼び出しされる移動端末が在圏している
位置登録エリアに属する基地局番号を読み出す。さら
に、網トポロジーDB30から得られる網トポロジー情
報により着信呼び出しされる移動端末が在圏している位
置登録エリアにおける基地局の配置情報を読み出す。さ
らにまた、呼び出しパターンDB25から着信呼び出し
される移動端末に関する呼び出しパターン情報を読み出
す。
【0036】そして、呼び出し小エリア/呼び出し順序
決定機能部22における小エリア数決定部42は、着信
呼び出しされる移動端末の前回登録された有効速度情報
と前回位置登録情報更新時からの経過時間とにより、図
7に示す小エリア数決定テーブル41を参照して在圏す
る位置登録エリアを分割して基地局を何個ずつ呼び出す
かのランクを決定する。この1回に呼び出す基地局の個
数のランクと位置登録管理DB29から得られる位置登
録エリア情報から、位置登録エリアを分割する小エリア
数を決定する。次いで、小エリアおよび呼び出し順序決
定部43において、決定された小エリア数と、位置登録
管理DB29から得られる位置登録エリア情報、網トポ
ロジーDB30から得られる網トポロジー情報により在
圏する位置登録エリアを小エリアに分割する分割態様を
決定する。例えば、決定されたランクにより基地局数が
「4」とされた場合の分割態様の一例は図16に示すよ
うになる。図16には、移動端末MSが在圏する位置登
録エリアEは16の基地局が属する大きさとされてお
り、a1,a2,a3,a4の4つのセル(それぞれ基
地局を含む)からなる4つの小エリア(呼び出しエリ
ア)に分割される。なお、位置登録エリアの分割態様と
しては、基地局数に応じてあらかじめ固定的に位置登録
エリア内を小エリアに分割する基地局数毎の分割態様を
用意しておき、決定された基地局数の分割態様を選択す
る方法と、小エリアに属する基地局数に応じて小エリア
を動的に設定する方法とがある。
【0037】位置登録エリアの分割態様が決定された
ら、分割されて生成された小エリア(呼び出しエリア)
の呼び出し順序が決定される。呼び出し順序としては、
図16に示すように分割された小エリア(呼び出しエリ
ア)a1,a2,a3,a4を移動端末MSが応答する
まで順次呼び出していく順次呼び出し順序とすることが
できる。また、図17に示すように位置登録情報DB2
6を参照し、前回位置登録された基地局情報と前回位置
登録時からの経過時間と移動端末MSの有効速度(方
向)情報とから着信時に、どの小エリアa1,a2,a
3,a4にいるかの確率の計算およびその推定経路Va
を算出する。そして、この確率の高い順と推定経路Va
とから、小エリア(呼び出しエリア)の呼び出し順序を
決定する。この決定に従い位置登録エリアE内の小エリ
アa1,a2,a3,a4を移動端末MSが応答するま
で順次呼び出していく呼び出し順序としてもよい。
【0038】次に、呼び出し小エリア/呼び出し順序決
定機能部22が実行する定常状態か非定常状態かを考慮
した呼び出し順序決定処理のフローチャートを図12に
示す。着信呼び出し要求があった際の着信呼び出し・位
置登録制御機能部20の指示を呼び出し小エリア/呼び
出し順序決定機能部22が受けると、呼び出し順序決定
処理がスタートされ、ステップS10にて位置登録情報
DB26から着信呼び出しされる移動端末における定常
/非定常の状態情報が読み出されて、速度情報が定常状
態か非定常状態かが判断される。ここで、定常状態と判
断されると、ステップS11に進み着信パターンDB2
8から着信呼び出しされる移動端末における着信パター
ンが読み出されて、着信回数が定常状態か非定常状態か
が判断される。この場合、位置登録情報DB26におい
てある一定時間さかのぼった過去の種別が受信(着信)
Rとされた着信回数の重み付け平均を取ることにより、
位置登録要求があった時刻の着信回数を導出し、着信パ
ターンDB28から読み出された着信パターンにおける
現在時刻に該当する着信回数との一致を閾値を考慮した
上で判断する。ここで、一致すると判断されて着信回数
が定常と判断された場合は着信呼び出しされる移動端末
は行動パターン通りの行動をしているものと推測される
ことから、ステップS12にて、呼び出しパターンDB
25から読み出された着信呼び出しされる移動端末にお
ける現在時刻に該当する呼び出しパターンの順序で着信
呼び出しされるようになる。
【0039】また、ステップS11にて着信パターン回
数が非定常状態と判断された場合は、ステップS13に
て位置登録情報DB26から読み出された前回位置登録
された際の着信呼び出しされる移動端末の有効速度情報
と前回位置登録情報更新時からの経過時間とにより、図
7に示す小エリア数決定テーブルを参照して在圏する位
置登録エリアにおける基地局を何個ずつ呼び出すかのラ
ンクを決定する。次いで、ステップS14にて決定され
たランクと着信呼び出しされる移動端末が在圏する位置
登録エリアのセル数(基地局数)とから呼び出しエリア
数である小エリア数を決定する。さらに、ステップS1
5にて行動パターンDB27を参照して、記録されてい
る基地局を含む周辺の小エリアの大きさが小さくなるよ
うに小エリア構成を決定する。そして、ステップS16
にて位置登録情報DB26から読み出された前回位置登
録された際の着信呼び出しされる移動端末の有効速度情
報と前回位置登録情報更新時からの経過時間とからどこ
の小エリアにいるかの確率を算出する。そして、速度が
定常状態とされていることから行動パターンDB27に
記録されている基地局情報を加味して、どこの小エリア
にいる可能性が高いかの順位付けを行ない、この順序を
小エリアの呼び出し順序とする。なお、着信呼び出しさ
れる移動端末の推定経路も算出し、この推定経路を加味
して上記確率を算出するようにしてもよい。
【0040】また、ステップS10にて速度が非定常状
態と判断されると、ステップS17に進んで位置登録情
報DB26から読み出された前回更新された位置登録情
報の着信呼び出しされる移動端末の有効速度情報と前回
位置登録情報更新時からの経過時間とにより、図7に示
す小エリア数決定テーブルを参照して読み出されたラン
クに+1ランクしたランクを基地局を何個ずつ呼び出す
かのランクとして決定する。これは、移動端末の速度が
非定常状態であって移動端末の位置を推定する確率が低
下することから、あまり小さな小エリアに分割しないよ
うにするためである。次いで、ステップS18にて決定
されたランクと着信呼び出しされる移動端末が在圏する
位置登録エリアのセル数(基地局数)とから呼び出しエ
リア数である小エリア数を決定する。さらに、ステップ
S19にて決定された小エリア数で移動端末が在圏する
位置登録エリアが均等に分割されるように小エリア構成
を決定する。そして、ステップS20にて位置登録情報
DB26から読み出された前回位置登録された際の着信
呼び出しされる移動端末の有効速度情報と前回位置登録
時からの経過時間とからどこの小エリアにいるかの確率
を算出する。そして、この確率に基づいて移動端末がど
この小エリアにいる可能性が高いかの順位付けを行な
い、この順位を小エリアの呼び出し順序とする。なお、
着信呼び出しされる移動端末の推定経路も算出し、この
推定経路を加味して上記確率を算出するようにしてもよ
い。ステップS12、ステップS16あるいはステップ
S20の処理が終了すると呼び出し順序決定処理は終了
する。
【0041】次に、呼び出し順序決定処理におけるステ
ップS14あるいはステップS18の小エリア数決定処
理のフローチャートを図13に示す。小エリア数決定処
理がスタートされると、ステップS21にて決定された
ランク数が、着信呼び出しされる移動端末が在圏する位
置登録エリアのセル数(基地局数)を超えているか否か
が判断される。ここで、ランク数がセル数を超えると判
断された場合は位置登録エリアを分割することができな
いことから、ステップS23にて位置登録エリア全体を
小エリアとするように小エリア数を「1」と決定する。
この場合は、小エリアである位置登録エリアにおける基
地局から着信呼び出しが一斉に行われる。また、ランク
数がセル数以下と判断された場合は位置登録エリアを分
割することができることから、ステップS22にて位置
登録エリアのセル数をランク数で除算することにより小
エリア数を決定する。この場合の小エリア数は商を丸め
た整数とされる。ステップS22あるいはステップS2
3の処理が終了すると小エリア決定処理は終了しリター
ンされる。
【0042】次に、位置登録要求があった際に行われる
位置登録制御処理のフローを図14に示す。GMSC1
4が位置登録要求を受け取ると、図14に示すように着
信呼び出し・位置登録制御機能部20は、位置登録エリ
ア決定機能部21において、位置登録エリアを動的に決
定させる。この場合、位置登録エリア決定機能部21
は、位置登録情報DB26、着信パターンDB26およ
び行動パターンDB27を参照して、移動端末の移動速
度や着信頻度(単位時間当たりの着信回数)に応じて位
置登録要求を行った移動端末に最適の大きさの位置登録
エリアを決定する。そして、位置登録要求を行った移動
端末の位置登録エリアの情報が、決定された位置登録エ
リア情報となるように位置登録管理DB29を更新す
る。位置登録が行われると、位置登録要求を行った移動
端末に確認応答を送信するように着信呼び出し・位置登
録制御機能部20が制御する。
【0043】ここで、位置登録エリア決定機能部21が
位置登録時に実行する位置登録エリア決定処理のフロー
チャートを図15に示す。このフローチャートを図14
のフローも参照して以下に説明する。位置登録エリア決
定機能部21が着信呼び出し・位置登録制御機能部20
から位置登録要求の指示を受け取ると、位置登録エリア
決定処理が起動されステップS30にて位置登録要求時
の速度が定常状態か非定常状態か判断される。この場
合、位置登録要求時には図9に示すフローを参照して説
明したように方向速度検出機能部23において位置登録
要求時の移動端末の速度が算出されると共に定常状態か
非定常状態かが判断され、この判断結果と判断結果に基
づく有効速度が位置登録情報DB26に書き込まれてい
る。そこで、位置登録情報DB26における位置登録要
求時に登録された定常/非定常情報をを参照することに
よりステップS30の判断を行う。ここで、速度が定常
状態と判断された場合は、ステップS31にて着信回数
が定常状態か非定常状態かが判断される。
【0044】ところで、位置登録エリア決定機能部21
が位置登録エリアを決定する際の着信回数は、着信回数
検出機能部24が算出している。すなわち、図14に示
す着信回数検出機能部24は、位置登録情報DB26に
おいてある一定時間さかのぼった過去の種別が受信(着
信)Rとされた着信回数の重み付け平均を取ることによ
り、位置登録要求があった時刻の着信回数を導出してい
る。そこで、ステップS31では着信回数検出機能部2
4が算出した着信回数と、着信パターンDB28より位
置登録要求があった時刻の着信パターンにおける着信回
数との一致を閾値を考慮した上で判断する。ここで、両
者の着信回数がほぼ一致しており着信回数が定常状態と
判断された場合はステップS32に進む。ステップS3
2では、速度および着信回数が共に定常状態とされてい
ることから呼び出しパターンDB25を参照し、呼び出
しパターンにおける全ての基地局番号を包含するエリア
を位置登録エリアとして決定する。
【0045】また、ステップS31にて両者の着信回数
が一致せず非定常状態と判断された場合は、ステップS
33に進み速度は定常状態とされていることから、行動
パターンDB27に記載されている基地局番号の基地局
だけをなるべく包含すると共に、基地局放射電波の送信
回数が最小となるような位置登録エリアを決定する。さ
らに、ステップS30にて速度が非定常状態と判断され
た場合は、ステップS34に進み着信回数と速度とから
演算を行い、最適の大きさの位置登録エリアを決定す
る。この場合の着信回数は、位置登録要求時に着信回数
検出機能部24により算出された着信回数となり、速度
は位置登録要求時に方向速度検出機能部23により算出
された速度となる。そして、ステップS34による演算
により図23に示すグラフで示されるような最適の位置
登録エリアの大きさとなる。ステップS32,ステップ
S33あるいはステップS34の処理により得られた最
適の大きさの位置登録エリア情報により、ステップS3
5にて位置登録管理DB29における位置登録要求した
移動端末の位置登録エリア情報が更新されて位置登録エ
リア決定処理は終了する。なお、ステップS33および
ステップS34において、着信回数が定常の着信回数よ
り少ない場合は定常状態に設定される位置登録エリアよ
り広い位置登録エリアが設定され、着信回数が定常の着
信回数より多い場合は定常状態に設定される位置登録エ
リアより狭い位置登録エリアが設定されるようになる。
【0046】ところで、呼び出し小エリア/呼び出し順
序決定機能部22が図18に示すフローチャートの呼び
出し順序決定処理その2を実行するようにしてもよい。
この場合において、着信呼び出し要求があった際の着信
呼び出し・位置登録制御機能部20の指示を呼び出し小
エリア/呼び出し順序決定機能部22が受けると、呼び
出し順序決定処理その2がスタートされ、ステップS4
0にて位置登録情報DB26から着信呼び出しされる移
動端末における定常/非定常の状態情報が読み出され
て、速度情報が定常状態か非定常状態かが判断される。
ここで、定常状態と判断されると、ステップS41に進
み着信パターンDB28から着信呼び出しされる移動端
末における着信パターンが読み出されて、着信回数が定
常状態か非定常状態かが判断される。この場合、位置登
録情報DB26においてある一定時間さかのぼった過去
の種別が受信(着信)Rとされた着信回数の重み付け平
均を取ることにより、位置登録要求があった時刻の着信
回数を導出し、着信パターンDB28から読み出された
着信パターンにおける現在時刻に該当する着信回数との
一致を閾値を考慮した上で判断する。ここで、一致する
と判断されて着信回数が定常と判断された場合は着信呼
び出しされる移動端末は行動パターン通りの行動をして
いるものと推測されることから、ステップS42にて、
呼び出しパターンDB25から読み出された着信呼び出
しされる移動端末における現在時刻に該当する呼び出し
パターンの順序で着信呼び出しされるようになる。
【0047】また、ステップS41にて着信パターン回
数が非定常状態と判断された場合にはステップS43に
進む。ステップS43では、着信パターン回数が非定常
状態であっても、原則的に呼び出しパターンDB25か
ら読み出された着信呼び出しされる移動端末における現
在時刻に該当する呼び出しパターンの順序で着信呼び出
しされる。しかしながら、ステップS43の処理が行わ
れるのは着信呼び出しされる移動端末の速度は定常とさ
れているものの、着信回数は非定常とされている場合で
ある。すると、前述した位置登録エリア決定処理で説明
したように、着信回数が定常の着信回数より少ない場合
は定常状態に設定される位置登録エリアより広い位置登
録エリアが設定されており、着信回数が定常の着信回数
より多い場合は定常状態に設定される位置登録エリアよ
り狭い位置登録エリアが設定されているようになる。こ
こで、呼び出しパターンDB25に登録されている基地
局は着信回数が定常状態の場合とされていることから、
着信回数が定常より少ない場合は着信呼び出しされる移
動端末の位置登録エリアにおける基地局が全て、呼び出
しパターンDB25に登録されていない場合が生じるよ
うになる。また、着信回数が定常より多い場合は、逆に
呼び出しパターンDB25に登録されている基地局が全
て、着信呼び出しされる移動端末の位置登録エリアに含
まれていない場合が生じるようになる。
【0048】そこで、ステップS43においては着信呼
び出しされる移動端末の位置登録エリアに含まれていな
い呼び出しパターンDB25に登録されている基地局が
ある場合は、これを無視して呼び出しパターンDB25
の順番どおりに呼び出すようにする。また、呼び出しパ
ターンDB25より広い位置登録エリアとされている場
合は、呼び出しパターンDB25に登録されていない位
置登録エリアの基地局番号が存在することになるため、
その基地局番号の基地局は、呼び出しパターンDB25
の順番に従い呼び出した後、最後にその基地局を呼び出
すようにする。また、ステップS40にて速度が非定常
状態と判断されると、ステップS44に進んで位置登録
情報DB26から読み出された前回位置登録された際の
着信呼び出しされる移動端末の有効速度情報と前回位置
登録時からの経過時間とから、位置登録エリア内の基地
局のそれぞれに着信呼び出しされる移動端末が存在する
可能性の確率を基地局毎に算出する。そして、この確率
に閾値を設定し閾値の範囲内の確率を有する基地局から
小エリアを決定すると共に、確率の高い順に小エリアの
呼び出し順序を決定する。ステップS42、ステップS
43あるいはステップS45の処理が終了すると呼び出
し順序決定処理その2は終了する。
【0049】ここで、上述した呼び出し順序決定処理そ
の2のステップS44およびステップS45の具体的説
明を図19に示す一例を参照して行う。この場合、呼び
出しエリア(小エリア)を決定するための閾値の範囲を
確率の高い順に次のように設定したとする。 閾値1 確率 90%以上 閾値2 確率 70〜90% 閾値3 確率 50〜70% 閾値4 確率 25〜50% 閾値5 確率 0〜25% この閾値の範囲にしたがい、上述した呼び出し順序決定
処理その2のステップS45にて呼び出しエリア(小エ
リア)を決定する。この場合、図19に示すように着信
呼び出しする移動端末の位置登録エリアが、基地局1,
2,3,4,9,10,11,12,17,18,1
9,20,25,26,27,28から構成されていた
とする。そして、各基地局における算出された確率が基
地局1の確率20%、基地局2の確率80%、基地局3
の確率85%、基地局4の確率75%、基地局9の確率
60%、基地局10の確率95%、基地局11の確率9
2%、基地局12の確率88%、基地局17の確率55
%、基地局18の確率65%、基地局19の確率67
%、基地局20の確率79%、基地局25の確率30
%、基地局26の確率45%、基地局27の確率35
%、基地局28の確率5%であったとする。
【0050】このような条件の場合は、ステップS45
においては閾値1の範囲に入る基地局10,11からな
る小エリア1、閾値2の範囲に入る基地局2,3,4,
12,20からなる小エリア2、閾値3の範囲に入る基
地局9,17,18,19からなる小エリア3、閾値4
の範囲に入る基地局25,26,27からなる小エリア
4、閾値5の範囲とされる基地局1,28からなる小エ
リア5と決定される。この場合、小エリア(呼び出しエ
リア)は閾値の範囲の基地局から構成されることから、
地理的に隣接した基地局から小エリアが構成されるとは
限らない。次いで、小エリア1〜小エリア5の呼び出し
順序を決定する。小エリア(呼び出しエリア)の呼び出
し順序は、確率の高い順、すなわち閾値の番号順とされ
ることから小エリアの番号の小さい順の呼び出し順序と
決定される。このように呼び出しエリア(小エリア)を
決定すると共に、その呼び出し順序を決定することによ
り、着信呼出を行う移動端末が在圏する確率が高い呼び
出しエリア順に呼び出すことを可能とすることができ
る。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、移動端末
における位置登録情報を参照することにより、位置登録
エリアを動的に分割して呼び出しエリアを作成し、呼び
出しエリア毎に順次着信呼出を行うようにしている。こ
のように、在圏情報や移動速度等の移動特性情報が含ま
れている位置登録情報に適した大きさの呼び出しエリア
に分割するようにしたので、最適な大きさの呼び出しエ
リアとすることができる。そして、移動速度等の移動特
性情報、および、位置登録時から着信呼び出し要求時ま
での経過時間に基づいて前記呼び出しエリアを推定する
ことにより、着信時に在圏する確率が高い呼び出しエリ
ア順に呼び出すことを可能とすることができる。このた
め、着信呼出要求があった際に、制御トラヒックを軽減
することができるようになる。
【0052】また、着信呼出要求があった際の移動端末
が、過去の複数の位置登録情報を統計的処理することに
より得られた移動端末毎の各時間帯における移動特性情
報を含む行動パターン情報に一致するよう行動している
場合は、行動パターン情報の呼び出しエリアとすること
により、着信時に在圏する確率が高い呼び出しエリアと
することができるようになる。この際に、優先順位が付
された移動端末毎の各時間帯における呼び出しパターン
情報を用いて、呼び出しパターン情報の優先順位の順序
で呼び出しエリアの呼び出し順序を決定するようにして
もよい。これにより、着信呼出要求があった際に、極力
制御トラヒックを軽減することができるようになる。
【0053】さらに、本発明は、位置登録要求があった
際の移動端末が、行動パターン情報に一致するよう行動
している場合は、行動パターン情報に基づく大きさの位
置登録エリアとし、一致しない場合はその際に測定され
た移動特性情報に基づいて位置登録エリアの大きさや場
所を動的に決定するようにしている。これにより、移動
特性が異なる移動端末毎に制御トラヒックを軽減するこ
とのできる最適の位置登録エリアの大きさに設定するこ
とができる。このように、本発明は、制御トラヒックを
軽減することのできる位置登録制御を行うことができる
と共に、制御トラヒックを軽減することのできる着信呼
出制御を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の移動通信制御装置を適用
した移動通信網の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態の移動通信制御装置を適用
した移動通信網における基地局番号を説明するための図
である。
【図3】本発明の実施の形態の移動通信制御装置に設け
られている位置登録情報DBの構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の移動通信制御装置に設け
られている行動パターンDBおよび着信パターンDBの
構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の移動通信制御装置に設け
られている位置登録管理DBの構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の移動通信制御装置に設け
られている網トポロジーDBの構成を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態の移動通信制御装置に設け
られている商エリア数決定テーブルの構成を示す図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態の移動通信制御装置に設け
られている呼び出しパターンDBの構成を示す図であ
る。
【図9】本発明の移動通信制御装置における着信、位置
登録、送信を行う際の位置登録情報DBへの書き込みフ
ローを示す図である。
【図10】本発明の移動通信制御装置における着信呼び
出しの処理のフローを示す図である。
【図11】本発明の移動通信制御装置における着信呼び
出しの処理のフローの一部を示す図である。
【図12】本発明の移動通信制御装置における呼び出し
小エリア/呼び出し順序決定機能部が実行する呼び出し
順序決定処理のフローチャートである。
【図13】本発明の移動通信制御装置における呼び出し
小エリア/呼び出し順序決定機能部が実行する呼び出し
順序決定処理の小エリア数決定処理のフローチャートで
ある。
【図14】本発明の移動通信制御装置における位置登録
時の処理のフローを示す図である。
【図15】本発明の移動通信制御装置における位置登録
エリア決定機能部が実行する位置登録エリア決定処理の
フローチャートである。
【図16】本発明の実施の形態の移動通信制御装置を適
用した移動通信網における小エリアの呼び出し順序の一
例を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態の移動通信制御装置を適
用した移動通信網における小エリアの呼び出し順序の他
の例を示す図である。
【図18】本発明の移動通信制御装置における呼び出し
小エリア/呼び出し順序決定機能部が実行する呼び出し
順序決定処理その2のフローチャートである。
【図19】本発明の移動通信制御装置における呼び出し
小エリア/呼び出し順序決定機能部が実行する呼び出し
順序決定処理その2で計算された基地局毎の確率の一例
を示す図である。
【図20】移動通信網における着信呼び出しを説明する
ための図である。
【図21】移動通信網における位置登録エリアを小さく
設定した際の着信呼び出しを説明するための図である。
【図22】移動通信網における位置登録エリアを大きく
設定した際の着信呼び出しを説明するための図である。
【図23】位置登録エリア内の基地局数Ncに対する基
地局が送信する総送信回数Ntを演算した結果を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1 移動通信網、2 移動通信制御装置、11,12,
13 基地局制御装置、14 関門交換局、20 着信
呼び出し・位置登録制御機能部、21 位置登録エリア
決定機能部、22 呼び出し小エリア/呼び出し順序決
定機能部、23方向速度検出機能部、24 着信回数検
出機能部、25 呼び出しパターンDB、26 位置登
録情報DB、26 着信パターンDB、27 行動パタ
ーンDB、28 着信パターンDB、29 位置登録管
理DB、30 網トポロジーDB、41 小エリア数決
定テーブル、42 小エリア数決定部、43 順序決定
部、100,101,102,103 位置登録エリ
ア、201,202,203,204 セル、301,
302,303,304,305,306 基地局、a
1,a2,a3,a4 小エリア、E1,E2 位置登
録エリア、MS 移動端末、SE11,SE12,SE
13,SE21,SE22 呼び出しエリア、Va 推
定経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 輝也 東京都中央区八丁堀四丁目7番1号 日本 テレコム株式会社内 Fターム(参考) 5K067 AA12 EE02 EE10 EE16 GG01 GG11 HH22 HH23 JJ43 JJ57 JJ61 JJ73 JJ76

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動通信における着信呼出制御を少なく
    とも行う移動通信制御装置であって、 移動端末における位置登録情報更新時毎に、その移動端
    末における在圏情報と移動特性情報とを含む移動端末毎
    の位置登録情報を少なくとも記録して管理する管理情報
    記憶手段と、 移動端末に対する着信呼び出し要求があった場合に、前
    記管理情報記憶手段に記憶されている当該移動端末に関
    する前記位置登録情報を参照して、移動端末が在圏して
    いる位置登録エリアを複数の呼び出しエリアに分割し、
    当該呼び出しエリア毎に順次着信呼出を行うように制御
    する着信呼出制御手段とを少なくとも備え、 該着信呼出制御手段は、少なくとも前記位置登録情報に
    おける移動特性情報、および、位置登録情報更新時から
    着信呼び出し要求時までの経過時間に基づいて前記呼び
    出しエリアの大きさを決定することにより、前記位置登
    録エリアを複数の呼び出しエリアに分割するようにした
    ことを特徴とする移動通信制御装置。
  2. 【請求項2】 前記着信呼出制御手段は、前記複数の呼
    び出しエリアの呼び出し順序も決定するようにされてお
    り、前記着信呼出制御手段は、前記位置登録情報におけ
    る在圏情報と移動特性情報、および、位置登録情報更新
    時から着信呼び出し要求時までの経過時間に基づいて移
    動端末が在圏する前記呼び出しエリアを推定し、その推
    定に基づいて前記複数の呼び出しエリアの呼び出し順序
    を決定するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    移動通信制御装置。
  3. 【請求項3】 前記管理情報記憶手段には、前記管理情
    報記憶手段に蓄積されている過去の複数の位置登録情報
    を統計的処理することにより得られた移動端末毎の各時
    間帯における移動特性情報を少なくとも含む行動パター
    ン情報が格納されており、 移動端末に対する着信呼び出し要求があった場合に、前
    記着信呼出制御手段が、当該移動端末に関する前記行動
    パターン情報と、前記管理情報記憶手段に記憶されてい
    る当該移動端末に関する前記位置登録情報とを比較し、
    比較結果がほぼ一致する定常状態の場合は、前記呼び出
    しエリアを前記行動パターン情報に基づいた呼び出しエ
    リアとし、比較結果が一致しない非定常状態の場合は、
    前記管理情報記憶手段に記憶されている在圏情報および
    移動特性情報に基づいて前記呼び出しエリアを決定する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の移動通信制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記管理情報記憶手段には、前記管理情
    報記憶手段に蓄積されている過去の複数の位置登録情報
    における定常状態の情報を統計的処理することにより得
    られた移動端末毎の各時間帯における呼び出しパターン
    情報が格納されており、 移動端末に対する呼び出し要求があった場合に、前記定
    常状態と判断された場合は、前記呼び出しパターン情報
    とおりの呼び出しエリアとすると共に、前記呼び出しパ
    ターン情報の優先順位の順序で前記呼び出しエリアの呼
    び出し順序を決定するようにしたことを特徴とする請求
    項3記載の移動通信制御装置。
  5. 【請求項5】 移動通信における位置登録制御を少なく
    とも行う移動通信制御装置であって、 移動端末における位置登録情報更新時に、その移動端末
    における在圏情報と移動特性情報とを含む移動端末毎の
    位置登録情報を記録して管理すると共に、過去の複数の
    前記位置登録情報を統計的処理することにより得られた
    移動端末毎の各時間帯における移動特性情報を少なくと
    も含む行動パターン情報が格納されている管理情報記憶
    手段と、 移動端末から位置登録要求があった場合に、位置登録制
    御手段が、当該移動端末における前記行動パターン情報
    と、前記管理情報記憶手段に記憶されている当該移動端
    末に関する前記位置登録情報とを比較し、比較結果がほ
    ぼ一致する定常状態の場合は、前記行動パターン情報に
    基づいて位置登録エリアを決定し、比較結果が一致しな
    い非定常状態の場合は、前記管理情報記憶手段に記憶さ
    れている当該移動端末に関する移動特性情報に基づいて
    位置登録エリアを決定するようにしたことを特徴とする
    移動通信制御装置。
  6. 【請求項6】 移動通信における位置登録制御を少なく
    とも行う移動通信制御装置であって、 移動端末における位置登録情報更新時に、その移動端末
    における着信回数情報と移動特性情報とを含む移動端末
    毎の位置登録情報を記録して管理すると共に、過去の複
    数の前記位置登録情報を統計的処理することにより得ら
    れた移動端末毎の各時間帯における移動特性情報を含む
    行動パターン情報と、移動端末毎の各時間帯における着
    信回数が格納されている着信パターン情報とが少なくと
    も記憶されている管理情報記憶手段と、 移動端末から位置登録要求があった場合に、前記位置登
    録制御手段が、当該移動端末に関する前記行動パターン
    情報および前記着信パターン情報と、前記管理情報記憶
    手段に記憶されている当該移動端末に関する前記位置登
    録情報および前記着信回数情報とを比較し、比較結果が
    ほぼ一致する定常状態の場合は、前記行動パターン情報
    に基づいて位置登録エリアを決定し、比較結果が一致し
    ない非定常状態の場合は、前記管理情報記憶手段に記憶
    されている当該移動端末に関する移動特性情報および着
    信回数情報に基づいて位置登録エリアを決定するように
    したことを特徴とする請求項5記載の移動通信制御装
    置。
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