JP3236397B2 - コラム移動型横型工作機械 - Google Patents

コラム移動型横型工作機械

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JP3236397B2 JP06973593A JP6973593A JP3236397B2 JP 3236397 B2 JP3236397 B2 JP 3236397B2 JP 06973593 A JP06973593 A JP 06973593A JP 6973593 A JP6973593 A JP 6973593A JP 3236397 B2 JP3236397 B2 JP 3236397B2
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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  • Machine Tool Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コラム移動型横型工作
機械に関し、とくに切削負荷に対するベッドおよびベッ
ドとワーク保持部間の剛性を高めるとともに、切粉およ
び切削液の処理性を向上させるようにしたコラム移動型
横型工作機械の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の、主軸頭が水平Z軸方向
に延びるコラム移動型横型工作機械の一例を示してい
る。図5において、1はベッドを示している。ベッド1
の上面には、直線状に延びる案内部2が形成されてい
る。ベッド1の上方には、サドル3が位置している。サ
ドル3は、ベッド1の案内部2に沿ってX軸方向に移動
するようになっている。ベッド1には、サドル3を駆動
するための駆動ねじ4が設けられている。駆動ねじ4
は、図示されないX軸駆動モータと連結されている。
【0003】サドル3の上方には、コラム6が位置して
いる。コラム6は、サドル3の上面に設けられた案内部
7に沿ってZ軸方向に移動するようになっている。サド
ル3には、コラム6を移動させるためのZ軸駆動モータ
8が取付けられている。コラム6には、主軸頭9が支持
されている。主軸頭9は、上下Y軸方向に移動可能とな
っている。
【0004】コラム6の頂部には、主軸頭9をY軸方向
に移動するY軸駆動モータ10が取付けられている。主
軸頭9の先端部には、横向きに工具11が装着されてい
る。工具11は、主軸頭9の後端部に取付けられたスピ
ンドルモータ12によって回転駆動される。
【0005】ベッド1の一端には、上方に突出する加工
台13が形成されている。加工台13の上面には、被切
削物であるワーク15を保持するワーク保持部14が設
けられている。ワーク15が工具11によって切削加工
されている状態では、切削加工部分にクーラント液(切
削液)が供給されるようになっている。切削加工部分を
冷却した切削液は、加工台13およびベッド1の穴1a
に沿って流下し、床面Fに設けられたクーラントピット
17に排出される。
【0006】コラム移動型横型工作機械に関する先行技
術として、たとえば特開昭62−99036号公報が知
られている。このコラム移動型工作機械では、主軸ヘッ
ドを上下移動自在に設けたコラムと、コラムをワーク側
に前後移動可能に設けた案内部に対応する基準案内部を
有するコラム案内部材とを設けることにより、加工精度
を高めるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5および上
記公報のコラム移動型工作機械には、つぎの解決すべき
問題が残されている。
【0008】(1)図5の装置では、サドル3およびコ
ラム6を移動させる駆動機構が主軸頭9よりも下方に存
在するため、ワーク15の加工位置が高くなり、ワーク
ハイトが大となる。そのため、工作機械に対するワーク
15の取付け作業および取外し作業時には、作業者Mは
踏台16に上がる必要があり、作業性が悪くなる。上記
公報の場合も主軸頭の下方にサドルを移動させる機構が
存在するので、同様な問題が生じる。
【0009】(2)上記のように、主軸頭の位置が高く
なる場合は、図5に示すように、ワーク15の切削加工
位置とベッドの上面までの高さが大となり、ベッド1の
加工台13には切削荷重Pによる大きな曲げ荷重が作用
する。したがって、切削荷重に対するベッド1の剛性が
問題となり、これに対処するためにはベッドを大型化す
る必要がある。上記公報の場合も、主軸頭の下方にサド
ルを移動させる機構が存在し、ベッドの上面にワークを
保持する保持具が取付けられるので、同様の問題が生じ
る。
【0010】(3)図5の場合は、ワークの切削加工部
位よりも下方にサドルおよびコラムを移動させる駆動機
構が存在し、上記公報の場合はワークの切削加工部位よ
りも下方にサドルを移動させる機構が存在するので、切
粉、切削液の堆積による駆動機構部の劣化が問題とな
る。
【0011】(4)図5および上記公報では、コラムの
下方に複数の駆動機構が配置され、各駆動モータは散在
しているので、保守性が悪く、保守点検のために工作機
械の外周に大きなスペースを確保する必要がある。した
がって、一方向からの保守点検が可能になれば非常に便
利である。
【0012】本発明は、切削負荷に対するベッドおよび
ベッドとワーク保持部材間の剛性を高めるとともに、切
粉、切削液の処理性および駆動機器類の保全性を向上さ
せることが可能なコラム移動型横型工作機械を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明はつぎの通りである。断面形状が略U字形であ
り、凹部が上方に向かって開放されたベッドと、前記ベ
ッドの2本の柱の上面に支持され、水平Z軸方向に移
動可能なサドルと、前記ベッドの2本の柱の上面より上
方に配置され、前記サドルをベッドの両端上面に沿って
Z軸方向に往復動させるZ軸駆動モータと、前記サドル
に吊り下げられて上下方向に延び、前記サドルの移動方
であるZ軸方向と直交するX軸方向に水平移動可能
されたコラムと、前記サドルの上面側に配置され、前記
コラムをX軸方向に往復動させるX軸駆動モータと、
芯がZ軸方向に延び、先端部に工具が装着され、前記サ
ドルの下面より下側で前記コラムに上下方向に移動可能
に取付けられ横向きに配置された主軸頭と、前記サ
ドルの上面側に配置され、横向き配置の前記主軸頭を昇
降させるY軸駆動モータと、前記ベッドのZ軸方向の
部に取付けられ、前記主軸頭と対向する位置にワークを
保持するとともに、下壁面と主軸に対抗する壁面とが開
放されその他の4壁面を有するワーク保持部と、を具備
したことを特徴とするコラム移動型横型工作機械。
【0014】
【作用】上記本発明のコラム移動型横型工作機械におい
ては、ベッド自体が略U字形に形成され、サドルにコラ
ムが吊り下げられる。横向きに配置された主軸頭はサド
ルの下面より下側でコラムに上下方向に移動可能に取付
けられるので、主軸頭および加工位置をX軸駆動モー
タ、Y軸駆動モータ、Z軸駆動モータより低い位置に位
置させることができる。したがって、各駆動モータや摺
動案内部に切粉や切屑や切削油がかかることがなく、作
動不全が起こることを防止できる。
【0015】ベッドの一端部にワーク保持部が取付けら
れているので、ワークの剛性を高めることができ、切
加工時にはワーク保持部には従来装置のように片持曲げ
荷重が作用しなくなる
【0016】た、ワーク保持手段は、ワークの直下に
下方に開放されているので、切粉や切削液はワーク上や
テーブル上に堆積することなく下方に排出することが可
能となり、切粉および切削液の処理性が向上される。
【0017】各X、YZ軸駆動モータは、サドルの下面
より高い位置に配置されるので、各駆動モータの保守点
が容易になるとともに、工作機械の周囲に大きな保守
点検用スペースを確保する必要もなくなる。
【0018】
【実施例】以下に、本発明に係るコラム移動型横型工作
機械の望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
【0019】図1ないし図4は、本発明の一実施例を示
している。図1において、20はコラム移動型横型工作
機械を示している。コラム移動型横型工作機械20は、
ベッド21を有している。ベッド21は、床面Fに設け
られたレベリングブロック18に載せられた状態で固定
されている。ベッド21は、たとえば鋳物から構成され
ている。
【0020】ベッド21は、断面形状が略U字形となっ
ている。ベッド21の凹部22は、上方に開放してい
る。ベッド21の両端の2本の柱の上面には、直線状の
案内部23が設けられている。ベッド21の一は、切
削荷重が作用するのでU字形そのままとなっているが、
にはベッド21軽量化するために切欠部24が形
成されている。
【0021】ベッド21の上方には、サドル30が配置
されている。サドル30の幅方向両端部31には、ベッ
ド21の案内部23に装着されるZ軸方向直線運動軸受
部32が取付けられている。サドル30は、ベッド21
の案内部(Z軸方向案内レール)23に沿って往復運動
可能となっている。
【0022】ベッド21の他端の上面側には、サドル3
0をベッド21の案内部23に沿ってZ軸方向に往復動
させる第1の駆動手段40が配置されている。第1の駆
動手段40は、Z軸駆動モータ(交流サーボモータ)4
1、Z軸方向送りねじ42を有している。Z軸駆動モー
タ41は、ベース43を介してベッド21の他端の上面
に固定されている。Z軸方向送りねじ42は、Z軸駆
モータ41の出力軸と連結されている。
【0023】Z軸方向送りねじ42は、サドル30に設
けられた雌ねじ(図示略)と螺合している。Z軸方向
りねじ42がZ軸駆動モータ41によって回転される
と、サドル30はベッド21の案内部23に沿って移動
するようになっている。サドル30の移動距離は、NC
制御盤100内の制御部(図示略)により把握されるよ
うになっている。
【0024】サドル30の中央下面には、図2に示すよ
うに、上下方向に延びるコラム50が支持されている。
コラム50は、ベッド21の凹部22の底面近傍まで延
びている。コラム50には、水平X軸方向直線運動軸受
部51が取付けられている。直線運動軸受部51は、サ
ドル30の下面に設けられた直線状の案内部35に摺動
可能に支持されている。これにより、コラム50は、サ
ドル30に吊下げられた状態となる。
【0025】ドル30の上面側には、コラム50を案
内部35に沿って水平X軸方向に往復動させる第2の駆
動手段60が配置されている。第2の駆動手段60は、
軸駆動モータ(交流サーボモータ)61、X軸用送り
ねじ62を有している。X軸駆動モータ61は、サドル
30の上面に固定されている。X軸方向送りねじ62
は、X軸駆動モータ61の出力軸に歯付ベルト63等を
介して連結されている。
【0026】X軸方向送りねじ62は、コラム50に
り付けられた雌ねじ64と螺合している。X軸方向送り
ねじ62がX軸駆動モータ61によって回転されると、
コラム50はサドル30の案内部35に沿って移動す
る。コラム50の移動距離はNC制御盤100内の制御
部により把握される。
【0027】コラム50には、水平Z軸方向に延びる
軸頭70が上下Y軸方向に移動可能に取付けられてい
る。コラム50の一側面には、上下方向に直線状に延び
る案内部52が設けられている。主軸頭70は、コラム
50側に上下方向に延びるテーブル部71を有してい
る。テーブル部71には、コラム50の案内部52に装
着される直線運動軸受部72が取付けられている。
【0028】サドル30の上面側には、軸芯が水平Z軸
方向に延びる横向きの主軸頭70をコラム50の案内部
52に沿って昇降させる第3の駆動手段80が配置され
ている。第3の駆動手段80は、Y軸駆動モータ81、
Y軸方向送りねじ82を有している。Y軸駆動モータ8
1は、サドル30の上面側に水平状態で配置されてい
る。Y軸駆動モータ81の出力軸側には、傘歯車が内蔵
されたギヤボックス83が取付けられている。
【0029】Y軸駆動モータ81と連結されたギヤボッ
クス83は、ベース84を介してコラム50の上面に固
定されている。ギヤボックス83は、サドル30に形成
された組付け穴36に挿入されている。ギヤボックス8
3の出力軸には、Y軸方向送りねじ82が連結されてい
る。Y軸方向送りねじ82は、コラム50の貫通穴55
を介して空洞部56の下面近傍まで延びている。
【0030】Y軸方向送りねじ82は、テーブル部71
に設けられた雌ねじ73と螺合している。Y軸駆動モー
タ81によりY軸方向送りねじ82が回転駆動される
と、主軸頭70はコラム50の案内部52に沿って上下
Y軸方向に移動する。主軸頭70の移動距離は、NC制
御盤100内の制御部により把握される
【0031】主軸頭70の先端側には、工具としてのフ
ライス刃物76やドリル77が装着されるようになって
いる。主軸頭70のテーブル部71の後端には、スピン
ドルモータ75が取付けられている。フライス刃物76
およびドリル77は、スピンドルモータ75により回転
されるようになっている。スピンドルモータ75の回転
数は、NC制御盤100内の制御部によって制御され
る。
【0032】ベッド21のZ軸方向の一端25には、箱
型のワーク保持部90が取付けられている。ワーク保持
部90は、主軸頭70に対向する側面が開放されて工具
進退穴91が形成されているとともに下面が開放されて
おり、残り4壁面を有する。ワーク保持部90の側面部
の工具進退穴91と対向する位置には、被加工物として
のワーク96が配置されている。ワーク96は、クラン
パ97によりワーク保持部90の側面部92に固定され
ている。
【0033】ワーク96の切削加工中には、ワーク96
の切削部分には切削液98がかけられ、この切削部分か
らは切粉99が生じる。ワーク保持部90の下面は開口
部95となっている。ワーク96の切削加工時には、開
口部95から切粉および切削液が外部に排出される。
【0034】ワーク保持部90の直下には、開口部95
から排出される切粉99および切削液98を回収する回
収装置110が配置されている。回収装置110に回収
された切削液98と切粉99は分離され、切削液98の
みが再利用されるようになっている。
【0035】X、Y、Z軸の各駆動モータ41、61、
81は、NC制御盤100からの指令によって駆動さ
れ、主軸頭70は各駆動モータ41、61、81と連結
される各送りねじ42、62、82の回転量に応じて所
定の位置に位置決めされるようになっている。主軸頭7
0に装着されたフライス刃76やドリル77等の工具に
よってワーク96を切削加工する際には、ワーク96を
保持するワーク保持部90の上端と下端の間にのみ切削
荷重Pが作用するようになっている。
【0036】本実施例では、フライス刃76やドリル7
7等の工具は、作業者120によって交換する構成とし
ているが、自動工具交換装置(ATC)によって工具を
自動交換する構成としてもよい。また、ワーク保持部9
0へのワーク96のセットも本実施例では作業者120
によって行うようにしているが、複数台の工作機械を横
並びに配置した生産システムの場合は、トランスファマ
シンによってワーク保持部90へワーク96を自動搬送
する構成としてもよい。
【0037】つぎに、上記のコラム移動型横型工作機械
における作用について説明する。
【0038】未加工のワーク96が作業者120によっ
てワーク保持部90の所定の位置にセットされると、ワ
ーク96はクランパ97によってクランプされ、ワーク
保持部90に強固に固定される。この状態では、工具が
装着される主軸頭70はワーク保持部90に対して後退
している。
【0039】ワーク保持部90へのワーク96のセット
が確認されると、スピンドルモータ75および各軸の駆
動モータ41、61、81が起動される。運転中にはN
C制御盤100から各軸の駆動モータに各軸の移動量が
指令され、これに応じて工具が装着される主軸頭70の
位置決め制御が行われる。各軸の駆動モータ41、6
1、81が起動されると、主軸頭70はワーク96に向
って前進し、フライス刃76およびドリル77による切
削加工が開始される。
【0040】ここで、主軸頭70は、断面形状が略U字
形のベッド21の凹部22に配置されており、ワーク9
6を保持するワーク保持部90はベッド21の端部25
に取付けられて高剛性とされているので、ワークの切削
荷重の内Z軸方向荷重Pを十分に受けることができる。
【0041】図5のように、従来装置ではワーク15を
保持する加工台13は片持構造となるので、切削荷重P
が曲げ荷重としてベッド1に作用するので、ベッド1の
剛性が問題となるが、本実施例では切削荷重Pは曲げ荷
重として作用しないので、荷重的に著しく有利となり小
型軽量でも高剛性のベッドおよびワーク保持部構造を得
ることができる。したがって、切削荷重によるベッド2
およびワーク保持部90の変形が著しく小となり、ワ
ーク96の加工精度を高めることができる。
【0042】ワーク保持具90がベッド21の端部25
に取付けられ、ワーク96を加工する工具が装着される
横向きの主軸頭70は、ベッド21の凹部22の底面部
近傍まで下降するので、ワーク90のセット位置を図5
の従来装置に比べて低くすることができる。したがっ
て、作業者120は踏台等を用いることなく、ワーク9
6の取付け又は取外しができ、作業性の大幅な向上が図
れる。
【0043】サドル30を駆動する第1の駆動手段40
はベッド21の上面側に配置され、コラム50を駆動す
る第2の駆動手段60および主軸頭70を駆動する第3
の駆動手段80は、サドル30の上面側に配置されるの
で、各駆動手段40、60、80はワーク96の加工位
置よりも上方に位置することになる。したがって、各駆
動手段40、60、80には、切粉や切削液がほとんど
付着することがなくなり、切粉および切削液の堆積によ
る各駆動手段の劣化が防止される。
【0044】ワーク96を保持するワーク保持部90に
は、ワーク96の直下に下方に開口する開口部95が設
けられているので、切削加工部分からの切粉99や切削
液98をそのまま回収装置110に排出させることがで
き、切粉99および切削液98の処理性を向上させるこ
とが可能となる。
【0045】また、ワーク保持部90がベッド21の端
部25に取付けられることから、ワーク保持部90の直
下にはベッド21は存在しなくなり、このスペースに回
収装置110を配置することができ、床面Fに回収用の
ピットを設ける必要がなくなる。したがって、コラム移
動型横型工作機械20を据付けるための基礎工事も簡単
なものとなる。
【0046】多数のコラム移動型工作機械を横並びに配
列する生産ラインでは、1台毎に工作機械の周囲に保守
点検用のスペースを確保する必要があるが、本実施例で
は、各駆動手段40、60、80はベッド21の上面側
またはサドル30の上面側に配置されるので、他の部分
に比べて比較的故障の多い駆動モータ41、61、81
等を一方向から保守点検することが可能となる。したが
って、各工作機械の周囲に保守点検用のスペースを確保
する必要もなくなる。
【0047】本実施例では、各軸の駆動モータ41、6
1、81はNC制御(数値制御)されるように構成した
が、これに限定されることはなく、手動制御であっても
よい。また、ワーク保持部90にワーク96の向きを変
える回転テーブルを設けた構成にしてもよいし、工作機
械が複数台横並びに配置される生産ラインにあっては、
各工作機械の間にワークの方向転換装置を配置する構成
としてもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、つぎの効果が得られ
る。
【0049】(1) 断面形状が略U字形のベッドにワ
ーク保持部を取付けたので、ワーク保持部を高剛性とす
ることができ、切削荷重を十分に受けることができる。
したがって、ワーク保持部には片持ち構造のような曲げ
荷重が作用しなくなり、小型軽量でも高剛性のベッドお
よびワーク保持部構造を得ることができる。その結果、
切削荷重によるベッドの変形が著しく小となり、ワーク
の加工精度を高めることができる。
【0050】(2)サドルを駆動する第1の駆動手段は
ベッドの上面側に配置され、コラムを駆動する第2の駆
動手段および主軸頭を駆動する第3の駆動手段は、サド
ルの上面側に配置されるので、各駆動手段はワークの加
工位置よりも上方に位置することになる。したがって、
各駆動手段には、切粉や切削液がほとんど付着すること
がなくなり、切粉および切削液の堆積による各駆動手段
の劣化を防止することができる。
【0051】(3)ワークを保持するワーク保持部に
は、ワークの直下に下方に開口する開口部が設けられる
ので、切削加工部分からの切粉や切削液をそのまま下方
に排出させることができる。したがって、切粉および切
削液の処理性を向上させることが可能となり、必要な切
削液の量も低減可能となる。
【0052】(4)各駆動手段はベッドの上面側または
サドルの上面側に配置されるので、各駆動手段を一方向
から保守点検することが可能となる。したがって、各工
作機械の周囲に保守点検用のスペースを確保する必要も
なくなる。
【0053】(5)ワーク保持具がベッドの端部に取付
けられ、ワークを加工する工具が装着される主軸頭は、
ベッドの凹部の底面部近傍まで下降するので、ワークの
セット位置を従来装置に比べて低くすることができる。
したがって、作業者は踏台等を用いることなく、ワーク
の取付け又は取外しができ、作業性を大幅に向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るコラム移動型横型工作
機械の斜視図である。
【図2】図1の装置の断面図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図1の装置の平面図である。
【図5】従来のコラム移動型工作機械の一例を示す側面
図である。
【符号の説明】
20 コラム移動型横型工作機械 21 ベッド 22 凹部 30 サドル 40 第1の駆動手段 50 コラム 60 第2の駆動手段 70 主軸頭 76 工具 77 工具 80 第3の駆動手段 90 ワーク保持部 95 開口部 96 ワーク 100 NC制御盤 110 回収装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 正一 愛知県名古屋市中区錦一丁目2番1号 株式会社エムティエイ内 (56)参考文献 特開 平1−146631(JP,A) 特開 昭63−47033(JP,A) 特開 平4−294946(JP,A) 実公 平2−6969(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 1/00 - 1/76 B23Q 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面形状が略U字形であり、凹部が上方
    に向かって開放されたベッドと、 前記ベッドの2本の柱の上面に支持され、水平Z軸
    向に移動可能なサドルと、 前記ベッドの2本の柱の上面より上方に配置され、前記
    サドルをベッドの両端上面に沿ってZ軸方向に往復動さ
    せるZ軸駆動モータと、 前記サドルに吊り下げられて上下方向に延び、前記サド
    ルの移動方向であるZ軸方向と直交するX軸方向に水平
    移動可能とされたコラムと、 前記サドルの上面側に配置され、前記コラムをX軸方向
    往復動させるX軸駆動モータと、軸芯がZ軸方向に延び、先端部に工具が装着され、前記
    サドルの下面より下側で 前記コラムに上下方向に移動可
    能に取付けられ横向きに配置された主軸頭と、 前記サドルの上面側に配置され、横向き配置の前記主軸
    頭を昇降させるY軸駆動モータと、 前記ベッドのZ軸方向の端部に取付けられ、前記主軸頭
    と対向する位置にワークを保持するとともに、下壁面と
    主軸に対抗する壁面とが開放されその他の4壁面を有す
    ワーク保持部と、 を具備したことを特徴とするコラム移動型横型工作機
    械。
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