JP3235882B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3235882B2 JP28775892A JP28775892A JP3235882B2 JP 3235882 B2 JP3235882 B2 JP 3235882B2 JP 28775892 A JP28775892 A JP 28775892A JP 28775892 A JP28775892 A JP 28775892A JP 3235882 B2 JP3235882 B2 JP 3235882B2
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秀明 本橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドライ運転の機能を
備えた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】室内熱交換器を2つに分け、両室内熱交
換器を共に蒸発器として機能させることにより冷房運転
を実行し、両室内熱交換器のうち一方を蒸発器として機
能させ他方を凝縮器として機能させることによりドライ
運転を実行するものがある。すなわち、ドライ運転で
は、蒸発器で冷却および除湿された空気が凝縮器で再熱
され、通常温度となって室内に吹出される。
【0003】このドライ運転の機能を有する空気調和機
では、室内温度および室内湿度を検知し、これら検知結
果とあらかじめ定められた運転条件とに応じて圧縮機の
運転周波数および室内ファンの回転数を設定するものが
ある。運転条件の例を図7に示す。
【0004】すなわち、図7の運転条件では、圧縮機の
運転周波数を数字で、室内ファンの回転数をアルファベ
ット“L−(=760rpm)”“UL(=650rpm)”で示し
ており、室内温度Taが目標の設定温度Tsに近付くほ
ど、また室内湿度Haが目標の設定湿度Hsに近付くに
従い、運転周波数および回転数を下げていくようにして
いる。
【0005】
【課題が解決しようとする課題】ところで、冷房運転か
らドライ運転への切換に際し、大きな冷媒音が発生する
心配がある。 また、ドライ運転では、室内に吹出される
ドライ空気の温度管理が重要となる。
【0006】この発明は上記の事情を考慮したもので、
請求項1の空気調和機は、冷房運転からドライ運転への
切換に際しての大きな冷媒音の発生を防止できることを
目的とする。請求項2の空気調和機は、ドライ運転時の
室内に吹出されるドライ空気の温度を適切に調節するこ
とができ、しかも部品に対する十分な冷却効果を確保で
きることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の空気調和機
は、圧縮機、室外熱交換器、絞り量可変の第1膨張機
構、第1室内熱交換器、絞りと全開が切換可能な第2膨
張機構、第2室内熱交換器を接続した冷凍サイクルと、
上記圧縮機から吐出される冷媒を室外熱交換器、第1膨
張機構、第1室内熱交換器、第2膨張機構、第2室内熱
交換器に通して流し且つ第1膨張機構を絞って第2膨張
機構を全開し冷房運転を実行する手段と、上記圧縮機か
ら吐出される冷媒を室外熱交換器、第1膨張機構、第1
室内熱交換器、第2膨張機構、第2室内熱交換器に通し
て流し且つ第1膨張機構を全開して第2膨張機構を絞り
ドライ運転を実行する手段と、上記冷房運転の実行から
ドライ運転の実行への切換に際し、その切換前に上記第
1膨張機構の絞りを一旦増す手段とを備える。請求項2
の空気調和機は、圧縮機、室外熱交換器、絞り量可変の
第1膨張機構、第1室内熱交換器、絞りと全開が切換可
能な第2膨張機構、第2室内熱交換器を接続した冷凍サ
イクルと、上記室外熱交換器に室外空気を循環させる
ともに当該空気調和機の部品に冷却用の風を送る室外フ
ァンと、上記圧縮機から吐出される冷媒を室外熱交換
器、第1膨張機構、第1室内熱交換器、第2膨張機構、
第2室内熱交換器に通して流し且つ第1膨張機構を絞っ
て第2膨張機構を全開し冷房運転を実行する手段と、上
記圧縮機から吐出される冷媒を室外熱交換器、第1膨張
機構、第1室内熱交換器、第2膨張機構、第2室内熱交
換器に通して流し且つ第1膨張機構を全開して第2膨張
機構を絞りドライ運転を実行する手段と、ドライ運転
時、上記室外ファンの回転数を制御してドライ空気の温
度を可変する手段と、外気温度を検知する室外温度セン
サと、ドライ運転時、上記室外温度センサの検知温度
所定値以下の場合は上記室外ファンの停止を許容し、上
記室外温度センサの検知温度が所定値より高ければその
検知温度に応じた値に上記室外ファンの最小回転数を制
限する手段とを備える。
【0008】
【作用】請求項1の空気調和機では、冷房運転の実行か
らドライ運転の実行への切換に際し、その切換前に第1
膨張機構の絞りが一旦増される。 請求項2の空気調和機
では、ドライ運転時、室外ファンの回転数が制御されて
ドライ空気の温度が可変する。ただし、室外温度に応じ
て室外ファンの最小回転数が制限される。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0010】図1に示すように、圧縮機1の吐出口に、
四方弁2を介して室外熱交換器3が接続される。この室
外熱交換器3が、第1電子膨張弁4を介して第1室内熱
交換器5に接続される。第1室内熱交換器5が第2電子
膨張弁6を介して第2室内熱交換器7に接続され、その
第2室内熱交換器7が四方弁2を介して圧縮機1の吸込
口に接続される。
【0011】電子膨張弁4,6は、入力される駆動パル
スの数に応じて開度が連続的に変化するパルスモータバ
ルブである。以下、このパルスモータバルブのことをP
MVと略称する。
【0012】圧縮機1は能力可変圧縮機で、駆動モータ
がインバータ回路11に接続される。このインバータ回
路11は、商用交流電源10の電圧を整流し、それを制
御部20の指令に応じた周波数の交流に変換し、出力す
る。この出力は、圧縮機モータの駆動電力となる。
【0013】室外熱交換器3の近傍に室外ファン8が設
けられる。この室外ファン8は室外熱交換器3に外気を
循環させるもので、モータ8Mが位相制御回路12に接
続される。この位相制御回路12は、商用交流電源10
からモータ8Mに対する通電を制御部20の指令に応じ
て位相制御する。この位相制御により、室外ファン8の
回転数の変化が可能となっている。
【0014】室内熱交換器5,7の近傍に室内ファン9
が設けられる。この室内ファン9は室内熱交換器5,7
に室内空気を循環させるもので、モータ9Mがタップ切
換回路13を介して商用交流電源10に接続される。タ
ップ切換回路13は、速度切換タップH(高速),M
(中速),L(低速),L−(微低速),UL(超低
速)を有し、制御部20の指令に応じたタップ切換を行
なう。
【0015】制御部20は、マイクロコンピュータおよ
びその周辺回路からなり、空気調和機の全般にわたる制
御を行なう。この制御部20に、リモートコントロール
式の操作器(以下、リモコンと略称する)21、室内温
度センサ22、室内湿度センサ23、室外温度センサ2
4、四方弁2、PMV4、PMV6、インバータ回路1
1、位相制御回路12、タップ切換回路13が接続され
る。制御部20は、次の機能手段を備える。
【0016】[1]圧縮機1を運転し、圧縮機1から吐
出される冷媒を四方弁2、室外熱交換器3、PMV4、
第1室内熱交換器5、PMV6、第2室内熱交換器7、
四方弁2に通して流し、且つPMV4を絞り制御すると
ともにPMV6を全開し、冷房運転を実行する手段。
【0017】[2]冷房運転時、室内熱交換器7におけ
る過熱度とその設定値との差、もしくは圧縮機吐出温度
とその設定温度差の差に応じて、PMV4の絞り量を制
御する手段。なお、室内熱交換器7の過熱度を検出する
温度センサは室内熱交換器7とPMV6との間および室
内熱交換器7と四方弁2との間にそれぞれ設ける(図示
せず)。
【0018】[3]圧縮機1を運転し、圧縮機1から吐
出される冷媒を四方弁2、室外熱交換器3、PMV4、
第1室内熱交換器5、PMV6、第2室内熱交換器7、
四方弁2に通して流し、且つPMV4を全開してPMV
6を絞り制御し、ドライ運転を実行する手段。
【0019】[4]ドライ運転時、室内熱交換器7にお
ける過熱度とその設定値との差、もしくは圧縮機吐出温
度とその設定温度との差に応じて、PMV6の絞り量を
制御する手段。
【0020】[5]圧縮機1を運転し、圧縮機1から吐
出される冷媒を四方弁2、第2室内熱交換器7、PMV
6、第1室内熱交換器5、PMV4、室外熱交換器3、
四方弁2に通して流し、且つPMV6を全開してPMV
4を絞り制御し、暖房運転を実行する手段。
【0021】[6]暖房運転時、室外熱交換器3におけ
る過熱度とその設定値との差、もしくは圧縮機吐出温度
とその設定温度との差に応じて、PMV4の開度を制御
する手段。なお、室外熱交換器3の過熱度を検出する温
度センサは室外熱交換器3の中間位置および室外熱交換
器3と四方弁2との間にそれぞれ設ける(図示せず)。
【0022】[7]冷房運転の実行時、あらかじめ内部
メモリに定められた冷房用の周波数・回転数割付条件と
上記検知される室内温度Taおよび室内湿度Haとから
圧縮機1の運転周波数(インバータ回路11の出力周波
数)Fおよび室内ファン9の回転数(タップ切換回路1
3の切換に基づく)を設定する手段。
【0023】[8]ドライ運転の実行時、あらかじめ内
部メモリに定められたドライ用の周波数・回転数割付条
件と上記検知される室内温度Taおよび室内湿度Haと
から圧縮機1の運転周波数Fおよび室内ファン9の回転
数を設定する手段。 [9]暖房運転の実行時、上記検知される室内温度Ta
に応じて圧縮機1の運転周波数Fを制御する手段。 [10]リモコン21での設定モードに応じて冷房運転、
ドライ運転、暖房運転のいずれかの実行を選択する手
段。 [11]リモコン21で自動モードが設定されると、室内
温度Taの領域に応じて、冷房・ドライモードの設定ま
たは暖房運転の実行を選択する手段。
【0024】[12]冷房・ドライモードが設定される
と、室内温度センサ22で検知される室内温度Taおよ
び室内湿度センサ23で検知される室内湿度Haとあら
かじめ内部メモリに定められた運転モード選択条件とか
ら冷房運転の実行またはドライ運転の実行を選択する手
段。 [13]冷房運転の実行からドライ運転の実行への切換に
際し、その切換前にPMV4の絞りを一旦増す手段。こ
れは、切換時の冷媒音を低減するため。
【0025】[14]ドライ運転時、室外ファン9の回転
数(位相制御回路12の出力に基づく)Nを制御してド
ライ空気の温度を可変する手段。これは顕熱量を調節
し、冷気味ドライ、等温ドライ、暖気味ドライを選択す
るため。
【0026】[15]ドライ運転時、室外温度センサ24
で検知される外気温度Toに応じて室外ファン8の最小
回転数を制限する手段。これは、室外ファン8が設けら
れている室外ユニットでの風通しを確保し、圧縮機駆動
用のインバータ回路11のトランジスタ(スイッチング
素子)の温度上昇を押さえるため。 [16]ドライ運転の起動時に室外ファン8を一旦停止す
る手段。これは冷凍サイクル中の冷媒の流れをスムーズ
にすることを目的としている。 つぎに、上記の構成において作用を説明する。
【0027】リモコン31で自動モードが設定されたと
する。この場合、室内温度センサ22で検知される室内
温度Taが高めの冷房・ドライ領域にあれば、冷房・ド
ライモードが設定される。
【0028】冷房・ドライモードが設定されると、室内
温度Taおよび室内湿度センサ23で検知される室内湿
度Haとあらかじめ制御部20の内部メモリに定められ
た図2の運転モード選択条件とから、冷房運転の実行、
ドライ運転の実行、または送風運転の実行が選択され
る。
【0029】つまり、室内温度Taがリモコン21での
設定温度Tsよりも十分に高ければ冷房運転が実行さ
れ、室内温度Taが設定温度Tsを中心とする所定範囲
内に収まっていればドライ運転が実行され、室内温度T
aが設定温度Tsを下回って上記所定範囲から外れると
送風運転が実行される。
【0030】冷房運転では、圧縮機1の運転、四方弁2
の非作動(ニュートラル状態)、PMV4の絞り、PM
V6の全開、室外ファン8の運転、室内ファン9の運転
が設定される。
【0031】この場合、圧縮機1から冷媒が吐出され、
それが四方弁2を通って室外熱交換器3に入る。この室
外熱交換器3では、冷媒が外気に熱を放出して液化す
る。室外熱交換器3を経た冷媒は、PMV4で気化し易
いように減圧され、第1室内熱交換器5に入る。この第
1室内熱交換器5に入った冷媒は、全開状態のPMV6
を通って第2室内熱交換器7にも流入する。室内熱交換
器5,7では、冷媒が室内空気から熱を奪って気化す
る。この室内熱交換器5,7を経た冷媒は、四方弁2を
通って圧縮機1に戻る。
【0032】こうして、図1に実線矢印で示す方向に冷
媒が流れて冷房サイクルが形成され、室外熱交換器3が
凝縮器、室内熱交換器5,7が共に蒸発器として働くこ
とにより、室内が冷房される。
【0033】この冷房運転時、あらかじめ定められた図
3に示す冷房用の周波数・回転数割付条件と上記検知さ
れる室内温度Taおよび室内湿度Haとから、圧縮機1
の運転周波数(インバータ回路11の出力周波数)Fお
よび室内ファン9の回転数(タップ切換回路13の切換
に基づく)が設定される。
【0034】図3の周波数・回転数割付条件において、
上段の数値は運転周波数F、下段のアルファベット“L
−”は微低速回転数である。なお、室内ファン9の回転
数には、H(高速),M(中速),L(低速),L−
(微低速),UL(超低速)の5種ある。つまり、室内
温度Taが設定温度Tsに近付くほど、運転周波数Fが
低下されて冷房能力が減少する。室内ファン9の回転数
は微低速一定である。ドライ運転では、圧縮機1の運
転、四方弁2の非作動、PMV4の全開、PMV6の絞
り、室外ファン8の運転、および室内ファン9の運転が
設定される。
【0035】この場合、圧縮機1から冷媒が吐出され、
それが四方弁2および室外熱交換器3を通り、さらにそ
こからPMV4を通って第1室内熱交換器5に入る。こ
の第1室内熱交換器5では、冷媒が室内空気に熱を放出
して液化する。第1室内熱交換器5を経た冷媒は、PM
V6で気化し易いように減圧され、第2室内熱交換器7
に入る。この第2室内熱交換器7では、冷媒が室内空気
から熱を奪って気化する。第2室内熱交換器7を経た冷
媒は、四方弁2を通って圧縮機1に戻る。
【0036】こうして、図1に実線矢印で示す方向に冷
媒が流れてドライサイクルが形成され、室外熱交換器3
が凝縮器、第1室内熱交換器5も凝縮器(再熱器)、第
2室内熱交換器7が蒸発器として働く。
【0037】したがって、第2室内熱交換器7で室内空
気が冷却され、室内空気に含まれている水分がドレンと
なって第2室内熱交換器7に付着する。この第2室内熱
交換器7で冷却および除湿されたドライ空気は、再熱器
である第1室内熱交換器5で暖められ、室内に吹出され
る。
【0038】ところで、冷房運転からドライ運転への切
換に際しては、PMV4が絞り状態から全開状態に移行
し、またPMV6が全開状態から絞り状態に移行する
が、そのときに圧力変動に伴う大きな冷媒音が発生する
心配がある。これを防ぐべく、図5に示すように、切換
前にPMV4の絞りが一旦増される。
【0039】PMV4の絞りが一旦増されると冷媒の循
環量が減少することになり、よって切換時にPMV4,
6の開度が変化しても、それによる圧力変動を小さく押
さえることができるとともに、大きな冷媒音の発生が防
止される。この場合、PMV6に代えて、キャピラリー
と開閉弁からなる絞り量可変の膨脹機構を用いてもよ
い。
【0040】一方、ドライ運転時、あらかじめ定められ
た図4に示すドライ用の周波数・回転数割付条件と上記
検知される室内温度Taおよび室内湿度Haとから、圧
縮機1の運転周波数Fおよび室内ファン9の回転数が設
定される。
【0041】図4の周波数・回転数割付条件において、
上段の数値は運転周波数F、中断のアルファベットは回
転数であり、設定温度Tsおよび設定湿度Hsをそれぞ
れ中心とする広範囲の領域にわたって運転周波数Fが割
り当てられている。下段の数値は室外ファン8の回転数
(位相制御回路12の出力に基づく)Nである。
【0042】たとえば、室内温度Taと設定温度Tsと
の差(Ta−Ts)が0deg〜0.5deg、室内湿度Haと設
定湿度Hsとの差(Ha−Hs)が +5%〜+10%のゾーン
(図示斜線のゾーンA)にあれば、運転周波数F=28H
z、室内ファン8の超低速回転数UL、室外ファン9の
回転数N=200rpmが設定される。この設定は60秒サイク
ルで実行されるが、仮に60秒後のゾーンが同じであれ
ば、温度差条件および湿度差条件がともに1ステップず
つゾーン変化され、ゾーンAからゾーンBに移行され
る。そして、60秒後に再びゾーン判定されることにな
る。
【0043】このように、ドライ専用の割付条件が用意
され、設定温度Tsおよび設定湿度Hsをそれぞれ中心
とする広範囲の領域にわたって運転周波数Fが割り当て
られることにより、室内温度Taに基づく冷房能力の低
下にかかわらず、必要十分な除湿能力(潜熱)を確保で
きる。よって、室内湿度Haを設定湿度Hsに向けて確
実かつ迅速に到達させることができ、快適性の向上が図
れる。
【0044】ところで、割付条件における下段の数値に
よって室外ファン8の回転数Nを設定しているが、これ
は室内温度Taに応じた冷気味ドライ運転、等温ドライ
運転、暖気味ドライ運転の選択用である。
【0045】室内温度Taが低めでは、暖気味ドライ運
転が選択される。この暖気味ドライ運転では、室外ファ
ン8が回転数N=0rpmまたは回転数N=100rpmで運転さ
れる。この場合、室外熱交換器3での冷媒の放熱が少な
いため(顕熱量が少)、再熱器(第1室内熱交換器5)
に加わる熱量が多くなり、ドライ空気が十分に暖められ
て室内に吹出される。
【0046】室内温度Taが設定温度Tsに近ければ、
等温ドライ運転が選択される。この等温のドライ運転で
は、室外ファン8が回転数N=150rpmで運転される。こ
の場合、室外熱交換器3での冷媒の放熱分だけ再熱器
(第1室内熱交換器5)の放熱量が減り、ドライ空気は
室内温度Taと同じくらいに暖められる程度で室内に吹
出される。
【0047】室内温度Taが高めでは、冷気味ドライ運
転が選択される。この冷気味ドライ運転では、室外ファ
ン8が回転数N=200rpmないし回転数N=400rpmで運転
される。この場合、室外熱交換器3での冷媒の放熱量が
多くなる分だけ再熱器(第1室内熱交換器5)の放熱量
が少なくなり、ドライ空気はあまり暖められずに冷たい
状態で室内に吹出される。このように、室外ファン8の
回転数Nを制御してドライ空気の温度を調節することに
より、室内温度の変動を緩やかにすることができ、快適
である。
【0048】ただし、ドライ運転では、下表1に示すよ
うに、室外温度センサ24で検知される外気温度Toに
応じて室外ファン8の最小回転数Nmin が制限される。
これは、室外ファン8の送風が同じ室外ユニットに設け
られているインバータ回路11に対する冷却作用を兼ね
ていることに対処したもので、外気温度Toが20℃以下
では室外ファン8の停止を許容するが、外気温度Toが
高くなると回転数Nの最小値に50rpm または100rpmの制
限を加え、インバータ回路11のトランジスタに対する
十分な冷却効果を確保している。
【0049】
【表1】
【0050】室外ファン8の回転数によってインバータ
回路11のトランジスタの温度がどのように変化するか
を確かめたのが図6であり、室外ファン8の停止時はト
ランスの温度がかなり高くまで上昇するが、室外ファン
8の運転時(50rpm )はトランジスタの温度上昇が押さ
えられる。
【0051】なお、ここでは外気温度Toに応じて最小
回転数Nmin を制限したが、インバータ回路11のトラ
ンジスタの温度を検知し、その検知温度Ttrにに応じて
最小回転数Nmin を制限してもよい。この例を下表2に
示す。
【0052】
【表2】
【0053】また、ドライ運転時は室外熱交換器3およ
び第1室内熱交換器5が共に凝縮器として働き、凝縮器
容積が大きくなるため、起動に際して凝縮器に液冷媒が
溜まりやすく、しかもこの傾向は熱交換器温度が下がる
低外気温時に顕著であり、圧縮機1の吸込側に冷媒が戻
らず、運転の立上がりが悪くなる心配がある。
【0054】そこで、ドライ運転の起動時、室外ファン
8の運転が一旦停止される。室外ファン8の運転が停止
されると、液冷媒の溜まり込みが防止され、圧縮機1の
吸込側への冷媒戻りがスムーズとなり、運転の良好な立
上がりが確保される。この起動時の室外ファン8の運転
停止時間は、下表3に示すように、外気温度Toに応じ
て選択される。
【0055】
【表3】
【0056】外気温度Toによらず、圧縮機1の吐出冷
媒温度Tdを検知し、その吐出冷媒温度Tdが下表4に
示すように30℃を超えるまでの間、室外ファン8の運転
を停止するようにしてもよい。
【0057】
【表4】
【0058】外気温度Toや吐出冷媒温度Tdによら
ず、室外熱交換器3の凝縮器温度Tcを検知し、その凝
縮器温度Tcが下表5に示すように20℃を超えるまでの
間、室外ファン8の運転を停止するようにしてもよい。
【0059】
【表5】 この場合、PMV4およびPMV6にそれぞれ代えて、
キャピラリーと開閉弁からなる膨脹機構を用いてもよ
い。
【0060】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、
求項1の空気調和機は、冷房運転からドライ運転への切
換に際しての大きな冷媒音の発生を防止できる。請求項
2の空気調和機は、ドライ運転時の室内に吹出されるド
ライ空気の温度を適切に調節することができ、しかも部
品に対する十分な冷却効果を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における冷凍サイクルの構
成図。
【図2】同実施例における運転モード選択条件のフォー
マット。
【図3】同実施例における冷房用の周波数・回転数割付
条件のフォーマット。
【図4】同実施例におけるドライ用の周波数・回転数割
付条件のフォーマット。
【図5】同実施例における各PMVの開度変化を示す
図。
【図6】同実施例におけるインバータ回路のトランジス
タの温度変化の例を示す図。
【図7】従来の運転条件のフォーマット。
【符号の説明】
1…圧縮機、2…四方弁、3…室外熱交換器、4…第1
電子膨張弁、5…第1室内熱交換器、6…第2電子膨張
弁、7…第2室内熱交換器、8…室外ファン、9…室内
ファン、20…制御部。
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 秀明 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東 芝富士工場内 (72)発明者 本橋 秀明 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東 芝富士工場内 (72)発明者 胡摩崎 惠 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東 芝富士工場内 (56)参考文献 特開 昭59−29937(JP,A) 特開 平3−213943(JP,A) 特開 平3−241260(JP,A) 特開 平4−203830(JP,A) 特開 平5−18630(JP,A) 特開 平5−332629(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102 F24F 11/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、室外熱交換器、絞り量可変の第
    膨張機構、第1室内熱交換器、絞りと全開が切換可能
    第2膨張機構、第2室内熱交換器を接続した冷凍サイ
    クルと、前記圧縮機から吐出される冷媒を室外熱交換
    器、第1膨張機構、第1室内熱交換器、第2膨張機構、
    第2室内熱交換器に通して流し且つ第1膨張機構を絞っ
    て第2膨張機構を全開し冷房運転を実行する手段と、前
    記圧縮機から吐出される冷媒を室外熱交換器、第1膨張
    機構、第1室内熱交換器、第2膨張機構、第2室内熱交
    換器に通して流し且つ第1膨張機構を全開して第2膨張
    機構を絞りドライ運転を実行する手段と、前記冷房運転
    の実行からドライ運転の実行への切換に際し、その切換
    前に前記第1膨張機構の絞りを一旦増す手段とを備えた
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機、室外熱交換器、絞り量可変の第
    1膨張機構、第1室内熱交換器、絞りと全開が切換可能
    な第2膨張機構、第2室内熱交換器を接続した冷凍サイ
    クルと、前記室外熱交換器に室外空気を循環させるとと
    もに当該空気調和機の部品に冷却用の風を送る室外ファ
    ンと、前記圧縮機から吐出される冷媒を室外熱交換器、
    第1膨張機構、第1室内熱交換器、第2膨張機構、第2
    室内熱交換器に通して流し且つ第1膨張機構を絞って第
    2膨張機構を全開し冷房運転を実行する手段と、前記圧
    縮機から吐出される冷媒を室外熱交換器、第1膨張機
    構、第1室内熱交換器、第2膨張機構、第2室内熱交換
    器に通して流し且つ第1膨張機構を全開して第2膨張機
    構を絞りドライ運転を実行する手段と、ドライ運転時、
    前記室外ファンの回転数を制御してドライ空気の温度を
    可変する手段と、外気温度を検知する室外温度センサ
    と、ドライ運転時、前記室外温度センサの検知温度が所
    定値以下の場合は前記室外ファンの停止を許容し、前記
    室外温度センサの検知温度が所定値より高ければその検
    知温度に応じた値に前記室外ファンの最小回転数を制限
    する手段とを備えたことを特徴とする空気調和機。
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