JP3234378B2 - 配線基板cad装置と配線基板設計方法 - Google Patents

配線基板cad装置と配線基板設計方法

Info

Publication number
JP3234378B2
JP3234378B2 JP31670693A JP31670693A JP3234378B2 JP 3234378 B2 JP3234378 B2 JP 3234378B2 JP 31670693 A JP31670693 A JP 31670693A JP 31670693 A JP31670693 A JP 31670693A JP 3234378 B2 JP3234378 B2 JP 3234378B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit diagram
component
arrangement
components
restriction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31670693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07168865A (ja
Inventor
雅之 土田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP31670693A priority Critical patent/JP3234378B2/ja
Publication of JPH07168865A publication Critical patent/JPH07168865A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3234378B2 publication Critical patent/JP3234378B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/0005Apparatus or processes for manufacturing printed circuits for designing circuits by computer

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】基板上の部品の配置と接続線の配
線とを決定する配線基板CAD装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プリント基板、マルチチップモジ
ュール(マルチチップモジュールとは、高密度基板上に
複数個のベアチップを実装し、パッケージングしたもの
で、あたかも1つのLSIのような外形構造を複数個の
ベアチップに持たせたものである。)の実装設計をより
効率良く行うため、配線基板CAD装置を利用すること
が盛んに行われる。
【0003】上述の実装設計とは、回路設計によって作
成された回路図に基づき、それぞれの部品を基板上のど
こに設置するか、あるいは、部品間の配線経路をどのよ
うにするかを決定する作業のことである。代表的な配線
基板CAD装置1300の一例を図18に示す。本配線
基板CAD装置1300は、回路設計を行う回路設計C
AD装置1400と接続され、入力部1301、レイア
ウト部1302、記憶部1305、出力部1306、部
品保持部1307、および作業バッファ1308で構成
されている。
【0004】入力部1301は、回路図についての情報
を、回路設計CAD装置1400から入力する。入力部
1301が入力する情報とは、それぞれの部品について
の情報、それぞれの基板についての情報、および上記の
接続情報である。以下にこれらの入力情報について説明
する。 ・部品番号 回路設計者が入力した部品を識別するため、回路設計C
AD装置1400でそれぞれの部品に付けたものであ
る。例えば、IC1、IC2、IC3、R100、R1
02・・・のことである(ここでいう部品とは、回路設
計者が回路設計CAD装置1400に対して入力したも
のをいう。)。 ・部品名 基板上に配置する部品の名称のことである。例えば、T
TL ICにおいて、”7415”、”7416”等の
ICの名称をいう。 ・部品の種類 ”CPU”、”メモリ”、”抵抗”など、回路上で、そ
れぞれの部品がどういった機能を果たすかという情報の
ことである。 ・部品の形状 それぞれの部品のパッケージの形状を表す情報である。
例えば、直方体のパッケージであれば、縦、横、高さの
寸法、および、ピンの相対位置、ピンの形状がこの情報
に該当する。 ・ピン属性 それぞれの部品に設けられているピン端子と、それぞれ
の入出力が、どのピン端子で行われるかを示す情報をい
う。例えばORゲートの入出力がどのピンによって行わ
れるのかという情報や、データバスと双方向で入出力が
行われるのはどのピンであるかといった情報がピン属性
に該当する。これらの入出力の情報は、各ピン端子に割
り振られたピン番号を用いて表される。 ・基板の形状 対象となる基板の外形のことで、例えば、長方形の基板
であれば縦、横の寸法のことである。 ・基板の層数 対象となる基板が何層で形成されているかを示す。 ・接続情報 回路図上において、どの部品のピンと、どの部品のピン
とが配線接続されているかという情報のことである。回
路設計者は、入力部1301に対して、接続しようとす
る部品、ピン端子の、部品番号、ピン番号をそれぞれ入
力し、更にこれらを接続する配線に作成した配線名(ネ
ット名)を入力する。入力部1301は、入力された部
品番号、ピン番号、ネット名を接続情報として記憶部1
305に記憶させる。
【0005】上述の部品名、部品の種類、部品の形状、
ピン属性は、回路設計CAD装置1400によって、そ
れぞれの部品番号の部品と対応付けされた状態で記憶さ
れている。このように記憶された部品の情報を、入力部
1301は取り出し、記憶部1305に記憶させる。記
憶後入力部1301は、それぞれの部品番号の部品を、
部品名、部品の種類、部品の形状、ピン属性に基づいて
作成し、作成した部品を部品保持部1307に保持させ
る。更に入力部1301は、基板の形状、基板の層数に
基づいて、基板の縦横の大きさに該当する基板を、作業
バッファ1308上に作成する(以降基板とは、この作
業バッファ1308上に作成されたものをいう。)。
【0006】レイアウト部1302は、配置処理部13
03と、配線処理部1304とで構成される。配置処理
部1303は、重心法や知識を用いた自動配置処理によ
って、部品保持部1307に保持されている全ての部品
を基板上に配置する。以下に重心法を用いている場合の
部品の自動配置処理を説明する。重心法とは、山田昭彦
監修「プリント基板のCAE」応用技術出版1990年
発行の第3章に記されている部品の自動配置の1つの方
法である。より詳しくは、これから配置しようとする部
品を接続線の配線接続の距離が最短になるような位置に
配置するために、既に配置されている部品と、これから
配置しようとする部品の間にはピン端子間に張力が発生
しているとして、これから配置しようとする部品を、こ
れらの張力の合成ベクトルが0(ゼロ)になるような位
置(重心)に配置しようとする方法をいう。具体的に
は、配置処理部1303は、これから部品を配置しよう
とする場合、接続情報を参照し、既に配置されている部
品とこれから配置する部品とが接続情報内に存在するか
否かを判定する。もし存在すれば、これらの部品のピン
端子で接続情報によって接続が指示されているものを調
べる。次に調べたピン端子間の張力ベクトル(本実施例
において、配置済みの部品のピン端子とこれから配置し
ようとする部品のピン端子とに作用する力のベクトルの
ことをいう。)の合成ベクトルが最も小さくなる位置を
求め(こうして求められた位置を、本実施例においては
重心と呼ぶ。)、求めた位置に部品を配置する。これら
の手順を繰り返し、全ての部品を、基板上に配置してゆ
き、基板上の部品の配置位置を決定する。
【0007】尚、配置処理部1303は、知識と呼ばれ
る情報を用いて部品を配置することもある。知識を用い
た部品配置とは、例えば、「メモリはまとめて置く」と
か「関連するディスクリート部品は並べる」といったよ
うな基板配置のノウハウを、予め保持させておき、これ
らを用いて部品の配置を行うことである。配線処理部1
304は、入力部1301から回路設計者によって入力
された接続情報に基づいて、それぞれの部品のピン端子
と、それぞれのネット名の配線とを接続してゆき配線経
路を決定する。部品の配線接続については、本発明の主
眼ではないため、説明を省略する。
【0008】記憶部1305は、入力部1301から入
力された情報を記憶する。出力部1306は、記憶部1
305が記憶している部品、基板の情報を必要に応じ
て、配線基板CAD装置の表示装置(図示せず)に表示
したり、プロッタに出力したり、他CADへデータ転送
を行なったり、またCAMデータ(プリント基板を製造
する際、コンピュ−タで工作機械を動かすためのデータ
である。)に変換したりして出力を行なう。
【0009】部品保持部1307は、入力部1301が
作成した部品を保持する。作業バッファ1308は、配
置処理部104によって基板として使用され、配置処理
部1303によって配置された部品を保持する。以上の
ように構成された配線基板CAD装置の動作について説
明を行う。 (1)回路設計者は、図19(a)に示す回路図を回路
設計CAD装置1400に入力した。配線基板CAD装
置1300は、図中のIC1、IC2、R1の部品情
報、基板情報、接続情報を、回路設計CAD装置140
0から入力し、記憶部1305に記憶させる。接続情報
を図19(b)に示す。
【0010】(2)入力部1301は、入力された部品
名、部品の種類、部品の形状、ピン属性から部品を作成
し、部品保持部1307に記憶させる。更に基板を作業
バッファ1308上に作成する。 (3)配置処理部1303は、重心法の配置によって、
部品保持部1307に記憶されている全ての部品を基板
上に配置する。
【0011】(4)配線処理部1304は、入力部13
01から回路設計者によって入力された接続情報に基づ
いて、それぞれの部品のピン端子と、それぞれのネット
名の配線とを接続してゆく。(3)、(4)の処理を行
った結果、IC1、IC2、R1の部品は、図19
(c)に示すように配線接続される。 (5)(1)〜(4)までの動作によって行われた部品
の配置、接続シンボルの配線を出力部1306は、CR
Tディスプレイ等で実現される表示装置、プロッタ等の
出力装置に出力する。また、CAMデータに変換し、所
定の工作機械に出力してもよい。
【0012】上述の配線基板CAD装置の他にも、上述
の接続情報や知識を利用して自動で配置を行なう配線基
板CAD装置が存在する(National Technical Report
第32巻第2号 平成5年4月号 雑誌コード06813、
「知識ベース型高密度プリント基板自動設計システム」
pp.84-89)。また、部品の配置を行う前に、接続線をラ
バーバンドで表示し、部品の配置時の接続線の状態が、
リアルタイムに確認できる配線基板CAD装置も存在す
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術における重心法を行う配線基板CAD装置によれ
ば、部品を重心に近い位置に配置しようとするため、回
路図上において特定の部品の近くに記述されたノイズ対
策用部品の部品が、ノイズ対策という目的を果たさない
ような位置に配置されることがあるという問題点があっ
た。
【0014】例えば、出力波の波形を適切に整形するた
めにIC1の出力端子付近に設けられるダンピング抵抗
R1は、回路図上において、目的とするICの出力端子
の近くに記述されている。このようなダンピング抵抗R
1の部品を、従来の配線基板CAD装置は、重心に近い
位置に配置しようとする。そのため、ダンピング抵抗R
1の部品が、従来の配線基板CAD装置によって、IC
1からかけ離れた位置に自動的に配置されることも有り
得る。他にも、入力インピーダンスの整合をとるために
入力端子の近くに設けられる終端抵抗、あるいは、ノイ
ズによる影響を軽減するためにコネクタの近くに設けら
れるフェライトビーズの部品が、従来の配線基板CAD
装置によって、所望とする位置からかけ離れた位置に自
動的に配置されることも有り得る。これらの不都合が存
在するため、回路設計者は、配線基板CAD装置による
レイアウト時に、上述の不都合を全て基板設計者に指示
していた。レイアウト後に修正することもあった。
【0015】また、上記従来技術における配線基板CA
D装置によれば、部品を重心に近い位置に配置しようと
するため、回路図上において周辺の部品の影響を考慮し
て記述された発振素子の部品の配置位置が、周辺の部品
に影響を与えるような位置に決定されることがあるとい
う問題点があった。例えば、IC2のクロックの発振を
行う発振素子c1は、回路図においてIC2付近に記述
されている。このような発振素子c1を従来の配線基板
CAD装置は、重心に近い位置に配置しようとする。そ
のため発振素子c1が、従来の配線基板CAD装置によ
って、IC2からかけ離れた位置に配置されることも有
り得る。発振素子c1の配置がこのように決定される
と、IC2に入力されるクロックに位相の遅れが生じる
し、また、発振素子c1のノイズが回路全体に影響す
る。
【0016】また、上記従来技術における配線基板CA
D装置によれば、部品を重心に近い位置に配置しようと
するため、回路図上において電力ラインを短くするため
なるべく間隔が短くなるように置かれた2つの部品の配
置位置が、間隔を開けて配置されることがあるという問
題点があった。例えば、IC3、IC4は、その間に電
力ラインが設けられているため回路図では近くに配置さ
れている。このようなIC3、IC4を、従来の配線基
板CAD装置は、それぞれ重心に近い位置に配置しよう
とする。そのためIC3、IC4が、従来の配線基板C
AD装置によって、互いに間隔を開けて配置されること
も有り得る。IC3、IC4の配置位置がこのように決
定されると、基板の電力ラインが必然的に長くなってし
まう。
【0017】また、上記従来技術における配線基板CA
D装置によれば、シート毎にひとまとまりにされている
部品が、基板上でひとまとまりに配置されないという問
題点があった。上述の配置位置の不都合は、自動配置に
重心法を用いた場合のみに発生するものではない。知識
等、他の自動配置によって部品の配置が行われても発生
することがある。
【0018】本発明は、上記問題点に鑑み、部品配置が
適切に行える配線基板設計CAD装置および配線基板設
計方法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の配線基板CAD装置は、基板上における部品の
配置位置を、回路図に基づいて順次決定する配線基板C
AD装置であって、回路図上のそれぞれの部品のx、y
座標を入力する入力手段と、回路図上の部品間の距離に
対応して、基板上における当該部品を配置すべき部品間
の距離範囲である配置制限を記憶する配置制限記憶手段
と、入力手段から入力されたそれぞれの部品のx、y座
標から、回路図上のそれぞれの部品間の距離を算出する
回路図距離算出手段と、回路図距離算出手段が算出した
回路図上の距離で配置制限記憶手段を検索し、当該距離
に対応する配置制限を配置制限記憶手段から取り出す配
置制限算出手段と、配置制限算出手段が取り出した配置
制限を満たす基板上の領域内に、部品の配置位置を決定
する配置位置決定手段とを備えているまた、前記配置制
限記憶手段は、回路図上の部品間の距離が長い程、長い
配置制限を記憶していてもよい。
【0020】
【0021】また、上記課題を解決するため本発明の配
線基板CAD装置は、回路図上の部品の基板上における
配置位置を、回路図に基づいて順次決定する配線基板C
AD装置であって、回路図上のそれぞれの部品間の接続
線の長さである結線長を入力する入力手段と、入力手段
が入力した、それぞれの部品間毎に、結線長のうち最も
長さの短いものを当該部品間の基準結線長として決定す
る決定手段と、回路図上の部品間の結線長に対応して、
当該部品を配置すべき部品間の距離範囲である配置制限
を記憶する配置制限記憶手段と、決定手段が決定した基
準結線長で配置制限記憶手段を検索し、当該基準結線長
に対応する配置制限を配置制限記憶手段から取り出す配
置制限算出手段と、配置制限算出手段が取り出した配置
制限を満たす基板上の領域内に、部品の配置位置を決定
する配置位置決定手段とを備えている。
【0022】また、前記配置制限記憶手段は、回路図上
の部品間の距離が長い程、長い配置制限を記憶していて
もよい。また、上記課題を解決するため本発明の配線基
板CAD装置は、基板上における部品の配置位置を、回
路図に基づいて順次決定する配線基板CAD装置であっ
て、所定の部品と、回路図上において当該所定の部品の
近傍に存在する部品と、これらの部品間の距離範囲とか
らなる回路図条件と、基板上における当該回路図条件に
対応する配置制限とを記憶する記憶手段と、記憶手段か
ら、2つの部品毎に該当する回路図条件を検索し、当該
回路図条件に対応する配置制限を取り出す検索手段と、
検索手段が取り出した配置制限の通りに、前記2つの部
品毎に配置位置を決定する配置位置決定手段とを備えて
いてもよい。
【0023】また、前記記憶手段は、前記回路図条件と
してノイズ対策が必要な部品と、回路図上において当該
部品に接続されるノイズ対策部品と、これらの部品間の
距離範囲とを記憶していてもよい。また、前記記憶手段
は、前記回路図条件として発振器に接続される部品と、
当該部品に接続している発振器と、これらの部品間の距
離範囲とを記憶していてよい。
【0024】また、上記課題を解決するため本発明の配
線基板設計方法は、基板上における部品の配置位置を、
回路図に基づいて順次決定する配線基板設計方法であっ
て、回路図上のそれぞれの部品のx、y座標を入力する
入力ステップと、入力ステップから入力されたそれぞれ
の部品のx、y座標から、回路図上のそれぞれの部品間
の距離を算出する回路図距離算出ステップと、回路図距
離算出ステップが算出した回路図上の距離で、回路図上
の部品間の距離に対応して、基板上における当該部品を
配置すべき部品間の距離範囲である配置制限を記憶する
配置制限記憶部を検索し、当該距離に対応する配置制限
を配置制限記憶部から取り出す配置制限算出ステップ
と、配置制限算出ステップが取り出した配置制限を満た
す基板上の領域内に、部品の配置位置を決定する配置位
置決定ステップとからなる。
【0025】
【0026】また、上記課題を解決するため本発明の配
線基板設計方法は、回路図上の部品の基板上における配
置位置を、回路図に基づいて順次決定する配線基板設計
方法であって、回路図上のそれぞれの部品間の接続線の
長さである結線長を入力する入力ステップと、入力ステ
ップが入力した、それぞれの部品間毎に、結線長のうち
最も長さの短いものを当該部品間の基準結線長として決
定する決定ステップと、回路図上の部品間の結線長に対
応して、当該部品を配置すべき部品間の距離範囲である
配置制限を記憶する配置制限記憶部を、決定ステップが
決定した基準結線長で検索し、当該基準結線長に対応す
る配置制限を配置制限記憶部から取り出す配置制限算出
ステップと、配置制限算出ステップが取り出した配置制
限を満たす基板上の領域内に、部品の配置位置を決定す
る配置位置決定ステップとからなる。
【0027】また、上記課題を解決するため本発明の配
線基板設計方法は、基板上における部品の配置位置を、
回路図に基づいて順次決定する配線基板設計方法であっ
て、所定の部品と、回路図上において当該所定の部品の
近傍に存在する部品と、これらの部品間の距離範囲とか
らなる回路図条件と、基板上における当該回路図条件に
対応する配置制限とを記憶する記憶部から、2つの部品
毎に該当する回路図条件を検索し、当該回路図条件に対
応する配置制限を取り出す検索ステップと、検索ステッ
プが取り出した配置制限の通りに、前記2つの部品毎に
配置位置を決定する配置位置決定ステップとからなる。
【0028】
【作用】上記の手段により本発明の配線基板CAD装置
および配線基板設計方法において、入力手段(ステッ
プ)によって、回路図上のそれぞれの部品のx、y座標
が入力される。配置制限記憶手段(部)には、回路図上
の部品間の距離に対応して、基板上における当該部品を
配置すべき部品間の距離範囲である配置制限が記憶され
る。入力手段(ステップ)から入力されたそれぞれの部
品のx、y座標に対して回路図距離算出手段(ステッ
プ)が作動し、回路図上のそれぞれの部品間の距離が算
出される。回路図距離算出手段(ステップ)が算出した
回路図上の距離に対して配置制限算出手段(ステップ)
が作動し、配置制限記憶手段(部)が検索され、当該距
離に対応する配置制限が取り出される。配置制限算出手
段(ステップ)が取り出した配置制限を満たす基板上の
領域内に対して、配置位置決定手段(ステップ)が作動
し、部品の配置位置を決定される。
【0029】
【0030】また、上記の手段により本発明の配線基板
CAD装置において所定の部品と、回路図上において当
該所定の部品の近傍に存在する部品と、これらの部品間
の距離範囲とからなる回路図条件と、基板上における当
該回路図条件に対応する配置制限とが記憶手段(部)に
記憶される。記憶手段(部)から、2つの部品毎に該当
する回路図条件が検索され、当該回路図条件に対応する
配置制限が検索手段(ステップ)によって取り出され
る。配置位置決定手段(ステップ)によって検索手段
(ステップ)が取り出した配置制限の通りに、前記2つ
の部品毎に配置位置が決定される。
【0031】
【実施例】図1は、本発明の配線基板CAD装置と接続
されるハードウェア機器を示す図である。上記のハード
ウェア機器には、表示装置801、入力装置802、記
録装置803、および出力装置が存在する。表示装置8
01は、CRTディスプレィや液晶ディスプレィで実現
され、基板設計の実装設計の様子等、現在の処理の様子
が逐次される。
【0032】入力装置802は、キーボードやマウス等
で実現され、設計者からの入力を受け付ける。記録装置
803は、メモリー、磁気テープ装置や磁気ディスク装
置で実現され、作成中、作成結果のレイアウトが記録さ
れる 出力装置804は、プロッタ、プリンタ、および端末装
置等で実現され、配線基板CAD装置によって作成され
たレイアウトを用紙上に記述したり、ネットワークに出
力したりする。
【0033】以下、本発明の配線基板CAD装置の一実
施例を図面を用いて説明する。図2は、本発明の一実施
例における配線基板CAD装置100の構成図である。
配線基板CAD装置100は、回路設計を行う回路設計
CAD装置120と接続され、制御部10と、入力部1
01と、座標情報入力部102と、配置制限領域生成部
103と、配置処理部104と、配線処理部105と、
記憶部106と、出力部107と、部品保持部108
と、作業バッファ109と、距離対応テーブル110と
で構成される。
【0034】制御部10は、配線基板CAD装置内の制
御を行う。入力部101は、配線基板の実装設計を行う
ために、回路設計CAD装置120から必要となる情報
を入力する(これらの情報とは、上述の部品番号の部品
名、部品の種類、部品の形状、ピン属性、基板の形状、
基板の層数、接続情報であり、従来技術で説明したもの
と同一てあるので、詳細な説明は省略する。)。上述の
部品番号の部品番号、部品名、部品の種類、部品の形
状、ピン属性は、配線基板設計CAD装置100によっ
て、それぞれの部品名と対応付けされた状態で記憶部1
06に記憶されている。入力部101は、それぞれ入力
された部品番号の部品を、部品名、部品の種類、部品の
形状、ピン属性に基づいて作成し、作成した部品を部品
保持部108に保持させる。更に入力部101は、基板
の形状、基板の層数に基づいて、基板の縦横の大きさに
該当する基板を、作業バッファ109上に作成する(以
降基板とは、この作業バッファ109上に作成されたも
のをいう。)。基板の裏面が使用可能であれば、入力部
101は、表裏に対応する基板を作業バッファ109上
に作成する。最後に入力部101は、接続情報を記憶部
106に記憶させる。
【0035】座標情報入力部102は、それぞれの部品
が回路図上のどの座標に描かれているかを示す座標情報
の入力を、回路設計CAD装置120から入力する。具
体的には、座標情報入力部102は、入力された部品名
のそれぞれの回路部品に対して、その部品の回路図上の
x座標、y座標を回路設計CAD装置120から入力す
る。
【0036】配置制限領域生成部103は、これから配
置しようとする部品の種類についての配置制限を求め
る。具体的には、配置制限領域生成部103は、入力部
101によって入力されたそれぞれの部品の回路図上の
縦、横の寸法と、座標情報入力部102によって入力さ
れたそれぞれの部品の回路図上のx、y座標とによっ
て、既に配置された部品と、これから配置しようとする
部品の種類とは、回路図上においてどれだけの距離を隔
てて配置されているかを算出する。このようにして距離
を算出した後、配置制限領域生成部103は、距離対応
テーブル110を参照して、上述の回路記号間の距離が
基板上ではどれだけになるかを算出する。基板上での距
離を算出した後、配置制限領域生成部103は、これか
ら配置する部品を、算出した距離以内に配置するように
配置処理部104に指示する(この指示を行うための情
報が配置制限である。)。尚、この制限は、全ての部品
について設けられなくてもよく、特定の部品にのみ設け
ても良い。
【0037】配置処理部104は、上記の配置制限に従
い、重心法を用いて、それぞれの部品の配置制限からは
み出さないようにそれぞれの部品を基板上に配置してゆ
く(重心法については、既に従来の技術として説明して
いる。)。具体的には、配置処理部104は、これから
配置する部品の位置を決定する際、既に配置されている
全ての部品を参照して重心に近い位置を算出する。ここ
で算出した重心が、配置制限の領域外であれば、配置処
理部104は、配置制限の領域内で、最も重心に近い位
置に部品を配置する。配置処理部104は、このような
手順を全ての部品について繰り返し、基板上に部品を配
置してゆく。尚、配置処理部104が行う配置処理は、
知識など他の自動配置処理によって行われても良い。ま
た、上記の制限がどのように設定されているかを対話形
式で設計者に知らせても良い。
【0038】配線処理部105は、入力部101から回
路設計者によって入力された接続情報に基づいて、ライ
ンサーチアルゴリズムあるいはメーズアルゴリズムを用
いて、それぞれの部品のピン端子と、それぞれのネット
名の配線とを接続してゆく。ラインサーチアルゴリズム
とは、上記の山田昭彦監修「プリント基板のCAE」に
記載されているアルゴリズムであり、スルーホールシン
ボルを介して、水平線あるいは垂直線の接続線を、接続
されるピン端子間に発生させるものである。メーズアル
ゴリズムとは、上記の山田昭彦監修「プリント基板のC
AE」基板に記載されているアルゴリズムであり、基板
上において、片方のピン端子から、同じ距離になる座標
グリッドにラベル付けを行ってゆき、配線を行うための
最短距離を行うアルゴリズムである(ピン端子間の配線
については、本発明の主眼でないので説明を省略す
る。)。
【0039】記憶部106は、入力部101から入力さ
れた情報を記憶する。出力部107は、記憶部106が
記憶している部品、基板の情報を必要に応じて、配線基
板CAD装置の表示装置801に表示したり、出力装置
804に出力したり、他CADへデータ転送を行なった
り、またCAMデータ(プリント基板を製造する際、コ
ンピュ−タで工作機械を動かすためのデータである。)
に変換したりして出力装置804に出力する。
【0040】部品保持部108は、使用可能な部品を保
持する。作業バッファ109は、配置処理部104によ
って基板として使用され、配置処理部104によって配
置された部品を保持する。距離対応テーブル110に
は、回路図上における何ミリ以上何ミリ未満の距離は、
基板上では何ミリ以上何ミリ未満になるかが記述されて
いる。図5(c)に距離対応テーブル110の一例を示
す。尚、距離対応テーブル110には、例えば、基板上
での距離 = 回路図上での距離 × 2のように数式が記
述されており、配置処理部104は、この数式を用いて
距離を計算してもよい。
【0041】図3は、図1に示す制御部10のフローチ
ャートである。ステップs210は、入力ステップであ
る。ステップs210は、ステップs211とステップ
s212とからなる。ステップs211では、入力部1
01が接続情報、部品情報、基板情報の入力する。これ
らの情報が入力されれば、部品の作成、基板の作成を行
い、記憶部106に記憶させる。
【0042】ステップs212では、座標情報入力部1
02が、座標情報を入力する。座標情報が入力されれ
ば、座標情報を記憶部106に記憶させる。ステップs
220は、レイアウトステップである。レイアウトステ
ップはステップs221〜ステップs227からなる。
ステップs221では、配置処理部104が、記憶部1
06から部品情報、基板情報を読み出し、配線処理部1
05が、記憶部106から接続情報を読み出す。
【0043】ステップs222では、配置制限領域生成
部103が、記憶部106から座標情報を読み出す。ス
テップs223では、配置制限領域生成部103は、基
板上の配置領域に回路図位置情報に基づいて、部品が配
置される基板上の領域に、制限を設ける。ステップs2
24では、配置処理部104は、上記制限のもとで配置
処理を行なう。
【0044】ステップs225では、全部品を配置し終
ったかどうかを調べ、まだ未配置部品が残っていればス
テップs223に移行する。残っていなければステップ
s226に移行する。ステップs226では、配線処理
部105が、ラインサーチアルゴリズムあるいはメーズ
アルゴリズムを用いて配線処理を行なう。
【0045】ステップs227では、ステップs223
からステップs226までの動作によって得られた基板
設計情報を、制御部10は記憶部106に記憶させる。
ステップs230では、出力部107が、記憶部106
から基板設計情報を読みだし、プロットアウト、あるい
は、他のCADへデータ伝送などを行う。図4は、図2
に示す配置処理部104のフローチャートである。本フ
ロ−チャ−トは、図3のステップs223の詳細の説明
を行うものでもある。
【0046】ステップs301では、配置処理部104
は、これから配置しようとする部品の種類と、既に配置
された部品との、回路図上での距離を求める。ステップ
s302では、距離対応テーブル110を参照して、ス
テップs301で求めた距離が、基板上ではどれだけに
なるかを算出するステップs303では、ステップs3
02で求めた距離を、配置制限として、配置処理部10
4に出力する。
【0047】以上のように構成された配線基板CAD装
置100の動作について説明する。 (1)配線基板CAD装置100の処理対象が、図5
(a)に示す回路図である場合について説明する。回路
設計者が既に図中のR1、IC1、IC2を回路設計C
AD装置120に入力している。入力部101は、部品
情報、基板情報、接続情報の入力する。入力が終了する
と、入力部101は、部品の作成、基板の作成を行い、
記憶部106に記憶させる。(図3のステップs21
1)。
【0048】(2)座標情報入力部102が、座標情報
の入力を受け付ける。回路設計者は、図5(b)に示す
座標情報を入力する。座標情報が入力されれば、座標情
報入力部102は、座標情報を記憶部106に記憶させ
る(ステップs212)。 (3)配置処理部104が、記憶部106から部品情
報、基板情報を読み出し、配線処理部105が、記憶部
106から接続情報を読み出す(ステップs221)。
【0049】(4)配置制限領域生成部103が、記憶
部106から座標情報を読み出す(ステップs22
2)。 (5)配置制限領域生成部103が、それぞれの部品に
ついての配置制限を計算する。ここでは、図中のR1に
該当する部品の配置を行う場合についてのみ説明する。
配置制限領域生成部103は、IC1、IC2、R1に
ついての座標情報から、回路図におけるIC1とR1と
の距離と、IC2とR1との距離とを算出する(IC1
とR1との距離は40、IC2とR1との距離は110
となる。)(図4のステップs301)。
【0050】(6)配置制限領域生成部103は、距離
対応テーブル110を参照して、IC1とR1との距
離、IC2とR1との距離が基板上ではどれだけになる
かを計算する。回路図での距離が40ならば、基板では
200未満に、回路図での距離が110ならば基板では
400未満になることが計算される(ステップs30
2)。
【0051】(7)配置制限領域生成部103は、
(6)で求めた距離を、R1についての配置制限(R1
についての配置制限は、IC1から距離80以内、IC
2から距離110以内に配置するという情報になる。こ
の配置制限を図5(d)に図示する。)として配置処理
部104に出力する(ステップs303)。 (8)配置処理部104は、配置制限領域生成部103
が算出した配置制限内に、部品R1を配置する(図3の
ステップs224)。
【0052】(9)制御部10は、全部品を配置し終っ
たかどうかを調べる(ステップs225)。 (10)配線処理部105が、ラインサーチアルゴリズ
ムあるいはメーズアルゴリズムを用いてR1、IC1、
IC2間の配線処理を行なう(ステップs226)。
【0053】(11)制御部10は、これまでの動作に
よって得られた基板設計情報を、記憶部に記憶させる。 (12)出力部107は、記憶部106から基板設計情
報を読みだし、プロットアウト、あるいは、他のCAD
へデータ伝送などを行う。このように本発明によれば、
それぞれの部品の回路図上での座標を入力することで、
部品が不適当な位置に配置されることを防止することが
できる。
【0054】図6は、本発明の第2実施例である配線基
板CAD装置400を示す構成図である。同図におい
て、第1の実施例の配線基板CAD装置100と同じ構
成要素については同一の参照符号を付して説明を省略
し、相違点だけを述べることにする。配線基板CAD装
置400は、座標情報入力部102、配置制限領域生成
部103に代えて、シート情報入力部402、配置制限
領域生成部403が、それぞれ備えられている。
【0055】シート情報入力部402は、入力しようと
する回路図が複数図存在する場合、それぞれの部品が、
どの回路図シート上に存在するかという情報を回路設計
CAD装置120(図外)から入力する。更に入力した
回路図シート情報を記憶部106に記憶させる。具体的
には、シート情報入力部402は、既に入力部101に
入力された部品名と、その部品名の部品が記述されてい
る回路図シート名(この回路図名はそれぞれの回路図が
区別されるものでよい。本実施例では、それぞれの回路
図のシート番号を入力する。)とを入力する。
【0056】配置制限領域生成部403は、記憶部10
6からシート情報を取り出し、シート情報中に存在する
シート名を取り出して、これらのシート情報の回路部分
を、基板上のどの領域に割り当てるかについて決定する
(これらのシート名の回路が割り当てられる基板上の領
域をシート領域と呼ぶ。この領域の決定は、配置制限領
域生成部103が設計者からの入力を受け付けることに
より、対話形式で行われる。)。決定後、配置制限領域
生成部403は、シート領域を配置処理部404に知ら
せる。最後に配置制限領域生成部103は、部品のう
ち、同一のシート領域に属するもの同士でグル−プ化す
る。
【0057】配置処理部404は、これから配置する部
品を、配置制限領域生成部103が作成したそれぞれの
グル−プから取り出し、取り出した部品を、そのグル−
プに対応するシート領域内に、重心法を用いて配置す
る。具体的には、配置処理部104は、先ず、配置制限
領域生成部103が作成したそれぞれのグル−プから取
り出す。取り出した部品を配置する位置を決定する際、
既に配置されている全ての部品を参照して重心に近い位
置を算出する。ここで算出した重心がシート領域外であ
れば、シート領域内で、その重心に最も近い位置に部品
を配置する。配置処理部404は、このような手順を残
りの全てのシンボルについて繰り返し、基板上に部品を
配置してゆく。
【0058】図7は、図6に示す配線基板CAD装置4
00のフローチャートである。本フロ−チャ−トは、配
線基板CAD装置100のフローチャートと類似するの
で、異なるステップだけ説明を行う。ステップs401
では、シート情報入力部402が、それぞれの部品名の
部品が、どの回路図上に存在するかという回路図シート
についての情報を入力し、シート情報として記憶部10
6に記憶させる。
【0059】ステップs402では、配置制限領域生成
部403が、記憶部106からシート情報を取り出し、
シート情報中に存在するシート名を取り出して、これら
のシート名の回路を、基板上のどの領域に割り当てるか
について決定する。ステップs403では、配置処理部
404が、これから配置する部品を、配置制限領域生成
部103が作成したそれぞれのグル−プから取り出し、
取り出した部品を、そのグル−プに対応するシート領域
内に、重心法を用いて配置する。
【0060】以上のように構成された配線基板CAD装
置400の動作を説明する。尚、配線基板CAD装置1
00と類似する部分については説明を省略し、異なる点
のみについて説明する。図8(a)の回路図に対して、
入力部101が動作し、既に、部品情報、基板情報、接
続情報が入力され、部品、基板の作成が行われている。
図8(a)に示すように、IC10、IC11、IC1
2が1枚目のシートに、IC14、OSC1、IC1
6、CN1が2枚の回路図シートに描かれている。
【0061】(1)シート情報入力部402は、シート
情報を回路設計CAD装置から入力する(図7のステッ
プs402)。図8(a)の回路図についてのシート情
報を図8(b)に示す。 (2)シート情報入力部402は、(1)で入力された
シート情報中の部品を同一のシートのものでグル−プ化
する。このグル−プ化の結果を図8(c)に示す(ステ
ップs402)。
【0062】(3)配置制限領域生成部403は、それ
ぞれのシート情報に対応するシート領域を基板上に設定
する。 (4)配置制限領域生成部403は、それぞれのシート
領域内に、これから配置しようとする部品を配置する。
2つのシート領域と、このシート領域上に部品CN1が
存在する様子を図8(d)に示す。
【0063】(5)(4)の動作を全ての部品について
行い、残りの部品を、全て、それぞれのシート領域上に
配置する。以降の動作は、配線基板CAD装置100と
同じである。このように本発明によれば、それぞれの部
品がどの回路図上に存在するかを入力することで、部品
が不適当な位置に配置されることを防止することができ
る。
【0064】図9は、本発明の第3実施例である配線基
板CAD装置500を示す構成図である。同図におい
て、第1の実施例の配線基板CAD装置100と同じ構
成要素については同一の参照符号を付して説明を省略
し、相違点だけを述べることにする。配線基板CAD装
置500には座標情報入力部102に代えて結線長情報
入力部502が、配置制限領域生成部103に代えて配
置制限領域生成部503がそれぞれ備えられている。
【0065】結線長情報入力部502は、座標情報を入
力し、それぞれの部品の回路図における接続線がどれだ
けであるかという結線長情報を、回路設計CAD装置1
20から入力した接続線情報および座標情報から算出す
る。具体的には、結線長情報入力部502は、回路図上
で接続されているそれぞれの接続情報に存在する部品
名、ピン端子間の接続線の結線長を座標情報から算出す
る。算出後結線長情報入力部502は、これらを結線長
情報として記憶部106に記憶させる。
【0066】配置制限領域生成部503は、これから配
置する部品を、既に配置された部品から、どれだけ距離
を開けて配置するかという制限(この制限についての情
報を配置制限と呼ぶ。)を求める。具体的には、先ず配
置制限領域生成部503は、これから配置しようとする
部品が含まれる接続情報を記憶部106から全て取り出
し、取り出したものの中から既に基板上に配置済の部品
が含まれている結線長情報を選びだす。こうして選び出
した結線長情報が2つ以上存在する場合、配置制限領域
生成部503は、結線長情報内の結線長を参照し、結線
長が最も短いものを、更に選びだす(こうして選びださ
れた結線長情報の結線長を基準結線長と呼ぶ。)。基準
結線長を選び出した後、配置制限領域生成部503は、
距離対応テーブル510を参照して、その基準結線長
が、基板上では何ミリ以上何ミリ未満になるかを調べ、
選び出した基準結線長に応じた配置制限を、距離対応テ
ーブル510から取り出す。最後に配置制限領域生成部
503は、取り出した配置制限を配置処理部104に出
力する。なお、配置制限領域生成部503は、部品間の
配置制限を一括して求め、配置処理を行なってもよい。
【0067】距離対応テーブル510には、回路図上に
おける何ミリ以上何ミリ未満の基準結線長は、基板上で
は何ミリ以上何ミリ未満になるかが記述されている。図
11(c)に距離対応テーブル510の一例を示す。図
10は、配線基板CAD装置500のフローチャートで
ある。本フローチャートは、図3のフローチャートと類
似しているため、異なるステップのみ説明する。
【0068】ステップs211、s221〜s227、
s230では、図3に示したステップs221、s22
1〜s227、s230とそれぞれ同じ処理を行うので
説明を省略する。ステップs502では、結線長情報入
力部502が、それぞれの部品の回路図における接続線
がどれだけであるかという結線長を、回路設計CAD装
置から入力する。
【0069】ステップs503では、配置制限領域生成
部503が、これから配置しようとする部品の種類の部
品名が含まれる結線長情報を求める。ステップs504
では、配置制限領域生成部503が、距離対応テーブル
510を参照して、その基準結線長が、基板上では何ミ
リ以上何ミリ未満になるかを調べ、選び出した基準結線
長情報に応じた配置制限を距離対応テーブル510から
取り出す。最後に配置制限領域生成部503は、取り出
した配置制限を配置処理部104に出力する。
【0070】以上のように構成された配線基板CAD装
置500の動作を説明する。尚、配線基板CAD装置1
00と類似する部分については説明を省略し、異なる点
のみについて説明する。図11(a)の回路図に対し
て、入力部101が動作し、既に、部品情報、基板情
報、接続情報が入力され、図中の部品IC3、IC4、
IC5、R2の作成、基板の作成が既に行われている。
【0071】(1)入力部502が、それぞれの部品の
回路図における接続線がどれだけであるかという結線長
情報を、回路設計CAD装置120から入力する。入力
した結線長情報を図11(b)に示す(図10のステッ
プs502)。 (2)配置制限領域生成部503が、部品IC3が含ま
れる結線長情報を求める。未だどの部品も配置されてい
ないので、配置制限領域生成部503は、結線長情報を
求めない(ステップs503)。
【0072】(3)配置処理部104が、部品IC3を
基板上の何れかの位置に配置する。 (4)配置制限領域生成部503が、部品R2が含まれ
る結線長情報を求める。部品IC3とR2との結線長情
報は1つであるので、配置制限領域生成部503は、そ
の結線長情報から基準結線長40を取り出す。 (5)配置制限領域生成部503が、図11(c)に示
す距離対応テーブル510を参照して、基準結線長40
が、基板上では10ミリ以上30ミリ未満になることを
調べ出し、これを配置制限として配置処理部104に出
力する。図11(d)の破線l506は、抵抗R2につ
いての制限領域を図示したものである(ステップs50
4)。
【0073】(6)配置処理部104が、部品R2を、
基板上の破線l506で囲まれた範囲内に配置する (7)配置制限領域生成部503が、部品IC4の部品
名が含まれる結線長情報を求める。部品名IC4が含ま
れる結線長情報にはIC3とIC4との接続線のもの
と、R2とIC4の接続線のものが存在する。図11
(b)からも明らかなようにR2、IC4の結線長が、
IC3、IC4の結線長より短いので、R2、IC4の
結線長160を基準結線長として結線長情報から取り出
す。
【0074】(8)配置制限領域生成部503が、図1
1(c)に示す距離対応テーブル510を参照して、基
準結線長160が、基板上では30ミリ以上100ミリ
未満になることを調べ出し、これを配置制限として配置
処理部104に出力する。図11(d)の破線l507
は、この制限領域を図示したものである。(ステップs
504)。
【0075】(9)配置制限領域生成部503が生成し
た制限領域に、配置処理部104が、部品IC4を配置
する。 (10)R2、IC4の場合と同様の動作をIC5につ
いても行い、部品を、全て、基板上に配置する。以降の
動作は、配線基板CAD装置100と同じである。
【0076】このように本発明によれば、それぞれの部
品間の回路図上での結線長を入力することで、部品が不
適当な位置に配置されることを防止することができる。
図12は、本発明の第4実施例である配線基板CAD装
置600を示す構成図である。同図において、第1の実
施例の配線基板CAD装置100と同じ構成要素につい
ては同一の参照符号を付して説明を省略し、相違点だけ
を述べることにする。
【0077】配線基板CAD装置100の構成に加え
て、配線基板CAD装置600は、座標情報入力部60
2、配置制限領域生成部603を備える。座標情報入力
部602は、それぞれの部品の回路図上のx、y座標を
回路設計CAD装置120(図外)から入力し、それぞ
れの部品の回路図上のx、y座標と、入力部101によ
って入力されたそれぞれの部品の縦、横の寸法とによっ
て、既に配置された部品と、これから配置しようとする
部品の種類とは、回路図上においてどれだけの距離を隔
てて配置されているかを算出する。このようにして距離
を算出した後、部品間の距離を保存するための部品間距
離テーブルを記憶部106内に作成し、部品間距離テー
ブルに算出した全ての距離を記憶させる。
【0078】配置制限領域生成部603は、既に配置さ
れた部品から、任意に1つの部品を選択する(ここで選
択した部品を注目部品と呼ぶ。注目部品は直前に配置さ
れた部品であってもよい。)。次に配置制限領域生成部
603は、部品間距離テーブルを参照して、注目部品に
一番近い部品がどれであるかを調べ、調べた部品を記憶
部106から取り出して、配置処理部104に出力す
る。出力後、配置制限領域生成部603は、注目部品の
選択から部品の出力までの動作を、残りの全ての部品に
ついて行う。
【0079】図13は、配線基板CAD装置600のフ
ローチャートである。本フローチャートは、図3のフロ
ーチャートと類似しているため、異なるステップのみ説
明する。ステップs211、221、222、224〜
230では、図3に示したステップs211、221、
222、224〜230とそれぞれ同じ処理を行うので
説明を省略する。
【0080】ステップs602では、座標情報入力部6
02が、回路図上のそれぞれの部品間の距離の入力を算
出して、部品間距離テーブルに書き込む。ステップs6
03では、配置制限領域生成部603が、既に配置され
た部品から、任意に1つの部品を選択し注目部品とす
る。ステップs605では、次に配置制限領域生成部6
03が、部品間距離を参照して、注目部品に一番近い部
品がどれであるかを求めて、求めた部品を配置処理部1
04に出力する。
【0081】以上のように構成された配線基板CAD装
置600の動作を説明する。尚、配線基板CAD装置1
00と類似する部分については説明を省略し、異なる点
のみについて説明する。図14(a)の回路図に対し
て、入力部101が動作し、既に部品情報、基板情報、
接続情報が入力され、図中の部品CN3、R4、IC8
の作成、基板の作成が既に行われている。
【0082】(1)座標情報入力部602がそれぞれの
部品の縦、横の寸法と、回路図上のx、y座標とを入力
する。入力された情報を図14(b)に示す。次に座標
情報入力部602が、回路図中におけるそれぞれの部品
間の距離を算出し、距離対応テーブルに記憶させる。図
14(a)の回路図について、座標情報入力部602が
作成した距離対応テーブルを図14(b)に示す(図1
3のステップs601)。
【0083】(2)配置制限領域生成部603は、既に
配置済の部品CN1を注目部品として選択する(ステッ
プs603)。 (3)配置制限領域生成部603は、距離対応テーブル
に記憶されている回路図上の部品間の距離を参照して、
部品CN1に最も近い部品を調べる。図14(c)の距
離対応テーブルによるとこのような部品はR4であり、
部品R4を記憶部106から取り出す(ステップs60
)。
【0084】(4)配置処理部104が、部品R4を部
品CN1の付近に配置する。 (5)CN1、R4の場合と同様の動作をIC8につい
ても行い、部品を全て、基板上に配置する。以降の動作
は、配線基板CAD装置100と同じである。このよう
な動作によって行われた部品の配置、接続線の配線を図
14(d)に示す。
【0085】このように本発明によれば、既に配置され
た部品に最も近い部品を配置してゆくので、部品が不適
当な位置に配置されることを防止することができる。図
15は、本発明の第5実施例の配線基板CAD装置70
0の構成を示す図である。同図において、第1の実施例
の配線基板CAD装置100と同じ構成要素については
同一の参照符号を付して説明を省略し、相違点だけを述
べることにする。
【0086】配線基板CAD装置100の構成に加え
て、配線基板CAD装置700は、回路図条件選択部7
02を備え、配置制限領域生成部103に代えて配置制
限領域生成部705を備える。パターン記憶部701
は、部品の配置を行うための配置領域の制限が「基板配
置パターン」として記憶されており、また、これらの
「基板配置パターン」に対応する回路がどのような回路
であるかが回路図条件に記憶されている。回路図条件、
基板配置パターンの一例を図17(a)に示す。具体的
には、回路図条件には、これから配置しようとする部品
の種類の種類の項目と、既に配置されている部品の種類
の種類の項目と、回路図上の距離の項目とが存在し(以
上の項目は、図中の「これから配置しようとする部品の
種類」、「既に配置されている部品の種類」、「回路図
上の距離」のことである。)、これらは回路図条件選択
部702、配置制限領域生成部705によって使用され
る。
【0087】回路図条件選択部702は、配置済部品の
種類が、「既に配置されている部品の種類」の項目とし
て記述されており、これから配置する部品の種類が「こ
れから配置しようとする部品の種類」の項目として記述
されている回路図条件をパターン記憶部701から探し
出す。配置制限領域生成部705は、回路図条件選択部
702が回路図条件の選択に用いた配置済部品と、これ
から配置しようとする部品との回路図上の距離を、座標
情報入力部102に入力された座標情報から算出する。
算出後、算出した距離が、回路図条件に「回路図上の距
離」の項目として記述されている距離より短いかを判定
する。もし短ければ、配置制限領域生成部705は、回
路図条件選択部702が選択した回路図条件と対応する
基板配置パターンを、配置制限として配置処理部706
に出力する。もし長ければ、回路図条件選択部702に
他の回路図条件を探させる。
【0088】配置処理部706は、基板上における配置
制限領域生成部705が生成した配置制限内に部品を配
置する。図16は、配線基板CAD装置700のフロー
チャートである。本フローチャートは、図3のフローチ
ャートと類似しているため、異なるステップのみ説明す
る。
【0089】ステップs211〜s222、s226、
s227、s230では、図3に示したステップs21
1〜s222、s226、s227、s230とそれぞ
れ同じ処理を行うので説明を省略する。ステップs70
1では、回路図条件選択部702、一致判定部704、
配置制限領域生成部705が、配置しようとする部品が
一致する回路図条件をパターン記憶部701から探し出
す。
【0090】ステップs702では、ステップs701
で取り出した回路図条件と対応する基板配置パターン
を、配置制限として配置処理部706に出力する。ステ
ップs703では、配置処理部706が、配置制限内に
部品を配置する。以上のように構成された配線基板CA
D装置700の動作を説明する。尚、配線基板CAD装
置100と類似する部分については説明を省略し、異な
る点のみについて説明する。図16(b)の回路図に対
して、入力部101が動作し、既に部品情報、基板情
報、接続情報が入力され、図中の部品IC13、R1
2、IC14、OSC1の作成、基板の作成が既に行わ
れ、また、IC13、IC14が基板上に既に配置され
ている。
【0091】(1)回路図条件選択部702は、パター
ン記憶部701に記憶されている回路図条件のうち、配
置済部品のIC13、IC14の種類であるICが、
「既に配置されている部品の種類」の項目として記述さ
れており、これから配置しようとする部品であるOSC
1の種類である発振素子が、これから配置しようとする
部品の種類」の項目として記述されている回路図条件を
パターン記憶部701から探し出す。
【0092】(2)配置制限領域生成部705は、回路
図条件選択部702が回路図条件の選択に用いた配置済
部品と、これから配置しようとする部品との距離を、座
標情報入力部102に入力された座標情報から算出し、
算出した距離が、回路図条件に「回路図上の距離」の項
目として記述されている距離より短いかを判定する。I
C14、OSC1の回路図上における距離は40なの
で、Pattern1と対応する基板配置パターンを、
配置制限として配置処理部706に出力する(図16の
ステップs701、ステップs702)。
【0093】(3)Pattern1の基板配置パター
ンは、「同一の面の距離50以内に配置する」である。
これに基づいて、配置処理部706は、IC14から5
0以内の距離にOSC1を配置する。 (4)回路図条件選択部702は、パターン記憶部70
1に記憶されている回路図条件のうち、配置済部品のI
C13、IC14、OSC1の種類であるIC、発振素
子が、「既に配置されている部品の種類」の項目として
記述されており、これから配置しようとする部品が、
「これから配置しようとする部品の種類」の項目として
記述されている回路図条件を、パターン記憶部701か
ら取り出す。このようなパターンに該当するのはPat
tern2であるから、回路図条件選択部702は、P
attern2を選択する。
【0094】(5)配置制限領域生成部705は、回路
図条件選択部702が回路図条件の選択に用いた配置済
部品と、回路図条件選択部702が取り出した部品との
距離を、座標情報入力部102に入力された座標情報か
ら算出し、算出した距離が、回路図条件に「回路図上の
距離」の項目として記述されている距離より短いかを判
定する。IC13、R12の回路図上における距離は2
0なので、Pattern2の基板配置パターンを、配
置制限として配置処理部706に出力する(ステップs
701、ステップs702)。
【0095】(6)Pattern1の基板配置パター
ンは、「同一面の距離30以内」である。これに基づい
て、配置処理部706は、IC13の近くにR12を配
置する。以上の動作を図に示したものが図16(c)で
ある。以降の動作は、配線基板CAD装置100と同じ
である。 このように本発明によれば、予め記憶されている回路図
条件に基づいて部品を配置してゆくので、部品が不適当
な位置に配置されることを防止することができる。
【0096】尚、以上の全ての実施例において、配置処
理部の配置処理は、重心法で行われるとしたが、配置処
理は、知識の利用等、他の自動配置処理によって行われ
ても良い。
【0097】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の配線基
板CAD装置によれば、それぞれの部品を配置する際、
配置制限を生成し、配置制限内で自動配置を行うため、
回路図上において特定の部品の近くに記述されたノイズ
対策用部品が、ノイズ対策という目的を果たす位置に自
動的に配置されるという効果がある。
【0098】例えば、出力波の波形をなまらせるために
IC1の出力端子付近に設けられるダンピング抵抗や、
入力インピーダンスの整合をとるために入力端子の近く
に設けられる終端抵抗、ノイズによる影響を軽減するた
めにコネクタの近くに設けられるフェライトビーズの部
品が、本発明の配線基板CAD装置によって適切な位置
に自動的に配置される。
【0099】また、回路図上において周辺の部品の影響
を考慮して記述された発振素子の部品が、周辺の部品に
影響を与えないような位置に自動的に配置され、回路図
上において電力ラインを短くするためなるべく間隔が短
くなるように置かれた2つの部品が、間隔を詰めて自動
的に配置される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の配線基板CAD装置10
0が接続されるハードウェア機器を示す図
【図2】本発明の第1実施例の配線基板CAD装置10
0の構成図
【図3】本発明の第1実施例で部品の配置を行う際のフ
ロ−チャ−ト
【図4】配置制限領域生成部103が配置制限を生成す
る際のフロ−チャ−ト
【図5】本発明の第1実施例を説明する図。 (a)回路図 (b)座標情報 (c)距離対応テーブ
ル (d)基板の部品配置を表す図
【図6】本発明の第2実施例の配線基板CAD装置40
0の構成図
【図7】本発明の第2実施例で部品の配置を行う際のフ
ロ−チャ−ト
【図8】本発明の第2実施例を説明する図 (a)回路図 (b)シート情報 (c)グループ化情
報 (d)基板の部品配置を表す図
【図9】本発明の第3実施例の配線基板CAD装置50
0の構成図
【図10】本発明の第3実施例で部品の配置を行う際の
フロ−チャ−ト。
【図11】本発明の第3実施例を説明する図。 (a)回路図 (b)結線長情報 (c)距離対応テー
ブル (d)基板の部品配置を表す図
【図12】本発明の第4実施例の配線基板CAD装置6
00の構成図
【図13】本発明の第4実施例で部品の配置を行う際の
フロ−チャ−ト
【図14】本発明の第4実施例を説明する図。 (a)回路図 (b)座標情報 (c)距離対応テーブ
ル (d)基板の部品配置を表す図
【図15】本発明の第5実施例の配線基板CAD装置7
00の構成図
【図16】本発明の第5実施例で部品の配置を行う際の
フロ−チャ−ト
【図17】本発明の第5実施例を説明する図。 (a)回路図条件、基板配置パターン (b)回路図
(c)基板の部品配置を表す図
【図18】従来のCAD装置1300の構成図。
【図19】従来技術を説明する図。 (a)回路図
(b)接続情報 (c)基板の図
【符号の説明】
100 配線基板CAD装置 101 入力部 102 座標情報入力部 103 配置制限領域生成部 104 配置処理部 105 配線処理部 106 記憶部 107 出力部 108 部品保持部 109 作業バッファ 110 距離対応テーブル 120 回路設計CAD装置 400 配線基板CAD装置 402 シート情報入力部 403 配置制限領域生成部 500 配線基板CAD装置 502 結線長情報入力部 502 入力部 503 配置制限領域生成部 510 距離対応テーブル 600 配線基板CAD装置 602 座標情報入力部 603 配置制限領域生成部 700 配線基板CAD装置 701 パターン記憶部 702 回路図条件選択部 704 一致判定部 705 配置制限領域生成部 706 配置処理部 801 表示装置 802 入力装置 803 記録装置 804 出力装置

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上における部品の配置位置を、回路
    図に基づいて順次決定する配線基板CAD装置であっ
    て、 回路図上のそれぞれの部品のx、y座標を入力する入力
    手段と、 回路図上の部品間の距離に対応して、基板上における当
    該部品を配置すべき部品間の距離範囲である配置制限を
    記憶する配置制限記憶手段と、 入力手段から入力されたそれぞれの部品のx、y座標か
    ら、回路図上のそれぞれの部品間の距離を算出する回路
    図距離算出手段と、 回路図距離算出手段が算出した回路図上の距離で配置制
    限記憶手段を検索し、 当該距離に対応する配置制限を配置制限記憶手段から取
    り出す配置制限算出手段と、 配置制限算出手段が取り出した配置制限を満たす基板上
    の領域内に、部品の配置位置を決定する配置位置決定手
    段とを備えることを特徴とする配線基板CAD装置。
  2. 【請求項2】 前記配置制限記憶手段は、回路図上の部
    品間の距離が長い程、長い配置制限を記憶していること
    を特徴とする請求項1記載の配線基板CAD装置
  3. 【請求項3】 前記配線基板CAD装置は更に、既に
    板上に配置位置が決定された部品と、配置位置が未決定
    の部品との回路図上の距離を参照し、配置位置が未決定
    の部品のうち、当該距離が最も短いものを選択する選択
    手段を有し、 前記配置位置決定手段は、選択された部品の配置位置を
    決定する ことを特徴とする請求項1、2記載の配線基板
    CAD装置
  4. 【請求項4】 回路図上の部品の基板上における配置位
    置を、回路図に基づいて順次決定する配線基板CAD装
    置であって、 回路図上のそれぞれの部品間の接続線の長さである結線
    長を入力する入力手段と、 入力手段が入力したそれぞれの部品間毎に、結線長のう
    ち最も長さの短いものを当該部品間の基準結線長として
    決定する決定手段と、 回路図上の部品間の結線長に対応して、当該部品を配置
    すべき部品間の距離範囲である配置制限を記憶する配置
    制限記憶手段と、 決定手段が決定した基準結線長で配置制限記憶手段を検
    索し、当該基準結線長に対応する配置制限を配置制限記
    憶手段から取り出す配置制限算出手段と、 配置制限算出手段が取り出した配置制限を満たす基板上
    の領域内に、部品の配置位置を決定する配置位置決定手
    段とを備えることを特徴とする配線基板CAD装置。
  5. 【請求項5】 前記配置制限記憶手段は、回路図上の部
    品間の距離が長い程、長い配置制限を記憶していること
    を特徴とする請求項4記載の配線基板CAD装置
  6. 【請求項6】 基板上における部品の配置位置を、回路
    図に基づいて順次決定する配線基板CAD装置であっ
    て、 所定の部品と、回路図上において当該所定の部品の近傍
    に存在する部品と、これらの部品間の距離範囲とからな
    る回路図条件と、基板上における当該回路図条件に対応
    する配置制限とを記憶する記憶手段と、 記憶手段から、2つの部品毎に該当する回路図条件を検
    索し、当該回路図条件に対応する配置制限を取り出す検
    索手段と、 検索手段が取り出した配置制限の通りに、前記2つの部
    品毎に配置位置を決定する配置位置決定手段とを備える
    ことを特徴とする配線基板CAD装置
  7. 【請求項7】 前記記憶手段は、 前記回路図条件としてノイズ対策が必要な部品と、回路
    図上において当該部品に接続されるノイズ対策部品と、
    これらの部品間の距離範囲とを記憶していることを特徴
    とする請求項6記載の配線基板CAD装置
  8. 【請求項8】 前記記憶手段は、 前記回路図条件として発振器に接続される部品と、当該
    部品に接続している発振器と、これらの部品間の距離範
    囲とを記憶していることを特徴とする請求項6記載の配
    線基板CAD装置
  9. 【請求項9】 基板上における部品の配置位置を、回路
    図に基づいて順次決定する配線基板設計方法であって、 回路図上のそれぞれの部品のx、y座標を入力する入力
    ステップと、 入力ステップから入力されたそれぞれの部品のx、y座
    標から、回路図上のそれぞれの部品間の距離を算出する
    回路図距離算出ステップと、 回路図距離算出ステップが算出した回路図上の距離で、
    回路図上の部品間の距離に対応して、基板上における当
    該部品を配置すべき部品間の距離範囲である配置制限を
    記憶する配置制限記憶部を検索し、当該距離に対応する
    配置制限を配置制限記憶部から取り出す配置制限算出ス
    テップと、 配置制限算出ステップが取り出した配置制限を満たす基
    板上の領域内に、部品の配置位置を決定する配置位置決
    定ステップとからなることを特徴とする配線基板設計方
  10. 【請求項10】 前記配線基板設計方法は更に、既に
    板上に配置位置が決定された部品と、配置位置が未決定
    の部品との回路図上の距離を参照し、配置位置が未決定
    の部品のうち、当該距離が最も短いものを選択する選択
    ステップを有し、 前記配置位置決定ステップは、選択された部品の配置位
    置を決定する ことを特徴とする請求項9記載の配線基板
    設計方法
  11. 【請求項11】 回路図上の部品の基板上における配置
    位置を、回路図に基づいて順次決定する配線基板設計方
    法であって、 回路図上のそれぞれの部品間の接続線の長さである結線
    長を入力する入力ステップと、 入力ステップが入力した、それぞれの部品間毎に、結線
    長のうち最も長さの短いものを当該部品間の基準結線長
    として決定する決定ステップと、 回路図上の部品間の結線長に対応して、当該部品を配置
    すべき部品間の距離範囲である配置制限を記憶する配置
    制限記憶部を、決定ステップが決定した基準結線長で検
    索し、当該基準結線長に対応する配置制限を配置制限記
    憶部から取り出す配置制限算出ステップと、 配置制限算出ステップが取り出した配置制限を満たす基
    板上の領域内に、部品の配置位置を決定する配置位置決
    定ステップとからなることを特徴とする配線基板設計方
  12. 【請求項12】 基板上における部品の配置位置を、回
    路図に基づいて順次決定する配線基板設計方法であっ
    て、 所定の部品と、回路図上において当該所定の部品の近傍
    に存在する部品と、これらの部品間の距離範囲とからな
    る回路図条件と、基板上における当該回路図条件に対応
    する配置制限とを記憶する記憶部から、2つの部品毎に
    該当する回路図条件を検索し、当該回路図条件に対応す
    る配置制限を取り出す検索ステップと、 検索ステップが取り出した配置制限の通りに、前記2つ
    の部品毎に配置位置を決定する配置位置決定ステップと
    からなることを特徴とする配線基板設計方法。
JP31670693A 1993-12-16 1993-12-16 配線基板cad装置と配線基板設計方法 Expired - Fee Related JP3234378B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31670693A JP3234378B2 (ja) 1993-12-16 1993-12-16 配線基板cad装置と配線基板設計方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31670693A JP3234378B2 (ja) 1993-12-16 1993-12-16 配線基板cad装置と配線基板設計方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07168865A JPH07168865A (ja) 1995-07-04
JP3234378B2 true JP3234378B2 (ja) 2001-12-04

Family

ID=18080000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31670693A Expired - Fee Related JP3234378B2 (ja) 1993-12-16 1993-12-16 配線基板cad装置と配線基板設計方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3234378B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5114877B2 (ja) * 2006-06-27 2013-01-09 富士通株式会社 設計データ作成方法、設計データ作成装置および設計データ作成プログラム
JP5473197B2 (ja) * 2007-05-22 2014-04-16 ピーエスフォー ルクスコ エスエイアールエル 半導体レイアウト装置、方法、およびプログラム
JP6878992B2 (ja) * 2017-03-27 2021-06-02 富士通株式会社 部品位置検出プログラム、部品位置検出方法および情報処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07168865A (ja) 1995-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7114132B2 (en) Device, system, server, client, and method for supporting component layout design on circuit board, and program for implementing the device
US5781446A (en) System and method for multi-constraint domain electronic system design mapping
US5559997A (en) System and method for designing a printed-circuit board
JP3192057B2 (ja) 配線プログラム生成方法及びその装置
US6499134B1 (en) Method of assigning integrated circuit I/O signals in an integrated circuit package
US5550750A (en) Method and system for integrating component analysis with multiple component placement
JP3264806B2 (ja) 回路シミュレーションモデル抽出方法及び装置
JP2003091568A (ja) 電子回路設計方法及び装置、コンピュータプログラム及び記憶媒体
US7590963B2 (en) Integrating multiple electronic design applications
JPH1022695A (ja) 回路基板への素子の実装制御方法及び装置
JP3234378B2 (ja) 配線基板cad装置と配線基板設計方法
JP6433159B2 (ja) 情報処理装置、方法及びプログラム
Chen et al. A new approach to the ball grid array package routing
JP3898787B2 (ja) 実装設計装置
EP0654745A2 (en) Graphical display system for routing and repartitioning circuits during layout
US6792583B1 (en) Information processing apparatus, information processing system, and storage media
JP3076460B2 (ja) 自動配置優先順位決定方法及び装置
US7665056B1 (en) Method and system for dynamic placement of bond fingers on integrated circuit package
JPH01232475A (ja) 平行線結線方法
JP3307196B2 (ja) 部品自動配置装置
JP2007299268A (ja) 基板レイアウトチェックシステムおよび方法
JP2953051B2 (ja) 導体パターン相互間のクリアランスをチェックする方法
JP2857439B2 (ja) 配線容量算出装置
JP3206239B2 (ja) グランドループ部品群検索方法及び装置と自動配置方法及び装置
JPH11109001A (ja) 検査用端子位置決定装置、検査用端子位置決定方法および検査用端子位置決定用プログラムを記録した記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080921

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080921

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090921

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees