JP3234204B2 - 物品等の洗浄方法及び装置 - Google Patents

物品等の洗浄方法及び装置

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JP3234204B2 JP25836499A JP25836499A JP3234204B2 JP 3234204 B2 JP3234204 B2 JP 3234204B2 JP 25836499 A JP25836499 A JP 25836499A JP 25836499 A JP25836499 A JP 25836499A JP 3234204 B2 JP3234204 B2 JP 3234204B2
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    • A61L2/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor
    • A61L2/02Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor using physical phenomena
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    • A61L2/07Steam
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B3/00Cleaning by methods involving the use or presence of liquid or steam
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/22Secondary treatment of printed circuits
    • H05K3/26Cleaning or polishing of the conductive pattern

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リベット等の小型
機械部品や電子部品やプリント回路基板等の物品の洗浄
方法及び装置に関し、特に、トリクロロエチレン等の洗
浄溶剤を使用せずに、小型機械部品や電子部品やプリン
ト回路基板等の被洗浄物を脱脂洗浄する方法及び装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】特開平3−127673号公報には、過
熱蒸気の流れの中に、電子部品やプリント回路基板の被
洗浄物を配置し、過熱水蒸気の流れによって被洗浄物の
汚れを除去する方法が記載されている。この方法は、ト
リクロロエチレン等の塩素系有機溶剤を使用せずに、過
熱水蒸気を使用するので、公害の発生を防止できる利点
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平3−127673号公報に記載の洗浄方法は、過熱
水蒸気の流れによって被洗浄物の汚れを除去しているた
め、ボイラーや過熱器や復水器等が必要となり、そのシ
ステム全体の構成が複雑になり、また、システムのラン
ニングコストも高い。また、過熱水蒸気を利用している
ため、電子部品やプリント回路基板の被洗浄物が高温に
加熱されてその影響を受ける惧れもある。
【0004】従って、本発明の目的は、トリクロロエチ
レン等の溶剤等を使わずに環境への配慮を維持するとと
もに、小型機械部品や電子部品やプリント回路基板等の
洗浄物への高温による悪影響を防ぎ、簡単なシステム構
成のランニングコストの安価な脱脂洗浄方法及び装置を
提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による物品等の被
洗浄物を洗浄する方法は、密閉可能な蒸気生成容器に給
水し、該蒸気生成容器の水を加熱するとともに該蒸気生
成容器を負圧にして低温の蒸気を生成するステップと、
蒸気を、被洗浄物が収容保持され且つ負圧にされた洗浄
容器内に噴出するように供給するステップと、その噴出
蒸気を一定期間流して該蒸気流れにより被洗浄物を脱脂
洗浄するステップとから成ることを特徴とする。これに
よって、洗浄は水道水等の水蒸気によって行われるの
で、トリクロロエチレン等の溶剤等を使わずに環境への
配慮を維持しており、負圧下で蒸気にされるので、蒸気
の温度は、例えば60℃程度の低温であり、被洗浄物は
高温に加熱されることはない。更に、噴出蒸気の高速流
によって被洗浄物を脱脂洗浄するので極めて短い期間で
洗浄できる。なお、上記洗浄方法において、前記洗浄容
器内への蒸気の噴出の停止後、更に、前記洗浄容器内の
負圧を維持するステップ、または、被洗浄物を加熱する
ステップを包含するのが好ましく、これによって、洗浄
後の被洗浄物を乾燥することができる。
【0006】本発明による物品等の被洗浄物を洗浄する
装置は、給水管が連結された蒸気生成容器と、該蒸気生
成容器を負圧にする真空ポンプと、負圧の蒸気生成容器
内の水を加熱して低温の蒸気を生成する加熱手段と、被
洗浄物を収容する洗浄容器と、該洗浄容器を負圧にする
真空ポンプと、蒸気生成容器内の蒸気を洗浄容器に噴出
するように供給して該噴出蒸気を一定期間流し、該蒸気
流れにより被洗浄物を脱脂洗浄する手段とからなること
を特徴とする。このように、本発明による洗浄装置は、
ボイラーや過熱器や復水器等を必要としないので、シス
テム全体の構成が極めて簡単になり、また、システムの
ランニングコストも低く抑えることができる。更に、噴
出蒸気の高速流によって被洗浄物を脱脂洗浄するので極
めて短い期間で洗浄できる。なお、上記洗浄装置におい
て、洗浄容器を複数個収容することのできる洗浄タンク
を包含し、該洗浄タンクに収容された複数の洗浄容器の
外周には、該洗浄容器を加熱する手段が配置されるのが
好ましい。また、蒸気生成容器を負圧にする真空ポンプ
と洗浄容器を負圧にする真空ポンプは同一の真空ポンプ
であり、該真空ポンプは洗浄タンクに連結されて該洗浄
タンクを負圧にすることによって収容された前記洗浄容
器を負圧にするのが好ましい。また、真空ポンプと蒸気
生成容器を直接接続して蒸気生成容器を負圧にするよう
にしてもよい。
【0007】また、本発明によれば、物品等の被洗浄物
を洗浄する方法であって、密閉可能な洗浄容器に、被洗
浄物を配置して、該洗浄容器を負圧にするステップと、
負圧の洗浄容器に温水を噴射して気化膨張により低温の
蒸気を生成するとともに、被洗浄物に前記気化膨張に伴
って噴出する蒸気を一定期間流して該蒸気流れにより被
洗浄物を脱脂洗浄するステップとから成ることを特徴と
する洗浄方法が提供される。この方法によれば、トリク
ロロエチレン等の溶剤等を使わずに環境への配慮を維持
し、且つ、負圧下で蒸気にされるので蒸気の温度は低温
であり被洗浄物は高温に加熱することはないという利点
の外に、低温蒸気の生成が、蒸気生成容器を使用せず
に、洗浄容器内で行われるので、蒸気を洗浄容器に供給
する手間が省ける。更に、噴出蒸気の高速流によって被
洗浄物を脱脂洗浄するので極めて短い期間で洗浄でき
る。なお、この洗浄方法において、洗浄物を通った蒸気
流れを洗浄容器から外部に吸引するのが好ましい。
【0008】更に、本発明によれば、物品等の被洗浄物
を洗浄する装置であって、被洗浄物を収容配置できる密
閉可能な洗浄容器と、洗浄容器を負圧にする真空ポンプ
と、洗浄容器の一端に温水を噴射して、負圧の洗浄容器
内において気化膨張により低温の蒸気を生成するととも
に、被洗浄物に前記気化膨張に伴って噴出する蒸気を
定期間流して、該蒸気流れにより被洗浄物を脱脂洗浄す
温水噴射手段とを備え、洗浄容器の他端に設けられ
て、前記蒸気の流れが被洗浄物を通って脱脂洗浄するよ
うに、蒸気を外部に吸引する手段とから成ることを特徴
とする洗浄装置が提供される。この装置によれば、ボイ
ラーや過熱器や復水器等を必要としない外に、蒸気生成
容器及び蒸気供給う系統も不要になるので、システム全
体の構成が更に簡単になり、また、システムのランニン
グコストも更に低く抑えることができる。そして、噴出
蒸気の高速流によって被洗浄物を脱脂洗浄するので極め
て短い期間で洗浄できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施例を説明する。図1は、本発明の第1実施例に係る
洗浄装置1を示すブロック図である。洗浄装置1は、密
閉可能な真空容器となる蒸気生成容器2と、密閉可能な
洗浄室を構成する洗浄タンク3と、これらの内部を負圧
に維持する真空ポンプ5とを有する。洗浄タンク3に
は、リベットに代表される小型機械部品等を収容する洗
浄容器6が複数個収容できる。なお、蒸気生成容器2と
洗浄タンク3とを真空にする真空ポンプ5は、図示のよ
うに1個で共用してもよく、蒸気生成容器2と洗浄タン
ク3とを別々に真空にするように2個にしてもよい。更
に、洗浄タンク3を負圧にするのは、各洗浄容器6を負
圧に維持するためであり、そのため、真空ポンプ5に替
えて、洗浄容器6のそれぞれを単独で真空にする真空ポ
ンプを設けることもできる。
【0010】蒸気生成容器2には、弁10を介して、水
道等の給水源からのライン11が連結されて、蒸気生成
容器2に水が供給されるようになっている。蒸気生成容
器2の底面には、供給された水を加熱する加熱手段とし
てのヒータ13が配置されている。このヒータ13は、
外部電源装置14によってそのオンオフが制御される。
更に、蒸気生成容器2の上部からはライン15が延びて
おり、このライン15は弁17を通って洗浄タンク3に
配置された洗浄容器6の上端に至り、蒸気生成容器2で
発生した水蒸気を洗浄容器6に送り込んでいる。蒸気生
成容器2では、負圧に維持できるので、100℃より低
い温度の水蒸気が得られる。通常、真空度650 mmHg
近傍であれば50℃で充分沸騰する。この低温蒸気の生
成は、蒸気生成容器2内を所定の真空度の負圧に維持し
て容器内の水をヒータによって加熱してもよいが、蒸気
生成容器2内の水を所定温度(20℃〜80℃、好まし
くは、60℃)に維持して、容器内を負圧にするように
してもよく、更には、加熱と真空吸引を同時にしてもよ
い。なお、図示していないが、蒸気生成容器2の内部の
温度及び圧力を知るためにセンサ等を設けるのが好まし
い。
【0011】洗浄タンク3には、真空ポンプ5から弁1
8を通してライン18が連結されて洗浄タンク3を負圧
にする。ライン18の途中には圧力計21が設けられ
て、洗浄タンクの圧力を監視するようにしてもよい。洗
浄タンク2の底面には、洗浄容器6を通った蒸気による
水分を排出するドレインライン22が設けられている。
更に、洗浄容器6を外部から加熱する加熱手段としての
ヒータ23が設けられている。このヒータ23は、洗浄
容器6内の被洗浄物の水分を除去するため(蒸発させる
ため)のものである。洗浄容器6は負圧に維持されてい
るので、その水分は低温で蒸発でき、従って、ヒータ2
3の温度も高くする必要はない。
【0012】各洗浄容器6は、上端に、蒸気生成容器2
からのライン15が連結されて、洗浄容器6に低温の蒸
気を供給する。この蒸気は洗浄容器6に噴出するように
供給される。洗浄容器6の上端及び下端以外の部分に
は、リベット等の被洗浄物26が多量に収容されてい
る。洗浄容器6の下端は、洗浄タンク3の内側に形成さ
れる洗浄室に通じており、洗浄室は真空ポンプ5によっ
て負圧にされているので、上端から供給される低温蒸気
が被洗浄物を通って下端に排出される。この蒸気流れに
よって、被洗浄物の汚れ(特に油汚れ)が除去されて脱
脂洗浄される。なお、被洗浄物26の保持の仕方は任意
でよいが、蒸気がその速度を維持した状態で流れ易く且
つその蒸気が各被洗浄物の表面にできるだけ多く接触す
るように保持するのが好ましい。
【0013】洗浄容器6の形状は、例えば、リベットや
その他の機械部品や電子部品等の穴のある部品や、複雑
な形状の物品については、蒸気が速度を維持した状態で
流れ易く且つ各被洗浄物の表面にできるだけ多く接触す
るように規制する程度のものでよく、例えば、円筒状に
形成することができる。しかし、プリント回路基板等の
板状部材である場合には、それを収容できる箱形状に形
成される。また、蒸気を、プリント回路基板の表面に二
次元的に当てなければ洗浄の効果は得られない。従っ
て、箱形状の洗浄容器内に直線状の多数のノズル(ライ
ン15に連結されている)を2列に並べ対向させて配置
する。この2列のノズル群の間を板状部材が通過すれ
ば、各ノズルからの蒸気は、板状部材の面に沿って流れ
汚れは面で落とすことが可能となる。更には、かかる板
状部材の洗浄の場合には、洗浄容器をなくして、洗浄タ
ンク3の中にそれら板状部材を保持するとともに2列の
ノズル群を設けて面洗浄するようにしてもよい。
【0014】次に、上記の構成でなる洗浄装置1を用い
て小型機械部品を洗浄する動作を説明する。水道等の給
水源からライン11を通して蒸気生成容器2に水が供給
される。次に、ヒータ13により20℃〜80℃(実験
例では60℃に設定した)にで水を加熱するとともに、
真空ポンプ5を動作させて弁17を開放しライン15を
通して蒸気生成容器2を負圧に維持する。これによっ
て、低温の蒸気が生成され、弁17を開放してライン1
5を通して洗浄タンク2の各洗浄容器6に供給される。
各洗浄容器6の上端に設けられたライン15の先端のノ
ズル25からは、低温の蒸気が洗浄容器内に噴出され
る。洗浄容器6内には被洗浄物26となる汚れた小型機
械部品が充填されている。他方、洗浄タンク3の洗浄室
は、真空ポンプ5によって負圧にされているので、蒸気
流が洗浄容器内を高速で流れて汚れた小型機械部品(被
洗浄物26)が脱脂洗浄される。洗浄完了後、被洗浄物
26となる小型機械部品は蒸気および部品の温度差によ
り濡れているので、蒸気の供給を断ち、真空ポンプ5を
そのまま運転して洗浄容器内の負圧を保ち且つヒータ2
3をオンすることによって被洗浄物26の温度を上昇
(80℃位)させる。これにより、被洗浄物26の残留
水分が完全に蒸発した。そのため、別途乾燥装置を設置
する必要がない。
【0015】プリント回路基板の洗浄(板状部材)にお
いては、前記のように、洗浄室内に直線状の多数のノズ
ルを2列に並べ対向されており、その間を被洗浄物たる
板状部材を通過させる。これによって、板状部材はその
両面の汚れが面に沿って落とされる。洗浄完了後、蒸気
の供給を断ち、被洗浄物たる板状部材の入っている洗浄
室の負圧をそのまま保ち、ヒータ23によって板状部材
を温める事により、付着した水分は完全に蒸発し、乾燥
設備を不要にする。
【0016】なお、一般的に高温蒸気を油が付着した機
械部品に噴きつけると、蒸気の熱エネルギにより油分が
蒸発をし、次いで流速により油分が運び去られると考え
られている。しかし、本願の発明者等の実験によれば、
低温の蒸気でも脱脂洗浄効果が得られた。従って、脱脂
洗浄は、高温による蒸発効果よりも流速による機械的
(物理的)掻き落としによるものと考えられる。また、
蒸気の流れる方向を規制すると、効率良く且つ部品の穴
の内部まで洗浄できることも分かった。更に、リベット
のような穴の開いた部品の内部洗浄の場合、蒸気の流れ
方向を規制する容器に部品を充填し、容器は真空中に設
置すれば、特開平3−127673号公報に記載の過熱
蒸気を使用したものと同様の効果が得られることが実験
で確認された。低温蒸気洗浄の特徴は、被洗浄物に与え
る熱歪の影響を全く与えないかまたは無視出来る程小さ
くできることである。このため、小型機械部品に限ら
ず、電子部品の洗浄やプリント回路基板の洗浄に適して
いる。特に、特開平3−127673号公報に記載の過
熱蒸気発生装置に比べ、低温蒸気発生装置のエネルギ効
率ははるかに高く、システムを構成する部品点数も少な
く、使用する水の管理も楽で、全体に経済的なシステム
となる。
【0017】板状部材の洗浄実験では、1分間の噴出
で、機械スラッジや、炭化させた機械油と繊維状の汚れ
とが共にきれいに洗浄された。また、リベットの洗浄実
験においては、蒸気の流れを規制する円筒状の洗浄容器
の中にリベットを充填し、その洗浄容器を洗浄室に設置
した。1分間の蒸気噴射の後、弁を閉じて洗浄室を約1
分間の真空引きをした。その結果、リベットのボディ内
面も完全に脱脂できた。
【0018】図2は、本発明の第2実施例に係る洗浄装
置30を示している。この実施例では蒸気生成容器は設
けられていない。洗浄装置30は、小型機械部品等の被
洗浄物26を収容配置できる密閉可能な洗浄容器31
と、洗浄容器を負圧にする真空ポンプ33と、弁34を
介して洗浄容器31の一端に温水を供給するライン35
と、ライン35の先端に設けられて、負圧の洗浄容器内
において低温の蒸気を生成するように温水を噴射する手
段としてのノズル37とを備え、真空ポンプ33は、低
温の蒸気の流れが被洗浄物26を通って外部に吸引され
るように、洗浄容器31の他端に、弁38と分離器39
とライン41を通して連結されている。なお、分離器3
9は、蒸気流及び被洗浄物に付随する水分を排気蒸気流
から分離するものである。
【0019】この第2実施例に係る洗浄装置30の動作
を説明する。洗浄容器にリベット等の被洗浄物26を充
填し、真空ポンプ33にて真空度を上昇させて、負圧に
維持する。弁34を開き、ライン35を通してノズル3
7に温水を供給する。ノズル37より温水を霧状に噴霧
する。洗浄容器31では、内部が負圧に維持されている
ので、温水は気化膨張して蒸気が生成されるとともに、
その蒸気流が被洗浄物26の充填層を流れ、その蒸気流
により被洗浄物26は脱脂洗浄される。洗浄終了後、温
水の弁34を閉め、真空ポンプ33をそのまま運転し、
洗浄容器内を真空に保ち、残留水分を蒸発させる。必要
であれば、被洗浄物26の温度を、外部ヒータ(図示せ
ず)等によって上昇させることにより、蒸発をより早く
することができる。
【0020】図3は、本発明の第3実施例に係る洗浄装
置45を示している。この実施例では、第2実施例の洗
浄装置の洗浄容器31と同様な洗浄容器47が、複数
個、第1実施例の洗浄装置の洗浄タンクと同様な洗浄タ
ンク46内に収容配置されている。この洗浄装置45に
おいて、小型機械部品等の被洗浄物26を収容配置でき
る洗浄容器47の各々は、出口部分49において、洗浄
タンク46の中に向けて開放し、低温蒸気を洗浄タンク
内に排出するようになっている。また、洗浄タンク46
には真空ポンプ50が設けられて、洗浄タンク内が負圧
に維持される。更に、洗浄タンク46には弁51及びド
レインライン53が設けられ、これらを通して、洗浄容
器47を通った蒸気による水分が排出される。温水は、
共通の供給ライン54から、各洗浄容器47の入口側に
設けられた弁55及びノズル57を介して、選択した洗
浄容器47に温水が供給され、該容器内で低温蒸気が生
成される。複数の洗浄容器47の外周には各洗浄容器4
7を外部から加熱するヒータ58が設けられ、洗浄容器
47内の被洗浄物の水分を除去する(蒸発させる)。な
お、各洗浄容器6は、洗浄タンク内の負圧に維持されて
いるので、その水分は低温で蒸発でき、ヒータ46の温
度も高くする必要はない。
【0021】第3実施例に係る洗浄装置45の動作を説
明する。各洗浄容器47に小型機械部品等の被洗浄物2
6を充填し、真空ポンプ50にて洗浄タンク内の真空度
を上昇させて、負圧に維持する。選択した弁55を開
き、ライン54からの温水を対応するノズル57から洗
浄容器47に霧状に噴霧する。各洗浄容器47は、出口
部分49が負圧の洗浄タンク46に開放して負圧に維持
されているので、温水は気化膨張して蒸気が生成される
とともに、その蒸気流が被洗浄物26の充填層を流れ、
その蒸気流により被洗浄物26は脱脂洗浄される。洗浄
終了後、弁55を閉めて温水の供給を停止し、真空ポン
プ50をそのまま運転し、洗浄タンク46内を負圧に保
ち、残留水分を蒸発させる。この場合、ヒータ58を加
熱することによって被洗浄物26の温度を上昇させて、
蒸発をより早くすることができる。なお、洗浄タンク内
の負圧に維持されているので、その水分は低温で蒸発で
き、ヒータ46の温度は高くする必要はない。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、洗浄は水道水等の水蒸
気によって行われるので、トリクロロエチレン等の溶剤
等を使わずに環境への配慮を維持しており、負圧下で蒸
気にされるので、蒸気の温度は低温であり、被洗浄物は
高温加熱されることはなく、熱歪もない。本発明による
洗浄装置は、ボイラーや過熱器や復水器等を必要としな
いので、システム全体の構成が極めて簡単になり、ま
た、システムのランニングコストも低く抑えることがで
きる。また、本発明の別の態様によれば、上記の利点の
外に、低温蒸気の生成が、蒸気生成容器を使用せずに、
洗浄容器内で行われ、蒸気を洗浄容器に供給する手間が
省ける。更に、ボイラーや過熱器や復水器等を必要とし
ない外に、蒸気生成容器及び蒸気供給系統も不要になる
ので、システム全体の構成が更に簡単になり、また、シ
ステムのランニングコストも更に低く抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る洗浄装置のブロック
図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る洗浄装置のブロック
図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る洗浄装置のブロック
図である。
【符号の説明】
1 洗浄装置 2 蒸気生成容器 3 洗浄タンク 5 真空ポンプ 6 洗浄容器 10、17、18 弁 11、15、19 ライン 13 ヒータ 14 外部殿源装置 25 ノズル 26 被洗浄物 30 洗浄装置 33 真空ポンプ 34、38 弁 35、41 ライン 37 ノズル 39 分離器 45 洗浄装置 46 洗浄タンク 47 洗浄容器 49 洗浄容器の出口部分 57 ノズル 58 ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−123658(JP,A) 特開 平3−30330(JP,A) 特開 昭50−65055(JP,A) 特開 平8−158080(JP,A) 特開 平9−186127(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 3/00 - 3/10

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品等の被洗浄物を洗浄する方法であっ
    て、 密閉可能な蒸気生成容器に給水し、該蒸気生成容器の水
    を加熱するとともに該蒸気生成容器の負圧にして低温の
    蒸気を生成するステップと、 前記蒸気を、前記被洗浄物が収容保持され且つ負圧にさ
    れた洗浄容器内に噴出するように供給するステップと、 前記噴出蒸気を一定期間流して 該蒸気流れにより被洗浄
    物を脱脂洗浄するステップとから成ることを特徴とする
    洗浄方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の洗浄方法において、前
    記洗浄容器内への蒸気の噴出の停止後、更に、前記洗浄
    容器内の負圧を維持するステップを包含することを特徴
    とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の洗浄方法におい
    て、前記洗浄容器内への蒸気の噴出の停止後、更に、被
    洗浄物を加熱するステップを包含することを特徴とする
    洗浄方法。
  4. 【請求項4】 物品等の被洗浄物を洗浄する装置におい
    て、 給水管が連結された蒸気生成容器と、 該蒸気生成容器を負圧にする真空ポンプと、 前記負圧の蒸気生成容器内の水を加熱して低温の蒸気を
    生成する加熱手段と、 前記被洗浄物を収容する洗浄容器と、 該洗浄容器を負圧にする真空ポンプと、 前記蒸気生成容器内の蒸気を前記洗浄容器に噴出するよ
    うに供給して該噴出蒸気を一定期間流し、該蒸気流れ
    より被洗浄物を脱脂洗浄する手段とからなることを特徴
    とする洗浄装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の洗浄装置において、前
    記洗浄容器を複数個収容することのできる洗浄タンクを
    包含することを特徴とする洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の洗浄装置において、前
    記洗浄タンクに収容された複数の洗浄容器の外周には、
    該洗浄容器を加熱する手段が配置されていることを特徴
    とする洗浄装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の洗浄装置において、前
    記蒸気生成容器を負圧にする真空ポンプと前記洗浄容器
    を負圧にする真空ポンプは同一の真空ポンプであり、該
    真空ポンプは前記洗浄タンクに連結されて該洗浄タンク
    を負圧にすることによって収容された前記洗浄容器を負
    圧にすることを特徴とする洗浄装置。
  8. 【請求項8】 物品等の被洗浄物を洗浄する方法であっ
    て、 密閉可能な洗浄容器に、被洗浄物を配置して、該洗浄容
    器を負圧にするステップと、 前記負圧の洗浄容器に温水を噴射して気化膨張により
    温の蒸気を生成するとともに、前記被洗浄物に前記気化
    膨張に伴って噴出する蒸気を一定期間流して該蒸気流れ
    により被洗浄物を脱脂洗浄するステップとから成ること
    を特徴とする洗浄方法。
  9. 【請求項9】 請求項に記載の洗浄方法において、前
    記洗浄物を通った蒸気流れを洗浄容器から外部に吸引す
    ることを特徴とする洗浄方法。
  10. 【請求項10】 物品等の被洗浄物を洗浄する装置であ
    って、 被洗浄物を収容配置できる密閉可能な洗浄容器と、 前記洗浄容器を負圧にする真空ポンプと、 前記洗浄容器の一端に温水を噴射して、負圧の洗浄容器
    内において気化膨張により低温の蒸気を生成するととも
    に、前記被洗浄物に前記気化膨張に伴って噴出する蒸気
    一定期間流して該蒸気流れにより被洗浄物を脱脂洗浄
    する温水噴射手段とを備え、 前記真空ポンプは、前記蒸気の流れが被洗浄物を通って
    外部に吸引されるように、洗浄容器の他端に連結されて
    いることを特徴とする洗浄装置。
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