JP3234169B2 - 車体パネル構造 - Google Patents

車体パネル構造

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JP3234169B2
JP3234169B2 JP14093997A JP14093997A JP3234169B2 JP 3234169 B2 JP3234169 B2 JP 3234169B2 JP 14093997 A JP14093997 A JP 14093997A JP 14093997 A JP14093997 A JP 14093997A JP 3234169 B2 JP3234169 B2 JP 3234169B2
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聖樹 岳野
裕治 松尾
宗章 佐野
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日産車体株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、隣接する開口部の
間にピラー部が形成された車体パネル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワンボックスカー等の車体には、
図8に示すように、第1及び第2のサイドウインドウ8
1,82が、車体前後方向に隣接して並設されており、
車体側部を形成するアウタパネル83には、前記サイド
ウインドウ81,82の開口部84,85が開設されて
いる。
【0003】すなわち、前記アウターパネル83の開口
部84,85より下側である一般面86には、傾斜面8
7を介して車室内I方向へ延出した延出面88が形成さ
れており、該延出面88には、当該延出面88より起立
した起立面89が形成されている。該起立面89には、
前記開口部84,85におけるコーナー部90,91が
円弧状に形成されている。
【0004】両コーナー部90,91は、前記起立面8
9より車室内I方向へ延出した棚面101、101と、
該棚面101,101が折曲されてなるフランジ10
2,102とにより形成されており、隣接する前記開口
部84,85の間には、前記フランジ102,102よ
り車室外O方向に突出したピラー部103が形成されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ピ
ラー部103にあっては、前記コーナー部90,91を
形成する部位が円弧状に突出されているため、前記コー
ナー部90,91をプレス成形する際には、アウターパ
ネル83の一般面86に歪みが生じやすい。この歪みの
発生率は、前記延出面88の幅寸法aと、前記棚面10
1の幅寸法bとに依存しており、歪みの発生を押さえる
ためには、前記延出面88の幅寸法aと前記棚面101
の幅寸法bとを押さえなければならないという問題点が
あった。
【0006】これを解決するために、図9に示すよう
に、前記ピラー部103の下部における一般面86に、
車室外O方向へ突出する凸ビート105を形成し、前記
歪みの発生を押さえることも考えられるが、この場合、
外観品質が低下するといった問題が生じる。
【0007】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、外観品質を損なうことなく、パネ
ルの歪みの発生を防止することができる車体パネル構造
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、一般面より裏面側へ延出した延出
面と、該延出面より起立した起立面とが形成され、該起
立面に、隣接して並設される開口部における円弧状に形
成された第1及び第2のコーナー部が形成される一方、
前記第1及び第2のコーナー部が、前記起立面より裏面
側へ向けて延出した第1及び第2の棚面と、第1及び第
2の棚面より折曲された第1及び第2のフランジとによ
り形成され、並設される開口部の間に、前記両フランジ
より表面側に突出し、かつ下端部が前記両コーナー部に
挟まれたピラー部が形成された車体パネル構造におい
て、前記ピラー部の前記下端部に、下方へ向かうに従っ
て前記裏面側へ向けて傾斜する傾斜面を形成し、前記フ
ランジからの突出量を前記下端部にて減少させるととも
に、前記ピラー部の下端に、前記第1の棚面より前記第
2の棚面へ渡る渡面を形成した。
【0009】すなわち、並設される開口部の間に形成さ
れたピラー部は、両開口部の第1及び第2のコーナー部
に挟まれた下端部に、下方へ向かうに従って裏面側へ向
けて傾斜する傾斜面が形成されている。また、前記ピラ
ー部の下端には、前記第1の棚面より前記第2の棚面へ
渡る渡面が形成されているので、前記第1及び第2の棚
面の幅寸法を犠牲にすることなく、第1及び第2のフラ
ンジからの突出量は、前記下端部のみにて減少される。
このため、円弧状に形成された前記第1及び第2のコー
ナー部にあっては、前記第1及び第2のフランジからの
突出寸法が下方へ向かうに従って減少されるので、第1
及び第2のコーナー部に挟まれた前記下端部をプレス成
形する際に、前記両コーナー部の突出寸法に依存して発
生する前記ピラー部下部の一般部における歪みの発生率
は低減される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかる車体
パネル構造を備えた車体1の側部を示す図である。該車
体1には、第1及び第2のサイドウインドウ2,3が、
車体1の前後方向に隣接して並設されており、前記車体
1の側部を形成するアウタパネル4には、前記第1及び
第2のサイドウインドウ2,3の第1及び第2の開口部
5,6が隣接して開設されている。
【0011】すなわち、前記アウターパネル4は、図2
にも示すように、車体1に沿って起立した一般面11
と、該一般面11より傾斜面12を介して裏面側である
車室内I方向へ幅寸法aをもって延出した延出面13
と、該延出面13より起立した起立面14とが形成され
ている。該起立面14には、前記第1及び第2の開口部
5,6における開口縁を形成する第1及び第2のコーナ
ー部15,16が円弧状に形成されており、第1及び第
2のコーナー部15,16は、前記起立面14より幅寸
法bをもって車室内I方向へ向けて延出した第1及び第
2の棚面17,18と、第1及び第2の棚面17,18
より、両棚面17,18を開口縁とするそれぞれの開口
部5,6の中心へ向けて折曲された第1及び第2のフラ
ンジ19,20とにより形成されている。これにより、
隣接した前記第1及び第2の開口部5,6の間には、前
記両フランジ19,20より表面側である車室外O側へ
突出したピラー部21が形成されており、該ピラー部2
1における下端部には、前記両コーナー部15,16に
挟まれ、車体前後方向における幅寸法が下方へ向かうに
従って広がる山型の山型部22が形成されている。
【0012】該山型部22には、下方へ向かうに従って
車室内I方向へ向けて傾斜する傾斜面31が形成されて
おり、前記ピラー部21は、下端部に形成された前記山
型部22において、前記フランジ19,20からの突出
寸法cが減少するように形成されている。前記ピラー部
21の前記山型部22の下端には、前記両棚面17,1
8の幅寸法bから前記突出寸法cを減算した幅寸法dを
有するとともに、前記第1の棚面17より前記第2の棚
面18へ渡る渡面32が形成されており、前記ピラー部
21の突出寸法cは、前記山型部22のみにて減少され
るように構成されている。
【0013】前記ピラー部22の裏面側である車室内I
側には、図3及び図4に示すように、断面ハット型のレ
インフォース41とインナーパネル42とが、前記ピラ
ー部21に沿って配設されており、前記レインフォース
41及び前記インナーパネル42は、その端部に形成さ
れたレインフォースフランジ43,43及びパネルフラ
ンジ44,44が、前記ピラー部21に形成された第1
及び第2のフランジ19,20に固着されている。そし
て、前記各フランジ43,43,44,44が固着され
た前記第1及び第2のフランジ19,20のそれぞれに
は、第1及び第2のウエザーストリップ45,45が嵌
着されており、両ウエザーストリップ45,45には、
第1及び第2のサイドウインドウ2,3を形成するガラ
ス46,47が密着されている。
【0014】以上の構成にかかる本実施の形態におい
て、第1及び第2の開口部5,6の間に形成されたピラ
ー部21にあっては、該ピラー部21の第1及び第2の
フランジ19,20からの突出寸法cを、図5にも示す
ように、第1及び第2のコーナー部15,16に挟まれ
た前記山型部22のみにて減少させることができる。こ
のため、ピラー部21をプレス成形する際に、前記両コ
ーナー部15,16の突出寸法cに依存して発生する歪
みを、ピラー部21の下部における一般面11に凸ビー
トを形成することなく、押さえることができる。したが
って、外観品質を損なうことなく、アウタパネル4の歪
みの発生を防止することができる。なお、図5は、前記
ピラー部21及び前記コーナー部15,16がプレス成
形された状態を示すアウタパネル4の裏面図であり、前
記開口部5,6が形成される以前の状態が示されてい
る。
【0015】これにより、前記ピラー部21の下端部に
円弧状に形成された第1及び第2のコーナー部15,1
6のR形状を小さくすることができるので、両コーナー
部15,16を備えてなる第1及び第2の開口部5,6
における開口面積を大きくすることができるとともに、
前記両開口部5,6に形成された第1及び第2のサイド
ウインドウ2,3における採光面積を大きくすることが
できる。
【0016】一方、前記第1及び第2の棚面17,18
の幅寸法bを犠牲にすることなく、前記第1及び第2の
コーナー部15,16における前記フランジ19,20
からの突出寸法cのみを減少させることができるので、
前記第1及び第2の棚面17,18の幅寸法bを、従来
と同じ寸法に維持することができるとともに、この幅寸
法bを有した前記棚面17,18を、両開口部5,6の
全周にわたり形成することができる。これにより、図4
に示したように、従来より用いられているウエザースト
リップ45,45の厚み寸法を変更することなく、アウ
ターパネル4の歪みの発生を防止することができる。
【0017】また、前記両開口部5,6に形成される前
記第1及び第2の棚面17,18の幅寸法bを従来と同
じ寸法に維持することができることから、図6に示すよ
うに、レインフォース41と、インナーパネル42とが
固着された前記ピラー部21の第1及び第2のフランジ
19,20に、従来より用いられているガスケット5
1,51を固定して第1及び第2のサイドウインドウ
2,3を形成したり、図7に示すように、ガラス46,
47を摺動自在に支持する従来からのサッシュ52,5
2を取り付けることが可能となる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
並設される開口部の間に形成されるピラー部において、
第1及び第2のフランジからの突出量を、下端部のみに
て減少することができ、該下端部に円弧状に形成された
第1及び第2のコーナー部にあっては、前記フランジか
らの突出寸法を下方へ向かうに従って減少させることが
できるので、第1及び第2のコーナー部に挟まれた前記
下端部をプレス成形する際に、前記両コーナー部の突出
寸法に依存して発生する前記ピラー部下部の一般面にお
ける歪みを、該一般面に凸ビートを形成することなく、
押さえることができる。したがって、外観品質を損なう
ことなく、パネルの歪みの発生を防止することができ
る。
【0019】また、これにより第1及び第2のコーナー
部におけるR形状を小さくすることができるので、両コ
ーナー部を備えてなる第1及び第2の開口部における開
口面積を大きくすることができる。よって、前記両開口
部にウインドウが設定される場合において、両ウインド
ウにおける採光面積を大きくすることができる。
【0020】一方、前記第1及び第2の棚面の幅寸法を
犠牲にすることなく、前記第1及び第2のコーナー部に
おける前記フランジからの突出寸法を減少させることが
できるので、前記第1及び第2の棚面の幅寸法を、従来
と同じ寸法に維持することができる。このため、従来か
ら用いられている窓枠等を、設計変更することなく、前
記第1及び第2の棚面に配設することができる。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す要部の側面図であ
る。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】図3のC−C断面図である。
【図5】ピラー部及びコーナー部がプレス成形された状
態を示すアウタパネルの裏面図である。
【図6】他の実施の形態を示す要部の断面図である。
【図7】さらに他の実施の形態を示す要部の断面図であ
る。
【図8】従来例のアウタパネルの要部を示す斜視図であ
る。
【図9】他の従来例を示す要部の斜視図である。
【符号の説明】
4 アウタパネル 5 第1の開口部 6 第2の開口部 11 一般面 13 延出面 14 起立面 15 第1のコーナー部 16 第2のコーナー部 17 第1の棚面 18 第2の棚面 19 第1のフランジ部 20 第2のフランジ部 21 ピラー部 31 傾斜面 32 渡面 c 突出寸法(突出量)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−119281(JP,A) 特開 昭61−1582(JP,A) 特開 平7−10034(JP,A) 実開 平7−13662(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般面より裏面側へ延出した延出面と、
    該延出面より起立した起立面とが形成され、該起立面
    に、隣接して並設される開口部における円弧状に形成さ
    れた第1及び第2のコーナー部が形成される一方、 前記第1及び第2のコーナー部が、前記起立面より裏面
    側へ向けて延出した第1及び第2の棚面と、第1及び第
    2の棚面より折曲された第1及び第2のフランジとによ
    り形成され、並設される開口部の間に、前記両フランジ
    より表面側に突出し、かつ下端部が前記両コーナー部に
    挟まれたピラー部が形成された車体パネル構造におい
    て、 前記ピラー部の前記下端部に、下方へ向かうに従って前
    記裏面側へ向けて傾斜する傾斜面を形成し、前記フラン
    ジからの突出量を前記下端部にて減少させるとともに、
    前記ピラー部の下端に、前記第1の棚面より前記第2の
    棚面へ渡る渡面を形成したことを特徴とする車体パネル
    構造。
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