JP3234110B2 - 情報記録再生装置及びヘッドアセンブリ - Google Patents

情報記録再生装置及びヘッドアセンブリ

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JP3234110B2
JP3234110B2 JP21850394A JP21850394A JP3234110B2 JP 3234110 B2 JP3234110 B2 JP 3234110B2 JP 21850394 A JP21850394 A JP 21850394A JP 21850394 A JP21850394 A JP 21850394A JP 3234110 B2 JP3234110 B2 JP 3234110B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置の如
き、情報記録媒体に対して記録再生ヘッドが相対的に移
動可能な情報記録再生装置及びこれに使用するヘッドア
センブリに係わり、特に記録再生ヘッドが取り付けられ
たヘッドスライダと、その支持部材との間の位置誤差を
小さくすることを可能とした情報記録再生装置とこれに
使用するヘッドアセンブリに関する。
【0002】
【従来の技術】情報記録再生装置の典型例である磁気デ
ィスク装置において、その高記録密度化は、ビット密度
(ディスク周方向の記録密度)の増加と、トラック密度
(ディスク半径方向の記録密度)の増加の両面から進め
られている。特に、ビット密度を向上させるためには、
記録/再生機能を有する磁気ヘッド部と磁気記録媒体で
ある磁気ディスクとの間の間隔、いわゆるスペーシング
を小さくする必要がある。このスペーシング微少化の要
求と磁気ヘッドアセンブリ全体のコストダウンの要求に
より磁気ヘッドスライダの小形化が進められてきた。
【0003】一方、この磁気ヘッドスライダの小形化に
伴い、これを支持するジンバル機能を備えたサスペンシ
ョンも小形化している。このサスペンションには、磁気
ディスク回転時に、磁気ヘッドスライダの動圧軸受部で
発生する流体力と釣り合う力を集中して与えるためのピ
ボット部が設けられているものが多い。図7に示すよう
に、ピボット部30は、圧延によって半円球状に形成さ
れている。従って、磁気ヘッドスライダ2の取付誤差に
より、ピボット部30を介して磁気ヘッドスライダ2に
加えられる荷重の負荷点の位置は変化する。即ち、磁気
ヘッドスライダ2とサスペンション4との取付時におけ
る位置ずれ量が、負荷点の位置ずれ量に直接反映される
構造となっている。また、半円球状の構造も完全なもの
ではなく、サスペンション4とピボット部30とがどこ
で接するかによって、該ピボット部30の直径の範囲内
で、負荷点が変動する可能性がある。
【0004】従来、磁気ヘッドアセンブリの組立に際し
ては、このピボット部に対する磁気ヘッドスライダの位
置決めに専用の治具を用いて、次のようにして行われて
いた。
【0005】図8は、従来の磁気ヘッドスライダ2とサ
スペンション4を組み立てるための治具を示している。
通常、サスペンション4には、位置決め用の穴401,
402が2つ以上設けられている。また、治具には、こ
の穴401,402の位置及び大きさに対応するピン1
01,102を有するサスペンション位置決め部が設ら
れている。一方、磁気ヘッドスライダ2には、磁気ディ
スク媒体に対向する浮上面である動圧軸受面の加工基準
が定められており、治具には、この基準面に接する面を
設けた磁気ヘッドスライダ位置決め部50aが設けられ
ている。この2つの部分の位置を所定の関係となるよう
設定することにより、サスペンション4に設けた図示し
ないピボット部と磁気ヘッドスライダ2の負荷点との位
置関係を設定する。さらに、位置関係を設定した後、接
着剤をサスペンション4と磁気ヘッドスライダ2との間
に注入し、両者を固定接着することにより磁気ヘッドア
センブリを形成していた。なお、50bは磁気ヘッドス
ライダ2をサスペンション4に接着する際に、磁気ヘッ
ドスライダ2の動きを抑制するための部材である。
【0006】また、近時に至っては、組立精度を向上さ
せることを目的として、画像処理の技術を用いた位置決
め方法が採用されることがある。即ち、磁気ヘッドスラ
イダ2の基準面を例えば光学的な方法で読みとり、画像
処理等により検出する。この読み取られた磁気ヘッドス
ライダ2の基準面を基準にして、予め用意されたサスペ
ンション位置決め治具と、予め用意された磁気ヘッドス
ライダ位置決め治具との位置関係を調整した上で、前述
した方法と同様に接着剤によりサスペンション4と磁気
ヘッドスライダ2を固定し、磁気ヘッドアセンブリを形
成していた。
【0007】しかし、従来の方法においては、次のよう
な要因により、正確な相対位置関係が保たれた磁気ヘッ
ドアセンブリを製作することが困難であった。すなわ
ち、一つの治具を多数回用いることにより、サスペンシ
ョン位置決め部を構成するピン101,102が摩耗
し、また、磁気ヘッドスライダ2の基準面が接触する磁
気ヘッドスライダ位置決め部50aの面が摩耗し、これ
らの摩耗により相対位置誤差が生じる。また温度変化な
ど環境変化によっては治具各部の相対位置誤差が生じ
る。これら相対位置誤差により所望の磁気ヘッドスライ
ダアセンブリを製作できなかった。
【0008】また、磁気ヘッドスライダ2の画像処理の
技術を用いて基準面を検出する方法においても、真の基
準面を検出することは難しい。加えて、サスペンション
4の位置決め穴401,402と位置決め点であるピボ
ット部との間には距離が存在する。このため、磁気ヘッ
ドスライダ2及びサスペンション4の位置決め位置(位
置決め穴401,402の位置)と両者の取付位置(ピ
ボット部と負荷点の位置)との相違から相対位置誤差が
生じることもあった。これらの相対位置誤差により、サ
スペンション上のピボット部と磁気ヘッドスライダ上の
負荷点との間に相対位置誤差が生じ、磁気ディスク上を
浮上する磁気ヘッドスライダの浮上姿勢にばらつきが生
じる。そして、磁気記録再生上、最も重要であるスペー
シングがばらついてしまい、信頼性を保ちながら高記録
密度化を図ることを妨げていた。
【0009】特に、上述した浮上姿勢のばらつきの問題
は、磁気ヘッドスライダが小さくなるほど顕著に現れ
る。磁気ヘッドスライダが小さくすることによって、デ
ィスク変形などに対する浮上追従特性は向上する。それ
にも拘らず、この磁気ヘッドとそれを支持するサスペン
ションとの位置誤差が相対的に大きくなるため、磁気ヘ
ッドスライダの小形化には限界があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来は、記録再生ヘッドを有するヘッドスライダと、こ
れを支持するサスペンション(支持部材)との位置誤差
が生じ、例えば、磁気ディスク装置の如き、情報記録再
生装置にあっては上述した位置誤差が要因となってスペ
ーシングや最小浮上量のばらつきが生じ、信頼性を保っ
た低浮上化、即ち、信頼性を保ちながら記録密度を増大
することが困難であるなどの問題があった。
【0011】そこで、本発明は、ヘッドスライダとその
支持部材との間の位置誤差を小さくし、スペーシングや
最小浮上量のばらつきを小さくすることにより、高密度
記録が可能で、かつ高信頼性を有する情報記録再生装置
とこれに使用するヘッドアセンブリを提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、情報記録媒体と、この情報記録
媒体を回転可能に保持する回転手段と、前記情報記録媒
体上で情報の記録再生を行う記録再生ヘッドを搭載した
ヘッドスライダと、このヘッドスライダを支持する支持
部材と、前記ヘッドスライダと前記支持部材を連結する
連結部材とを備え、前記連結部材に設けられるピボット
部を介して前記支持部材から前記ヘッドスライダに荷重
が加えられる構成を有する情報記録再生装置において、
前記ピボット部は、前記連結部材の一部に形成される湾
曲部と、この湾曲部に設けられる凸部とから構成されて
いることを特徴とする情報記録再生装置を提供する。
【0013】また、情報記録媒体と、この情報記録媒体
を回転可能に保持する回転手段と、前記情報記録媒体上
で情報の記録再生を行う記録再生ヘッドを搭載したヘッ
ドスライダと、このヘッドスライダを支持する支持部材
と、前記ヘッドスライダと前記支持部材を連結する連結
部材とを備え、前記連結部材に設けられるピボット部を
介して前記支持部材から前記ヘッドスライダに荷重が加
えられる構成を有する情報記録再生装置において、前記
ピボット部は、前記連結部材の一部に形成される湾曲部
と、この湾曲部に設けられる凸部とから構成され、前記
ヘッドスライダの前記連結部材に接続される面には溝部
が設けられ、前記ピボット部が前記溝部の領域内に配置
されることを特徴とする情報記録再生装置を提供する。
更に、本発明においては、情報記録媒体上で情報の記録
再生を行う記録再生ヘッドを搭載したヘッドスライダ
と、このヘッドスライダを支持する支持部材と、前記ヘ
ッドスライダと前記支持部材を連結する連結部材とを備
え、前記連結部材に設けられるピボット部を介して前記
支持部材から前記ヘッドスライダに荷重が加えられる構
成を有するヘッドアッセンブリにおいて、前記ピボット
部は、前記連結部材の一部に形成せれる湾曲部と、この
湾曲部に設けられる凸部とから構成されていることを特
徴とするヘッドアッセンブリを提供する。また、情報記
録媒体上で情報の記録再生を行う記録再生ヘッドを搭載
したヘッドスライダと、このヘッドスライダを支援する
支持部材と、前記ヘッドスライダと前記支持部材を連結
する連結部材とを備え、前記連結部材に設けられるピボ
ット部を介して前記支持部材から前記ヘッドスライダに
荷重が加えられる構成を有するヘッドアッセンブリにお
いて、前記ピボット部は、前記連結部材の一部に形成さ
れる湾曲部と、この湾曲部に設けられる凸部とから構成
され、前記ヘッドスライダの前記連結部材に接続される
面には溝部が設けられ、前記ピボット部が前記溝部の領
域内に配置されることを特徴とするヘッドアッセンブリ
を提供する。
【0014】
【作用】上記構成の本発明によれば、ピボット部を湾曲
部及び凸部により形成される2段構造とすることによ
り、従来技術に比べて、ピボット部の直径を小さくする
とともに、ピボット部の高さを稼ぐことができるため、
スライダ取付時の負荷点の変動を低減することが可能と
なる。
【0015】また、ヘッドスライダの連結部材に接続さ
れる面に溝部を設け、ピボット部をこの溝部の領域内に
配置することにより、支持部材から荷重が加えられる
と、ピボット部を構成する凸部がヘッドスライダの負荷
点近傍に移動し、凸部と負荷点との位置ずれを自動的に
回復する機能を発揮する。
【0016】さらに、ヘッドスライダに設けられる溝部
を略円筒形状に形成することにより、ヘッドスライダの
取付時にピボット部を構成する凸部とスライダの負荷点
との間に位置ずれがあっても、その位置ずれが自動的に
補正される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、ここでは磁気ヘッドアセ
ンブリを組み込んだ磁気ディスク装置について説明する
が、本発明はこれに限られず、他の情報記録再生装置に
も適用が可能である。
【0018】本発明に係る磁気ヘッドアセンブリについ
て説明する前に、この磁気ヘッドアセンブリが組み込ま
れる磁気ディスク装置の概要について図6を参照しつつ
説明する。情報を記録するための磁気ディスク21は、
スピンドル22に装着されている。薄板状のサスペンシ
ョン4の先端には磁気ヘッドを搭載した磁気ヘッドスラ
イダ(以下「スライダ」という)2が取り付けられてい
る。磁気ヘッドは、一定回転数で回転される磁気ディス
ク21にアクセスして情報の記録/再生を行うものであ
る。
【0019】また、サスペンション4は、アーム23の
一端に接続されている。このアーム23の他端には、リ
ニアモータの一種であるボイスコイルモータ24が設け
られている。このボイスコイルモータ24は、図示しな
い駆動コイルと磁気回路とから構成される。この図示し
ない駆動コイルはアーム23のボビン部に巻き上げられ
ている。前記磁気回路は、前記駆動コイルを挟み込むよ
うに対向して配置された永久磁石及び対向ヨークにより
構成される。
【0020】アーム23は、固定軸25の上下2カ所に
設けられた図示しないボールベアリングによって保持さ
れ、ボイスコイルモータ24により回転揺動が自在にで
きるようになっている。
【0021】次に、本発明に係る磁気ヘッドアセンブリ
について図1乃至図5を参照しつつ説明する。上記した
ように、通常ピボット部は半円球状であるが、その形状
が完全でないために、スライダの取付時に負荷点の位置
が変動する。このピボット部の形状誤差による負荷点の
位置の変動範囲は、ピボット部の直径の範囲である。従
って、ピボット部の直径が小さければ小さいほど、ピボ
ット部の形状誤差による負荷点の位置ずれは小さくな
る。しかし、ピボット部の径を小さくすると、サスペン
ションとスライダとがピボット部以外の部分で接触する
可能性が高くなる。従って、これを防止するために、ピ
ボット部の高さを高くする必要が生じる。そこで、本発
明では、以下に示すような構成を有する磁気ヘッドアセ
ンブリを提供する。
【0022】図1は、本発明に係る磁気ヘッドアセンブ
リを構成するピボット部の形状を示したものである。こ
こで、ピボット部10は、ジンバル11上に湾曲部12
及び半円球状の凸部13を形成した2段構造となってい
る。このような構造にすると、従来例に比べて、ピボッ
ト部10の直径を小さくするとともに、ピボット部10
の高さを稼ぐことができるため、スライダ取付時の負荷
点の変動を低減することが可能となる。従って、かかる
形状のピボット部10を有するジンバル11を用いて構
成された磁気ディスク装置においては、図示しないスラ
イダの取付時における負荷点の位置ずれを小さくするこ
とができ、スペーシングや最小浮上量のばらつきを低減
することが可能になる。なお、ここで、凸部の形状は半
円球状に限られず、同様の作用を有する他の凸形状でも
良い。
【0023】図2は、本発明に係る磁気ヘッドアセンブ
リの第1実施例を示した斜視図である。ジンバル11
に、図1に示した形状のピボット部10を設ける。加え
て、ピボット部10の両側部にはジンバル11の長手方
向に延設された孔14がスリット状に配置されている。
この孔14は、ジンバル11の剛性を調整して後述する
位置ずれの自己修復機能を最適化するためのものであ
る。一方、スライダ2の背面(ジンバル11に接続され
る面)2bには、その幅方向に溝部15が設けられてい
る。この溝部15の略中心に負荷点が設定される。溝部
15のスライダ長手方向の寸法は取付時に生じると考え
られる位置誤差以上の長さに設定される。
【0024】なお、図中では、ジンバル11のピボット
部10並びにスライダ2の溝部15は、実寸に比べて誇
張して示されている。ここで、サスペンション4とジン
バル11とは、別体としても良いし、一体的に形成して
も良い。
【0025】次に、スライダをサスペンションに取り付
けてなる磁気ヘッドアセンブリの概略について図3を参
照しつつ説明する。磁気ヘッドアセンブリは、通常サス
ペンション4とジンバル11が一体化された支持部材
に、スライダを取り付ける工程により行われる。その
際、ジンバル11に設けられたピボット部10を構成す
る半円球状の凸部13が、サスペンションの荷重方向に
関してスライダの負荷点上に位置するようにジンバル1
1にスライダ2を取り付ける必要がある。しかし、両者
の相対的な位置決め精度には限界がある。そこで、本発
明では、図2に示したアセンブリ構造をとることによ
り、スライダ2の取付時に生ずる位置ずれの自動修復機
能を実現するものである。以下、この自己修復機能につ
いて図4を参照しつつ説明する。
【0026】図4(a)は、本発明に係る磁気ヘッドア
センブリの第1実施例において、取付時に位置ずれが生
じていない例を示したものであり、図4(b)は、取付
時に位置ずれが生じて、ピボット部10を構成する半円
球状の凸部13がスライダ2の負荷点よりも図面上で左
方向にずれるようにスライダ2がジンバル11に取り付
けられてしまった例を示したものである。ただし、スラ
イダ2Gたずれて取り付けられた場合でも、ピボット部
10がスライダ2の溝部15の領域内に配置されている
ものとする。ここで、図4(a),(b)は、いずれも
ジンバル11にサスペンション4から荷重が加えられて
いる状態を示しており、スライダ2に溝部15を加工し
たことによって、ジンバル11は該溝部15内でたわみ
を生じる。図4(a)においては、負荷点が設定されて
いるスライダ2の溝部15の略中央にピボット部10を
構成する半円球状の凸部13がくるように取り付けられ
ているので、荷重がかかってもピボット部10を境とし
た左右のジンバル11a,11bのたわみ量は一定であ
る。これに対して、図4(b)においては、ピボット部
10がスライダ2の負荷点よりも左方向にずれて取り付
けられているので、ピボット部10の左側のジンバル1
1aの長さより右側のジンバル11bの長さの方が長く
なる。このため、図示したように、ジンバル11bのた
わみ量の方がジンバル11aのたわみ量より大きくな
り、ピボット部10を構成する半円球状の凸部13は自
動的に右に移動し、位置ずれ量は自動的に修復される。
なお、ここで、ジンバル11a, 11bには、図2に示
したスリット状の孔14設けられていることから、サス
ペンション4により加えられる荷重が小さい場合でも十
分なたわみ量を得ることができ、位置ずれの自動修復機
能を最適化することが可能となる。
【0027】図5に、本発明に係る磁気ヘッドアセンブ
リの第2実施例を示す。第1実施例と同様、ジンバル1
1には図1に示した形状のピボット部10を設ける。本
実施例においては、スライダ2の負荷点上の点をスライ
ダ2の幅方向に関する中心線上に有する円筒面15をス
ライダ2の背面2bに形成する。この円筒面15の範囲
でスライダ2の長手方向に関して、その取付時における
位置ずれが生じた場合、ピボット部10を構成する半円
球状の凸部13の頂上部分が、ちょうど円筒面15の焦
点位置にくるようにピボット部10の両側部のジンバル
11a,11bがたわむため、取付時にピボット部10
を構成する半円球状の凸部13の位置は自動的に補正さ
れる。なお、ここでも、ジンバル11a,11bには、
図2に示したスリット状の孔14が設けられていること
から、取付時に十分なたわみ量を得ることができ、位置
ずれの自動的な補正を最適化することが可能となる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録再生ヘッドと支持部材との位置関係を規定するピボ
ット部を2段構造の形状にするとともに、ヘッドアセン
ブリの組立時に記録再生ヘッドと支持部材との間に位置
ずれが生じた場合でも、それを自動修復する機構を設け
ることによって、負荷点の位置ずれを低減することがで
きる。
【0029】よって、ヘッドアセンブリに起因する浮上
姿勢のばらつきも小さくなり、より小形の記録再生ヘッ
ドであっても浮上量誤差を著しく小さくすることが可能
となる。
【0030】その結果、高い信頼性を保持しつつ記録再
生ヘッドの記録密度を向上させることができ、高記録密
度・高信頼性の情報記録再生装置及びこれに用いるヘッ
ドアセンブリを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るピボット部の構成を示した斜視
図。
【図2】 本発明に係る磁気ヘッドアセンブリの第1実
施例を示した斜視図。
【図3】 本発明に係る磁気ヘッドアセンブリの概略を
示す説明図。
【図4】 本発明に係る位置ずれの自動修復機能に関す
る説明図。
【図5】 本発明に係る磁気ヘッドアセンブリの第2実
施例を示した平面図。
【図6】 本発明に係る磁気ディスクアセンブリを備え
た磁気ディスク装置の概略図。
【図7】 従来の磁気ヘッドアセンブリの概略図。
【図8】 従来の磁気ディスクアセンブリの組立治具の
構成図。
【符号の説明】
2 磁気ヘッドスライダ(ヘッドスライダ) 4 サスペンション(支持部材) 10 ピボット部 11 ジンバル(連結部材) 12 ピボット部を構成する湾曲部 13 ピボット部を構成する凸部 14 孔 15 溝部

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記録媒体と、この情報記録媒体を回転
    可能に保持する回転手段と、前記情報記録媒体上で情報
    の記録再生を行う記録再生ヘッドを搭載したヘッドスラ
    イダと、このヘッドスライダを支持する支持部材と、前
    記ヘッドスライダと前記支持部材を連結する連結部材と
    を備え、前記連結部材に設けられるピボット部を介して
    前記支持部材から前記ヘッドスライダに荷重が加えられ
    る構成を有する情報記録再生装置において、前記ピボッ
    ト部は、前記連結部材の一部に形成せれる湾曲部と、こ
    の湾曲部に設けられる凸部とから構成されていることを
    特徴とする情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】情報記録媒体と、この情報記録媒体を回転
    可能に保持する回転手段と、前記情報記録媒体上で情報
    の記録再生を行う記録再生ヘッドを搭載したヘッドスラ
    イダと、このヘッドスライダを支援する支持部材と、前
    記ヘッドスライダと前記支持部材を連結する連結部材と
    を備え、前記連結部材に設けられるピボット部を介して
    前記支持部材から前記ヘッドスライダに荷重が加えられ
    る構成を有する情報記録再生装置において、前記ピボッ
    ト部は、前記連結部材の一部に形成される湾曲部と、こ
    の湾曲部に設けられる凸部とから構成され、前記ヘッド
    スライダの前記連結部材に接続される面には溝部が設け
    られ、前記ピボット部が前記溝部の領域内に配置される
    ことを特徴とする情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】前記連結部材の前記ピボット部近傍には複
    数の孔が設けられていることを特徴とする請求項2記載
    の情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】前記溝部は、略円筒形状であることを特徴
    とする請求項2または請求項3 記載の情報記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】情報記録媒体と、この情報記録媒体を回転
    可能に保持する回転手段と、前記情報記録媒体上で情報
    の記録再生を行う記録再生ヘッドを搭載したヘッドスラ
    イダと、このスライダを支持する支持部材と、前記ヘッ
    ドスライダと前記支持部材を連結する連結部材とを備
    え、前記連結部材に設けられるピボット部を介して前記
    支持部材から前記ヘッドスライダの負荷点に荷重が加え
    られる構成を有する情報記録再生装置において、前記ピ
    ボット部は、前記連結部材の一部に形成される湾曲部
    と、この湾曲部に設けられる凸部から構成され、前記支
    持部材から荷重が加えられると、前記凸部が前記ヘッド
    スライダの負荷点近傍に移動するような機構を有するこ
    とを特徴とする磁気記録再生装置。
  6. 【請求項6】情報記録媒体上で情報の記録再生を行う記
    録再生ヘッドを搭載したヘッドスライダと、このヘッド
    スライダを支持する支持部材と、前記ヘッドスライダと
    前記支持部材を連結する連結部材とを備え、前記連結部
    材に設けられるピボット部を介して前記支持部材から前
    記ヘッドスライダに荷重が加えられる構成を有するヘッ
    ドアッセンブリにおいて、前記ピボット部は、前記連結
    部材の一部に形成せれる湾曲部と、この湾曲部に設けら
    れる凸部とから構成されていることを特徴とするヘッド
    アッセンブリ。
  7. 【請求項7】情報記録媒体上で情報の記録再生を行う記
    録再生ヘッドを搭載したヘッドスライダと、このヘッド
    スライダを支援する支持部材と、前記ヘッドスライダと
    前記支持部材を連結する連結部材とを備え、前記連結部
    材に設けられるピボット部を介して前記支持部材から前
    記ヘッドスライダに荷重が加えられる構成を有するヘッ
    ドアッセンブリにおいて、前記ピボット部は、前記連結
    部材の一部に形成される湾曲部と、この湾曲部に設けら
    れる凸部とから構成され、前記ヘッドスライダの前記連
    結部材に接続される面には溝部が設けられ、前記ピボッ
    ト部が前記溝部の領域内に配置されることを特徴とする
    ヘッドアッセンブリ。
  8. 【請求項8】前記連結部材の前記ピボット部近傍には複
    数の孔が設けられていることを特徴とする請求項7記載
    のヘッドアッセンブリ。
  9. 【請求項9】前記溝部は、略円筒形状であることを特徴
    とする請求項7または請求項8記載のヘッドアッセンブ
    リ。
  10. 【請求項10】情報記録媒体上で情報の記録再生を行う
    記録再生ヘッドを搭載したヘッドスライダと、このスラ
    イダを支持する支持部材と、前記ヘッドスライダと前記
    支持部材を連結する連結部材とを備え、前記連結部材に
    設けられるピボット部を介して前記支持部材から前記ヘ
    ッドスライダの負荷点に荷重が加えられる構成を有する
    ヘッドスライダにおいて、前記ピボット部は、前記連結
    部材の一部に形成される湾曲部と、この湾曲部に設けら
    れる凸部から構成され、前記支持部材から荷重が加えら
    れると、前記凸部が前記ヘッドスライダの負荷点近傍に
    移動するような機構を有することを特徴とするヘッドス
    ライダ。
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