JP3233796B2 - リニア駆動アクチュエータ - Google Patents

リニア駆動アクチュエータ

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JP3233796B2
JP3233796B2 JP23751894A JP23751894A JP3233796B2 JP 3233796 B2 JP3233796 B2 JP 3233796B2 JP 23751894 A JP23751894 A JP 23751894A JP 23751894 A JP23751894 A JP 23751894A JP 3233796 B2 JP3233796 B2 JP 3233796B2
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coil
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drive
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則幸 川田
元巳 中島
英樹 戸中
浩 近藤
健二 今田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造物制振装置の駆動
機構、コンテナクレーンの横行駆動装置、工作機械また
は搬送装置等に適用されるリニア駆動アクチュエータに
関する。
【0002】
【従来技術】図20には従来の駆動装置の一構成図が例
示されている。また、この図20におけるA−AとB−
Bに沿った横断面図が図21と図22に各々示されてい
る。
【0003】この図20の従来装置においては、鋼等の
強磁性体で成る磁気回路4の内側に、良導体から成る複
数の励磁コイル3が配設されている。これらの励磁コイ
ル3には直流電流が通電され、これにより磁気回路4内
に形成される直流磁場を、この磁気回路4の一部である
強磁性体から成る凸形状を成すヨーク1'(以下、固定ヨ
ークと称する) によって駆動コイル2に対し集中させる
構造を有している。
【0004】ここで、上述の様な従来装置は、固定ヨー
ク1' により集中させた励磁磁場を、駆動コイル2に直
交する方向に供給している。この励磁磁場と駆動電流と
の相互作用力である所のいわゆる「ローレンツ(Lorent
z) 力」が、静止する側としての固定ヨーク1' と駆動
コイル2との間に作用する。その結果、磁気回路4を固
定子と仮定すると、駆動コイル2はこのローレンツ力に
よって可動する範囲( ストローク範囲) 10の方向に移
動する。また、更に駆動コイル2の電流の極性を逆にす
ることにより、このローレンツ力は逆方向に働く。その
結果、駆動コイル2は前述とは反対の可動範囲10' の
方向に移動可能とする装置である。また、駆動コイル2
の前述の動きに伴い可動部を支持するため、例えば図示
のようなボールベアリング21が軸受として配設されて
いる。(但し、他の図面ではボールベアリングに相当す
る軸受部の図示は省略されている。) なお、この励磁コイル3により磁気回路4の内部に発生
する直流磁場は、磁気回路4の周囲から固定ヨーク1'
および駆動コイル2を経由して磁気回路4の中央部に至
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図20に示される様な
従来装置においては、次に示す各課題のために、可動で
きるストローク範囲が最大50mm程度の適用例以外は見
られず、この可動範囲の拡大には自ずと制約が在った。
【0006】( 1) 可動範囲、すなわちストロークを
長くする場合、装置の長さは、ストロークと駆動コイル
長さ、および励磁コイルの巻き厚や、磁気回路のヨーク
幅等の和となる故に、装置自体が大型化するので自ずと
その設置面積も広くなる。
【0007】( 2) 従来装置を長尺化した場合に、構
造上、必然的に駆動コイルを長くする必要があり、駆動
コイルが発生する交流磁場と励磁コイルが発生する直流
磁場との干渉が大きくなる故に、発生する推力の直線性
に悪影響を及ぼす。すなわち、駆動電流と発生推力との
比例関係が損なわれる。通常の運用では、駆動電流の大
きさで発生推力を制御するため、発生推力の制御が困難
となる。
【0008】( 3) 従来装置を長尺化した場合、磁気
回路を長尺化する必要がある結果、磁束漏れが増大し、
発生推力に寄与する固定ヨークと駆動コイルの直交する
部分における磁束密度の低下を招き、磁束密度と比例関
係にある発生推力も減少する。
【0009】( 4) 駆動コイルを長尺化すると、駆動
コイルのインダクタンスが増加するが、必要な発生推力
を生じさせるための駆動電流を得るためには、駆動コイ
ルインダクタンスの増加に見合う電源電圧の増加が必要
となる故に、電力損失が大きくなる。また、アクチュエ
ータとしての応答性も低下する。
【0010】( 5) 駆動コイルに加わる磁束密度をで
きるだけ大きくするためには、その駆動コイルの径方向
の厚みは薄い方がよい。しかし、装置の動作中は駆動コ
イルにローレンツ力の反力がかかる故に、大きな推力を
利用する装置では強度上、駆動コイル部の厚みを大きく
しなければならない。また、同じ磁束密度を確保するた
めの励磁電力も増大する。以上のように解決すべき課題
が多くあった。
【0011】よって、本発明の目的は、用途に対応すべ
く可動範囲を拡大するために装置を構成する駆動コイル
を長尺化した場合でも、その装置全体の大きさが比較的
大型化せず、むしろ長尺化の割にはコンパクト化され、
稼働時においても駆動電流と発生推力との比例関係が保
たれ、かつ電力損失が少なく応答性も良好なリニア駆動
アクチュエータを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】従来技術の前述の課題を
解決し上記目的を達成するために、本発明は次のような
手段を講じている。すなわち、直流電流が通電される励
磁コイルが内部に巻回された磁性材料から成る磁気回路
と、前記回路の一部に設けた空隙部に発生する直流磁場
と前記空隙部に、該磁場と直交する位置に配した駆動コ
イルとを有する、ローレンツ力を利用し往復直線運動を
行うリニア駆動アクチュエータにおいて、 ( 1) 駆動コイルに直流磁場を集中させて供給するヨー
クを、励磁用の磁気回路より独立させ、所定の隙間を介
して相対運動可能とすると共に、その駆動コイルを磁気
回路本体に固定する。
【0013】( 2) 磁気回路の可動方向に直交する断面
の形状を矩形とし、その一方向のみを作用力が働く方向
とし、もう一方の方向を可動側および静止側で相対的に
その方向のずれを許容する構造に形成する。
【0014】( 3) 励磁用の磁気回路本体から分離した
ヨークに、励磁用コイルを設ける。 ( 4) 磁気回路に固定された駆動コイルの部分に、ヨー
クに固定され、そのヨークの幅にほぼ等しい駆動コイル
の長さ分だけ、その駆動コイルに摺動しながら電流を通
電させる導電ブラシ機構を更に備える。
【0015】すなわち、本発明では、図1に示すように
駆動コイル2に磁場を集中して供給するため配置されて
いた磁気回路4の一部であるヨーク1を、磁気回路本体
4から切り離し(以下、可動ヨークと称する)、駆動コ
イル2を磁気回路本体に固定することで、励磁磁場と駆
動電流の相互作用力であるローレンツ力の反力を磁気回
路本体から離間したヨーク1が受け推力を得る構造を実
施している。駆動コイル2を磁気回路4の中央部に固定
することにより、コイル形状保持を目的とする補強対策
は不要となる。
【0016】また、ヨーク1が可動する側となる構造で
は、この可動ヨーク1に導電ブラシ機構を設置し、従
来、常時駆動コイル全体に通電していたものを、可動ヨ
ークに対向する部分( 幅) のみの駆動コイルに通電する
ことにより、磁場の干渉を抑え、推力と駆動電流との比
例関係を保持する。また、駆動コイルインダクタンスを
低減し、長尺化に伴う電源コストを抑えると共に消費電
力も低減することを可能とした。
【0017】この磁気回路の長尺化に伴ない、磁気回路
の周辺部から磁気回路の中央部に磁束が漏洩し、推力発
生部における磁束密度の低下を招く問題に対しては、図
12に示すように、最も磁束の集中を必要とする可動ヨ
ーク1の周囲に励磁コイル3を配置して、推力発生部で
ある駆動コイル2に磁束を効率良く供給できる駆動装置
を提供することも可能である。
【0018】ただし、ヨーク1を磁気回路4から切り離
し可動にすることにより、エアギャップ( 隙間) を励磁
ヨーク側( 外周) と、駆動コイル側( 内周) との両方に
設ける必要が生じる。しかし、このエアギャップは小さ
くても良く、前述にあげた課題( 5) により設けるギャ
ップ量に比べて問題とはならない量である。
【0019】
【作用】このような手段を講じたことにより、本発明装
置は次のような作用を奏する。本発明装置の第1実施例
にも示すように、励磁コイルが発生する直流磁場を駆動
コイルに集中させるために設置される可動ヨークをこの
磁気回路から切り離し、従来自由であった駆動コイルを
磁気回路の中央部に固定し、可動ヨークをX軸方向に自
由に可動自在に配することによって、従来装置で可動ス
トロークの2倍以上が必要であった装置本体の全長を縮
小することが可能となる。
【0020】また、実際に利用する装置の用途によって
は、可動ヨーク側を固定し、磁気回路の側を往復直線運
動させることも可能である。なお、どの程度その全長を
縮小することが可能であるかについての比較について
は、従来装置と本発明装置の寸法を比較して示す図18
と図19から明かである。すなわち、従来装置の全長L
0 (= ly + l1 + l2 + L1 +L2 + 2
・lf + 2・lt ) では、L1 + L2 がストローク
範囲である。これに対し本発明の装置の全長LN ( =
y + L1 + L2 + 2・lf +2・lt ) との比
較から、従来装置に比べて、l1 + l2 だけ縮小する
ことが可能となる。ここで、従来装置において駆動コイ
ル2がストローク範囲の中心にある時(すなわち、L1
= L2 ,l1 = l2 の場合)、駆動コイルの固定ヨ
ークに対向しない部分l1 + l2 とストローク範囲L
1 + L2 は、l1 +l2 ≦ L1 + L2 の関係にあ
る。よって、以上のことから従来装置と本発明装置とを
比較すると、ストローク L1 + L2 が長くなればそ
れだけ縮小できる長さl1 +l2 も長くなる故に、装置
のコンパクト化にとってはより効果的になる。
【0021】第2実施例に示されるように、駆動コイル
の励磁部分を可動ヨークに対向する幅だけにするための
導電ブラシ機構を配置したことにより、駆動コイルが作
る交流磁場の強さを低減することができ、励磁コイルが
作る直流磁場との干渉を抑制することが可能である。ま
た同時に、駆動コイルのインダクタンスを低減し、装置
の長尺化に伴う電源コストを抑えると共に、運用に伴う
消費電力も削減することができる。
【0022】以上から、従来装置を長尺化した場合の課
題であった所の発生推力と駆動電流をグラフ( 図17)
に示される様な比例関係に保つことが可能となる。ま
た、長尺化を図ることにより、磁気回路の周辺部から磁
気回路中央部への磁束漏れが増加し、推力発生部のヨー
クと駆動コイル間(例えば、図11中の符号11)の磁
束密度が減少し、発生推力の低下を招く。この不具合を
防止するためには、磁気回路の周辺部( 外周部) と中央
部( 中心軸部) 両者を離間して配置し、両者間の磁気抵
抗を大きくして、磁気的な漏れを少なくする方法もあ
る。しかし、この方法は、磁気回路の大型化( 例えば、
径の増大) を招く結果となる。そこで、本発明において
は、従来の形状的特徴であった円筒構造を、矩形構造に
改良し、励磁コイルを可動ヨークに巻き付けることで、
この励磁コイルで発生した磁束を可動ヨークから駆動コ
イルに直接的に効率よく供給することを可能にした。こ
の場合、仮に磁気回路の側を可動する側とし、ヨークを
固定部とした使用方法においては、励磁および駆動電流
が供給される側は全て固定側となるため、通電用ケーブ
ルの保持が非常に容易になるという二次的なメリットも
有している。
【0023】
【実施例】以下に、図面を参照しながら本発明の複数の
実施例について説明する。 (第1実施例)図1には、本発明の第1実施例に係わる
リニア駆動アクチュエータの構成が平面図的に図示され
ている。また、図2には図1のA−Aに沿った横断面
図、図3には図1のB−Bに沿った横断面図、図4には
図1のC−Cに沿った横断面図がそれぞれ例示されてい
る。
【0024】これら図1〜図4から明かなように、磁性
材料からつくられた磁気回路本体4の中央部に対称な両
端位置に、複数の励磁コイル3が巻かれて取り付けられ
ている。この磁気回路本体4の外部に在る直流電源(DC)
5は、直列に配線されたこれらの励磁コイル3に直流電
流を印加することにより、可動ヨーク1近傍で直流磁場
を発生させる。また、この可動ヨーク1と磁気回路4の
中央部との間には、リニア駆動のための推力を発生させ
る為に本体長軸方向に固定的に駆動コイル2が巻かれて
いる。この駆動コイル2には磁気回路本体4の外部に在
る交流電源(AC)6から交流電流が供給される。この駆動
コイル2に直流磁場を集中させて供給する可動ヨーク1
は励磁用の磁気回路4から移動自在に独立にしかも、所
定の隙間を介して相対運動可能な状態で配設され、本体
の長軸方向に所定の長さの可動方向を有している。な
お、この駆動コイル2は前述の直流磁場と直交する位置
関係となるように配置されている。すなわち、当該磁場
と駆動コイル2に印加される直流電流との相互作用力で
あるローレンツ(Lorentz) 力( 後述) を利用して往復直
線運動を行なうリニア駆動アクチュエータを構成してい
る。
【0025】つまり、本実施例の構成においては、励磁
コイル3が発生する直流磁場を駆動コイル2に集中させ
るために設置される可動ヨーク1をこの磁気回路4から
切り離し、従来自由であった駆動コイル2を磁気回路の
中央部に固定し、可動ヨーク1をX軸方向に自由に可動
自在に配設する構成を実施する。この結果、従来装置で
可動ストロークの2倍以上が必要であった装置本体の全
長を縮小することが可能となる。
【0026】なお、実際の用途によっては、可動ヨーク
側を固定し、磁気回路の側を往復直線運動させる等の変
形実施も可能である。ここで、図11に本発明における
大変位型の電磁アクチュエータの動作原理が示されてい
る。すなわち、励磁コイル3に励磁電流13( 直流電
流) を図示の方向に印加して、静磁場7を駆動コイル2
に集中的に供給する。供給されたこの静磁場7と交流電
源6( 不図示) から印加された駆動電流12( 交流電
流) により、駆動コイル2には「フレミングの左手の法
則」に従う向きにローレンツ力が作用する。また、駆動
コイル2は磁気回路本体4に固定されている構造である
故に、発生した推力はその反力として可動ヨーク1に対
して働く。すなわち、この反力の向きは、図中の矢印1
5の向きであることがわかる。
【0027】(第2実施例)図5には、本発明の第2実
施例に係わる装置として、後述の振り子機構を利用した
構造物制振装置の駆動機構に用いられる実際の装置の構
成図が示されている。この構成図からも明かなように、
構造的には図1の第1実施例が構成する要素において
も、その動作原理においても類似している。すなわち、
磁気回路本体4の中央部両端に巻かれた励磁コイル3に
直流電源( 不図示) により電流を印加することによっ
て、磁気回路本体4と可動ヨーク1で直流磁場が発生さ
れ、可動ヨーク1と磁気回路4の中央部の間には、推力
を発生させる為の駆動コイル2が配設されている。同様
に本体外部には電源( 不図示) が備えられ所定の電流を
供給している。ただし、この第2実施例の特徴は、図8
に示されるような後述する断面構造の形状的改良のみな
らず、図6の部分Bの駆動コイル2に通電するための2
つの導電ブラシ機構7および治具8が配設されている点
に在る。
【0028】図6には図5の本発明装置の側面図が示さ
れ、2つの導電ブラシ機構7および2つの治具8が本体
の上下に各々設けられていることがわかる。また、導電
ブラシ機構7の詳しい構造は図7の拡大断面図に示され
ている。
【0029】この第2実施例の構成においては、図5〜
図7に示された駆動コイル2の励磁部分を可動ヨーク1
に対向する幅だけにするための導電ブラシ機構7が更に
配設されている。推力の発生部となるこの駆動コイル2
は、励磁コイル3による静磁場が供給される部分のみで
推力を発生するので、可動ヨーク1には所定の電流を駆
動コイル2に通電するための導電性の導電ブラシ機構7
が図7のように配設されている。この拡大断面図が示す
ように、導電ブラシ機構7はこれが取り付けられた可動
ヨーク1に対向して相対運動を行う駆動コイル2のみに
そのブラシの端部の接触を保ちながら所定の電流の通電
を行う。
【0030】また、図8は図6中のA−Aに沿った横断
面図を示している。エアギャップを表す図8中の空隙9
は、制振装置に特有の振り子機構の上下方向の移動を自
由にするための隙間部分であるが、この部分は発生推力
には何等関与しない部分である故に、上下方向の移動に
は十分な自由度を持たせることが可能である。
【0031】また、ストローク方向以外の方向にも移動
の自由度を持たせる為に磁気回路の断面構造を円形では
なく、図8の断面形状に示すような矩形に形成してもよ
く、可動ヨーク1を支持する治具8( 但し、非磁性体)
も配している。なお、構造物制振装置においては、本発
明における大変位型のアクチュエータを振り子の一部と
して併用するので、可動ヨーク1を固定子として設定
し、磁気回路本体4を可動子として設定して運用され
る。
【0032】図9には、本発明装置の2個の導電ブラシ
機構7と駆動コイル2との関係を表す説明図が例示され
ている。図示のように、一重巻きに積層された駆動コイ
ル2の外周には、ブラシ幅20の間隔で配設された2個
の導電ブラシ機構7が接し、この駆動コイル2に所定の
電流を通電している。また、この駆動コイル2の両端は
開放された構造を成している。
【0033】図10には、本発明装置の駆動コイルの部
分拡大図が示されている。この図示された一巻きの駆動
コイル2は、良導体( 例えば、銅) の鋼板から形成され
ている。また、隣接する鋼板との間には絶縁のための絶
縁紙等が挟まれて積層され、図の様な一体構造の駆動コ
イル2を構成している。
【0034】上述の如く導電ブラシ機構7の配設によ
り、駆動コイル2が作る交流磁場の強さを低減すること
ができ、励磁コイル3が作る直流磁場との干渉を抑制す
ることが可能である。同時に、駆動コイル2のインダク
タンスを低減し、装置自体の長尺化に伴う電源コストを
抑えると共に、実際の運用に伴う消費電力も削減するこ
とができる。また、この長尺化による駆動コイル2のイ
ンダクタンスの増加を抑制し、駆動電源および消費電力
の効率化を図る。更に、従来装置が課題としていた駆動
コイルによる交流磁場の発生を抑制し、励磁コイルによ
る直流磁場への影響を抑制することで、推力と駆動電流
の比例関係を保持するものである。
【0035】また、磁気回路本体の中央部の両端に配置
された励磁コイル3により、駆動コイル2に供給される
直流磁場は、長尺化に伴い磁気回路を長く配する必要が
あるが、この磁気回路の周辺部から磁気回路の中央部へ
の磁束漏れが増加して、可動ヨーク1と駆動コイル2が
対向する推力発生部における磁束密度の低下を招く場合
がある。
【0036】(第3実施例)図12には、上述の不具合
の対策として改良された本発明装置の第3実施例とし
て、実際に製作された装置構成を例示している。すなわ
ち、この改良点は、第2実施例の励磁コイル3を可動ヨ
ーク1の両端部の周辺に巻くことで上述の不具合に対処
している。その結果、仮に磁束漏れを生じても、可動ヨ
ーク1に対向する駆動コイル2の推力発生部には常に一
定の磁束が供給可能となる。
【0037】なお、図13には、図12中の本発明装置
のA−Aに沿った断面図が示され、同じく図14には、
本発明装置のB−Bに沿った断面図が実際の構成例とし
て詳しく示されている。すなわち、これら断面図に示さ
れるように、励磁コイル3が可動ヨーク1の両端部の周
辺に巻かれ、互いに極めて近接して配された構造である
ことがわかる。
【0038】図15には、本発明のリニア駆動アクチュ
エータを組み込んだ制振装置の全体図として横から見た
側面図が示され、図16には同じくこの制振装置の縦か
ら見た正面図が示されている。
【0039】これらの図において、リニア駆動の電磁ア
クチュエータの磁気回路4は、台座19から伸びる第1
のアーム17と、その第1アーム17に連結されるギヤ
16を介して接続される第2のアーム18によって、振
り子状を成す「振り子機構」を構成しており、このリニ
ア駆動電磁アクチュエータを駆動させることにより、一
軸に対応する様ないわゆる「アクティブ・マスダンパ(
AMD) 」となる。このような機構がもつ特徴は、磁気
回路4をマスとして利用すること、及び、振り子の腕を
ギヤ16、第1アーム17、および第2アーム18から
構成することにより、装置全体がコンパクト化される点
にある。また、第1アーム17および第2アーム18の
腕の長さと、ギヤ16のギヤ比を調整することにより、
振り子の振動周期を長くすることが可能になる点にも特
徴がある。
【0040】図17には、駆動電流を一定にした場合の
推力変化試験の結果が折れ線グラフで示されている。こ
の測定された試験結果から解るように、この導電ブラシ
機構を設置する以前に比べて、設置した以後についての
グラフの曲線は、各ヨーク位置に関する発生推力がほぼ
一定を表わす水平に近似する傾向がある。すなわち、こ
の導電ブラシ機構が配設されたために、駆動電流と発生
推力との関係において、発生推力がヨーク位置の違いに
関わらず安定化される。
【0041】図18には、本発明の第3実施例としての
本発明装置の寸法の一例が示されている。すなわち、本
装置の全長LN は、LN = ly + L1 + L2
2・lf + 2・lt で表わされる。したがって、従来
装置の全長と比べて、本装置がどの程度その全長を縮小
することが可能であるかについては、従来装置の寸法を
示す図14との比較から明らかである。すなわち、従来
装置の全長L0 は、L0 = ly + l1 + l2
1 + L2 + 2・lf + 2・lt で表わされる。
なお、ストローク範囲は L1 + L2 である。
【0042】よって、本装置は従来装置に比べてその全
長をl1 + l2 だけ短く構成されていることが解る。
すなわち、全長をl1 + l2 だけ縮小できる。ここ
で、図19の従来装置において駆動コイル2がストロー
ク範囲の中心にある時(すなわち、L1 = L2 ,l1
= l2 の場合)、駆動コイル2の固定ヨーク1' に対
向しない部分 l1 + l2 と、ストローク範囲 L1
+ L2 は、l1 + l2 ≦ L1 + L2 の関係にあ
る。よって、以上から従来装置と本発明の装置を比較す
ると、ストローク範囲 L1 + L2 が長くなればなる
ほど、縮小できる長さ l1 + l2 も長くなることが
解る。
【0043】更に本発明装置における基本的構造におい
ては、固定子は可動ヨーク1側であるが、上述のような
導電ブラシ機構7の採用および、励磁コイル3の配置改
良を行った結果、可動子側には、電源の供給等のための
ケーブルを配線する必要がなくなるという、配線接続上
の利点も生じる。
【0044】(変形実施例)なお、以上の各実施例で
は、ヨークを可動できる状態( 可動ヨーク1) に構成し
ているが、装置の用途によっては、この可動ヨーク1側
を固定化し、磁気回路4の側を往復直線運動可能に構成
することも当然可能である。その他、本発明はその要旨
を逸脱しない範囲で種々変形実施することが可能であ
る。
【0045】
【発明の効果】本発明装置がもたらす効果を示す一例と
して次のような性能が確認できる。すなわち、推力発生
部における磁束密度は1. 4 T、ピーク値発生推力は
280 kgf、ストローク長は±0. 1 mの試験的駆動装
置を制作した結果、上記の諸性能を発揮することが確認
された。
【0046】上述の駆動装置の全長は0. 66 m以内に
納まり、ストローク範囲が0. 2 mであることを考慮す
ると、この種の装置としてはコンパクトな大きさである
と言える。なお、この全長の寸法に関しては、必要なス
トローク長を確保するため長くなる分だけその駆動装置
の全長を長く形成すればよい。その結果として、ストロ
ーク幅を長くすればするだけ、そのストローク長に対す
る駆動装置の全長寸法の比は小さくなる効果が発揮され
る。
【0047】従来装置の寸法( 図19) と本発明装置の
寸法( 図18) との比較によれば、従来装置に比べてそ
の全長をl1 + l2 だけ縮小、すなわちコンパクト化
することが可能である。なぜならば、従来装置の全長L
0 は、L0 = ly + l1 + l2 + L1 + L2
+ 2・lf + 2・lt で表わされ、本発明装置の全
長LN は、LN = ly + L1 + L2 + 2・lf
+ 2・lt で表される故である。(但し、L1 + L
2 がストローク範囲)。
【0048】また、本発明装置において、従来装置の横
断面の形状的特徴であった円形構造を矩形構造に形成
し、励磁コイル3を可動ヨーク1に巻き付けることによ
って、この励磁コイルで発生した磁束を可動ヨーク1か
ら駆動コイル2に直接的に効率よく供給することを可能
にした。またこの構造の場合、仮に磁気回路の側を可動
部とし、ヨーク側を固定部とした使用方法においては、
励磁および駆動電流が供給される側は全て固定側である
故に、通電用ケーブルの保持が容易になる。なお、駆動
コイル2への駆動電流の供給は導電ブラシ機構7によっ
て容易に行われる。
【0049】また、図17のグラフからも明かなよう
に、この導電ブラシ機構が無い装置に比べて、導電ブラ
シ機構が設置された構成の本発明装置に関するグラフ曲
線は水平に近似され、それぞれのヨーク位置に発生する
推力がほぼ一定を示している。この現象は、駆動電流と
発生推力との関係において、ヨーク位置の違いに関わら
ず推力が安定的に発生されるという効果が十分に発揮で
きる構成であることを証明している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の第1実施例に係わる構成図。
【図2】 図1中のA−Aに沿った本装置の横断面図。
【図3】 図1中のB−Bに沿った本装置の横断面図。
【図4】 図1中のC−Cに沿った本装置の横断面図。
【図5】 本発明装置の第2実施例に係わる構成図。
【図6】 図5の本装置の側面図。
【図7】 図5中のX−Xに沿った導電ブラシ機構部分
の拡大縦断面図。
【図8】 図6中のA−Aに沿った本装置の横断面図。
【図9】 本発明装置の導電ブラシ機構と駆動コイルの
概要を示す斜視図。
【図10】 図9の駆動コイルの部分拡大図。
【図11】 電磁アクチュエータの動作原理を表す説明
図。
【図12】 本発明装置の第3実施例に係わる構成図。
【図13】 図12中の本発明装置のA−Aに沿った横
断面図。
【図14】 図12中の本発明装置のB−Bに沿った横
断面図。
【図15】 本発明のリニア駆動アクチュエータを組み
込んだ制振装置の側面図。
【図16】 本発明のリニア駆動アクチュエータを組み
込んだ制振装置の正面図。
【図17】 導電ブラシ機構の有無における、ヨーク位
置に対する発生推力の計測結果を表すグラフ。
【図18】 本発明の第3実施例の各部分の寸法に関す
る説明図。
【図19】 従来装置の各部分の寸法に関する説明図。
【図20】 従来の駆動装置の構成を示す構成図。
【図21】 図20中の従来装置のA−Aに沿った横断
面図。
【図22】 図20中の従来装置のB−Bに沿った横断
面図。
【符号の説明】
1…可動ヨーク、 2…駆動コイル、 3…励磁コ
イル、 4…磁気回路、5…直流電源、 6…交
流電源、 7…導電ブラシ機構、 8…治具、9…上
下方向空隙、 10…ストローク範囲、 11…推力
発生部空隙、12…駆動電流、 13…励磁電流、
14…直流磁場、15…発生推力、 1
6…ギヤ、 17…第1アーム、18…第
2アーム、 19…台座、 20…ブラシ幅、
21…ボールベアリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸中 英樹 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 近藤 浩 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 今田 健二 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 万場 猛 東京都八王子市宇津木町806−1 株式 会社 振研内 (56)参考文献 特開 平1−308160(JP,A) 特開 平2−32749(JP,A) 実開 平2−10782(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 33/18 H02K 35/00 E04H 9/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性材料から成る磁気回路と、前記磁気
    回路の内部に巻回され直流電流が通電される励磁コイル
    と、前記励磁コイルにより直流磁場が発生する前記磁気
    回路の内部には所定の長さと幅をもつ空隙部を有し、前
    記空隙部の長手方向に沿って当該直流磁場と直交する方
    向に配設される駆動コイルとを具備し、当該直流磁場と
    前記駆動コイルに印加される交流電流との相互作用力で
    あるローレンツ力を利用して往復直線運動を行うリニア
    駆動アクチュエータにおいて、 前記駆動コイルに当該直流磁場を集中させて供給するヨ
    ーク部を有し、前記ヨーク部は、前記磁気回路から独立
    に配設され、所定の隙間を介して前記磁気回路と相対運
    動可能な所定の可動方向をもつと共に、前記駆動コイル
    は前記磁気回路本体に固定的に配設されていることを特
    徴とするリニア駆動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記磁気回路の前記可動方向に直交する
    断面の形状は矩形を成し、供給される当該電流の向きに
    対応して前記可動方向の一方である第1の方向のみに作
    用力が働き、前記第1方向とは逆向きである第2の方向
    を、前記相対運動における可動する側および静止する側
    で相対的に前記可動方向のずれを許容することを特徴と
    する、請求項1に記載のリニア駆動アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記磁気回路本体から所定の間隔を介し
    て分離されて成る前記ヨーク部には、直流励磁用コイル
    が具備されていることを特徴とする、請求項2に記載の
    リニア駆動アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 励磁用の前記磁気回路に固定的に配設さ
    れた前記駆動コイルの所定部分には、前記ヨーク部に固
    定され前記ヨーク部の長さに近似する前記駆動コイルの
    長さ分だけ前記駆動コイルに摺動しながら交流電流を前
    記駆動コイルに通電させる導電ブラシ機構が更に具備さ
    れていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1
    項に記載のリニア駆動アクチュエータ。
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